JP2003293765A - ガスケット一体型ヒートインシュレータ - Google Patents
ガスケット一体型ヒートインシュレータInfo
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Abstract
止する。 【解決手段】本発明は、エンジンの排気ポート孔とエキ
ゾーストマニホールドとの間に介在されるガスケット
と、エキゾーストマニホールドを囲んで設けられるアル
ミニウム板から構成されるヒートインシュレータと、ガ
スケットとヒートインシュレータとを相互に連結する可
撓性を有する材料からなる連結部材とを備えている。
Description
とエキゾーストマニホールドとの間に介在される金属製
のエキゾーストマニホールドガスケットと、アルミニウ
ム板を含んで構成されるヒートインシュレータとを一体
化したガスケット一体型ヒートインシュレータに関する
ものである。
て内燃機関などの熱源や音源などから外部に無闇に放散
される事態を防止するために上記熱源や音源に対して各
種のヒートインシュレータが用いられている。これらの
ヒートインシュレータでは、熱や騒音、振動などのいず
れかの放散防止用に単一の目的で用いられる場合もある
が、複数の目的を兼用する場合も有る。
トマニホールド(以下、エキマニ)は、エンジンの運転
に伴い内部を数百度になる高温の燃焼排ガスが、場合に
よっては毎分数千サイクルの脈動する圧力で流過するた
めに、熱や騒音がエンジンルーム内や車両外部に無闇に
放散されないようにヒートインシュレータが用いられて
いる。
ンシュレータは、1枚の鉄板からなるヒートインシュレ
ータ材料を、前記エキマニの外部形状に沿った立体形状
にプレス成形して形成される場合も有るが、前記熱や騒
音に対する遮蔽効果を増大するために、複数枚の金属板
の間に断熱吸音材を挟んだ構成のヒートインシュレータ
材料が用いられる場合も多く、このようなヒートインシ
ュレータ材料を、エキマニの外部形状に沿った立体形状
にプレス成形して形成されている。
シュレータは、前述したように鉄板をプレス加工して製
造されており、比較的重く、エキマニに対して複数箇所
でボルト止めなどにより固定する必要がある。このた
め、製造工数が増大し、コストアップになるという不具
合がある。また、このヒートインシュレータには、前述
したような高温の熱が伝達され、また、高周波数の振動
が伝達されるため、立体形状にプレス成形されたヒート
インシュレータの稜線相当部位や、エキマニへの固定用
のボルトを挿通するボルト穴の周辺などにクラックが発
生する場合がある。
は、エンジンにエキゾーストマニホールドをエキマニガ
スケットを挟みこんで組付けた後に、前述した複数箇所
でボルト止めして組付けており、この点でも製造工数が
増大し、コストアップになる不具合を生じる。
成されたものであり、その目的は、製造工数を格段に削
減すると共に、クラックの発生を有効に防止することが
できるガスケット一体型ヒートインシュレータを提供す
ることである。
エンジンの排気ポート孔とエキゾーストマニホールドと
の間に介在されるガスケットと、該エキゾーストマニホ
ールドを囲んで設けられるアルミニウム板から構成され
るヒートインシュレータ本体と、該ガスケットとヒート
インシュレータ本体とを相互に連結する可撓性を有する
材料からなる連結部材とを備えるガスケット一体型ヒー
トインシュレータである。
おいて、上記ヒートインシュレータ本体は、谷部と隆起
部とが第1の方向にそれぞれ延び、該第1の方向と交差
する第2の方向に沿って交互に連なる複数の波形形状が
形成され、各隆起部は該第1の方向に沿って周期的に高
さ及び幅が変化されているアルミニウム板を含んで構成
されて立体形状をなし、該第1の方向が該立体形状を構
成する主要な稜線相当部位に対して交差する方向に定め
られている場合である。
おいて、前記ヒートインシュレータ本体は、前記連結部
材との結合位置と反対側付近で前記エキゾーストマニホ
ールドに取付けられる取付部を有する場合である。
おいて、前記連結部材は、ガスケットとヒートインシュ
レータ本体とに、結合片を用いてそれぞれ結合されてい
る場合である。
おいて、前記ガスケットは弾性を有する材料からなり、
前記連結部材はガスケットと一体に形成された連結片で
あり、該連結片の一端部がヒートインシュレータに係合
されて、ガスケットとヒートインシュレータとが相互に
連結される場合である。
ケット一体型ヒートインシュレータを構成するヒートイ
ンシュレータは、アルミニウム板から構成されているの
で、本発明に含まれるヒートインシュレータ本体は、鉄
板などを用いる場合と比較して格段に軽量化されること
ができ、エキゾーストマニホールドに取り付ける場合に
補強用部位となる取付箇所を削減することが可能であ
る。従って、エンジンにエキゾーストマニホールドを組
付け、更にエキゾーストマニホールドにヒートインシュ
レータ本体を組付ける製造工程において、製造工数を削
減することができ、コストダウンを図ることができる。
量化されているので、エキゾーストマニホールドなどか
ら高温の熱が伝達され、高周波数の振動が伝達されてヒ
ートインシュレータ本体自身が振動する場合でも、ヒー
トインシュレータ本体の振動によってヒートインシュレ
ータ本体のエキゾーストマニホールドへの取付箇所へ加
えられる応力を低減することができ、ヒートインシュレ
ータ本体におけるクラックの発生を防止することができ
る。
ドガスケットとエキゾーストマニホールドへ装着される
ヒートインシュレータ本体とを、連結部材を用いて一体
化しているので、本発明に含まれるガスケットをエンジ
ンの排気ポート孔とエキゾーストマニホールドとの間に
挟みこんで固定する工程で、ヒートインシュレータ本体
が部分的に固定されていることになる。これにより、ヒ
ートインシュレータ本体のエキゾーストマニホールドへ
の取付けに必要な製造工程を簡略化することができ、こ
れによってもコストダウンを図ることができる。
隆起部とが稜線相当部位に対するリブの機能を実現し、
ヒートインシュレータ本体の過度の振動の発生を防止す
ることができる。従って、請求項1に関する作用に加え
て、これによっても、ヒートインシュレータ本体におけ
るクラックの発生が防止される。
インシュレータ本体は、前記連結部材との連結位置と反
対側付近で前記エキゾーストマニホールドに取付けられ
る取付部を有しているので、ヒートインシュレータ本体
における前記取付部に設けられる構成を削減することが
でき、本発明において構成の簡略化を実現することがで
きる。
ホールドをエンジンに組付けた後のヒートインシュレー
タ本体のエキゾーストマニホールドへの取付けの工程で
は、ヒートインシュレータ本体の一端がガスケットに連
結されているので、取付工数を削減することができる。
これによっても製造工数を削減することができる。
は、ガスケットとヒートインシュレータ本体とに、結合
片を用いてそれぞれ結合されている。このような場合で
も、ガスケットとヒートインシュレータ本体とが弾性を
有する連結部材で相互に連結されるので、前記請求項1
に関して説明された作用と同様な作用が本発明において
も実現される。
は弾性を有する材料からなり、連結部材はガスケットと
一体に形成された連結片であり、その連結片の一端部が
ヒートインシュレータに係合されて、ガスケットとヒー
トインシュレータとが相互に連結されている。
タ本体とが相互に連結される際に、特段の連結用別部品
を用いる必要が解消され、製品の部品点数を削減するこ
とができ、構成が簡略化される。
本体とが相互に連結するために、連結片がガスケットに
係合されるので、前記特段の連結用別部品を用いる場合
に想定される連結用作業工程の必要が解消され、構造工
数を削減することができる。
明する。図1〜図9に本発明の第1実施例を示す。図1
は本発明の第1実施例のガスケット一体型ヒートインシ
ュレータ本体であるインシュレータ1をエキゾーストマ
ニホールド(以下、エキマニ)3に装着した状態の斜視
図であり、図2はインシュレータ1をエキマニ3に装着
した状態の断面図であり、図3はインシュレータ1の展
開図であり、図4は図3の切断面線X4−X4から見た
断面図であり、図5はインシュレータ1のインシュレー
タ本体51の拡大正面図であり、図6は図5の切断面線
X6−X6から見た断面図であり、図7は図5の切断面
線X7−X7から見た断面図であり、図8は図5の切断
面線X8−X8から見た断面図であり、図9はインシュ
レータ本体51の簡略化した断面図である。
レータ1の概略について説明する。例として、自動車の
エンジン2は、シリンダヘッド40とシリンダブロック
41がシリンダヘッドガスケット42を介在して相互に
接合されて構成されている。シリンダヘッ ド40に
は、燃焼室43からの燃焼排ガスが排出される排気ポー
ト孔44が形成されている。排気ポート孔44には、エ
キマニガスケット45を介在して、エキマニ3が 接合
されている。
て、本実施例のガスケット一体型インシュレータ1につ
いて説明する。本実施例のインシュレータ1は、前記エ
キマニガスケット45を含んで構成されている。エキマ
ニガスケット45は、例としてステンレス鋼板などの金
属板46に排気孔47及びボルト孔48を形成し、さら
に排気孔47を流過する排気をシールするために、排気
孔47を囲んでシール用のビード49が形成されてい
る。
としてエキスパンドメタルや金属メッシュ材など可撓性
を有する金属材料からなる連結部材50によって、イン
シュレータ本体51とボルトやスポット溶接などの各種
接合手段によって相互に連結されている。本実施例で
は、リベット52で相互に連結される場合を説明する
が、本発明は、この例に限定されるものではなく、ボル
トなどを用いてもよい。また、インシュレータ本体51
は、エキマニガスケット45側の一端が前述したよう
に、連結部材50を介してエキマニガスケット45に固
定されている。一方、インシュレータ本体51のエキマ
ニガスケット45と反対側付近には、例として1箇所の
ボルト孔53が形成され、ボルト54でエキマニ3に固
定される。即ち、インシュレータ本体53は、連結部材
50とボルト54とでエンジン2及びエキマニ3に取付
けられる。
述する構造を有する例として各種アルミニウム合金から
形成されるアルミニウム板を、エキマニ3の外観形状に
沿った立体形状にプレス成形して製造される。
から例として600〜700℃の高温で毎分数千サイク
ルの周波数で脈動する燃焼排ガスが通過するため、エキ
マニ3自身も高温になり高温の熱輻射を発生する熱源と
なりやすく、また、エンジン2内での燃料の燃焼音など
に起因する騒音を外部に放散する音源及び振動源となり
易い。
な高温の熱輻射及び騒音を可及的に抑制するために、後
述される構成を有するインシュレータ本体51がエキマ
ニ3を覆う態様に設置されている。本実施例のインシュ
レータ本体51は、図6に示されるように、比重が2.
7程度のアルミニウム合金からなる一対の金属板(例と
して、T&N社製NIMBUSなど)4、5と、金属板
4、5に挟まれた無機繊維などからなる耐熱性吸音材
(以下、吸音材)6とが積層されてから構成され、エキ
マニ3の外観形状に沿って立体形状に形成され、側壁T
1とこの側壁T1の端部全周を連結する頂部T2とを備
えている。側壁T1と頂部T2とは鈍角θをなして連な
っている。本実施例において、上記金属板4、5は、ア
ルミニウム箔或いはアルミニウム合金箔、更にはアルミ
ニウムやその合金からなる薄板を含むものとして説明す
る。
られる前記金属板4、5は、図5〜図8に示されるよう
に、隆起部7と谷部8とが交互に繰り返された複数の波
形形状9が第1方向A1に沿って延び、第1方向A1と
鋭角で交差する方向、好適には直交する方向である第2
方向A2に沿って連なった形状を有している。隆起部7
は、その長手方向に沿って、図5〜図8に示されるよう
に、第1起立部10と第2起立部11とが谷部8から立
上って交互に配列されている。また、前記谷部8は、図
5〜図8に示されるように平坦部12と凹部13とが交
互に配列されている。
形状に立上る一対の側壁14、15と、側壁14、15
の先端が相互に連結されて形成される比較的平坦な頂部
18とを含んで構成されている。第1起立部10は内曲
しており、第1起立部10の基端部よりも先端部のほう
が幅広になる。
10が概略幅方向に所定の程度押し潰されて形成され、
平坦部12からそれぞれ立上る一対の側壁19、20
と、側壁19、20の先端を相互に連結し、図7の下方
側に凹状の凹部23とを含んで構成されている。このよ
うな各第2起立部11および凹部13は、複数の波形形
状9の延びる方向である前記第1方向A1と実質的に直
交する方向である第2方向A2に沿ってそれぞれ断続的
に連なるように形成される。
金属板4の隆起部7の内曲した内周部に、金属板5の隆
起部7の突出部が嵌り込む。また、第2起立部11で
も、側壁19、20は、その基端部よりも先端部が幅広
であり、内曲した形状に形成されている。このような第
2起立部11でも、金属板4の第2起立部11の内曲し
た内周部に、金属板5の第2起立部11の突出部が嵌り
込む。これにより、各金属板4、5は、何らの特段の固
定具、締結具を用いることなく、相互に強固に固定され
ることができる。この相互固定は、金属板4、5の間に
無機繊維などからなる前記吸音材6を介在した場合でも
同様に強固に行われる。これは、金属板4、5の相互結
合が、両者の機械的な噛合い関係によるからである。
51の側壁T1の外周部には、前記波形形状が全屈され
たフランジ28が形成され、このフランジ28はインシ
ュレータ本体51の内部側に折返されて折返し部29が
形成される。この折返し部29を形成しない場合、イン
シュレータ本体51の外周部は、ブランキングされた金
属板4、5の鋭利な切断端部が外部に直接露出した状態
になる。従って、この折返し部29は、車両の製造工程
におけるインシュレータ本体51の車両エンジン2のエ
キマニ3への組付け工程において、インシュレータ本体
51を持って作業する組付け作業者、或いは、製造後の
車両のメンテナンスの際にインシュレータ本体51を持
つ可能性のある作業者や一般ユーザーが手指に創傷を負
わないようにするものである。
ュレータ本体51の特徴の一つについて説明する。本実
施例のインシュレータ本体51は前述したようにエキマ
ニ3の立体的な外観形状に沿った立体形状に形成される
ので、インシュレータ本体51には図1に示されるよう
に金属板4、5の屈曲部位である一つ或いは複数の稜線
相当部位30が形成される。本実施例では、波形形状9
の長手方向である前記第1方向A1が、これら複数の稜
線相当部位30のうちの主要な稜線相当部位30に交差
する方向となるように、金属板4、5に対して立体形状
へのプレス加工を施す。
は、インシュレータ本体51の全体的な形状を特徴付け
る比較的大きな曲率が連続する部位である。即ち、イン
シュレータ本体51に形成される大小種々の折り曲げ部
位のうち、インシュレータ本体51の外観形状を実質的
に決定付ける比較的長寸に亘って延びる折り曲げ部位を
指す。インシュレータ本体51がエキマニ3に対して装
着されるとき、エキマニ3からの振動の伝達によりイン
シュレータ本体51も振動する。この振動によりインシ
ュレータ本体51が振動するとき、前記主要な稜線相当
部位30を中心にしてその両側のインシュレータ本体5
1の部位がばたつくように振動する可能性がある。この
ような振動が発生すると、インシュレータ本体51の稜
線相当部位30付近の部位が繰り返しの屈曲により金属
疲労を生じクラックを発生しやすくなる。
ータ本体51に形成されている複数の波形形状9の第1
方向A1が前記主要な稜線相当部位30に対して交差す
る方向、好適には直交する方向となるように定められて
いるので、波形形状9が前記稜線相当部位30を中心と
する振動に対してリブの作用を実現する。これにより、
インシュレータ本体51の振動を抑制することができ、
インシュレータ本体51のクラックの発生を防止するこ
とができ、インシュレータ本体51の品質を格段に向上
することができる。
に沿って発生する振動に対しては、前記第2方向A2に
沿って断続的に延び、第1方向A1に沿って連なる図6
〜図8に示される前記第2起立部11が、やはりリブの
機能を実現して振動を抑制する。
ュレータ本体51は、アルミニウム合金を含んで構成さ
れている。従って、インシュレータ本体51は、鉄板な
どを用いる場合と比較して格段に軽量化され、エキマニ
3に取り付ける場合に取付箇所を削減することが可能で
ある。
ンジン2にエキマニ3を組付け、更にエキマニ3にイン
シュレータ本体51を組付ける製造工程において、製造
工数を削減することができ、コストダウンを図ることが
できる。
化されているので、エキマニ3などから高温の熱が伝達
され、高周波数の振動が伝達されてインシュレータ本体
51自身が振動する場合でも、インシュレータ本体51
の振動によってインシュレータ本体51のエキマニ3へ
の取付箇所へ加えられる応力を低減することができ、イ
ンシュレータ本体51におけるクラックの発生を防止す
ることができる。
5とインシュレータ本体51を一体化しているので、本
実施例に含まれるエキマニガスケット45をエンジン2
の排気ポート孔44とエキマニ3との間に挟みこんで固
定する工程で、インシュレータ本体51が部分的に固定
されていることになる。これにより、インシュレータ本
体51のエキマニ3への取付けに必要な製造工程を簡略
化することができ、これによってもコストダウンを図る
ことができる。
部7とが延びる第1の方向A1が、インシュレータ本体
51の立体形状を構成する主要な稜線相当部位30に対
して交差する方向に定められている。これにより、谷部
8と隆起部7とが前記稜線相当部位30に対するリブの
機能を実現し、インシュレータ本体51の過度の振動の
発生を防止することができる。従って、これによって
も、インシュレータ本体51におけるクラックの発生が
防止される。
50との連結位置と反対側付近で前記エキマニ3に取付
けられるであるボルト孔53を有する構成を有している
ので、インシュレータ本体51における前記ボルト孔5
3周辺に設けられる構成を削減することができ、構成の
簡略化を実現することができる。
本体51の前記立体形状9は側壁T1と頂部T2とを含
んで構成され、側壁T1は頂部T2に対して鈍角θをな
して連なっている。従って、インシュレータ本体51は
プレス方向に対してアンダーカット形状を有していない
ので、立体形状のインシュレータ本体51を製造する際
にプレス加工により製造することができる。これによ
り、製造工程が簡略化される。
本体51の外周部の少なくとも一部分にフランジ28が
形成されているので、インシュレータ本体51が振動す
る際にこのフランジ28がリブの機能を実現し、インシ
ュレータ本体51の振動の振幅を減少することができ、
ヒートインシュレータに1おけるクラックの発生を抑制
することができる。
本体51の外周部の少なくとも一部分に、金属板4、5
の端部を折返した折返し部29が形成されているので、
インシュレータ本体51をエキマニ3に装着する組付け
工程や製造後のインシュレータ本体51のメンテナンス
などの際に、作業者がブランキングされただけのヒート
インシュレータの外周部に生じ得る鋭利な切断端部で手
指に創傷を受ける事態が防止される。この点でインシュ
レータ本体51の品質が格段に向上される。
一体型ヒートインシュレータであるインシュレータ1a
の斜視図であり、図11はインシュレータ1aの平面図
であり、図12は図11の切断面線X12−X12から
見た断面図である。
応する部分には同一の参照符号を付す。本実施例の特徴
は、ヒートインシュレータであるインシュレータ本体5
1と、ガスケットであるエキマニガスケット45とを連
結するために、前記第1実施例のインシュレータ本体5
1とエキマニガスケット45とにリベット52で固定さ
れた連結部材50に代えて、エキマニガスケット45と
一体の連結部材である2つの連結片55を用いたことで
ある。この連結片55の個数は、インシュレータ本体5
1やエキマニガスケット45のサイズなどに対応して適
宜定め得るものであり、本実施例の個数は単なる一例で
ある。また、連結片55は、上記金属板46から形成さ
れているので、連結片55は可撓性を有し、弾性変形が
容易な弾性体としての特性を有している。
を構成する金属板46を形成する際に、一体に打抜き成
形される。連結片55は、エキマニガスケット45から
インシュレータ本体51までの距離よりも若干長く形成
される。また、インシュレータ本体51のエキマニガス
ケット45側の端部付近には、連結片55を挿入可能な
複数の挿入口56がそれぞれ形成される。
本体51とを連結する際には、エキマニガスケット45
の連結片55を、インシュレータ本体51の前記挿通口
56にそれぞれ挿通し、連結片55の挿通口56から突
出した部分を折返す。これにより、インシュレータ本体
51とエキマニガスケット45とが、弾性変形可能な連
結片55によって相互に連結される。
シュレータ本体51とエキマニガスケット45とが弾性
変形可能な連結片55によって相互に連結されて、これ
により一体的に構成されたインシュレータ1aが構成さ
れる。従って、本実施例においても、前記第1実施例で
説明された作用効果と同様な作用効果を実現することが
できる。
作用効果を実現することができる。本実施例では、イン
シュレータ本体51とエキマニガスケット45とを連結
する際に、前記第1実施例におけるリベット52と連結
部材50とに代えて、前記2つの連結片55を用いるよ
うにしている。従って、インシュレータ本体51とエキ
マニガスケット45と別部品となるリベット52と連結
部材50とが不要になり、製品の部品点数を削減するこ
とができ、構成が簡略化される。
45に形成された挿入口56に先端が挿入された後、折
返されてエキマニガスケット45に固定される。即ち、
第1実施例におけるリベット止めなどの作業工程が不要
になり、構造工数を削減することができる。更に、上記
各実施例におけるエキマニガスケット45を構成する材
料は一例であり、本発明においては、エキマニガスケッ
ト45は、アスベストなどの軟性材料から形成されても
よく、或いは金属板にカーボン層を形成して構成される
などのガスケットでもよく、その材料を限定するもので
はない。
れた例に権利範囲を限定されるものではなく、本発明の
精神逸脱しない範囲で広範な変形例を含むものである。
のガスケット一体型ヒートインシュレータを構成するヒ
ートインシュレータは、アルミニウム板から構成されて
いるので、本発明に含まれるヒートインシュレータ本体
は、鉄板などを用いる場合と比較して格段に軽量化され
ることができ、エキゾーストマニホールドに取り付ける
場合に補強用部位となる取付箇所を削減することが可能
である。従って、エンジンにエキゾーストマニホールド
を組付け、更にエキゾーストマニホールドにヒートイン
シュレータ本体を組付ける製造工程において、製造工数
を削減することができ、コストダウンを図ることができ
る。
量化されているので、エキゾーストマニホールドなどか
ら高温の熱が伝達され、高周波数の振動が伝達されてヒ
ートインシュレータ本体自身が振動する場合でも、ヒー
トインシュレータ本体の振動によってヒートインシュレ
ータ本体のエキゾーストマニホールドへの取付箇所へ加
えられる応力を低減することができ、ヒートインシュレ
ータ本体におけるクラックの発生を防止することができ
る。
ドガスケットとエキゾーストマニホールドへ装着される
ヒートインシュレータ本体とを、連結部材を用いて一体
化しているので、本発明に含まれるガスケットをエンジ
ンの排気ポート孔とエキゾーストマニホールドとの間に
挟みこんで固定する工程で、ヒートインシュレータ本体
が部分的に固定されていることになる。これにより、ヒ
ートインシュレータ本体のエキゾーストマニホールドへ
の取付けに必要な製造工程を簡略化することができ、こ
れによってもコストダウンを図ることができる。
隆起部とが稜線相当部位に対するリブの機能を実現し、
ヒートインシュレータ本体の過度の振動の発生を防止す
ることができる。従って、請求項1に関する作用に加え
て、これによっても、ヒートインシュレータ本体におけ
るクラックの発生が防止される。
インシュレータ本体は、前記連結部材との連結位置と反
対側付近で前記エキゾーストマニホールドに取付けられ
る取付部を有しているので、ヒートインシュレータ本体
における前記取付部に設けられる構成を削減することが
でき、本発明において構成の簡略化を実現することがで
きる。
ホールドをエンジンに組付けた後のヒートインシュレー
タ本体のエキゾーストマニホールドへの取付けの工程で
は、ヒートインシュレータ本体の一端がガスケットに連
結されているので、取付工数を削減することができる。
これによっても製造工数を削減することができる。
は、ガスケットとヒートインシュレータ本体とに、結合
片を用いてそれぞれ結合されている。このような場合で
も、ガスケットとヒートインシュレータ本体とが弾性を
有する連結部材で相互に連結されるので、前記請求項1
に関して説明された作用と同様な作用が本発明において
も実現される。
は弾性を有する材料からなり、連結部材はガスケットと
一体に形成された連結片であり、その連結片の一端部が
ヒートインシュレータに係合されて、ガスケットとヒー
トインシュレータとが相互に連結されている。
タ本体とが相互に連結される際に、特段の連結用別部品
を用いる必要が解消され、製品の部品点数を削減するこ
とができ、構成が簡略化される。
本体とが相互に連結するために、連結片がガスケットに
係合されるので、前記特段の連結用別部品を用いる場合
に想定される連結用作業工程の必要が解消され、構造工
数を削減することができる。
である。
の断面図である。
る。
拡大正面図である。
る。
る。
る。
斜視図である。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】エンジンの排気ポート孔とエキゾーストマ
ニホールドとの間に介在されるガスケットと、 該エキゾーストマニホールドを囲んで設けられるアルミ
ニウム板から構成されるヒートインシュレータ本体と、 該ガスケットとヒートインシュレータ本体とを相互に連
結する可撓性を有する材料からなる連結部材とを備える
ガスケット一体型ヒートインシュレータ。 - 【請求項2】上記ヒートインシュレータ本体は、谷部と
隆起部とが第1の方向にそれぞれ延び、該第1の方向と
交差する第2の方向に沿って交互に連なる複数の波形形
状が形成され、各隆起部は該第1の方向に沿って周期的
に高さ及び幅が変化されているアルミニウム板を含んで
構成されて立体形状をなし、 該第1の方向が該立体形状を構成する主要な稜線相当部
位に対して交差する方向に定められている請求項1記載
のガスケット一体型ヒートインシュレータ。 - 【請求項3】前記ヒートインシュレータ本体は、前記連
結部材との結合位置と反対側付近で前記エキゾーストマ
ニホールドに取付けられる取付部を有する請求項1記載
のガスケット一体型ヒートインシュレータ。 - 【請求項4】前記連結部材は、ガスケットとヒートイン
シュレータ本体とに、結合片を用いてそれぞれ結合され
ている請求項1に記載のガスケット一体型ヒートインシ
ュレータ。 - 【請求項5】前記ガスケットは弾性を有する材料からな
り、前記連結部材はガスケットと一体に形成された連結
片であり、該連結片の一端部がヒートインシュレータに
係合されて、ガスケットとヒートインシュレータとが相
互に連結される請求項1に記載のガスケット一体型ヒー
トインシュレータ。
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