JP2529317B2 - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP2529317B2
JP2529317B2 JP32807587A JP32807587A JP2529317B2 JP 2529317 B2 JP2529317 B2 JP 2529317B2 JP 32807587 A JP32807587 A JP 32807587A JP 32807587 A JP32807587 A JP 32807587A JP 2529317 B2 JP2529317 B2 JP 2529317B2
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JP
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forming dye
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microcapsules
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俊三 岩間
俊明 笠井
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Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
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Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、使用時に手が汚れなく、かつ発色性に優
れた筆記具に関するものである。
[従来の技術とその問題点] 従来、絵画等の描写時に使用される筆記具の1種とし
て、各種顔料をロウ類からなる分散媒に均一に混練し、
固めて棒状にしたクレヨン、クレパス、コンテ等があ
る。これらの筆記具は分散媒が柔らかいことから、紙、
木板、ガラス、布、プラスチック成型体などに自在に描
くことができる。
しかしながら、これらの筆記具を使用する際に、直接
手で持つと体温と筆記具を握る圧力とにより分散媒が軟
化し手が汚れるという不都合があった。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたも
ので、どのような材質のものにも描くことができ、かつ
使用時に手が汚れない筆記具を提供することを目的とし
ている。
[問題点を解決するための手段] この発明は、発色性染料を包含するマイクロカプセル
と、顕色剤を包含するマイクロカプセルとを、常温固体
の分散媒に分散し、筆記具形状に成形したことを解決手
段とした。
[作用] 発色性染料とこれを発色させるための顕色剤とを別々
にマイクロカプセル内に包含させ、これらを均一に常温
固体の分散媒中に分散させたので、この筆記具を使用す
る際に直接手で持ち、体温と筆記具を握る圧力とによっ
て、分散媒が軟化して、手に付着しても、発色性染料と
顕色剤とは、マイクロカプセル内に収められているの
で、手が汚れることがない。また、筆記具側面のマイク
ロカプセルが筆記具を握る圧力で破壊されても、発色性
染料と顕色剤とは互いに混合されることがないので、手
が汚れることはない。
一方、この発明の筆記具を使用せんとし、紙等の彩
画、筆記を施す材質へ、ある程度の筆圧をもってして圧
着し、摺動させると、マイクロカプセルが破壊され、発
色性染料と顕色剤とが混合されて発色するので筆記具と
しての用をなす。
以下、この発明を詳しく説明する。
この発明の筆記具は発色性染料と顕色剤とによって概
略構成されており、発色性染料は、顕色剤との呈色反応
性を有する電子供与性の有機化合物である。この発色性
染料はは特に限定されるものではないが、例えば以下の
ような化合物を好適に使用することができる。
トリアリールメタン系化合物。
3、3−ビス(pジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリドすなわちクリスタルバイオレット
ラクトン、3、3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(1、2−ジメチルインドール−3−イル)
フタリド等。
ジフェニルメタン系化合物。
4、4−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリンベンジ
ルエーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミン等。
キサンテン系化合物。
ローダミンB−アニリノラクタム、3−ジメチルアミ
ノ−7−メトキシフルオラン等。
チアジン系化合物。
ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンジ
ルロイコメチレンブルー等。
スピロ系化合物。
3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−メチル−
(3−メトキシ−ベンゾ)−スピロピラン等。
と上記化合物の混合物等である。
また、この発色性染料を発色させる顕色剤は、電子受
容体化合物であり、これらは特に限定されるものではな
いが、例えば、以下のような化合物を好適に使用するこ
とができる。
フェノール樹脂とその誘導体。
顕色剤に使用されるフェノール樹脂は、ノボラック型
であり、メチロール基を含有しない構造のもの、フェノ
ール性水酸基は反応していないもの等であり、好適に使
用されるものを例示すると、フェノールアセチレン重合
物、フェノールーアルデヒド重合物であるp−フェニル
フェノールホルマリン樹脂、p−クミルフェノールホル
マリン樹脂、p−ter−ブチルフェノールホルマリン樹
脂、p−オクチルフェノールホルマリン樹脂またはこれ
らの共縮合物である。
芳香族カルボン酸とその誘導体。
芳香核一個につきカルボキシル基一個を有したもので
あり、たとえば、安息香酸、トルイル酸、サリチル酸、
クレソチン酸、アルカルト酸、ナフトエ酸等であり、こ
れらの誘導体としてはサリチル酸誘導体が好ましく、た
とえば3、5−ジ−ter−ブチルサリチル酸、3、5−
ジ(a−メチルベンジル)サリチル酸、3−シクロヘキ
シル−5−(2、2−ジメチルベンジル)サリチル酸、
3−フェニル−5−(2、2−ジメチルベンジル)サリ
チル酸等のほか、ヒドロキシアリールカルボン酸エステ
ル、サリチル酸アルキルエステルなどが挙げられる。
上記フェノール樹脂および芳香族カルボン酸の金属
塩。
たとえばカルシウム、マグネシウム、銅、鉄、アルミ
ニウムなどの金属塩として用いられ、特に亜鉛は好適に
使用される。
このような発色性染料と顕色剤とを用いて本発明の筆
記具を製造するには、発色性染料と顕色剤とをそれぞれ
別個に、溶媒中に溶解して別々にカプセル化したのち、
常温固体の分散媒中にともに混練し、棒状の筆記具形状
に成形する方法が使用される。
発色性染料および顕色剤を溶解す溶媒としては天然ま
たは合成油を単独または併合して用いることができる。
溶媒の具体例としては、綿実油、灯油、パラフィン、ナ
フテン油、アルキル化ビフェニル、アルキル化ターフェ
ル、塩素化パラフィン、アルキル化ナフタレンなどをあ
げることができる。
これらの溶媒中に溶解された発色性染料と顕色剤と
は、メラミンホルムアルデヒド、ゼラチン、アラビアゴ
ムなどの壁物質で包囲されてマイクロカプセル化され
る。このカプセルの製造方法については、米国特許2800
457号、同2800458号に記載された親水性コロイドゾルの
コアセルベーションを利用した方法、英国特許867797
号、同950443号、同989264号、同109176号などに記載さ
れた界面重合法などを利用することができる。
それぞれマイクロカプセル化された発色性染料と顕色
剤とを常温固体の分散媒中に混練して筆記具形状にする
には、常温固体の油脂およびロウ類を二重ガマに入れ蒸
気加熱して溶融し、混合したところへ、発色性染料と顕
色剤とを含有したマイクロカプセルを投入し、よく均一
に混合したのち、棒状の筆記具形状の型に流し込み、徐
々に冷却する方法が用いられる。
製造された筆記具の硬さを調節するには、ロウ類と油
脂との混合の比率を変化させることによって可能であ
る。分散媒として使用できる油脂およびロウ類として
は、毒性の無いものであれば特に限定されるものではな
いが、ロウ類としてはパラフィンロウ、木ロウ、ミツロ
ウ、カルナウバロウ、硬化油、ステアリン等が好適に使
用される。
[実施例] 発色性染料としてクリスタルバイオレットラクトン20
部、アルキルナフタレン80部中に溶解したのち、顕色剤
としてサリチル酸アルキルエステル100部、それぞれマ
イクロカプセル化した。マイクロカプセル化するには、
界面重合法を用いて、壁物質をメラミンホルムアルデヒ
ドとした。発色性マイクロカプセル10部と顕色剤マイク
ロカプセル10部とを、80部のステアリン酸中に分散さ
せ、直径1cm、高さ10cmの白色クレヨン状の筆記具を3
本得た。この筆記具を用いて、紙、合成プラスチック
板、ガラス板に数種の図形を描いたところ、青色で描く
ことができ、この筆記具を持った手も汚れなかった。
さらに、この白色クレヨン状の筆記具を用いて青色を
描くことができるので、意外性を楽しむことができた。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明の筆記具は発色性染料
を包含するマイクロカプセルと、顕色剤を包含するマイ
クロカプセルとを、常温固体の分散媒に分散し、筆記具
形状に成形したものであるので、使用時に筆圧と摺動と
によりマイクロカプセルが破壊され、発色性染料と顕色
剤とが混合され発色して、筆記具として用をなすもので
あり、発色性染料と顕色剤とは互いに混合されるまで
は、無色であるので筆記具を持つ手が汚れることがな
い。また、使用時に筆記具を強く握って、筆記具側面部
のマイクロカプセルか破損されても、発色性染料と顕色
剤とが混合されることがないので、手が汚れることがな
い。
また、この筆記具を用いて描くことができる材質は、
筆記具の使用時に筆圧で分散媒が固着するものであれば
良く、特別に材質を選ぶことがなく、どのようなものに
も描くことができ便利である。
さらに、発色性染料と顕色剤とは互いに混合されるま
では無色であり、これらの適当な組み合わせにより黒色
および紺色系の種々の呈色をさせることが可能であるの
で、どのような色の筆記具であっても、分散媒自体の色
である白色のものとすることができ、白色の筆記具を用
いて異なる色を描くことができ意外性を楽しむことがで
きる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発色性染料を包含するマイクロカプセル
    と、顕色剤を包含するマイクロカプセルとを、常温固体
    の分散媒に分散し、筆記具形状に成形したことを特徴と
    する筆記具。
JP32807587A 1987-12-24 1987-12-24 筆記具 Expired - Lifetime JP2529317B2 (ja)

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