JP2910954B2 - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JP2910954B2
JP2910954B2 JP600892A JP600892A JP2910954B2 JP 2910954 B2 JP2910954 B2 JP 2910954B2 JP 600892 A JP600892 A JP 600892A JP 600892 A JP600892 A JP 600892A JP 2910954 B2 JP2910954 B2 JP 2910954B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はオーディオやVTR等
の磁気ヘッドに関するもので、特に磁気ヘッドの磁気ギ
ャップに介在されるギャップスペーサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】AV用磁気ヘッドの音声ヘッドやコント
ロールヘッドはその仕様によって様々な形状、寸法等を
有しているが、図9に示す磁気ヘッドをその基本構造と
することができる。図9に示される磁気ヘッド10は、
パーマロイやセンダスト等の強磁性体からなる磁気コア
12と、磁気コア12を納置するシールドケース22か
らなり、磁気コア12にはコイル18の巻回されたボビ
ン20が設けられ、さらに磁気コア12の磁気記録媒体
側には磁気ギャップ14が形成されている。さらに、磁
気ギャップ14にはギャップスペーサ16が介在されて
いる。スペーサとしての機能を有するギャップスペーサ
16は非磁性体からなり、一般にTi薄板を挿入した
り、あるいはSiO2をスパッタ法や蒸着法等の真空薄
膜形成法を利用して成膜していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ギャップスペーサを成
膜する際に、スパッタ法を使用すると、形成された膜の
性状は良好であるものの、成膜時間が非常に長くなって
しまうものであった。例えば、膜厚がおよそ1〜2μm
のキャップスペーサを有するAV用磁気ヘッドの音声ヘ
ッドやコントロールヘッドでは、ギャップスペーサの成
膜工程に2〜3時間を要してしまうものであった。従っ
て、生産性が低く、またその成膜工程に多くのエネルギ
を要してしまうものであった。
【0004】これに対して真空蒸着法を利用すると、図
10に示すように、少ない投入電力で成膜速度を格段に
速くすることができる。しかしながら、ギャップスペー
サとしてSiO2を真空蒸着法で成膜すると、付着強度
が弱く、ギャップスペーサが剥離するという問題が生じ
てしまうものであった。
【0005】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、成膜速度の速い蒸着法を使用しながら、付着
力が大きく、剥離することのないギャップスペーサを有
した磁気ヘッドの製造方法を提供するものである。
【0006】
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項記載の磁気ヘッ
ドの製造方法は、一対の半コアの磁気ギャップ面にギャ
ップスペーサを蒸着法で成膜した後に、該一対の対向す
る半コアを接合して磁気コアを形成する磁気ヘッドの製
造方法であって、少なくとも一方の半コアを、イオン
銃が具備された蒸着装置の内部に設置し、該蒸着装置と
は別個に設けられた前記イオン銃のイオン源にて反応ガ
スをイオン化し、加速・収束して前記磁気ギャップ面に
照射して該磁気ギャップ面を洗浄する。 洗浄された
気ギャップ面に、コンタクトメタルを蒸着する。コン
タクトメタル上にギャップスペーサを蒸着する。
【0009】請求項記載の磁気ヘッドの製造方法は、
一対の半コアの磁気ギャップ面にギャップスペーサを蒸
着法で成膜した後に、該一対の対向する半コアを接合し
て磁気コアを形成する磁気ヘッドの製造方法であって、
少なくとも一方の半コアを、イオン銃が具備された蒸
着装置の内部に設置し、該蒸着装置とは別個に設けられ
た前記イオン銃のイオン源にて反応ガスをイオン化し、
加速・収束して前記磁気ギャップ面に照射して該磁気ギ
ャップ面を洗浄する。 洗浄された磁気ギャップ面に、
コンタクトメタルを蒸着する。酸素雰囲気中で該コン
タクトメタル上にギャップスペーサを蒸着する。
【0010】請求項記載の磁気ヘッドの製造方法は、
一対の半コアの磁気ギャップ面にギャップスペーサを蒸
着法で成膜した後に、該一対の対向する半コアを接合し
て磁気コアを形成する磁気ヘッドの製造方法であって、
少なくとも一方の半コアを、イオン銃が具備された蒸
着装置の内部に設置し、該蒸着装置とは別個に設けられ
た前記イオン銃のイオン源にて反応ガスをイオン化し、
加速・収束して前記磁気ギャップ面に照射して該磁気ギ
ャップ面を洗浄する。 洗浄された磁気ギャップ面に、
コンタクトメタルを蒸着する。コンタクトメタル上
に、イオンアシストを伴ってギャップスペーサを蒸着す
る。
【0011】請求項記載の磁気ヘッドの製造方法は、
一対の半コアの磁気ギャップ面にギャップスペーサを蒸
着法で成膜した後に、該一対の対向する半コアを接合し
て磁気コアを形成する磁気ヘッドの製造方法であって、
少なくとも一方の半コアを、イオン銃が具備された蒸
着装置の内部に設置し、該蒸着装置とは別個に設けられ
た前記イオン銃のイオン源にて反応ガスをイオン化し、
加速・収束して前記磁気ギャップ面に照射して該磁気ギ
ャップ面を洗浄する。 洗浄された磁気ギャップ面に、
コンタクトメタルを蒸着する。酸素雰囲気中で該コン
タクトメタル上にイオンアシストを伴ってギャップスペ
ーサを蒸着する。
【0012】請求項記載の磁気ヘッドの製造方法は、
請求項1〜4のいずれかに記載の磁気ヘッドの製造方法
において、コンタクトメタルがクロム(Cr)であるこ
とを特徴とするものである。
【0013】請求項記載の磁気ヘッドの製造方法は、
請求項1〜5のいずれかに記載の磁気ヘッドの製造方法
において、ギャップスペーサがSiO2であることを特
徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明の磁気ヘッドの製造方法ではその磁気ギ
ャップに形成するギャップスペーサの成膜に短時間で成
膜することのできる蒸着法を使用するものなので、製造
時間を格段に短くすることができる。しかも蒸着法では
要するエネルギを大幅に低減することができる。
【0015】また、本発明ではギャップスペーサと磁気
コアの間にコンタクトメタルを介在させることで、ギャ
ップスペーサの付着力を高めている。さらに、コンタク
トメタルを介在させることで、付着力だけでなく、硬
度、耐衝撃性、耐環境性をも改善させることができる。
【0016】さらに、磁気ギャップ面に向けて、蒸着装
置とは別個に設けられたイオン源にてイオン化されたガ
スを照射して、該磁気ギャップ面を洗浄する界面イオン
クリーニングを施しておくことで、磁気ギャップ面の表
面が洗浄され、表面上の不純物の除去や脱ガスが行なわ
れ、蒸着物の付着力が高められる。
【0017】さらに、ギャップスペーサの蒸着を酸素雰
囲気中で行なうことで、成膜されたギャップスペーサの
膜質を良好にすることができ、ギャップスペーサの膜厚
を安定化することができる。さらにまた、ギャップスペ
ーサの蒸着時にイオンアシストを伴うことでも、成膜さ
れたギャップスペーサの膜質を良好にすることができ、
ギャップスペーサの付着力や耐衝撃性、耐環境性等を向
上させることができる。
【0018】
【実施例】
〔実施例1〕 実施例1に係る磁気ヘッドを図1に示す。この磁気ヘッ
ド24はオーディオ用磁気ヘッドである。磁気ヘッド2
4は、コイル30の巻回された磁気コア26をシールド
ケース34内に納置し、さらにシールドケース34内に
エポキシ樹脂を充填して概略構成されている。パーマロ
イからなる複数枚の磁気コア26はシールドプレート2
8を介して積層されている。磁気コア26にはパーマロ
イ以外でも強磁性体であるフェライトやセンダスト、F
e-Co-Si-Bアモルファス合金等を使用できる。
【0019】磁気コア26の磁気テープと摺動する前端
には磁気ギャップ32が形成されている。さらに、磁気
ヘッド24には磁気記録装置本体に搭載するためのブラ
ケット38が設けられ、さらにまた、磁気ヘッド24の
磁気テープ摺動面側には磁気テープをガイドするテープ
ガイド40が設けられている。
【0020】さらに、図1(b)の磁気ギャップ周部の
拡大図に示すように、本実施例に係る磁気ヘッド24で
は磁気ギャップ32にSiO2からなるギャップスペー
サ42が形成され、さらにギャップスペーサ42の片側
と磁気コア26の間にはコンタクトメタル44が介在さ
れている。即ち、磁気コアの磁気ギャップに面する部分
である磁気ギャップ面にコンタクトメタル44とギャッ
プスペーサ42が順に積層されている配置構成となる。
【0021】尚、図2(b)に示すように、ギャップス
ペーサ42の両側と磁気コア26の間にコンタクトメタ
ル44,44が介在されていても良い。ギャップスペー
サ42には成膜性や安定性に優れたSiO2が最も好適
に使用されるが、SiN4,SiON系材料,サイアロ
ン(SiAlON)等のSi系絶縁物や、Al23,T
25等を適用することもできる。
【0022】コンタクトメタル44はクロム(Cr)か
らなるが、クロム(Cr)単体以外でもTiCr2,C
rSi2,NiCr,NiCrFe等も適用できる。コ
ンタクトメタル44の膜厚は2nm以上であることが好
ましい。膜厚が2nm以下であると、磁気コアとSiO
2膜の付着性の向上が不十分であるからである。この例
の磁気ヘッド24では、幅1.5μmの磁気ギャップ32
に厚さ1.48μmのギャップスペーサ42と、該ギャッ
プスペーサ42の片側に幅0.02μmのコンタクトメタ
ル44が形成されている。
【0023】この磁気ヘッド24を製造するには、パー
マロイを所定形状に切り出し、略コ字状の半コアを形成
する。この半コアをワーク82として磁気ギャップ面以
外をマスクして図3に示される真空蒸着装置70内に設
置する。この時、ワーク82を複数個設置すれば、同時
に複数の磁気コアを製造することができ、量産性が向上
する。蒸着装置70には、プラネタリ型(基板自公転
型)蒸着装置、ドーム型蒸着装置、反転パレット型蒸着
装置等を使用できる。
【0024】ワーク82を設置したら、まず蒸着装置7
0内を真空ポンプ74を作動させて蒸着装置70内を減
圧する。そして、酸素ボンベ78と連通され蒸着装置7
0に連設しているイオン銃76から酸素イオンをワーク
82に向けて照射して磁気ギャップ面を洗浄する界面イ
オンクリーニングを施す。イオン銃76においては、イ
オン源にて熱電子によりイオン化された酸素が、加速、
収束されて平行なビームとなり、このビームがワーク8
2に照射される。イオン銃76にはカウフマン(Kaufma
n)型イオン源や冷陰極型DCマグネトロンイオン源等
を適用することができる。カウフマン(Kaufman)型イ
オン源を使用した場合、圧力4×10-5Torr、流量
7sccmの酸素ガスを加速電圧550V、加速電流1
00mA、アノード電流0.9A程度でイオン化するこ
とで良好に実施できる。
【0025】使用するガスには酸素の他にもアルゴンや
窒素を使用することもできる。界面イオンクリーニング
の所用時間は3分程度で十分であるが、それ以上であっ
てもかまわなく、処理時間は長いほどギャップスペーサ
の付着力が高まる傾向がある。この界面イオンクリーニ
ングを施すことで、磁気ギャップ面が洗浄され、不純物
の除去や脱ガスが行なわれる。特に、前工程である磁気
コアの洗浄時における汚染物(H2O等)を除去するこ
とができる。従って、コンタクトメタルは界面イオンク
リーニングの施された磁気ギャップ面に蒸着されている
ので、磁気コアとコンタクトメタルの付着力が十分に大
きくなり、コンタクトメタルの付着力不足によるギャッ
プスペーサの剥離が生じることがない。
【0026】次に、るつぼ80に入れてある蒸着材料
(クロム(Cr))を加熱し、クロム(Cr)を蒸発さ
せる。るつぼ80の加熱には抵抗加熱法や電子ビーム法
等を使用できる。こうしてクロム(Cr)をワーク82
の磁気ギャップ面に蒸着した後に、るつぼ80からSi
2を蒸発させてSiO2をクロム(Cr)上に蒸着す
る。こうして、磁気ギャップ面にコンタクトメタル(ク
ロム(Cr))とギャップスペーサ(SiO2)が積層
された半コアが製造される。磁気ヘッド24は、この製
造された半コアにコイル30を巻回すると共に磁気ギャ
ップ面にコンタクトメタルを形成していない半コアと接
合してなる磁気コア26をシールドケース34内に納置
して製造される。
【0027】もしくは、磁気ヘッドは、図2(a)に示
すように、界面イオンクリーニング処理の施された磁気
ギャップ面にコンタクトメタル44とギャップスペーサ
42の形成された2つの半コア26aにコイル(図示
略)を巻回すると共に、これら半コア26aを互いに接
合してなる磁気コア26(図2(b))をシールドケー
ス34内に納置して製造される。
【0028】本実施例の磁気ヘッドの製造方法では、ギ
ャップスペーサであるSiO2膜をスパッタ法でなく、
蒸着法で成膜するので、短時間で成膜することができ、
生産性の高いものである。また、製造時に消費されるエ
ネルギも少なくてすむ。また、SiO2膜が蒸着法で成
膜されているものの、磁気コアとSiO2膜の間にクロ
ム(Cr)からなるコンタクトメタルが介在されている
ことで、磁気コアとSiO2膜の付着力も十分に大きく
なり、ギャップスペーサの剥離が生じることもない。
【0029】 〔実施例2〕 実施例2に係る磁気ヘッドを図4に示す。この磁気ヘッ
ド48はVTR用の音声/コントロール磁気ヘッドであ
る。
【0030】尚、本発明の磁気ヘッドの製造方法は実施
例1に示すオーディオ用磁気ヘッドや、この実施例2に
示すVTR用の音声/コントロール磁気ヘッドだけでな
く、磁気ギャップの中にギャップスペーサを有するあら
ゆる種類の磁気ヘッドに適用できる。
【0031】図4に示す磁気ヘッド48は、磁気テープ
との摺動面に磁気ギャップ52の形成されたコントロー
ル用磁気コア56と、磁気ギャップ54の形成された音
声用磁気コア58を一体化し、これをシールドケース5
0内に納置してなるものである。磁気コア56,58
は、図4(b)に示すように、ホルダ68で一体化さ
れ、各磁気コア56,58にはコイル60の巻回された
ボビン62が装着されている。磁気コア56は一対の略
コ字状の半コア56a,56bを接合してなり、磁気コ
ア58も一対の略コ字状の半コア58a,58bを接合
してなる。
【0032】これら磁気コア56,58は、それぞれの
半コア56a,56b,58a,58bを接合する前に
半コア56b,58bの磁気ギャップ面にコンタクトメ
タル66及びギャップスペーサ64を積層しておく。こ
の半コア56b,58bにコンタクトメタル66及びギ
ャップスペーサ64を形成する方法は、実施例1に記載
したように蒸着法を使用して形成する。即ち、磁気ギャ
ップ面に向けてイオン化された酸素を照射することによ
り、磁気ギャップ面に界面イオンクリーニングを施す。
界面イオンクリーニングによって磁気ギャップ面の表面
が洗浄された後に、蒸着法にてコンタクトメタル(クロ
ム(Cr))66を形成し、その後、そのコンタクトメ
タル66上にSiO2を蒸着する。
【0033】こうして半コア56b,58bにコンタク
トメタル66,ギャップスペーサ64を形成した後に、
半コア56a,58aと接合し、磁気コア56,58を
製造する。この際、コイル60の巻回されたボビン62
を各磁気コア56,58に装着する。そして、ホルダ6
8で一体化された磁気コア56,58をシールドケース
50内に納置して磁気ヘッド48が製造される。
【0034】尚、半コア56a,56b,58a,58
bの各磁気ギャップ面に界面イオンクリーニングを施
し、コンタクトメタル66,ギャップスペーサ64を形
成した後に、半コア56aと56b、半コア58aと5
8bを接合して磁気コア56,58を製造しても良い。
【0035】実施例2に係る磁気ヘッドも実施例1に係
磁気ヘッドと同様に、ギャップスペーサであるSiO
2膜をスパッタ法でなく、蒸着法で成膜したものである
ので、短時間で成膜することができ、生産性の高いもの
である。また、製造時に消費されるエネルギも少なくて
すむ。また、SiO2膜が蒸着法で成膜されているもの
の、磁気コアとSiO2膜の間にクロム(Cr)からな
るコンタクトメタルが介在されていることで、磁気コア
とSiO2膜の付着力も十分に大きく、ギャップスペー
サの剥離が生じることもない。
【0036】 〔実施例3〕 実施例1及び実施例2に示す磁気ヘッドの製造におい
て、コンタクトメタルないしギャップスペーサを形成す
る際に、以下の方法で製造することができる。まず、磁
気ギャップ面に向けて、イオン源にてイオン化された酸
素を照射することにより界面イオンクリーニングを施
し、次のこの磁気ギャップ面にコンタクトメタルを蒸着
した後、図3に示す蒸着装置70に連通された酸素ボン
ベ72から蒸着装置70内に酸素ガスを注入し、酸素ガ
スの存在下でギャップスペーサであるSiO2を蒸着す
る。この際の蒸着装置70における酸素の動作圧力は7
×10-5Torr程度が適している。
【0037】酸素ガス雰囲気中でSiO2を蒸着するこ
とで、SiO2膜に酸素がドープされる。SiO2膜は成
膜後に大気中で変質する傾向があり、その膜厚が変化す
ることがある。従来、大気中に放置されておよそ1時間
で膜厚が約1%増加する。しかしながら、この酸素ドー
プを行なうことで、SiO2膜は安定し、膜厚の経時変
化を防止することができる。
【0038】〔実施例4〕実施例1及び実施例2に示す
磁気ヘッドの製造において、コンタクトメタルないしギ
ャップスペーサを形成する際に、以下の方法で製造する
ことができる。SiO2の蒸着時に、SiO2の蒸着と共
に、酸素ボンベ78と連通され蒸着装置70に連設して
いるイオン銃76から酸素イオンをワーク82に向けて
放出してイオンアシストをする。この際の成膜速度は6
0〜70Å/secで十分であるが、より遅い速度、例
えば10Å/sec位であればより好ましい。イオン銃
76にはカウフマン(Kaufman)型イオン源や冷陰極型
DCマグネトロンイオン源等を適用することができる。
カウフマン(Kaufman)型イオン源を使用した場合、圧
力2×10-4Torr、流量7sccmの酸素ガスを加
速電圧750V、加速電流150mA、アノード電流
0.8A程度でイオン化することで良好に実施できる。
【0039】この酸素イオンのイオンアシストを行なう
ことでSiO2膜中の空孔部分に酸素(O2)が充填さ
れ、SiO2膜の密度が高くなってSiO2膜の膜質が良
好になり、SiO2膜の付着力および耐衝撃性をより高
めることができる。
【0040】〔実施例5〕実施例1及び実施例2に示す
磁気ヘッドの製造において、コンタクトメタルないしギ
ャップスペーサを形成する際に、以下の方法で製造する
ことができる。実施例3で示した酸素ガス雰囲気中でS
iO2を蒸着すると共に、このSiO2の蒸着時に実施例
4で示したイオンアシストを伴う製造方法である。酸素
ドープとイオンアシストを併用することで、各々の利点
を共に得ることができる。即ち、SiO2膜の付着力を
高めると共に、SiO2膜の膜質が安定し、耐衝撃性を
向上することができる。
【0041】〔試験例〕クロム(Cr)とクロム以外の
金属のコンタクトメタルとして必要な諸特性を表1と表
2に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表1と表2から、磁気コアであるパーマロ
イ及びギャップスペーサであるSiO2との密着性、コ
ンタクトメタルとしての絶対条件である非磁性、そして
硬度、耐蝕性、および蒸着性、コストの全ての点でクロ
ム(Cr)がコンタクトメタルとして格段に優れている
ことが明らかである。
【0045】本実施例の方法で成膜した膜と従来例の方
法で成膜した膜の付着力を試験した。試験は、パーマロ
イからなる基板(10mm角)にSiO2を成膜し、該
SiO2膜にエポキシ樹脂からなる丸棒(φ2)を接着
し、基板を固定した上で該丸棒を上方に引っ張り、Si
2膜が剥離した時の力を測定したものである。サンプ
ルは、 1:パーマロイ上にSiO2をスパッタ法にて成膜した
もの(比較例) 2:パーマロイ上に直接SiO2を酸素ドープ無で蒸着
したもの(比較例) 3:パーマロイ上に直接SiO2を酸素ドープ有で蒸着
したもの(比較例) 4:パーマロイの表面に界面イオンクリーニングを施し
た後に、クロム(Cr)を蒸着し、さらにその上にSi
2を酸素ドープ無で蒸着したもの(実施例1)の4種
類とした。 試験結果を図5に示す。図5から、比較例のサンプル
2,3の付着力は非常に小さいが、本実施例のサンプル
4ではスパッタ法で成膜したもの(サンプル1)よりも
付着力が高められており、磁気ヘッドのギャップスペー
サとして十分な付着力を有していることがわかる。
【0046】さらに、スクラッチ(引っ掻き)テストを
行なった。スクラッチテストでは、先端の曲率半径が一
定の硬い圧子をサンプルに押し付けて引っ掻き、サンプ
ルの膜面に傷が発生する臨界荷重値から剥離強度を求め
た。試験機には島津製作所(株)製薄膜評価用スクラッ
チテスタを使用した。サンプルは上記引っ張り試験同
様、1:パーマロイ上にSiO2をスパッタ法にて成膜
したもの(比較例)、2:パーマロイ上にSiO2を酸
素ドープ無で蒸着したもの(比較例)、3:パーマロイ
上にSiO2を酸素ドープ有で蒸着したもの(比較
例)、4:パーマロイの表面に界面イオンクリーニング
を施した後、クロム(Cr)を蒸着し、さらにその上に
SiO2を酸素ドープ無で蒸着したもの(実施例1)の
4種類とした。試験結果を図6に示す。図6から、比較
例のサンプル2,3の剥離強度は小さいが、本実施例の
サンプル4はスパッタを使用したサンプル1よりも高い
剥離強度を有している。従って、磁気ヘッドのギャップ
スペーサとして十分な剥離強度を有していることがわか
る。
【0047】本実施例の方法で成膜した膜と従来例の方
法で成膜した膜の硬度を試験した。試験は、圧子(ダイ
ヤモンド製、綾角80゜三角錐、先端半径:0.1μm)
をサンプルに押し込み、そのときの押込み荷重と押込み
深さを測定し、それらからサンプルの硬度を算出した。
【0048】サンプルは、1:パーマロイ上にSiO2
をスパッタ法にて成膜したもの(比較例)、2:パーマ
ロイ上にSiO2を酸素ドープ無で蒸着したもの(比較
例)、3:パーマロイ上にSiO2を酸素ドープ有で蒸
着したもの(比較例)、4:パーマロイの表面に界面イ
オンクリーニングを施した後に、クロム(Cr)を蒸着
し、さらにその上にSiO2を酸素ドープ無で蒸着した
もの(実施例1)の4種類とした。試験結果を図7に示
す。
【0049】図7から本実施例の方法で成膜したSiO
2膜(サンプル4)はスパッタ法にて成膜したSiO2
(サンプル1)には及ばないものの、磁気ヘッドのギャ
ップスペーサとしては十分な硬度を備えていることがわ
かる。ギャップスペーサの硬度は高いほど、磁気テープ
との摺動時に摩耗しにくく寿命が長くなるということの
他にも、磁気ヘッドの製造時の取り扱いが容易になるの
で、コストダウンや歩留りの向上などを図ることができ
る。
【0050】本実施例の方法で成膜したSiO2膜と従
来例の方法で成膜したSiO2膜のエッチングレートを
試験した。エッチングレート試験では、フッ化水素とフ
ッ化アンモニウムを1:10の比率で混合した液に各サ
ンプルを浸漬(25℃)し、そのときのエッチングされ
る速度を求めた。
【0051】サンプルは、1:パーマロイ上にSiO2
をスパッタ法にて成膜したもの(比較例)、2:パーマ
ロイ上にSiO2を酸素ドープ無で蒸着したもの(比較
例)、3:パーマロイ上にSiO2を酸素ドープ有で蒸
着したもの(比較例)、4:パーマロイの表面に界面イ
オンクリーニングを施した後に、クロム(Cr)を蒸着
し、さらにその上にSiO2を酸素ドープ無で蒸着した
もの(実施例1)の4種類とした。試験結果を図8に示
す。
【0052】図8から本実施例のサンプル4はギャップ
スペーサとして十分にエッチングレートが小さいことが
わかる。エッチングレートは膜の緻密度、即ち密度の指
標とすることができる。つまり、エッチングレートが小
さいほど、そのSiO2膜は緻密であり、密度が高いこ
とを示す。
【0053】SiO2膜は成膜時には酸素欠乏状態であ
る傾向があり、成膜後に大気に触れることで大気中の酸
素を吸気し、膜厚が増加する。密度が高いとSiO2
は大気中で酸素を吸気しなくなるので、密度が高ければ
経時変化が起こりにくいことを示すことができる。さら
に、密度が大きいと、硬度が高まるので、ギャップスペ
ーサとしてより望ましい。
【0054】上記各種試験結果、即ち付着力、硬度、密
度、さらに耐衝撃性、耐環境性の試験結果の評価を表3
にまとめた。尚、表3において、付着力とは、上記引っ
張り試験、スクラッチテストとテープ剥離試験の総合評
価をしたものである。耐衝撃性は、ウォータージェット
試験と組合せ試験から評価したものである。ここで、ウ
ォータージェット試験とは、40kg/cm2の水圧に
対して膜の剥がれの有無を顕微鏡で観察したものであ
る。また、組合せ試験は、実際に各方法で成膜したギャ
ップスペーサを有する磁気ヘッドを作成し、それを破壊
し、そのときのギャップスペーサの剥がれ状態を顕微鏡
にて観察したものである。耐環境性は以下に示す試験結
果から総合判断したものである。 耐熱試験:90℃×72時間 耐寒試験:−30℃×72時間 耐湿試験:60℃×90〜95%RH×240時間 温度サイクル試験:(−30℃×30分)→(RT2
分)→(70℃×30分)→(RT2分)からなる1サ
イクルを5サイクル 温度ショック:100℃×2時間→急冷
【0055】尚、パーマロイの表面に界面イオンクリー
ニングを施した後に、クロム(Cr)を蒸着し、さらに
その上にSiO2を酸素ドープ有で蒸着したもの(サン
プル5)(実施例3)も表示した。
【0056】
【表3】
【0057】表3から、本実施例の方法で成膜したSi
2膜(サンプル4,5)は、付着力においてはスパッ
タ法により成膜したSiO2膜(サンプル1)と同様に
非常に高い付着力を有している。硬度および密度も本実
施例のSiO2膜(サンプル4,5)はギャップスペー
サとしては十分な評価を得ることができている。耐衝撃
性および耐環境性においては、スパッタ法により成膜し
た膜(サンプル1)と同様に、本実施例の方法で成膜し
たSiO2膜(サンプル4,5)は非常に優れている。
【0058】本実施例のようにクロム(Cr)を介して
SiO2をパーマロイ上に蒸着した膜の耐環境性が向上
する理由としては、クロム(Cr)の熱膨張係数(6.
2×10-6/℃)がパーマロイの熱膨張係数(13×1
-6/℃)とSiO2の熱膨張係数(0.3×10-6
℃)の中間に位置するからであると考えられる。
【0059】表3から得られる総合評価として、本実施
例の方法で成膜したSiO2膜は磁気ヘッドのギャップ
スペーサとして十分な硬度、密度、特に付着力、耐衝撃
性、耐環境性を有しているといえる。
【0060】
【発明の効果】本発明の磁気ヘッドの製造方法では磁気
ギャップに介在するギャップスペーサを蒸着法で形成す
るものであるので、短時間でギャップスペーサを成膜す
ることができる。従って、生産性が高く、しかも製造に
要するエネルギも少なくてすむものである。
【0061】しかも、本発明の磁気ヘッドでは、ギャッ
プスペーサを蒸着法で形成するにもかかわらず、磁気コ
アとギャップスペーサの間にクロム(Cr)からなるコ
ンタクトメタルが介在しているので、ギャップスペーサ
の付着力が高まり、ギャップスペーサの剥離が生じるこ
とがない。しかも、付着力の高まりと共に、ギャップス
ペーサの硬度や耐衝撃性、耐環境性も改善される。しか
も、コンタクトメタルの蒸着前に、蒸着装置とは別個に
設けられたイオン源にてイオン化されたガスを磁気ギャ
ップ面に照射して、該磁気ギャップ面を洗浄する界面イ
オンクリーニングを施しておくことで、磁気ギャップ面
の表面上が清掃され、不純物等が除去されて、より一層
の付着力、耐衝撃性、耐環境性を高めることができる。
また、イオン化されたガスからなるビームを照射するこ
とにより、磁気ギャップ面のエッチング速度を大きくで
き、またこのビームの平行度が高いために異方性エッチ
ングが可能になり、磁気ギャップ面のエッジ部分におけ
るだれの発生が防止されて、ギャップ長の精度を向上で
きる。
【0062】特に、請求項記載の磁気ヘッドの製造方
法では、ギャップスペーサの蒸着を酸素雰囲気中で行な
うことで、ギャップスペーサの膜質を安定化させること
ができる。
【0063】さらに、請求項記載の磁気ヘッドの製造
方法では、ギャップスペーサの蒸着にイオンアシストを
伴うもので、付着力、特に耐衝撃性を向上させることが
できる。また、イオンアシストに使用するイオン銃を、
界面イオンクリーニングに使用するイオン銃と併用する
ことができ、蒸着装置の小型化を図ることができる。
【0064】さらにまた、請求項記載の磁気ヘッドの
製造方法では、ギャップスペーサの蒸着を酸素雰囲気中
でイオンアシストを伴って行なうものであるので、膜質
を安定化すると共に付着力や耐衝撃性を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の磁気ヘッドの斜視図であって、図1
(a)は要部透視斜視図、図1(b)は磁気ギャップ周
部の拡大図である。
【図2】実施例1の磁気ヘッドにおいて、ギャップスペ
ーサの両側にコンタクトメタルを形成した磁気コアを示
すもので、図2(a)は半コアを接合する前の側面図、
図2(b)は接合した後の側面図である。
【図3】本実施例の磁気ヘッドの製造方法を説明するた
めの概念図である。
【図4】実施例2の磁気ヘッドであって、図4(a)は
斜視図、図4(b)は分解図である。
【図5】引っ張り試験結果を示すグラフである。
【図6】スクラッチ試験結果を示すグラフである。
【図7】薄膜硬度試験結果を示すグラフである。
【図8】エッチングレート試験結果を示すグラフであ
る。
【図9】従来例の磁気ヘッドの断面図である。
【図10】スパッタ法と蒸着法の成膜速度を示すグラフ
である。
【符号の説明】
10 磁気ヘッド 12 磁気コア 14 磁気ギャップ 16 ギャップスペーサ 18 コイル 24 磁気ヘッド 26 磁気コア 26a 半コア 30 コイル 32 磁気ギャップ 42 ギャップスペーサ 44 コンタクトメタル 48 磁気ヘッド 52 磁気ギャップ 54 磁気ギャップ 56 磁気コア 56a 半コア 56b 半コア 58 磁気コア 58a 半コア 58b 半コア 60 コイル 64 ギャップスペーサ 66 コンタクトメタル 70 蒸着装置 82 ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/23 G11B 5/235

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の半コアの磁気ギャップ面にギャッ
    プスペーサを蒸着法で成膜した後に、該一対の対向する
    半コアを接合して磁気コアを形成する磁気ヘッドの製造
    方法であって、 少なくとも一方の半コアを、イオン銃が具備された蒸着
    装置の内部に設置し、該蒸着装置とは別個に設けられた
    前記イオン銃のイオン源にて反応ガスをイオン化し、加
    速・収束して前記磁気ギャップ面に照射して該磁気ギャ
    ップ面を洗浄した後に、コンタクトメタルを蒸着し、さ
    らに該コンタクトメタル上にギャップスペーサを蒸着す
    ることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 一対の半コアの磁気ギャップ面にギャッ
    プスペーサを蒸着法で成膜した後に、該一対の対向する
    半コアを接合して磁気コアを形成する磁気ヘッドの製造
    方法であって、 少なくとも一方の半コアを、イオン銃が具備された蒸着
    装置の内部に設置し、該蒸着装置とは別個に設けられた
    前記イオン銃のイオン源にて反応ガスをイオン化し、加
    速・収束して前記磁気ギャップ面に照射して該磁気ギャ
    ップ面を洗浄した後に、コンタクトメタルを蒸着し、さ
    らに酸素雰囲気中で該コンタクトメタル上にギャップス
    ペーサを蒸着することを特徴とする磁気ヘッドの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 一対の半コアの磁気ギャップ面にギャッ
    プスペーサを蒸着法で成膜した後に、該一対の対向する
    半コアを接合して磁気コアを形成する磁気ヘッドの製造
    方法であって、 少なくとも一方の半コアを、イオン銃が具備された蒸着
    装置の内部に設置し、該蒸着装置とは別個に設けられた
    前記イオン銃のイオン源にて反応ガスをイオン化し、加
    速・収束して前記磁気ギャップ面に照射して該磁気ギャ
    ップ面を洗浄した後に、コンタクトメタルを蒸着し、さ
    らに該コンタクトメタル上にイオンアシストを伴ってギ
    ャップスペーサを蒸着することを特徴とする磁気ヘッド
    の製造方法
  4. 【請求項4】 一対の半コアの磁気ギャップ面にギャッ
    プスペーサを蒸着法で成膜した後に、該一対の対向する
    半コアを接合して磁気コアを形成する磁気ヘッドの製造
    方法であって、 少なくとも一方の半コアを、イオン銃が
    具備された蒸着装置の内部に設置し、該蒸着装置とは別
    個に設けられた前記イオン銃のイオン源にて反応ガスを
    イオン化し、加速・収束して前記磁気ギャップ面に照射
    して該磁気ギャップ面を洗浄した後に、コンタクトメタ
    ルを蒸着し、さらに酸素雰囲気中で該コンタクトメタル
    上にイオンアシストを伴ってギャップスペーサを蒸着す
    ることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の磁気ヘ
    ッドの製造方法において、コンタクトメタルがクロム
    (Cr)であることを特徴とする磁気ヘッドの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の磁気ヘ
    ッドの製造方法において、ギャップスペーサがSiO 2
    であることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
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