JP2532005B2 - 飽和カルボン酸エステル合成用の触媒及び方法 - Google Patents

飽和カルボン酸エステル合成用の触媒及び方法

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JP2532005B2
JP2532005B2 JP3132430A JP13243091A JP2532005B2 JP 2532005 B2 JP2532005 B2 JP 2532005B2 JP 3132430 A JP3132430 A JP 3132430A JP 13243091 A JP13243091 A JP 13243091A JP 2532005 B2 JP2532005 B2 JP 2532005B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/36Preparation of carboxylic acid esters by reaction with carbon monoxide or formates
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ギ酸アルキル及びオレ
フィンから飽和カルボン酸エステルを合成するための触
媒系及び方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】ギ酸アルキルとオレフィンを、加圧下
で、比較的高温で、しかも遷移金属誘導体を含有する触
媒系の存在下に反応させることにより飽和カルボン酸エ
ステルを製造することは公知である。例えば特許EP−
A−106,656はギ酸メチルをエチレンと、溶剤と
しての酢酸中で、200℃及び圧力25バールで、三塩
化イリジウムと促進剤としてのヨウ化メチルと助促進剤
としてのパラートルエンスルホン酸とからなる触媒系の
存在下に反応させることを開示している。30分間反応
させた後の反応混合物は、一方では10.5%の未変換
ギ酸メチルを他方ではプロピオン酸メチル12.7%を
含む生成物の混合物を含む。従って、1時間に触媒1モ
ル当たりでプロピオン酸メチルに変換されたギ酸メチル
のモル数と定義される、プロピオン酸メチルに対する触
媒活性は約330時間−1と計算し得る。この方法にお
いては、プロピオン酸メチルに対する選択性が極めて低
いだけでなく、イリジウムの希少性及びコストによりプ
ロピオン酸メチルの合成は経済的でない。W.KEIM
及びJ.BECKERがJournal of Mol
ecular Catalysis,54(1989)
95−101に公開したものには、上記と同じ反応をト
ルエン中で触媒としてRu(CO)12の存在下に、
230℃、90バールで20時間行なうことが記載され
ている。この条件下では変換は100%行なわれ、プロ
ピオン酸メチルに対する選択性は92%であり、従っ
て、前記と同じく定義されるプロピオン酸メチルに対す
る触媒活性は230時間−1と計算される。この方法
は、イリジウムよりも容易に市場で入手可能なルテニウ
ム触媒によって優れた選択性を得ることができるが故
に、特許EP−A−106,656より前進していると
言える。しかしながら、プロピオン酸メチルに対する触
媒活性は並のままであり、前述の特許よりも劣りさえす
る。
【0003】HIDAIらは、Journal of
Molecular Catalysis,40(19
87)243−254において、ルテニウム及びヨウ化
物をベースとする種々の触媒系の存在下に実施されるエ
チレンと一酸化炭素及びメタノールの等モル混合物との
反応を開示している。この開示は、190℃で且つ触媒
としてのRU(CO)12の存在下に、促進剤として
ヨウ化ナトリウムまたはヨウ化リチウム、好ましくはヨ
ウ化フェニル、テトラ−n−ブチルアンモニウムヨージ
ドまたはテトラフェニルホスホニウムヨージドを使用す
ると最高の結果が得られることを示している。このとき
の選択性は優れており、プロピオン酸メチルに対する触
媒活性はヨウ化ナトリウムのルテニウムに対するモル比
とともに増大し、I\Ru比が10のときには122
0時間−1にも達し得る。しかしながらこの方法は2つ
の重大な欠点を有する。第1に、この反応はその取扱い
及び輸送が危険な一酸化炭素ガスに頼る必要があり、従
ってプロピオン酸メチルの生産場所が、かかるガスを生
産する工業地域近傍に制限され、第2に、大量のヨウ化
物の使用は、その中で反応を実施させるスチール反応炉
の腐食の原因となることが公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明が解決し
ようとする第1の課題は、一酸化炭素に頼らずに出発材
料からプロピオン酸メチルを高い選択性及び高い触媒活
性で製造し得る触媒及び方法を開発することにある。本
発明が解決しようとする第2の課題は、反応炉の腐食の
危険性を制限するように大量のヨウ化物に頼ることなく
高い選択性及び高い活性で、プロピオン酸メチルを製造
し得る触媒を開発することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、実質的な量の
一酸化炭素の存在なしに、約120〜280℃、好まし
くは160〜250℃の温度で、1〜3,000バー
ル、好ましくは20〜200バールの圧力下に、一酸化
炭素、ハロゲン原子及びアミンから選択される配位子が
配位したルテニウムをベースとする触媒の存在下に、且
つ溶剤としてのアミドの存在下に、ギ酸メチルとエチレ
ンからプロピオン酸メチルを合成することにより、上記
2つの課題を同時に解決し得るという知見に基づく。
【0006】更に上記反応条件は、反応:
【0007】
【化1】 〔式中、Rは、水素原子及び好ましくは1〜8個の炭素
原子を有するアルキル基から選択され、R’は、好まし
くは1〜8個の炭素原子を有するアルキル基を示す〕に
従うギ酸アルキルとオレフィンとから飽和カルボン酸エ
ステルを合成することにもうまい具合に適用し得ること
が判った。ギ酸メチル及びエチレンの場合には、本発明
の方法によって極めて高い活性でプロピオン酸メチルを
得ることができ、強力な選択性の結果、それを反応媒質
から極めて容易に単離することができる。
【0008】本発明の方法に使用する触媒は、ハロゲン
原子及び/または一酸化炭素もしくはアミン(例えばア
ンモニア、プロピルアミン、トリエチルアミン、ピペリ
ジンまたはエチレンジアミン)の分子が配位したルテニ
ウムをベースとするものであり、これは、モノー、バイ
ー、またはトリメタルとなり得る錯体を形成する。かか
る触媒は、配位子として少なくとも1つのハロゲン原子
を含むのが好ましい。このような触媒の例としては、例
えば三塩化ルテニウムRuCl・3HO、ヨウ化ル
テニウムRuI、ビス(ジクロロトリカルボニルルテ
ニウム)[RuCl(CO)及びトリス(テト
ラカルボニルルテニウム)Ru(CO)12や化合物
Ru(NHCl及び[Ru(NHCl]
Clを挙げることができる。適当であれば触媒は、ハ
ロゲン原子または一酸化炭素以外の配位子を含むことが
できるが、但しホスフィンは、ホスフィンに対して過剰
量のヨウ素が存在する場合は別として、実質的な量で存
在すると触媒活性を著しく低下させるが故に得策ではな
く、例外扱いとする。
【0009】本発明の方法は、更に、必ずしも触媒活性
の促進剤の役割ではなくて活性触媒物質の安定剤の役割
を果たすヨウ素、共有結合性ヨウ化物または第四級アン
モニウムハロゲン化物の存在下に実施することもでき
る。共有結合性ヨウ化物の例としては、ヨウ化メチル、
ヨウ化水素、ヨウ化エチル、ヨウ化n−ブチル及びヨウ
化フェニルを挙げることができる。第四級アンモニウム
ハロゲン化物の例としては、テトラエチルアンモニウム
ヨージド及びテトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド
を挙げることができる。ヨウ素、共有結合性ヨウ化物ま
たは第四級アンモニウムハロゲン化物のルテニウムベー
ス触媒に対するモル比は約0.5〜6、特に1〜2.5
とするのが好ましい。第四級ホスホニウムハロゲン化物
の添加は、触媒活性を低下させるので推奨し得ない。
【0010】本発明の方法におけるギ酸アルキルのルテ
ニウムに対するモル比は約500〜10,000とする
のが好ましい。また、ギ酸アルキル及びオレフィンは、
実質的に等モル比とする。本発明の反応はアミドの溶液
中で実施し、他の溶剤(トルエン、アセトン、テトラヒ
ドロフラン)に頼っても効果がないと立証されている。
使用し得るアミドの例としては、特にN−メチルピロリ
ドン、ジメチルアセトアミド、ホルムアミド、メチルホ
ルムアミド及びジメチルホルムアミドを挙げることがで
きるが、ジメチルホルムアミドが好ましい。溶剤の量
は、結果が等価であるならば、反応終了時に形成される
飽和カルボン酸エステルの分離の問題を単純化するよう
にできる限り少ない量の溶剤を使用すべきであることを
理解した上で、広い範囲で選択することができる。一般
には、ギ酸アルキル1容積(例えば、大気圧下でギ酸メ
チルは沸点33℃の液体であることを想起されたい)当
たりおおよそ、少なくとも0.5容積、好ましくは1〜
2容積、最高で3容積のアミドを使用することができ
る。
【0011】本発明の反応が実質的な量の一酸化炭素の
存在なしに実施されることは、一酸化炭素を反応混合物
に加えると触媒活性を低下させる結果となることが認め
られているが故に重要である。一般に、エチレンに対し
て最高約10容量%まで、好ましくは最高約5容量%ま
での一酸化炭素の存在が容認され得る。一酸化炭素の割
合がこれらの値より大きいときを、本発明では、実質的
な量の一酸化炭素が存在すると考える。
【0012】水の存在は触媒活性を低下させる結果とな
るが故に、本発明の反応は実質的な量の水の存在なしに
実施されるのが好ましい。一般に、ルテニウムに対して
最高約20までのモル比の水の存在は容認され得る。
【0013】前述の範囲内で選択される反応圧力及び温
度は当然ながら相互に依存しており、当業者はこれを、
各触媒に対する反応の効率、特に触媒活性を最適化する
という観点から、採用する方法(反応炉の型、圧縮手段
など)に従って決定し得るであろう。
【0014】反応時間は当然ながら選択した圧力及び温
度に依存し、温度が低くなるのに比例して延長される。
前述の圧力及び温度の範囲内で、実質的に全てのギ酸ア
ルキルを変換するのに十分な反応時間は一般には2分〜
10時間である。
【0015】本発明の方法に使用するオレフィンが2つ
以上の炭素原子からなる(Rは、1〜8個の炭素原子を
有するアルキル基である)場合には、反応によって飽和
カルボン酸エステルの直鎖状及び分枝状異性体の混合物
が形成される。一般に、反応は混合物中の異性体の1つ
を有利に形成し、これら異性体の1つを優先的に製造す
るために前述の触媒系の1つを選択することは当業者の
技量に委ねられる。
【0016】この種の反応を工業規模で実施するのに必
要な技術は当業者には公知である。反応終了時には、通
常は反応混合物を反応炉から取り出し、飽和カルボン酸
エステルと未変換ギ酸アルキルとの混合物を取り出す目
的でフラッシュ蒸留を実施し、この混合物から所望の生
成物を蒸留塔内で分離し、またアミド及び触媒は反応炉
に再循環させる。
【0017】ギ酸アルキル及びオレフィンから飽和カル
ボン酸エステルを合成するための本発明が提案する触媒
の幾つかは、かつてこの反応に対して提案されたことは
なかった。これには以下の触媒が当てはまる: −実質的に三塩化ルテニウムRuCl・3HOから
なる、即ち存在し得る夾雑物以外には他の成分を含まな
い触媒、 −実質的に三塩化ルテニウムRuCl・3HOと、
ヨウ素、共有結合性ヨウ化物及び第四級アンモニウムハ
ロゲン化物から選択される少なくとも1種の安定剤との
配合物からなり、存在し得る夾雑物以外のいかなる成分
も含まない触媒、 −トリス(テトラカルボニルルテニウム)Ru(C
O)12と、ヨウ素、共有結合性ヨウ化物及び第四級ア
ンモニウムハロゲン化物から選択される少なくとも1種
の安定剤とを含有し、必要によっては他の触媒成分をも
含有し得る触媒、 −ヨウ化ルテニウムRuI、ビス(ジクロロトリカル
ボニルルテニウム)[RuCl(CO)並びに
化合物Ru(NHCl及び[Ru(NH
Cl]Clから選択される触媒であって、適当であれ
ば更にヨウ素、共有結合性ヨウ化物及び第四級アンモニ
ウムハロゲン化物から選択される少なくとも1種の安定
剤とを含有し、また、適当であれば他の触媒成分をも含
有し得る触媒。
【0018】本発明は、プロピオン酸メチル(エチレン
から)や酪酸メチル及びイソ酪酸メチル(プロペンか
ら)のような飽和カルボン酸エステルの単純で且つ効果
的な方法を可能とする。イソ酪酸メチルは、これを脱水
素化してメタクリル酸メチルとする可能性を考えると特
に重要である。
【0019】
【実施例】以下、説明のために実施例を与える。但し諸
実施例は本発明を制限するものではない。
【0020】実施例1 脱気したジメチルホルムアミド30cm中の三塩化ル
テニウムRuCl・3HO 0.11mmol及び
テトラエチルアンモニウムヨージド0.25mmol
を、Schlenk試験管内で窒素下に混合した。この
触媒系を、前以て窒素でパージしておいた撹拌装置付き
100cmオートクレーブ反応炉に移した。この反応
炉内にエチレンを導入して20℃で圧力55バールと
し、次いで撹拌を続けながら混合物を190℃まで加熱
し、この温度に達したときにギ酸メチル0.26mol
e(16cm)を加圧注入ポンプによって導入した。
1時間反応させた後、反応炉を冷まし、反応混合物を回
収し、気相クロマトグラフィーによって解析した。ギ酸
メチルの変換の程度Cと、形成された生成物におけるプ
ロピオン酸メチルに対する選択度Sと、1時間に触媒
(Ru)1モル当たりでプロピオン酸メチルに変換され
るギ酸メチルのモル数と定義される活性A(時間
表される)とを後述の表に示す。
【0021】実施例2 実施例1の実験方法を、温度を190℃に代えて180
℃に変更して再現した。この結果は後述の表に示す。
【0022】実施例3〜8 実施例1の実験方法を、テトラエチルアンモニウムヨー
ジドを以下の別のヨウ素化合物で置き換えて再現した: −ヨウ化フェニル(実施例3)、 −ヨウ化水素(実施例4)、 −ヨウ素(実施例5、この場合には反応時間を2時間に
延長した)、 −ヨウ化メチル(実施例6)、 −ヨウ化エチル(実施例7)、 −1−ヨードブタン(実施例8)。
【0023】この結果は後述の表に示す。
【0024】実施例9(比較例) 実施例6の実験方法を、ルテニウムに対する配位子の役
割を果たし得るトリフェニルホスフィン0.11mmo
lを反応媒質に加えて再現した。この結果は後述の表に
示す。
【0025】実施例10 実施例5の実験方法を、ルテニウムに対する配位子の役
割を果たし得るトリフェニルホスフイン0.25mmo
lを反応媒質に加えて再現した。この結果は後述の表に
示す。
【0026】実施例11(比較例) 実施例10の方法を、トリフェニルホスフインの量を1
mmolに増加して再現した。この結果は後述の表に示
す。
【0027】実施例12(比較例) 実施例1の方法を、トリエチルアンモニウムヨージドを
メチルートリフェニルホスホニウムヨージドで置き換え
て再現した。この結果は後述の表に示す。
【0028】実施例13 実施例1の実験方法を、反応炉内に圧力3バールの一酸
化炭素を加えて再現した。この結果は後述の表に示す。
【0029】実施例14(比較例) 実施例13の方法を、反応炉内の一酸化炭素圧力を30
バールに増大し、且つエチレンの圧力を30バールに下
げて再現した。この結果は後述の表に示す。
【0030】実施例15 実施例1の実験方法を以下の点を変更して再現した: −エチレンをプロペンに置き換えた、 −反応炉内の圧力を100バールに増大した、 −反応炉内の温度を160℃に下げた。
【0031】6時間反応させた後、分枝状/直鎖状のモ
ル比が1.22である酪酸メチルの混合物が収率31%
で得られた。
【0032】実施例16 実施例6の実験方法を、三塩化ルテニウムをビス(ジク
ロロトリカルボニルルテニウム)[RuCl(CO)
で置き換えて再現した。この結果は後述の表に示
す。
【0033】実施例17 実施例16の実験方法を、ヨウ化メチルをテトラエチル
アンモニウムヨージドで置き換えて再現した。この結果
は後述の表に示す。
【0034】実施例18 実施例1の実験方法を、三塩化ルテニウムをトリス(テ
トラカルボニルルテニウム)Ru(CO)12で置き
換えて再現した。この結果は後述の表に示す。
【0035】実施例19 実施例1の実験方法を、三塩化ルテニウムを三ヨウ化ル
テニウムで置き換え、テトラエチルアンモニウムヨージ
ドをテトラ−n−ブチルアンモニウムクロリドで置き換
えて再現した。この結果は後述の表に示す。
【0036】実施例20及び21 実施例4の実験方法を、ヨウ化水素の量をそれぞれ0.
06mmole(実施例20)及び0.13mmole
(実施例21)に減らして再現した。この結果は後述の
表に示す
【0037】実施例22 実施例1の実験方法を、開始時から反応炉内に水0.5
mmoleを加えて再現した。この結果は後述の表に示
す。
【0038】実施例23 実施例2の実験方法を以下の点を変更して再現した: −エチレンの前にギ酸メチルを反応炉内に冷却しながら
導入した、 −反応を2時間継続させた。
【0039】この結果は後述の表に示す
【0040】実施例24(比較例) 実施例5の実験方法を以下の2点を変更して繰り返し
た: −ジメチルホルムアミドをトルエンに置き換えた、 −反応時間を10時間に延長した。
【0041】この反応終了時に媒質を解析したところ、
プロピオン酸メチルの痕跡は全く存在しなかった。
【0042】実施例25 実施例1の実験方法を、ギ酸メチルと同時に1cm
重水素化メタノールCDODを反応炉内に導入して再
現した。得られた結果は実施例1と同じものであり、媒
質を解析したところ、重水素化プロピオン酸メチルの痕
跡は全く存在せず、従って、ギ酸メチルからプロピオン
酸エステルを形成する機構にメタノールは拘わっていな
いことが判る。
【0043】実施例26 実施例1の実験方法を以下の2点を変更して再現した; −三塩化ルテニウムを化合物Ru(NHCl
置き換えた、 −反応温度を170℃に下げた。
【0044】この結果は後述の表に示す。
【0045】実施例27 実施例1の実験方法を、三塩化ルテニウムを化合物[R
u(NHCl]Clに置き換えて再現した。
【0046】この結果は後述の表に示す。
【0047】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリストフ・ルグラン フランス国、59370・モン・アン・バロ ユル、リユ・ダルザス・10、レジダン ス・アメリカ・2・ベー、アパルトマ ン・63 (72)発明者 アンドレ・モルトウルー フランス国、59510・エム、リユ・レオ ン・ガムベタ・17 (72)発明者 フランシス・プテイ フランス国、59650.ビルヌーブ、ア レ・ドウ・ラ・クレリイエール・13

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的な量の一酸化炭素の存在なしに、
    120〜280℃の温度で、1〜3000バールの圧力
    下に、一酸化炭素、ハロゲン原子及びアミンから選択さ
    れる配位子が配位したルテニウムをベースとする触媒の
    存在下に、且つ溶剤としてのアミドの存在下に、ギ酸ア
    ルキル及びオレフィンから飽和カルボン酸エステルを合
    成する方法。
  2. 【請求項2】 ギ酸アルキルがギ酸メチルであり、オレ
    フィンがエチレンであることを特徴とするプロピオン酸
    メチルを合成するための請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ギ酸アルキルのルテニウムに対するモル
    比が500〜10,000であることを特徴とする請求
    項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 更に、ヨウ素、共有結合性ヨウ化物また
    は第四級アンモニウムハロゲン化物の存在下に実施する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 前記ヨウ素、共有結合性ヨウ化物または
    第四級アンモニウムハロゲン化物のルテニウムに対する
    モル比が0.5〜6であることを特徴とする請求項4に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記溶剤がジメチルホルムアミドである
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 前記アミドを、ギ酸アルキル1容積当た
    り0.5〜3容積の割合で使用することを特徴とする請
    求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ギ酸アルキルとオレフィンとの反応
    を2分間〜10時間実施することを特徴とする請求項1
    から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記ギ酸アルキル及びオレフィンが実質
    的に等モル比であることを特徴とする請求項1から8の
    いずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 ギ酸アルキルとオレフィンとから飽和
    カルボン酸エステルを合成するための触媒であって、 −実質的に三塩化ルテニウムRuCl・3HOから
    なる触媒、 −実質的に三塩化ルテニウムRuCl・3HOと、
    ヨウ素、共有結合性ヨウ化物及び第四級アンモニウムハ
    ロゲン化物から選択される少なくとも1種の安定剤との
    配合物からなる触媒、 −トリス(テトラカルボニルルテニウム)Ru(C
    O)12と,ヨウ素、共有結合性ヨウ化物及び第四級ア
    ンモニウムハロゲン化物から選択される少なくとも1種
    の安定剤とを含有する触媒、 −ヨウ化ルテニウムRuI、ビス(ジクロロトリカル
    ボニルルテニウム)[RuCl(CO)、並び
    に化合物Ru(NHCl及び[Ru(NH
    Cl]Clから選択される触媒であって、適当であ
    れば更に、ヨウ素、共有結合性ヨウ化物及び第四級アン
    モニウムハロゲン化物から選択される少なくとも1種の
    安定剤を含有する触媒から選択されることを特徴とする
    触媒。
JP3132430A 1990-03-26 1991-03-26 飽和カルボン酸エステル合成用の触媒及び方法 Expired - Lifetime JP2532005B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9003805 1990-03-26
FR9003805A FR2659965B1 (fr) 1990-03-26 1990-03-26 Catalyseur et procede pour la synthese d'esters carboxyliques satures.

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0820557A JPH0820557A (ja) 1996-01-23
JP2532005B2 true JP2532005B2 (ja) 1996-09-11

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ID=9395091

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