JP2528933B2 - 非晶質ポリマ―の乾燥方法 - Google Patents
非晶質ポリマ―の乾燥方法Info
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- JP2528933B2 JP2528933B2 JP8771888A JP8771888A JP2528933B2 JP 2528933 B2 JP2528933 B2 JP 2528933B2 JP 8771888 A JP8771888 A JP 8771888A JP 8771888 A JP8771888 A JP 8771888A JP 2528933 B2 JP2528933 B2 JP 2528933B2
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- drying
- amorphous polymer
- drying step
- amorphous
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29B—PREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
- B29B13/00—Conditioning or physical treatment of the material to be shaped
- B29B13/06—Conditioning or physical treatment of the material to be shaped by drying
- B29B13/065—Conditioning or physical treatment of the material to be shaped by drying of powder or pellets
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、ガラス転移温度が低い非晶質ポリマーの乾
燥方法に関する。
燥方法に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 ポリエチレンイソフタレート系樹脂あるいはポリヒド
ロキシポリエーテル樹脂などは、ガスバリヤー性に優れ
た樹脂として知られており、またポリエチレンイソフタ
レートなどの非晶質ポリマーを、たとえばポリエチレン
テレフタレートなどのポリエステル樹脂とブレンドした
り、あるいは積層したりして用いると、ガスバリヤー性
および透明性に優れたフィルムあるいは容器が得られる
ことが知られている。
ロキシポリエーテル樹脂などは、ガスバリヤー性に優れ
た樹脂として知られており、またポリエチレンイソフタ
レートなどの非晶質ポリマーを、たとえばポリエチレン
テレフタレートなどのポリエステル樹脂とブレンドした
り、あるいは積層したりして用いると、ガスバリヤー性
および透明性に優れたフィルムあるいは容器が得られる
ことが知られている。
ところでポリエチレンイソフタレートなどの非晶質ポ
リマーは、一般に、重合反応装置あるいは混練機などか
らストランド状で取り出され、次いで、水中に導かれて
冷却されるとともに切断され、チップ状形態で得られて
いる。したがって、このようにして得られるポリエチレ
ンイソフタレートなどの非晶質ポリマーチップは、水に
濡れた状態にある。ところがポリエチレンイソフタレー
トなどの非晶質ポリマーは、内部にまで吸湿しやすく、
もし水分を多量に含むと、成形時に加水分解を起して分
子量が低下し、成形性および得られる成形品の物性が低
下するなどの重大な問題点があった。またポリエチレン
イソフタレートなどの非晶質ポリマーを、ポリエチレン
テレフタレートなどの他の樹脂とブレンドして用いた
り、あるいは積層して用いたりする場合にも、非晶質ポ
リマーが水分を多量に含んでいると、成形時に加水分解
を起して分子量が低下したり、成形性あるいは成形品の
物性が低下するなどの問題点があった。
リマーは、一般に、重合反応装置あるいは混練機などか
らストランド状で取り出され、次いで、水中に導かれて
冷却されるとともに切断され、チップ状形態で得られて
いる。したがって、このようにして得られるポリエチレ
ンイソフタレートなどの非晶質ポリマーチップは、水に
濡れた状態にある。ところがポリエチレンイソフタレー
トなどの非晶質ポリマーは、内部にまで吸湿しやすく、
もし水分を多量に含むと、成形時に加水分解を起して分
子量が低下し、成形性および得られる成形品の物性が低
下するなどの重大な問題点があった。またポリエチレン
イソフタレートなどの非晶質ポリマーを、ポリエチレン
テレフタレートなどの他の樹脂とブレンドして用いた
り、あるいは積層して用いたりする場合にも、非晶質ポ
リマーが水分を多量に含んでいると、成形時に加水分解
を起して分子量が低下したり、成形性あるいは成形品の
物性が低下するなどの問題点があった。
したがって、非晶質ポリマーの内部にまで侵入した水
を低減させる必要があるが、非晶質ポリマー中の水分を
低減させるには、一般に非晶質ポリマーチップを高温気
体中で乾燥すればよいが、乾燥速度は非常に遅く、この
ため乾燥設備および乾燥時間の増大は避け難いという問
題点があった。しかも、もし高温で非晶質ポリマーチッ
プを乾燥させようとすると、非晶質ポリマー特にポリエ
チレンイソフタレートなどは、ガラス転移温度(Tg)が
非常に低いため、チップ同士が互いに融着してしまうと
いう問題点があった。特にガスバリヤ性を要求される樹
脂においては顕著となる。
を低減させる必要があるが、非晶質ポリマー中の水分を
低減させるには、一般に非晶質ポリマーチップを高温気
体中で乾燥すればよいが、乾燥速度は非常に遅く、この
ため乾燥設備および乾燥時間の増大は避け難いという問
題点があった。しかも、もし高温で非晶質ポリマーチッ
プを乾燥させようとすると、非晶質ポリマー特にポリエ
チレンイソフタレートなどは、ガラス転移温度(Tg)が
非常に低いため、チップ同士が互いに融着してしまうと
いう問題点があった。特にガスバリヤ性を要求される樹
脂においては顕著となる。
このような問題点を解決するためには、水に濡れた状
態にあるポリエチレンイソフタレートなどの非晶質ポリ
マーを、その内部にまで多量の水分が吸湿されないよう
に乾燥する必要があるが、現状ではどのようにすればよ
いのかについては知られていなかった。
態にあるポリエチレンイソフタレートなどの非晶質ポリ
マーを、その内部にまで多量の水分が吸湿されないよう
に乾燥する必要があるが、現状ではどのようにすればよ
いのかについては知られていなかった。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決
しようとするものであって、濡れた状態にあるポリエチ
レンイソフタレートなどのガラス転移温度が低い非晶質
ポリマーチップを、その内部にまで多量の水分が吸湿さ
れないように迅速に乾燥することができ、しかもその際
チップ同士が融着することがないような、非晶質ポリマ
ーチップの乾燥方法を提供することを目的としている。
しようとするものであって、濡れた状態にあるポリエチ
レンイソフタレートなどのガラス転移温度が低い非晶質
ポリマーチップを、その内部にまで多量の水分が吸湿さ
れないように迅速に乾燥することができ、しかもその際
チップ同士が融着することがないような、非晶質ポリマ
ーチップの乾燥方法を提供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係る非晶質ポリマーの乾燥方法は、ガラス転
移温度(Tg)が200℃以下である非晶質ポリマーを水中
で切断して得られた非晶質ポリマーチップを、下記のよ
うな乾燥工程に付すことを特徴としている。
移温度(Tg)が200℃以下である非晶質ポリマーを水中
で切断して得られた非晶質ポリマーチップを、下記のよ
うな乾燥工程に付すことを特徴としている。
非晶質ポリマーチップを、(Tg−20)℃〜(Tg+5)
℃の温度範囲に予熱された気流と、10秒〜5分間接触さ
せることにより乾燥する第1乾燥工程、 第1乾燥工程で乾燥された非晶質ポリマーを、第1乾
燥工程での乾燥温度よりも5℃以上低く、しかも(Tg−
30)℃〜Tg℃の温度範囲に予熱された気流と、上記第1
乾燥工程の乾燥時間の5倍以上の時間接触させることに
より乾燥する第2乾燥工程。
℃の温度範囲に予熱された気流と、10秒〜5分間接触さ
せることにより乾燥する第1乾燥工程、 第1乾燥工程で乾燥された非晶質ポリマーを、第1乾
燥工程での乾燥温度よりも5℃以上低く、しかも(Tg−
30)℃〜Tg℃の温度範囲に予熱された気流と、上記第1
乾燥工程の乾燥時間の5倍以上の時間接触させることに
より乾燥する第2乾燥工程。
またそれぞれの乾燥工程に用いる気流は第1乾燥工程
では不活性ガスでも大気でも構わないが、工業的には、
大気の方がより好ましく用いられる。大気は、不活性ガ
スよりも経済的であり、本特許の有用性をさらに高める
ものである。第2乾燥工程では気流は乾燥空気あるいは
不活性ガスが好ましい。
では不活性ガスでも大気でも構わないが、工業的には、
大気の方がより好ましく用いられる。大気は、不活性ガ
スよりも経済的であり、本特許の有用性をさらに高める
ものである。第2乾燥工程では気流は乾燥空気あるいは
不活性ガスが好ましい。
本発明では、ガラス転移温度(Tg)が200℃以下であ
り、水中で切断されて得られた非晶質ポリマーチップ
を、上記のような第1乾燥工程および第2乾燥工程によ
って乾燥しているので、非晶質ポリマーの内部にまで多
量の水分が吸湿されることがなく、迅速に非晶質ポリマ
ーチップを乾燥することができ、しかもその際チップ同
士が互いに融着することがなく、その上乾燥時間を短縮
することができるとともに乾燥設備を簡素化することが
できる。
り、水中で切断されて得られた非晶質ポリマーチップ
を、上記のような第1乾燥工程および第2乾燥工程によ
って乾燥しているので、非晶質ポリマーの内部にまで多
量の水分が吸湿されることがなく、迅速に非晶質ポリマ
ーチップを乾燥することができ、しかもその際チップ同
士が互いに融着することがなく、その上乾燥時間を短縮
することができるとともに乾燥設備を簡素化することが
できる。
発明の具体的説明 以下本発明に係る非晶質ポリマーの乾燥方法について
具体的に説明する。
具体的に説明する。
本発明では、ガラス転移温度(Tg)が200℃以下好ま
しくは150℃以下さらに好ましくは90℃以下である非晶
質ポリマーが用いられる。特にガラス転移温度(Tg)が
低く、しかも、内部にまで吸湿された水を追い出しにく
く、しかも高温乾燥することができないような非晶質ポ
リマーが好ましく用いられる。
しくは150℃以下さらに好ましくは90℃以下である非晶
質ポリマーが用いられる。特にガラス転移温度(Tg)が
低く、しかも、内部にまで吸湿された水を追い出しにく
く、しかも高温乾燥することができないような非晶質ポ
リマーが好ましく用いられる。
このような非晶質ポリマーとしては、具体的には、ポ
リヒドロキシポリエーテル、ポリエチレンイソフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリアリレート等のほか、コモ
ノマーとして、イソフタル酸シクロヘキサンジメタノー
ル、アジピン酸などを含有したポリエステルあるいは非
晶質ポリアミド、ポリヒドロキシポリエーテル、ポリス
チレン、ポリ酢酸ビニルなどが挙げられるが、本特許は
これらに限定されるものではない。
リヒドロキシポリエーテル、ポリエチレンイソフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリアリレート等のほか、コモ
ノマーとして、イソフタル酸シクロヘキサンジメタノー
ル、アジピン酸などを含有したポリエステルあるいは非
晶質ポリアミド、ポリヒドロキシポリエーテル、ポリス
チレン、ポリ酢酸ビニルなどが挙げられるが、本特許は
これらに限定されるものではない。
なおガラス転移温度が高い結晶性ポリマーは、たとえ
吸湿性であっても、高温での乾燥が可能であるため、あ
えて本発明に係る乾燥方法を採用する必要はないが、ポ
リマーを非晶状態のままで乾燥しようとする時は、本発
明に含まれる。こま場合低温での乾燥が可能となるた
め、品質の安定した製品が得られるというメリットがあ
る。
吸湿性であっても、高温での乾燥が可能であるため、あ
えて本発明に係る乾燥方法を採用する必要はないが、ポ
リマーを非晶状態のままで乾燥しようとする時は、本発
明に含まれる。こま場合低温での乾燥が可能となるた
め、品質の安定した製品が得られるというメリットがあ
る。
次に本発明に係る非晶質ポリマーの乾燥方法を、第1
図に示すフローチャートにより説明する。
図に示すフローチャートにより説明する。
本図では適宜的に、第1乾燥工程に大気を、第2乾燥
工程に乾燥空気あるいは不活性ガスを用いている。
工程に乾燥空気あるいは不活性ガスを用いている。
上記のような非晶質ポリマーは、一般に、第1図に示
すように重合反応装置あるいは混練機1などからストラ
ンド状でギアポンプ2を介して取り出され、次いで、冷
却水槽3に導かれて冷却されるとともにペレタイザー4
で切断され、チップ状とされる。このようにして得られ
るチップ状の非晶質ポリマーは濡れた状態にある。
すように重合反応装置あるいは混練機1などからストラ
ンド状でギアポンプ2を介して取り出され、次いで、冷
却水槽3に導かれて冷却されるとともにペレタイザー4
で切断され、チップ状とされる。このようにして得られ
るチップ状の非晶質ポリマーは濡れた状態にある。
このようにして得られた濡れた状態にある非晶質ポリ
マーチップには、可及的速やかに第1乾燥器5において
第1乾燥工程が加えられる。
マーチップには、可及的速やかに第1乾燥器5において
第1乾燥工程が加えられる。
この第1乾燥工程では、該ポリマーチップは、この非
晶質ポリマーのガラス転移温度をTgとした場合に、(Tg
−20)℃〜(Tg+5)℃の温度範囲に予熱された気流
と、10秒〜5分間接触せしめられて乾燥される。
晶質ポリマーのガラス転移温度をTgとした場合に、(Tg
−20)℃〜(Tg+5)℃の温度範囲に予熱された気流
と、10秒〜5分間接触せしめられて乾燥される。
具体的には、この第1乾燥工程は、空気あるいは窒素
ガスをブロアー8を介してヒータ10に送り、このヒータ
9により(Tg−20)℃〜(Tg+5)℃の温度範囲に加熱
し、この加熱された空気あるいは不活性ガスを第1乾燥
器5内に供給し、非晶質ポリマーチップを10秒〜5分
間、上記空気あるいは不活性ガスと接触させることによ
り行なわれる。
ガスをブロアー8を介してヒータ10に送り、このヒータ
9により(Tg−20)℃〜(Tg+5)℃の温度範囲に加熱
し、この加熱された空気あるいは不活性ガスを第1乾燥
器5内に供給し、非晶質ポリマーチップを10秒〜5分
間、上記空気あるいは不活性ガスと接触させることによ
り行なわれる。
第1乾燥工程は、主として、非晶質ポリマーの表面に
付着している水を急速に低減させ、非晶質ポリマーの内
部にまで水が吸湿されないようにすることを目的として
行なわれている。
付着している水を急速に低減させ、非晶質ポリマーの内
部にまで水が吸湿されないようにすることを目的として
行なわれている。
この第1乾燥工程での空気あるいは不活性ガスの温度
が(Tg−20)℃未満であったり、接触時間が10秒未満で
あると、非晶質ポリマーの表面に付着している水を充分
で除去することができなくなる傾向が生じ、一方(Tg+
5)℃を超えたり、接触時間が5分を超えると、非晶質
ポリマーチップ同士が融着する傾向が生じ、また乾燥器
内の雰囲気に含まれる含水量が多くなりすぎ、チップが
吸湿し始める傾向が生ずる。
が(Tg−20)℃未満であったり、接触時間が10秒未満で
あると、非晶質ポリマーの表面に付着している水を充分
で除去することができなくなる傾向が生じ、一方(Tg+
5)℃を超えたり、接触時間が5分を超えると、非晶質
ポリマーチップ同士が融着する傾向が生じ、また乾燥器
内の雰囲気に含まれる含水量が多くなりすぎ、チップが
吸湿し始める傾向が生ずる。
上記のようにして第1乾燥工程で乾燥された非晶質ポ
リマーは、次いで、第2乾燥器6に導かれて、第2乾燥
工程が加えられる。
リマーは、次いで、第2乾燥器6に導かれて、第2乾燥
工程が加えられる。
この第2乾燥工程では、非晶質ポリマーチップは、第
1乾燥工程での乾燥温度よりも5℃以上低く、しかも
(Tg−30)℃〜Tg℃の温度範囲に予熱された気流と、第
1乾燥工程での乾燥時間の5倍以上の時間接触せしめら
れて乾燥される。
1乾燥工程での乾燥温度よりも5℃以上低く、しかも
(Tg−30)℃〜Tg℃の温度範囲に予熱された気流と、第
1乾燥工程での乾燥時間の5倍以上の時間接触せしめら
れて乾燥される。
具体的には、この第2乾燥工程は、乾燥空気あるいは
不活性ガスをブロアー9を介してヒーター11に送り、こ
のヒータにより(Tg−30)℃〜Tg℃の温度範囲に加熱
し、この加熱された乾燥空気あるいは不活性ガスを第2
乾燥器6内に供給し、非晶質ポリマーチップを、第1乾
燥工程での乾燥時間の5倍以上の時間、上記の空気ある
いは不活性ガスと接触させることにより行なわれる。
不活性ガスをブロアー9を介してヒーター11に送り、こ
のヒータにより(Tg−30)℃〜Tg℃の温度範囲に加熱
し、この加熱された乾燥空気あるいは不活性ガスを第2
乾燥器6内に供給し、非晶質ポリマーチップを、第1乾
燥工程での乾燥時間の5倍以上の時間、上記の空気ある
いは不活性ガスと接触させることにより行なわれる。
第2乾燥工程は、主として、非晶質ポリマーの表面層
内部にまで侵入した水分を低減させることを目的として
行なわれている。
内部にまで侵入した水分を低減させることを目的として
行なわれている。
この第2乾燥工程での乾燥空気あるいは不活性ガスの
温度が(Tg−30)℃未満であったり、接触時間が短すぎ
たりすると、非晶質ポリマーの表面層内部にまで侵入し
た水分を低減させることができなくなる傾向が生じ、一
方、Tg℃を超えたり接触時間が長すぎると、非晶質ポリ
マーチップ同士が融着する傾向が生ずる。
温度が(Tg−30)℃未満であったり、接触時間が短すぎ
たりすると、非晶質ポリマーの表面層内部にまで侵入し
た水分を低減させることができなくなる傾向が生じ、一
方、Tg℃を超えたり接触時間が長すぎると、非晶質ポリ
マーチップ同士が融着する傾向が生ずる。
本発明で用いられる第1乾燥器5は、乾燥中に非晶質
ポリマーチップ同士が融着しないような乾燥器であるこ
とが好ましく、具体的には、流動式乾燥器、噴流式乾燥
器あるいは振動式乾燥器などであることが好ましい。ま
た第2乾燥器としては、塔式乾燥器、振動式乾燥器、攪
拌式乾燥器が好ましい。
ポリマーチップ同士が融着しないような乾燥器であるこ
とが好ましく、具体的には、流動式乾燥器、噴流式乾燥
器あるいは振動式乾燥器などであることが好ましい。ま
た第2乾燥器としては、塔式乾燥器、振動式乾燥器、攪
拌式乾燥器が好ましい。
また第1乾燥器5および第2乾燥器6は、系外への微
粉の飛散を防止するために、それぞれサイクロン11およ
び12を具備することもできる。
粉の飛散を防止するために、それぞれサイクロン11およ
び12を具備することもできる。
発明の効果 本発明では、ガラス転移温度(Tg)が200℃以下であ
り、水中で切断されて得られた非晶質ポリマーチップ
を、上記のような第1乾燥工程および第2乾燥工程によ
って乾燥しているので、非晶質ポリマーの内部にまで多
量の水分が吸湿されることがなく、迅速に非晶質ポリマ
ーチップを乾燥することができ、しかもその際チップ同
士が互いに融着することがなく、その上乾燥時間を短縮
することができるとともに乾燥設備を簡素化することが
できる。
り、水中で切断されて得られた非晶質ポリマーチップ
を、上記のような第1乾燥工程および第2乾燥工程によ
って乾燥しているので、非晶質ポリマーの内部にまで多
量の水分が吸湿されることがなく、迅速に非晶質ポリマ
ーチップを乾燥することができ、しかもその際チップ同
士が互いに融着することがなく、その上乾燥時間を短縮
することができるとともに乾燥設備を簡素化することが
できる。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
ら実施例に限定されるものではない。
なお非晶質ポリマー中の含有水分は、カールフィッシ
ャー法により測定した。
ャー法により測定した。
実施例1 第1図に示すようなペレット製造装置を用いて、非晶
質ポリエステルを135kg/時間の速度で重合反応器1より
ストランド状で取り出し、冷却水槽3で固化させた後、
ペレタイザー4でチップ状に切断した。
質ポリエステルを135kg/時間の速度で重合反応器1より
ストランド状で取り出し、冷却水槽3で固化させた後、
ペレタイザー4でチップ状に切断した。
この非晶質ポリエステルのガラス転移温度は、62℃で
あり、ペレタイザー4から得られたチップ状非晶質ポリ
エステルの含水量は1200ppmであった。
あり、ペレタイザー4から得られたチップ状非晶質ポリ
エステルの含水量は1200ppmであった。
この非晶質ポリエステルチップを、135kg/時間で振動
難第1乾燥器5に供給した。この第1乾燥器には、65℃
に加熱された空気を350NM3/時間で吹き込んで、非晶質
ポリエステルチップに第1乾燥工程を加えた。非晶質ポ
リエステルチップの乾燥時間(滞留時間)は2分であっ
た。この第1乾燥工程を経た非晶質ポリエステルの含水
量は120ppmであった。
難第1乾燥器5に供給した。この第1乾燥器には、65℃
に加熱された空気を350NM3/時間で吹き込んで、非晶質
ポリエステルチップに第1乾燥工程を加えた。非晶質ポ
リエステルチップの乾燥時間(滞留時間)は2分であっ
た。この第1乾燥工程を経た非晶質ポリエステルの含水
量は120ppmであった。
次に第1乾燥工程で乾燥された非晶質ポリエステルチ
ップを、135kg/時間で塔型第2乾燥器6に供給した。こ
の第2乾燥器には、55℃に加熱された窒素ガスを45NM3/
時間で吹き込んで、非晶質ポリエステルチップに第2乾
燥工程を加えた。非晶質ポリエステルチップの乾燥時間
(滞留時間)は45分であった。この第2乾燥工程を経た
非晶質ポリエステルチップの含水量は60ppmであった。
ップを、135kg/時間で塔型第2乾燥器6に供給した。こ
の第2乾燥器には、55℃に加熱された窒素ガスを45NM3/
時間で吹き込んで、非晶質ポリエステルチップに第2乾
燥工程を加えた。非晶質ポリエステルチップの乾燥時間
(滞留時間)は45分であった。この第2乾燥工程を経た
非晶質ポリエステルチップの含水量は60ppmであった。
実施例2 第1図に示すようなペレット製造装置を用いて、非晶
質ポリエステルを45kg/時間の速度で重合反応器1より
ストランド状で取り出し、冷却水槽3で固化させた後、
ペレタイザー4でチップ状に切断した。
質ポリエステルを45kg/時間の速度で重合反応器1より
ストランド状で取り出し、冷却水槽3で固化させた後、
ペレタイザー4でチップ状に切断した。
この非晶質ポリエステルのガラス転移温度は、54℃で
あり、ペレタイザー4から得られたチップ状非晶質ポリ
エステルの含水量は750ppmであった。
あり、ペレタイザー4から得られたチップ状非晶質ポリ
エステルの含水量は750ppmであった。
この非晶質ポリエステルチップを、45kg/時間で噴流
型第1乾燥器5に供給した。この第1乾燥器には、50℃
に加熱された空気を80NM3/時間で吹き込んで、非晶質ポ
リエステルチップに第1乾燥工程を加えた。非晶質ポリ
エステルチップの乾燥時間(滞留時間)は5分であっ
た。この第1乾燥工程を経た非晶質ポリエステルの含水
量は150ppmであった。
型第1乾燥器5に供給した。この第1乾燥器には、50℃
に加熱された空気を80NM3/時間で吹き込んで、非晶質ポ
リエステルチップに第1乾燥工程を加えた。非晶質ポリ
エステルチップの乾燥時間(滞留時間)は5分であっ
た。この第1乾燥工程を経た非晶質ポリエステルの含水
量は150ppmであった。
次に第1乾燥工程で乾燥された非晶質ポリエステルチ
ップを、45kg/時間で塔型第2乾燥器6に供給した。こ
の第2乾燥器には、40℃に加熱された窒素ガスを15NM3/
時間で吹き込んで、非晶質ポリエステルチップに第2乾
燥工程を加えた。非晶質ポリエステルチップの乾燥時間
(滞留時間)は60分であった。この第2乾燥工程を経た
非晶質ポリエステルチップの含水量は70ppmであった。
ップを、45kg/時間で塔型第2乾燥器6に供給した。こ
の第2乾燥器には、40℃に加熱された窒素ガスを15NM3/
時間で吹き込んで、非晶質ポリエステルチップに第2乾
燥工程を加えた。非晶質ポリエステルチップの乾燥時間
(滞留時間)は60分であった。この第2乾燥工程を経た
非晶質ポリエステルチップの含水量は70ppmであった。
比較例1 実施例1と同様にしてペレタイザー4でチップ状に切
断された非晶質ポリエステルを、工程サイロに1日保管
した後、この非晶質ポリエステルチップを55℃で3日間
真空乾燥した。
断された非晶質ポリエステルを、工程サイロに1日保管
した後、この非晶質ポリエステルチップを55℃で3日間
真空乾燥した。
このようにして乾燥されたチップの含水量は550ppmと
非常に高かった。
非常に高かった。
比較例2 実施例1と同様にしてペレタイザー4でチップ状にし
た非晶質ポリエステルを第1乾燥工程のみ乾燥時間(滞
留時間)10分で乾燥を行ない、第1乾燥工程出口での水
分を調べた結果、非晶質ポリエステルの含水量は200ppm
であり、含水量は約60%増加した。
た非晶質ポリエステルを第1乾燥工程のみ乾燥時間(滞
留時間)10分で乾燥を行ない、第1乾燥工程出口での水
分を調べた結果、非晶質ポリエステルの含水量は200ppm
であり、含水量は約60%増加した。
比較例3 次に、第1乾燥工程を経ずに、実施例1と同様な供給
速度において、第2乾燥工程の乾燥時間(滞留時間)15
0分で乾燥した。
速度において、第2乾燥工程の乾燥時間(滞留時間)15
0分で乾燥した。
第2乾燥工程出口での非晶質ポリエステルの含水量は
350ppmであった。
350ppmであった。
第1乾燥工程と経ないことにより、第2乾燥工程内で
付着水がチップ内部に吸湿したためである。
付着水がチップ内部に吸湿したためである。
第1図は、本発明に係る非晶質ポリマーの乾燥方法を示
すフローチャート図である。 1……重合反応装置、2……ギアポンプ 3……冷却水槽、4……ペレタイザー 5……第1乾燥器、6……第2乾燥器 7……除湿器、8,9……ブロアー 10,11……ヒータ 12,13……サイクロン
すフローチャート図である。 1……重合反応装置、2……ギアポンプ 3……冷却水槽、4……ペレタイザー 5……第1乾燥器、6……第2乾燥器 7……除湿器、8,9……ブロアー 10,11……ヒータ 12,13……サイクロン
Claims (1)
- 【請求項1】ガラス転移温度(Tg)が200℃以下である
非晶質ポリマーを水中で切断して得られた非晶質ポリマ
ーチップを、下記のような乾燥工程に付すことを特徴と
する非晶質ポリマーの乾燥方法: 非晶質ポリマーチップを、(Tg−20)℃〜(Tg+5)℃
の温度範囲に予熱された気流と、10秒〜5分間接触させ
ることにより乾燥する第1乾燥工程、 第1乾燥工程で乾燥された非晶質ポリマーを、第1乾燥
工程での乾燥温度よりも5℃以上低く、しかも(Tg−3
0)℃〜Tg℃の温度範囲に予熱された気流と、上記第1
乾燥工程の乾燥時間の5倍以上の時間接触させることに
より乾燥する第2乾燥工程。
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JP8771888A JP2528933B2 (ja) | 1988-04-09 | 1988-04-09 | 非晶質ポリマ―の乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP8771888A JP2528933B2 (ja) | 1988-04-09 | 1988-04-09 | 非晶質ポリマ―の乾燥方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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EP1671773A1 (en) * | 2004-12-20 | 2006-06-21 | Total Petrochemicals Research Feluy | Pellet treatment unit |
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CN107685404B (zh) * | 2016-08-04 | 2019-08-06 | 天华化工机械及自动化研究设计院有限公司 | 一种碳酸酯高分子聚合物两级间接干燥系统及其干燥工艺 |
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