JP2517308B2 - 乗車券発行装置における運賃収受・乗車券発行方法 - Google Patents

乗車券発行装置における運賃収受・乗車券発行方法

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JP2517308B2
JP2517308B2 JP62217247A JP21724787A JP2517308B2 JP 2517308 B2 JP2517308 B2 JP 2517308B2 JP 62217247 A JP62217247 A JP 62217247A JP 21724787 A JP21724787 A JP 21724787A JP 2517308 B2 JP2517308 B2 JP 2517308B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、遠距離路線バス等に搭載される車載用の
乗車券発行装置における運賃収受および乗車券発行の方
法に関するものである。
従来の技術 最近、定額料金バス路線は成熟期に入り、都市間を運
行する遠距離高額運賃のバス路線の開発増発に各バス会
社共に力を注ぎ始めてきている。
このような遠距離路線バスに搭載される料金装置にお
いては、始発駅から乗車する乗客から運賃収受は勿論
の事、車両運行に伴って順次移行する各停車駅または停
留所から乗車した乗客からの金銭収受、それに伴う釣銭
払い出しをどのようにするのか。すなわち、乗客毎に乗
車駅および行き先が異なる場合、夫々毎に運賃が異な
り、また、収受した金銭額が異なり、それに対する釣銭
払い出し額も異なることになるが、それをどのように計
算し、払い出すのか、始発駅はもちろんの事、順次移
行する停車駅から乗車する乗客に対して各人毎に行き先
や金額等が異なる券種の異なる乗車券をどのようにして
発行するのか、例えば、各停車駅に案内所を設けて、そ
こで乗車券を発行するのか、あるいは車内で乗車券を別
途に発売するのか、料金収受、運賃精算、釣銭払い出
し等の金銭の取り扱い、操作が乗務員に負担を与えるこ
となく、かつ乗客に対するサービス性を低下させること
なく、効率よくスムーズに行え、運行効率が良い事、等
のことが重要な要素となる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の料金装置は、専ら近距離路線用
として開発・製作されたものであり、都市間を運行する
遠距離路線バス用として開発されたものではなかった。
例えば、現状の料金装置は、単区、多区に見合った料金
の収受、回数券の受け取り、それに伴う釣銭の払い出し
は行えるものの、遠距離路線バス用の料金装置として要
求される次のような事については全く考慮されてなく、
そのような機能は全く具備しないものであった。
すなわち、従来の装置は、車両運行に伴って順次移行
する各乗車駅に対して、その乗車駅を基準として、そこ
から行き先までの運賃設定を自動的に行い、収受金額に
対して運賃との差額を自動的に計算し、釣銭として払い
出すようなことは一切できず、この種の機能はもたない
ものであった。また、従来の装置は、料金収受、釣銭払
い出しのみを行う単機能であり、乗車券発行のことにつ
いては全く考えられていなかった。そのため、遠距離路
線バスのように、乗車券を必要とする場合は、料金収受
とは別に、乗務員が手渡しにより乗車券を発券し発売し
たり、始発駅または途中の停車駅に案内所等を設けて、
そこで乗客に乗車券を発行するようなことが行われてい
た。したがって、車内で発行する場合は、乗車券発行に
余分な手間がかかり、取扱いが煩雑で面倒となり、乗務
員に余分な負担を与えることになり、運行効率の低下を
招く問題が生じる。また、停車駅毎に案内所等を設置す
る場合は、設備コストが嵩む問題があり、しかも車内に
おける料金の支払いとは別に案内所等において購入しな
ければならないので、乗客に余分な負担を強いることに
なり、取扱い性が悪いと共に、乗客へのサービス性が良
くないという問題が指摘されている。
また、特開昭58−72285号「バス用ワンマン機器シス
テム」には、停車駅名を順次自動的に切り換え設定する
ようにした乗車券発行装置が開示されている。このもの
は、乗車券発行部とディジタル運賃表示部の制御データ
と駅名構成データと文字パターンデータとを、プラグイ
ンタイプのカセット内のメモリ素子(半導体又は磁気バ
ブル)に格納するようにしたものであり、路線別に用意
されたメモリカセットを駅名表示器に装着することによ
り、個々の路線に対応した乗車券発行と運賃表示が可能
になる。
しかしながら、メモリカセットは、運行管理センター
等に設置されたリーダ/ライタ等により記憶内容を書き
換えることは可能であるが、バス内の駅名表示器に装着
された段階では、単なる読み出し専用メモリとしてしか
機能しない。このため、乗務員が携わった業務関連事項
や投入・挿入金額或いは釣銭払い出し額や種銭補充数等
に関するデータをメモリカセットに書き込んで保存する
といったことは不可能であり、業務管理或いは金銭管理
に活用できないものであった。
また、特開昭52−102099号「乗車券印刷発行装置」に
は、料金収受と共に乗車券発行を同時に行うようにした
乗車券発行装置が開示されている。
しかしながら、このものは、区数表示器の表示内容に
対応した駅名キーを操作することにより、その区数表示
器の表示内容に対応した金額の乗車券を印刷発行する駅
舎用の固定券売機に関するものであり、乗車券発行装置
自体が運行媒体とともに路線上を移動するものではな
い。従って、乗車駅も目的地も異なる乗客に対し、乗車
駅ごとに異なる料金体系を表示したりする必要はなく、
運賃改正があった場合も、設置駅を発駅とする運賃デー
タを記録した紙テープ或いは磁気テープを入力装置にセ
ットすれば、表示制御部内の記憶回路の記憶内容を改正
運賃データに書き改めることができるが、同じ路線上の
駅舎でも駅舎ごとにその内容は異なるため、すべての駅
舎に共通の紙テープ或いは磁気テープを使用できず、設
置駅ごとに改正運賃データを書き換える必要があり、路
線全体での書き換え作業が面倒である等の問題を抱える
ものであった。
この発明は以上の点に鑑み提案されたもので、車両運
行と共に移行し、順次自動的に切り換え設定される停車
駅を運賃収受および乗車券発行の基準発駅とし、この発
駅から行き先までの運賃収受、それに伴う釣銭払い出し
が自動的に演算されて行えると共に、料金収受と同時に
乗車券発行が自動的に行え、かつ、乗務員が対話方式に
より、順次表示されるメッセージを見ながら手順にした
がった処理・操作を簡単に行えるようにすることを目的
とするものである。
問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するために、本発明は、乗務員に固
有のキーとして与えられ、運行路線の停車駅名と運賃表
を記憶する読み書き自在の記憶媒体を、乗車券発行装置
の所定箇所に装着して金銭収受及び乗車券発行を可能と
し、該記憶媒体が記憶する停車駅名に基づき、車両運行
に伴って1つの停車駅から次の停車駅に順次移行するに
したがって、路線表示部に表示された停車駅名を1つの
停車駅から次の停車駅に順次自動的に切り換えると共
に、切り換えられた次の停車駅を基準発駅として乗客に
対して行き先までの運賃収受および乗車券発行がなされ
るようにし、かつ、表示ユニットに表示される行き先、
運賃、受け取り金額、釣り銭等のメッセージに応じて、
行き先指定ボタンを押ボタン操作した後、順次表示され
る前記メッセージに応じて対応する所要事項を順次ボタ
ン入力またはキー入力することにより、前記基準発駅を
乗車駅として前記受け取り金額と該乗車駅から降車駅ま
での運賃との差額を自動演算し、釣銭を自動払い出しす
ると共に、この釣銭払い出し動作に応動して発駅、降車
駅、金額、便番等の所要事項を印字した乗車券をプリン
トアウトし、かつ全ての金銭収受内容を前記記憶媒体に
記録保存することを特徴とするものである。
作用 本発明によれば、車両運行に伴い1つの停車駅から次
の停車駅に順次移行すると、運賃収受および乗車券発行
の基準発駅が路線表示部に表示された上記1つの停車駅
から次の停車駅へと順次自動的に切り換わる。そして、
車両か次の停車駅で停車し、この駅で乗車した乗客が料
金箱に紙幣または硬貨を挿入・投入すると、収受した金
額と乗車駅から行き先までの設定運賃との差額が自動的
に算出され、種銭用の紙幣または硬貨の中から釣銭が自
動的に払い出される。そして、運賃収受・釣銭払い出し
と略同時に、乗車券発行部のプリンタが作動し、所定の
事項を印字した乗車券がプリントアウトされる。この乗
車券は乗務員によって切り取られ、乗客に渡される。し
たがって、運賃収受と乗車券発行とが略同時に行われ、
しかも上記の処理・操作は、乗務員が表示ユニットに順
次表示されるメッセージを見ながら、対話方式により順
次対応するボタンまたはキーを操作することにより、順
次自動的に実行されて行く。
実施例 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。第1図は、本発明方法を実施する際に用いられる乗
車券発行装置の乗務員席側から見た外観斜視図、第2図
はその乗降ステップ側から見た外観斜視図、第3図は同
じくその乗務員席側から見た操作パネル部の正面図であ
る。また、第4図〜第8図は、装置の内部構造を透視し
て示す図である。
なお、本発明に係る装置で用いられるICカード100
は、乗車券に固有のキーとして与えられ、運行路線の停
車駅名や運賃表等のデータが電気的に消去・書き換え可
能な読み書き自在の記憶媒体であり、EEP−ROM等が用い
られる。このICカード100は、営業所等に備え付けられ
たリーダ(読み取り器)/ライタ(書き込み器)によっ
てメモリーされたデータの読み出し、ならびに新しいデ
ータの消去・書き込みが容易に行えるものであり、しか
も、入出力端子を通して外部回路との間で信号の送受が
可能であり、その信号の送受により随時データの読み取
り・書き込みが可能な構成のものである。
本発明方法の実施に用いられる乗車券発行装置は、箱
状体の装置本体10と、装置本体10前面(乗降ステップ
側)の金庫扉11を開けることにより、本体10に装脱可能
な金庫20と、本体10の乗務員席側に配設された操作パネ
ル部30と、本体上部に装着された乗車券発行部32とを備
えている。
装置本体10は料金箱であって、その上面の客席通路側
一側に10000円札、5000円札、、1000円札の紙幣を挿入
する挿入口12が開けられている。この紙幣挿入口12に隣
接して500円、100円、50円、10円の硬貨を投入する硬貨
投入口13が開けられている。
料金箱10の客席通路側一側面の上下方向略中央部に紙
幣取出口14が開けられており、蓋15により開閉可能に閉
じられている。料金箱10内部の紙幣取出口14と対応する
位置に挿入された紙幣を収納する紙幣収納ユニット40か
配置されている。紙幣収納ユニット40はスタッカーであ
り、その上部に配設された紙幣識別ユニット41を通して
挿入された紙幣を挿入される毎に順次ランダムに積み重
ねて収納するようになっている。紙幣収納ユニット41に
収納された1000円札は種銭用として用いられ、車両運行
過程において、紙幣取出口14を開けることにより随時取
り出し得るようになっている。この取り出された1000円
札は、紙幣払い出しユニット42に種銭用として追加補充
される。この1000円札の取り出し、追加補充は乗務員に
よって行われる。
紙幣払い出しユニット42は、料金箱10の上部略中央に
その紙幣払い出し口421を前方乗客側へ向けて装着され
ている。この紙幣払い出しユニット42には、車両出庫の
際、必要枚数の1000円札が予め種銭用としてセットされ
ており、運賃収受の際、釣銭として随時払い出されるよ
うになっている。この紙幣払い出しユニット42には、上
述したように、紙幣収納ユニット41から取り出された10
00円札が乗務員の手によって随時追加・補充される。
紙幣挿入口12から挿入された紙幣は、その下方の紙幣
識別ユニット41を通り、ここで券種が光学的に読み取ら
れ、その信号が後述する制御ユニットに入力される。そ
して、計算演算された後、ICカード100に券種、額が逐
次メモリーされる。その際、10000円、5000円の高額紙
幣は識別ユニット41の識別部内に一時留められ、乗務員
によってその券種が確認される。勿論、1000円札も一時
保留して確認することも可能である。すなわち、識別部
には、オン状態で、1000円札をフリーパスにさせるパス
スイッチが備えられており、これをオフにすることによ
り、1000円札もまた一時保留できるようになっている。
紙幣識別ユニット41を通過した紙幣は、その下方の紙
幣収納ユニット40のスタッカーにランダムに積み重ねて
収納される。このスタッカーは、上下2室に分かれてい
て、送り込まれた紙幣は、先ず上の室に収納される。次
に、上下の室の間に形成されたスリット等を通して下方
の室に押し込まれ、順次積み重ねられる。その中から10
00円札のみが種銭用として取り出される。識別ユニット
41においては、紙幣は例えばベルト送り機構によって送
られる。
紙幣払い出しユニット42は、例えば毎秒3枚の速度で
1000円札を高速払い出しすることが可能である。そし
て、2枚同時払い出しを検知して防止する過払い防止機
構が払い出しユニット42に付設されている。紙幣払い出
しユニット42には、例えば種銭用として最大100枚の100
0円札(計100000円)がセットできる。この1000円札の
残数は、テンキー部34の「種銭」キーを押すことにより
表示ユニット31に表示され、乗務員が随時確認すること
ができる。さらに、紙幣収納ユニット40に収納された紙
幣のうち、紙幣払い出しユニット42に追加補充された10
00円札の補充枚数も加算されて表示ユニット31に表示さ
れる。
金庫20は、ホッパー払い出し方式によるものであり、
100円、10円硬貨を種銭用として収納するホッパーが2
個具備されている。金庫20内には、このホッパー2個の
他に、500円、50円硬貨を収納するチャバーが内蔵され
ている(いずれも図示せず)。
金庫20に収納された硬貨による売上金と種銭は、車両
が営業所等に帰庫・入庫したとき、金庫20を料金箱10か
ら取り外すことにより全て回収される。そして、装置に
投入され、または金庫20内に種銭用としてセットされた
硬貨は、料金箱10内を完全自動循環方式で循環する。す
なわち、硬貨投入口13から投入された500円、100円、50
円、10円の硬貨は、先ずコインセレクタ21に入り、ここ
で計数された後、金種毎に選別されて硬貨搬送ユニット
22によって金庫20まで搬送され、500円、50円は金庫20
内のチャンバーに、また、100円、10円は上述した種銭
収納用のホッパー内に夫々選別されて収納される。この
金庫20のホッパー内に収容された100円、10円硬貨は、
釣銭払い出し動作に伴って金庫20内の銭種機構によって
必要枚数だけ取り出され、料金箱10の内部一側に沿って
設けた上昇機構23の作動によって上方へ持ち運ばれ、料
金箱10の前面、乗降ステップ側のフロントガラス寄り上
部に設けた釣銭受皿24に自動的に払い出される。このよ
うにして、投入された硬貨は、コインセレクタ21、硬貨
搬送ユニット22を経て金庫20に収納され、この金庫20か
ら種銭用の100円、10円硬貨が銭種機構によって取り出
された後、上昇機構23によって釣銭受け皿に自動的に払
い出される。すなわち、硬貨は装置内を完全自動循環す
る。搬送ユニット22、上昇機構23は、例えば駆動源を備
えた送りベルト機構等によって構成される。
上述した表示ユニット31は、例えば20桁の数字、アル
ファベット、カナが高輝度で表示されるもので、蛍光表
示モジュール等で構成されており、後述する如く、各種
操作、動作モードに応じたメッセージが表示される。
乗車券発行部32は、高速熱転写プリンタより成り、乗
客が金銭を投入または挿入し、釣銭の払い出しがなされ
た後、プリンタによって所要事項を印字した乗車券を自
動発行する。その印字内容は、例えば発駅(乗車駅)、
降車駅(行き先)、金額、発行年月日、当該車両の便
番、号車、乗務員番号、シリアル番号等である。「オト
ナ」、「コドモ」、「トク」の区別も同時に付記され
る。これらの印字内容は適宜変更可能である。2名以上
の団体乗客に対しては、後述する手顧によって操作する
ことにより、合計の金額が表示ユニット31に表示され、
その合計金額を挿入または投入すると、釣銭払い出し
後、あるいは釣銭払い出し動作が不要のときは、即時に
員数分の乗車券が発行される。プリントアウトされた乗
車券は、乗務員の手によって一括して切り取られた後、
乗客に渡される。
操作パネル部30は、乗務員席に面しており、第1,3図
に示すように、図示左方に上下方向に長い路線カード31
0が取り付けられている。路線カード310には、始発から
終着に至る当該便番の複数の停車駅名(停留所名)が長
手方向に沿って表示されている。図示例の場合は、往路
又は復路に対応して始発が新宿又は甲府であり、終着が
甲府又は新宿となる。すなわち、往路と復路で反転表示
される。路線カード310は、便番毎に用意されており、
それが操作パネル部30の取付位置に便番に応じて着脱さ
れる。
パネル部30の路線カード310の取付位置両側には、路
線カード310に表示された各停車駅と夫々対応するパイ
ロットランプ(表示灯)301〜309が上下方向に配列され
ている。さらに、その両側には、夫々の表示灯301〜329
と対応する行き先(降車駅)指定ボタン401〜429が上下
方向に配列されている。この行き先指定ボタン401〜429
のいずれか1つを選択して押ボタン操作することによ
り、行き先駅すなわち降車駅が指定される。それに応じ
て対応するいずれか1つの表示灯が点灯表示される。同
時に表示ユニット31に行き先駅名が表示される。さら
に、行き先指定ボタン401〜429の図示左方には、上から
下方に1000円札、100円硬貨、10円硬貨の貨幣不足を表
示する表示ランプ331〜333、および1000円札、硬貨の詰
まりを表示する表示ラン334〜335が配列されている。番
号336は予備の表示ランプである。
操作パネル部30の右方乗務員席寄りの上部位置にはテ
ンキー34が配設されている。テンキー34は、(0〜9)
の数字キーと、確認、予約、反復、種銭、小人、乗越、
戻し、解錠、取消、変更、両替等の操作キー群とから成
る。テンキー34の下方パネル面には、ICカード100の着
脱機構35が設けられており、この着説機構35にICカード
100が装脱可能に装着される。
ICカード100が着説機構35を介して料金箱10に装着さ
れると、その装着状態がマイクロスイッチ等の検出器で
検出され、その検出信号が後述する制御ユニット50の回
路に入力される。すると、制御ユニット50はこの入力信
号を受けて装置を金銭収受および乗車券発行可能な動作
状態にセットさせる。すなわち、装置の金銭収受および
乗車券発行に係わる回路が動作状態にセットされる。こ
の場合、ICカード100は従来用いられていた暗号キーの
役割を果たしていることになる。ICカード100を着説機
構35から取り外すと、装置の金銭収受ならびに乗車券発
行に係わる内部回路がオフになり、金銭収受および乗車
券発行に関して装置が非動作状態となる。そして、ICカ
ード100が装着されると、装置に登録されている固有の
車番(車両番号)がカード100に書き込まれ、他のカー
ドでは装置が作動しない。すなわち、本装置は、例えば
金庫20が装着されていても、金庫装着時、使用した当該
ICカード100は、装着の際の記憶内容が一種のキーとな
るため、例え同種のカードであっても、動かすことはで
きず、このICカード100無しでは金銭収受ならびに乗車
券発行に係わる動作が一切行えないと同時に、他のカー
ドでは装置を動作させることができない。すなわち、IC
カード100は当該便番の車両およびその担当乗務員に固
有のものでありその点で暗号キーと同様の役割を果たし
ている。
さらに、ICカード100が装置に装着されると、当該車
両の運行年月日、便番、号車、社員番号(乗務員番号)
等の固有のデータが上記の内部回路を通してカードに書
き込まれる。そののち、ICカード100にメモリーされて
いる車両運行に必要なデータ、情報が内部回路を通して
装置に読み取られる。この読み取りデータとしては、
全路線の便番、全路線の駅名、運賃表いわゆる三角
表に書かれた全路線の駅間運賃、便番の停車駅順等で
ある。これらは、ICカード100への固定書き込みデータ
である。その中で、全路線の停車駅と運賃表とはICカー
ド100にメモリーされている装置への最小限の入力デー
タである。
その後、ICカード100には、車両運行に伴って生じた
動作、操作、取扱に関するデータ、金銭取扱いに関する
全てのデータが順次メモリーされて行く。これらのICカ
ード100にメモリーされるデータは、次に例示されるよ
うなものである。
車両出庫時に装置の紙幣払い出しユニット42に釣銭払
い出し用として予めセットされた種銭用の1000円札の枚
数、金庫20のホッパー内にセットされた100円、10円の
硬貨の数 種銭(1000円札、100円および10円硬貨)の追加補充
数とその払い出し数 装置の紙幣収納ユニット40内に料金収受された10000
円札、5000円札、1000円札の枚数、および金庫20内へ収
納された500円、100円、50円、10円の各硬貨の枚数 乗車券発行数 予約客数およびフリー客数、乗越人数すなわち乗越扱
い数 紙幣収納エラー回数、紙幣払い出しエラー回数、スタ
ッカー詰り回数 100円、10円硬貨の払い出し詰り回数、上昇機構23の
上昇エラー回数、その他硬貨詰り回数、 操作の取り消し回数、戻し回数、金額の変更回数、紙
幣リジェクト回数、金庫の取り出し回数 運行途中における現在位置・停止位置の記憶 その他、乗務員の特殊キー操作、例えば、金銭取扱い
操作の変更、取消等のキー操作回数、紙幣入替えの回数
等、乗務員が実際に装置に係わった全ての回数とその内
容 さらに、料金箱10内には、装置の各部の動作制御を行
う制御ユニット50が搭載されている。制御ユニット50
は、主としてCPUとI/Oとから成り、ICカード100が装置
に装着されると、両者の間が信号が送受可能に接続され
る。制御ユニット50からの信号で、紙幣識別ユニット4
1、紙幣払い出しユニット42、およびコインセレクタ2
1、硬貨搬送ユニット22、金庫20の種銭機構、ならびに
上昇機構23が動作制御され、かつ乗車券発行部32のプリ
ンタが駆動制御される。一方、各ユニットからの信号は
制御ユニット50の回路に入力される。さらに、表示ユニ
ット31が制御ユニット50からの信号によりドライバ等を
介して駆動制御される。この制御ユニット50のCPUの他
に、コインセレクタ21と、表示ユニット31と、乗車券発
行部32とは、それ自体でCPUを備えている。
次に以上の如く構成された装置を用いた本発明方法に
よる運賃収受および乗車券発行の処理・操作手願につい
て説明する。
本発明方法においては、車両が1つの停車駅から次の
停車駅に移行するにしたがって、運賃収受および乗車券
発行の基点、すなわち基準となる発駅が、その移行した
停車駅に順次自動的に切り換わる。そして、その駅で乗
車した乗客が紙幣または硬貨で料金を挿入または投入
し、乗客から金銭を収受すると、メモリーされた運賃表
により予め設定されているその乗車駅を基点とする行き
先癖降車駅までの運賃と収受した金銭との差額が自動演
算され、その差額が種銭用の1000円札、または100円、1
0円硬貨の中から釣銭として自動的に払い出される。そ
の払い出し動作と略同時に乗車券発行部32のプリンタか
ら所要の事項を印字した行き先までの乗車券が自動的に
プリントアウトされる。この乗車券は上述したように、
乗務員によって切り取られ乗客に渡される。
本方法においては、装置の電源スイッチをオンにした
後、乗務員が表示ユニット31に順次に表示されるメッセ
ージを見ながら、対話方式により行き先ボタン401〜42
9、テンキー部34の対応するボタンあるいは数字キー、
「機能」キーをボタン操作またはキー操作することによ
って、メッセージと対応する項目が順次自動的に処理実
行される。同時に、その処理結果が表示ユニット31に表
示される。したがって、操作・取扱い性が非常に良く、
スムーズに効率良く手順を進めることができる。
以下、具体的な操作・処理実行の手順・方法につい
て、第9図〜第12図を用いて説明する。
先ず、車両出庫にあたり、車両のメインスイッチをオ
ンにすると、表示ユニット31に第9図(イ)〜(ホ)に
示すメッセージが順次表示される。その表示にしたがっ
て、金庫20を装置本体10に装着した後、上述した如く、
ICカード100を着説機構35を介して装置に装着する。す
ると、第9図(ヘ)〜(リ)に示すメッセージが順次表
示ユニット31に表示される。このメッセージにしたがっ
て、乗務員が装置と対話方式によりテンキー34の数字キ
ーおよび他の操作キーをキー入力して行くと、第9図
(ヘ)〜(リ)に表示されたデータがICカード100に予
めメモリされている上述した運賃表、全路線の停車駅名
等が装置の内部回路を通して制御ユニット50のメモリー
に読み取られる。その後、第9図(ル)に表示されてい
るように、紙幣払い出しユニット42に必要枚数の1000円
札をセットし、同図(ヲ)に表示されている如く、テン
キー34の「確認」キーをキー操作すると同図(ワ)、
(カ)に示すメッセージが表示され、出庫準備が完了す
る。同時に装置が運賃収受および乗車券発行可能な作動
状態にセットされる。そして、第9図(ヌ)のメッセー
ジで担当乗務員が乗務した車両の行先、日時等がICカー
ド100と装置との間で記録される。
以後、乗務員は装置の管理の全責任を持ち、かつ運行
管理することになる。
なお、車両出庫の際には、便番に応じた路線カード
(表)310が第3図に示すように操作パネル部30に装着
されることはいうまでもない。
車両が営業所等から始発駅であるターミナル駅に到着
すると、そこで乗務員に予約客についてのデータが記入
された予約表あるいは予約ボードが渡される。この予約
ボードには、予約客が何人であるか、どの乗客がどの座
席に乗車するか、等の事項が記入されており、それに基
づいて乗務員は以後予約客について運行管理して行く。
この予約客については、一種の暗証コードのような固有
の予約番号が用意されている。それは、例えば予約客の
持っている電話番号から成っていて、該当する予約客が
乗車したとき、客は自分の予約番号を例えば「03−000
−0000」と乗務員に告げる。乗務員はそれによって、○
○駅から○○駅までですね、料金は000円です。座席番
号は00です」と乗客に告げる。そののち、後述するよう
な料金の収受と乗車券の発行がなされる。
車両がターミナル駅を出発するときは、第3図の路線
カードに示すようにターミナル駅である「新宿」が表示
灯301によって点灯表示されている。同時に、表示ユニ
ット31には「新宿」がカタカナで発駅表示されている。
路線カード310に表わされた停車駅は、乗客への案内
テープデッキからの信号に連動して順次に次の停車駅に
自動的に切り換えられて点灯表示される。すなわち、表
点灯301〜329による停車駅の点灯表示は、案内テープに
連動して自動的に次の停車駅へと移行する。同時に、表
示ユニット31には、切り換えられた次の停車駅が次に乗
客が乗車したときの運賃収受および乗車券発行の基点、
すなわち、基準発駅として順次自動的に切り換わり発駅
表示される。
本方法では、乗車券発行および運賃収受の基準となる
発駅が、装置内部において車両運行と共に、1つの停車
駅から次の停車駅へと順次自動的に切り換わって設定さ
れ、この新しく切り換わって設定された次の停車駅が表
示ユニット31に発駅表示される。そして、運賃収受およ
び乗車券発行は、車両運行と共に順次新しく設定される
次の停車駅を基準発駅として当該駅から乗車した乗客に
対して行われる。
次に、乗車券発行および運賃収受の手順、動作の一例
を第10図(イ)〜(ヘ)を用いて説明する。
この図は、府中から石和まで、大人一名の料金1300円
に対して、乗客が2000円を挿入した例を示している。
車両運行と共に表示ユニット31に表示される発駅が上
述のように順次に次の停車駅に切り換えられて行く。こ
の場合、表示ユニット31には第10図(イ)のように「フ
チュウ」が発駅表示されている。
先ず、乗務員が「どちら迄ですか?」と問いかける。
これに対して、乗客は「石和迄」と答える。
次いで、乗務員が降車駅「石和」と対応する行き先指
定ボタン415を押ボタン操作すると、表示ユニット31に
は、行き先「イサワ」、「オトナ」、石和迄の運賃「13
00円」が表示される。
次に、乗務員が「1300円です」と乗客に行き先までの
運賃を告げる。その後、テンキー34の「確認」キーを押
すと、第10図(ハ)のような表示に切り換わる。
そののち、乗客が紙幣挿入口12を通して1000円札2
枚、すなわち2000円の紙幣を挿入すると、第10図
(ニ)、(ホ)のように、先ず挿入された金額、次いで
釣銭額が「2000」「700」のように表示ユニット31に表
示される。同時に金庫20の種銭機構から100円硬貨が7
枚取り出され、上昇機構23によって釣銭受皿24に釣銭70
0円が自動的に払い出される。
釣銭の払い出し動作と同時に、乗車券発行部32のプリ
ンタが作動し、必要事項が印字された乗車券がプリント
アウトされる。乗務員は、それを切り取って乗客に手渡
す。そののち、表示ユニット31の表示が第10図(ヘ)に
示すように「フチュウ」の発駅表示に戻される。同時
に、行き先「石和」を表示する表示灯が消灯する。
かくして、釣銭払い出しと同時に、乗車券発行がなさ
れる。
第11図(イ)〜(チ)は、上述と同様に府中から石和
まで、大人二名、小人二名の合計3900円に対し、乗客が
紙幣挿入口12を通して10000円を挿入した例を示してい
る。この場合、表示ユニット31には、上述と同様に「フ
チュウ」と発駅表示されている。
先ず、乗務員が「どちら迄ですか?」と問いかける。
乗客は「石和迄、大人二人、小人二人」と答える。
乗務員が降車駅「石和」と対応する行き先指定ボタン
415を押ボタン操作すると、路線カード310の「石和」が
表示灯315によって点灯表示される。同時に表示ユニッ
トには、第11図(ロ)に示すように、行き先「イサ
ワ」、「オトナ」、石和迄の大人の運賃「1300円」が表
示される。
次に、乗務員がテンキー34の数字キー「2」を押す
と、第11図(ハ)のように、表示ユニット31には大人二
名分の運賃「1300×2=2600円」が自動的に乗数計算さ
れて表示される。そこで、乗務員は「大人二名2600円で
す」と乗客に伝える。
そののち、乗務員がテンキー34の「小人」キーをキー
入力すると、第11図(ニ)のように、行き先「イサ
ワ」、大人、小人の区別「ショウ」、石和までの小人の
運賃「650円」が表示ユニット31に表示される。
次に、乗務員は、表示ユニット31の表示を見てテンキ
ー34の数字キー「2」をキー操作すると、表示ユニット
31には小人二名分の運賃が自動的に乗数計算されて表示
される。そこで、乗務員は、「お子さん2名1300円で
す。」と乗客に伝えた後、「予約は?」と予約の有無を
確認する。この場合、予約無しのフリー乗客であると、
「予約はして居りません」という返事が返ってくる。そ
こで、乗務員は、フリー客であることを確認した後、
「確認」キーを押す。すると、第11図(ヘ)に示すよう
に、大人2名、小人2名の運賃合計額「3900円」が自動
計算されて表示ユニット31に表示される。
次に、乗客が10000円札を紙幣挿入口12から挿入す
る。この挿入された紙幣10000円札は紙幣識別ユニット4
2で一時留められ、乗務員によって確認される。この確
認後、紙幣収納ユニット31には、第11図(ト)に示すよ
うに、挿入金額10000円と合計運賃額3900円とが並んで
表示される。
その後、乗務員は「10000円頂きました」と乗客に伝
えた後、テンキー34の「確認」キーを押すと、第11図
(チ)に示すように、表示ユニット31には、挿入金額10
000円と合計運賃3900円との差額「6100円」が釣銭とし
て自動計算されて合計運賃額と並んで表示される。この
表示を見て乗務員は乗客に「おつり6100円です」と伝え
る。同時に釣銭払い出し機構が作動し、紙幣払い出しユ
ニット42から1000円札6枚が自動的に払い出される。ま
た、金庫20のホッパーから種銭機構により100円硬貨が
1枚自動的に取り出され、上昇機構23を経て釣銭受皿24
に自動的に払い出される。同時にまた、乗車券発行部32
が作動し、プリンタから必要事項が印字された大人2
名、小人2名、合計4名分の乗車券が自動的にプリント
アウトされる。この乗車銭は、乗務員によって一括して
切り取られ、乗客に手渡しされる。
かくて、大人2名、小人2名分の運賃収受、それに伴
う釣銭払い出し、乗車券の発行が、表示ユニット31の表
示を見ながら、かつ、そのメッセージにしたがって対話
方式で、かつ自動的に実行される。
そののち、表示ユニット31は、元の「フチュー」の発
駅表示に自動復帰する。
次に、第12図(イ)〜(ル)は、始発駅「新宿」から
「石和」までの乗車券(予約又はフリー)を持つ乗客
が、甲府まで乗り越す場合の装置の取扱い例、手順を示
すものである。この場合、乗り越しの発駅は「石和」で
あり、降車駅(着駅)は甲府である。表示ユニット31に
は、第12図(イ)のように降車駅「甲府」が「コウフ」
と発駅表示されている。
先ず、乗客は「石和から乗し越しです」と乗務員に告
げる。乗務員は「発駅は新宿ですね。」と確認する。次
いで、テンキー34の「乗越」キーをキー操作すると、第
12図(ロ)のように、表示ユニット31には「ノリコシア
ツカイ」の表示がなされる。
次に、乗務員は「新宿から・・・」と確認しながら対
応する行き先指定ボタン411を押ボタン操作する。する
と、路線カード310の「新宿」と対応する表示ユニット3
1には、第12図(ハ)のように「新宿」が発駅表示され
る。
その後、乗務員が乗り越しの発駅である「石和」を指
示する行き先指定ボタン415を押ボタン操作する。する
と、第12図(ニ)に示すように、「新宿」から「石和」
までの運賃1550円が表示される。
さらに、乗務員が乗り越し降車駅「甲府」を指示する
行き先指定ボタン416を押ボタン操作すると、第12図
(ホ)に示すように、「新宿」から「甲府」までの運賃
1700円が表示ユニット31に表示される。
次いで、表示ユニット31には、第12図(ヘ)に示すよ
うに、「石和」から「甲府」までの乗越運賃、すなわち
「新宿−甲府間と新宿−石和」間の運賃の差額が自動計
算されて表示される。乗務員は、それを見て乗客に「乗
越運賃150円です」と告げた後、テンキー34の「確認」
キーをキー操作する。すると、表示ユニット31は、第12
図(ト)のような表示に切り換わる。
その後、乗客が100円硬貨2枚を硬貨投入口13を通し
て順次投入すると、表示ユニット31には、第12図
(チ)、(リ)のように投入金額が乗越運賃と並んで順
次100円、200円と表示される。
次いで、第12図(ヌ)に示すように投入金額200円と
乗越運賃150円との差額が自動計算されて表示ユニット3
1に「50」と表示される。同時に、釣銭払い出し機構が
作動し、金庫20のホッパーから種銭機構により10円硬貨
が5枚取り出され、上昇機構23によって釣銭受皿24に自
動的に釣銭50円が払い出される。その動作と同時に、乗
車券発行部32がプリンタからプリントアウトされる。こ
の乗車券は乗客に渡されることなく、乗務員によって切
り取られて収納箱等へ納められる。
その後、表示ユニット31は第12図(ル)に示す如く、
終着駅「コウフ」を発駅表示する。
以上のようにして乗り越し操作が行われる。この場
合、乗客は200円を投入しているが、1000円札、5000円
札、10000円札であっても、上述と同様の手順で釣銭を
払い出し、処理を終了することができる。
以上のように、車両運行と共に運賃収受および、乗車
券発行の基準となる発駅、すなわち基点が装置内部で順
次に次の停車駅に自動的に切り換わり、この切り換わっ
た発駅を基点にその駅から乗車した乗客に対して行き先
駅までの運賃収受、釣銭払い出し、ならびに乗車券発行
がなされる。そして、本方法では、乗務員が表示ユニッ
ト31に順次に表示される行き先、運賃、受け取り金額、
釣銭額等のメッセージを見ながら、対話方式によって運
賃収受ならびに乗車券発行の処理操作を行うことができ
る。したがって、処理操作の手順がスムーズであり、操
作の手順を効率良くスムーズに、かつ確実に進められ
る。また、これにより、乗客に対する客扱いも良くな
る。
なお、上述した運賃収受、釣銭払い出し、乗車券発行
に関する説明は1つの例示であって、本発明はこれに限
定されるものではなく、種々の実施態様を採り得る。
また、本方法は、往路、復路に応じて予め設定され、
メモリーされた手順通りに、上述した運賃収受ならびに
乗車券発行を行うことができる。
そして、上述した装置稼働に伴う全ての操作、取扱
い、乗務員が装置に係わった全っての事項、投入・挿入
金額、釣銭払い出し額、種銭補充数等の全てのデータは
ICカード100に読み取られ、記憶される。ICカード100
は、帳簿としての役割をもっている。そして、担当する
乗務員が途中で乗り継いだ場合でも、その乗り継いだ乗
務員の分まできちんと売上げを記帳し、かつその他の全
てのデータを記録する。
なお、上述の乗車券発行操作において、同一乗車駅で
複数人別々に乗車し、前の乗客と後の乗客の「行き
先」、[予約またはフリー」、「大人」、「小人」等の
扱いが同一で且つ団体扱いでない場合には、装置が前の
乗客の扱いを記憶しているので、テンキー部34の「反
復」キーを押すことにより、複雑な手順の繰り返しをす
ることなく、料金収受後、直ちに釣銭の払い出しと乗車
券の発行とが行える。
そして、車両が営業所に帰した後、テンキー34の「解
錠」キーをキー操作すると、第9図(イ)〜(ホ)に示
す手順と逆の手順が表示ユニット31に表示される。した
がって、この表示されたメッセージにしたがって、順次
ICカード100を着説機構35から取外し、金庫20を取り出
せばよい。すると、装置が非動作状態となる。そのの
ち、メインスイッチをオフにすれば、全ての終業作業が
終了する。
なお、上記実施例では、運行路線の停車駅名と運賃表
を記憶する書き込み自在の記憶媒体としては、ICカード
100に限らず、フロッピーディスクや光磁気ディスク等
の他の記憶媒体を用いることもできる。
発明の効果 以上説明したように、本発明に係る方法によれば、乗
務員に固有のキーとして与えられ、運行路線の停車駅名
と運賃表を記憶する読み書き自在の記憶媒体を、乗車券
発行装置の所定箇所に装着したときに、金銭収受及び乗
車券発行が可能となるため、記憶媒体装着時の記憶内容
を一種のキー情報とし、当該記憶媒体無しでは金銭収受
ならびに乗車券発行に係わる動作が一切行えないように
し、記憶媒体に対し当該便番の車両およびその担当乗務
員に固有の暗号キーと同様の役割を担わせることが可能
であり、またこの記憶媒体が記憶する停車駅名に基づ
き、車両運行に伴って1つの停車駅から次の停車駅に順
次移行するにしたがい、路線表示部に表示された停車駅
名を1つの停車駅から次の停車駅に順次自動的に切り換
え設定し、この設定された停車駅を基準発駅として実際
に収受した金額と乗車駅から行き先・停車駅までの運賃
との差額を種銭用硬貨または釣銭用紙幣の中から自動払
い出しするようにしたから、駅毎に乗車する乗客に対し
て運賃収受および乗車券発行の基準発駅を自動的に切り
換え、しかもその駅で乗車した乗客が実際に挿入または
投入した紙幣或いは硬貨による収受金額とその駅から行
き先までの運賃との差額を、乗務員による簡単なボタン
操作、キー操作によって自動的に演算することができ、
また乗務員が表示ユニットに順次に表示される行き先、
運賃、受け取り金額、釣銭額等のメッセージを見なが
ら、対話方式によって運賃収受ならびに乗車券発行の処
理操作を行うことができるため、処理操作の手順がスム
ーズであり、操作の手順を効率良く円滑かつ確実に進め
ることができ、さらにまた釣銭払い出し動作に応動して
発駅、降車駅、金額、便番等の所要事項を印字した乗車
券をプリントアウトするようにしたから、釣銭の自動払
い出しと同時に所要事項を印字した行き先までの乗車券
を自動的にプリントアウトして乗客に発行することがで
き、従って各駅毎にその駅を基準発駅として行き先まで
の運賃収受と乗車券発行とを略同時に行うことが可能で
あり、これにより乗務員の負担を大幅に軽減し、スムー
ズで効率的な運賃収受と乗車券発行を行って乗客に対す
るサービス性を向上させることができ、また乗車券のプ
リントアウトに並行して全ての金銭収受内容が記憶媒体
に記録保存されるようにしたから、乗務員が携わった業
務関連事項や投入・挿入金額或いは釣銭払い出し額や種
銭補充数等に関するデータは全て記憶媒体に書き込ま
れ、したがって記憶媒体に保存されたデータに基づいて
精細な運行管理或いは帳簿管理が可能であり、また乗車
駅から行き先までの運賃設定も、物価情勢等に合わせ記
憶媒体の記憶データを書き換えることにより、ハードウ
ェア上の改変を伴うことなく用意に変更可能であり、運
行業務全般の効率向上が可能である等の本願特有の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る方法の実施に用いる乗車券発行
装置の一実施例を乗務員席側から見た外観斜視図、第2
図は、第1図に示した乗車券発行装置を乗車ステップ側
から見た外観斜視図、第3図は、第1図に示した乗車券
発行装置を乗務員席側から見た外観斜視図、第4図は、
本発明が適用される装置の内部構造をステップ側から見
た正面内部透視図、第5図は、第4図に示した内部構造
を車両フロント側から見た側面内部透視図、第6図は、
本発明に係る装置を乗務員席側から見た正面透視図、第
7図は、第6図に示した装置を客席通路側から見た側面
透視図、第8図は、第6図に示した装置の上面透視図、
第9図(イ)〜(カ)、第10図(イ)〜(ヘ)、第11図
(イ)〜(リ)および第12図(イ)〜(ル)は、本発明
方法による運賃収受および乗車券発行ならびに乗り越し
手続の操作処理の実行手順・動作を示す説明図である。 100……ICカード 50……制御ユニット 310……路線カード 309〜329……表示灯 411〜439……行き先指定ボタン 31……表示ユニット 30……操作パネル部 34……テンキー部 20……金庫 23……上昇機構 42……紙幣払い出しユニット 32……乗車券発行部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗務員に固有のキーとして与えられ、運行
    路線の停車駅名と運賃表を記憶する読み書き自在の記憶
    媒体を、乗車券発行装置の所定箇所に装着して金銭収受
    及び乗車券発行を可能とし、該記憶媒体が記憶する停車
    駅名に基づき、車両運行に伴って1つの停車駅から次の
    停車駅に順次移行するにしたがって、路線表示部に表示
    された停車駅名を1つの停車駅から次の停車駅に順次自
    動的に切り換えると共に、切り換えられた次の停車駅を
    基準発駅として乗客に対して行き先までの運賃収受およ
    び乗車券発行がなされるようにし、かつ、表示ユニット
    に表示される行き先、運賃、受け取り金額、釣り銭等の
    メッセージに応じて、行き先指定ボタンを押ボタン操作
    した後、順次表示される前記メッセージに応じて対応す
    る所要事項を順次ボタン入力またはキー入力することに
    より、前記基準発駅を乗車駅として前記受け取り金額と
    該乗車駅から降車駅までの運賃との差額を自動演算し、
    釣銭を自動払い出しすると共に、この釣銭払い出し動作
    に応動して発駅、降車駅、金額、便番等の所要事項を印
    字した乗車券をプリントアウトし、かつ全ての金銭収受
    内容を前記記憶媒体に記録保存することを特徴とする乗
    車券発行装置における運賃収受・乗車券発行方法。
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