JP2531141Y2 - 粗破砕装置 - Google Patents

粗破砕装置

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JP2531141Y2
JP2531141Y2 JP1990112623U JP11262390U JP2531141Y2 JP 2531141 Y2 JP2531141 Y2 JP 2531141Y2 JP 1990112623 U JP1990112623 U JP 1990112623U JP 11262390 U JP11262390 U JP 11262390U JP 2531141 Y2 JP2531141 Y2 JP 2531141Y2
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crushing
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crushed
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進 武内
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富士車輌株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は廃プラスチックなどの産業廃棄物あるいは
一般廃棄物や粗大ゴミなどを粗破砕する装置に関する。
〔従来の技術〕
産業廃棄物などを粗破砕する粗破砕装置として例えば
実用新案登録1701822号(実公昭62-9950号)がある。
上記公知の粗破砕装置は、箱型フレーム内に横方向の
二ツの破砕軸を設け、この両破砕軸に複数の破砕刃を、
互いに相手破砕軸の破砕刃の間に入るように複数列に設
け、一方の破砕軸が他方の破砕軸より高速で回転し、両
破砕軸の破砕刃でくわえ込んだ材料をその回転速度差で
破砕するものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記した公知の破砕装置は第10図のように矢印方向に
回転する高速の破砕軸30と低速の破砕軸31にそれぞれ高
速の破砕刃32と低速の破砕刃33を設けたものであるが破
砕対象物が廃プラスチックのような軟質材や延性材料34
の場合、高速の破砕刃32が低速の破砕刃33を追い越す距
離、すなわち、第10図において破砕刃32の刃先が破砕刃
33の背面に達した位置からその側面を通過してしまうま
での距離l1が短い場合は、材料34が充分に引張られな
いため第11図の状態から第12図のように引延ばされるだ
けで切断されず、つながったまま双方の破砕刃32、33を
通過してしまう場合がある。
また、第13図のように破砕対象物が大塊35の場合、こ
の大塊35が高速の破砕刃32の上に乗った状態となって破
砕刃32が大塊35をくわえ込むことなく大塊35の下面を掻
きながら滑ってしまう場合がある。
また、上記の逆に破砕対象物が破砕軸30、31の軸間距
離とほぼ同一の大きさの材料36の場合、第14図のように
破砕刃32、33の間にはまり込んでしまい、鎖線bの部分
を一度に破砕しなければならないので、材料36の強度や
剛性が大きいと、大きな軸トルクが必要となる。
この考案の課題は、上記のような従来の破砕装置の問
題点を解決して破砕対象物の材料が軟質で延性のある場
合でも、また、大小硬軟何れの場合でも能率よく破砕す
る破砕装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、この考案は高速回転す
る破砕刃と低速回転する破砕刃を有する粗破砕装置にお
ける低速回転する側の破砕刃の背面が広い範囲にわた
り、高速回転側の刃先と噛み合い得るように、ほぼ円弧
状に膨らんだ形状とした粗破砕装置を提供する。
また、高速回転する側の破砕刃に軸心からの半径方向
の距離が異なる2種類の切先を設けた粗破砕装置も提供
する。
〔作用〕
この考案の粗破砕装置は上記の構成であり、箱型フレ
ームの上方に設けた投入口から、破砕対象物をフレーム
内に投入すると、この破砕対象物は回転している破砕刃
にくわえ込まれて両破砕刃の速度差により剪断破砕され
る。
破砕対象物の材料が延性の場合、高速の破砕刃と低速
の破砕刃の側面間において材料が引き延ばされる。
そして、低速回転側の破砕刃の背面の広い範囲にわた
って材料が引き延ばされて切断される。
また、破砕対象物が大塊の場合は高速回転する破砕刃
の低い切先の部分で大塊の下側後部が落下し、ついで高
い位置の切先が、下降した大塊の後部を破砕することに
より、破砕に要する負荷が分散する。
さらに、破砕対象物が破砕軸の軸間距離とほぼ等しい
大きさのときは、大塊のときと同様に高速回転側の破砕
刃の各位置の切先が破砕対象物の下側後部を順次破砕す
ることにより破砕に要する負荷を分散軽減する。
〔実施例〕
以下にこの考案の破砕装置の実施例を添付図面の第1
図ないし第9図に基づいて説明する。
図において、1は箱状のフレーム、2はその上部の投
入口、3は下部の排出口である。
4、5はフレーム1内の中程両側に設けた一対の破砕
軸で、いずれも大径中空であり、両端がフレーム1の両
側の軸受によって回動自在に支承されている。
上記の各破砕軸4、5の外周には複数の鍔6、7が適
当な間隔で取付けられている。
また、上記の鍔6の外周には半径方向の異なる位置に
切先9、10を有する破砕刃8を設けてある。
さらに、各鍔7には上記切先10と同じ高さと形状の複
数の破砕刃11が切刃10と反対の向きに一定の間隔で設け
てある。
そして、この破砕刃11の背面aをほぼ円弧状に膨らん
だ形状として第3図に示すように破砕刃8と噛み合う範
囲l2が広い範囲にわたるようにする。
上記各破砕刃8と破砕刃11は第2図に示すように破砕
刃8の間に破砕刃11が入るように配置する。
12、13は破砕刃8と破砕刃11の間に入る複数のグレー
トで、各グレート12、13の両端はフレーム1の両側内側
のブラケット14、15に固定し、各グレート12、13の内端
はフレーム1内の中央下部よりの支持台16上に固定して
ある。
また、破砕刃8はグレート12の間から下方に突出し、
破砕刃11はグレート13の間から下方に突出している。
上記各破砕軸4、5は図示省略してあるが油圧モータ
や歯車伝動機構のような駆動手段により第1図の矢印方
向に駆動するもので、破砕軸4を破砕軸5よりも高速で
回転させる。
つぎに上記実施例の作用を説明する。
駆動手段により破砕軸4を高速回転させ、破砕軸5を
低速回転させるとともに投入口2へ破砕対象物を投入す
る。
投入された対象物は、速度差をもって回転している破
砕刃8、11により引っかけられて剪断破砕され、破砕さ
れた材料は各グレート12、13の間を通って排出される。
上記の作用をさらに詳しく説明すれば、破砕対象物と
しての材料17が延性材の場合、最初第4図のように破砕
刃8、11の間に噛み込まれた材料17が破砕刃8が破砕刃
11の側面を通過する間に第5図のように大きく引き延ば
されて延性の限界に達し、切断される。
また、第6図のように破砕対象物が大塊19の場合、破
砕刃8の低い位置の切先9の部分で大塊19の下側後部が
落下するので、つぎにくる高い位置の切先10が第6図の
鎖線cのように大塊19の下側後部を破砕する。
こうして、大塊19の後部下側を順次破砕していく。
つぎに破砕対象物が破砕軸4、5の軸間距離とほぼ同
じ大きさの材料20の場合は、第7図の鎖線d、eのよう
に異なる位置の切先9、10が順次材料20の後部を破砕し
ていくことにより負荷が分散される。
上記のような作用で破砕された破砕物22はプラスチッ
クなどの弾性を有するものであるから、第8図のように
グレート12の間から押し出されると、第9図のようにス
プリングバック作用により拡大して破砕刃8がグレート
12上へ抜ける際にグレート12によりしごき落される。
〔考案の効果〕
この考案は上記のように低速回転する側の破砕刃の背
面が広い範囲にわたり、高速回転側の刃先と噛み合い得
るように、ほぼ円弧状に膨らんだ形状としたことにより
高速回転している破砕刃が低速回転している破砕刃の側
面を通過する距離が長くなる。
このため、延性の大きい材料でも限界以上に引延ばし
て、切断することができる。
また、高速回転する側の破砕刃に軸心からの半径方向
の距離が異なる2種類の切先を設けたことにより大きな
塊からなる破砕対象物や破砕軸の軸間距離とほぼ同じ大
きさの破砕対象物も半径方向の位置の異なる切先により
順次破砕されるので負荷が分散されて破砕装置に負担を
かけることなく能率よく破砕できるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案破砕装置の一実施例を示す縦断側面
図、第2図は同上の一部切欠横断平面図、第3図は同上
の破砕刃の拡大側面図、第4図は第3図A-A線の断面
図、第5図は同上の切断作用を示す同じ個所の断面図、
第6図、第7図は同じく各種破砕作用を示す要部の一部
切欠側面図、第8図はグレートの作用を示す一部切欠縦
断側面図、第9図は第8図B-B線の断面図、第10図は従
来の破砕装置の一部切欠側面図、第11図は第10図C-C線
の断面図、第12図は同上の切断作用を示す同じ個所の断
面図、第13図、第14図は同上の各種作用を示す要部の一
部切欠側面図である。 1……箱型フレーム、4、5……破砕軸、8、11……破
砕刃、9、10……切先、17、20……材料、19……大塊。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱型フレーム内に横方向の二ツの破砕軸を
    設け、この両破砕軸に複数の破砕刃を、互いに相手破砕
    軸の破砕刃の間に入るように複数列に設け、一方の破砕
    軸が他方の破砕軸より高速で回転し、両破砕軸の破砕刃
    でくわえ込んだ材料をその回転速度差で破砕する方式の
    粗破砕装置において、上記低速回転する側の破砕刃の背
    面が広い範囲にわたり、高速回転側の刃先と噛み合い得
    るように、ほぼ円弧状に膨らんだ形状としたことを特徴
    とする粗破砕装置。
  2. 【請求項2】箱型フレーム内に横方向の二ツの破砕軸を
    設け、この両破砕軸に複数の破砕刃を、互いに相手破砕
    軸の破砕刃の間に入るように複数列に設け、一方の破砕
    軸が他方の破砕軸より高速で回転し、両破砕軸の破砕刃
    でくわえ込んだ材料をその回転速度差で破砕する方式の
    粗破砕装置において、上記高速回転する側の破砕刃に軸
    心からの半径方向の距離が異なる2種類の切先を設けた
    ことを特徴とする粗破砕装置。
JP1990112623U 1990-10-24 1990-10-24 粗破砕装置 Expired - Lifetime JP2531141Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0470145U JPH0470145U (ja) 1992-06-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6351650U (ja) * 1986-09-22 1988-04-07

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JPH0470145U (ja) 1992-06-22

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