JP2530494B2 - プラスチックの中空体の製造方法 - Google Patents
プラスチックの中空体の製造方法Info
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- 239000004033 plastic Substances 0.000 title claims description 11
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/42—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C49/64—Heating or cooling preforms, parisons or blown articles
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- B29C49/02—Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison
- B29C49/04—Extrusion blow-moulding
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、プラスチックの各種中空体をブロー成形に
よって製造する方法に関するものである。
よって製造する方法に関するものである。
［従来の技術］ プラスチックの各種中空体、例えば、ダクト、家具や
建築用のパネル等は、従来から、熱可塑性プラスチック
のブロー成形によって製造されている。
建築用のパネル等は、従来から、熱可塑性プラスチック
のブロー成形によって製造されている。
すなわち、分割金型間にパリスンを挟んでそのパリス
ン内に加圧流体を吹き込んで成形し、パリスンの冷却を
まって分割金型を開いて成形品を取出す工程で行われる
が、従来、成形されたパリスンの冷却を速めるために、
分割金型を15℃程度に冷却している。
ン内に加圧流体を吹き込んで成形し、パリスンの冷却を
まって分割金型を開いて成形品を取出す工程で行われる
が、従来、成形されたパリスンの冷却を速めるために、
分割金型を15℃程度に冷却している。
［発明が解決しようとする課題］ ところで、この種のプラスチック中空体のブロー成形
において、成形直後の保管時に環境温度が高くなると、
成形品が変形するという問題がある。
において、成形直後の保管時に環境温度が高くなると、
成形品が変形するという問題がある。
また、パリスン内に吹き込む加圧流体は、金属製の分
割金型の比熱が加圧流体の比熱に比して著しく大である
ため、成形時のパリスンの分割金型に接している面側の
冷却速度にかなりの差異が生じる。そして、その結果、
成形品の壁内部には冷却過程で歪が生じ、その歪のため
に製品となった成形品が経時変形を起こすという問題が
ある。この現象は、分割金型が冷却されていることと相
俟って、パリスンの分割金型に接している面側の冷却速
度が、加圧流体に接している面側の冷却速度に比してそ
の差が一層大となることによって、冷却過程で生じる歪
が一段と増大するものである。
割金型の比熱が加圧流体の比熱に比して著しく大である
ため、成形時のパリスンの分割金型に接している面側の
冷却速度にかなりの差異が生じる。そして、その結果、
成形品の壁内部には冷却過程で歪が生じ、その歪のため
に製品となった成形品が経時変形を起こすという問題が
ある。この現象は、分割金型が冷却されていることと相
俟って、パリスンの分割金型に接している面側の冷却速
度が、加圧流体に接している面側の冷却速度に比してそ
の差が一層大となることによって、冷却過程で生じる歪
が一段と増大するものである。
本発明は、従来の技術における前記のような問題点に
鑑み、分割金型の温度を中空体が環境温度の変化により
変形を生じない温度に保持し、かつ、パリスン内に吹込
む加圧流体の温度をパリスンの分割金型に接した面側と
加圧流体に接した面側の冷却速度が平衡する温度に保持
することにより、成形後の冷却過程において、パリスン
の分割金型に接している面側と加圧流体に接している面
側の冷却速度を平衡させて成形品の壁内部に歪が生じな
いようにし、もって、壁内部の歪に起因する成形品の経
時変形を防止することができるプラスチック中空体の製
造方法を提供することを目的とするものである。
鑑み、分割金型の温度を中空体が環境温度の変化により
変形を生じない温度に保持し、かつ、パリスン内に吹込
む加圧流体の温度をパリスンの分割金型に接した面側と
加圧流体に接した面側の冷却速度が平衡する温度に保持
することにより、成形後の冷却過程において、パリスン
の分割金型に接している面側と加圧流体に接している面
側の冷却速度を平衡させて成形品の壁内部に歪が生じな
いようにし、もって、壁内部の歪に起因する成形品の経
時変形を防止することができるプラスチック中空体の製
造方法を提供することを目的とするものである。
［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記目的を達成するための技術的手段とし
て、次の製造方法を提案するものである。
て、次の製造方法を提案するものである。
すなわち、本発明に係るプラスチック中空体の製造方
法は、分割金型間にパリスンを挟んでそのパリスン内に
加圧流体を吹込んで中空体を成形するプラスチック中空
体の製造方法において、分割金型の温度を中空体が環境
温度の変化により変形を生じない25〜45℃に保持し、か
つ、パリスン内に吹込む加圧流体の温度を分割金型の温
度より低く、かつその温度差を５〜40℃にしてパリスン
の分割金型に接した面側と加圧流体に接した面側の冷却
速度を平衡せしめるようにしたことを特徴とするもので
ある。
法は、分割金型間にパリスンを挟んでそのパリスン内に
加圧流体を吹込んで中空体を成形するプラスチック中空
体の製造方法において、分割金型の温度を中空体が環境
温度の変化により変形を生じない25〜45℃に保持し、か
つ、パリスン内に吹込む加圧流体の温度を分割金型の温
度より低く、かつその温度差を５〜40℃にしてパリスン
の分割金型に接した面側と加圧流体に接した面側の冷却
速度を平衡せしめるようにしたことを特徴とするもので
ある。
［作用］ 本発明に係るプラスチック中空体の製造方法によれ
ば、分割金型の温度を中空体が環境温度の変化により変
形を生じない温度、すなわち25〜45℃に保持し、しか
も、パリスン内に吹込む加圧流体の温度を分割金型の温
度より低く、かつその温度差を５〜40℃にしてパリスン
の分割金型に接した面側と加圧流体に接した面側の冷却
速度を平衡せしめるようにできるので、成形後の保管時
に環境温度の変化が生じても、成形品に変形が生じな
い。また、成形時のパリスンの分割金型に接している面
側の冷却速度の平衡がはかれるので、成形後のパリスン
の冷却過程で壁内部に歪が生せず、壁内部の歪に起因す
る製品の経時変形が生じない。
ば、分割金型の温度を中空体が環境温度の変化により変
形を生じない温度、すなわち25〜45℃に保持し、しか
も、パリスン内に吹込む加圧流体の温度を分割金型の温
度より低く、かつその温度差を５〜40℃にしてパリスン
の分割金型に接した面側と加圧流体に接した面側の冷却
速度を平衡せしめるようにできるので、成形後の保管時
に環境温度の変化が生じても、成形品に変形が生じな
い。また、成形時のパリスンの分割金型に接している面
側の冷却速度の平衡がはかれるので、成形後のパリスン
の冷却過程で壁内部に歪が生せず、壁内部の歪に起因す
る製品の経時変形が生じない。
［実 施 例］ 本発明の実施例を図面について説明する。
第１図および第２図には、本発明に係る製造方法の工
程が示されており、1,1は一対の鋳鉄製の分割金型であ
って、2,2はそのキャビティである。分割金型1,1には複
数の金型ジャケット３がが設けられており、この金型ジ
ャケット３は水を通して分割金型1,1の温度を調整する
ためのものである。Ｔは分割金型1,1に設置された温度
調整機である。４は押出ダイであって、この押出ダイ４
から押し出された熱可塑性プラスチックの溶融パリスン
５は、一対の分割金型1,1間に配置され、ブロー成形さ
れる。６は吹込みノズルであって、分割金型1,1を閉じ
た後、この吹込みノズル６からパリスン５内に加圧流体
を吹込み、ブロー成形が行われる。Ａは加圧流体の供給
源であり、温度調整機Ｔ′で加圧流体の温度制御を行
う。Ｂはコントローラーであり、ＴとＴ′との関係を制
御している。
程が示されており、1,1は一対の鋳鉄製の分割金型であ
って、2,2はそのキャビティである。分割金型1,1には複
数の金型ジャケット３がが設けられており、この金型ジ
ャケット３は水を通して分割金型1,1の温度を調整する
ためのものである。Ｔは分割金型1,1に設置された温度
調整機である。４は押出ダイであって、この押出ダイ４
から押し出された熱可塑性プラスチックの溶融パリスン
５は、一対の分割金型1,1間に配置され、ブロー成形さ
れる。６は吹込みノズルであって、分割金型1,1を閉じ
た後、この吹込みノズル６からパリスン５内に加圧流体
を吹込み、ブロー成形が行われる。Ａは加圧流体の供給
源であり、温度調整機Ｔ′で加圧流体の温度制御を行
う。Ｂはコントローラーであり、ＴとＴ′との関係を制
御している。
第３図には、前記ブロー成形によって製造された成形
品の例として、ダクト７が示されている。このダクト７
は、第１図および第２図に示すようにブロー成形された
角状成形体であり、成形後に両端の切除部8,8部を切除
して両極を開口状としたものである。
品の例として、ダクト７が示されている。このダクト７
は、第１図および第２図に示すようにブロー成形された
角状成形体であり、成形後に両端の切除部8,8部を切除
して両極を開口状としたものである。
前記ブロー成形において、分割金型1,1の温度は、中
空体が環境温度の変化により変形を生じない温度に保持
される。また、パリスン５内に吹込まれる加圧流体（通
常、外気）の温度は、パリスン５の分割金型1,1に接し
た面側と加圧流体に接した面側の冷却速度が平衡する温
度に保持される。すなわち、分割金型1,1の温度は25〜4
5℃の範囲に保持され、加圧流体の温度は分割金型1,1の
温度より低く、かつ５〜40℃の温度差を有するように保
持することによって、上記の条件を満たしている。な
お、上記条件を満たすためには、環境温度、分割金型1,
1の温度および吹込まれる加圧流体の温度等を検出し、
コントローラーＢによって自動的に制御することができ
る。
空体が環境温度の変化により変形を生じない温度に保持
される。また、パリスン５内に吹込まれる加圧流体（通
常、外気）の温度は、パリスン５の分割金型1,1に接し
た面側と加圧流体に接した面側の冷却速度が平衡する温
度に保持される。すなわち、分割金型1,1の温度は25〜4
5℃の範囲に保持され、加圧流体の温度は分割金型1,1の
温度より低く、かつ５〜40℃の温度差を有するように保
持することによって、上記の条件を満たしている。な
お、上記条件を満たすためには、環境温度、分割金型1,
1の温度および吹込まれる加圧流体の温度等を検出し、
コントローラーＢによって自動的に制御することができ
る。
以上のとおり、分割金型1,1の温度と加圧流体の温度
を保持することにより、成形後の保管時に環境温度の変
化が生じても、成形品に変形が生じない。また、成形後
のパリスン５の分割金型1,1に接している面側と、吹込
まれた加圧流体に接している面側の冷却速度の平衡が保
たれるので、成形後のパリスン５の冷却過程でその壁内
部に歪が生じない。このため、成形品の壁内部の歪に起
因する製品の経時変形が生じない。
を保持することにより、成形後の保管時に環境温度の変
化が生じても、成形品に変形が生じない。また、成形後
のパリスン５の分割金型1,1に接している面側と、吹込
まれた加圧流体に接している面側の冷却速度の平衡が保
たれるので、成形後のパリスン５の冷却過程でその壁内
部に歪が生じない。このため、成形品の壁内部の歪に起
因する製品の経時変形が生じない。
次に、前記角状成形体における本発明の具体的実施例
と、従来例である比較例につき、その態様および評価を
下表に示す。
と、従来例である比較例につき、その態様および評価を
下表に示す。
ここに、T1は加圧流体の温度（℃）、T2は分割金型の
温度（℃）である。またパリスンは、高密度ポリエチレ
ンを190℃に加熱溶融して管状に押出したものであり、
ブロー成形時の環境（外気）温度は20℃、冷却時間は３
分間で、成形品の肉圧は1.5mmである。
温度（℃）である。またパリスンは、高密度ポリエチレ
ンを190℃に加熱溶融して管状に押出したものであり、
ブロー成形時の環境（外気）温度は20℃、冷却時間は３
分間で、成形品の肉圧は1.5mmである。
［発明の効果］ 本発明に係るプラスチック中空体の製造方法によれ
ば、成形後の冷却過程において、パリスンの分割金型に
接している面側と加圧流体に接している両側の放熱速度
を平衡せしめるようにして成形品の壁内部に歪が生じな
いようにすることができ、壁内部の歪に起因する成形品
の経時変形を防止することができる効果が得られる。
ば、成形後の冷却過程において、パリスンの分割金型に
接している面側と加圧流体に接している両側の放熱速度
を平衡せしめるようにして成形品の壁内部に歪が生じな
いようにすることができ、壁内部の歪に起因する成形品
の経時変形を防止することができる効果が得られる。
第１図および第２図は、本発明に係る製造方法のブロー
成形工程を示し、第１図は型閉め前の状態の断面図、第
２図は型閉め後の状態の断面図、第３図は成形品の一例
を示すダクトの斜視図である。 1,1……分割金型、３……金型ジャケット、４……押出
ダイ、５……パリスン、６……吹込みノズル、７……ダ
クト
成形工程を示し、第１図は型閉め前の状態の断面図、第
２図は型閉め後の状態の断面図、第３図は成形品の一例
を示すダクトの斜視図である。 1,1……分割金型、３……金型ジャケット、４……押出
ダイ、５……パリスン、６……吹込みノズル、７……ダ
クト
Claims (1)
- 【請求項１】分割金型間にパリスンを挟んでそのパリス
ン内に加圧流体を吹込んで中空体を成形するプラスチッ
ク中空体の製造方法において、分割金型の温度を中空体
が環境温度の変化により変形を生じない25〜45℃に保持
し、かつ、パリスン内に吹込む加圧流体の温度を分割金
型の温度より低く、かつその温度差を５〜40℃にしてパ
リスンの分割金型に接した面側と加圧流体に接した面側
の冷却速度を平衡せしめるようにしたことを特徴とする
プラスチック中空体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1110612A JP2530494B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | プラスチックの中空体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1110612A JP2530494B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | プラスチックの中空体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02289328A JPH02289328A (ja) | 1990-11-29 |
| JP2530494B2 true JP2530494B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=14540239
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1110612A Expired - Lifetime JP2530494B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | プラスチックの中空体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2530494B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102006032140A1 (de) * | 2006-07-12 | 2008-02-21 | Sig Technology Ltd. | Verfahren und Vorrichtung zur Blasformung von Behältern |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5613141A (en) * | 1979-07-13 | 1981-02-09 | Toray Ind Inc | Manufacture of thermoplastic polyester container |
-
1989
- 1989-04-28 JP JP1110612A patent/JP2530494B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02289328A (ja) | 1990-11-29 |
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