JP2530182Y2 - 動力伝動ベルト - Google Patents

動力伝動ベルト

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JP2530182Y2
JP2530182Y2 JP1990098160U JP9816090U JP2530182Y2 JP 2530182 Y2 JP2530182 Y2 JP 2530182Y2 JP 1990098160 U JP1990098160 U JP 1990098160U JP 9816090 U JP9816090 U JP 9816090U JP 2530182 Y2 JP2530182 Y2 JP 2530182Y2
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丈浩 林
實 福田
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Bando Chemical Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車、農機、一般産業機械等に用いられ
る動力伝動ベルトの改良に関するものである。
(従来の技術) 一般に、Vベルトはプーリに底当りをしており、底部
に強い圧縮力を受け、底帆布が鏡面化して摩耗し、張力
低下を起こすことによってスティックスリップを起こ
し、騒音が発生するという問題がある。
そこで、その張力低下による騒音対策として、ベルト
底部に帆布層を複数層積層することによって側圧性を高
めることが知られている(例えば実開昭59−110457号公
報参照)。
(考案が解決しようとする課題) ところが、そのような積層構造としても、走行後まだ
摩耗があり、鏡面化するおそれは残されているし、ま
た、摩擦係数の低い帆布層間に、その尾布層の接着のた
めに摩擦係数の高いゴム層が介在するため、摩擦係数の
高い部分と低い部分とが交互に位置し、プーリに接触す
るベルト側面において摩擦係数のむらがあるため、この
点から騒音が発生しやすい。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、上記摩擦
係数のむらをなくし、騒音の低減を図った動力伝動ベル
トを提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、帆布層間に位置する接着のためのゴム層を
短繊維混入ゴム層とすることによって、摩擦係数のむら
を少なくしたものである。
すなわち、本考案では、抗張体層の下側に圧縮ゴム層
が配設されてベルト本体が形成され、該ベルト本体の下
側に、帆布層と該帆布層よりも薄い短繊維混入ゴム層と
が交互に積層されてなる構成とする。そして、請求項
(1)の考案では、短繊維混入ゴム層は、3〜30重量部
の範囲で短繊維が混入されている構成とする。また、請
求項(2)の考案においては、上記短繊維混入ゴム層と
帆布層との厚さの比率は0.3〜0.7とする。
(作用) 請求項(1)又は(2)の考案によれば、帆布層を複
数層積層することにより、側圧性が高められ、張力低下
による騒音が防止される。また、短繊維混入ゴム層と帆
布層との間の摩擦係数のむらが少なくなるので、騒音が
低減される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面を沿って詳細に説明す
る。
全体構成を示す第1図において、1は動力伝動ベルト
で、心体コード2aが螺旋状に埋設されてなる抗張体層2
の上側に上帆布層3が、下側に圧縮ゴム層4がそれぞれ
配設されてベルト本体5が形成されている。
ベルト本体5の下側に、帆布層6と、該帆布層6より
も薄く短繊維がベルト幅方向に配向された短繊維混入ゴ
ム層7とが交互に積層されてなる。この帆布層6の帆布
や短繊維混入ゴム層7の短繊維の材質としては、綿、ナ
イロン、ビニロン、芳香族系アラミド等が用いられ、圧
縮ゴムとしてはCR、NBR、H−NBR、ZSC、BR、SBR等が用
いられる。
上記帆布層6と短繊維混入ゴム層7との積層構造は、
第2図及び第3図に示すように、帆布層6の上側に、短
繊維8が主として幅方向に配向された短繊維混入ゴム層
7を積層してなる積層体9を予め作製しておき、それを
順次必要な層数だけベルト本体5の下側に対して積層す
ることで製造される。
短繊維混入ゴム層7における短繊維の混入量は、3〜
30重量%の範囲が望ましい。また、短繊維混入ゴム層7
と帆布層6との厚さの比率(短繊維混入ゴム層7の厚さ
/帆布層6の厚さ)は0.3〜0.7である。
上記のように構成すれば、第4図に概略を示すよう
に、プーリ11と接触する動力伝動ベルト1の側面の下部
は、複数の帆布層6が積層されていることで剛性が高ま
り、張力低下等による騒音が低減される。それととも
に、帆布層6の接着ゴムとなるのが、摩擦係数の比較的
低い短繊維混入ゴム層7であるから、摩擦係数のバラツ
キがなくなり、ベルトが滑ったりくっつりたりするステ
ィックスリップ現象による騒音もなくなり、円滑に走行
するようになる。
続いて、上記動力伝動ベルトについて、短繊維混入ゴ
ム層の厚さ、短繊維混入量を変化させた場合の音レベル
の変化を測定した試験結果について説明する。
(i)短繊維混入ゴム層の厚さを変化させた場合 第5図に示すように、短繊維混入ゴム層の厚さが厚く
なるほど音レベルが大きくなり、その傾向は厚さが厚い
ほど大きい。また、これは短繊維混入量(0wt%、20wt
%、30wt%)に関係なく、同じような傾向を示してい
る。従って、短繊維混入ゴム層の厚さは0.2〜0.6mmの範
囲がよく、そのときの帆布層の厚さは0.6〜0.9mmである
から、望ましい短繊維混入ゴム層と帆布層の厚さの比率
(帆布層の厚さを1とした場合)は、0.3〜0.7である。
(ii)短繊維混入量を変化させた場合 第6図に示すように、短繊維混入量が増加するに連れ
て音圧レベルが低下することが判る。短繊維の混入量は
3〜30重量%であることが望ましい。
尚、上記(i),(ii)において、音レベルは、駆動
プーリ(直径125mm、回転数0→5000rpm)、従動プーリ
(直径125mm、10PS)及びアイドルプーリ(直径70mm)
に対して試験ベルトを巻回した3軸系の走行試験装置を
用い、起動時の音レベルを感能的に評価した。
(考案の効果) 上記のように、請求項(1)の考案では、複数の帆布
層を接着するためのゴム層を摩擦係数の低い短繊維混入
ゴム層とし、その短繊維混入ゴム層での短繊維混入量を
3重量部〜30重量部とした。また、請求項(2)の考案
では、短繊維混入ゴム層と帆布層との厚さの比率を0.3
〜0.7とした。従って、これらの考案によると、短繊維
混入ゴム層と帆布層との間での摩擦係数のむらがなくな
り、騒音の低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は動力伝動ベルト
の断面図、第2図及び第3図は積層体の断面図及び斜視
図、第4図は作用の説明図、第5図及び第6図は試験結
果の説明図である。 1…動力伝動ベルト 2…抗張体層 4…圧縮ゴム層 5…ベルト本体 6…帆布層 7…短繊維混入ゴム層 8…短繊維

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗張体層の下側に圧縮ゴム層が配設されて
    ベルト本体が形成され、 該ベルト本体の下側に、帆布層と該帆布層よりも薄い短
    繊維混入ゴム層とが交互に積層されてなり、 上記短繊維混入ゴム層は、3〜30重量部の範囲で短繊維
    が混入されていることを特徴とする動力伝動ベルト。
  2. 【請求項2】抗張体層の下側に圧縮ゴム層が配設されて
    ベルト本体が形成され、 該ベルト本体の下側に、帆布層と該帆布層よりも薄い短
    繊維混入ゴム層とが交互に積層されてなり、 上記短繊維混入ゴム層と帆布層との厚さの比率が0.3〜
    0.7であることを特徴とする動力伝動ベルト。
JP1990098160U 1990-09-18 1990-09-18 動力伝動ベルト Expired - Lifetime JP2530182Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS582447U (ja) * 1981-06-29 1983-01-08 三ツ星ベルト株式会社 Vベルト
JPS58221042A (ja) * 1982-06-14 1983-12-22 Bando Chem Ind Ltd ロ−エツジvベルト及びその製造方法

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