JP2529835Y2 - 包装用フイルムの定尺送り装置 - Google Patents

包装用フイルムの定尺送り装置

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JP2529835Y2 JP1990010730U JP1073090U JP2529835Y2 JP 2529835 Y2 JP2529835 Y2 JP 2529835Y2 JP 1990010730 U JP1990010730 U JP 1990010730U JP 1073090 U JP1073090 U JP 1073090U JP 2529835 Y2 JP2529835 Y2 JP 2529835Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、各種の充填物を包装用フイルムを用いて密
封シールする自動包装機の技術分野で利用されるもので
あって、具体的には、上記の包装用フイルムをシール部
に対して所定の速度で定尺送りする装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の自動包装機では、供給リールに巻いた包装用フ
イルムの先端側を縦シールローラ間に挾持させ、この包
装用フイルムを縦シールローラのシール回転に従って供
給リールにより順次引出すことによって、定尺送りして
いた。
従って、縦シールローラの回転速度を早く調節する
と、フイルム供給量が増えて丈の長い包装体をヒートシ
ールでき、逆に遅く調節するとフイルム供給量が減っ
て、丈の短い包装体がヒートシールされる仕組に成って
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
所が、上記縦シールローラによるフイルム送りは、包
装用フイルムに加わるテンション荷重が一定の場合は、
常に一定量のフイルム送りを可能とするが、例えば、供
給リールに巻装された包装用フイルムの量が多い場合に
は、包装用フイルムに加わる負荷が増大するため、縦シ
ールローラがスリップを起して包装用フイルムを定尺送
りすることができなくなり、ヒートシーラによってシー
ルされる包装体の丈(長さ)に長短のバラツキが発生す
る問題があった。
従って本考案の技術的課題は、シール部に供給される
包装用フイルムの量を、供給リールに巻装されている包
装用フイルムの量に関係なく、常に決められた量(長
さ)に保つことである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の技術的課題を解決するために本考案で講じた手
段は以下の如くである。
供給リールに巻いた包装用フイルムを、縦シールロー
ラの回転によって引出しながら充填物をヒートシールす
る自動包装機に於いて、 (1)上記供給リールと縦シールローラの間に、速度調
節装置によって回転速度を可変調節自在に構成したフイ
ルム送り用ローラを設け、このフイルム送り用ローラの
下側部分に、該ローラの周囲に掛渡す包装用フイルムの
部分に対してテンションを加えて、このフイルムの部分
をフイルム送り用ローラの周面に密接させる左右2つの
テンションローラを並設し、且つ、フイルム送り用ロー
ラの周面には、該ローラの周面に掛渡した包装用フイル
ムの部分をローラ面に密着させるピンチローラを押接す
ること。
(2)上記のフイルム送り用ローラを、周面に多数の小
孔を穿設したパイプを用いて構成し、このパイプに対し
て吸引機の吸引作用を及ぼすように構成すること。
〔作用〕
上記(1)と(2)で述べた各要素は以下の如く作用
する。
上記(1)の要素は、包装用フイルムの送りを、モー
タによって回転されるフイルム送り用ローラと、縦シー
ルローラが相互に協力して行うため、包装用フイルムを
極めて円滑に送ることができる一方、フイルム送り用ロ
ーラは速度調整装置によって予め決められた速度で定速
回転され、且つ、このローラの周面に2つのテンション
ローラと1つのピンチローラとによって密接状態に掛渡
たされた包装用フイルムも、ローラの回転に従って強制
的に、且つ、確実に定量送りされるから、従って、供給
リールに巻装された包装用フイルムの多少、即ち、テン
ション荷重の大小に関係無く、包装用フイルムを常に決
められた長さに定尺送りして、希望する寸法の包装体を
連続してヒートシールすることを可能にする。
更に、上記(2)の要素は、バキュームポンプとかコ
ンプレッサと云った各種吸引機による吸引作用によっ
て、フイルム送り用ローラの周面に2つのテンションロ
ーラと1つのピンチローラとによって密接状態に掛渡さ
れた包装用フイルムを、ローラ周面に更に強力に密着で
きるから、フイルム送り用ローラの回転に基づく包装用
フイルムの定尺送りを、スリップを起すことなく常に正
確に行うことを可能にする。
以上の如くであるから、上記の手段によって上述した技
術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消す
ることができる。
〔実施例〕
以下に、上述した本考案に係る包装用フイルムの定尺
送り装置の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に説
明する。
第1図は本考案を備えた自動包装機の全体を概略的に
示した構成図であって、図中、1は周面に縦シーラ1aを
設けた縦シールローラで、2は同じく周面に横シーラ2a
を設けた横シールローラ、3はカッタを示す。
また、Fは供給リールRに巻装した包装用フイルム
で、4は供給リールRより引出された包装用フイルムF
を断面略U字状のフイルムFbに屈曲するフォーマー、5
は上記の縦シーラ1aと横シーラ2aによって、夫々縦シー
ルPa並びに横シールPbされた包装用フイルムFb内に充填
物を供給するパイプ、Pは充填物を密封シールし、且
つ、横シールPbの部分で上記カッタ3によて切断された
包装体を示す。
次に、10は上記供給リールRと縦シールローラ1の間
に設けたフイルム送り用ローラであって、12,13はこの
ローラ10の下側部分にローラ10の直径よりも可成り狭い
間隔で並設した2つのテンションローラ、11はこれ等2
つのテンションローラ12,13によって上記ローラ10の周
面に密接状態に掛渡された包装用フイルムFの部分Fa
を、該ローラ10の周面に更に密着させてローラ10の回転
力をフイルムFa側に確実に伝達するためのピンチロー
ラ、14は上記のフイルム送り用ローラ10を経て送られて
来る包装用フイルムFを、フォーマー4側に案内するガ
イドローラを示す。
また、第2図に於いて10RはモータMの回転力をフイ
ルム送り用ローラ10側に伝達するための伝達機構であっ
て、20は上記の伝達機構10Rを変速ギヤ等の機械的手段2
0Bを介して調節するか、或は、上記のモータMに電気的
指令20Aを送って、フイルム送り用ローラ10の回転速度
を任意に可変調節できる速度調節装置を示す。尚、上記
のモータMは、上述した各シールローラ1,2と、カッタ
3の駆動源にもなっている。
更に、第3図に於いて10a…はパイプを用いて造った
前記フイルム送り用ローラ10の周面に穿設した小孔であ
って、21は回転軸を兼ねる吸引筒、22はユニバーサルジ
ョイント、23は吸引ホース、24はバキュームポンプとか
コンプレッサーと云った吸引機を示し、この吸引機24の
吸引作用が上記の各小孔10a…に及んでいて、上記ロー
ラ10の周面に上記2つのテンションローラ12,13と1つ
のピンチローラ11とによって密接状態に掛渡されている
包装用フイルムFの部分Faを更に強力に吸着することに
より、該フイルムFの送りにスリップを起させない仕組
に成っている。
尚、第1図並びに第2図に示したフイルム送り用ロー
ラ10をゴム等の摩擦部材で造ったり、或は、その周面に
多数の溝(図示せず)を形成したりして、スリップを防
止する場合もある。
本考案に係る包装用フイルムの定尺送り装置は以上述
べた如き構成であるから、モータMによってフイルム送
り用ローラ10と各シールローラ1,2とカッタ3を回転
し、且つ、供給パイプ5から充填物を供給すれば、フイ
ルム送り用ローラ10と縦シールローラ1によって包装用
フイルムFが順次供給リールRから引出され、更に、縦
シールローラ1と横シールローラ2が包装用フイルムF
を三方シールすると共に、カッタ3が横シールPbの中央
を切断して包装体Pをシール成形することができるので
あるが、本考案では特に、包装用フイルムFの途中部分
Faを上記のフイルム送り用ローラ10の周面に対して、上
記2つのテンションローラ12,13と1つのピンチローラ1
1による押接作用と、各小孔10a…に及ぶ吸引機24の吸引
作用とが相乗して、極めて強力な密着状態に掛渡してい
る関係上、このローラ10の回転に従ってスリップ等を起
すことなく包装用フイルムFを供給リールR側より確実
に引出して、縦シールローラ1側に定尺供給することを
可能にする。
また、上記フイルム送り用ローラ10の回転速度は、速
度調節装置20によって任意に調節可能であるから、この
速度を調節することによって包装用フイルムFの供給量
を調整し、包装体Pの丈(長さ)を自由に変更すること
もできる。
〔効果〕
従って、本考案に係る包装用フイルムの定尺送り装置
によれば、フイルム送り用ローラの回転に基づいて包装
用フイルムをスリップ等を起すことなく強制的に、且
つ、確実に送るため、供給リールに巻装されている包装
用フイルムの多少に関係なく、包装用フイルムを常に予
め設定された量(長さ)だけ定尺送りして、丈の揃った
包装体を連続して自動包装できる利点を発揮できるもの
であって、構成が簡単で既存の自動包装機にも容易に取
付けて実施できる点と相俟って、その実用的効果は極め
て高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る包装用フイルムの定尺送り装置を
備えた自動包装機の全体を概略的に示した構成図で、第
2図は本考案の要部を示した構成図、第3図はフイルム
送り用ローラの断面図である。 1は縦シールローラ、10はフイルム送り用ローラ、10a
は小孔、11はピンチローラ、12,13はテンションロー
ラ、20は速度調節装置、24は吸引機、Rは供給リール、
Fは包装用フイルム、Faはフイルム送り用ローラに掛渡
した包装用フイルムの部分、Pは包装体、Mはモータ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給リール(R)に巻いた包装用フイルム
    (F)を、縦シールローラ(1)の回転によって引出し
    ながら充填物をヒートシールする自動包装機に於いて、 上記供給リール(R)と縦シールローラ(1)の間に、
    速度調節装置(20)によって回転速度を可変調節自在に
    構成したフイルム送り用ローラ(10)を設け、このフイ
    ルム送り用ローラ(10)の下側部分に、該ローラ(10)
    の周囲に掛渡す包装用フイルム(F)の部分(Fa)に対
    してテンションを加えて、このフイルムの部分(Fa)を
    フイルム送り用ローラ(10)の周面に密接させる左右2
    つのテンションローラ(12,13)を並設し、且つ、フイ
    ルム送り用ローラ(10)の周面には、該ローラ(10)の
    周面に掛渡した包装用フイルム(F)の部分(Fa)をロ
    ーラ面に密着させるピンチローラ(11)を押接すると共
    に、上記のフイルム送り用ローラ(10)を、周面に多数
    の小孔(10a)を穿設したパイプを用いて構成し、この
    パイプに対して吸引機(24)の吸引作用を及ぼすように
    構成したことを特徴とする包装用フイルムの定尺送り装
    置。
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JP5164551B2 (ja) * 2007-12-18 2013-03-21 大日本印刷株式会社 自動充填包装装置
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