JP2531912Y2 - 熱害カバーの放熱用窓孔構造 - Google Patents

熱害カバーの放熱用窓孔構造

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JP2531912Y2
JP2531912Y2 JP4898992U JP4898992U JP2531912Y2 JP 2531912 Y2 JP2531912 Y2 JP 2531912Y2 JP 4898992 U JP4898992 U JP 4898992U JP 4898992 U JP4898992 U JP 4898992U JP 2531912 Y2 JP2531912 Y2 JP 2531912Y2
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修一 西崎
正文 今坂
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Yutaka Giken Co Ltd
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Yutaka Giken Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用エンジンの排気
系の熱害を防止するカバーに形成される放熱用窓孔の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンの排気系に設けた触媒
コンバーターには、自動車が停車中に地上にある物体或
いは草等に対し熱的な障害を与えないように、アルミメ
ッキ鋼板やステンレス鋼板等の耐熱材料をプレス成形し
た遮熱板(カバー)を取り付けるのが一般である(実公
昭57−26008号公報,特公昭62−2134号公
報,実開昭61−120019号公報等)。
【0003】上記カバーの中で実公昭57−26008
号公報に開示されるように、排気管温度の上昇を抑止す
ることを目的としてカバーの側面に空気を取り入れるた
めのルーバーを形成したもの、或いはカバーの剛性,強
度を持たせることを目的として窓孔を形成したものがあ
る。このようなカバーは、例えば図4に示すように、断
面が半円形状或いは半楕円形状に成形され、且つ周方向
の端部にフランジ51aが成形されたカバー本体51の
側面に複数のルーバー52をプレス加工によって成形し
て構成されている。
【0004】ルーバー52は、図5(a),(b)に示
すように、カバー本体51の側面の一部を切断すると共
に、切断部を外方に膨出させて形成される。またルーバ
ー52を成形するには、カバー本体51を円形或いは楕
円形等目的の形状に成形した後、図5(b)のI−I断
面である図6(a)及び同図(b)に示すように、下押
さえ型53a,下刃53b,上刃53c,上押さえ型5
3dからなる金型53を用い、矢印a方向にプレス加工
している。このため、ルーバー52のプレス方向は矢印
b方向となり、該ルーバー52に於けるカバー本体51
のフランジ51a側の切り口の端部52aは斜め切込み
状態となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記の如く、カバー本
体51の側面にルーバー52を成形する場合、該ルーバ
ー52の切り口の端部52aが斜め切込み状態となり、
金型53の異常磨耗や製品バリの発生等の加工上の問題
が生じる虞があり、且つ切り口の端部52aに応力の集
中によるクラックが発生する等の問題が生じる虞があ
る。
【0006】上記問題を回避するため、図7に示すよう
に、金型の構造を変更して矢印aで示すプレス方向に対
しルーバー52の成形方向を矢印c方向とする成形方法
を採用することによって、斜め切込み状態を幾分緩和さ
せることが可能である。然し、この場合、金型がカム構
造となるため複雑化し、金型コストの上昇,金型強度の
低下及び保守性の低下等の問題が生じる。また金型切刃
の合わせが容易ではなく且つ製品バリが発生し易く、根
本的な対策とはならないという問題がある。
【0007】本考案の目的は、切り口の端部に於ける斜
め切込み状態を無くすことで、クラックの発生を防止す
ると共に、剛性,強度を向上させることが出来る熱害カ
バーの放熱用窓孔構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案に係る熱害カバーの放熱用窓孔構造は、断面が
曲線状に形成されたカバー体の側端部にフランジを形成
し、該カバー体の前記フランジ側の側面部分を外側に膨
出させて前記フランジ面と略平行な平面を有する段部を
形成すると共に、一方の切り口の端部が前記段部の平面
に位置し且つ他方の切り口の端部が前記曲線状部分に位
置するルーバー状の窓孔を形成したものである。
【0009】
【作用】上記熱害カバーの放熱用窓孔構造(以下『本窓
孔構造』という)によれば、切り口の端部にクラックが
発生することを防止すると共に、剛性,強度を向上させ
ることが出来る。即ち、曲線状に成形されたカバー体の
側面部分を外側に膨出させてカバー体の側端部に形成し
たフランジと略平行な平面を有する段部を形成し、この
平面に一方の切り口の端部を位置させてルーバー状の窓
孔を形成したので、この切り口の端部は平面に対して直
角或いは直角に近い角度を有する。このため、従来のカ
バーの如く斜め切込みの状態とはならない。従って、窓
孔の切り口の端部に於ける応力の集中を排除することが
可能となり、クラックの発生を防止することが出来る。
また窓孔に加えて段部を形成することによってカバーの
剛性及び強度を向上させることが出来る。
【0010】
【実施例】以下上記本窓孔構造の一実施例について図を
用いて説明する。図1はカバーの斜視図、図2(a),
(b)は夫々窓孔部分の拡大斜視図、図3は成形状態を
説明する断面図である。
【0011】図に示すカバー1は、本窓孔構造を適用し
た自動車用エンジンの排気系に設けられる触媒コンバー
ターのカバーに関するものであり、該コンバーターによ
る熱害を防止すると共に剛性及び強度を向上させたもの
である。
【0012】カバー1は、耐熱性を有するアルミメッキ
鋼板或いはステンレス鋼板をプレス加工することによっ
て、図示しない触媒コンバーターの外形形状に対応した
円筒形或いは楕円筒形に成形されている。カバー1は、
カバー体となる曲線部1aと、該曲線部1aの周方向の
側端部にカバー1の長手方向にわたって形成されたフラ
ンジ1bと、曲線部1aに形成された段部2と、曲線部
1aから段部2にわたって形成された複数のルーバー状
の窓孔3とによって構成されている。そして前記フラン
ジ1bを介して図示しないフレームに固定される。
【0013】カバー1の曲線部1aのフランジ1b側の
側面であって該曲線部1aの長手方向に平面2aを有す
る段部2が形成されている。この段部2はカバー1の寸
法及び窓孔3の寸法の応じて予め設定された寸法を有し
ており、カバー1の形状成形と同時に曲線部1aを外方
に膨出させて成形される。また平面2aは該平面2aが
位置する曲線部1aに於ける接線と交差する方向を持っ
て成形されている。この平面2aはプレス方向に対し直
角方向となるカバー1のフランジ1bに対し±5度程度
の許容範囲を持った略平行な面として成形されている。
【0014】カバー1の曲線部1aから段部2にわたっ
て、カバー1と触媒コンバーターの間に大気を流通させ
て排気管の温度上昇を抑止すると共に、カバー1の剛性
及び強度を向上させる複数のルーバー状の窓孔3が形成
されている。この窓孔3は、曲線部1a及び段部2を周
方向に直線状に切断すると共に、該切断部をカバー1の
外方に膨出させることによって形成されている。前記切
断部のフランジ1b側の切り口の端部3aは段部2の平
面2aに位置しており、他方の切り口の端部3bはカバ
ー1の曲線部1aに位置している。従って、窓孔3の一
方の切り口の端部3aに於ける膨出部4は平面2aに対
し略垂直状に起立することとなり、切り口の端部3aに
於ける応力集中が改善される。
【0015】カバー1に窓孔3を成形するプレス方法に
ついて説明すると、カバー1の基本形状を成形すると同
時に、該カバー1の曲線部に段部2を成形する。そして
前記の如く成形された中間製品を図3に示すように、下
刃5a,上押さえ型5b,下押さえ型5cからなる金型
5を用いて矢印a方向にプレスする。このプレス加工の
過程で、カバー1の曲線部1a及び段部2の平面2aは
下刃5aによる矢印d方向の力が作用して直線状に切断
されると共に、該下刃5a,上押さえ型5bによって膨
出部4が成形され、これにより、窓孔3が形成される。
【0016】
【考案の効果】以上詳細に説明したように本考案に係る
熱害カバーの放熱用窓孔構造では、曲線状に成形された
カバー体のフランジ側の側面部分を外側に膨出させて該
フランジと略平行な平面を有する段部を形成し、この平
面に一方の切り口の端部を位置させて窓孔を形成したの
で、切り口の端部に於ける膨出部は平面に対して直角或
いは直角に近い角度で起立する。このため、従来のカバ
ーの如く斜め切込みの状態とはならず、従って、窓孔の
切り口の端部に於ける応力の集中を排除することが可能
となり、クラックの発生を防止することが出来る。また
段部及び窓孔を形成することによってカバーの剛性及び
強度を向上させることが出来る等の特徴を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】カバーの斜視図である。
【図2】(a)及び(b)は夫々窓孔部分の拡大斜視図
である。
【図3】成形状態を説明する断面図である。
【図4】従来のカバーの斜視図である。
【図5】(a)はルーバーの拡大斜視図、(b)はルー
バーの断面図である。
【図6】(a)は図5(b)のI−I断面図、(b)は
プレス方向を説明する断面図である。
【図7】プレス方向を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 カバー 1a 曲線部 1b フランジ 2 段部 2a 平面 3 窓孔 3a,3b 切り口の端部 4 膨出部 5 金型 5a 下刃 5b 上押さえ型 5c 下押さえ型

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が曲線状に形成されたカバー体の側
    端部にフランジを形成し、該カバー体の前記フランジ側
    の側面部分を外側に膨出させて前記フランジ面と略平行
    な平面を有する段部を形成すると共に、一方の切り口の
    端部が前記段部の平面に位置し且つ他方の切り口の端部
    が前記曲線状部分に位置するルーバー状の窓孔を形成し
    たことを特徴とした熱害カバーの放熱用窓孔構造。
JP4898992U 1992-06-22 1992-06-22 熱害カバーの放熱用窓孔構造 Expired - Lifetime JP2531912Y2 (ja)

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JPH064314U JPH064314U (ja) 1994-01-21
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