JP2529358B2 - 電子レンジ用の加熱箱 - Google Patents
電子レンジ用の加熱箱Info
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- JP2529358B2 JP2529358B2 JP63182351A JP18235188A JP2529358B2 JP 2529358 B2 JP2529358 B2 JP 2529358B2 JP 63182351 A JP63182351 A JP 63182351A JP 18235188 A JP18235188 A JP 18235188A JP 2529358 B2 JP2529358 B2 JP 2529358B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複数枚の金属製部材を重合した調理機器に
用いられる内箱の接合部に利用し、接合部の強度を上げ
るために切断方向を規制することにより、一緒に切断絞
り出し加工をして、圧着カシメにて接合強度を確保する
とともに、接合部材料間を電気的に導通させ電波漏れを
効果的に解消することができる。また熱膨張による外れ
もなくカシメ強度も確保できる。
用いられる内箱の接合部に利用し、接合部の強度を上げ
るために切断方向を規制することにより、一緒に切断絞
り出し加工をして、圧着カシメにて接合強度を確保する
とともに、接合部材料間を電気的に導通させ電波漏れを
効果的に解消することができる。また熱膨張による外れ
もなくカシメ強度も確保できる。
従来の技術 従来の電子レンジの加熱室においては、第7図に示す
ように、開口1aを有する前板1と、断面U型をなす底板
2,天板3および後板4の各々接合部2a,2b,2c,3a,3bに、
第8図に示す電気抵抗溶接(プロジェクション溶接,ス
ポット溶接)や、第9図に示す絞り出しカシメ等の加工
により、各構成部品を接合して加熱室を形成している。
ように、開口1aを有する前板1と、断面U型をなす底板
2,天板3および後板4の各々接合部2a,2b,2c,3a,3bに、
第8図に示す電気抵抗溶接(プロジェクション溶接,ス
ポット溶接)や、第9図に示す絞り出しカシメ等の加工
により、各構成部品を接合して加熱室を形成している。
発明が解決しようとする課題 ところが、このような接合方法では、樹脂塗料を塗布
した塗装鋼板や、樹脂の薄膜を表面に構成したラミネー
ト鋼板を使用することができないという問題があった。
すなわち、第8図の電気抵抗溶接の場合、溶接をする突
部3′と後板4の間の電気的導通を図るとともに天板3
と後板4の間に同時に所定圧力を加え、この間に瞬間的
な大電流を流し、材料自体の発熱によって溶接する方式
であるため、導通性のない塗膜を有する塗装鋼板は、事
実上使用できなかった。
した塗装鋼板や、樹脂の薄膜を表面に構成したラミネー
ト鋼板を使用することができないという問題があった。
すなわち、第8図の電気抵抗溶接の場合、溶接をする突
部3′と後板4の間の電気的導通を図るとともに天板3
と後板4の間に同時に所定圧力を加え、この間に瞬間的
な大電流を流し、材料自体の発熱によって溶接する方式
であるため、導通性のない塗膜を有する塗装鋼板は、事
実上使用できなかった。
また、第9図に示す絞り出しカシメの構成では、その
接合強度は、絞り出した後のカシメ部、すなわち天板3
と後板4のそれぞれのカシメ部3″,4″の押し広げ角度
と、それぞれの板の硬度によって決まるが、実際の加工
では、金型の形状も考慮されなければならないので押し
広げ角度にも限界があり、従って充分な接合強度が得ら
れないという問題があった。ましてや塗装皮膜を施した
塗装鋼板を使用した場合この皮膜がさらに、カシメ部間
に介在するため、著しく接合強度が低下するため、事実
上このような塗装鋼板は使用できないという問題があっ
た。
接合強度は、絞り出した後のカシメ部、すなわち天板3
と後板4のそれぞれのカシメ部3″,4″の押し広げ角度
と、それぞれの板の硬度によって決まるが、実際の加工
では、金型の形状も考慮されなければならないので押し
広げ角度にも限界があり、従って充分な接合強度が得ら
れないという問題があった。ましてや塗装皮膜を施した
塗装鋼板を使用した場合この皮膜がさらに、カシメ部間
に介在するため、著しく接合強度が低下するため、事実
上このような塗装鋼板は使用できないという問題があっ
た。
本発明は、このような従来の問題点を解消するもので
あり、充分な接合強度が得られるとともに、塗装鋼板や
ビニール鋼板のような電気絶縁皮膜を施した鋼板でも使
用することができ、接合後は、その接合部分で確実な電
気的導通も得られると同時に、電波漏れを効果的に解消
させる結合方法であり、優れた調理機器の内箱を提供す
るものである。
あり、充分な接合強度が得られるとともに、塗装鋼板や
ビニール鋼板のような電気絶縁皮膜を施した鋼板でも使
用することができ、接合後は、その接合部分で確実な電
気的導通も得られると同時に、電波漏れを効果的に解消
させる結合方法であり、優れた調理機器の内箱を提供す
るものである。
課題を解決するための手段 本発明は前記目的を達成するために下記構成とした。
すなわち、内部にマイクロ波を供給する複数個の金属
製部材よりなる加熱箱において、加熱箱は夫々の前記金
属部材を互いに接合する接合部と、前記接合部に設けら
れた複数個の機械的結合部および複数個の電気導通部と
を有し、前記複数箇の機械的結合部は複数枚の金属製部
材の接合部を重合し、相対向する2辺で切断した中間部
をその板厚方向に押し出し、この押し出した部分を圧縮
して形成すると共に、前記複数個の電気導通部は前記切
断した中間部の押し出しにより、夫々の金属製部材の切
断面と他の金属製部材の切断面とが接合して形成される
構成とした。
製部材よりなる加熱箱において、加熱箱は夫々の前記金
属部材を互いに接合する接合部と、前記接合部に設けら
れた複数個の機械的結合部および複数個の電気導通部と
を有し、前記複数箇の機械的結合部は複数枚の金属製部
材の接合部を重合し、相対向する2辺で切断した中間部
をその板厚方向に押し出し、この押し出した部分を圧縮
して形成すると共に、前記複数個の電気導通部は前記切
断した中間部の押し出しにより、夫々の金属製部材の切
断面と他の金属製部材の切断面とが接合して形成される
構成とした。
また、複数個の電気導通部の近傍に、機械的結合部を
設けた構成とした。
設けた構成とした。
また、接合部は加熱箱の奥行、幅、高さ方向の少なく
とも一辺に形成され、前記電気導通部は、この一辺の長
さ方向に平行に少なくとも2列配列した構成とした。
とも一辺に形成され、前記電気導通部は、この一辺の長
さ方向に平行に少なくとも2列配列した構成とした。
また、前記複数個の電気導通部間に、機械的結合部を
設けた構成とした。
設けた構成とした。
また、複数個の金属製部材の少なくとも一つは、耐腐
食性塗膜を施し、加熱箱の内側に配設して形成した構成
とした。
食性塗膜を施し、加熱箱の内側に配設して形成した構成
とした。
また、複数個の電気導通部は、金属製部材の厚み部分
で構成した。
で構成した。
さらに複数枚の金属製部材の接合部を重合し、その重
合部の複数の箇所を相対向する2辺で切断し、切断した
中間部をその板厚方向に押し出すと共に、この押し出し
た部分を圧縮することにより前記金属製部材同志を結合
する方法とした。
合部の複数の箇所を相対向する2辺で切断し、切断した
中間部をその板厚方向に押し出すと共に、この押し出し
た部分を圧縮することにより前記金属製部材同志を結合
する方法とした。
作用 この発明は、内部にマイクロ波を供給する加熱箱にお
いて、この加熱箱は複数個の金属製部材を、その各々の
接合部において互いに接合する構成とし、前記接合部の
複数箇所に相対向する2辺で切断した中間部をその板厚
方向に押し出し、かつ、この押し出し部分を圧縮する構
成としたので、夫々の金属製部材をこの圧縮により機械
的に接合することができる。また切断した中間部を押し
出したので夫々金属部材の切断部は押し出されない部分
の他の金属製部材の切断部と接合するので容易にかつ確
実に電気的導通部となる。
いて、この加熱箱は複数個の金属製部材を、その各々の
接合部において互いに接合する構成とし、前記接合部の
複数箇所に相対向する2辺で切断した中間部をその板厚
方向に押し出し、かつ、この押し出し部分を圧縮する構
成としたので、夫々の金属製部材をこの圧縮により機械
的に接合することができる。また切断した中間部を押し
出したので夫々金属部材の切断部は押し出されない部分
の他の金属製部材の切断部と接合するので容易にかつ確
実に電気的導通部となる。
実 施 例 以下、本発明の一実施例の加熱箱を図面を参照して説
明する。
明する。
第1図(a)は、調理機器の一例として電子レンジ内
箱の部品構成を略図的に示す斜視図である。内箱は、複
数枚の塗装された塗装鋼板、すなわち前板5,天板6,底板
7および後板8から構成されている。天板6と底板7と
構成している胴部は、筒状の構成であり、天板6および
断面U型状の底板7からなる。前板5は、開口部5aが設
けられている。
箱の部品構成を略図的に示す斜視図である。内箱は、複
数枚の塗装された塗装鋼板、すなわち前板5,天板6,底板
7および後板8から構成されている。天板6と底板7と
構成している胴部は、筒状の構成であり、天板6および
断面U型状の底板7からなる。前板5は、開口部5aが設
けられている。
第1図(b)は、天板6と底板7の接合部6a,7a,胴部
と後板8の接合部6b,7bを第1図で示す切断絞り出しカ
シメ加工後の内箱を示した斜視図である。またこの図に
は、詳しく示していないが、天板6,底板7および後板8
は片面が塗装された塗装鋼板が用いられており、それぞ
れ内面が塗装面側となるように切断絞り出しカシム加工
により接合されている。したがって、被調理物を収納す
る内面が塗装されており、他方の外面は塗膜を有しない
鋼板により形成されていることになる。
と後板8の接合部6b,7bを第1図で示す切断絞り出しカ
シメ加工後の内箱を示した斜視図である。またこの図に
は、詳しく示していないが、天板6,底板7および後板8
は片面が塗装された塗装鋼板が用いられており、それぞ
れ内面が塗装面側となるように切断絞り出しカシム加工
により接合されている。したがって、被調理物を収納す
る内面が塗装されており、他方の外面は塗膜を有しない
鋼板により形成されていることになる。
第2図(a)〜(d)は、天板6と後板8との接合部
分を示す部分切欠断面図である。天板6および後板8は
内面が塗膜6cおよび8aにより覆われている。切断絞り出
しカシメピッチPはλ/4(λは電子レンジの使用電波の
波長)以下であり、切断方向は内箱の側面に沿って加工
する。
分を示す部分切欠断面図である。天板6および後板8は
内面が塗膜6cおよび8aにより覆われている。切断絞り出
しカシメピッチPはλ/4(λは電子レンジの使用電波の
波長)以下であり、切断方向は内箱の側面に沿って加工
する。
第2図(b)〜(d)は、カシメ部の切欠断面図であ
り、切断絞り出しカシメ加工後、カシメ絞り出し幅B寸
法が B≧A+2/3(t1+t2) になるように、カシメ圧着厚さC寸法を C≦0.8(t1+t2) にし、さらに圧着深さD寸法を D≒t1+t2 に設定することにより、確実な結合が図れるものであ
る。
り、切断絞り出しカシメ加工後、カシメ絞り出し幅B寸
法が B≧A+2/3(t1+t2) になるように、カシメ圧着厚さC寸法を C≦0.8(t1+t2) にし、さらに圧着深さD寸法を D≒t1+t2 に設定することにより、確実な結合が図れるものであ
る。
ただし、Aはパンチ切断幅,Bはカシメ絞り出し幅,Cは
カシメ圧着厚さ,Dはパンチ圧着深さ,Eはパンチ切断底長
さ,t1は天板6の板厚,t2は後板8の板厚である。
カシメ圧着厚さ,Dはパンチ圧着深さ,Eはパンチ切断底長
さ,t1は天板6の板厚,t2は後板8の板厚である。
また、パンチ切断底長さEの両脇には、カシメ底部ハ
よりほぼ45゜の傾斜で立上る傾斜部ニを設けたため、切
断が容易になるとともに、確実な結合が得られる。
よりほぼ45゜の傾斜で立上る傾斜部ニを設けたため、切
断が容易になるとともに、確実な結合が得られる。
このようにすれば、複数枚の金属製部材の接合部を重
合し、相対向する2辺で切断した中間部をその板厚方向
に押し出し、かつ、この押し出した部分を圧縮して形成
した機械的結合部の4隅に、4ケ所の(t1×t2)の電気
導通部を確保できる。その結合部は、加熱箱の奥行,
幅,高さ方向の少なくとも一辺に形成され、電気導通部
は、この一辺の長さ方向に平行に2列配列する。そのた
め、内部にマイクロ波を供給する加熱箱において、この
加熱箱の内隅辺から外側方向の電波漏れに対して、電気
導通ピッチがλ/4−(E+2t1)、電波透過方向に2列
Aピッチ配列しているため、塗膜の発熱焼けに基づく電
波漏れを効果的に減衰させることができる。また熱膨張
による外れもなく、カシメ強度を確保できる。
合し、相対向する2辺で切断した中間部をその板厚方向
に押し出し、かつ、この押し出した部分を圧縮して形成
した機械的結合部の4隅に、4ケ所の(t1×t2)の電気
導通部を確保できる。その結合部は、加熱箱の奥行,
幅,高さ方向の少なくとも一辺に形成され、電気導通部
は、この一辺の長さ方向に平行に2列配列する。そのた
め、内部にマイクロ波を供給する加熱箱において、この
加熱箱の内隅辺から外側方向の電波漏れに対して、電気
導通ピッチがλ/4−(E+2t1)、電波透過方向に2列
Aピッチ配列しているため、塗膜の発熱焼けに基づく電
波漏れを効果的に減衰させることができる。また熱膨張
による外れもなく、カシメ強度を確保できる。
本発明の切断絞り出しカシメ加工の方法は、第3図
(a)に示すように、塗装されたフラットな塗装鋼板天
板6b及び後板8の接合部にダイ9のストレートピン10と
スプリング11で保持されたブレード12を当てた後、パン
チ13側が下降し押え具14で接合部を押えながら、パンチ
13を下降加圧することにより、接合部を切断した後、さ
らにパンチを加圧すると同時に拡げることにより、第3
図(b)の如く鋼板の切断部がダイ9で押しつぶされる
ことになり切断面より拡げられることになる。この拡げ
られた部分が機械的結合の機能を果す。
(a)に示すように、塗装されたフラットな塗装鋼板天
板6b及び後板8の接合部にダイ9のストレートピン10と
スプリング11で保持されたブレード12を当てた後、パン
チ13側が下降し押え具14で接合部を押えながら、パンチ
13を下降加圧することにより、接合部を切断した後、さ
らにパンチを加圧すると同時に拡げることにより、第3
図(b)の如く鋼板の切断部がダイ9で押しつぶされる
ことになり切断面より拡げられることになる。この拡げ
られた部分が機械的結合の機能を果す。
第4図は、本発明の他の実施例を示すもので、接合部
Aの切断方向を交互に90゜回転させたもので、切断方向
の接合強度の改善を図り、接合部の強度を上げることが
できるものである。
Aの切断方向を交互に90゜回転させたもので、切断方向
の接合強度の改善を図り、接合部の強度を上げることが
できるものである。
第5図(a)は、調理機器の他の一例としてヒータ付
電子レンジ内箱の部品構成を略図的に示す斜視図であ
る。内箱は、天板6,後板8に天板付属板16,後外板17の
3枚を重合した構成になっている。
電子レンジ内箱の部品構成を略図的に示す斜視図であ
る。内箱は、天板6,後板8に天板付属板16,後外板17の
3枚を重合した構成になっている。
第5図(b)は、天板6と天板付属板16と底板7の接
合部6a,7a,17a,胴部と後板8と後外板17の接合部6b,7b
を第6図で示す切断絞り出しカシメ加工後の内箱を示し
た斜視図である。
合部6a,7a,17a,胴部と後板8と後外板17の接合部6b,7b
を第6図で示す切断絞り出しカシメ加工後の内箱を示し
た斜視図である。
第6図(a)〜(d)は、底板7と後板8と後外板17
との接合部分を示す部分切欠断面図である。
との接合部分を示す部分切欠断面図である。
この3枚カシメは、前記の2枚カシメと同様に、切断
絞り出しカシメ加工後、カシメ絞り出し幅F寸法が F≧A+2/3(t1+t2+t3) になるように、カシメ圧着厚さG寸法を C≦0.8(t1+t2+t3) にし、さらに圧着深さH寸法を H≒t1+t2+t3 に設定することにより、確実な結合が図れるものであ
る。
絞り出しカシメ加工後、カシメ絞り出し幅F寸法が F≧A+2/3(t1+t2+t3) になるように、カシメ圧着厚さG寸法を C≦0.8(t1+t2+t3) にし、さらに圧着深さH寸法を H≒t1+t2+t3 に設定することにより、確実な結合が図れるものであ
る。
ただし、Fはカシメ絞り出し幅,Gはカシメ圧着厚さ,H
はパンチ圧着深さ,t1は底板7の板厚,t2は後板8の板
厚,t3は後外板17の板厚である。
はパンチ圧着深さ,t1は底板7の板厚,t2は後板8の板
厚,t3は後外板17の板厚である。
また、パンチ切断底長さEの両脇には、カシメ底部よ
りほぼ45゜の傾斜で立上る傾斜部ルを設けたため、切断
が容易になるとともに、確実な結合が得られる。
りほぼ45゜の傾斜で立上る傾斜部ルを設けたため、切断
が容易になるとともに、確実な結合が得られる。
このようにすれば、接合部が相対向する2辺で切断し
た中間部をその板厚方向に押し出し、かつ、この押し出
した部分を圧縮して形成した機械的結合部の4隅に、4
ケ所の{t1×t2+t3(t1+t2)}の電気導通部を確保で
きると同時に、電波漏れに対しても、2枚の結合と同様
の効果が得られる。
た中間部をその板厚方向に押し出し、かつ、この押し出
した部分を圧縮して形成した機械的結合部の4隅に、4
ケ所の{t1×t2+t3(t1+t2)}の電気導通部を確保で
きると同時に、電波漏れに対しても、2枚の結合と同様
の効果が得られる。
発明の効果 以上のように本発明は、内部にマイクロ波を供給する
加熱箱において、この加熱箱は複数個の金属製部材を、
その各々の接合部において互いに接合する構成とし、前
記接合部には、この加熱箱の内隅辺から外側方向に異な
る距離に複数個の電気導通部を形成することにより、電
波漏れを効果的に解消することができまた、熱膨張によ
る外れもなくカシメ強度を確保できる。さらに、接合部
の塗装マスキング処理,事前プレス加工が不要であり、
また、締結ビス等も不要なため、作業性の向上およびコ
スト低減に大いに役立つものである。
加熱箱において、この加熱箱は複数個の金属製部材を、
その各々の接合部において互いに接合する構成とし、前
記接合部には、この加熱箱の内隅辺から外側方向に異な
る距離に複数個の電気導通部を形成することにより、電
波漏れを効果的に解消することができまた、熱膨張によ
る外れもなくカシメ強度を確保できる。さらに、接合部
の塗装マスキング処理,事前プレス加工が不要であり、
また、締結ビス等も不要なため、作業性の向上およびコ
スト低減に大いに役立つものである。
第1図(a)は本発明の一実施例における調理機器の内
箱の分解斜視図、第1図(b)は同外観斜視図、第2図
(a)は同要部斜視図、第2図(b)は第2図(a)の
イ−イ′断面図、第2図(c)は第2図(a)の要部正
面図、第2図(d)は第2図(a)のロ−ロ′断面図、
第3図(a),(b)は本発明の加工説明図、第4図は
本発明の他の実施例の要部斜視図、第5図(a)は本発
明の他の実施例における調理機器の内箱の分解斜視図、
第5図(b)は同外観斜視図、第6図(a)は同要部斜
視図、第6図(b)は第6図(a)のヘ−ヘ′断面図、
第6図(c)は第6図(a)の要部正面図、第6図
(d)は第6図(a)のト−ト′断面図、第7図は従来
の内箱の分解斜視図、第8図は同接合要部断面図、第9
図(a),(b),第10図(a),(b)はそれぞれ従
来の他の接合要部の一部切欠斜視図および断面図であ
る。 6……天板、6a,6b……天板接合部、7……底板、7a,7b
……底板接合部、8……後板。
箱の分解斜視図、第1図(b)は同外観斜視図、第2図
(a)は同要部斜視図、第2図(b)は第2図(a)の
イ−イ′断面図、第2図(c)は第2図(a)の要部正
面図、第2図(d)は第2図(a)のロ−ロ′断面図、
第3図(a),(b)は本発明の加工説明図、第4図は
本発明の他の実施例の要部斜視図、第5図(a)は本発
明の他の実施例における調理機器の内箱の分解斜視図、
第5図(b)は同外観斜視図、第6図(a)は同要部斜
視図、第6図(b)は第6図(a)のヘ−ヘ′断面図、
第6図(c)は第6図(a)の要部正面図、第6図
(d)は第6図(a)のト−ト′断面図、第7図は従来
の内箱の分解斜視図、第8図は同接合要部断面図、第9
図(a),(b),第10図(a),(b)はそれぞれ従
来の他の接合要部の一部切欠斜視図および断面図であ
る。 6……天板、6a,6b……天板接合部、7……底板、7a,7b
……底板接合部、8……後板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 哲司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−43203(JP,U)
Claims (7)
- 【請求項1】内部にマイクロ波を供給する複数個の金属
製部材よりなる加熱箱において、加熱箱は夫々の前記金
属部材を互いに接合する接合部と、前記接合部に設けら
れた複数個の機械的結合部および複数個の電気導通部と
を有し、前記複数個の機械的結合部は複数枚の金属製部
材の接合部を重合し、相対向する2辺で切断した中間部
をその板厚方向に押し出し、この押し出した部分を圧縮
して形成すると共に、前記複数個の電気導通部は前記切
断した中間部の押し出しにより、夫々の金属製部材の切
断面と他の金属製部材の切断面とが接合して形成される
構成とした電子レンジ用の加熱箱。 - 【請求項2】複数個の電気導通部の近傍に、機械的結合
部を設けた事を特徴とする請求項1記載の電子レンジ用
の加熱箱。 - 【請求項3】接合部は加熱箱の奥行、幅、高さ方向の少
なくとも一辺に形成され、前記電気導通部は、この一辺
の長さ方向に平行に少なくとも2列配列したことを特徴
とする請求項1記載の電子レンジ用の加熱箱。 - 【請求項4】前記複数個の電気導通部間に、機械的結合
部を設けた事を特徴とする請求項2または請求項3記載
の電子レンジ用の加熱箱。 - 【請求項5】複数個の金属製部材の少なくとも一つは、
耐腐食性塗膜を施し、加熱箱の内側に配設して形成した
事を特徴とする請求項1記載の電子レンジ用の加熱箱。 - 【請求項6】複数個の電気導通部は、金属製部材の厚み
部分で構成してなる請求項1記載の電子レンジ用の加熱
箱。 - 【請求項7】複数枚の金属製部材の接合部を重合し、そ
の重合部の複数の箇所を相対向する2辺で切断し、切断
した中間部をその板厚方向に押し出すと共に、この押し
出した部分を圧縮することにより前記金属製部材同志を
結合する電子レンジ用の加熱箱の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63182351A JP2529358B2 (ja) | 1987-07-31 | 1988-07-21 | 電子レンジ用の加熱箱 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-192934 | 1987-07-31 | ||
JP19293487 | 1987-07-31 | ||
JP63182351A JP2529358B2 (ja) | 1987-07-31 | 1988-07-21 | 電子レンジ用の加熱箱 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01107017A JPH01107017A (ja) | 1989-04-24 |
JP2529358B2 true JP2529358B2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=26501180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63182351A Expired - Lifetime JP2529358B2 (ja) | 1987-07-31 | 1988-07-21 | 電子レンジ用の加熱箱 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2529358B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100731369B1 (ko) | 2005-07-05 | 2007-06-21 | 엘지전자 주식회사 | 조리기기의 체결 구조 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6243203U (ja) * | 1985-09-03 | 1987-03-16 |
-
1988
- 1988-07-21 JP JP63182351A patent/JP2529358B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100731369B1 (ko) | 2005-07-05 | 2007-06-21 | 엘지전자 주식회사 | 조리기기의 체결 구조 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01107017A (ja) | 1989-04-24 |
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