JPS586964Y2 - サンドイツチパネルの継手部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は断熱性の優れたサンドイッチパネルの継手部材
に関する。

従来のサンドイッチパネルの継手は第１図に示すように
２枚のサンドイッチパネル１を平行に継ぎ合わせ、その
継手部に他のサンドイッチパネル１を直角に当接させる
。

そして、その継手部には例えば鋼材等よりなる板材７及
びアングル材８を当ててボルト、ナツト９で締付固定す
るようになっている。

しかしながら、従来のサンドイッチパネルの継手はその
継手部を鋼材、ボルト、ナツト等の止め金具より組み立
てられているために止め金具を通して熱が移行して断熱
効果が低下し、さらにはボルト、ナツト等の締付具合に
よりサンドイッチパネル継手部がゆるみ、かなりの隙間
を生じ例えば建屋内の室温を一定に保持することを困難
にし、その継手部分に各種の止め金具を用いているので
組立の際の作業効率が悪い等の多くの欠点があった。

本考案は上記従来技術の有する諸欠点に鑑みてなされた
もので、施工性、断熱性に優れたサンドイッチパネルの
継手部材を提供することを目的とするもので、本考案の
構成は、断熱材料によって製作され且つ直角方向に長く
延びる芯材を、金属板でサンドイッチしたサンドイッチ
パネルの継手部材であって、前記芯材の端部には、嵌合
部としての突部あるいは溝部が形成され、前記一対の金
属板の一端は、前記芯材の突部が延びる方向に沿い且つ
平面をなして延び、前記一対の金属板の他端は、前記芯
材の溝部内壁に沿い且つ平面をなして前記溝部底面に向
かう方向に延び、しかも該一対の金属板の両端のいずれ
か一方において該一対の金属板の切断端部より前記芯材
が外側へ幾分突出するように設けられ、前記サンドイッ
チパネルは、前記芯材の突部が延びる方向に沿って延び
る金属板部分と前記溝部内壁に沿って延びる金属板部分
とが該両金属板部分の圧入により相密着して嵌合され、
前記芯材の突部先端と前記芯材の溝部底面とは圧着され
る構成とされていることを特徴とするものである。

以下、本考案のサンドイッチパネルの継手の一実施例を
図に従って説明する。

第２図において、サンドイッチパネル１は芯材として例
えば硬質ウレタンフオーム、フェノールフオーム、エポ
キシフオーム等の合成樹脂よりなる断熱材料３を、表面
の一対の金属板２でサンドイッチして成る。

断熱材料３は、サンドイッチパネル１の芯材となるもの
であり、この芯材としての断熱材料３は直角方向に長く
延びている。

なお、上記金属板２は、例えば鋼板、鉄板、アルミニュ
ム板、銅板等のような金属部材よりなり、その厚さは０
゜２〜１．□ｍｍ程度の厚さが組立上、耐衝撃等に対し
て好ましい。

そして、少くとも２以上の壁に対する継手部としてのサ
ンドイッチパネル１においては、夫々建屋の隅部及び間
仕切部等に、対応してＬ型、Ｔ型、半型、等に一体に形
成される。

そのサンドイッチパネル１の端部は突部４または溝部５
が設けられており、継ぎ合せられる他のサンドイッチパ
ネル１の継手部の凹凸に対して相嵌合し得るようになっ
ている。

すなわち、突部４は、断熱材料３としての芯材の端部に
形成されている嵌合部としての突部に前記一対の金属板
２の一端が該芯材の突部が延びる方向に沿い且つ平面を
なして延びるように形成されていて、その突部４は、サ
ンドイッチパネル１の間隔Ｗより幾分か狭く設けて形成
してあり、断熱材料３としての芯材の突部先端は、金属
板２の突部４の切断端部より幾分か外側に出るように形
成されている（第３図参照）。

また、溝部５は、断熱材料３としての芯材の端部に形成
されている嵌合部としての溝部に前記一対の金属板２の
他端が該芯材の溝部内壁に沿い且つ平面をなして該溝部
底面に向かう方向に延びるように形成されてあり、断熱
材料３としての芯材の溝部底面は該金属板２の他端に対
して面一になるように形成されている。

そして、前記芯材の突部が延びる方向に沿って延びる金
属板部分と前記溝部内壁に沿って延びる金属板部分とは
該両金属板部分の圧入により相密着して嵌合されるよう
になっており、前記芯材の突部先端と前記芯材の溝部底
面とは圧着されるようになっている。

なお、図２に例示する継手部材においては左端部に突部
４を、右端部に溝部５を、さらに直角方向の継手部に溝
部５を設けるようにしたが、図４〜７に例示する様に凹
凸の組合せは、嵌合させるサンドイッチパネルの凹凸に
合せて凹凸の組合せ、方向性等自由にする事ができる。

また、本実施例にあっては、断熱材料３としての芯材の
突部先端を金属板２の突部４の切断端部より幾分か外側
に出るようにしたが、溝部５の断熱材料３を金属板２の
切断端部より幾分か外側に出るようにしてもよい。

本考案は、以上述べたことから明らかなように次のよう
な効果を奏する。

■ 芯材の突部が延びる方向に沿って延びる一対の金属
板の一端及び芯材の溝部内壁に沿って溝部底面に向かう
方向に延びる該一対の金属板の他端は、平面をなしてお
り、芯材の突部が延びる方向に沿って延びる金属板部分
と溝部内壁に沿って延びる金属板部分とは、圧入により
相密着して嵌合されるので、サンドイッチパネルの継ぎ
合わせ作業は簡単となり、作業効率、施工性を向上させ
ることができる。

■ 一対の金属板の両端のいずれか一方において、該一
対の金属板の切断端部より芯材が外側へ幾分突出するよ
うにされており、芯材の突部先端と芯材の溝部底面とは
圧着される構成とされているので、芯材同士は確実に連
続してつながり、嵌合部における断熱性を確実にものと
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のサンドイッチパネルの継手を示す断面図
、第２図は本考案のサンドイッチパネルの継手の実施例
を示す断面図、第３図は第２図のサンドイッチパネルの
継手に係る継手部分を一部拡大した断面図、第４〜第７
図は本考案の継手部材の１例を示す断面図。 １・・・・・・サンドイッチパネル、２・・・・・・金
属板、３・・・・・・断熱材料、４・・・・・・突部、
５・・・・・・溝部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 断熱材料によって製作されかつ直角方向に長く延びる芯
   材を、金属板でサンドイッチしたサンドイッチパネルの
   継手部材であって、前記芯材の端部には、嵌合部として
   の突部あるいは溝部が形成され、 前記一対の金属板の一端は、前記芯材の突部が延びる方
   向に沿い且つ平面をなして延び、前記一対の金属板の他
   端は、前記芯材の溝部内壁に沿い且つ平面をなして前記
   溝部底面に向かう方向に延び、しかも該一対の金属板の
   両端のいずれか一方において該一対の金属板の切断端部
   より前記芯材が外側へ幾分突出するように設けられ、前
   記サンドイッチパネルは、前記芯材の突部が延びる方向
   に沿って延びる金属板部分と、前記溝部内壁に沿って延
   びる金属板部分とが該両金属板部分の圧入により相密着
   して嵌合され、前記芯材の突部先端と前記芯材の溝部底
   面とは圧着される構成とされているサンドイッチパネル
   の継手部材。