JP2530621Y2 - 重層推進鋼管工法用のグラウト注入部構造 - Google Patents

重層推進鋼管工法用のグラウト注入部構造

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JP2530621Y2 JP7030590U JP7030590U JP2530621Y2 JP 2530621 Y2 JP2530621 Y2 JP 2530621Y2 JP 7030590 U JP7030590 U JP 7030590U JP 7030590 U JP7030590 U JP 7030590U JP 2530621 Y2 JP2530621 Y2 JP 2530621Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案はガスその他の埋設管路を推進工法によって
施工する際に使用する重層推進鋼管のグラウト注入部構
造に係り、特に重層推進鋼管の防食性の改善と、溶接の
残留応力を緩和するグラウト注入部構造に関する。
従来の技術 従来、既製管の埋設には主に開削工法が採用される
が、地上より掘削できない例えば道路横断や河川横断等
の埋設箇所では重層推進鋼管を順次接続しながら推進し
て管路を埋設する推進工法が多く用いられる。
この重層推進鋼管工法は、第3図に示すごとく外面あ
るいは内外面に防食被覆が施された内管(本管ともい
う)(1−1)と外装管(1−2)との間にコンクリー
ト(1−3)を充填して一体に形成した重層推進鋼管
(1)を、予め築造した発進杭(2)内で順次接続しな
がらジャッキ(3)によって地盤(4)中に推進して管
路を埋設する工法である。
しかるに、この重層推進鋼管工法を用いて例えば河川
横断のような軟弱地盤地域において管路施工を行った場
合、局部的地盤沈下等が予想され、その対策の一つとし
て重層推進鋼管と地盤との間にグラウトを注入する方法
が採用される。
この方法は、第4図に示すごとく、重層推進鋼管
(1)に丸い開孔部を設けて当該部分にソケット(5)
を内管(1−1)に溶接して取付け、外装管(1−2)
との間に硬質塩化ビニール管(6)を嵌合して注入用孔
を設け、重層推進鋼管(1)内にグラウト供給管(図示
せず)を通して注入用孔のソケット(5)を貫通させて
グラウト(7)を重層推進鋼管(1)と地盤(4)との
隙間に充填するもので、このグラウト注入作業の完了後
は、ソケット(5)にプラグ(8)を締め込み、内管開
孔部が丸形鉄板(9)にて隅肉溶接して閉塞している。
すなわち、従来のグラウト孔は内管に直接取付たソケ
ットにプラグを螺着し、内管開孔部を鉄板で閉塞した構
造となしたものである。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、前記した従来のグラウト孔は、以下に
示す問題を有する。
内管に直接取付けられたソケットの内部までグラウト
が流れ込んで外部環境と接触するため、絶縁性が悪く迷
走電流による腐触が生じ易い。
グラウト作業完了後に内管開孔部の閉塞用鉄板が内管
内面より突出するため、管内面の均一さが失われて流走
抵抗が増し好ましくない。
内管開孔部の閉塞用鉄板を隅肉溶接する際、溶接熱に
よって内管防食被覆層が劣化すること、および溶接の熱
収縮により残留応力が残り構造的な欠陥となる可能性が
ある。
この考案はこのような問題点を解決するグラウト注入
部構造を提案することを目的とし、外部環境との絶縁性
が良好で、かつ溶接熱の影響が極めて少なく、しかも管
内面の均一性を確保し得るグラウト注入部構造を提案し
ようとするものである。
課題を解決するための手段 この考案の要旨は、内管と外装管との間にコンクリー
トを充填してなる重層推進鋼管の外装管と面一に溶接し
た、該重層推進鋼管の肉厚より短尺のプラグ付きソケッ
ト、および内管と外装管との間に形成した前記プラグ付
きソケットより大径の空所に充填してなる絶縁性モルタ
ル層を有し、前記空所より大径の内管開孔部を裏当金お
よび耐熱シート材を介して当該内管と同一肉厚の耐熱鋼
板製プレートにて内面と面一に溶接閉塞した構造となし
たグラウト注入部構造にある。
作用 重層推進鋼管の外装管と面一に溶接するグラウト注入
用プラグ付きソケットは、短尺円筒体からなり、グラウ
ト注入完了後にプラグを螺着して完全に閉塞される構造
となしている。このソケットを外装管に溶接したのは、
内管の外面防食のためであり、また外装管と面一に溶接
するのは、外装管表面より突出すると推進抵抗が増し好
ましくないためであり、またその長さを重層推進鋼管の
肉厚より短尺としたのは、絶縁性モルタル層を大きくと
るためである。
内管と外装管との間の空所をプラグ付きソケットより
大径としたのは、前記と同様絶縁性モルタル層を大きく
とるためである。
内管の開孔部を前記空所より大径としたのは、溶接時
の残留応力を低減するためであり、その開孔径について
は重層推進鋼管の直径、肉厚等に応じて決める。
内管の開孔部を閉塞する耐熱鋼板製プレートを裏当金
および耐熱性シート材を介して溶接するのは、溶接熱に
よって内管防食被覆層が劣化しないようにするためであ
る。さらに、この閉塞用耐熱鋼板製プレートを内管と同
一肉厚として内面と面一に溶接するのは、管内面の均一
性を確保するためである。
外装管に取付けたプラグ付きソケット、内管と外装管
との間に充填形成した絶縁性モルタル、内管と面一にか
つ裏当金耐熱性シート材を介して溶接した閉塞用プレー
トから構成されたこの考案のグラウト注入部構造は、内
管の防食、防食被覆層の劣化防止がはかられ、内管の防
食性が長期にわたり保持され、さらに内管内面の均一性
が確保されるとともに残留応力による構造的欠陥をきた
すこともない。
実施例 第1図はこの考案の一実施例を示す要部拡大縦断側面
図、第2図は第1図II−II線上の縦断正面図である。
第1図、第2図において、(11)は重層推進鋼管、
(11−1)は内管、(11−2)は外装管、(11−3)は
コンクリート、(12)は防食被覆層、(13)は防食ゴム
シート、(14)は絶縁性モルタル、(15)はソケット、
(16)は空所、(18)はプラグ、(19)は耐熱鋼板製プ
レート、(20)は裏当金、(21)は耐熱シート材をそれ
ぞれ示す。
グラウト注入部構造を形成するソケット(15)は、外
装管(11−2)と面一になるように空所(16)内に突出
させて溶接により外装管に取付け、プラグ(18)が螺着
されるようになっている。
空所(16)を埋める絶縁性モルタルとしては、例えば
ポリエステル等に無機充填材を混練した粘度状の樹脂モ
ルタル等が好適である。
内管(11−1)の開孔部を閉塞する耐熱鋼板製プレー
ト(19)は、外面に例えば耐熱塗料(19−1)を塗布し
たものを用いることができる。
裏当金(20)の上に貼る断熱シート材(21)として
は、例えば耐熱ガラステープ等が好適である。
上記プラグ付きソケット(15)、空所(16)、裏当金
(20)、耐熱シート材(21)および防食ゴムトシート
(13)は、工場で事前に設けておく。なお、防食ゴムシ
ート(13)、裏当金(20)および耐熱シート材(21)は
注入孔の部分のみに設けられている。
グラウト注入作業を行う場合は、ソケット(15)に螺
着しているプラグ(18)を取外し、ソケット(15)内に
グラウト供給管を挿入して外装管(11−2)と地盤
(4)との隙間にグラウトを注入する。
グラウト注入作業が完了すると、ソケット(15)に再
びプラグ(18)を螺着して注入孔を閉塞した後、空所
(16)に樹脂モルタル等の絶縁性モルタル(14)をコテ
等により充填する。
絶縁性モルタル(14)が硬化すると、内管(11−1)
の開孔部に同一肉厚の耐熱鋼板製プレート(19)を管内
面と面一になるように嵌めて溶接し閉塞する。この溶接
部に防食ゴムシート(13)の内側に裏当金(20)と耐熱
シート材(21)を介在させているので、内管の防食被覆
層(12)に対する溶接熱の影響が少なく、該防食被覆層
の劣化が防止される。
考案の効果 この考案は、上記のごとく外装管に取付けたプラグ付
きソケット、内管と同一肉厚の耐熱鋼板製プレート、該
プレートと外装管との間に設けた空所に充填形成した絶
縁性モルタル層、耐熱鋼板製プレートの溶接部に介在さ
せた裏当金および耐熱シート材とから構成してなるか
ら、次に記載する効果を奏する。
プラグ付きソケットは外装管表面と面一に取付けられ
ているので、推進抵抗が全くなく、かつ重層推進鋼管の
肉厚より短尺としているので、内管との距離が広くとれ
絶縁層を大きくとれる。
プラグ付きソケットを外装管に取付けたことにより、
内管開孔部を外面防食を施した鋼板で閉塞することがで
き、内管全体を外面防食できる。
内管と外装管との間に形成する絶縁性モルタル層を外
装管の注入孔より大きく設けているので、絶縁効果が大
きい。
内管の開孔部をグラウト注入孔より大きく設けている
ので、内管開孔部閉塞用プレート溶接時の残留応力が低
減され、構造的欠陥をきたすことがない。
内管開孔部閉塞用プレートの溶接部に裏当金および耐
熱シート材を介在させたことにより、溶接熱による内管
の防食被覆層の劣化が防止され、内管の防食性が長期に
わたり保持される。
内管開孔部閉塞用プレートは内管内面と面一に溶接さ
れるので、内管内面の均一性が確保され円滑な流れが得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す腰部拡大縦断側面
図、第2図は第1図II−II線上の縦断正面図、第3図は
この考案の対象とする縦走推進鋼管工法の概要を示す縦
断側面図、第4図は従来のグラウト注入孔の一例を示す
要部拡大縦断側面図である。 11……重層推進鋼管、11−1……内管 11−2……外装管、11−3……コンクリート 12……防食被覆層、13……防食ゴムシート 14……絶縁性モルタル、15……ソケット 16……空所、18……プラグ 19……耐熱鋼板製プレート 20……裏当金、21……耐熱シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大住 聡 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−75295(JP,A) 実開 平3−72995(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内管と外装管との間にコンクリートを充填
    してなる重層推進鋼管を順次接続しながら地盤中に推進
    して管路を形成する重層推進鋼管工法用のグラウト注入
    部構造であって、前記外装管と面一に溶接した、該重層
    推進鋼管の肉厚より短尺のプラグ付きソケット、および
    内管と外装管との間に形成した前記プラグ付きソケット
    より大径の空所に充填してなる絶縁性モルタル層を有
    し、前記空所より大径の内管開孔部を裏当金および耐熱
    シート材を介して当該内管と同一肉厚の耐熱鋼板製プレ
    ートにて内面と面一に溶接閉塞した構造となしたことを
    特徴とする重層推進鋼管工法用のグラウト注入部構造。
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