JP2531321Y2 - インジケ−タ構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は文字、数字などを表示す
るインジケ−タ構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のインジケ−タ構造は、図
２５に示すようにハウジング５０を備えており、このハ
ウジング５０には隔壁部５１により区画された複数の灯
室５２が形成してあり、これらの灯室５２の底部にはソ
ケット捩じ込み部５３が形成してある。そして、これら
のソケット捩じ込み部５３にはランプ５４を装着したソ
ケット５５を捩じ込み、ランプ５４の端子５７をハウジ
ング５０に設けた接触部５８に接触させて取付けてあ
り、ランプ５４が灯室５２内に収容してある。そして、
灯室５２の前面開口部には表示シ−ト５６が設けてあ
る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】上記のように、ランプ
５４をハウジング５０に取付け、端子５７と接触部５８
とを接触させる場合、一個づつ、このランプ５４を装着
したソケット５５をソケット捩じ込み部５３に捩じ込む
必要があり、全体の組み立てに工数が増え、それだけ面
倒であるという不具合があった。このために、表示装置
本体に表示装置の配線を構成するＦＰＣとインジケ−タ
本体とを一度（ワンタッチ）に装着することができるイ
ンジケ−タ構造の開発が望まれていた。

【０００４】本考案は、この点に着目して成されたもの
であって、その第１の目的とするところは、表示装置本
体に表示装置の配線を構成するＦＰＣとインジケ−タ本
体とを一度（ワンタッチ）に装着することができると共
に、組み立てが容易になるインジケ−タ構造を提供する
ことにある。

【０００５】本考案の第２の目的とするところは、端子
のばねのへたりを防止することができるインジケ−タ構
造を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の第１の目的を達成
するために、本考案は、インジケ−タ本体と、このイン
ジケ−タ本体がインジケ−タ嵌合部に嵌合されたときイ
ンジケ−タ本体の端子をＦＰＣの接点部に接触させる表
示装置本体とを備え、インジケ−タ本体を、後部ハウジ
ングと、この後部ハウジング内に挿入されて基板に少な
くとも端子と発光ダイオ−ドとを実装した端子ユニット
と、後部ハウジングに嵌合係止されて発光ダイオ−ドが
挿入される発光ダイオ−ド挿入部を有する前部ハウジン
グとより構成したことを特徴とする。

【０００７】また、上記の第２の目的を達成するため
に、本考案は、請求項１のインジケ−タ構造において、
後部ハウジングのハウジング本体の内部に隔壁を形成
し、この隔壁の面側に仕切りにより複数の端子挿入部を
形成し、仕切りの先部に一段低い嵌合面部を形成し、端
子ユニットの基板の実装面に実装された端子に、片持ち
状の接触部とこの接触部の先側に形成された押え部とを
形成し、前部ハウジングのハウジング本体に、この前部
ハウジングが後部ハウジングに嵌合係止された時に後部
ハウジングの仕切りの先部の嵌合面部に嵌合されて端子
挿入部に挿入された端子の押え部を押える端子押え部を
形成したことを特徴とする。

【０００８】

【作用】請求項１の構成により、端子ユニットを後部ハ
ウジングに挿入すると共に、各端子を端子挿入部に挿入
して端子ユニットを後部ハウジングに装着し、後部ハウ
ジングに前部ハウジングを装着することによりインジケ
−タを組み立てることができて、その組み立てが容易に
なる。

【０００９】請求項２の構成により、端子ユニットを後
部ハウジングに挿入すると共に、各端子を端子挿入部に
挿入して端子ユニットを後部ハウジングに装着した場
合、端子の接触部は仕切りの端面より外方に突出してお
り、端子の押え部は嵌合面部より外側に出ているが、後
部ハウジングに前部ハウジングを装着すると、前部ハウ
ジングの端子押え部が前記仕切りの嵌合面部に嵌合して
端子の押え部を押えて端子を圧縮し、各端子の接触部の
の飛び出し高さｈを同じにすることができる。

【００１０】したがって、後部ハウジングに端子ユニッ
トを組み付けた状態では端子は圧縮されておらず、前部
ハウジングを後部ハウジングに組み付ける、最後の組み
付け時に端子を圧縮して各端子を整列させることがで
き、あらかじめ端子を圧縮することがなく、端子のばね
のへたりを防止することができる。

【００１１】

【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図１乃至図２４に本考案に係わるインジケ−タ構
造の一実施例を示す。図１は本考案に係わるインジケ−
タ構造の分解斜視図、図２はインジケ−タ本体の正面
図、図３は同底面図、図４は同背面図、図５は同側面図
である。

【００１２】本考案に係わるインジケ−タ構造はインジ
ケ−タ本体１と表示装置本体２より成る。インジケ−タ
本体１は、前部ハウジング４と後部ハウジング５とを組
み合わせて成るハウジング３と、ハウジング３内に収容
される端子ユニット３５とから構成されている。

【００１３】前部ハウジング４は、図７乃至図１２に示
すようにハウジング本体３６を備えており、このハウジ
ング本体３６の正面部４ａには、発光ダイオ−ド収容部
６が左右方向（長手方向）に複数個形成してあり、各発
光ダイオ−ド収容部６は隔壁６ａにより仕切られてい
て、各発光ダイオ−ド収容部６の底部中央には装着孔６
ｂが形成してある。ハウジング本体３６の上面部４ｅの
後部左右には係合孔３７が設けてある。また、ハウジン
グ本体３６の底面部４ｄは上面部４ｅより後方に突出し
ており、この突出部分が端子押え部３８に成されてい
る。この端子押え部３８の左右には、端子押え部３８よ
り一段低く案内凹部３９が形成してあり、案内凹部３９
の先部は底面部４ｄの後部４ｆに潜った状態であり、こ
の後部４ｆの左右に係合孔４０が設けてある。また、底
面部４ｄの左右にはガイド部１５が形成してある。ま
た、ハウジング本体３６の両側部４ｂ、４ｃにはロック
レバ−８が一体に形成してあり、これらのロックレバ−
８の基部８ａは図１１に示すように片部８ｂに比べて幅
広にしてあって、この幅広部８ａと片部８ｂとの段部が
係止部９に成されている。

【００１４】後部ハウジング５は図１３乃至図１９に示
すようにハウジング本体４１を備えており、このハウジ
ング本体４１は、上面部４１ａと左、右側面部４１ｂ、
４１ｃと後面部４１ｄと底面部４１ｅとを有し、底面部
４１ｅはその左右の一部４１ｆを除いて解放されてお
り、左右の一部４１ｆが案内部４６に成されていて、こ
れらの案内部４６にはガイド部４７が形成してある。ハ
ウジング本体４１の内部には上面部４１ａと平行に隔壁
１０が形成してあって、この隔壁１０の上面４１ａ側に
は発光ダイオ−ドの照明方向イ（ハウジング３の軸線方
向）と平行な基板挿入部７が形成されている。隔壁１０
の下面部１０ａには仕切り４２により複数の端子挿入部
４３が左右方向に形成してあり、仕切り４２の先部には
一段低く嵌合面部４２ａが形成してあり、端子挿入部４
３の嵌合面部４２ａを除く部分が端子表出部になってい
る。また、ハウジング本体４１の上面部４１ａと左、右
側面部４１ｂ、４１ｃと底面部４１ｅの左右の一部４１
ｆの先部にはこれらの各面部より一段低く嵌合面部４４
が形成してあり、上面部４１ａ側の嵌合面部４４の左右
には係合突起４５が形成してあり、底面部４１ｅの左右
の一部４１ｆの嵌合面部４４には係合突起４８が形成し
てある。

【００１５】ハウジング本体４１の左、右側面部４１
ｂ、４１ｃには横のロックレバ−保護部３１が、ハウジ
ング本体４１の上、下面部４１ａ、４１ｆ後端には縦の
ロックレバ−保護部１４がそれぞれ形成してある。横の
ロックレバ−保護部３１は、側面部４１ｂ、４１ｃから
外方に突出させた一対の突出片３２とこれらの突出片３
２の端部後側間に橋架された保護体３３とから構成され
ている。

【００１６】端子ユニット３５は図１に示すように基板
１６を備えており、基板１６に裏側の実装面には複数の
端子１９が左右方向に所定の間隔をおいて実装されてお
り、また、基板１６に裏側の実装面の先側に複数個の発
光ダイオ−ド１７がリ−ド１７ａを介して実装されてい
る。また、基板１６の表側の実装面には図６に示すよう
に保護ダイオ−ド２１と電流制限抵抗２２とが実装され
ている。

【００１７】すなわち、端子１９は、図２０および図２
１に示すように側面ほぼＵ字形状をなし、直線状の支持
部１９ａと湾曲部１９ｂと側面山形の接触部１９ｃと支
持部１９ａに平行な押え部１９ｄとを備えており、支持
部１９ａの端部には支持部１９ａに対して直角を成す脚
部１９ｅが形成してあり、また、接触部１９ｃには接点
部２０が形成してあって、この端子１９は、その脚部１
９ｅで基板１６に実装されており、端子１９の支持部１
９ａと基板１６との間には隙間４９が形成してある。ま
た、発光ダイオ−ド１７は基板１６の先端部より前方に
突出している。

【００１８】次に、前、後部ハウジング４、５と端子ユ
ニット３５との組み付けを説明する。まず、端子ユニッ
ト３５の基板１６を後部ハウジング５の基板挿入部７に
挿入すると共に、各端子１９と基板１６間の隙間４９に
隔壁１０を挿入し、これと同時に、各端子１９を端子挿
入部４３に挿入して端子ユニット３５を後部ハウジング
５に装着する。

【００１９】この状態では、端子１９の支持部１９ａは
隔壁１０に接し、接触部１９ｃの接点部２０は仕切り４
２の端面４２ｂより外方に突出しており、端子１９の押
え部１９ｄは仕切り４２の先側の嵌合面部４２ａより外
側に出ている。

【００２０】次に、前部ハウジング４のロックレバ−８
を、後部ハウジング５の側面部４１ｂ、４１ｃと一対の
突出片３２と保護体３３とから成る閉空間３４内に挿入
し、前部ハウジング４の案内凹部３９に後部ハウジング
５の案内部４６を挿入し、後部ハウジング５の嵌合部４
４を前部ハウジング４内に押し込み、係合突起４５、４
８を係合孔３８、４０に係合して後部ハウジング５に前
部ハウジング４を装着する。この場合、前部ハウジング
４の端子押え部３８が前記仕切り４２の嵌合面部４２ａ
に嵌合して端子１９の押え部１９ｄを押えて端子１９を
圧縮し、各端子１９の接触部１９ｃの接点部２０の飛び
出し高さｈを同じにする。

【００２１】図２２は表示装置本体２のインジケータ嵌
合方向から見た正面図であり、この表示装置本体２に
は、図２３および図２４に示すようにその後面部から前
面部に抜けるインジケ−タ嵌合部２３が形成してあり、
このインジケ−タ嵌合部２３の左右にはロックレバ−嵌
合部２４が、その上面部の左右にガイド嵌合凹部２５が
それぞれ形成してあり、ロックレバ−嵌合部２４の内部
にはロック係止部２６が設けてある。また、インジケ−
タ嵌合部２３の下面部にはＦＰＣ挿入凹部２７が形成し
てある。また、インジケ−タ嵌合部２３の前面開口部に
は表示シ−ト２８が設けてある。

【００２２】ＦＰＣ（フレキシブル・プリンテッド・サ
−キット）２９は、複数の配線が印刷してあり、ＦＰＣ
２９の先端部には配線に接続された接点部３０が表出し
た状態で形成してある。

【００２３】次に、表示装置本体２へのインジケ−タ本
体１の取付けを説明する。まず、表示装置本体２のＦＰ
Ｃ挿入凹部２７内にＦＰＣ２９の先端部を挿入して、こ
れの接点部３０をインジケ−タ嵌合部２３内に表出させ
る。そして、インジケ−タ嵌合部２３内にインジケ−タ
本体１を嵌合する。この場合、インジケ−タ本体１のロ
ックレバ−８をロックレバ−嵌合部２４に、ガイド１
５、４７をガイド嵌合凹部２５にそれぞれ嵌合し、ロッ
クレバ−８の係止部９にロック係止部２６を係止させ
る。このように、インジケ−タ本体１がインジケ−タ嵌
合部２３に完全に嵌合すると、端子１９の接触部２０が
ＦＰＣ２９の接点部３０に接触する。

【００２４】したがって、ＦＰＣ２９を介して端子１９
に通電することにより発光ダイオ−ド１７を発光させて
表示シ−ト２８を内部から照らし、表示を行う。そし
て、インジケ−タ本体１を表示装置本体２から外す場合
には、ロックレバ−８に指を掛けて、このロックレバ−
８を内側に寄せてこれの係止部９をロック係止部２６か
ら外し、このインジケ−タ本体１を抜き出す。

【００２５】上記の実施例によれば、端子ユニット３５
を後部ハウジング５に挿入すると共に、各端子１９を端
子挿入部４３に挿入して端子ユニット３５を後部ハウジ
ング５に装着した場合、端子１９の接触部１９ｃは仕切
り４２の端面４２ａより外方に突出しており、端子１９
の押え部１９ｄは嵌合面部より外側に出ているが、後部
ハウジング５に前部ハウジング３を装着すると、前部ハ
ウジング３の端子押え部３７が前記仕切り４２の嵌合面
部４２ａに嵌合して端子１９の押え部１９ｄを押えて端
子１９を圧縮し、各端子１９の接触部１９ｃの接点部２
０の飛び出し高さｈを同じにすることができる。

【００２６】したがって、後部ハウジング５に端子ユニ
ット３５を組み付けた状態では端子１９は圧縮されてお
らず、前部ハウジング４を後部ハウジング５に組み付け
る、最後の組み付け時に端子１９を圧縮して各端子１９
を整列させることができ、端子１９のばねのへたりを防
止することができる。

【００２７】

【考案の効果】以上説明したように、本考案は、インジ
ケ−タ本体と、このインジケ−タ本体がインジケ−タ嵌
合部に嵌合されたときインジケ−タ本体の端子をＦＰＣ
の接点部に接触させる表示装置本体とを備え、インジケ
−タ本体を、後部ハウジングと、この後部ハウジング内
に挿入されて基板に少なくとも端子と発光ダイオ−ドと
を実装した端子ユニットと、後部ハウジングに嵌合係止
されて発光ダイオ−ドが挿入される発光ダイオ−ド挿入
部を有する前部ハウジングとより構成したから、端子ユ
ニットを後部ハウジングに挿入すると共に、各端子を端
子挿入部に挿入して端子ユニットを後部ハウジングに装
着し、後部ハウジングに前部ハウジングを装着すること
によりインジケ−タを組み立てることができて、その組
み立てが容易になる。

【００２８】また、本考案は、後部ハウジングのハウジ
ング本体の内部に隔壁を形成し、この隔壁の面側に仕切
りにより複数の端子挿入部を形成し、仕切りの先部に一
段低い嵌合面部を形成し、端子ユニットの基板の実装面
に実装された端子に、片持ち状の接触部とこの接触部の
先側に形成された押え部とを形成し、前部ハウジングの
ハウジング本体に、この前部ハウジングが後部ハウジン
グに嵌合係止された時に後部ハウジングの仕切りの先部
の嵌合面部に嵌合されて端子挿入部に挿入された端子の
押え部を押える端子押え部を形成したから、端子ユニッ
トを後部ハウジングに挿入すると共に、各端子を端子挿
入部に挿入して端子ユニットを後部ハウジングに装着し
た場合、端子の接触部は仕切りの端面より外方に突出し
ており、端子の押え部は嵌合面部より外側に出ている
が、後部ハウジングに前部ハウジングを装着すると、前
部ハウジングの端子押え部が前記仕切りの嵌合面部に嵌
合して端子の押え部を押えて端子を圧縮し、各端子の接
触部の飛び出し高さｈを同じにすることができる。

【００２９】したがって、後部ハウジングに端子ユニッ
トを組み付けた状態では端子は圧縮されておらず、前部
ハウジングを後部ハウジングに組み付ける、最後の組み
付け時に端子を圧縮して各端子を整列させることがで
き、あらかじめ、端子は圧縮されず、端子のばねのへた
りを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係わるインジケ−タ構造の分
解斜視図である。

【図２】インジケ−タ本体の正面図である。

【図３】同底面図である。

【図４】同背面図である。

【図５】同側面図である。

【図６】図１Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図７】前部ハウジングの正面図である。

【図８】同平面図である。

【図９】同底面図である。

【図１０】同背面図である。

【図１１】図７Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図１２】図７Ｃ−Ｃ線に沿う断面図である。

【図１３】後部ハウジングの正面図である。

【図１４】同平面図である。

【図１５】同底面図である。

【図１６】同側面図である。

【図１７】同背面図である。

【図１８】図１３Ｄ−Ｄ線に沿う断面図である。

【図１９】図１３Ｅ−Ｅ線に沿う断面図である。

【図２０】端子の平面図である。

【図２１】同側面図である。

【図２２】表示装置のインジケータ嵌合方向からの正面
図である。

【図２３】図２２Ｆ−Ｆ線方向からの矢視図である。

【図２４】図２２Ｇ−Ｇ線方向からの矢視図である。

【図２５】従来のインジケ−タ構造の断面図である。

【符号の説明】

１ インジケ−タ本体 ２ 表示装置本体 ３ ハウジング ４ 前部ハウジング ５ 後部ハウジング ６ 発光ダイオ−ド収容部 １６ 基板 １７ 発光ダイオ−ド １９ 端子

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 インジケ−タ本体と、このインジケ−タ
   本体がインジケ−タ嵌合部に嵌合されたときインジケ−
   タ本体の端子をＦＰＣの接点部に接触させる表示装置本
   体とを備え、インジケ−タ本体を、後部ハウジングと、
   この後部ハウジング内に挿入されて基板に少なくとも端
   子と発光ダイオ−ドとを実装した端子ユニットと、後部
   ハウジングに嵌合係止されて発光ダイオ−ドが挿入され
   る発光ダイオ−ド挿入部を有する前部ハウジングとより
   構成したことを特徴とするインジケ−タ構造。
2. 【請求項２】 後部ハウジングのハウジング本体の内部
   に隔壁を形成し、この隔壁の面側に仕切りにより複数の
   端子挿入部を形成し、仕切りの先部に一段低い嵌合面部
   を形成し、端子ユニットの基板の実装面に実装された端
   子に、片持ち状の接触部とこの接触部の先側に形成され
   た押え部とを形成し、前部ハウジングのハウジング本体
   に、この前部ハウジングが後部ハウジングに嵌合係止さ
   れた時に後部ハウジングの仕切りの先部の嵌合面部に嵌
   合されて端子挿入部に挿入された端子の押え部を押える
   端子押え部を形成した請求項１記載のインジケ−タ構
   造。