JP2530893Y2 - 車両燃料遮断装置 - Google Patents
車両燃料遮断装置Info
- Publication number
- JP2530893Y2 JP2530893Y2 JP2792191U JP2792191U JP2530893Y2 JP 2530893 Y2 JP2530893 Y2 JP 2530893Y2 JP 2792191 U JP2792191 U JP 2792191U JP 2792191 U JP2792191 U JP 2792191U JP 2530893 Y2 JP2530893 Y2 JP 2530893Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fire
- fuel
- vehicle speed
- engine room
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車の火災がエンジ
ンルーム内で起きた場合に対処する車両燃料遮断装置に
関するものである。
ンルーム内で起きた場合に対処する車両燃料遮断装置に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車の燃料パイプには、経年変化とか
予期せぬ応力の印加とか機械的振動等が複合して、亀裂
が入ることがある。その亀裂がエンジンルーム内を引き
回されている部分に出来た時には、そこから漏れた燃料
がエンジンルームの高熱により引火し、火災を発生する
ことがある。
予期せぬ応力の印加とか機械的振動等が複合して、亀裂
が入ることがある。その亀裂がエンジンルーム内を引き
回されている部分に出来た時には、そこから漏れた燃料
がエンジンルームの高熱により引火し、火災を発生する
ことがある。
【０００３】そのような火災が発生した場合、自動車の
機構上、エンジンが動いている間は燃料が供給し続けら
れるため、火災は増大してしまう。火災を消すために
は、燃料の供給を停止させなければならない。そこで、
火災が発生すると直ちに燃料を遮断することが行われて
いる。エンジンは、燃料が遮断された時点で停止する。
機構上、エンジンが動いている間は燃料が供給し続けら
れるため、火災は増大してしまう。火災を消すために
は、燃料の供給を停止させなければならない。そこで、
火災が発生すると直ちに燃料を遮断することが行われて
いる。エンジンは、燃料が遮断された時点で停止する。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のやり方では、火災が発生すると直ちに燃料を遮
断するので、後続車両が次々と走行して来る道路の真ん
中で、火災を起こした自動車が停止したままという状態
が現出されることになる。これでは、他の自動車の走行
を妨げるのみならず、玉突き事故を誘発するという問題
点があった。
た従来のやり方では、火災が発生すると直ちに燃料を遮
断するので、後続車両が次々と走行して来る道路の真ん
中で、火災を起こした自動車が停止したままという状態
が現出されることになる。これでは、他の自動車の走行
を妨げるのみならず、玉突き事故を誘発するという問題
点があった。
【０００５】本考案は、以上のような問題点を解決すべ
く、火災が発生しても直ちに燃料を遮断することはせ
ず、他の自動車の走行を妨げない安全な場所に車両を移
動し終えるまでは燃料の供給を行い、移動し終えた時点
で、自動的に燃料が遮断されるようにすることを課題と
するものである。
く、火災が発生しても直ちに燃料を遮断することはせ
ず、他の自動車の走行を妨げない安全な場所に車両を移
動し終えるまでは燃料の供給を行い、移動し終えた時点
で、自動的に燃料が遮断されるようにすることを課題と
するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案の車両燃料遮断装置では、燃料パイプのエン
ジンルーム外にある部分に設けられた弁と、エンジンル
ーム内の火災を検知する火災センサと、車速センサと、
エンジンルーム内の火災発生が検知され且つ車速が停止
寸前と判断される所定車速より小となった場合に前記弁
を閉じる制御手段とを具えることとした。
め、本考案の車両燃料遮断装置では、燃料パイプのエン
ジンルーム外にある部分に設けられた弁と、エンジンル
ーム内の火災を検知する火災センサと、車速センサと、
エンジンルーム内の火災発生が検知され且つ車速が停止
寸前と判断される所定車速より小となった場合に前記弁
を閉じる制御手段とを具えることとした。
【０００７】
【作 用】燃料パイプのエンジンルーム外にある部分
に、弁を設ける。そして、エンジンルーム内で火災が発
生した時には、この弁を閉じて燃料の供給をストップす
ることにより、火災の増大を防止する。但し、火災が発
生したからといって直ちに弁を閉じるのではなく、車速
が停止寸前の速度と判断されるような低速になってから
閉じる。即ち、ドライバーが火災を発生した車両を後続
車両等の他の車両に迷惑をかけない場所に移動するまで
は燃料を供給し続け、移動し終えるや否や、直ちに燃料
の供給を停止して、火災の増大を防ぐ。
に、弁を設ける。そして、エンジンルーム内で火災が発
生した時には、この弁を閉じて燃料の供給をストップす
ることにより、火災の増大を防止する。但し、火災が発
生したからといって直ちに弁を閉じるのではなく、車速
が停止寸前の速度と判断されるような低速になってから
閉じる。即ち、ドライバーが火災を発生した車両を後続
車両等の他の車両に迷惑をかけない場所に移動するまで
は燃料を供給し続け、移動し終えるや否や、直ちに燃料
の供給を停止して、火災の増大を防ぐ。
【０００８】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は、本考案の車両燃料遮断装置のブロ
ック構成図である。図１において、１はエンジンルー
ム、２はエンジン、３は火災センサ、４は車速センサ、
５は制御部、６はアクチュエータ、７は燃料パイプ、８
は弁、９は燃料タンク、１０は亀裂である。なお弁８
は、燃料パイプ７の内、エンジンルーム１の外にある部
分に設ける。
に説明する。図１は、本考案の車両燃料遮断装置のブロ
ック構成図である。図１において、１はエンジンルー
ム、２はエンジン、３は火災センサ、４は車速センサ、
５は制御部、６はアクチュエータ、７は燃料パイプ、８
は弁、９は燃料タンク、１０は亀裂である。なお弁８
は、燃料パイプ７の内、エンジンルーム１の外にある部
分に設ける。
【０００９】エンジンルーム１内にある燃料パイプ７に
亀裂１０が出来ると、ここから燃料が漏れる。車両火災
の多くは、この漏れた燃料に引火して発生する場合が殆
どである。火災センサ３は、エンジンルーム１内で火災
が発生した時、それを検知して制御部５に伝える。車速
センサ４からの車速信号も、制御部５に送られる。
亀裂１０が出来ると、ここから燃料が漏れる。車両火災
の多くは、この漏れた燃料に引火して発生する場合が殆
どである。火災センサ３は、エンジンルーム１内で火災
が発生した時、それを検知して制御部５に伝える。車速
センサ４からの車速信号も、制御部５に送られる。
【００１０】第２図のフローチャートの説明の際に詳し
く述べるが、それらの信号が所定条件を満たした時、制
御部５はアクチュエータ６に制御信号を送り、燃料パイ
プ７の途中に設けてある弁８を閉じる。弁８としては、
例えば電磁弁が用いられる。弁８は、ドライバーの操作
によってではなく、自動的に閉じられる。以後、燃料の
供給が遮断されるので、火災は増大しない。
く述べるが、それらの信号が所定条件を満たした時、制
御部５はアクチュエータ６に制御信号を送り、燃料パイ
プ７の途中に設けてある弁８を閉じる。弁８としては、
例えば電磁弁が用いられる。弁８は、ドライバーの操作
によってではなく、自動的に閉じられる。以後、燃料の
供給が遮断されるので、火災は増大しない。
【００１１】図２は、本考案の動作を説明するフローチ
ャートである。以下の説明における項番〜は、フロ
ーチャートのステップ〜に対応している。 火災センサ３からの信号により、制御部５は、エンジ
ンルーム１内で火災が発生したか否かを絶えず監視して
いる。 火災が発生したとなると、次は車速センサ４からの車
速信号を見て、所定車速Ｖ0 以上か否かをチェックす
る。所定車速Ｖ0 は、予め設定しておく速度であるが、
その値は、自動車が停止しようとしていると判断出来る
程度の値（例えば、１０Ｋｍ／ｈ）に定める。
ャートである。以下の説明における項番〜は、フロ
ーチャートのステップ〜に対応している。 火災センサ３からの信号により、制御部５は、エンジ
ンルーム１内で火災が発生したか否かを絶えず監視して
いる。 火災が発生したとなると、次は車速センサ４からの車
速信号を見て、所定車速Ｖ0 以上か否かをチェックす
る。所定車速Ｖ0 は、予め設定しておく速度であるが、
その値は、自動車が停止しようとしていると判断出来る
程度の値（例えば、１０Ｋｍ／ｈ）に定める。
【００１２】車速が所定車速Ｖ0 以上であれば、ドラ
イバーがアクセルを踏んでいるか否かをチェックする。
もし、踏んでいなければ、ドライバーが車両火災の発生
を知って、減速態勢に入っている状態だということが予
測される。そこで、この場合には、今しばらく速度変化
を見るため、ステップに戻る。
イバーがアクセルを踏んでいるか否かをチェックする。
もし、踏んでいなければ、ドライバーが車両火災の発生
を知って、減速態勢に入っている状態だということが予
測される。そこで、この場合には、今しばらく速度変化
を見るため、ステップに戻る。
【００１３】もし、アクセルを踏んでいれば、火災が
発生した車両を、道路の端等の後続車両による玉突き事
故を誘発しない場所に移動せんと、ドライバーが努力し
ている状態にあることが予測される。この場合には、車
両移動を可能にするため、まだエンジン２へ燃料を供給
してやる必要があるので、弁８は開いたままにする。そ
うしておいて、ステップへ戻り、車速の変化を監視す
る。
発生した車両を、道路の端等の後続車両による玉突き事
故を誘発しない場所に移動せんと、ドライバーが努力し
ている状態にあることが予測される。この場合には、車
両移動を可能にするため、まだエンジン２へ燃料を供給
してやる必要があるので、弁８は開いたままにする。そ
うしておいて、ステップへ戻り、車速の変化を監視す
る。
【００１４】車速が所定車速Ｖ0 より小になると、も
はやドライバーは車両を停止させようとしていると判断
し、アクチュエータ６を作動させて弁８を閉じる。これ
以後、亀裂１０から燃料は漏れなくなるから、もう火災
は増大することはない。
はやドライバーは車両を停止させようとしていると判断
し、アクチュエータ６を作動させて弁８を閉じる。これ
以後、亀裂１０から燃料は漏れなくなるから、もう火災
は増大することはない。
【００１５】
【考案の効果】以上述べた如く、本考案の車両燃料遮断
装置によれば、ドライバーが火災を発生した車両を、後
続車両等の他の車両に迷惑をかけない場所に移動するま
では、エンジンへの燃料の供給が確保されると共に、移
動し終えるや否や、直ちに燃料の供給を停止して、火災
の増大を防止することが出来る。これにより、他の事故
の誘発を防ぎつつ、火災を最小限に食い止めることが出
来る。
装置によれば、ドライバーが火災を発生した車両を、後
続車両等の他の車両に迷惑をかけない場所に移動するま
では、エンジンへの燃料の供給が確保されると共に、移
動し終えるや否や、直ちに燃料の供給を停止して、火災
の増大を防止することが出来る。これにより、他の事故
の誘発を防ぎつつ、火災を最小限に食い止めることが出
来る。
【図１】本考案の車両燃料遮断装置のブロック構成図
【図２】本考案の動作を説明するフローチャート
１ エンジンルーム ２ エンジン ３ 火災センサ ４ 車速センサ ５ 制御部 ６ アクチュエータ ７ 燃料パイプ ８ 弁 ９ 燃料タンク １０ 亀裂
Claims (1)
- 【請求項１】 燃料パイプのエンジンルーム外にある部
分に設けられた弁と、エンジンルーム内の火災を検知す
る火災センサと、車速センサと、エンジンルーム内の火
災発生が検知され且つ車速が停止寸前と判断される所定
車速より小となった場合に前記弁を閉じる制御手段とを
具えたことを特徴とする車両燃料遮断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2792191U JP2530893Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 車両燃料遮断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2792191U JP2530893Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 車両燃料遮断装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04117657U JPH04117657U (ja) | 1992-10-21 |
| JP2530893Y2 true JP2530893Y2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=31912130
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2792191U Expired - Lifetime JP2530893Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 車両燃料遮断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2530893Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP2792191U patent/JP2530893Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04117657U (ja) | 1992-10-21 |
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