JP2530694B2 - 光学記録ディスク用反射膜の製造方法 - Google Patents

光学記録ディスク用反射膜の製造方法

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JP2530694B2 JP63245375A JP24537588A JP2530694B2 JP 2530694 B2 JP2530694 B2 JP 2530694B2 JP 63245375 A JP63245375 A JP 63245375A JP 24537588 A JP24537588 A JP 24537588A JP 2530694 B2 JP2530694 B2 JP 2530694B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、光学記録ディスク用反射膜の製造方法に関
し、さらに詳しくは、イオンプレーティング法によりデ
ィスク基板上に該基板との密着性に優れた反射膜を形成
しうるような光学記録ディスク用反射膜の製造方法に関
する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 コンパクトディスク、レーザーディスクあるいは書込
み可能な光学記録媒体は、通常、反射膜を有しており、
このような反射膜は、従来、真空蒸着法、イオンプレー
ティング法、スパッタ法などにより製造されてきた。こ
のうち真空蒸着法は、基板と反射膜との密着強度が小さ
いという問題点があった。
このような真空蒸着法の問題点を解決して、基板との
密着性に優れた反射膜を得るため、基板に直流電圧を印
加し、10-1torr程度の真空度で放電を発生させて蒸発粒
子をイオン化させながら成膜を行なう直流イオンプレー
ティング法が開発されている。また蒸発源と基板との間
に高周波電圧を印加したコイルを設け、蒸発粒子をイオ
ン化させながら成膜を行なう高周波イオンプレーティン
グ法が開発されている。このような直流イオンプレーテ
ィング法あるいは高周波イオンプレーティング法によれ
ば、蒸発粒子はイオン化されているため、イオン化され
ていない蒸発粒子よりも基板上へ強く衝突し、基板に密
着強度に優れた反射膜を形成することができる。
しかしながら、さらに基板との密着強度に優れた反射
膜を形成しうるような光学記録ディスク用反射膜の製造
方法の出現が望まれていた。
なお、スパッタ法によれば、基板との密着性に優れた
反射膜を形成しうることが知られているが、スパッタ法
は、真空蒸着法あるいはイオンプレーティング法と比較
して成膜速度が小さいという問題点があった。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術における問題点を解
決しようとするものであって、基板との密着強度に優れ
た反射膜を大きな成膜速度で形成しうるような光学記録
ディスク用反射膜の製造方法を提供することを目的とし
ている。
発明の概要 本発明に係る光学記録ディスク用反射膜の製造方法
は、酸素含有雰囲気中で、真空槽内を3×10-5〜2.6×1
0-4torrに保ちながら、基板部に高周波電圧を印加して
基板部に生ずる直流電圧VDCを0.2〜8KVの範囲にして放
電させ、イオンプレーティング法によって反射膜をディ
スク上に被着させることを特徴としている。
本発明によれば、ディスク基板に反射膜を成膜させる
に際して、酸素含有雰囲気中で、真空槽内を3×10-5
2.6×10-4torrに保ちながら基板部に高周波電圧を印加
して基板部に生ずる直流電圧VDCを0.2〜8KVの範囲にし
て放電させてイオンプレーティング法によって反射膜を
ディスク上に被着させているため、基板との密着強度に
優れた反射膜を大きな成膜速度でディスク基板上に被着
させることができる。
発明の具体的説明 以下本発明に係る光学記録ディスク用反射膜の製造方
法について、具体的に説明する。
本発明では、酸素含有雰囲気中で、真空槽内を3×10
-5〜2.6×10-4torrに保ちながら、基板部に高周波電圧
を印加して基板部に生ずる直流電圧VDCを0.2〜8KVの範
囲にして放電させ、イオンプレーティング法によって反
射膜をディスク上に被着させることによって、光学記録
ディスク用反射膜を製造しているが、以下に本発明に係
る薄膜形成方法について、図面を参照しながら説明す
る。
第1図には、光学記録ディスク用反射膜を製造する際
に用いられるイオンプレーティング装置を示すが、この
イオンプレーティング装置1では、真空槽2の内部上方
に、基板支持部3が設けられており、この基板支持部3
には、薄膜が被着される基板4が取付けられている。ま
た真空槽2の内部下方には、加熱源5が設けられてお
り、この加熱源5の中央部には蒸着材料6が保持されて
いる。
本発明では、このような基板支持部3に高周波電源7
が接続されて、基板支持部3および基板4に高周波電圧
を印加できるようになっている。
ここで本明細書では、基板部とは、基板支持部3と基
板4との両者あるいはこのいずれか一方を意味してい
る。
なお第1図には、本発明に係る薄膜形成方法で用いら
れる装置の一例を示すが、本発明では第1図に示す装置
以外の装置を用いることができることは云うまでもな
い。
上記のようなイオンプレーティング方法においては、
成膜時には、3×10-5〜2.6×10-4torr好ましくは3×1
0-5〜2.0×10-4torrの真空度であることが望ましい。こ
の真空度は、反射膜形成部近傍での値であり、反射膜形
成部近傍とは、放電領域から直線距離で10〜100cm離れ
た領域を意味し、またこれらの間には排気抵抗の大きな
遮蔽物が介在していないものとする。
本発明では、上記のような真空条件下で基板4に高周
波電圧が印加され、真空槽2内で放電が生ずる。この際
真空槽2には、酸素含有ガスが存在している。この酸素
含有雰囲気中の酸素濃度は、5.0〜100容量%好ましくは
10〜100容量%であることが望ましい。
本発明では、高周波電圧とは、100KHz以上の周波数を
有する電圧を意味し、この高周波電圧はマッチングボッ
クス(図示せず)を経て基板4に直接印加してもよく、
また基板支持部3に印加してもよい。本発明では、上記
のような高周波電圧だけを基板部に印加してもよく、ま
た高周波電圧を直流電圧に重畳させながら基板部に印加
してもよい。
本発明では、上記のように高周波電圧を単独であるい
は直流電圧に重畳させて基板部に印加するが、基板部に
高周波電圧を印加すると放電が生ずる。そしてこの際基
板部に生ずる直流成分の電圧すなわち直流電圧VDCが0.2
〜8KV好ましくは0.4〜8KVさらに好ましくは1.0〜8KVの
範囲となるようにする。この直流電圧VDCは、高周波電
圧のみを印加した場合であっても、また高周波電圧を直
流電圧に重畳させて印加した場合であっても、上記の範
囲であることが必要である。
基板部に誘起される直流電圧が0.2KV未満であると、
放電の安定性が保てなくなるばかりか、基板への蒸発粒
子の衝突エネルギーが小さくなり、安定性および密着性
に優れた薄膜が得られないため好ましくなく、一方8KV
を超えると、基板の熱損傷が大きくなるため好ましくな
い。
このようにディスク基板上に反射膜をイオンプレーテ
ィング法により被着させるに際して、雰囲気を酸素含有
雰囲気とし、反射膜形成部近傍での真空度を3×10-5
2.6×10-4torr程度とするとともに、基板部に高周波電
圧を印加して基板部に生ずる直流電圧VDCを0.2〜8KVの
範囲にして放電させながら基板上に反射膜を被着させる
と、ディスク基板との密着性に優れた反射膜を該基板上
に被着させることができる。この際反射膜形成部近傍で
の真空度は2.6×10-4torr以下とされているため、反射
膜が酸化などによって劣化することがなく、たとえばア
ルゴン雰囲気中でディスク基板に反射膜を被着させる場
合よりも、基板との密着性に優れた反射膜が得られる。
これに対して、従来のイオンプレーティング法では、
放電は4.0×10-4torr程度以上の真空度で行なわれてい
るため、酸素含有雰囲気下で反射膜をディスク基板上に
成膜すると、反射膜は酸化されて劣化が著しくなってし
まう。
上記のように本発明によって酸素含有雰囲気下で反射
膜をディスク基板上に被着させると、ディスク基板がプ
ラズマ中で酸素と反応して蒸着粒子と結合しやすい表面
状態となり、反射膜と基板との密着強度を向上させるこ
とができると考えられる。
本発明では、基板4は、金属、ガラスなどの無機材料
であってもよく、またプラスチックなどの有機材料であ
ってもよい。
基板4上に成膜される反射膜としては、具体的には、
Au、Al、Ni、Cr、Pt、Pd、Cuあるいはこれらの合金など
が用いられる。
発明の効果 本発明によれば、ディスク基板に反射膜を成膜させる
に際して、酸素含有雰囲気中で、真空槽内を3×10-5
2.6×10-4torrに保ちながら基板部に高周波電圧を印加
して基板部に生ずる直流電圧VDCを0.2〜8KVの範囲にし
て放電させてイオンプレーティング法によって反射膜を
ディスク上に被着させているため、基板との密着強度に
優れた反射膜を大きな成膜速度で被着させることができ
る。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
実施例1 厚さ1.1mm、120φのポリカーボート基板を真空槽内に
取付けるとともに、蒸着源としてのAuを蒸着ボート内に
載置した。次いで真空槽を真空度3×10-6torrまで排気
し、次いで酸素ガスを6×10-5torrまで導入した。
このような基板に、13.56MHzの高周波電圧を、VDC
2.0KVとなるように印加して放電させ、Au膜を600Åの膜
厚で基板上に形成した。
このようにして基板上に成膜したAu膜の剥離強度を、
第2図に示すような装置を用いて測定した。すなわち第
2図では、基板4は支持台8に接着剤層9を介して固着
され、接着強度測定棒10は接着剤層9を介してAu膜11に
接着され、この接着強度測定棒10を上方に引上げてU−
ゲージにより、Au膜の剥離強度を測定した。
結果を表1に示す。
実施例2 実施例1において、真空槽の真空度を2.5×10-6torr
まで排気し、次いで空気を8.5×10-5torrまで導入し、1
3.56MHzの高周波電圧を直流電圧と重畳させて基板に印
加し、VDCを2.5KVとなるようにして、Al膜を600Åの膜
厚で形成した以外は、実施例1と同様にした。
結果を表1に示す。
比較例1 実施例1において、真空槽を2.5×10-6torrまで排気
し、アルゴンガスを7.5×10-5torrになるまで導入し、1
3.56MHzの高周波電圧と直流電圧とを重畳させて印加
し、VDCを2.5KVとなるようにして放電させた以外は、実
施例1と同様にして、Au膜を600Åの膜厚で形成した。
このようにして形成されたAu膜の剥離強度を実施例1
と同様にして測定した。
結果を表1に示す。
比較例2 実施例1において、真空槽を2.5×10-6torrまで排気
した後、基板に高周波電圧を印加することなく、この真
空度で真空蒸着法によってAu膜を基板上に600Åの膜厚
で形成した以外は、実施例1と同様にした。
このようにして形成されたAu膜の剥離強度を実施例1
と同様にして測定した。
結果を表1に示す。
表1において、実施例2および比較例1〜2の剥離強
度は、実施例1の剥離強度を100とした場合の相対値で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る薄膜形成方法に用いる装置であ
り、第2図は、薄膜の基板への密着強度を測定する方法
を説明する図である。 1……イオンプレーティング装置 2……真空槽、3……基板支持部 4……基板、5……加熱源 6……蒸着材料、7……高周波電源 11……薄膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素含有雰囲気中で、真空槽内を3×10-5
    〜2.6×10-4torrに保ちながら、基板部に高周波電圧を
    印加して基板部に生ずる直流電圧VDCを0.2〜8KVの範囲
    にして放電させ、イオンプレーティング法によって反射
    膜をディスク上に被着させることを特徴とする、光学記
    録ディスク用反射膜の製造方法。
  2. 【請求項2】酸素含有雰囲気中の酸素濃度が、5.0〜100
    容量%である請求項第1項に記載の方法。
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