JP3886354B2 - 粗大物破砕装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃材、産業廃棄物等の粗大物、特に長尺物のうち円柱状のロール材やビニール等の薄物、並びに廃プラスティックを固形化した角状材等を確実に破砕する粗大物破砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記粗大物破砕装置の従来例の一例を図9乃至図12に示す。この粗大物破砕装置50は,筺体51内に対をなす上部破砕ローラ52,53と、下部破砕ローラ54とを備える。上部破砕ローラ52,53は平行に筺体51内に回動可能に収納し、それぞれ捻れ方向を逆としたスクリュー状破砕刃52a、53aを備える。下部破砕ローラ54は、左右方向の捻れ破砕刃54a、54bとの交差型破砕刃とした例を示す。57は両破砕刃により形成される升目を、また58は固定刃、59は補助固定刃を示す。
【0003】
これにより粗大物の破砕に際しては、供給される粗大物を上部両破砕ローラ52、53により破砕し、破砕された粗砕物は下方に排出され、ついで下部破砕ローラ54と固定刃58とにより細かく破砕され、下方に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この際、粗大物が比較的小型のWaの場合、上部両破砕ローラ52、53によっては噛み込まれつつ粗破砕がなされ下部破砕ローラ54に粗砕物として供給される、その一部が升目57に保持され、それより突出した部分は固定刃58とにより切断されるも、粗大物の形状、例えば大形で長尺物の例えば円柱状のロール材等のときは、上部両破砕ローラ52、53によっては噛み込みが困難であり正逆回転が頻繁に行われ破砕時間が膨大となる等の欠点がある。
【0005】
本発明は、かゝる点に鑑み、長尺物のうち円柱状のロール材等、スクリュー状破砕刃を有した破砕ローラでは噛み込み困難な廃棄物を確実に破砕することができるようにした粗大物破砕装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の粗大物破砕装置は、平行な対をなす上部破砕ロールと、その下方に配備される下部破砕ロールとを備え、供給される粗大物を対をなす上部破砕ロールにより破砕し、ついで下部破砕ロールと、これに対向して配置される固定刃とにより微細状に破砕し排出する粗大物破砕装置において、上記上部破砕ロールは四角軸とし、該軸各面に軸芯方向に適宜間隔を存して複数の突出した平板状で粗大物に対して噛み込むように形成した破砕刃を、対をなす上部破砕ロールの破砕刃同士が対向しないように軸芯方向に位置をずらせて取り付けるとともに、該破砕刃の高さを破砕刃同士の軸芯方向視したときの回転軌跡が重なり合わない高さに設定したことを特徴とする。
【0007】
上記の構成からなる本発明の粗大物破砕装置は、上部破砕ロールの主軸部分を四角軸とし、該軸各面に軸芯方向に適宜間隔を存して複数の突出した破砕刃を取り付けたことにより、大形の円柱状のロール材を良好に噛み込みながら粗破砕を行うことができる。
【0008】
また、第2の発明は、上記下部破砕ロールの破砕刃は両端部から中央部近傍付近まで軸芯に対し一定の捻れ角度を有して取り付けたことを特徴とする。
【0009】
上記の構成からなる本発明は、上部破砕ロールの破砕刃により粗破砕された粗砕物を捻れ方向に応じた方向(本発明では後述する通り中央に向かって)に送りつつ固定刃とにより確実に破砕される。
【0010】
また、第3の発明は、上部破砕ロールの四角軸各面の回転方向端に噛み込み刃を設けたことを特徴とする。
【0011】
上記の構成からなる本発明は、更に良好に円柱状のロール材を噛み込みながら粗破砕を行うことができる。
【0012】
また、第4の発明は、固定刃は下部破砕ローラを挟んで左右に取り付け、下部破砕ローラの破砕刃は両刃として該ローラの正逆回転による左右何れかの固定刃とにより破砕を可能としたことを特徴とする。
【0013】
上記の構成からなる本発明は、下部破砕ローラは必要により正逆回転したとき、正逆何れの回転においても破砕を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の粗大物破砕装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1乃至図6は、本発明の粗大物破砕装置の第1実施例を示す。図において粗大物破砕装置1は、周知構造と同様に上下を開口した筺体2内に対をなす上部破砕ローラ3,4と、その下方に位置する下部破砕ロール9と、この下部破砕ロール9を挟んで左右に固定刃12と、補助固定刃13とを備える。
【0016】
上部破砕ロール3、4はその軸形状を四角軸5、6(図例では正方形)とし各面に軸芯方向に適宜間隔を存して複数(図例では7乃至8枚)の破砕刃7、8を突出して取り付けてなる。
破砕刃7、8は図2、3に示す如く交互に破砕刃同士が対向しないよう取り付けるようにする。
【0017】
下部破砕ロール9は、ロール軸10に端部より中央部に向かって複数の破砕刃11(図例では6個)を軸芯に対し一定の捻れ角度α(図6)を有せしめて取り付けてなる。捻れ角αは例えば14乃至22度、図例では約18度の角度で取り付けており、係る角度により破砕刃11と固定刃12との剪断破砕が一時に負荷がかかることなく連続的に破砕刃11に順次負荷がかかることとなる。
【0018】
図5は、下部破砕ロール9のロール軸10に取り付けられる破砕刃11の拡大図で、本発明の技術分野で用いられる粗大物破砕装置は投入された廃棄物によっては一度の正転ではその破砕が困難な場合、その負荷に応じで各破砕ロールを反転せしめ、一定時間経過後正転運動に復帰する正逆回転を行うことが好ましく、本発明における下部破砕ロール9は正逆回転に対応できるよう図に示す如く11a、11bの両刃構造を採用し、下部破砕ロール9の反転時においても補助固定刃13との間で粗砕物の破砕を行う。
【0019】
図7乃至図8は上部破砕ロール5、6の四角軸の他の形状を示す。本実施例における四角軸5、6(図例では5のみを示す)は四角軸各面の回転方向端を図に示す如く鋭角な爪状の噛み込み刃14を構成してなる。噛み込み刃14は一端から他端まで構成しても良いが噛み込み時の負荷を考慮して図8に示す如く凹凸状に構成することが好ましい。
【0020】
上記構成において、供給される粗大物W、まず上部破砕ロール3,4の四角軸5、6に取り付けた破砕刃7、8により噛み込まれつつ粗破砕される。この際、軸を四角軸とし刃高さの高い破砕刃7、8を軸芯方向に適宜間隔を存して設けているため、円柱状のロール材の場合、破砕ロール軸上を回転することなく良好に噛み込まれる。
【0021】
この際、四角軸5、6に噛み込み刃14を構成した場合、円柱状のロール材は更に良好に噛み込まれることとなる。
【0022】
ついで、上部破砕ロール5、6にて破砕された粗砕物は下部破砕ロール10の下部破砕刃11(11a)と固定刃12により更に細かく破砕される。破砕刃11は軸芯に対し一定の捻れ角度を有せしめて取り付けており、図4に示す矢符方向に回転することにより粗砕物を中方向に進めながら破砕することとなる。
【0023】
また、破砕時の負荷が上昇し破砕ロールが反転した際も破砕刃11を両刃構造としているから下部破砕刃11(11b)と補助固定刃13によって粗砕物の破砕を行う。
【0024】
【発明の効果】
以上の如く本発明の粗大物破砕装置によれば、上部破砕ロールの軸を四角軸とし刃高さの高い破砕刃を軸芯方向に適宜間隔を存して備えているので、破砕対象物が円柱状のロール材の場合でも、破砕ロール軸上を回転することなく良好に噛み込まれつつ破砕刃の剪断作用により粗砕されると共に、四角軸各面の回転方向端に噛み込み刃を設けたときは更に良好な噛み込み性能を発揮する。
また、下部破砕ロールの下部破砕刃は軸芯に対し一定の捻れ角度を有せしめて取り付けられているため、粗砕物を中方向に進めながら固定刃と共同して更に細かく破砕される。
更にまた、固定刃は下部破砕ロールを挟んで左右に取り付け、下部破砕ロールの破砕刃は両刃としたことにより、負荷等による該ロールの正逆回転を行った場合、左右何れかの固定刃とにより破砕を行うことができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粗大物破砕装置の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】 一方の上部破砕ロールの正面図である。
【図3】 他方の上部破砕ロールの正面図である。
【図4】 下部破砕ロールの正面図である。
【図5】 下部破砕ロールに取り付ける一部断面拡大図である。
【図6】 下部破砕ロールの展開図である。
【図7】 本発明の他の実施例の上部破砕ロールの断面図である。
【図8】 図7における上部破砕ロールの一部切り欠き正面図である。
【図9】 図9乃至図12は従来例の粗大物破砕装置の一例を示し、図9はその縦断面図である。
【図10】 一方の上部破砕ロールの正面図である。
【図11】 他方の上部破砕ロールの正面図である。
【図12】 下部破砕ロールの正面図である。
【符号の説明】
1 粗大物破砕装置
3 上部破砕ロール
4 上部破砕ロール
5 上部破砕軸
6 上部破砕軸
7 上部破砕刃
8 上部破砕刃
9 下部破砕ロール
11 下部破砕刃
12 固定刃
13 補助固定刃
Claims (4)
- 平行な対をなす上部破砕ロールと、その下方に配備される下部破砕ロールとを備え、供給される粗大物を対をなす上部破砕ロールにより破砕し、ついで下部破砕ロールと、これに対向して配置される固定刃とにより微細状に破砕し排出する粗大物破砕装置において、上記上部破砕ロールは四角軸とし、該軸各面に軸芯方向に適宜間隔を存して複数の突出した平板状で粗大物に対して噛み込むように形成した破砕刃を、対をなす上部破砕ロールの破砕刃同士が対向しないように軸芯方向に位置をずらせて取り付けるとともに、該破砕刃の高さを破砕刃同士の軸芯方向視したときの回転軌跡が重なり合わない高さに設定したことを特徴とする粗大物破砕装置。
- 下部破砕ロールの破砕刃は両端部から中央部近傍付近まで軸芯に対し一定の捻れ角度を有して取り付けたことを特徴とする請求項1記載の粗大物破砕装置。
- 上部破砕ロールの四角軸各面の回転方向端に噛み込み刃を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の粗大物破砕装置。
- 固定刃は下部破砕ロールを挟んで左右に取り付け、下部破砕ロールの破砕刃は両刃として該ロールの正逆回転による左右何れかの固定刃とにより破砕を可能としたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の粗大物破砕装置。
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