JP2530462B2 - 乗車券発行装置 - Google Patents
乗車券発行装置Info
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- JP2530462B2 JP2530462B2 JP62217245A JP21724587A JP2530462B2 JP 2530462 B2 JP2530462 B2 JP 2530462B2 JP 62217245 A JP62217245 A JP 62217245A JP 21724587 A JP21724587 A JP 21724587A JP 2530462 B2 JP2530462 B2 JP 2530462B2
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- Japan
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- yen
- fare
- card
- coins
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、遠距離路線バス等に搭載される車載用の
乗車券発行装置に関する。
乗車券発行装置に関する。
従来の技術 最近、定額料金バス路線は成熟期に入り、都市間を運
行する遠距離高額運賃のバス路線の開発・増発に各バス
会社共に力を注ぎ始めてきている。このような遠距離路
線バスに搭載される料金収受装置あるいは運賃精算装置
においては、高額紙幣(10000円、5000円)への対応
をどのようにするのか、乗車券発行をどのようにする
のか、例えば、停留所に案内所を設けて、そこで、乗車
券を発行するのか、あるいは車内で発行するのか、売
上金額、収受した金銭の額、数、種銭の数、額、その払
い出し数および補充数、金庫の取り出し回数等、車輌運
行に従って実際に装置が稼働し、動作する過程で生じた
各種の操作およびデータを入力情報として取り込み、運
賃精算時に随時必要なデータとして取り出せるようにす
る必要があるが、それをどのようにするのか、の3点が
重要な要素となっている。
行する遠距離高額運賃のバス路線の開発・増発に各バス
会社共に力を注ぎ始めてきている。このような遠距離路
線バスに搭載される料金収受装置あるいは運賃精算装置
においては、高額紙幣(10000円、5000円)への対応
をどのようにするのか、乗車券発行をどのようにする
のか、例えば、停留所に案内所を設けて、そこで、乗車
券を発行するのか、あるいは車内で発行するのか、売
上金額、収受した金銭の額、数、種銭の数、額、その払
い出し数および補充数、金庫の取り出し回数等、車輌運
行に従って実際に装置が稼働し、動作する過程で生じた
各種の操作およびデータを入力情報として取り込み、運
賃精算時に随時必要なデータとして取り出せるようにす
る必要があるが、それをどのようにするのか、の3点が
重要な要素となっている。
さらに、この種の装置にあっては、車両の出庫から
帰庫に至る間、金銭不正事故等がなく、金銭管理が正確
・適正に行えること、料金収受、釣銭払い出し等の金
銭の取り扱い、操作が乗務員に負担を与えることなく、
効率良くスムーズに行えること、運賃改定や路線・ダ
イヤの変更等に迅速的確に対処できること等が必要とさ
れる。
帰庫に至る間、金銭不正事故等がなく、金銭管理が正確
・適正に行えること、料金収受、釣銭払い出し等の金
銭の取り扱い、操作が乗務員に負担を与えることなく、
効率良くスムーズに行えること、運賃改定や路線・ダ
イヤの変更等に迅速的確に対処できること等が必要とさ
れる。
そのため、従来の装置では、装置に装着される金庫の
中に半導体素子等を組込んで成るメモリ回路基板を組付
け、このメモリに装置の稼働・動作に伴って生じる各種
のデータを入力し記憶させ、運賃精算時に金庫を装置か
ら取り出し、内蔵されたメモリから必要なデータを読み
出して、乗務員毎に、あるいは車両毎に金銭管理、運行
管理を行うようにしていた。
中に半導体素子等を組込んで成るメモリ回路基板を組付
け、このメモリに装置の稼働・動作に伴って生じる各種
のデータを入力し記憶させ、運賃精算時に金庫を装置か
ら取り出し、内蔵されたメモリから必要なデータを読み
出して、乗務員毎に、あるいは車両毎に金銭管理、運行
管理を行うようにしていた。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、現状の車載用料金装置は、専ら近距離
路線用として開発・製作されたものであり、都市間を運
行する遠距離路線バス用として開発されたものではなか
った。例えば、現状の料金装置は、料金収受、回数券の
受け取り、および料金収受に伴う釣銭の払い出しを主た
る目的とするものであり、乗車券発行については一切考
慮されておらず、そのような機能を具備するものではな
かった。そのため、遠距離または長距離バス等におい
て、乗車券を必要とする場合は、料金収受とは別に車内
で乗車券を手渡しにより発売したり、始発駅または途中
の停車駅に案内所を設け、ここで、乗車する客に乗車券
を発売したりしなければならなかった。したがって、別
途に乗車券を発行する手間がかかり、取扱いが煩雑であ
り、不便であった。また、従来の料金装置は、紙幣とし
て1000円札しか使用できず、5000円、10000円の高額紙
幣には対応できなかった。このため、1000円札を釣銭用
として用いることについては全く考えておらず、使用可
能な貨幣に制約があり、取扱いが不便であり、乗客サー
ビスの面でサービス性がそれほど良くないという問題が
生じていた。
路線用として開発・製作されたものであり、都市間を運
行する遠距離路線バス用として開発されたものではなか
った。例えば、現状の料金装置は、料金収受、回数券の
受け取り、および料金収受に伴う釣銭の払い出しを主た
る目的とするものであり、乗車券発行については一切考
慮されておらず、そのような機能を具備するものではな
かった。そのため、遠距離または長距離バス等におい
て、乗車券を必要とする場合は、料金収受とは別に車内
で乗車券を手渡しにより発売したり、始発駅または途中
の停車駅に案内所を設け、ここで、乗車する客に乗車券
を発売したりしなければならなかった。したがって、別
途に乗車券を発行する手間がかかり、取扱いが煩雑であ
り、不便であった。また、従来の料金装置は、紙幣とし
て1000円札しか使用できず、5000円、10000円の高額紙
幣には対応できなかった。このため、1000円札を釣銭用
として用いることについては全く考えておらず、使用可
能な貨幣に制約があり、取扱いが不便であり、乗客サー
ビスの面でサービス性がそれほど良くないという問題が
生じていた。
さらに、従来の装置は、金庫の中に上述した種々の情
報を読み込んで記憶させ、かつ読み出すためのメモリ回
路基板を組付けるために、多くの取付け部品点数を必要
とし、また、その配線の引き出しや、引き回しも行わな
ければならず、金庫内に回路基板の取り付けに要する大
きなスペースが必要となり、かつ内部構造も複雑とな
り、金庫が大型化、重量化し、価格も嵩むという問題が
あった。また、従来の装置は、運賃改定や運行ダイヤの
変更等の処置が簡単に行えず、多くの労力と手間を要
し、時間もかかるという欠点があった。
報を読み込んで記憶させ、かつ読み出すためのメモリ回
路基板を組付けるために、多くの取付け部品点数を必要
とし、また、その配線の引き出しや、引き回しも行わな
ければならず、金庫内に回路基板の取り付けに要する大
きなスペースが必要となり、かつ内部構造も複雑とな
り、金庫が大型化、重量化し、価格も嵩むという問題が
あった。また、従来の装置は、運賃改定や運行ダイヤの
変更等の処置が簡単に行えず、多くの労力と手間を要
し、時間もかかるという欠点があった。
さらに、重要なことは、運行管理上、金銭不正事故等
の料金事故が完全に防止できるシステムであることが必
要である。そのために、従来の装置では、完全閉鎖シス
テムを採用し、装置全体を1つの金庫と見なすようにし
ており、車両の出庫から帰庫に至る間、担当乗務員ある
いは乗客等が装置内の金銭に直接触れられないように
し、これにより厳格な金銭管理を行うなうようにしてい
た。しかし、この方式によると、乗務員の運行管理責任
がかえってあいまいなものとなり、運行途中に発生した
料金事故等、金銭の取扱いを十分に把握し得ない不都合
がある。しかも、装置を完全閉鎖システムとした場合に
は、装置に硬貨、紙幣の詰まりの様な故障が生じたとし
ても、乗務員の操作で簡単に修復できるという訳には行
かず、かつ走行時の釣銭用の種銭の補充も全く行えない
ため、遠距離バスのような装置に多少の故障が生じても
欠車にはできない車両には適用困難または不可となる不
都合がある。
の料金事故が完全に防止できるシステムであることが必
要である。そのために、従来の装置では、完全閉鎖シス
テムを採用し、装置全体を1つの金庫と見なすようにし
ており、車両の出庫から帰庫に至る間、担当乗務員ある
いは乗客等が装置内の金銭に直接触れられないように
し、これにより厳格な金銭管理を行うなうようにしてい
た。しかし、この方式によると、乗務員の運行管理責任
がかえってあいまいなものとなり、運行途中に発生した
料金事故等、金銭の取扱いを十分に把握し得ない不都合
がある。しかも、装置を完全閉鎖システムとした場合に
は、装置に硬貨、紙幣の詰まりの様な故障が生じたとし
ても、乗務員の操作で簡単に修復できるという訳には行
かず、かつ走行時の釣銭用の種銭の補充も全く行えない
ため、遠距離バスのような装置に多少の故障が生じても
欠車にはできない車両には適用困難または不可となる不
都合がある。
また、従来の料金装置は、装置を作動させるためには
金庫の装着の他にメカニカルなキー、あるいは暗号キー
等によるキー操作が必要であり、その管理に余分な労務
コストがかかり、また、取り扱いも面倒であった。
金庫の装着の他にメカニカルなキー、あるいは暗号キー
等によるキー操作が必要であり、その管理に余分な労務
コストがかかり、また、取り扱いも面倒であった。
また、特開昭62−14288号「券売機におけるデータ収
集装置」には、釣銭払い出し手段と乗車券発行用プリン
タを備えた券売機が記憶する各種データを、ICカードに
簡単に収集できるようにした乗車券発行装置が開示され
ている。しかしながら、このものは、主として電車の乗
車券発売機に適用されたものであり、駅舎等に固定的に
設置されるのが普通であり、路線バス等への搭載には適
さないものであった。また、ICカードには、券購入用IC
カードや改定料金記憶用ICカードあるいはデータ収集用
ICカードなどの様々な種類があり、用途に応じて使い分
けられるようにはなっているが、路線バスのような移動
体に転用するには、硬貨やカード以外に紙幣にも対応し
た発券ができるよう構成する必要があり、しかも路線バ
スごとの運行管理や金銭管理のためのデータ収集はでき
ても、現に稼働している券売機を特定のICカードにだけ
応答させて乗車券発行を可能にしたりするには、特別の
工夫が必要であり、管理者側の料金不正事故を排除する
のが困難である等の課題があった。
集装置」には、釣銭払い出し手段と乗車券発行用プリン
タを備えた券売機が記憶する各種データを、ICカードに
簡単に収集できるようにした乗車券発行装置が開示され
ている。しかしながら、このものは、主として電車の乗
車券発売機に適用されたものであり、駅舎等に固定的に
設置されるのが普通であり、路線バス等への搭載には適
さないものであった。また、ICカードには、券購入用IC
カードや改定料金記憶用ICカードあるいはデータ収集用
ICカードなどの様々な種類があり、用途に応じて使い分
けられるようにはなっているが、路線バスのような移動
体に転用するには、硬貨やカード以外に紙幣にも対応し
た発券ができるよう構成する必要があり、しかも路線バ
スごとの運行管理や金銭管理のためのデータ収集はでき
ても、現に稼働している券売機を特定のICカードにだけ
応答させて乗車券発行を可能にしたりするには、特別の
工夫が必要であり、管理者側の料金不正事故を排除する
のが困難である等の課題があった。
さらにまた、特開昭59−158467号「運賃駅名表示装
置」には、路線表示部を有し、1つの乗車駅から次の停
車駅に順次自動的に切り換え設定できるようにしたバス
用の乗車券発行装置が開示されている。このものは、座
席側に設けた操作部の操作にかかわらず、運転席側の操
作により各座席側の運賃駅名表示器が全て次の駅の駅名
を表示するよう構成されているが、その場合に、乗務員
(運転手)は手元のリセット釦を操作して停車ランプを
全て消灯し、続いて手元の駅送り釦を操作して各座席の
運賃駅名表示装置に次の駅名を表示させるといった二段
階の操作が必要であり、リセット釦と駅送り釦の操作が
要求されるため、乗務員の負担は大きいものであった。
一方また、乗客は座席又はその近傍に設置された操作部
を操作することで、個別に自分の行き先までの駅名と運
賃を知ることができるため、乗客へのサービスは多少向
上するが、実際の運賃の清算は運転手と乗客とがマンツ
ーマンで行わねばならず、運転手の作業負担軽減にはさ
ほど寄与しない等の課題があった。
置」には、路線表示部を有し、1つの乗車駅から次の停
車駅に順次自動的に切り換え設定できるようにしたバス
用の乗車券発行装置が開示されている。このものは、座
席側に設けた操作部の操作にかかわらず、運転席側の操
作により各座席側の運賃駅名表示器が全て次の駅の駅名
を表示するよう構成されているが、その場合に、乗務員
(運転手)は手元のリセット釦を操作して停車ランプを
全て消灯し、続いて手元の駅送り釦を操作して各座席の
運賃駅名表示装置に次の駅名を表示させるといった二段
階の操作が必要であり、リセット釦と駅送り釦の操作が
要求されるため、乗務員の負担は大きいものであった。
一方また、乗客は座席又はその近傍に設置された操作部
を操作することで、個別に自分の行き先までの駅名と運
賃を知ることができるため、乗客へのサービスは多少向
上するが、実際の運賃の清算は運転手と乗客とがマンツ
ーマンで行わねばならず、運転手の作業負担軽減にはさ
ほど寄与しない等の課題があった。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、運賃収受
とそれに伴う釣銭払い出しと同時に乗車券の発行が行
え、乗客に対するサービスが良く、かつ装置そのものは
担当乗務員に開放されたシステムとし、委託された管理
システムで乗務員による金銭管理、運行管理が効率良く
確実に行える乗車券発行装置を提供することを目的とす
るものである。
とそれに伴う釣銭払い出しと同時に乗車券の発行が行
え、乗客に対するサービスが良く、かつ装置そのものは
担当乗務員に開放されたシステムとし、委託された管理
システムで乗務員による金銭管理、運行管理が効率良く
確実に行える乗車券発行装置を提供することを目的とす
るものである。
問題点を解決するための手段 以上の目的を達成するために、この発明は、車両搭載
された装置本体に着説可能であって、本体への装着によ
り内部回路に信号が送受可能に接続され、メモリされた
全路線の駅名、便番とその停車駅順位、運賃表に書かれ
た全路線の駅間運賃等のデータが読み取られると共に、
当該車両の運行月日、便番、号車ならびに乗務員番号等
の固有のデータが書き込まれて暗号キー化され、装置を
他媒体によるアクセスには応答しない排他的な作動状態
にセットさせるICカード等の記憶媒体と、乗車券発行に
伴って投入・挿入される金種毎の紙幣・硬貨の数、種銭
用としてセットされた紙幣・硬貨の数、その払い出し数
と補充数、乗車券発行数および停車位置等の装置作動に
伴う各種データを動作毎に前記記憶媒体に入力し記憶さ
せる手段と、当該路線の全停車駅名を表示した路線カー
ドを着脱可能に有し、この路線カードに表された停車駅
が案内テープに連動して次の停車駅に順次自動的に切り
換えられて点灯表示される路線表示部と、表示ユニット
に表示される行き先、運賃、受け取り金額、釣銭等のメ
ッセージに応じて降車駅指定ボタンをボタン操作し、か
つメッセージに応じて順次所要事項をキー入力すること
により、受け取り金額と乗車駅から降車駅までの運賃と
の差額を前記種銭用硬貨または釣銭用紙幣の中から自動
払い出しする釣銭払い出し手段と、前記釣銭払い出し動
作に応動して発駅、降車駅、金額、月日、便番等を印字
した乗車券をプリントアウトするプリンタとを備え、前
記記憶媒体の入力データに基づいて乗車券発行および運
賃収受の基準発駅が1つの乗車駅から次の停車駅に順次
自動的に切り換え設定され、この設定された発駅を基準
に運賃収受および乗車券発行がなされる構成としたこと
を特徴とするものである。
された装置本体に着説可能であって、本体への装着によ
り内部回路に信号が送受可能に接続され、メモリされた
全路線の駅名、便番とその停車駅順位、運賃表に書かれ
た全路線の駅間運賃等のデータが読み取られると共に、
当該車両の運行月日、便番、号車ならびに乗務員番号等
の固有のデータが書き込まれて暗号キー化され、装置を
他媒体によるアクセスには応答しない排他的な作動状態
にセットさせるICカード等の記憶媒体と、乗車券発行に
伴って投入・挿入される金種毎の紙幣・硬貨の数、種銭
用としてセットされた紙幣・硬貨の数、その払い出し数
と補充数、乗車券発行数および停車位置等の装置作動に
伴う各種データを動作毎に前記記憶媒体に入力し記憶さ
せる手段と、当該路線の全停車駅名を表示した路線カー
ドを着脱可能に有し、この路線カードに表された停車駅
が案内テープに連動して次の停車駅に順次自動的に切り
換えられて点灯表示される路線表示部と、表示ユニット
に表示される行き先、運賃、受け取り金額、釣銭等のメ
ッセージに応じて降車駅指定ボタンをボタン操作し、か
つメッセージに応じて順次所要事項をキー入力すること
により、受け取り金額と乗車駅から降車駅までの運賃と
の差額を前記種銭用硬貨または釣銭用紙幣の中から自動
払い出しする釣銭払い出し手段と、前記釣銭払い出し動
作に応動して発駅、降車駅、金額、月日、便番等を印字
した乗車券をプリントアウトするプリンタとを備え、前
記記憶媒体の入力データに基づいて乗車券発行および運
賃収受の基準発駅が1つの乗車駅から次の停車駅に順次
自動的に切り換え設定され、この設定された発駅を基準
に運賃収受および乗車券発行がなされる構成としたこと
を特徴とするものである。
作用 本発明によれば、装置本体に金庫を装着した後、ICカ
ード等の記憶媒体を装着すると、全路線駅名、便番とそ
の停車駅順位、運賃表等のメモリされた内容が読み取ら
れる。同時に、記憶媒体に運行月日、便番、号車(車
番)、乗務員番号等の固有のデータが書き込まれる。こ
れで、装置が作動状態にセットされる。そして、金庫装
着時、使用した記憶媒体は装着の際の記憶内容キーとな
るため、たとえ同種のものであろうと、他の記憶媒体で
は装置を作動させることはできず、記憶媒体が暗号キー
の役割を果す。路線カードに表された停車駅は、車両運
行に伴い案内テープ等に連動して次の停車駅に順次自動
的に切り換えられて点灯表示される。同時に、記憶媒体
の入力データに基づいて乗車券発行および運賃収受の基
準となる発駅が路線カードに表されている1つの乗車駅
から次の停車液に順次自動的に切り換え設定される。こ
の基準発駅で乗車した乗客に乗車券を発行するにあた
り、表示ユニットに表示される行き先、運賃、受け取り
金額、釣銭等のメッセージに応じて、先ず降車駅(行き
先)を指定し、次いでメッセージにしたがって順次必要
事項をキーを入力すると、受け取り金額と乗車駅から降
車駅までの運賃との差額が種銭用硬貨または釣銭用紙幣
の中から払い出される。この釣銭払い出し動作と同時
に、発駅、降車駅、金額、月日、便番等を印字した乗車
券がプリントアウトされ、乗客に発行される。
ード等の記憶媒体を装着すると、全路線駅名、便番とそ
の停車駅順位、運賃表等のメモリされた内容が読み取ら
れる。同時に、記憶媒体に運行月日、便番、号車(車
番)、乗務員番号等の固有のデータが書き込まれる。こ
れで、装置が作動状態にセットされる。そして、金庫装
着時、使用した記憶媒体は装着の際の記憶内容キーとな
るため、たとえ同種のものであろうと、他の記憶媒体で
は装置を作動させることはできず、記憶媒体が暗号キー
の役割を果す。路線カードに表された停車駅は、車両運
行に伴い案内テープ等に連動して次の停車駅に順次自動
的に切り換えられて点灯表示される。同時に、記憶媒体
の入力データに基づいて乗車券発行および運賃収受の基
準となる発駅が路線カードに表されている1つの乗車駅
から次の停車液に順次自動的に切り換え設定される。こ
の基準発駅で乗車した乗客に乗車券を発行するにあた
り、表示ユニットに表示される行き先、運賃、受け取り
金額、釣銭等のメッセージに応じて、先ず降車駅(行き
先)を指定し、次いでメッセージにしたがって順次必要
事項をキーを入力すると、受け取り金額と乗車駅から降
車駅までの運賃との差額が種銭用硬貨または釣銭用紙幣
の中から払い出される。この釣銭払い出し動作と同時
に、発駅、降車駅、金額、月日、便番等を印字した乗車
券がプリントアウトされ、乗客に発行される。
そして、乗車券発行に伴って投入・挿入された金種毎
の紙幣・硬貨の数、種銭用としてセットされた紙幣・硬
貨の数、その払い出し数、補充数、乗車券発行数、停車
位置等、装置稼働に伴って生じた全てのデータ、情報
は、動作毎に記憶媒体に入力されてメモリされる。この
メモリされた内容は、車両が帰庫した後、営業所等に備
え付けの読取器によって読み出され、必要な管理情報が
得られる。したがって、記憶媒体は一種の帳簿の役割を
果たすことになる。
の紙幣・硬貨の数、種銭用としてセットされた紙幣・硬
貨の数、その払い出し数、補充数、乗車券発行数、停車
位置等、装置稼働に伴って生じた全てのデータ、情報
は、動作毎に記憶媒体に入力されてメモリされる。この
メモリされた内容は、車両が帰庫した後、営業所等に備
え付けの読取器によって読み出され、必要な管理情報が
得られる。したがって、記憶媒体は一種の帳簿の役割を
果たすことになる。
実施例 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明
する。第1図は、この発明に係る乗車券発行装置の一実
施例を乗務員席側から見た外観斜視図、第2図は、本装
置を乗降ステップ側から見た外観斜視図、第3図は、本
装置を同じくその乗務員席側から見た操作パネル部の正
面図である。また、第4図〜第8図は、本装置の内部構
造を透視して示す図である。
する。第1図は、この発明に係る乗車券発行装置の一実
施例を乗務員席側から見た外観斜視図、第2図は、本装
置を乗降ステップ側から見た外観斜視図、第3図は、本
装置を同じくその乗務員席側から見た操作パネル部の正
面図である。また、第4図〜第8図は、本装置の内部構
造を透視して示す図である。
なお、本装置に用いるICカード100は、例えば、電気
的に消去・書き換え可能なEEP−ROM等が適用される。こ
のICカード100は、営業所等に備え付けられたリーダ
(読取器)/ライタ(書込器)によってメモリに記憶さ
れているデータの読み出しならびに新しいデータの消去
・書き換えが容易に行えるものであり、しかも、入出力
端子を通して外部回路との信号の送受が可能であり、そ
の信号の送受によりメモリに随時データを読み取り得る
構成のものである。
的に消去・書き換え可能なEEP−ROM等が適用される。こ
のICカード100は、営業所等に備え付けられたリーダ
(読取器)/ライタ(書込器)によってメモリに記憶さ
れているデータの読み出しならびに新しいデータの消去
・書き換えが容易に行えるものであり、しかも、入出力
端子を通して外部回路との信号の送受が可能であり、そ
の信号の送受によりメモリに随時データを読み取り得る
構成のものである。
乗車券発行装置は、箱体状の装置本体10と、装置本体
10前面(乗降ステップ側)の金庫扉11を開けることによ
り、本体10に装脱可能な金庫20と、本体10の乗務員席側
で、上部一方寄り(第1図の右方乗務員側)に配置され
た操作パネル部30と、本体上面の乗務員席寄り一側端に
配設された表示ユニット31と、その前方の本体上面部に
装着された乗車券発行部32とを備えている。
10前面(乗降ステップ側)の金庫扉11を開けることによ
り、本体10に装脱可能な金庫20と、本体10の乗務員席側
で、上部一方寄り(第1図の右方乗務員側)に配置され
た操作パネル部30と、本体上面の乗務員席寄り一側端に
配設された表示ユニット31と、その前方の本体上面部に
装着された乗車券発行部32とを備えている。
装置本体10は、いわゆる料金箱であって、この料金場
10の上面の客席通路側−側に10000円、5000円、1000円
の紙幣挿入口12が開けられている。この紙幣挿入口12に
隣接して500円、100円、50円、10円の硬貨役入口13が開
けられている。
10の上面の客席通路側−側に10000円、5000円、1000円
の紙幣挿入口12が開けられている。この紙幣挿入口12に
隣接して500円、100円、50円、10円の硬貨役入口13が開
けられている。
料金箱10の客席通路側−側面の上下方向略中央部に紙
幣取出口14が形成され、蓋15により開閉されるようにな
っている。料金場10内部の紙幣取出口14と対応する位置
に挿入された紙幣を収納する紙幣収納ユニット40が配設
されている。紙幣収納ユニット40は、スタッカーであっ
て、その上部に配置された紙幣識別ユニット41を通して
挿入された紙幣を券種毎に積み重ねて収納するようにな
っている。紙幣収納ユニット41に収納された1000円札は
種銭用として用いられ、車両運行途中において、紙幣取
出口14を開けることにより取り出し得るようになってい
る。この取り出された1000円札は紙幣払い出しユニット
42にセットされる。この1000円札の取り出し、セットは
乗務員によって行われる。
幣取出口14が形成され、蓋15により開閉されるようにな
っている。料金場10内部の紙幣取出口14と対応する位置
に挿入された紙幣を収納する紙幣収納ユニット40が配設
されている。紙幣収納ユニット40は、スタッカーであっ
て、その上部に配置された紙幣識別ユニット41を通して
挿入された紙幣を券種毎に積み重ねて収納するようにな
っている。紙幣収納ユニット41に収納された1000円札は
種銭用として用いられ、車両運行途中において、紙幣取
出口14を開けることにより取り出し得るようになってい
る。この取り出された1000円札は紙幣払い出しユニット
42にセットされる。この1000円札の取り出し、セットは
乗務員によって行われる。
紙幣払い出しユニット42は料金箱10の上部略中央にそ
の紙幣払い出し口を前方乗客側へ向けて装着されてい
る。この紙幣払い出しユニット42には、車両出庫の際、
必要枚数の1000円札が種銭用としてセットされ、釣銭と
して随時払い出されるようになっている。この紙幣払い
出しユニット42には、紙幣収納ユニット40から取り出さ
れた1000円札が乗務員の手によって種銭用として随時補
充される。
の紙幣払い出し口を前方乗客側へ向けて装着されてい
る。この紙幣払い出しユニット42には、車両出庫の際、
必要枚数の1000円札が種銭用としてセットされ、釣銭と
して随時払い出されるようになっている。この紙幣払い
出しユニット42には、紙幣収納ユニット40から取り出さ
れた1000円札が乗務員の手によって種銭用として随時補
充される。
紙幣挿入口12から挿入された紙幣は、その下方の紙幣
識別ユニット41を通り、ここで券種が光学的に読み取ら
れて計数された後、券種毎に紙幣収納ユニット40のスタ
ッカー内に積み重ねて収納される。その際、10000円、5
000円の高額紙幣は、識別ユニット41の識別部内に一時
留められ、乗務員がそれを確認できるようになってい
る。勿論、1000円札も一時留めて確認するようにしても
よい。識別ユニット41においては、紙幣は例えば、ベル
ト送り機構によって送られる。
識別ユニット41を通り、ここで券種が光学的に読み取ら
れて計数された後、券種毎に紙幣収納ユニット40のスタ
ッカー内に積み重ねて収納される。その際、10000円、5
000円の高額紙幣は、識別ユニット41の識別部内に一時
留められ、乗務員がそれを確認できるようになってい
る。勿論、1000円札も一時留めて確認するようにしても
よい。識別ユニット41においては、紙幣は例えば、ベル
ト送り機構によって送られる。
紙幣払い出しユニット42は、例えば毎秒3枚の速度で
1000円札を高速払い出しすることが可能である。そし
て、2枚同時払い出しを検知し、これを防止する機構
(図示せず)が付設されており、過払い防止の対策が施
されている。この釣銭用紙幣払い出しユニット42には、
例えば1000円札が種銭用として最大100枚(100000円)
セットできるようになっている。この釣銭用1000円札の
残数は、後述するテンキー部の「種銭」キーを押すこと
により、表示ユニット31に表示され、乗務員がいつでも
確認できるようになっている。さらに、紙幣収納ユニッ
ト40内に売上金として収納された紙幣のうち、1000円札
を釣銭用として紙幣払い出しユニット42に追加補充した
場合に、その補充枚数も加算されて表示ユニット31に表
示される。
1000円札を高速払い出しすることが可能である。そし
て、2枚同時払い出しを検知し、これを防止する機構
(図示せず)が付設されており、過払い防止の対策が施
されている。この釣銭用紙幣払い出しユニット42には、
例えば1000円札が種銭用として最大100枚(100000円)
セットできるようになっている。この釣銭用1000円札の
残数は、後述するテンキー部の「種銭」キーを押すこと
により、表示ユニット31に表示され、乗務員がいつでも
確認できるようになっている。さらに、紙幣収納ユニッ
ト40内に売上金として収納された紙幣のうち、1000円札
を釣銭用として紙幣払い出しユニット42に追加補充した
場合に、その補充枚数も加算されて表示ユニット31に表
示される。
上記の金庫20は、ホッパー払い出し方式によるもので
あり、100円、10円硬貨を種銭用として収納するホッパ
ーが2個具備されている。
あり、100円、10円硬貨を種銭用として収納するホッパ
ーが2個具備されている。
金庫20内には、これらホッパー2個の他に、500円硬
貨、50円硬貨を収納する毎のチャンパーが内蔵されてい
る。
貨、50円硬貨を収納する毎のチャンパーが内蔵されてい
る。
金庫20に収納された硬貨による売上金と種銭とは、車
両が営業所等に帰庫・入庫したとき、金庫20を料金箱10
から取り出すことにより全て回収される。そして、硬貨
は、料金箱10内を完全自動循環方式で循環する。すなわ
ち、硬貨投入口13から投入された500円、100円、50円、
10円の各硬貨は、先ずコインセレクタ21に入り、ここで
計数された後、金種毎に選別されて硬貨搬送ユニット22
によって金庫20まで搬送され、500円、50円は金庫20内
のチャンバーに、また100円、10円は上述した種銭収納
用のホッパー内に収納される。金庫20のホッパー内に収
容された100円、10円硬貨は、釣銭払い出し動作に伴っ
て金庫20内の種銭機構によって必要数だけ取り出され、
料金箱10の内部−側に設けた上昇機構23の作動によって
上方に持ち運ばれ、料金箱10の前面、すなわち乗降ステ
ップ側の上部フロントグラス寄りに設けた釣銭受皿24に
自動的に払い出される。このようにして、投入された硬
貨は、コインセレクク21、硬貨搬送ユニット22を経て金
庫20に収納され、この金庫20から上昇機構23によって釣
銭受皿24に自動払い出しされる。すなわち、自動循環さ
れる。搬送ユニット22、上昇機構23は駆動源を備えたベ
ルト機構によって構成されるが、その他の周知の送り機
構を採用しても良い。
両が営業所等に帰庫・入庫したとき、金庫20を料金箱10
から取り出すことにより全て回収される。そして、硬貨
は、料金箱10内を完全自動循環方式で循環する。すなわ
ち、硬貨投入口13から投入された500円、100円、50円、
10円の各硬貨は、先ずコインセレクタ21に入り、ここで
計数された後、金種毎に選別されて硬貨搬送ユニット22
によって金庫20まで搬送され、500円、50円は金庫20内
のチャンバーに、また100円、10円は上述した種銭収納
用のホッパー内に収納される。金庫20のホッパー内に収
容された100円、10円硬貨は、釣銭払い出し動作に伴っ
て金庫20内の種銭機構によって必要数だけ取り出され、
料金箱10の内部−側に設けた上昇機構23の作動によって
上方に持ち運ばれ、料金箱10の前面、すなわち乗降ステ
ップ側の上部フロントグラス寄りに設けた釣銭受皿24に
自動的に払い出される。このようにして、投入された硬
貨は、コインセレクク21、硬貨搬送ユニット22を経て金
庫20に収納され、この金庫20から上昇機構23によって釣
銭受皿24に自動払い出しされる。すなわち、自動循環さ
れる。搬送ユニット22、上昇機構23は駆動源を備えたベ
ルト機構によって構成されるが、その他の周知の送り機
構を採用しても良い。
上述した表示ユニット31は、例えば20桁の数字、アル
ファベット、カナが高輝度で表示されるもので、蛍光表
示モジュール等で構成されており、各種操作、動作モー
ドに応じたメッセージが表示される。
ファベット、カナが高輝度で表示されるもので、蛍光表
示モジュール等で構成されており、各種操作、動作モー
ドに応じたメッセージが表示される。
乗車券発行部32は、高速熱転写プリンタより成り、乗
客が料金を挿入または投入し、釣銭払い出しがなされた
後、プリンタによって必要事項が印字された乗車券を自
動発行する。その印字内容は、例えば、発駅(乗車
駅)、降車駅(行き先)、金額、発行月日、当該車両の
便番、号車、乗務員番号、シリアル番号等である。「オ
トナ」、「コドモ」、「トク」の区別も同時に付記され
る。この印字内容は、必要に応じて変更可能である。2
名以上の団体については、後述する手順によって操作す
ることにより、合計の金額が表示ユニット31に表示さ
れ、その合計金額を挿入・投入すると、員数分の乗車券
がそれぞれの種類、金額も記入されて発行される。
客が料金を挿入または投入し、釣銭払い出しがなされた
後、プリンタによって必要事項が印字された乗車券を自
動発行する。その印字内容は、例えば、発駅(乗車
駅)、降車駅(行き先)、金額、発行月日、当該車両の
便番、号車、乗務員番号、シリアル番号等である。「オ
トナ」、「コドモ」、「トク」の区別も同時に付記され
る。この印字内容は、必要に応じて変更可能である。2
名以上の団体については、後述する手順によって操作す
ることにより、合計の金額が表示ユニット31に表示さ
れ、その合計金額を挿入・投入すると、員数分の乗車券
がそれぞれの種類、金額も記入されて発行される。
操作パネル30は、乗務員席に面しており、その図示左
方に上下に長い路線カード310が取り付けられている。
路線カード310には、始発から終着駅までの当該便番の
複数の停車駅名(停留所名)が表示されている。また、
パネルの路線カード310の取付位置両側には、路線カー
ド310に表示された各停車駅と夫々対応するパイロット
ランプ(表示灯)301〜329が装着されている。さらに、
その両側には、夫々の表示灯301〜329と対応する行き先
(降車駅)指定ボタン401〜429が上下方向に沿って配列
されている。この行き先指定ボタン401〜429のいずれか
1つを選択してボタン操作することにより、行き先すな
わち降車駅が指定される。そして、対応する表示灯301
〜329のいずれか1つが点灯表示される。同時に表示ユ
ニット31に行き先が表示される。さらに、その左方に
は、上から下方に1000円札、100円硬貨、10円硬貨の貨
幣不足を表示する表示ランプ331〜333、および1000円
札、硬貨の詰まりを表示する表示ランプ334〜335が配列
されている。336は、予備の表示ランプである。
方に上下に長い路線カード310が取り付けられている。
路線カード310には、始発から終着駅までの当該便番の
複数の停車駅名(停留所名)が表示されている。また、
パネルの路線カード310の取付位置両側には、路線カー
ド310に表示された各停車駅と夫々対応するパイロット
ランプ(表示灯)301〜329が装着されている。さらに、
その両側には、夫々の表示灯301〜329と対応する行き先
(降車駅)指定ボタン401〜429が上下方向に沿って配列
されている。この行き先指定ボタン401〜429のいずれか
1つを選択してボタン操作することにより、行き先すな
わち降車駅が指定される。そして、対応する表示灯301
〜329のいずれか1つが点灯表示される。同時に表示ユ
ニット31に行き先が表示される。さらに、その左方に
は、上から下方に1000円札、100円硬貨、10円硬貨の貨
幣不足を表示する表示ランプ331〜333、および1000円
札、硬貨の詰まりを表示する表示ランプ334〜335が配列
されている。336は、予備の表示ランプである。
操作パネル部30の右側乗務員席寄りの上部には、テン
キー34が配設されている。テンキー34は、(0〜9)の
数字キーと、確認、予約、反復、銭種、小人、乗越、戻
し、解錠、取消、変更、両替等の操作キー群とにより構
成されている。テンキー34の下方パネル面には、ICカー
ドの着脱機構35が設けられており、この着脱機構35にIC
カード100が装説可能に装着されてれおり、この着脱機
構35にICカード100が装説可能に装着されている。
キー34が配設されている。テンキー34は、(0〜9)の
数字キーと、確認、予約、反復、銭種、小人、乗越、戻
し、解錠、取消、変更、両替等の操作キー群とにより構
成されている。テンキー34の下方パネル面には、ICカー
ドの着脱機構35が設けられており、この着脱機構35にIC
カード100が装説可能に装着されてれおり、この着脱機
構35にICカード100が装説可能に装着されている。
ICカード100が着脱機構35を介して料金箱10に装着さ
れると、その装着状態がマイクロスイッチ等の検出器で
検出され、その検出信号が後述する制御ユニット50の回
路に入力される。制御ユニット50は、この入力信号を受
けて乗車券発行装置を作動状態にセットさせる。すなわ
ち、装置の内部回路が動作状態になる。この場合、ICカ
ード100を着脱機構35から取外すと、装置の内部回路が
非動作状態となり、装置の動作が停止する。そして、IC
カード100が装着されると、装置に登録されている固有
の車両番号がキーデータとして書き込まれ、他のカード
では装置が作動しなくなる。すなわち、本装置は、ICカ
ード無しでは一切作動しないと同時に、他のカードでは
装置にはアクセスできない。したがって、ICカード100
は車両に固有のものとなり、他の媒体によるアクセスに
装置を応答させない暗号キーの役割も果たしていること
になる。
れると、その装着状態がマイクロスイッチ等の検出器で
検出され、その検出信号が後述する制御ユニット50の回
路に入力される。制御ユニット50は、この入力信号を受
けて乗車券発行装置を作動状態にセットさせる。すなわ
ち、装置の内部回路が動作状態になる。この場合、ICカ
ード100を着脱機構35から取外すと、装置の内部回路が
非動作状態となり、装置の動作が停止する。そして、IC
カード100が装着されると、装置に登録されている固有
の車両番号がキーデータとして書き込まれ、他のカード
では装置が作動しなくなる。すなわち、本装置は、ICカ
ード無しでは一切作動しないと同時に、他のカードでは
装置にはアクセスできない。したがって、ICカード100
は車両に固有のものとなり、他の媒体によるアクセスに
装置を応答させない暗号キーの役割も果たしていること
になる。
また、ICカード100が装着されたときに、上記キーデ
ータの役割を果たす車番(号車)だけでなく、当該車両
の運行年月日、便番、社員番号(乗務員番号)等の固有
のデータも、上記の内部回路を通して書き込まれる。こ
ののち、ICカード100にメモリされている車両運行に必
要なデータ、情報が内部回路を通して装置に読み込まれ
る。この読み取りデータは、全路線の便番、全路線
の駅名、運賃表に書かれた全路線の駅間の運賃、便
番の停車駅順等である。これらは、ICカード100への固
定書き込みデータであり、その中でも全路線の停車駅と
運賃表いわゆる三角表とは最少の入力データである。
ータの役割を果たす車番(号車)だけでなく、当該車両
の運行年月日、便番、社員番号(乗務員番号)等の固有
のデータも、上記の内部回路を通して書き込まれる。こ
ののち、ICカード100にメモリされている車両運行に必
要なデータ、情報が内部回路を通して装置に読み込まれ
る。この読み取りデータは、全路線の便番、全路線
の駅名、運賃表に書かれた全路線の駅間の運賃、便
番の停車駅順等である。これらは、ICカード100への固
定書き込みデータであり、その中でも全路線の停車駅と
運賃表いわゆる三角表とは最少の入力データである。
その後、ICカード100には、車両運行に伴って生じた
動作、操作取扱いに関するデータ、金銭取扱いに関する
全てのデータが順次メモリされて行く。これらのICカー
ド100にメモリされるデータは、次に例示されるような
ものである。
動作、操作取扱いに関するデータ、金銭取扱いに関する
全てのデータが順次メモリされて行く。これらのICカー
ド100にメモリされるデータは、次に例示されるような
ものである。
車両出庫時に装置の紙幣払い出しユニット412に釣銭
払い出し用としてセットされた種銭用の1000円札の枚
数、金庫20の種銭機構にセットされた種銭用の10円、10
0円硬貨の数 種銭(1000円札、10円、100円硬貨)の補充数とその
払い出し数 装置の紙幣収納ユニット40内に料金収受された10000
円札、5000円札、1000円札の紙幣枚数、および金庫20内
へ収納された500円、100円、50円、10円の各硬貨の枚数 乗車券発行数 予約客数およびフリー客数、乗越人数すなわち乗越扱
い数 紙幣収納エラー回数、紙幣払い出しエラー回数、スタ
ッカー詰まり回数 100円、10円払い出し詰まり回数、上昇機構23の上昇
エラー回数、その他硬貨詰まり回数 取り消し回数、戻し回数、金額変更回数、札識別リジ
ェクト回数、金庫取り出し回数 現在位置・停車位置の記憶 その他、乗務員の特殊キー操作回数、例えば、変更、
取消等のキー操作回数、紙幣入替の回数等、乗務員が実
際に装置にかかわった全ての回数と内容。
払い出し用としてセットされた種銭用の1000円札の枚
数、金庫20の種銭機構にセットされた種銭用の10円、10
0円硬貨の数 種銭(1000円札、10円、100円硬貨)の補充数とその
払い出し数 装置の紙幣収納ユニット40内に料金収受された10000
円札、5000円札、1000円札の紙幣枚数、および金庫20内
へ収納された500円、100円、50円、10円の各硬貨の枚数 乗車券発行数 予約客数およびフリー客数、乗越人数すなわち乗越扱
い数 紙幣収納エラー回数、紙幣払い出しエラー回数、スタ
ッカー詰まり回数 100円、10円払い出し詰まり回数、上昇機構23の上昇
エラー回数、その他硬貨詰まり回数 取り消し回数、戻し回数、金額変更回数、札識別リジ
ェクト回数、金庫取り出し回数 現在位置・停車位置の記憶 その他、乗務員の特殊キー操作回数、例えば、変更、
取消等のキー操作回数、紙幣入替の回数等、乗務員が実
際に装置にかかわった全ての回数と内容。
これらの〜項に掲記されたデータは、上述した如
く、車両運行に伴ってICカード100に順次書き込まれて
いく。
く、車両運行に伴ってICカード100に順次書き込まれて
いく。
料金箱10内には、装置の各部の動作制御を行う制御回
路より成る制御ユニットが搭載されている。制御ユニッ
ト50は、主としてCPUとI/Oとから成っており、このI/O
を介してICカード100が信号が送受可能に接続される。
路より成る制御ユニットが搭載されている。制御ユニッ
ト50は、主としてCPUとI/Oとから成っており、このI/O
を介してICカード100が信号が送受可能に接続される。
この制御ユニット50からの信号により、紙幣識別ユニ
ット40、紙幣収納ユニット41、紙幣払い出しユニット4
2、およびコインセレクタ21、硬貨搬送ユニット22、金
庫20の種銭機構ならびに上昇機構23が動作制御され、か
つ、乗車券発行部32のプリンタが動作制御される。一
方、各ユニットからの信号は制御ユニット50の回路に入
力されている。さらに、表示ユニット31がドライバ等を
介して駆動制御される。
ット40、紙幣収納ユニット41、紙幣払い出しユニット4
2、およびコインセレクタ21、硬貨搬送ユニット22、金
庫20の種銭機構ならびに上昇機構23が動作制御され、か
つ、乗車券発行部32のプリンタが動作制御される。一
方、各ユニットからの信号は制御ユニット50の回路に入
力されている。さらに、表示ユニット31がドライバ等を
介して駆動制御される。
そして、表示ユニット31と、コインセレクタ421と、
乗車券発行部32とは、制御ユニット50のCPUの他にそれ
自体でCPUを備えている。
乗車券発行部32とは、制御ユニット50のCPUの他にそれ
自体でCPUを備えている。
なお、図番60は装置に電源電圧を与える電源ユニット
である。
である。
次に以上のように構成された本装置の動作、取扱いに
ついて説明する。
ついて説明する。
先ず、車両出庫にあたり、装置のメインスイッチをオ
ンすると、表示ユニット31に第9図(イ)〜(ホ)に示
すメッセージが順次表示される。その表示にしたがっ
て、金庫20を装置本体10に装着した後、上述した如く、
ICカード100を着脱機構35を介して装置に装着する。す
ると、第9図(ヘ)〜(リ)に示すメッセージが順次表
示ユニット31に表示れさる。このメッセージしたがっ
て、乗務員が装置と対話方式によりテンキー34の数字キ
ーおよび他の操作キーをキー入力して行くと、第9図
(ヘ)〜(リ)に表示されたデータがICカード100に予
めメモリされている上述した運賃表、全路線の停車駅名
等が装置の内部回路に読み取られる。その後、第9図
(ル)に表示されているように、紙幣払い出しユニット
42に必要枚数の1000円札をセットし、同図(ヲ)に表示
されている如く、テンキー34の「確認」キーをキー操作
すると同図(ワ)、(カ)に示すメッセージが表示さ
れ、出庫準備が完了する。同時に装置が作動状態にセッ
トされる。そして、第9図(ヌ)のメッセージで乗務し
た車両の行先、日時等がICカード100と装置との間で記
録される。以後、乗務員は装置の管理の全責任を持つこ
とになる。
ンすると、表示ユニット31に第9図(イ)〜(ホ)に示
すメッセージが順次表示される。その表示にしたがっ
て、金庫20を装置本体10に装着した後、上述した如く、
ICカード100を着脱機構35を介して装置に装着する。す
ると、第9図(ヘ)〜(リ)に示すメッセージが順次表
示ユニット31に表示れさる。このメッセージしたがっ
て、乗務員が装置と対話方式によりテンキー34の数字キ
ーおよび他の操作キーをキー入力して行くと、第9図
(ヘ)〜(リ)に表示されたデータがICカード100に予
めメモリされている上述した運賃表、全路線の停車駅名
等が装置の内部回路に読み取られる。その後、第9図
(ル)に表示されているように、紙幣払い出しユニット
42に必要枚数の1000円札をセットし、同図(ヲ)に表示
されている如く、テンキー34の「確認」キーをキー操作
すると同図(ワ)、(カ)に示すメッセージが表示さ
れ、出庫準備が完了する。同時に装置が作動状態にセッ
トされる。そして、第9図(ヌ)のメッセージで乗務し
た車両の行先、日時等がICカード100と装置との間で記
録される。以後、乗務員は装置の管理の全責任を持つこ
とになる。
なお、車両出庫の際には、便番に応じた路線カード
(表)310が第3図に示すように操作パネル部30に装着
されることはいうまでもない。
(表)310が第3図に示すように操作パネル部30に装着
されることはいうまでもない。
車両が営業所等から始発駅であるターミナル駅に到着
すると、そこで乗務員に予約客についてのデータが記入
された予約表あるいは予約カードが渡される。この予約
カードには、予約客が何人であるか、どの乗客がどの座
席に乗車するか等の事項が記入されており、それに基づ
いて乗務員は以後予約客について運行管理して行く。こ
の予約客については、一種の暗証コードのような固有の
予約番号が用意されている。それは、例えば予約客の持
っている電話番号から成っていて、該当する予約客が乗
車したとき、客は自分の予約番号を、例えば「03−000
−0000」と乗務員に告げる。乗務員はそれによって、
「○○駅から○○駅までですね、料金は000円です。座
席番号は00です」と乗客に告げる。そののち、後述する
ような料金の収受と乗車券の発行がなされる。
すると、そこで乗務員に予約客についてのデータが記入
された予約表あるいは予約カードが渡される。この予約
カードには、予約客が何人であるか、どの乗客がどの座
席に乗車するか等の事項が記入されており、それに基づ
いて乗務員は以後予約客について運行管理して行く。こ
の予約客については、一種の暗証コードのような固有の
予約番号が用意されている。それは、例えば予約客の持
っている電話番号から成っていて、該当する予約客が乗
車したとき、客は自分の予約番号を、例えば「03−000
−0000」と乗務員に告げる。乗務員はそれによって、
「○○駅から○○駅までですね、料金は000円です。座
席番号は00です」と乗客に告げる。そののち、後述する
ような料金の収受と乗車券の発行がなされる。
車両がターミナル駅を出発するときは、第3図の路線
カードに示すようにターミナル駅である「新宿」が表示
灯301によって点灯表示されている。同時に、表示ユニ
ット31には「新宿」がカタカナで発駅表示されている。
カードに示すようにターミナル駅である「新宿」が表示
灯301によって点灯表示されている。同時に、表示ユニ
ット31には「新宿」がカタカナで発駅表示されている。
路線カード310に表わされた停車駅は、乗客への案内
テープデッキからの信号に連動して順次に次の停車駅に
自動的に切り換えられて点灯表示される。すなわち、表
示灯301〜329による停車駅の点灯表示は、案内テープに
連動して自動的に次の停車駅へと移行する。同時に、表
示ユニット31には、切り換えられた次の停車駅が次の基
準発駅として順次自動的に発駅表示される。
テープデッキからの信号に連動して順次に次の停車駅に
自動的に切り換えられて点灯表示される。すなわち、表
示灯301〜329による停車駅の点灯表示は、案内テープに
連動して自動的に次の停車駅へと移行する。同時に、表
示ユニット31には、切り換えられた次の停車駅が次の基
準発駅として順次自動的に発駅表示される。
本装置では、乗車券発行および運賃収受の基準となる
発駅が、装置内部において車両運行と共に1つの乗車駅
から次の停車駅へと順次自動的に切り換え設定され、こ
の新しく切り換え設定された次停車駅が表示ユニット31
に発駅表示される。そして、運賃収受および乗車券発行
は、車両運行と共に順次新しく設定される次の停車駅を
基準発駅として行われる。
発駅が、装置内部において車両運行と共に1つの乗車駅
から次の停車駅へと順次自動的に切り換え設定され、こ
の新しく切り換え設定された次停車駅が表示ユニット31
に発駅表示される。そして、運賃収受および乗車券発行
は、車両運行と共に順次新しく設定される次の停車駅を
基準発駅として行われる。
次に、乗車券発行および運賃収受の手順、動作の一例
を第10図(イ)〜(ヘ)を用いて説明する。
を第10図(イ)〜(ヘ)を用いて説明する。
この図は、府中から石和まで、大人一名の料金1300円
に対して、乗客が2000円を挿入した例を示している。
に対して、乗客が2000円を挿入した例を示している。
車両運行と共に表示ユニット31に表示される発駅が順
次に次の停車駅に切り換えられて行く。この場合、表示
ユニット31には第10図(イ)のように「フチュウ」が発
駅表示されている。
次に次の停車駅に切り換えられて行く。この場合、表示
ユニット31には第10図(イ)のように「フチュウ」が発
駅表示されている。
先ず、乗務員が「どちら迄ですか?」と問いかける。
これに対して、乗客は「石和迄」と答える。
これに対して、乗客は「石和迄」と答える。
次いで、乗務員が降車駅「石和」と対応する行き先指
定ボタン415を押ボタン操作すると、表示ユニット31に
は、行き先「イサワ」、「オトナ」、石和迄の運賃「13
00円」が表示される。
定ボタン415を押ボタン操作すると、表示ユニット31に
は、行き先「イサワ」、「オトナ」、石和迄の運賃「13
00円」が表示される。
次に、乗務員が「1300円です」と乗客に行き先までの
運賃を告げる。その後、テンキー34の「確認」キーを押
すと、第10図(ハ)のような表示に切り換わる。
運賃を告げる。その後、テンキー34の「確認」キーを押
すと、第10図(ハ)のような表示に切り換わる。
そののち、乗客が紙幣挿入口12を通して1000円札2
枚、すなわち2000円の紙幣を挿入すると、第10図
(ニ)、(ホ)のように、先ず挿入された金額、次いで
釣銭額が「2000」、「700」のように表示ユニット31に
表示される。同時に金庫20の種銭機構から100円硬貨が
7枚取り出され、上昇機構23により釣銭受皿24に釣銭70
0円が自動的に払い出される。
枚、すなわち2000円の紙幣を挿入すると、第10図
(ニ)、(ホ)のように、先ず挿入された金額、次いで
釣銭額が「2000」、「700」のように表示ユニット31に
表示される。同時に金庫20の種銭機構から100円硬貨が
7枚取り出され、上昇機構23により釣銭受皿24に釣銭70
0円が自動的に払い出される。
釣銭の払い出し動作と同時に、乗車券発行部32のプリ
ンタが作動し、必要事項が印字された乗車券がプリント
アウトされる。乗務員は、それを切り取って乗客に手渡
す。そののち、表示ユニット31の表示が第10図(へ)に
示すように「フチュウ」の発駅表示に戻される。同時
に、行き先「石和」を表示する表示灯が消灯する。かく
して、釣銭払い出しと同時に、乗車券発行がなされる。
ンタが作動し、必要事項が印字された乗車券がプリント
アウトされる。乗務員は、それを切り取って乗客に手渡
す。そののち、表示ユニット31の表示が第10図(へ)に
示すように「フチュウ」の発駅表示に戻される。同時
に、行き先「石和」を表示する表示灯が消灯する。かく
して、釣銭払い出しと同時に、乗車券発行がなされる。
第11図(イ)〜(チ)は、上述と同様に府中から石和
まで、大人二名、小人二名の合計3900円に対し、乗客が
紙幣挿入口12を通して10000円を挿入した例を示してい
る。この場合、表示ユニット31には、上述と同様に「フ
チュウ」と発駅表示されている。
まで、大人二名、小人二名の合計3900円に対し、乗客が
紙幣挿入口12を通して10000円を挿入した例を示してい
る。この場合、表示ユニット31には、上述と同様に「フ
チュウ」と発駅表示されている。
先ず、乗務員が「どちら迄ですか?」と問いかける。
乗客は「石和迄、大人二人、小人二人」と答える。
乗客は「石和迄、大人二人、小人二人」と答える。
乗務員が降車駅「石和」と対応する行き先指定ボタン
415を押ボタン操作すると、路線カード310の「石和」が
表示灯315によって点灯表示される。同時に表示ユニッ
トには、第11図(ロ)に示すように、行き先「イサ
ワ」、「オトナ」、石和迄の大人の運賃「1300円」が表
示される。
415を押ボタン操作すると、路線カード310の「石和」が
表示灯315によって点灯表示される。同時に表示ユニッ
トには、第11図(ロ)に示すように、行き先「イサ
ワ」、「オトナ」、石和迄の大人の運賃「1300円」が表
示される。
次に、乗務員がテンキー34の数字キー「2」を押す
と、第11図(ハ)のように表示ユニット31には大人二名
分の運賃「1300×2=2600円」が自動的に乗数計算され
表示される。そこで、乗務員は「大人二名2600円です」
と乗客に伝える。
と、第11図(ハ)のように表示ユニット31には大人二名
分の運賃「1300×2=2600円」が自動的に乗数計算され
表示される。そこで、乗務員は「大人二名2600円です」
と乗客に伝える。
そののち、乗務員がテンキー34の「小人」キーをキー
入力すると、第11図(ニ)のように、行き先「イサ
ワ」、大人、小人の区別「ショウ」、石和までの小人の
運賃「650円」が表示ユニット31に表示される。
入力すると、第11図(ニ)のように、行き先「イサ
ワ」、大人、小人の区別「ショウ」、石和までの小人の
運賃「650円」が表示ユニット31に表示される。
次に、乗務員は、表示ユニット31の表示を見てテンキ
ー34の数字キー「2」をキー操作すると、表示ユニット
31には小人二名分の運賃が自動的に乗数計算されて表示
される。そこで、乗務員は、「お子さん2名1300円で
す。」と乗客に伝えた後、「予約は?」と予約の有無を
確認する。この場合、予約無しのフリー乗客であると、
「予約はして居りません」という返事が返ってくる。そ
こで、乗務員は、それを確認した後、「確認」キーを押
す。すると、第11図(ヘ)に示すように、大人2名、小
人2名の運賃合計額「3900円」が自動計算されて表示ユ
ニット31に表示される。
ー34の数字キー「2」をキー操作すると、表示ユニット
31には小人二名分の運賃が自動的に乗数計算されて表示
される。そこで、乗務員は、「お子さん2名1300円で
す。」と乗客に伝えた後、「予約は?」と予約の有無を
確認する。この場合、予約無しのフリー乗客であると、
「予約はして居りません」という返事が返ってくる。そ
こで、乗務員は、それを確認した後、「確認」キーを押
す。すると、第11図(ヘ)に示すように、大人2名、小
人2名の運賃合計額「3900円」が自動計算されて表示ユ
ニット31に表示される。
次に、乗客が10000円札を紙幣挿入口12から挿入す
る。この挿入された紙幣10000円札は紙幣識別ユニット4
2で一時留められ、乗務員によって確認される。この確
認後、紙幣収納ユニット31には、第11図(ト)に示すよ
うに、挿入金額10000円と合計運賃額3900円とが表示さ
れる。
る。この挿入された紙幣10000円札は紙幣識別ユニット4
2で一時留められ、乗務員によって確認される。この確
認後、紙幣収納ユニット31には、第11図(ト)に示すよ
うに、挿入金額10000円と合計運賃額3900円とが表示さ
れる。
その後、乗務員は「10000円頂きました」と乗客に伝
えた後、テンキー34の「確認」キーを押すと、第11図
(チ)に示すように、表示ユニット31には、挿入金額10
000円と合計運賃3900円との差額「6100円」が釣銭とし
て自動計算されて表示される。この表示を見て乗務員は
乗客に「おつり6100円です」と伝える。同時に釣銭払い
出し機構が作動し、紙幣払い出しユニット42から1000円
札6枚が自動的に払い出される。また、金庫20の種銭機
構から100円硬貨が1枚取り出され、上昇機構23を経て
釣銭受皿に自動的に払い出される。それと同時に、乗車
券発行部32が作動し、プリンタから必要事項が印字され
た大人2名、小人2名、合計4名分の乗車券が順次自動
的にプリントアウトされる。この乗車券は、乗務員によ
り4名分一括して切り取られ、乗客に手渡しされる。
尚、1枚ずつ切り取るようにしても良いことは勿論であ
る。
えた後、テンキー34の「確認」キーを押すと、第11図
(チ)に示すように、表示ユニット31には、挿入金額10
000円と合計運賃3900円との差額「6100円」が釣銭とし
て自動計算されて表示される。この表示を見て乗務員は
乗客に「おつり6100円です」と伝える。同時に釣銭払い
出し機構が作動し、紙幣払い出しユニット42から1000円
札6枚が自動的に払い出される。また、金庫20の種銭機
構から100円硬貨が1枚取り出され、上昇機構23を経て
釣銭受皿に自動的に払い出される。それと同時に、乗車
券発行部32が作動し、プリンタから必要事項が印字され
た大人2名、小人2名、合計4名分の乗車券が順次自動
的にプリントアウトされる。この乗車券は、乗務員によ
り4名分一括して切り取られ、乗客に手渡しされる。
尚、1枚ずつ切り取るようにしても良いことは勿論であ
る。
かくて、大人2名、小人2名分の運賃収受、乗車券の
発行が、対話方式で、かつ自動的に実行される。そのの
ち、表示ユニット31は、元の「フチュー」の発駅表示に
自動復帰する。
発行が、対話方式で、かつ自動的に実行される。そのの
ち、表示ユニット31は、元の「フチュー」の発駅表示に
自動復帰する。
次に、第12図(イ)〜(ル)は、始発駅「新宿」から
「石和」までの乗車券(予約又はフリー)を持つ乗客
が、甲府まで乗り越す場合の装置の取扱い例を示すもの
である。この場合、乗り越しの発駅は「石和」であり、
降車駅(着駅)は甲府である。表示ユニット31には、第
12図(イ)のように降車駅「甲府」が「コウフ」と発駅
表示されている。
「石和」までの乗車券(予約又はフリー)を持つ乗客
が、甲府まで乗り越す場合の装置の取扱い例を示すもの
である。この場合、乗り越しの発駅は「石和」であり、
降車駅(着駅)は甲府である。表示ユニット31には、第
12図(イ)のように降車駅「甲府」が「コウフ」と発駅
表示されている。
先ず、乗客は「石和から乗り越しです」と乗務員に告
げる。乗務員は「発駅は新宿ですね。」と確認する。次
いで、テンキー34の「乗越」キーをキー操作すると、第
12図(ロ)のように、表示ユニット31には「ノリコシア
ツカイ」の表示がなされる。
げる。乗務員は「発駅は新宿ですね。」と確認する。次
いで、テンキー34の「乗越」キーをキー操作すると、第
12図(ロ)のように、表示ユニット31には「ノリコシア
ツカイ」の表示がなされる。
次に、乗務員は「新宿から・・・」と確認しながら行
き先指定ボタン411を押ボタン操作する。すると、路線
カード310の「新宿」と対応する表示ユニット31には、
第12図(ハ)のように「新宿」が発駅表示される。
き先指定ボタン411を押ボタン操作する。すると、路線
カード310の「新宿」と対応する表示ユニット31には、
第12図(ハ)のように「新宿」が発駅表示される。
その後、乗務員が乗り越しの発駅である「石和」を指
示する行き先指定ボタン415を押ボタン操作する。する
と、第12図(ニ)に示すように、「新宿」から「石和」
までの運賃1550円が表示される。
示する行き先指定ボタン415を押ボタン操作する。する
と、第12図(ニ)に示すように、「新宿」から「石和」
までの運賃1550円が表示される。
さらに、乗務員が乗り越し降車駅「甲府」を指示する
行き先指定ボタン416を押ボタン操作すると、第12図
(ホ)に示すように、「新宿」から「甲府」までの運賃
1700円が表示ユニット31に表示される。
行き先指定ボタン416を押ボタン操作すると、第12図
(ホ)に示すように、「新宿」から「甲府」までの運賃
1700円が表示ユニット31に表示される。
次いで、表示ユニット31には、第12図(ヘ)に示すよ
うに、「石和」から「甲府」までの乗越運賃、すなわち
「新宿−甲府間と新宿−石和間の運賃の差額が自動計算
されて表示される。乗務員は、それを見て乗客に「乗越
運賃150円です」と告げた後、テンキー34の「確認」キ
ーをキー操作する。すると、表示ユニット31は、第12図
(ト)のような表示に切り換わる。
うに、「石和」から「甲府」までの乗越運賃、すなわち
「新宿−甲府間と新宿−石和間の運賃の差額が自動計算
されて表示される。乗務員は、それを見て乗客に「乗越
運賃150円です」と告げた後、テンキー34の「確認」キ
ーをキー操作する。すると、表示ユニット31は、第12図
(ト)のような表示に切り換わる。
その後、乗客が100円硬貨2枚を硬貨投入口13を通し
て順次投入すると、表示ユニット31には、第12図
(チ)、(リ)のように投入金額と乗越運賃が順次表示
される。
て順次投入すると、表示ユニット31には、第12図
(チ)、(リ)のように投入金額と乗越運賃が順次表示
される。
次いで、第12図(ヌ)に示すように投入金額200円と
乗越運賃150円との差額が自動計算されて表示ユニット3
1に表示される。同時に、釣銭払い出し機構が作動し、
金庫20の種銭機構から10円硬貨が5枚取り出され、上昇
機構23によって釣銭受皿24に自動的に釣銭50円が払い出
される。その動作と同時に、乗車券発行部32がプリンタ
からプリントアウトされる。この乗車券は乗客に渡され
ることなく、切り取られて収納箱等へ納められる。
乗越運賃150円との差額が自動計算されて表示ユニット3
1に表示される。同時に、釣銭払い出し機構が作動し、
金庫20の種銭機構から10円硬貨が5枚取り出され、上昇
機構23によって釣銭受皿24に自動的に釣銭50円が払い出
される。その動作と同時に、乗車券発行部32がプリンタ
からプリントアウトされる。この乗車券は乗客に渡され
ることなく、切り取られて収納箱等へ納められる。
その後、表示ユニット31は第12図(ル)に示す如く、
終着駅「コウフ」を発駅表示する。
終着駅「コウフ」を発駅表示する。
以上のようにして乗り越し操作が行われる。この場
合、乗客は200円を投入しているが、1000円札、5000円
札、10000円札であっても、上述と同様の手順で釣銭を
払い出し、処理を終了することができる。
合、乗客は200円を投入しているが、1000円札、5000円
札、10000円札であっても、上述と同様の手順で釣銭を
払い出し、処理を終了することができる。
以上のように、車両運行と共に運賃収受および乗車券
発行の基準となる発駅が装置内で順次次の停車液に自動
的に切り換え設定され、この設定された発駅を基準とし
て運賃収受ならびに乗車券発行が自動的になされる。そ
して、本装置では、表示ユニット31に行き先、運賃、受
け取り金額、釣銭と順次表示されるので、乗務員はその
表示を見ながら対話方式によって装置の操作、取り扱い
を行うことができる。
発行の基準となる発駅が装置内で順次次の停車液に自動
的に切り換え設定され、この設定された発駅を基準とし
て運賃収受ならびに乗車券発行が自動的になされる。そ
して、本装置では、表示ユニット31に行き先、運賃、受
け取り金額、釣銭と順次表示されるので、乗務員はその
表示を見ながら対話方式によって装置の操作、取り扱い
を行うことができる。
紙幣挿入口12から挿入された紙幣は、識別ユニット40
のスタッカーに収納される。このスタッカーに収納され
た紙幣の中の1000円札は、車両運行途中において、乗務
員によって随時取り出され、種銭用紙幣として紙幣払い
出しユニット42に追加補充される。いわゆる紙幣は、乗
務員の手を介して装置内を半自動循環する。
のスタッカーに収納される。このスタッカーに収納され
た紙幣の中の1000円札は、車両運行途中において、乗務
員によって随時取り出され、種銭用紙幣として紙幣払い
出しユニット42に追加補充される。いわゆる紙幣は、乗
務員の手を介して装置内を半自動循環する。
一方、硬貨投入口13を通して投入された硬貨は、上述
したように完全自動循環方式で装置内を循環し、500
円、50円は金庫20内に収納されると共に、100円、10円
は、随時種銭機構から取り出され、釣銭として自動的に
払い出される。
したように完全自動循環方式で装置内を循環し、500
円、50円は金庫20内に収納されると共に、100円、10円
は、随時種銭機構から取り出され、釣銭として自動的に
払い出される。
そして、上述した装置稼働に伴う全ての操作、取扱
い、乗務員が装置に係わった全ての事項、投入・挿入金
額、釣銭払い出し額、種銭補充数等の全てのデータはIC
カード100に読み取られ、記憶される。ICカード100は、
帳簿としての役割をもっている。そして、乗務員が途中
で乗り継いだ場合でも、その乗り継いだ乗務員の分まで
きちんと売上げを記帳し、かつその他の全てのデータを
記録する。
い、乗務員が装置に係わった全ての事項、投入・挿入金
額、釣銭払い出し額、種銭補充数等の全てのデータはIC
カード100に読み取られ、記憶される。ICカード100は、
帳簿としての役割をもっている。そして、乗務員が途中
で乗り継いだ場合でも、その乗り継いだ乗務員の分まで
きちんと売上げを記帳し、かつその他の全てのデータを
記録する。
なお、上述の乗車券発行操作において、同一乗車券で
複数人別々に乗車し、前の乗客と後の乗客との扱いが同
一である場合には、装置が前の扱いを記憶しているの
で、テンキー34の「反復」キーをキー操作することによ
り、複雑な繰り返しの手続をすることなく、直ちに釣銭
の払い出しと乗車券の発行とが行える。
複数人別々に乗車し、前の乗客と後の乗客との扱いが同
一である場合には、装置が前の扱いを記憶しているの
で、テンキー34の「反復」キーをキー操作することによ
り、複雑な繰り返しの手続をすることなく、直ちに釣銭
の払い出しと乗車券の発行とが行える。
そして、車両が営業所に帰庫した後、テンキー34の
「解錠」キーをキー操作すると、第9図(イ)〜(ホ)
に示す手順と逆の手順が表示ユニット31に表示される。
したがって、この表示にしたがって、順次ICカード100
を着脱機構35から取外し、金庫20を取り出せばよい。す
ると、装置が非動作状態となる。そののち、メインスイ
ッチをオフにすれば、全ての終業作業が終了する。
「解錠」キーをキー操作すると、第9図(イ)〜(ホ)
に示す手順と逆の手順が表示ユニット31に表示される。
したがって、この表示にしたがって、順次ICカード100
を着脱機構35から取外し、金庫20を取り出せばよい。す
ると、装置が非動作状態となる。そののち、メインスイ
ッチをオフにすれば、全ての終業作業が終了する。
装置から取り出されたICカード100と金庫20は営業所
内の精算機にかけられ、運賃精算がなされると共に、IC
カード100にメモリされた全てのデータが読取機によっ
て読み出される。この読み出されたデータは、運賃管理
情報、金銭管理情報として利用される。また、ICカード
100には装置の全てのエラーの内容、回数が記憶されて
おり、精算機にかけることにより車両別にエラー記録が
打ち出される。これによって、保守点検資料が自動的に
得られる。さらに、装置の電源が切れても重要なデータ
は全てICカード100が記憶しており、そのまま正常な状
態で装置は再スタートする。また、運賃改定や運行ダイ
ヤの変更は、ICカード100の読取器又は精算機のソフト
を改変するのみで良く、ICカードや装置はそのままで良
いので、短時間で人手を要することなく簡単に行える。
内の精算機にかけられ、運賃精算がなされると共に、IC
カード100にメモリされた全てのデータが読取機によっ
て読み出される。この読み出されたデータは、運賃管理
情報、金銭管理情報として利用される。また、ICカード
100には装置の全てのエラーの内容、回数が記憶されて
おり、精算機にかけることにより車両別にエラー記録が
打ち出される。これによって、保守点検資料が自動的に
得られる。さらに、装置の電源が切れても重要なデータ
は全てICカード100が記憶しており、そのまま正常な状
態で装置は再スタートする。また、運賃改定や運行ダイ
ヤの変更は、ICカード100の読取器又は精算機のソフト
を改変するのみで良く、ICカードや装置はそのままで良
いので、短時間で人手を要することなく簡単に行える。
なお、上記実施例では、記憶媒体としてICカードを用
いるように説明したが、読み書きの容易な記憶媒体であ
って、同様の機能を果すものであれば、必ずしもICカー
ドでなくても良い。
いるように説明したが、読み書きの容易な記憶媒体であ
って、同様の機能を果すものであれば、必ずしもICカー
ドでなくても良い。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、車両に搭載さ
れた装置本体にICカード等の記憶媒体を装着すると、全
路線駅名、便番とその停車駅順位、運賃表等のメモリさ
れた内容が読み取られ、同時にまた記憶媒体に運行月
日、便番、号車(車番)、乗務員番号等の固有のデータ
が書き込まれ、装置が作動状態にセットされるととも
に、使用した記憶媒体は装着の際の記憶内容をキーとし
て暗号キー化され、金庫装着等の時点で装置を他の記憶
媒体では作動させることのできない排他的な作動状態に
セットするため、車両の出庫から帰庫までの間における
金銭不正事故等を排除し、厳正な金銭管理を保証するこ
とができ、したがって車両の出庫から帰庫に至る間、担
当乗務員あるいは乗客等が装置内の金銭に直接触れられ
ないよう装置全体を1つの金庫と見なす従来の完全閉鎖
システムと異なり、運行途中に発生した料金事故等や硬
貨、紙幣の詰まりにも対処でき、これにより遠距離バス
のような装置に多少の故障が生じても欠車にはできない
車両にも十分適用することができ、さらにまた運賃改定
や運行ダイヤの変更は、記憶媒体のメモリ内容を書き換
えるだけで対処できるため、物価情勢や交通網にに応じ
た迅速な対応が可能であり、また路線カードに表された
停車駅は、車両運行に伴い案内テープ等に連動して次の
停車駅に順次自動的に切り換えられて点灯表示され、同
時にまた記憶媒体の入力データに基づいて乗車券発行お
よび運賃収受の基準となる発駅が路線カードに表されて
いる1つの乗車駅から次の停車駅に順次自動的に切り換
え設定されるため、乗客に乗車券を発行する場合に、表
示ユニットに表示される行き先、運賃、受け取り金額、
釣銭等のメッセージに応じて、先ず降車駅(行き先)を
指定し、次いでメッセージにしたがって順次必要事項を
キー入力すると、受け取り金額と乗車駅から降車駅まで
の運賃との差額が種銭用硬貨または釣銭用紙幣の中から
払い出され、またこの釣銭払い出し動作と同時に、発
駅、降車駅、金額、月日、便番等を印字した乗車券がプ
リントアウトされて乗客に発行され、これにより発駅を
基準とする運賃の収受とそれに伴う釣銭の払い出し及び
乗車券発行とが、対話形式による操作を通じて自動的に
可能であり、操作性と取り扱い性の向上が乗務員の負担
軽減及び乗客へのサービス改善に大いに寄与し、さらに
乗車券発行に伴って投入・挿入された金種毎の紙幣・硬
貨の数、種銭用としてセットされた紙幣・硬貨の数、そ
の払い出し数、補充数、乗車券発行数、停車位置等、装
置稼働に伴って生じた全てのデータや情報が、動作毎に
記憶媒体に入力されてメモリされるため、車両が帰庫し
た後に営業所等に備え付けの読取器によってメモリ内容
を読み出すことで、車両の運行や料金に関する情報を正
確に管理することができ、これにより記憶媒体に、他媒
体によるアクセスを排除する機能をもった暗号キー及び
運行データと料金データを記帳する帳簿の2つの役割を
担わせ、厳正な運行管理及び金銭管理が効率良く可能で
ある等の優れた効果を奏する。
れた装置本体にICカード等の記憶媒体を装着すると、全
路線駅名、便番とその停車駅順位、運賃表等のメモリさ
れた内容が読み取られ、同時にまた記憶媒体に運行月
日、便番、号車(車番)、乗務員番号等の固有のデータ
が書き込まれ、装置が作動状態にセットされるととも
に、使用した記憶媒体は装着の際の記憶内容をキーとし
て暗号キー化され、金庫装着等の時点で装置を他の記憶
媒体では作動させることのできない排他的な作動状態に
セットするため、車両の出庫から帰庫までの間における
金銭不正事故等を排除し、厳正な金銭管理を保証するこ
とができ、したがって車両の出庫から帰庫に至る間、担
当乗務員あるいは乗客等が装置内の金銭に直接触れられ
ないよう装置全体を1つの金庫と見なす従来の完全閉鎖
システムと異なり、運行途中に発生した料金事故等や硬
貨、紙幣の詰まりにも対処でき、これにより遠距離バス
のような装置に多少の故障が生じても欠車にはできない
車両にも十分適用することができ、さらにまた運賃改定
や運行ダイヤの変更は、記憶媒体のメモリ内容を書き換
えるだけで対処できるため、物価情勢や交通網にに応じ
た迅速な対応が可能であり、また路線カードに表された
停車駅は、車両運行に伴い案内テープ等に連動して次の
停車駅に順次自動的に切り換えられて点灯表示され、同
時にまた記憶媒体の入力データに基づいて乗車券発行お
よび運賃収受の基準となる発駅が路線カードに表されて
いる1つの乗車駅から次の停車駅に順次自動的に切り換
え設定されるため、乗客に乗車券を発行する場合に、表
示ユニットに表示される行き先、運賃、受け取り金額、
釣銭等のメッセージに応じて、先ず降車駅(行き先)を
指定し、次いでメッセージにしたがって順次必要事項を
キー入力すると、受け取り金額と乗車駅から降車駅まで
の運賃との差額が種銭用硬貨または釣銭用紙幣の中から
払い出され、またこの釣銭払い出し動作と同時に、発
駅、降車駅、金額、月日、便番等を印字した乗車券がプ
リントアウトされて乗客に発行され、これにより発駅を
基準とする運賃の収受とそれに伴う釣銭の払い出し及び
乗車券発行とが、対話形式による操作を通じて自動的に
可能であり、操作性と取り扱い性の向上が乗務員の負担
軽減及び乗客へのサービス改善に大いに寄与し、さらに
乗車券発行に伴って投入・挿入された金種毎の紙幣・硬
貨の数、種銭用としてセットされた紙幣・硬貨の数、そ
の払い出し数、補充数、乗車券発行数、停車位置等、装
置稼働に伴って生じた全てのデータや情報が、動作毎に
記憶媒体に入力されてメモリされるため、車両が帰庫し
た後に営業所等に備え付けの読取器によってメモリ内容
を読み出すことで、車両の運行や料金に関する情報を正
確に管理することができ、これにより記憶媒体に、他媒
体によるアクセスを排除する機能をもった暗号キー及び
運行データと料金データを記帳する帳簿の2つの役割を
担わせ、厳正な運行管理及び金銭管理が効率良く可能で
ある等の優れた効果を奏する。
第1図は、本発明に係る乗車券発行装置の一実施例を乗
務員席側から見た外観斜視図、第2図は、第1図に示し
た乗車券発行装置を乗降ステップ側から見た外観斜視
図、第3図は、乗務員席側から見た操作パネルの正面
図、第4図は、本装置の内部構造を示すステップ側から
見た正面内部透視図、第5図は、車両フロント側から見
た本装置の側面内部透視図、第6図は、本装置を乗務員
側から見た正面透視図、第7図は、本装置を客席通路側
から見た側面透視図、第8図は、本装置の上面透視図、
第9図(イ)〜(カ)、第10図(イ)〜(ヘ)、第11図
(イ)〜(リ)、および第12図(イ)〜(ル)は、運賃
収受ならびに乗車券発行、乗り越し手続きの操作手順を
示す説明図である。 10……装置本体 100……ICカード 50……制御ユニット 310……路線カード 301〜329……表示灯 411〜439……行き先指定ボタン 31……表示ユニット 30……操作パネル 34……テンキー 20……金庫 23……上昇機構 42……紙幣払い出しユニット 32……乗車券発行部
務員席側から見た外観斜視図、第2図は、第1図に示し
た乗車券発行装置を乗降ステップ側から見た外観斜視
図、第3図は、乗務員席側から見た操作パネルの正面
図、第4図は、本装置の内部構造を示すステップ側から
見た正面内部透視図、第5図は、車両フロント側から見
た本装置の側面内部透視図、第6図は、本装置を乗務員
側から見た正面透視図、第7図は、本装置を客席通路側
から見た側面透視図、第8図は、本装置の上面透視図、
第9図(イ)〜(カ)、第10図(イ)〜(ヘ)、第11図
(イ)〜(リ)、および第12図(イ)〜(ル)は、運賃
収受ならびに乗車券発行、乗り越し手続きの操作手順を
示す説明図である。 10……装置本体 100……ICカード 50……制御ユニット 310……路線カード 301〜329……表示灯 411〜439……行き先指定ボタン 31……表示ユニット 30……操作パネル 34……テンキー 20……金庫 23……上昇機構 42……紙幣払い出しユニット 32……乗車券発行部
Claims (1)
- 【請求項1】車両に搭載された装置本体に着脱可能であ
って、本体への装着により内部回路に信号が送受可能に
接続され、メモリされた全路線の駅名、便番とその停車
駅順位、運賃表に書かれた全路線の駅間運賃等のデータ
が読み取られると共に、当該車両の運行日、便番、号車
ならびに乗務員番号等の固有のデータが書き込まれて暗
号キー化され、装置を他媒体によるアクセスには応答し
ない排他的な作動状態にセットさせるICカード等の記憶
媒体と、乗車券発行に伴って投入・挿入される金種毎の
紙幣・硬貨の数、種銭用としてセットされた紙幣・硬貨
の数、その払い出し数と補充数、乗車券発行数、および
停車位置等の装置作動に伴う各種データを動作毎に前記
記憶媒体に入力し記憶させる手段と、当該路線の全停車
駅名を表示した路線カードを着脱可能に有し、この路線
カードに表された停車駅が案内テープに連動して次の停
車駅に順次自動的に切り換えられて点灯表示される路線
表示部と、表示ユニットに表示される行き先、運賃、受
け取り金額、釣銭等のメッセージに応じて降車駅指定ボ
タンをボタン操作し、かつメッセージに応じて順次所要
事項をキー入力することにより、受け取り金額と乗車駅
から降車駅までの運賃との差額を前記種銭用硬貨または
釣銭用紙幣の中から自動払い出しする釣銭払い出し手段
と、前記釣銭払い出し動作に応動して発駅、降車駅、金
額、月日、便番等を印字した乗車券をプリントアウトす
るプリンタとを備え、前記記憶媒体の入力データに基づ
いて乗車券発行および運賃収受の基準発駅が1つの乗車
駅から次の停車駅に順次自動的に切り換え設定され、こ
の設定された発駅を基準に運賃収受および乗車券発行が
なされるようにしたことを特徴とする乗車券発行装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62217245A JP2530462B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 乗車券発行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62217245A JP2530462B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 乗車券発行装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6459583A JPS6459583A (en) | 1989-03-07 |
JP2530462B2 true JP2530462B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=16701127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62217245A Expired - Lifetime JP2530462B2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 | 乗車券発行装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530462B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114743282B (zh) * | 2022-04-08 | 2023-10-20 | 北京印钞有限公司 | 一种小张钞券补票自动回插装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59158467A (ja) * | 1983-02-28 | 1984-09-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 運賃駅名表示装置 |
JPS6214288A (ja) * | 1985-07-11 | 1987-01-22 | 株式会社東芝 | 券売機におけるデ−タ収集装置 |
-
1987
- 1987-08-31 JP JP62217245A patent/JP2530462B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59158467A (ja) * | 1983-02-28 | 1984-09-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 運賃駅名表示装置 |
JPS6214288A (ja) * | 1985-07-11 | 1987-01-22 | 株式会社東芝 | 券売機におけるデ−タ収集装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6459583A (en) | 1989-03-07 |
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