JPH0886230A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

車両用駆動力制御装置

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Publication number
JPH0886230A
JPH0886230A JP22341494A JP22341494A JPH0886230A JP H0886230 A JPH0886230 A JP H0886230A JP 22341494 A JP22341494 A JP 22341494A JP 22341494 A JP22341494 A JP 22341494A JP H0886230 A JPH0886230 A JP H0886230A
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JP
Japan
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control
tcs
driving force
control system
throttle
Prior art date
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Pending
Application number
JP22341494A
Other languages
English (en)
Inventor
Ken Suai
謙 須合
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0886230A publication Critical patent/JPH0886230A/ja
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動輪スリップの発生時、エンジンのスロッ
トルバルブを閉方向に制御することで駆動輪スリップを
抑制するTCSスロットル制御システムを有する車両用
駆動力制御装置において、駆動力制御中のTCSスロッ
トル制御系異常時、車両安定性を確保しながら制御続行
あるいは制御中止を達成すること。 【構成】 駆動力制御中にTCSスロットル制御系が異
常との判断時、TCS燃料カット制御システムeとTC
S点火時期変更制御システムfを用い、駆動輪スリップ
量算出値に基づく必要トルク低減量を得る駆動力制御を
正常時駆動力制御に代えて続行する第1の異常時駆動力
制御続行手段gを、あるいは、駆動力制御により低減さ
れているエンジントルクを徐々に回復させ、その後、駆
動力制御を中止する第1の異常時駆動力制御中止手段i
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動輪スリップの発生
時、エンジンのスロットルバルブを閉方向に制御するこ
とで駆動輪スリップを抑制するTCSスロットル制御シ
ステムを有する車両用駆動力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駆動力を低減して駆動スリップを抑制す
るために、気筒燃料カットを用いると、応答性は良いも
のの、燃料カットしていない気筒からの残留ガスと燃料
カットした気筒からの新気とが触媒等で後燃えを生じた
りして滑らかなトルク制御が困難である。
【0003】そこで、スロットル制御と併用して用いる
ことが考えられるが、TCSスロットル制御システムを
用いての駆動力制御中にスロットルモータあるいはモー
タリレー等が故障したり、また、システムに異常が発生
して制御不可能となってしまった場合で、異常発生の直
前にスロットル開度を大きく閉じられていた場合、異常
発生に基づき駆動力制御を中止した途端、スロットルバ
ルブが急開となり、駆動輪スリップが再発生すること
で、車両挙動が急変し、車両安定性が大幅に低下してし
まう。
【0004】そこで、上記のようにスロットル急開モー
ドとなるTCSスロットル制御系の異常発生時、例え
ば、0←→6気筒燃料カットを繰り返すというように、
燃料カットのみで駆動力低減制御を続行するようにした
装置を搭載した実車が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用駆動力制御装置にあっては、燃料カットのみ
で駆動力低減制御を続行する装置であるため、8気筒等
の多気筒エンジンであればある程度制御分解能を細かく
することができるものの、例えば、4気筒エンジンまた
はそれ以下の気筒数のエンジンである場合、制御分解能
が粗くなり、燃料カット気筒数を変える毎にエンジント
ルクが階段状に変化することで、車両の安定性確保が難
しくなってしまう。
【0006】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、第1の目的とするところは、駆動輪スリップの発
生時、エンジンのスロットルバルブを閉方向に制御する
ことで駆動輪スリップを抑制するTCSスロットル制御
システムを有する車両用駆動力制御装置において、駆動
力制御中のTCSスロットル制御系異常時、車両安定性
を確保しながら制御続行を達成することにある。
【0007】第2の目的とするところは、駆動輪スリッ
プの発生時、エンジンのスロットルバルブを閉方向に制
御することで駆動輪スリップを抑制するTCSスロット
ル制御システムを有する車両用駆動力制御装置におい
て、駆動力制御中のTCSスロットル制御系異常時、車
両の急激な安定性低下を防止しながら制御中止を達成す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため請求項1記載の発明では、図1(イ) のクレーム対
応図に示すように、駆動輪スリップの発生時、エンジン
のスロットルバルブを閉方向に制御することで駆動輪ス
リップを抑制するTCSスロットル制御システムaを有
する車両用駆動力制御装置において、駆動輪スリップ量
を算出する駆動輪スリップ量算出手段bと、TCSスロ
ットル制御系が異常かどうかを判断するTCSスロット
ル制御系異常判断手段cと、TCSスロットル制御系が
正常との判断時、少なくともTCSスロットル制御シス
テムaを用い、駆動輪スリップ量算出値に基づく必要ト
ルク低減量を得る制御を実行する正常時駆動力制御手段
dと、駆動力制御中にTCSスロットル制御系が異常と
の判断時、TCS燃料カット制御システムeとTCS点
火時期変更制御システムfを用い、駆動輪スリップ量算
出値に基づく必要トルク低減量を得る駆動力制御を正常
時駆動力制御に代えて続行する第1の異常時駆動力制御
続行手段gと、を備えていることを特徴とする。
【0009】上記第2の目的を達成するため請求項2記
載の発明では、図1(ロ) のクレーム対応図に示すよう
に、請求項1記載の車両用駆動力制御装置において、駆
動力制御中にTCSスロットル制御系が異常との判断
時、TCS燃料カット制御システムeとTCS点火時期
変更制御システムfを用い、駆動力制御により低減され
ているエンジントルクを徐々に回復させ、その後、駆動
力制御を中止する第1の異常時駆動力制御中止手段iを
設けたことを特徴とする。
【0010】上記第1の目的を達成するため請求項3記
載の発明では、図1(ハ) のクレーム対応図に示すよう
に、駆動輪スリップの発生時、エンジンのスロットルバ
ルブを閉方向に制御することで駆動輪スリップを抑制す
るTCSスロットル制御システムaを有する車両用駆動
力制御装置において、駆動輪スリップ量を算出する駆動
輪スリップ量算出手段bと、TCSスロットル制御系が
異常かどうかを判断するTCSスロットル制御系異常判
断手段cと、TCSスロットル制御系が正常との判断
時、少なくともTCSスロットル制御システムaを用
い、駆動輪スリップ量算出値に基づく必要トルク低減量
を得る制御を実行する正常時駆動力制御手段dと、駆動
力制御中にTCSスロットル制御系が異常との判断時、
TCS燃料カット制御システムeを用い、駆動輪スリッ
プ量算出値に基づく必要トルク低減量を所定の制御サイ
クル単位で制御周期毎の燃料カット気筒数を決めるデュ
ーティ制御により得る駆動力制御を正常時駆動力制御に
代えて続行する第2の異常時駆動力制御続行手段hと、
を備えていることを特徴とする。
【0011】上記第2の目的を達成するため請求項4記
載の発明では、図1(ニ) のクレーム対応図に示すよう
に、請求項3記載の車両用駆動力制御装置において、前
記第1の異常時駆動力制御中止手段iに代え、駆動力制
御中にTCSスロットル制御系が異常との判断時、TC
S燃料カット制御システムeを用い、所定の制御サイク
ル単位で制御周期毎の燃料カット気筒数を決めるデュー
ティ制御によりエンジントルクを徐々に回復させ、その
後、駆動力制御を中止する第2の異常時駆動力制御中止
手段jを設けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明の作用を説明する。
【0013】TCSスロットル制御系異常判断手段cに
よりTCSスロットル制御系が正常との判断時には、正
常時駆動力制御手段dにおいて、少なくともTCSスロ
ットル制御システムaを用い、駆動輪スリップ量算出値
に基づく必要トルク低減量を得る制御が実行される。
【0014】一方、TCSスロットル制御系異常判断手
段cにより駆動力制御中にTCSスロットル制御系が異
常との判断時には、第1の異常時駆動力制御続行手段g
において、TCS燃料カット制御システムeとTCS点
火時期変更制御システムfを用い、駆動輪スリップ量算
出値に基づく必要トルク低減量を得る駆動力制御が正常
時駆動力制御に代えて続行される。
【0015】このスロットル制御系異常時の駆動力制御
は、制御分解能が粗いが大きなトルク低減量が得られる
TCS燃料カットと、トルク低減量が小さいが制御分解
能が細かなTCS点火時期変更とを組み合わせた制御と
することで、要求に対応するトルク低減量と細かな制御
分解能という両者の利点が生かされた駆動力制御とな
る。
【0016】よって、駆動力制御中のTCSスロットル
制御系異常時、TCS燃料カットとTCS点火時期変更
とを組み合わせた駆動力制御により、TCSスロットル
制御と同等の車両安定性が確保され、駆動輪スリップが
収束するまでの駆動力制御続行が達成される。
【0017】請求項2記載の発明の作用を説明する。
【0018】TCSスロットル制御系異常判断手段cに
より駆動力制御中にTCSスロットル制御系が異常との
判断時には、第1の異常時駆動力制御中止手段iにおい
て、TCS燃料カット制御システムeとTCS点火時期
変更制御システムfを用い、駆動力制御により低減され
ているエンジントルクが徐々に回復され、その後、駆動
力制御が中止される。
【0019】よって、請求項1記載の発明と同様に、制
御分解能の細かいTCS燃料カットとTCS点火時期変
更との組み合わせ駆動力制御により、車両の急激な安定
性低下が防止され、駆動輪スリップを徐々に収束させて
の制御中止が達成される。
【0020】請求項3記載の発明の作用を説明する。
【0021】TCSスロットル制御系異常判断手段cに
より駆動力制御中にTCSスロットル制御系が異常との
判断時には、第2の異常時駆動力制御続行手段hにおい
て、TCS燃料カット制御システムeを用い、駆動輪ス
リップ量算出値に基づく必要トルク低減量を所定の制御
サイクル単位で制御周期毎の燃料カット気筒数を決める
デューティ制御により得る駆動力制御が正常時駆動力制
御に代えて続行される。
【0022】このスロットル制御系異常時の駆動力制御
は、制御分解能が粗いとされるTCS燃料カットのみの
制御となるが、所定の制御サイクル単位で制御周期毎の
燃料カット気筒数を決めるデューティ制御により細かな
制御分解能による駆動力制御となる。例えば、4気筒エ
ンジン車で、1周期目1気筒カット→2周期目2気筒カ
ット→3周期目1気筒カット→4周期目1気筒カットと
し、この制御サイクルを繰り返すと、トータル16気筒
のうち5気筒の燃料カットが達成され、31.25%の
トルク低減量が得られ、また、1周期目1気筒カット→
2周期目2気筒カット→3周期目1気筒カット→4周期
目2気筒カットとし、この制御サイクルを繰り返すと、
トータル16気筒のうち6気筒の燃料カットが達成さ
れ、37.5%のトルク低減量が得られる。
【0023】よって、駆動力制御中のTCSスロットル
制御系異常時、デューティ制御によるTCS燃料カット
を用いた駆動力制御により、TCSスロットル制御と同
等の車両安定性が確保され、駆動輪スリップが収束する
までの駆動力制御続行が達成される。
【0024】請求項4記載の発明の作用を説明する。
【0025】TCSスロットル制御系異常判断手段cに
より駆動力制御中にTCSスロットル制御系が異常との
判断時には、第2の異常時駆動力制御中止手段jにおい
て、TCS燃料カット制御システムeを用い、所定の制
御サイクル単位で制御周期毎の燃料カット気筒数を決め
るデューティ制御によりエンジントルクが徐々に回復さ
れ、その後、駆動力制御が中止される。
【0026】よって、請求項3記載の発明と同様に、制
御分解能の細かいTCS燃料カットデューティ制御を用
いた駆動力制御により、車両の急激な安定性低下が防止
され、駆動輪スリップを徐々に収束させての制御中止が
達成される。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0028】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0029】図2は請求項1記載の発明に対応する第1
実施例の車両用駆動力制御装置が適用された後輪駆動車
の制御システム全体図である。
【0030】この車両には、駆動力制御システムとし
て、TCSスロットル制御システム、TCS燃料カット
制御システム、TCS点火リタード制御システム、TC
Sブレーキ制御システムが搭載されている。
【0031】図2において、1は第1スロットルバル
ブ、2は第2スロットルバルブ、3はスロットルモー
タ、4はLSD/TCS/ABSコントローラ、5はス
ロットル制御コントローラ、6,7はホイールシリン
ダ、8は外部液圧源、9はTCSブレーキアクチュエー
タ、10はディファレンシャル、11は差動制限クラッ
チ、12はLSD油圧ユニット、13は前輪右センサ、
14は前輪左センサ、15は後輪右センサ、16は後輪
左センサ、17は横加速度センサ、18は前後加速度セ
ンサ、19はTCSON/OFFスイッチ、20はブレーキラ
ンプスイッチ、21はABSアクチュエータ、22はT
CSインジケータ、23はTCSワーニングランプ、2
4はABSワーニングランプ、25はLDSワーニング
ランプ、26は第1スロットルセンサ、27は第2スロ
ットルセンサ、28は点火プラグ、29はフェールイン
ジェクタ、30はエンジン集中電子制御ユニット、31
はA/Tコントローラ、32はASCDコントローラ、
33はASCDアクチュエータである。
【0032】前記TCSスロットル制御は、アクセルペ
ダルと連動して作動する第1スロットルバルブ1と直列
に設けられた第2スロットルバルブ2を開閉駆動させる
スロットルモータ3に対し、LSD/TCS/ABSコ
ントローラ4からの制御指令に基づきスロットル制御コ
ントローラ5からモータ駆動電流を印加することで行な
われる。
【0033】前記TCS燃料カット制御とTCS点火リ
タード制御は、エンジンに設けられているフェールイン
ジェクタ29と点火プラグ28に対し、LSD/TCS
/ABSコントローラ4からの制御指令に基づきエンジ
ン集中電子制御ユニット30から駆動指令をそれぞれ出
力することで行なわれる。
【0034】前記LSD/TCS/ABSコントローラ
4は、各種入力情報に基づきTCS制御演算処理を行な
い、上記のように制御指令を出力すると共に、TCSフ
ェール時には、TCSワーニングランプ23に点灯指令
が出力される。
【0035】次に、作用を説明する。
【0036】[TCS制御作動処理]図3はLSD/T
CS/ABSコントローラ4で行なわれるTCS制御作
動処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステッ
プについて説明する。
【0037】ステップ40では、各車輪速センサ13,
14,15,16からの信号に基づいて車輪速が演算さ
れる。
【0038】ステップ41では、スリップ量が例えば後
輪速平均値と前輪速平均値との差により算出される(駆
動輪スリップ量算出手段bに相当)。
【0039】ステップ42では、ステップ41で算出さ
れたスリップ量がTCS制御しきい値(例えば、2.5
km/h程度)以上かどうかが判断される。
【0040】ステップ43では、ステップ42でYES
と判断された時、スリップ目標値が設定される。
【0041】ステップ44では、スリップ量算出値とス
リップ目標値に基づきトルク低減量が算出される。例え
ば、スリップ量算出値とスリップ目標値との偏差を算出
し、ギア位置に応じて比例ゲインを決め、また、微分ゲ
インを決め、偏差と比例ゲインによる比例制御分を算出
し、偏差と微分ゲインによる微分制御分を算出し、比例
制御分と微分制御分の和をトルク低減量とする。
【0042】ステップ45では、TCSスロットル制御
系が異常かどうかが判断される(TCSスロットル制御
系異常判断手段cに相当)。
【0043】この異常判断の手法について述べると、L
SD/TCS/ABSコントローラ4はスロットル制御
コントローラ5に対しスロットル目標開度信号を一定時
間毎に出力している。スロットル制御コントローラ5は
スロットル目標開度信号に合わせてスロットルモータ3
を作動させる。また、スロットル制御コントローラ5は
実スロットル開度をセンサ値から確認している。よっ
て、所定時間が経過しても実スロットル開度が変化しな
い場合、スロットル異常と判断してスロットル制御コン
トローラ5からLSD/TCS/ABSコントローラ4
へ異常判断信号を出力する。
【0044】ステップ46では、ステップ45でTCS
スロットル制御系が正常であると判断された時、燃料カ
ット制御とスロットル制御との併用によりTCS制御が
実行される(正常時駆動力制御手段dに相当)。
【0045】この正常時TCS制御は、例えば、燃料カ
ット制御とスロットル制御との同時併用により、あるい
は、必要なトルク低減量が大きな制御開始からの過渡領
域では燃料カット制御とし、スリップが収束に近づいた
定常領域ではスロットル制御とする分割併用により行な
われる。勿論、両者の制御量はトルク低減量算出値に応
じて与えられる。
【0046】ステップ47では、ステップ45でTCS
スロットル制御系が異常であると判断された時、F/C
制御と点火リタード制御との組み合わせによりTCS制
御が実行される(第1の異常時駆動力制御続行手段gに
相当)。
【0047】尚、点火リタードを行なうとさらに燃え残
りガスが生じ易くなり、触媒での後燃えが起き易く、耐
久性上苦しくなってしまうため、ステップ52を挿入し
て、スロットルフェール後、スロットルが急開される時
のみステップ47によるTCS制御を続行して急激な駆
動スリップの発生を防止するようにしても良い。
【0048】この異常時TCS制御は、算出されたトル
ク低減量がエンジントルクの何%に相当するか算出し、
先に、トルク低減量算出値を超えない最大の燃料カット
気筒数を決定し、次いで、残りのトルク低減量の分を得
る点火リタード量を決定し、両者の和によりほぼ必要ト
ルク低減量とすることで行なわれる。例えば、4気筒エ
ンジン車の場合の具体例を、図4の表に示すが、この場
合、トルク低減量0%〜100%までが25段階に分け
られる。
【0049】ステップ48では、ステップ42でNOと
判断された時、ステップ45と同様にTCSスロットル
制御系が異常かどうかが判断される。
【0050】ステップ49では、ステップ48でYES
と判断された時、TCSワーニングランプ23を点灯す
る指令が出力される。
【0051】ステップ50では、TCS制御が中止とさ
れる。
【0052】[TCS制御中にスロットル異常が発生し
た時]TCS制御中でTCSスロットル制御系が正常時
には、図3のフローチャートで、ステップ40→ステッ
プ41→ステップ42→ステップ43→ステップ44→
ステップ45→ステップ46へと進む流れとなり、ステ
ップ46では、TCS燃料カット制御システムとTCS
スロットル制御システムを用い、必要トルク低減量を得
るTCS制御が実行される。
【0053】そして、TCSスロットル制御系がTCS
制御中に異常となった時には、図3のフローチャート
で、ステップ40→ステップ41→ステップ42→ステ
ップ43→ステップ44→ステップ45→ステップ47
へと進む流れとなり、ステップ47では、燃料カット制
御と点火リタード制御との組み合わせによりTCS制御
が実行される。
【0054】この異常時TCS制御は、制御分解能が粗
いが大きなトルク低減量が得られるTCS燃料カット制
御と、トルク低減量が小さいが制御分解能が細かなTC
S点火リタード制御とを組み合わせた制御とすること
で、要求に対応するトルク低減量と細かな制御分解能と
いう両者の利点が生かされたTCS制御となる。
【0055】そして、異常時TCS制御により駆動輪ス
リップが抑制されると、図3のフローチャートで、ステ
ップ40→ステップ41→ステップ42→ステップ48
→ステップ49→ステップ50へと進む流れとなり、ス
テップ50では、TCS制御が中止とされる。
【0056】図5は上記TCS制御をタイムチャートで
示したもので、スリップ量が制御しきい値を超える制御
開始時点からスロットル系故障が発生するまでは、スロ
ットル制御+燃料カット制御によるTCS制御となり、
スロットル系故障発生からはスロットル急開に伴ってス
リップ量がさらに増大するが、このスリップ量に対し、
燃料カット制御+点火リタード制御によるTCS制御と
なり、図4に示す4気筒エンジン車での駆動力低減例で
は、燃料カット制御のみの場合の25%刻みによる粗い
制御分解能に対し4%刻みによる細かい制御分解能によ
りトルクを低減することができる。
【0057】よって、スロットル系異常発生後も正常時
のスロットル制御+燃料カット制御と同等の車両安定性
が確保され、駆動輪スリップが収束するまでのTCS制
御続行が達成される。
【0058】次に、効果を説明する。
【0059】TCSスロットル制御システムを有する車
両用駆動力制御装置において、TCSスロットル制御系
がTCS制御中に異常となった時、燃料カット制御シス
テムと点火リタード制御システムを用い、組み合わせ制
御によるTCS制御をスリップ量が制御しきい値未満と
なるまで続行する装置としたため、TCS制御中のTC
Sスロットル制御系異常時、車両安定性を確保しながら
制御続行を達成することができる。
【0060】(第2実施例)請求項3記載の発明に対応
する第2実施例の車両用駆動力制御装置について説明す
る。構成的には、第1実施例の図2と同じ構成のものを
用いる。
【0061】次に、作用を説明する。
【0062】[TCS制御作動処理]図6は第2実施例
のLSD/TCS/ABSコントローラ4で行なわれる
TCS制御作動処理の流れを示すフローチャートで、以
下、各ステップについて説明する。尚。ステップ40〜
46とステップ48〜ステップ50は図3と同様である
ので説明を省略する。
【0063】ステップ51では、ステップ45でTCS
スロットル制御系が異常であると判断された時、燃料カ
ットのデューティ制御によるTCS制御が実行される
(第2の異常時駆動力制御続行手段hに相当)。
【0064】この異常時TCS制御は、算出されたトル
ク低減量がエンジントルクの何%に相当するか算出し、
図7のデューティ制御マップから算出されたトルク低減
量に最も近い制御パターンを選択して行なわれる。
【0065】[TCS制御中にスロットル異常が発生し
た時]TCS制御中でTCSスロットル制御系が正常時
には、第1実施例と同様に、燃料カット制御とスロット
ル制御を併用したTCS制御が行なわれる。
【0066】そして、TCSスロットル制御系がTCS
制御中に異常となった時には、図6のフローチャート
で、ステップ45からステップ51へと進む流れとな
り、ステップ51では、燃料カットのデューティ制御に
よるTCS制御が実行される。
【0067】この異常時TCS制御は、制御分解能が粗
いとされるTCS燃料カットのみの制御となるが、所定
の制御サイクル単位で制御周期毎の燃料カット気筒数を
決めるデューティ制御により細かな制御分解能によるT
CS制御となる。
【0068】例えば、図7に示すように、4気筒エンジ
ン車で4制御周期を制御サイクル単位とし、制御周期毎
の燃料カット気筒数を決めると、17段階の細かい制御
分解能によるトルク低減量を得ることができる。ちなみ
に、1周期目1気筒カット→2周期目2気筒カット→3
周期目1気筒カット→4周期目1気筒カットとし、この
制御サイクルを繰り返すと、トータル16気筒のうち5
気筒の燃料カットが達成され、31.25%のトルク低
減量が得られ、また、1周期目1気筒カット→2周期目
2気筒カット→3周期目1気筒カット→4周期目2気筒
カットとし、この制御サイクルを繰り返すと、トータル
16気筒のうち6気筒の燃料カットが達成され、37.
5%のトルク低減量が得られる。
【0069】よって、スロットル系異常発生後も正常時
のスロットル制御+燃料カット制御と同等の車両安定性
が確保され、駆動輪スリップが収束するまでのTCS制
御続行が達成される。
【0070】次に、効果を説明する。
【0071】TCSスロットル制御システムを有する車
両用駆動力制御装置において、TCSスロットル制御系
がTCS制御中に異常となった時、燃料カット制御シス
テムを用い、燃料カットのデューティ制御によるTCS
制御をスリップ量が制御しきい値未満となるまで続行す
る装置としたため、TCS制御中のTCSスロットル制
御系異常時、車両安定性を確保しながら制御続行を達成
することができる。
【0072】(第3実施例)請求項2記載の発明に対応
する第3実施例の車両用駆動力制御装置について説明す
る。構成的には、第1実施例の図2と同じ構成のものを
用いる。
【0073】次に、作用を説明する。
【0074】[TCS制御作動処理]図8は第3実施例
のLSD/TCS/ABSコントローラ4で行なわれる
TCS制御作動処理の流れを示すフローチャートで、以
下、各ステップについて説明する。尚。ステップ40〜
46とステップ49,50は図3と同様であるので説明
を省略する。
【0075】ステップ60では、TCS制御として燃料
カット制御と点火リタード制御との組み合わせ制御が選
択される。
【0076】ステップ61では、燃料カット制御と点火
リタード制御との組み合わせ制御により一定時間(例え
ば、20sec)で無制御の状態となるまで徐々にトル
クリカバーする。尚、ステップ60,61は、第1の異
常時駆動力制御中止手段iに相当する。
【0077】[TCS制御中にスロットル異常が発生し
た時]TCS制御中でTCSスロットル制御系が正常時
には、第1実施例と同様に、燃料カット制御とスロット
ル制御を併用したTCS制御が行なわれる。
【0078】そして、TCSスロットル制御系がTCS
制御中に異常となった時には、図8のフローチャート
で、ステップ45からステップ60→ステップ61→ス
テップ49→ステップ50へと進む流れとなり、ステッ
プ61で、燃料カット制御と点火リタード制御との組み
合わせ制御により徐々にトルクリカバーされ、ステップ
50で、TCS制御が中止される。
【0079】図9は上記TCS制御をタイムチャートで
示したもので、スリップ量が制御しきい値を超える制御
開始時点からスロットル系故障が発生するまでは、スロ
ットル制御+燃料カット制御によるTCS制御となり、
スロットル系故障発生からは、燃料カット制御+点火リ
タード制御により、第1実施例と同様に、4%刻みによ
る細かい制御分解能によりトルクを低減するTCS制御
となる。
【0080】よって、スロットル系故障発生時のスロッ
トル急開による車両の急激な安定性低下が防止され、ス
リップ量を徐々に収束させての制御中止が達成される。
【0081】次に、効果を説明する。
【0082】TCSスロットル制御システムを有する車
両用駆動力制御装置において、駆動力制御中にTCSス
ロットル制御系が異常との判断時、TCS燃料カット制
御システムとTCS点火リタード制御システムを用い、
TCS制御により低減されているエンジントルクを徐々
に回復させ、その後、TCS制御を中止する装置とした
ため、TCS制御中のTCSスロットル制御系異常時、
車両の急激な安定性低下を防止しながら制御中止を達成
することができる。
【0083】(第4実施例)請求項4記載の発明に対応
する第4実施例の車両用駆動力制御装置について説明す
る。構成的には、第1実施例の図2と同じ構成のものを
用いる。
【0084】次に、作用を説明する。
【0085】[TCS制御作動処理]図10は第4実施
例のLSD/TCS/ABSコントローラ4で行なわれ
るTCS制御作動処理の流れを示すフローチャートで、
以下、各ステップについて説明する。尚。ステップ40
〜46とステップ49,50は図3と同様であるので説
明を省略する。
【0086】ステップ70では、燃料カットのデューテ
イ制御が選択される。
【0087】ステップ71では、燃料カットのデューテ
イ制御により一定時間(例えば、20sec)で無制御
の状態となるまで徐々にトルクリカバーする。尚、ステ
ップ70,71は、第2の異常時駆動力制御中止手段j
に相当する。
【0088】[TCS制御中にスロットル異常が発生し
た時]TCS制御中でTCSスロットル制御系が正常時
には、第1実施例と同様に、燃料カット制御とスロット
ル制御を併用したTCS制御が行なわれる。
【0089】そして、TCSスロットル制御系がTCS
制御中に異常となった時には、図10のフローチャート
で、ステップ45からステップ70→ステップ71→ス
テップ49→ステップ50へと進む流れとなり、ステッ
プ71で、燃料カットのデューティ制御より徐々にトル
クリカバーされ、ステップ50で、TCS制御が中止さ
れる。このTCSスロットル制御系異常発生後の燃料カ
ットのデューティ制御は、第2実施例と同様に、細かい
制御分解能によりトルクを低減するTCS制御となる。
【0090】よって、スロットル系異常発生時のスロッ
トル急開による車両の急激な安定性低下が防止され、ス
リップ量を徐々に収束させての制御中止が達成される。
【0091】次に、効果を説明する。
【0092】TCSスロットル制御システムを有する車
両用駆動力制御装置において、駆動力制御中にTCSス
ロットル制御系が異常との判断時、TCS燃料カット制
御システムを用い、所定の制御サイクル単位で制御周期
毎の燃料カット気筒数を決めるデューティ制御により低
減されているエンジントルクを徐々に回復させ、その
後、TCS制御を中止する装置としたため、TCS制御
中のTCSスロットル制御系異常時、車両の急激な安定
性低下を防止しながら制御中止を達成することができ
る。
【0093】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0094】例えば、実施例では、スロットル正常時に
燃料カット制御とスロットル制御を併用する例を示した
が、スロットル制御のみ、あるいは、ブレーキ制御を加
えたものであっても良い。
【0095】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、駆動輪
スリップの発生時、エンジンのスロットルバルブを閉方
向に制御することで駆動輪スリップを抑制するTCSス
ロットル制御システムを有する車両用駆動力制御装置に
おいて、駆動力制御中にTCSスロットル制御系が異常
との判断時、TCS燃料カット制御システムとTCS点
火時期変更制御システムを用い、駆動輪スリップ量算出
値に基づく必要トルク低減量を得る駆動力制御を正常時
駆動力制御に代えて続行する第1の異常時駆動力制御続
行手段を設けた装置としたため、駆動力制御中のTCS
スロットル制御系異常時、車両安定性を確保しながら制
御続行を達成することができるという効果が得られる。
【0096】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の車両用駆動力制御装置において、駆動力制御中に
TCSスロットル制御系が異常との判断時、TCS燃料
カット制御システムとTCS点火時期変更制御システム
を用い、駆動力制御により低減されているエンジントル
クを徐々に回復させ、その後、駆動力制御を中止する第
1の異常時駆動力制御中止手段を設けた装置としたた
め、駆動力制御中のTCSスロットル制御系異常時、車
両の急激な安定性低下を防止しながら制御中止を達成す
ることができるという効果が得られる。
【0097】請求項3記載の発明にあっては、駆動輪ス
リップの発生時、エンジンのスロットルバルブを閉方向
に制御することで駆動輪スリップを抑制するTCSスロ
ットル制御システムを有する車両用駆動力制御装置にお
いて、駆動力制御中にTCSスロットル制御系が異常と
の判断時、TCS燃料カット制御システムを用い、駆動
輪スリップ量算出値に基づく必要トルク低減量を所定の
制御サイクル単位で制御周期毎の燃料カット気筒数を決
めるデューティ制御により得る駆動力制御を正常時駆動
力制御に代えて続行する第2の異常時駆動力制御続行手
段を設けた装置としたため、駆動力制御中のTCSスロ
ットル制御系異常時、車両安定性を確保しながら制御続
行を達成することができるという効果が得られる。
【0098】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
記載の車両用駆動力制御装置において、駆動力制御中に
TCSスロットル制御系が異常との判断時、TCS燃料
カット制御システムを用い、所定の制御サイクル単位で
制御周期毎の燃料カット気筒数を決めるデューティ制御
によりエンジントルクを徐々に回復させ、その後、駆動
力制御を中止する第2の異常時駆動力制御中止手段を設
けた装置としたため、駆動力制御中のTCSスロットル
制御系異常時、車両の急激な安定性低下を防止しながら
制御中止を達成することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用駆動力制御装置を示すクレーム
対応図である。
【図2】第1実施例の車両用駆動力制御装置が適用され
た後輪駆動車の制御システム全体図である。
【図3】第1実施例装置のLSD/TCS/ABSコン
トローラで行なわれるTCS制御作動処理の流れを示す
フローチャートである。
【図4】第1実施例装置での駆動力低減例を示すマップ
である。
【図5】第1実施例装置でのTCS制御中にスロットル
系故障が発生した時のタイムチャートである。
【図6】第2実施例装置のLSD/TCS/ABSコン
トローラで行なわれるTCS制御作動処理の流れを示す
フローチャートである。
【図7】第2実施例装置での駆動力低減例を示すマップ
である。
【図8】第3実施例装置のLSD/TCS/ABSコン
トローラで行なわれるTCS制御作動処理の流れを示す
フローチャートである。
【図9】第3実施例装置でのTCS制御中にスロットル
系故障が発生した時のタイムチャートである。
【図10】第4実施例装置のLSD/TCS/ABSコ
ントローラで行なわれるTCS制御作動処理の流れを示
すフローチャートである。
【符号の説明】
a TCSスロットル制御システム b 駆動輪スリップ量算出手段 c TCSスロットル制御系異常判断手段 d 正常時駆動力制御手段 e TCS燃料カット制御システム f TCS点火時期変更制御システム g 第1の異常時駆動力制御続行手段 h 第2の異常時駆動力制御続行手段 i 第1の異常時駆動力制御中止手段 j 第2の異常時駆動力制御中止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 43/00 H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪スリップの発生時、エンジンのス
    ロットルバルブを閉方向に制御することで駆動輪スリッ
    プを抑制するTCSスロットル制御システムを有する車
    両用駆動力制御装置において、 駆動輪スリップ量を算出する駆動輪スリップ量算出手段
    と、 TCSスロットル制御系が異常かどうかを判断するTC
    Sスロットル制御系異常判断手段と、 TCSスロットル制御系が正常との判断時、少なくとも
    TCSスロットル制御システムを用い、駆動輪スリップ
    量算出値に基づく必要トルク低減量を得る制御を実行す
    る正常時駆動力制御手段と、 駆動力制御中にTCSスロットル制御系が異常との判断
    時、TCS燃料カット制御システムとTCS点火時期変
    更制御システムを用い、駆動輪スリップ量算出値に基づ
    く必要トルク低減量を得る駆動力制御を正常時駆動力制
    御に代えて続行する第1の異常時駆動力制御続行手段
    と、 を備えていることを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用駆動力制御装置に
    おいて、 駆動力制御中にTCSスロットル制御系が異常との判断
    時、TCS燃料カット制御システムとTCS点火時期変
    更制御システムを用い、駆動力制御により低減されてい
    るエンジントルクを徐々に回復させ、その後、駆動力制
    御を中止する第1の異常時駆動力制御中止手段を設けた
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】 駆動輪スリップの発生時、エンジンのス
    ロットルバルブを閉方向に制御することで駆動輪スリッ
    プを抑制するTCSスロットル制御システムを有する車
    両用駆動力制御装置において、 駆動輪スリップ量を算出する駆動輪スリップ量算出手段
    と、 TCSスロットル制御系が異常かどうかを判断するTC
    Sスロットル制御系異常判断手段と、 TCSスロットル制御系が正常との判断時、少なくとも
    TCSスロットル制御システムを用い、駆動輪スリップ
    量算出値に基づく必要トルク低減量を得る制御を実行す
    る正常時駆動力制御手段と、 駆動力制御中にTCSスロットル制御系が異常との判断
    時、TCS燃料カット制御システムを用い、駆動輪スリ
    ップ量算出値に基づく必要トルク低減量を所定の制御サ
    イクル単位で制御周期毎の燃料カット気筒数を決めるデ
    ューティ制御により得る駆動力制御を正常時駆動力制御
    に代えて続行する第2の異常時駆動力制御続行手段と、 を備えていることを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用駆動力制御装置に
    おいて、 駆動力制御中にTCSスロットル制御系が異常との判断
    時、TCS燃料カット制御システムを用い、所定の制御
    サイクル単位で制御周期毎の燃料カット気筒数を決める
    デューティ制御によりエンジントルクを徐々に回復さ
    せ、その後、駆動力制御を中止する第2の異常時駆動力
    制御中止手段を設けたことを特徴とする車両用駆動力制
    御装置。
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