JP2530318Y2 - スポットライト - Google Patents

スポットライト

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JP2530318Y2
JP2530318Y2 JP1991106999U JP10699991U JP2530318Y2 JP 2530318 Y2 JP2530318 Y2 JP 2530318Y2 JP 1991106999 U JP1991106999 U JP 1991106999U JP 10699991 U JP10699991 U JP 10699991U JP 2530318 Y2 JP2530318 Y2 JP 2530318Y2
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武己 田村
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丸茂電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はスポットライトに関し、
詳しくは舞台、スタジオ等の照明に使用されるスポット
ライトの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】舞台、スタジオ等の照明に使用されるス
ポットライトは、一般的に略筒状をした灯体の内部に光
源の大電力電球(通常1000W〜2000W)、反射
鏡を取付け、且つ電球の前方にレンズ、保護網及び差し
枠受等が取付けられると共に、灯体の後側には電球交換
の為の開閉蓋が取付けられ、更に灯体の外側には当該ス
ポットライトを任意角度に保持する為のアームやハンガ
ーが取付けられるなどして構成されている。そして,そ
の灯体は鋼板やアルミニウム合金等の薄板をプレス加工
して形成した周壁部材を複数枚連結して筒状に構成し、
その灯体に対して上述した各種部材を直接接触させた状
態でビス止め、加締め、或いはスポット溶接等で組み付
けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記の如く構成された
スポットライトを点灯した場合にはスポットライトを構
成する金属板の素材が熱膨張し、或いは使用していたス
ポットライトを消灯した場合には金属板の素材が熱収縮
し、これに伴って弾発音が発生する。そしてその音質は
金属板の材質、形状、寸法、部材相互の連結構造等によ
って異なると共に、光源(=熱源)から各部材の取付け
部位までの遠近によって音の発生に時間差が生じる為、
複数台のスポットライトを同時に点灯或いは消灯した場
合には或る一定時間内に連続的に音が発生する。この現
象は、直点滅の場合だけでなく、溶明・溶暗した場合に
も同様に発生する。
【0004】この為、例えばクラシック音楽の演奏会等
に於て、演奏開始直前に場内灯を溶暗し、代わりに指揮
者或いは演奏者等を照らし出すスポットライト群を溶明
した場合、特に静寂な雰囲気を要求される演奏開始時に
上述した弾発音が連続的に発生することで演奏者及び聴
衆者には雑音として耳に入り、雰囲気を壊してしまう。
演奏終了後にスポットライト群を溶暗した場合も同様で
ある。
【0005】そこで、本考案は上述したような従来の技
術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的と
するところはスポットライトの点灯、消灯時に構成部材
の膨脹、収縮に伴う弾発音の発生を実用上耳障りとなら
ない程度にまで抑えることが出来るスポットライトを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に本考案が講じた技術的手段は、灯体の内部に、前方か
ら集光レンズ、光源、反射鏡の順で配置すると共に、光
源及び反射鏡は一体となって集光レンズとの間隔を広狭
調節自在としたスポットライトにおいて、前記灯体を熱
伝導が良好なアルミニウム合金を用いた押出し成形形材
からなる両側端が開口した筒体で構成し、その灯体に対
して各種部材を取り付けたことを特徴とする。又、上記
の灯体に対して組み付ける各種部材のうち、少なくとも
熱の影響を受ける部材は合成樹脂製の座金やブッシング
等滑りの良好な介在物を介して取り付けたことを特徴と
する。尚、本考案で言う灯体とは集光レンズ、光源、反
射鏡等の構成部材を収容する前後端が開口した筒体を意
味する。
【0007】上記の灯体を構成する熱伝導が良好な材料
は、従来の灯体を構成する金属板の厚さの約4〜5倍程
度の厚さとし、その灯体に組み付けられる各種部材のう
ち、熱の影響を受ける部材としては、例えば電球及び反
射鏡を前後方向に移動させるネジ杆及び案内杆とそれら
を平行に支持する取付板、レンズ及び保護網等を保持す
る保持枠、アームの取付け部材等が挙げられ、これらの
部材相互、或いはこれら部材と灯体との連結部位に両者
が直接接触しないように合成樹脂製の座金やブッシング
等滑りの良好な介在物を介して取付ける。
【0008】
【作用】上記の手段によれば、灯体がアルミニウム合金
等の押出し形材の如く、熱伝導が良好で且つ厚みを有す
る為、点灯・消灯時における灯体各部の温度差が低減し
局部的な膨脹・収縮を抑制する。又、灯体を押出し成形
形材で構成した為、膨脹・収縮に伴う内部歪みやゆがみ
が残留しにくい。更に、灯体に対して組み付けられる各
種部材のうち、少なくとも熱の影響を受ける部材は合成
樹脂製の座金やブッシング等滑りの良好な介在物を介し
て取付けた為、金属部材相互の摩擦による軋み音が発生
しない。又、灯体が押出し成形形材で、従来使用される
金属板の板厚の約4〜5倍の厚みを有する為、上述の各
手段によっても除去できない力学作用による振動が発生
しても、実用上支障のあるレベルの弾発音には変換され
ない。
【0009】
【考案の効果】本考案のスポットライトは上記したよう
に、灯体を熱伝導が良好なアルミニウム合金を用いた押
出し成形形材からなる両側端が開口した筒体で構成した
ものであるから、点灯・消灯時における灯体各部の温度
差が低減し、局部的な膨脹・収縮を抑制することが出来
ると共に、その灯体が押出し成形形材からなる筒状の一
つものである為、膨脹・収縮に伴う内部歪みやゆがみが
残留しにくいものとすることが出来る。又、上記の灯体
に対して取付けられる各種部材のうち、少なくとも熱の
影響を受ける部材は合成樹脂製の滑りの良好な介在物を
介して取付けた為、金属部材相互の摩擦による軋み音の
発生を防止することが出来る。更に、前記した灯体は
出し成形形材である為従来製品の灯体よりも厚みを有す
る為、上述した各手段によっても除去出来ない力学作用
による振動等が発生しても、実用上支障のあるレベルの
弾発音に変換されることはない。因って、スポットライ
トの点灯、消灯時に構成部材の膨脹、収縮に伴う弾発音
の発生を実用上耳障りとならない程度にまで抑えること
が出来るスポットライトを提供することが出来る。
に、上記したように熱問題が解消される為、従来製品の
ように放熱のために灯体に通孔を開口することで必要と
なる遮光板等は全く必要無く、従って灯体内部をスッキ
リ仕上げることができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
ると、図中、1は灯体、2は電球、3は反射鏡、4はレ
ンズ、5は電球2及び反射鏡3の移動案内機構、6は差
し枠受、7は保護網であり、灯体1は熱伝導が良好なア
ルミニウム材の押出し成形形材からなる両側端が開口し
た筒体で、しかもその肉厚は従来のスポットライトにお
ける灯体を構成する金属板材の約4〜5倍として剛性を
持たせた筒状の一体もので構成され、その灯体1に対し
て上述した各種部材が組み付けられてスポットライトが
構成されている。
【0011】灯体1に組み付けられる部材のうち、電球
2の点灯による熱の影響を受ける部材については灯体1
とそれら部材又は部材相互が直接接触しないように合成
樹脂製の座金8、又はブッシング9を介在して連結す
る。
【0012】合成樹脂製の滑りの良好な座金8又はブッ
シュ9等の介在物を介する連結箇所としては、電球2及
び反射鏡3の移動案内機構5におけるネジ杆10と案内杆
11の両側端を支持する前後の取付板12、13との嵌合部に
ブッシュ9を介在し、その取付板12、13を灯体1に対し
てネジ止め固定する箇所は取付板12、13と灯体1との間
に座金8を介在し、且つ取付板12、13のネジ通孔にブッ
シュ9を嵌合し、更に灯体1の外側には合成樹脂製の脚
座14が当接され、その脚座14からブッシュ9に亘って止
めネジ15が挿通されナット16が螺合されて締着されてい
る。
【0013】又、電球2の前方に配置されるレンズ4を
支持する合成樹脂製の支持枠17及び差し枠受6は灯体1
に止めネジ15とナット16とで締着するが、止めネジ15の
頭部が灯体1に直接接触しないように灯体1のネジ通孔
にブッシング9を嵌合する。更に、合成樹脂製の座金8
及びブッシング9は、図示を省略したが灯体1の外側に
取り付けられる門形をしたアーム18の両側部を定着する
部位においても両者間、或いはネジの挿入部分に介在す
るものである。尚、図中、19は灯体1の後部に設けた開
閉蓋、20は支持枠17に形成したフレネルレンズの取付け
溝である。
【0014】以上のような構成により、灯体1はアルミ
ニウム材の押出し成形形材からなる単一構造で単純化さ
れた筒状に形成されているため、点灯・消灯時における
灯体各部の温度差が低減し局部的な膨脹・収縮を抑制す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すスポットライトの断面
図である。
【図2】灯体に対するレンズの取付部を示す部分拡大断
面図である。
【図3】図1に示すスポットライトの一部切欠斜視図で
ある。
【図4】灯体の斜視図である。
【図5】移動案内機構の取付板と灯体との取付状態を示
す拡大断面図である。
【図6】移動案内機構のネジ杆と取付板との取付状態を
示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1…灯体 8…合成樹脂製の座金 9…合成樹脂製のブッシング 10…ネジ杆 11…案内杆 12,13…取付板 15…止めネジ 16…ナット

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灯体の内部に、前方から集光レンズ、光
    源、反射鏡の順で配置すると共に、光源及び反射鏡は一
    体となって集光レンズとの間隔を広狭調節自在としたス
    ポットライトにおいて、前記灯体を熱伝導が良好なアル
    ミニウム合金を用いた押出し成形形材からなる両側端が
    開口した筒体で構成し、その灯体に対して各種部材を取
    り付けたことを特徴とするスポットライト。
  2. 【請求項2】 灯体に対して組み付ける各種部材のう
    ち、少なくとも熱の影響を受ける部材は合成樹脂製の座
    金やブッシング等滑りの良好な介在物を介して取り付け
    たことを特徴とする請求項1に記載のスポットライト。
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