JP2529612Y2 - 車両用灰皿 - Google Patents

車両用灰皿

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JP2529612Y2
JP2529612Y2 JP10183490U JP10183490U JP2529612Y2 JP 2529612 Y2 JP2529612 Y2 JP 2529612Y2 JP 10183490 U JP10183490 U JP 10183490U JP 10183490 U JP10183490 U JP 10183490U JP 2529612 Y2 JP2529612 Y2 JP 2529612Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、車両用のスライド開閉式の灰皿に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来、車両用灰皿としては例えば第9図に示すような
ものが知られている。これは、上方に開放されたインナ
ーケース1aと、このインナーケース1aを遮蔽するととも
に、その一部に入口部22aが形成されたアウターケース2
aと、上記入口部22aを遮蔽するリッド3aとからなり、上
記インナーケース1aとアウターケース2aとの接合部には
上記リッド3aを前後方向にスライド案内する案内凹溝17
aが形成され、この案内凹溝17a内に上記リッド3aの両端
縁が移動可能に嵌入されることにより、上記リッド3aは
閉状態(第9図に実線で示す状態)と、開状態(同図に
1点鎖線で示す状態)とに変換可能に構成されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の車両用灰皿において、その閉状態では、リ
ッド3aの上面301aと、アウターケース2aの上面201aとの
間に、アウターケース2aの板厚に相当する段差71aが形
成される。この段差71aにより、デザイン上の美感が損
われるおそれがある上に、上記リッド3aにより形成され
る窪み72aに塵などのごみが溜り易く、その掃除に手間
がかかるという問題がある。
また上記従来の車両用灰皿では、リッド3aの開、閉操
作のいずれも、上記リッド3aの突状操作部33aに指をか
けて押し引きすることにより行われる。したがって煙草
の灰を灰皿に入れる際には、リッドの開操作のために上
記操作部33aに指をかけて押し開く必要がある。このた
めに、特に、運転中の運転者が灰皿を使用する際には不
便である場合があり、閉状態のリッドをワンタッチで開
状態にすることができる灰皿の開発が要請されている。
この考案は、このような従来の課題を解決するために
なされたものであり、蓋体であるリッドと容器本体であ
るアウターケースとのそれぞれの上面が互いに面一の状
態で閉状態にすることができるとともに、ワンタッチで
上記リッドを開状態にすることができる車両用灰皿を提
供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案の請求項1では
上面に入口部が貫通形成された容器本体と、上記入口部
を遮蔽する蓋体と、この蓋体と容器本体との間に介装さ
れ、上記蓋体を開方向に付勢するばね部材と、上記蓋体
を上記ばね部材に抗して位置固定する係止手段とからな
り、上記容器本体の相対向する内面には案内レール部が
形成され、上記蓋体には上記案内レール部と移動可能に
嵌合した案内突部が設けられ、上記案内レール部は容器
本体と蓋体との両者の上面が互いに面一の状態で入口部
が蓋体により閉止された閉状態と、蓋体が容器本体の内
側に後退して上記入口部が開放された開状態との間を、
上記蓋体が移動可能に支持されるように構成され、上記
係止手段は上記蓋体もしくは容器本体の一方に突出形成
された係合ピンと、他方に回転可能に設けられ、上記係
合ピンを係止するとともに、蓋体を閉状態から閉方向に
プッシュすることにより上記係止を解除するように回転
付勢されたガイドレバーとから構成した。
また請求項2では、請求項1においてガイドレバー
に、上記蓋体の開閉方向に延びて上記係合ピンを案内す
る往路および復路と、上記往路と復路との接続部分に形
成され、蓋体の閉じプッシュ時に上記往路によた案内さ
れる係合ピンを係止して蓋体を閉状態に位置固定する係
止部と、上記蓋体の開きプッシュ時に上記係合ピンを上
記係止部から外して復路に切替える切替部とが設けられ
ているように構成した。
さらに請求項3では、請求項1または請求項2におい
て、案内レール部は前端規制部と、この前端規制部から
所定量下位まで斜め後方に下降する斜め通路部と、この
斜め通路部の下端に連続して後方に延びる水平通路部
と、この水平通路部の後端の後端規制部とから構成さ
れ、上記前端規制部に案内突部が位置したときに蓋体が
閉状態となり、上記後端規制部に案内突部が位置したと
きに上記蓋体が開状態となるように、上記案内レール部
が容器本体に配置されているように構成した。
〔作用〕
上記請求項1の構成によれば、ガイドレバーに係止さ
れることにより蓋体はばね部材の付勢力に抗して閉状態
に位置固定され、この閉状態では案内レール部により案
内突部が支持されて蓋体は容器本体の上面と互いに面一
の状態に支持される。また蓋体の開きプッシュにより上
記係止が外されて蓋体は上記ばね部材の付勢力により引
かれ、これにより案内突部が上記案内レール部に案内さ
れ、容器本体の内側に後退して入口部が開放された開状
態となる。
また請求項2の構成によれば、上記請求項1の作用に
加えてガイドレバーの係止部に係合ピンが係止されるこ
とにより蓋体はばね部材の付勢力に抗して閉状態に位置
固定され、蓋体の開きプッシュにより係止状態の係合ピ
ンが切替部で係止を外されて復路に導かれ、蓋体は上記
ばね部材の付勢力により引かれ、これにより案内突部が
上記案内レール部に案内され、容器本体の内側に後退し
て入口部が開放された開状態となる。
また請求項3の構成によれば、上記請求項1もしくは
請求項2の作用に加えて前端規制部もしくは後端規制部
により案内突部の移動が止められることにより、蓋体は
閉状態もしくは開状態に保たれ、また両状態間の蓋体の
移動は斜め通路部および水平通路部により案内される。
〔実施例〕
第1図および第2図において、車両用灰皿はインナー
ケース1と、アウターケース2と、リッド(蓋体)3と
コイルスプリング(ばね部材)4と、係止手段5とから
なり、上記インナーケース1とアウターケース2とによ
りほぼ直方体の容器本体が形成される。上記インナーケ
ース1は底板部11と、前板部12および後板部13と、左板
部14および右板部15とからなる上方に開放された直方体
状の容器で、これらが合成樹脂などにより一体的に形成
されている。その上端開口部10には、上記アウターケー
ス2との取付縁16が前,後板部12,13および左,右板部1
4,15の上端から連続して外側に突出するように形成され
ている。
上記左、右板部14,15には、互いに相対向する内面に
前後で一対の案内凹溝(案内レール部)17が形成されて
いる。この案内凹溝17は、前端規制部170から斜め通路
部171が連続し、この斜め通路部171により斜め後方に所
定量だけ下降して水平通路部172に至り、この水平通路
部172が後端規制部173まで後方に延びるように配置され
ている。
上記アウターケース2は、上記インナーケース1の上
端開口部10を覆う大きさの板状板20により構成され、そ
の周囲には嵌合縁部21が上記インナーケース1の取付縁
16に外嵌するように下方に垂下形成されている。この嵌
合縁部21が取付縁16に嵌合された状態で、上記インナー
ケース1とアウターケース2とは上記取付縁16を貫通し
たねじ18によって互いに連結されている。また上記板状
体20の前半部(第1図および第2図の左半部)には平面
視で四角形の入口部22が貫通形成され、この入口部22か
ら煙草の灰が入れられる。この入口部22には、第2図お
よび第3図に示すように左右方向(第1図の奥行き方
向)に相対向する内周端面の下側に凹段部221が形成さ
れている。
リッド3は、第1図および第2図に示すように上記入
口部22とほぼ同じ大きさの板状体30により構成され、そ
の下面四隅の所定位置には支持片31,31aが垂下形成さ
れ、それぞれの支持片31,31aには横断面形状が円形の突
軸(案内突部)32が外側方に所定量だけ突出するように
設けられている。上記板状体30はその前後方向の長さが
入口部22のそれよりも所定量だけ短く設定され、その後
端部には目隠し縁部34が板状体20の厚みに相当する量だ
け下位から後方(第1図および第2図の右方)に所定量
だけ突出するように屈曲形成され、また前端部上面には
開閉操作用の凹部33が形成されている。さらに上記板状
体30の左右の方向の両端縁には、第2図および第3図に
示すようにその下側部分に突縁300が上記入口部22の凹
段部221と接触するように突出形成されている。
インナーケース1の左板部14内面に設けられた係止手
段5と対応する支持片31aは、他の支持片31より下位に
まで垂下するように形成され、この支持片31aの下端部
所定位置には係合ピン35が上記突軸32と同方向に突出す
るように設けられている。
突軸32は、第1図に示すようにインナーケース1の案
内凹溝17と対応するように配置されるとともに、第3図
に示すように上記案内凹溝17に移動可能に嵌入するよう
に、その突出長さが設定されている。すなわち前後の突
軸32がそれぞれ対応する案内凹溝17内に嵌入され、第1
図に示すように例えば前側の突軸32が前側の案内凹溝17
の前端規制部170に位置する状態で、後側の突軸32も後
側の案内凹溝17の前端規制部170に位置するようにされ
ている。
そして上記突軸32と案内凹溝17とは、リッド3がその
閉状態と開状態とにおいてアウターケース2の入口部22
に対して以下に説明する相対位置に配置されるように構
成されている。すなわち第1図に実線で示す閉状態で
は、突軸32が前端規制部170に位置し、これによりリッ
ド3はその板状体30が入口部22を遮蔽するとともに、そ
の上面301とアウターケース2の上面201とが互いに面一
になるように支持される。また第1図に2点鎖線で示す
開状態では、突軸32が後端規制部173に位置し、これに
より上記リッド3はその前端部を除いて板状体30がアウ
ターケース2の板状体20の下側に隣接して配置され、凹
部33が後端部に露出した状態の入口部22からインナーケ
ース1の内部に煙草の灰を入れることが可能となる。
なお上記閉状態においては、リッド3と入口部22の後
端縁との間にはリッド3の開閉移動のための余裕代とし
ての隙間36が形成され、この隙間36を遮蔽するために目
隠し縁34が設けられている。また上記リッド3と入口部
22の前端部との間には、後述の係止手段5による係止を
解除する開きプッシュのための余裕代としての隙間37が
形成されている。そして案内凹溝17の前端規制部170
は、上記開きプッシュの操作量に相当するわずかな長さ
だけ、閉状態の突軸32が水平方向に移動できるようにそ
の水平方向長さが設定されている。
コイルスプリング4は、第1図および第2図に示すよ
うにリッド3の後端部とインナーケース1の後板部13の
内面との間に掛け渡され、リッド3の開状態で縮んだ状
態、閉状態で伸びた状態となるように配置されている。
このコイルスプリング4により、リッド3は閉状態にお
いて開方向に付勢される。
係止手段5は、リッド3側に形成された係合ピン35
と、インナーケース1側に水平軸X回りに回転可能に取
付けられたガイドレバー51と、このガイドレバー51を所
定方向に回転付勢するねじりコイルスプリング52とから
構成されている。この係合ピン35とガイドレバー51と
は、リッド3を閉じるためにその閉方向にプッシュ(閉
じプッシュ)することにより、上記ガイドレバー51が上
記係合ピン35を係止するロック位置(第1図,第4図お
よび第5図に実線で示すガイドレバーの位置)に上記水
平軸X回りに回転し、また上記リッド3を開くために上
記閉方向と同方向に閉状態からわずかにプッシュ(開き
プッシュ)することにより、上記ガイドレバー51が上記
係止を外して上記係合ピン35の開方向への移動を許す解
除位置(第1図,第4図および第5図に1点鎖線で示す
ガイドレバーの位置)に回転するように、いわゆるプッ
シュ・プッシュ式に構成されている。
すなわち、上記ガイドレバー51には、第5図に示すよ
うに上記係合ピン35に押されてガイドレバー51を水平軸
X回りに揺動させるために上記係合ピン35を案内する往
路としての斜面部511と、上記係合ピン35を上記ガイド
レバー51か外れるように案内する復路としての凹溝状案
内路512と、上記斜面部511と案内路512との接続部分に
形成され、リッド3の閉じプッシュ時に上記斜面部511
に沿って移動してきた係合ピン35を係止してリッド3を
閉状態に位置固定する係止部513と、上記リッド3の開
きプッシュ時に上記係合ン35を上記係止部513から外し
て案内路512に切替える切替部514とが合成樹脂などによ
り一体的に形成されている。そしてこのガイドレバー51
は、ねじりコイルスプリング52によって第1図,第4図
および第5図の反時計方向に回転付勢されている。
上記案内路512は、第5図に示すようにガイドレバー5
1の解除位置において、リッド3の開閉移動に伴う係合
ピン35の移動軌跡B、すなわち突軸32の前端規制部170
から斜め通路部171への移動軌跡Aと互いに平行な軌跡
と合致するように形成されている。また上記案内路512
には、第6図および第7図に示すように、その底面515
に先端側に向かって溝深さが小さくなるような斜面が形
成されている。
この係止手段5においては、突軸32が第5図に実線に
示すように案内凹溝17の前端規制部170に位置したリッ
ド3の閉状態において、ガイドレバー51はねじりコイル
スプリング52の付勢力によって係合ピン35が係止部513
に係止されたロック位置に保持される。
この閉状態における係合ピン35が上記リッド3への開
きプッシュにより第5図に1点鎖線で示すプッシュ操作
位置までわずかに前進し、これによって、上記係合ピン
35は係止部513から外れて切替部514に至り、このためガ
イドレバー51はねじりコイルスプリング52の付勢力によ
り同図の反時計方向に回転され、上記係合ン35が案内路
512の内壁に当たって止まり、解除位置に至る。この解
除位置では、ガイドレバー51の斜面部511が左板部14に
突出形成されたストッパー38と接触してこれ以上の回転
が止められるとともに、案内路512と係合ピン35の移動
軌跡Bとが互いに一致するために、リッド3に作用して
いるコイルスプリングからの引張り付勢力によって、上
記係合ピン35は案内路512に沿って後方に引かれ、第6
図に示すようにその先端351が底面515と接触してガイド
レバー51を左板部14側に押圧する。この係合ピン35の移
動によって、ガイドレバー51はその先端側がねじりコイ
ルスプリング52を軸方向に圧縮しながら左板部14側に傾
き、これにより上記係合ピン35が斜面部511を構成する
端面を乗越えて軌跡B(第5図参照)に沿って後方(第
5図および第6図の右方)へ移動する。
なお、上記係合ピン35が案内路512を通過した後に
は、ねじりコイルスプリング52の圧縮復元力によりガイ
ドレバー51は元の解除位置(第6図に実線、第7図に1
点鎖線でそれぞれ示すガイドレバーの位置)に復元す
る。このため係合ピン35が移動軌跡Bに沿って前進して
きても、この係合ピン35は斜面部511と当たり、上記案
内路512内に入込むことはない。
閉じプッシュ時には、係合ピン35が上記軌跡Bに沿っ
て前方(第5図の左方)に移動して斜面部511を押付け
ることにより、上記ガイドレバー51はねじりコイルスプ
リング52に抗して同図に2点鎖線で示す位置まで時計方
向に回転され、上記係合ピン35が上記斜面部511の屈曲
部516を乗越えることにより上記ガイドレバー51は逆に
反時計方向に回転してロック位置に至り、これにより係
合ピン35は係止部513により後方への移動を阻止された
状態に係止される。この係合ピン35が再び開きプッシュ
されることにより、ガイドレバー51は自動的に解除位置
まで回転して止まり、係合ピン35は後方へ移動する。
上記構成において、ガイドレバー51をインナーケース
1に取付けるとともに、突軸32を案内凹溝17に嵌入さ
せ、コイルスプリング4を接続することによりリッド3
をインナーケース1に組付け、その後、アウターケース
2を上記インナーケース1上に重ねてねじ18によって連
結することにより灰皿Aが組立られる。そしてこの灰皿
Aは、例えば第8図に示すようにフロントシートの運転
席101と助手席102との間のコンソール103に設置され
る。
この灰皿Aは、通常は、係合ピン35がガイトレバー51
の係止部513により係止されてリッド3が閉状態に保た
れ、これにより入口部22は上記リッド3により閉止され
ている。この閉状態では、アウターケース2とリッド3
との上面201,301が互いに面一に保たれるとともに、上
記ガイドレバー51によりリッド3がコイルスプリング4
の引張り付勢力に抗して位置固定される。しかも入口部
22の凹部分221とリッド3の突縁300とが互いに接触して
いるために、入口部22とリッド3との接合面から灰が外
部に飛散することが防止される。
そして上記リッド3を開状態にするには、凹部33に指
をかけて第4図に1点鎖線で示すようにプッシュ操作位
置までわずかに手前に引寄せればよい。この引寄せ操作
により、係合ピン35は係止部513から第5図に1点鎖線
で示すプッシュ操作位置まで移動されて切替部514に至
り、これにより上記係止部513との係止が外れるため
に、ガイドレバー51はねじりコイルスプリング52の付勢
力によって同図の反時計方向に回転して解除位置に至
り、ストッパー38によりこの位置で止められる。
この解除位置にガイドレバー51が位置することによ
り、係合ピン35は案内路512を通って後方への移動が自
由となるために、リッド3に作用するコイルスプリング
4の引張り付勢力により係合ピン35が移動軌跡B、突軸
32が移動軌跡Aのそれぞれに沿って後方に引かれる。上
記突軸32が上記移動軌跡Aに沿って案内凹溝17の前端規
制部170から斜め通路部171を通って斜め下方に案内さ
れ、第1図に1点鎖線で示すように板状体30の上面301
が板状体20の下面より下位となるまで平行移動し、続い
て水平通路部172により後端規制部173まで後方に水平移
動してその移動が止められて上記リッド3が開状態とな
る(第1図2点鎖線参照)。これにより入口部22は開か
れて煙草の灰を入れることが可能となる。
再び、閉状態に戻すには、凹部33に指をかけてコイル
スプリング4に抗して手前に引寄せることにより上記リ
ッド3を閉じプッシュすればよい。これにより突軸32は
上記開状態への移動とは逆に、後端規制部173から水平
通路部172を前方に移動し、斜め通路部171に案内されて
斜め上方に前端規制部170まで平行移動する。
この前端規制部170に至る移動により、ガイドレバー5
1は係合ピン35(第1図に一点鎖線で示す係合ピン)に
よって斜面部511が押されて同図の1点鎖線から2点鎖
線の位置までねじりコイルスプリング52に抗して時計方
向に回転され、上記係合ピン35が上記斜面部511の屈曲
部516を乗越えることによって上記ねじりコイルスプリ
ング52の復元力により反時計方向に逆転し、上記凹部33
への指を離すことによりガイドレバー51はさらに逆転し
てロック位置に至り、上記係合ピン35はプッシュ操作位
置からわすかに後方に下がった位置で再び係止部513に
より係止される。これによりリッド3はコイルスプリン
グ4の引張り付勢力に抗して再び閉状態に位置固定され
る。
このように、この実施例によれば、リッド3が閉状態
においては、従来の灰皿(第9図参照)における段差71
aや窪み72aなどの存在を無くして上面を平滑にすること
ができ、いわゆるフラッシュサーフェイス化を図ること
ができる。これによりリッド3の上面にごみなどが溜る
のを防止することができるとともに、デザイン面から外
観の向上を図ることができる。
しかも上記リッド3は、その閉状態では係止手段5の
ガイドレバー51によりロックされて確実に上記閉状態を
保ことができ、また上記リッド3を上記ガイドレバー51
側にわずかに引寄せる開きプッシュを行うだけのワンタ
ッチ操作により容易かつ迅速に開状態にすることができ
る。さらに、これら閉状態と開状態との間の変換は案内
凹溝17によって案内されるために確実に行うことがで
き、所定の閉状態もしくは開状態に確実にすることがで
きる。
なお上記実施例における他の態様を以下に説明する。
A.上記実施例では、案内凹溝17により案内レール部を構
成しているが、これに限らず、例えば上下一対の突条に
より凹状の案内レール部、あるいは1本の突条により凸
状の案内レール部を構成してもよい。この凹状の案内レ
ール部の場合には、案内突部として上記案内レール部を
上下から摺動可能に挟むように構成すればよい。
B.上記実施例では、突軸32により案内突部を構成してい
るが、これに限らず、例えば上記案内凹溝内を転動する
案内ローラにより構成してもよい。
C.上記実施例では、リッドが前方に移動することにより
開状態、手前に引くことにより閉状態にすることができ
るように構成したが、これに限らず、例えば前後逆に構
成してもよい。
D.上記実施例では、相対向する内面に形成した前後一対
の案内凹溝によりリッドが上下方向および水平方向に平
行移動するように案内しているが、これに限らず、例え
ば一つの案内凹溝によりリッドの移動案内をさせてもよ
い。この場合には、一つの案内凹溝に沿って2つの突軸
が移動案内されるように構成すればよい。
E.上記実施例では、容器本体であるインナーケース1側
にガイドレバー51、蓋体であるリッド側に係合ピン35を
配置しているが、これに限らず、逆に配置してもよい。
F.上記実施例では、ガイドレバーの係止部から復路への
切替を行う切替部を凹溝により形成し、凹溝状の案内路
まで係合ピンを案内するようにしているが、これに限ら
ず、例えばガイドレバーを薄板により形成し、上記切替
部として切り起こし片により構成してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の請求項1の車両用灰
皿によれば、閉状態において、蓋体であるリッドと容器
本体であるアウターケースとの両者の上面を互いに面一
の状態にすることができ、灰皿において、いわゆるフラ
ッシュサーフェイス化を図ることができる。これにより
リッドの上面にごみなどが溜るのを防止することができ
るとともに、デザイン面から外観の向上を図ることがで
きる。
しかも上記リッドの閉状態から開状態への開操作をリ
ッドへの開きプッシュ操作を行うだけのワンタッチ操作
により容易かつ迅速に行うことができ、また上記リッド
は上記係止手段により確実に閉状態にロックすることが
できる。
また請求項2によれば、上記請求項1による効果に加
えてガイドレバーの係止部に係合ピンが係止されること
により蓋体をばね部材の付勢力に抗して閉状態に確実に
位置固定することができ、また蓋体の開きプッシュによ
り係止状態の係合ピンが切替部で係止を外されて復路に
導かれ、上記蓋体を確実に開状態にすることができる。
さらに請求項3によれば、上記請求項1もしくは請求
項2による効果に加えて上記リッドは、案内レール部に
案内されてスムースに開閉移動させることができ、しか
も上記案内レール部により確実に所定の閉状態もしくは
開状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す断面説明図、第2図は
上記実施例の分解斜視図、第3図は第1図のIII−III線
における断面説明図、第4図は第1図の部分拡大断面説
明図、第5図は係止手段と突軸との拡大断面説明図、第
6図は第5図のVI−VI線における拡大断面説明図、第7
図は係止手段の斜視図、第8図は上記実施例の灰皿が車
両に設置された状態を示す斜視図、第9図は従来の車両
用灰皿を示す断面説明図である。 1……インナーケース、2……アウターケース、3……
リッド、4……コイルスプリング、5……係止手段、17
……案内凹溝、22……入口部、32……突軸、35……係合
ピン、51……ガイドレバー、52……ねじりコイルスプリ
ング、511……斜面部、512……案内路、513……係止
部、514……切替部、X……回転軸、A……車両用灰
皿。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に入口部が貫通形成された容器本体
    と、上記入口部を遮蔽する蓋体と、この蓋体と容器本体
    との間に介装され、上記蓋体を開方向に付勢するばね部
    材と、上記蓋体を上記ばね部材に抗して位置固定する係
    止手段とからなり、上記容器本体の相対向する内面には
    案内レール部が形成され、上記蓋体には上記案内レール
    部と移動可能に嵌合した案内突部が設けられ、上記案内
    レール部は容器本体と蓋体との両者の上面が互いに面一
    の状態で入口部が蓋体により閉止された閉状態と、蓋体
    が容器本体の内側に後退して上記入口部が開放された開
    状態との間を、上記蓋体が移動可能に支持されるように
    構成され、上記係止手段は上記蓋体もしくは容器本体の
    一方に突出形成された係合ピンと、他方に回転可能に設
    けられ、上記係合ピンを係止するとともに、蓋体を閉状
    態から閉方向にプッシュすることにより上記係止を解除
    するように回転付勢されたガイドレバーとから構成され
    ていることを特徴とする車両用灰皿。
  2. 【請求項2】ガイドレバーには、上記蓋体の開閉方向に
    延びて上記係合ピンを案内する往路および復路と、上記
    往路と復路との接続部分に形成され、蓋体の閉じプッシ
    ュ時に上記往路により案内される係合ピンを係止して蓋
    体を閉状態に位置固定する係止部と、上記蓋体の開きプ
    ッシュ時に上記係合ピンを上記係止部から外して復路に
    切替える切替部とが設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の車両用灰皿。
  3. 【請求項3】案内レール部は前端規制部と、この前端規
    制部から所定量下位まで斜め後方に下降する斜め通路部
    と、この斜め通路部の下端に連続して後方に延びる水平
    通路部と、この水平通路部の後端の後端規制部とから構
    成され、上記前端規制部に案内突部が位置したときに蓋
    体が閉状態となり、上記後端規制部に案内突部が位置し
    たときに上記蓋体が開状態となるように、上記案内レー
    ル部が容器本体に配置されていることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の車両用灰皿。
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