JP2529040Y2 - オートスライドドアの駆動制御装置 - Google Patents

オートスライドドアの駆動制御装置

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JP2529040Y2
JP2529040Y2 JP1990405465U JP40546590U JP2529040Y2 JP 2529040 Y2 JP2529040 Y2 JP 2529040Y2 JP 1990405465 U JP1990405465 U JP 1990405465U JP 40546590 U JP40546590 U JP 40546590U JP 2529040 Y2 JP2529040 Y2 JP 2529040Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、モータ等の駆動手段に
よって開閉駆動されるオートスライドドアの駆動制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スライドドアの駆動制御装置とし
ては、実開昭63−148770号公報に開示されたも
のが提案されている。この装置は、パーキングブレーキ
が制動状態にあるときオンとなるパーキングスイッチ
と、変速レバーがニュートラルにシフトされているとき
オンとなるニュートラルスイッチとが制御回路に、並列
に接続されている。したがって、前記パーキングブレー
キが制動状態にありパーキングスイッチがオンとなって
いる状態、若しくは変速レバーがニュートラルにシフト
されている状態の少なくとも一方が実現されると回路が
形成され、車両が停止状態にあるものと判断される。そ
して、該停止状態にあるときは、開作動スイッチまたは
閉作動スイッチを操作することにより、スライドドアを
自在に開閉作動させることができる。
【0003】また、前記パーキングスイッチがオフであ
って、かつ、変速レバーがニュートラル以外のレンジに
シフトされた走行状態においては、回路が遮断されるこ
とによって走行状態と判別され、該走行状態において
は、スライドドアの開作動が禁止される。したがって、
走行中において、前記開作動スイッチを操作しても、ス
ライドドアが開作動してしまうようなことはなく、これ
により乗員の安全性を確保することができる。
【0004】また、今日においては、より乗員の安全性
を確保する上で、走行中においては、スライドドアの開
作動のみならず、閉作動も禁止したスライドドア駆動制
御装置も出現するに至っている。すなわち、ワンボック
スカーにおいては、スライドドアによって開閉される車
体開口部は、後席の側方に設けられている。したがっ
て、前席に着座している運転者において、車体開口部全
体を視認することが困難であって、車体開口部の後部側
に後席乗員の身体の一部が突出してた場合これを容易に
確認することができない。そこで、運転者が前方を注視
している走行状態においては、スライドドアの開作動の
みならず閉作動も禁止し、これにより後席乗員の身体に
閉作動したスライドドアが当接するのを未然に防止し
て、一層安全性を高めている。
【0005】なお、スライドドアを開状態にしたまま走
行を開始した場合には、警報が発せられることから、こ
れにより運転者はスライドドアが開状態であることを認
識することでき、車両を停止させて閉作動スイッチを操
作することにより、スライドドアを閉状態にすることが
可能となるのである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにスライドドア閉時における後席乗員の安全性を高め
るべく、走行状態においてスライドドアの開作動のみな
らず、閉作動も禁止すると、スライドドアが閉作動して
いる状態で全閉位置付近に到達したとき発進した場合、
その時点で走行状態となることから、当該位置にてスラ
イドドアは停止してしまう。したがって、運転者は発進
した後再度車両を停止させてから、閉作動スイッチを操
作してスライドドアを全閉状態にしなければならず、操
作が煩雑となる。このとき、スライドドアが全閉位置付
近に到達していれば、スライドドアと車体開口縁との間
隙も小さく、前記ワンボックスカーにおいて、運転席か
ら前記間隙に後席乗員の身体が存在するか否かを容易に
確認することができる。したがって、運転者において
は、走行状態であっても、前記間隙の状態を確認しつつ
安全にスライドドアを閉作動させることが可能であるに
も拘わらず、敢えて車両を停止させてからスライドドア
を閉作動させなければならず、その操作が極めて煩雑と
なる。無論、走行状態であっても閉作動スイッチが操作
された場合には、スライドドアを閉作動させる構成であ
れば、車両を停止させてからスライドドアを閉作動させ
る必要はなく、操作が煩雑となることはない。しかし、
このように走行時であっても何らの制限なくスライドド
アを閉作動可能とすると、運転者は走行中において前方
を注視しなければならないことから、例えばスライドド
アをが開状態にある場合等、スライドドアと車体開口縁
との間隙が大きい場合、この大きな間隙の全体を容易に
確認することはできない。したがって、開口部の状態を
未確認でスライドドアを閉作動させざるを得ず、操作の
煩雑性は解消できる反面スライドドア閉時における後席
乗員の安全性を確保することはできない。
【0007】本考案は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、スライドドア閉時における後席乗
員の安全性を確保しつつ該スライドドア閉時の操作性を
向上させたオートスライドドアの駆動制御装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本考案にあっては、車体の側壁に開口部が設けられ、
該開口部には車体の後部方向である開方向と、車体の前
部方向である閉方向とに開閉自在なスライドドアが摺動
自在に支持され、該スライドドアの開閉作動を指示する
スイッチが設けられ、該スイッチの操作に応じてスライ
ドドアを開方向と閉方向とに駆動する駆動手段が設けら
れる一方、車両が走行状態であることを検出して信号を
出力する走行状態検出手段が設けられ、該走行状態検出
手段から出力された前記信号に応答して、前記走行状態
における前記駆動手段の作動を禁止する作動禁止手段が
設けられたスライドドア装置において、前記スライドド
が非全閉状態であってその閉側端部が前記開口部の前
後方向の中間点よりも閉方向側の位置である中開位置よ
閉方向側に位置している状態にあることを検出する中
開位置検出手段が設けられ、該中開位置検出手段により
前記状態が検出されているとき、前記作動禁止手段によ
る駆動手段の作動禁止状態を解除して、前記スライドド
アの閉方向への駆動のみを許容する閉作動許容手段が設
けられている。
【0009】
【作用】前記構成において、車両が停止状態にある場合
には、前記各スイッチの操作により駆動手段が作動し、
スライドドアは開方向又は閉方向に駆動され、これによ
り該スライドドアを自在に開閉することができる。しか
し、車両が走行状態になると該走行状態を検出する走行
状態検出手段からの信号に応答して、作動禁止手段が作
動しスライドドアの駆動を禁止する。したがって、走行
状態においては、スライドドアの開作動のみならず閉作
動も、前記作動禁止手段により阻止される。
【0010】しかし、走行状態においてスライドドア
閉側端部が前記中開位置より閉方向側に到達している場
合には、該スライドドアの閉方向への駆動は、前記閉作
動許容手段により許容される。したがって、この場合に
は走行状態であっても、閉作動スイッチを操作すれば、
スライドドアを全閉位置まで駆動することが可能とな
る。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面にしたがって
説明する。すなわち、図2に示したように、ワンボック
スカーの車体1にはその側壁に、乗降用の車体開口部2
が設けられており、該車体開口部2には車体1の後部方
向RRである開方向Oと、車体1の前部方向FRである
閉方向Cとに開閉自在スライドドア3が摺動自在に支持
されている。前記車体開口部2には、該スライドドア3
の全閉位置Pcに全閉スイッチ4が取り付けられ、全開
位置Poに全開スイッチ5が取り付けられているととも
に、中開位置Pnには中開スイッチ6が設けられてい
る。該中開スイッチ6は、図示のように車体開口部2の
前後方向の中間点よりも閉方向C側の位置であって、
記全閉位置Pcより例えば400mmの位置に設けられ
ており、前記スライドドア3の閉側端部7が前記中開位
置Pnより閉方向C側に位置している状態においては、
オン状態を維持するように構成されている。
【0012】図3は、本実施例の全体的な回路構成を示
すものであり 接地されたバッテリー8の陽極は、第1
配電リンク9及びサーキットブレーカ10を介して、マ
イクロコンピュータで構成され本実施例における作動禁
止手段及び閉作動許容手段を構成するコントローラ32
の入力端PWRBATに接続されており、前記第1配電
リンク9とサーキットブレーカ10間は、第1ヒューズ
11を介して入力端CONTBATに接続されている。
【0013】また、入力端COM,Hi,Loには前記
スライドドア3の駆動手段であるスライドドアモータ1
2が接続されており、入力端P/RANGEにはPレン
ジスイッチ13が接続されてるとともに、入力端N/R
ANGEにはNレンジスイッチ14が接続されている。
前記Pレンジスイッチ13は、図外の変速レバーがP
(パーキング)にシフトされた状態でオンとなるスイッ
チであり、前記Nレンジスイッチ14はN(ニュートラ
ル)にシフトされた状態でオンとなるスイッチである。
【0014】また、入力端ACCは、第2ヒューズ1
5、キースイッチ16の端子ACC及び第2配電リンク
17を介して前記バッテリ8の陽極に接続されており、
前記キースイッチ16の端子INGは第3ヒューズ18
を介して、入力端IGNに接続されている。
【0015】さらに、前記バッテリ8の陽極は、第3配
電リンク19を介してオルターネータ20のA端子とS
端子とに接続されている。該オルターネータ20のL端
子は、メータチェックリレー21のコイルと前記第3ヒ
ューズ18とを介して、前記キースイッチ16の端子I
GNに接続されているとともに、ランプ22および第4
ヒューズ33を介して前記端子IGNに接続されてい
る。
【0016】さらに、入力端OPENには開作動スイッ
チ23が接続され、入力端CLOSEには閉作動スイッ
チ24が接続されており、この両開閉作動スイッチ2
3,24は、インストルメントパネルに配置されている
ことともに、同一可動接点を共有しており、該可動接点
は前記入力端IGNと第3ヒューズ18間に接続されて
いる。また、入力端CONTGNDは接地され、入力端
SPEEDSENSには、メータ25からスピードセン
サの値が入力されるようになっており、入力端P/BR
AKEにはパーキングブレーキを制動状態にすることに
よりオンとなるパーキングスイッチ26が接続されてい
る。そして、該パーキングスイッチ26、前記スピード
センサ、Pレンジスイッチ13、Nレンジスイッチ14
により、本実施例における走行状態検出手段が構成され
ている。
【0017】また、入力端AD(−),AD(+)には
オーディオ装置27が接続されているとともに、出力端
SP(−),SP(+)にはスピーカ28が接続され、
該スピーカ28から後述する各々異なる警報A,B,
C,Dが放音されるようになっている。さらに、入力端
全開SW,中開SW,全閉SWには、各々前記全開スイ
ッチ5、中開スイッチ6、全閉スイッチ4が接続されて
おり、出力端PWRGNDは接地されている。
【0018】また、出力端CROSERBATは、前記
スライドドア3が前記全閉位置Pcにある状態におい
て、該スライドドア3内のオートクロジャーコントロー
ラ29に接続され、出力端DOORLOCKACTも同
様に前記スライドドア3が全閉位置Pcにある状態にお
いて、該スライドドア3内のロックアクチュエータ30
に接続されるようになっている。さらに、出力端LOC
KからはP/WDWアンプ31にロック信号が出力さ
れ、該P/WDWアンプ31からは前記ロックアクチュ
エータ30にアンロック信号が入力されるようになって
いる。なお、34はオートクロジャー用のモータであ
り,35は、ドアロック用のモータである。
【0019】次に、以上の構成にかかる本実施例の動作
を図1に示した前記コントローラ32によって実行され
るフローチャートに従って説明する。すなわち、このフ
ローチャートにおいては、先ずキースイッチ16のIG
Nがオンとなっているか否か、つまりイグニッションス
イッチがオン状態であるか否かが判別され(ステップ1
01)、この判別がYESであって、イグニッションス
イッチがオン状態に操作されたことを条件として、ステ
ップ102以降の判別処理が実行される。そして、ステ
ップ101に続くステップ102では、車両が停止状態
にあるか否かが判別される。
【0020】該判別は、変速レバーがPレンジであって
前記Pレンジスイッチ13がオンとなっている第1の条
件、又は変速レバーがNレンジであって前記Nレンジス
イッチ14がオンとなっておりかつ前記パーキングブレ
ーキが制動状態にありパーキングスイッチ26がオンと
なっている第2の条件において、1秒以内に前記スピー
ドセンサから2以上のパルス信号が出力されたとき走行
状態と判断し、かつ該パルス信号が2未満であるとき停
止状態と判断することにより行われる。
【0021】そして、前記判別がYESであって、車両
が停止状態にある場合には、開作動スイッチ23がオン
操作されたか否かが判別され(ステップ103)、この
判別がYESであって、開作動スイッチ23がオン操作
されれば、全開スイッチ5がオンとなったか否かが判別
される(ステップ108)。この判別がNOであって、
全開スイッチ5がオンとなっていなければ、スライドド
ア3は全開位置Poに到達していない状態にある。しか
も、車両は停止状態であることから、該停止状態におい
てスライドドア3を開作動させる場合には乗員の身体を
挟み込むおそれもなく、警報の必要もないことから、警
報を停止させた状態で(ステップ109)、スライドド
ア3を開作動させる(ステップ110)。そして、スラ
イドドア3が全開位置Poに到達すると、全開スイッチ
5がオンとなることから、ステップ108の判別がYE
Sとなり、警報を発生させることなく(ステップ11
1)、スライドドア3を停止させる(ステップ11
2)。
【0022】また、ステップ103の判別がNOであっ
て、開作動スイッチ23がオン操作されていなければ、
次に閉作動スイッチ24がオン操作されたか否かが判別
される(ステップ104)。この判別がYESであっ
て、閉作動スイッチ24がオン操作されれば、全閉スイ
ッチ4がオンとなったか否かが判別される(ステップ1
05)。この判別がNOであって、全閉スイッチ4がオ
ンとなっていなければ、スライドドア3は全閉位置Pc
に到達していない状態にある。
【0023】したがって、スライドドア3を閉方向Cに
駆動する必要があるが、かかる場合には前記スピーカ2
8から警報C(停止時の閉作動警報)を発生させつつ
(ステップ106)、スライドドア3を閉作動させ(ス
テップ107)、前記警報Cによりスライドドア3が閉
作動していることを知らしめる。そして、スライドドア
3が全閉位置Pcに到達すると、全閉スイッチ4がオン
となることから、ステップ105の判別がYESとな
り、前記警報Cを停止させ(ステップ111)、かつス
ライドドア3を停止させる(ステップ112)。
【0024】無論、ステップ103とステップ104の
判別が共にNOであれば、開作動スイッチ23と閉作動
スイッチ24とが共に操作されていない状態であること
から、警報は停止状態に維持されるとともに(ステップ
111)、スライドドア3も停止状態に維持される(ス
テップ112)。
【0025】一方、ステップ102の判別がNOであっ
て、車両が走行状態にある場合には、ステップ113に
進み前記中開スイッチ6がオンとなっているか否かが判
別される。この判別がNOであれば、スライドドア3は
その閉側端部7が前記中開位置Pnより開方向O側に位
置する状態にあり、車体開口部2は大きく解放されてい
る。かかる場合に、次にのステップ119がYESであ
って開作動スイッチ23が操作された場合には、警報D
(作動禁止警報)を発生させ(ステップ123)、スラ
イドドア3を停止状態に維持する(ステップ124)。
【0026】つまり、スライドドア3を開状態にした状
態で発進した場合には、さらにスライドドア3を開作動
させることは安全上当然に禁止され、このとき警報Dを
発生させる。これにより、走行状態にあることによって
スライドドア3が作動しないことを知らしめ、スライド
ドア3に故障が発生したと誤認する不都合を防止する。
【0027】また、ステップ119の判別がNOであっ
て、開作動スイッチ23がオフ状態であれば、さらに閉
作動スイッチ24がオン操作されたか否かが判別される
(ステップ120)。この判別がYESであって、閉作
動スイッチ24がオン操作された場合には、前述した開
作動スイッチ23をオン操作した場合と同様に、警報D
(作動禁止警報)を発生させ(ステップ123)、スラ
イドドア3を停止状態に維持する(ステップ124)。
【0028】つまり、スライドドア3が前記中開位置P
nより開方向O側にある場合には、前記車体開口部2が
大きく解放されており、前席に着座している運転者にお
いて、大きく解放している車体開口部2全体を視認する
ことが困難であって、車体開口部の後部側に後席乗員の
身体の一部が突出してた場合これを容易に確認すること
ができない。そこで、運転者が前方を注視している走行
状態において、スライドドア3が中開位置Pnより開方
向O側にある場合には、閉作動スイッチ23を操作して
も、スライドドア3を閉作動させることなく、停止状態
に維持する。したがって、かかる場合には一旦車両を停
止させて、車体開口部2の状態を確認してから閉作動ス
イッチ24を操作すれば、前述したステップ104以降
において述べたようにスライドドア3を閉作動させるこ
とが可能となる。
【0029】また、ステップ119とステップ120の
判別が共にNOであって、走行中にスライドドア3が開
状態にあるにも拘わらず、開作動スイッチ23と閉作動
スイッチ24のいずれもがオン操作されない場合には、
運転者においてスライドドア3が半ドア状態をなってい
ることを知らずに走行していると想定することができ
る。よって、この場合には警報A(半ドア警報)を発生
させ(ステップ121)、また、前記両スイッチ23,
24がオン操作されていないことから、当然にスライド
ドア3は停止状態に維持される(ステップ122)。
【0030】他方、ステップ113の判別がYESであ
って、中開スイッチ6がオンとなっていれば、さらに全
閉スイッチ4がオンとなっているか否かが判別される
(ステップ114)。該ステップ114とその前のステ
ップ113とが共にYESであれば、走行状態において
スライドドア3の閉側端部7は全閉位置Pcに到達して
おり、適正に全閉状態となっていることから、警報を発
生させることなく(ステップ111)、当然にスライド
ドア3は停止状態に維持される(ステップ112)。
【0031】これに対し、ステップ114の判別がNO
であれば、スライドドア3はその閉側端部7が、前記中
開位置Pnと全閉位置Pcとの間に位置する半ドア状態
であり、前記閉側端部7と全閉位置Pcとの間隙は40
0mm以下となっている。したがって、かかる場合には
先ず開作動スイッチ23が操作されたか否かが判別され
(ステップ115)、この判別がYESであって開作動
スイッチ23が操作された場合には、走行状態において
さらに前記間隙が解放されることは安全上好ましくない
ことから、前述と同様に警報D(作動禁止警報)を発生
させるとともに(ステップ123)、駆動手段であるス
ライドドアモータ12の作動を禁止してスライドドア3
を停止状態に維持する(ステップ124)。
【0032】これに対し、ステップ115の判別がNO
であって、次のステップ116において閉作動スイッチ
24がオン操作されたか否かが判別されたとき、この判
別がYESであって閉作動スイッチ24がオン操作され
た場合には、警報B(走行中の閉作動警報)をスピーカ
28から発生させ(ステップ117)、かつ、前記スラ
イドドアモータ12の作動を許容して、スライドドア3
を閉作動させる(ステップ118)。このとき、前記中
開位置Pnと全閉位置Pcとの間は前述のように400
mmであることから、該全閉位置Pcとスライドドア3
の閉側端部7とに間の間隙は400mm以下であって間
隙も小さく、また、スライドドア3は車体1の前部方向
FFが閉方向Cであることから、運転席から前記間隙に
後席乗員の身体が存在するか否かを容易に確認すること
ができる。
【0033】よって、運転者においては、敢えて車両を
停止させてから閉作動スイッチ24を操作してスライド
ドア3を閉作動させる煩雑な操作を行う必要がなく、走
行状態において安全性を維持しつつ、スライドドア3を
容易かつ迅速に閉作動させることができる。
【0034】そして、スライドドア3が全閉状態となっ
て、全閉スイッチ4がオンになると、ステップ114の
判別がYESとなり、前記警報Bを停止させ(ステップ
111)、かつスライドドアモータ12の電源を遮断し
て、スライドドアモータ12を停止させるのである(ス
テップ112)。
【0035】なお、前記実施例においては、中開位置P
nを全閉位置Pcから400mmとしたが、これに限ら
ず前席に着座した運転者から前記間隙の状態を視認し得
る値であれば、他の値であってもよい。
【0036】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、車体の後
部方向である開方向と、車体の前部方向である閉方向と
に開閉自在なスライドドアが非全閉状態であってその閉
側端部が前記開口部の前後方向の中間点よりも閉方向側
の位置である中開位置より閉方向側に位置しているとき
には、車両が走行状態であっても、前記スライドドアの
閉方向への駆動のみを許容するようにした。よって、ス
ライドドアが中開位置より閉方向側に位置する場合のよ
うに、半開状態のスライドドアによって形成される間隙
が小さく、該間隙を運転席から容易に確認することがで
きる場合には、運転者において敢えて車両を停止させて
からスイッチ操作を行って、スライドドアを閉作動させ
る必要はなく、走行状態を維持したままでスライドドア
を閉作動させることができる。しかし、例えばスライド
ドアが全開状態にある等、その閉側端部が前記中開位置
より閉方向側に位置していない場合には、スライドドア
を閉方向へ駆動させないことから、前記間隙が大きく運
転席から間隙の状態を容易に確認できない場合、つまり
運転席から間隙に後席乗員の身体が存在するか否かを容
易に確認することができない場合には、スライドドアが
閉方向に摺動することがない。よって、スライドドア閉
時における後席乗員の安全性を確保しつつ該スライドド
ア閉時の操作性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によって実行されるフローチ
ャートである。
【図2】同実施例の車体側面図である。
【図3】同実施例の回路図である。
【符号の説明】
3 スライドドア 4 全閉スイッチ 5 全開スイッチ 6 中開スイッチ(中開位置検出手段) 12 スライドドアモータ(駆動手段) 13 Pレンジスイッチ(走行状態検出手段) 14 Nレンジスイッチ(走行状態検出手段) 23 開作動スイッチ 24 閉作動スイッチ 26 パーキングスイッチ(走行状態検出手段) 32 コントローラ(作動禁止手段、閉作動許容手段) Pc 全閉位置 Po 全開位置 Pn 中開位置 C 閉方向 O 開方向

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の側壁に開口部が設けられ、該開口
    部には車体の後部方向である開方向と、車体の前部方向
    である閉方向とに開閉自在なスライドドアが摺動自在に
    支持され、該スライドドアの開閉作動を指示するスイッ
    チが設けられ、該スイッチの操作に応じてスライドドア
    を開方向と閉方向とに駆動する駆動手段が設けられる一
    方、車両が走行状態であることを検出して信号を出力す
    る走行状態検出手段が設けられ、該走行状態検出手段か
    ら出力された前記信号に応答して、前記走行状態におけ
    る前記駆動手段の作動を禁止する作動禁止手段が設けら
    れたスライドドア装置において、前記スライドドアが非
    全閉状態であってその閉側端部が前記開口部の前後方向
    の中間点よりも閉方向側の位置である中開位置より閉方
    向側に位置している状態にあることを検出する中開位置
    検出手段が設けられ、該中開位置検出手段により前記状
    態が検出されているとき、前記作動禁止手段による駆動
    手段の作動禁止状態を解除して、前記スライドドアの閉
    方向への駆動のみを許容する閉作動許容手段が設けられ
    たことを特徴とするオートスライドドアの駆動制御装
    置。
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