JP2531574Y2 - フユーエルデリバリパイプ - Google Patents

フユーエルデリバリパイプ

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JP2531574Y2
JP2531574Y2 JP40461490U JP40461490U JP2531574Y2 JP 2531574 Y2 JP2531574 Y2 JP 2531574Y2 JP 40461490 U JP40461490 U JP 40461490U JP 40461490 U JP40461490 U JP 40461490U JP 2531574 Y2 JP2531574 Y2 JP 2531574Y2
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fuel delivery
delivery pipe
pipe
socket
fuel
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JP40461490U
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正佳 臼井
勝志 鷲巣
一美 深谷
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Usui Co Ltd
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Usui Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、円筒形の中空ソケット
と連通管とで構成される内燃機関用のフユーエルデリバ
リパイプの改良に関し、特に複数の部材を接合して形成
する溶接タイプのフユーエルデリバリパイプに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射方式V形6気筒エンジンの片側
の3気筒に向けて燃料を噴射するためのフユーエルデリ
バリパイプの典型的な構造は、例えば実開昭62−15
2073号「燃料噴射弁の固定支持装置」に記載されて
いる。この型式のフユーエルデリバリパイプは、ソケッ
トの胴体中央部分に連通管が接続されており、ボトムフ
ロータイプと呼ばれている。ボトムフロータイプのフユ
ーエルデリバリパイプのソケットは、一般に鍛造品又は
鋳造品で作られており、その断面形状は第4図に示すよ
うな構造になっている。
【0003】第4図に示す従来のソケット60は、鋳造
によってその大まかな外形が形成され、次のような機械
加工を受ける。まず、連通管を受け入れるための左右の
突出部61,62の内面71,72がそれぞれ切削加工
され、次に燃料噴射弁の外周との間に隙間を作るための
凹所63,64が同様に切削加工される。さらに、燃料
噴射弁と接触してシール面となる上下の部分65,66
は、最初に切削加工を受けた後、燃料噴射弁(インジエ
クタ)側のOリングを受入れて完全な液密を達成できる
ように極めて高い真円度と平滑度を有するバニシング加
工等が施される。また、必要に応じて面取り加工67が
施される。かくして、鋳造されたソケットは完成までに
多くの機械加工を必要とし、厳密な検査工程による工数
の増加と歩留まりの低下によってコスト高となってい
た。また、鋳造工程は最近の大量生産には向かないこと
が判明してきた。
【0004】他の製造方法として、アルミダイカストを
利用して製造されたフユーエルデリバリパイプは、全体
を成形した後で表面処理を行なうため表面処理が不均一
になりやすいこと、成形用の型に抜き勾配を必要とする
ため肉厚が大きくなって重量が増加すること、内部の巣
等の欠陥を発見することが困難であり品質の保証が得ら
れないこと、設計変更に対処しにくいこと等の欠点があ
った。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、複雑
な加工工程を削減し、加工工数を減少させてコストの低
減を図ることにある。本考案の他の目的は、仕様の変化
や大量生産に対応できるフユーエルデリバリパイプの新
規な構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の前述した目的
は、燃料噴射弁を受け入れる複数の円筒形中空ソケット
と、ソケット相互間を連結する連通管とで構成される内
燃機関用のフユーエルデリバリパイプにおいて、各ソケ
ットの内面のうち燃料噴射弁と接触してシール面となる
部分に円筒形のパイプ材が接合されているフユーエルデ
リバリパイプによって達成される。
【0007】かかる構成によれば、本考案のフユーエル
デリバリパイプでは、燃料噴射弁と接触してシール面と
なる部分に従来のようなバニシング加工を必要とせず、
一定品質以上のパイプ材であればそのまま加工すること
なく使用できることになる。従って、加工工数が著しく
削減され、バニシング加工用の機械が不要となって、製
造コストが低減される。
【0008】本考案によるフユーエルデリバリパイプの
構造は、鋳造品やアルミダイカスト製品を素材として適
用することも可能であるが、フユーエルデリバリパイプ
全体をパイプ材や鋼板を組み合わせて形成することが望
ましい。例えば、各ソケットにおいて連通管を受け入れ
る胴体部分をバルジ加工されたパイプ材で形成すること
も可能である。さらに、各ソケット上面のフランジ部分
をプレス成形された部材で作ったり、各ソケット下面の
皿形部分をプレス成形された部材で作ることも出来る。
これらの構造を組み合わせて接合すれば、溶接あるいは
ろう付けタイプのフユーエルデリバリパイプが安価に製
造できることになる。
【0009】また、円筒形のパイプ材の長さや、外形、
内径などを変化させることにより、フユーエルデリバリ
パイプの仕様の変化に対応することができるから、鍛造
品や鋳造品と異なり、生産済みの素材を無駄にすること
がなくなって、コストの低減を図ることができる。ま
た、鋳造と異なり、素材が安価に入手できるので、大量
生産向きのフユーエルデリバリパイプが得られることに
なる。以下、添付図面の実施例を参照しながら本考案に
ついてさらに詳述する。
【0010】
【実施例】図1及び図2は、本考案によるフユーエルデ
リバリパイプ10の全体を表わしており、このフユーエ
ルデリバリパイプ10はV形8気筒エンジンの片側の4
気筒に対して燃料を供給する目的で使われる。フユーエ
ルデリバリパイプ10は、所定の間隔に配置された4個
の中空ソケット21と、連通管22,23,24と、燃
料の入口側及び出口側に取付けられた継手金具25,2
6と、各継手金具にそれぞれ接続された入口パイプ2
7,出口パイプ28と、連通管に固定された2個のブラ
ケット29とで構成されている。
【0011】図3は、本考案に基づいて形成されたフユ
ーエルデリバリパイプのソケット部分の断面を表わして
いる。例示のソケット21は、左右方向への突出部4
1,42を有する胴体部分31と、ソケット上面のフラ
ンジ部分32と、ソケット下面の皿形部分33とが溶接
あるいはろう付けされて一体に形成され、さらにソケッ
トの内面のうち燃料噴射弁と接触してシール面となる上
下の部分に円筒形のパイプ材34,35が溶接又は圧入
によって固定されている。これらのパイプ材34,35
は、その内面が一定以上の精度を有する素材から選ばれ
ており、Oリングと接触して充分なシール効果を発揮す
ることができるようになっている。
【0012】胴体部分31は、円筒形のパイプから作ら
れ、左右方向への突出部41,42は電磁バルジ加工又
は液圧バルジ加工によってパイプ材の中央が拡大されて
形成されている。バルジ加工自体は、パイプの加工方法
として周知であり、例えば、日刊工業新聞社発行の「パ
イプ加工法」に詳述されている。ソケット上面のフラン
ジ部分32はプレス成形された部材で形成され、噴射弁
を締め付けるためのねじ孔39が設けられている。ソケ
ット下面の皿形部分33もプレス成形された部材で形成
されている。
【0013】かくして、図3に示すソケット21は溶接
又はろう付け加工で組み立てられ、必要に応じて突出部
分41,42の内面51,52が機械加工される。この
機械加工は1ストロークで加工できるから、工数はわず
かであり、短時間で完了する。内面51,52はバルジ
加工の際に一定の寸法精度が確保されて、連通管の外径
との隙間が保たれる場合には、機械加工を省略すること
ができる。
【0014】
【考案の効果】以上詳細に説明した如く、本考案のフユ
ーエルデリバリパイプは、各ソケットを製造する際にほ
とんど機械加工を必要とせず、ソケットを連通管に挿入
して溶接又はろう付けすれば完成することになるから、
従来のフユーエルデリバリパイプに比べて加工工数が大
幅に削減され、コストが低減する。また、円筒形のパイ
プ材の長さや、外形、内径などを変化させることによ
り、フユーエルデリバリパイプの仕様の変化に対応する
ことができるから、鋳造品や鍛造品と異なり、生産済み
の素材を無駄にすることがなくなる。さらに、素材の入
手が容易になり大量生産が可能になってコストの低減を
図ることができる等、その実用的価値には顕著なものが
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるフユーエルデリバリパイプの全体
を表わす正面図である。
【図2】本考案によるフユーエルデリバリパイプの全体
を表わす平面図である。
【図3】ソケット部分の縦断面図である。
【図4】従来のフユーエルデリバリパイプのソケット部
分の縦断面図である。
【符号の説明】
10 フユーエルデリバリパイプ 21 ソケット 22,23,24 連通管 31 胴体部分 32 フランジ部分 33 皿形部分 34,35 パイプ材

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射弁を受け入れる複数の円筒形中
    空ソケットと、ソケット相互間を連結する連通管とで構
    成される内燃機関用のフユーエルデリバリパイプにおい
    て、各ソケットの内面のうち燃料噴射弁と接触してシー
    ル面となる部分に円筒形のパイプ材が接合されているこ
    とを特徴とするフユーエルデリバリパイプ。
  2. 【請求項2】 各ソケットにおいて連通管を受け入れる
    胴体部分がバルジ加工されたパイプ材で形成されている
    請求項1記載のフユーエルデリバリパイプ。
  3. 【請求項3】 各ソケット上面のフランジ部分がプレス
    成形された部材で形成されている請求項1記載のフユー
    エルデリバリパイプ。
  4. 【請求項4】 各ソケット下面の皿形部分がプレス成形
    された部材で形成されている請求項1記載のフユーエル
    デリバリパイプ。
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JPH0491263U JPH0491263U (ja) 1992-08-10
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