JP2528622Y2 - ヒートパイプ式道路融雪装置 - Google Patents

ヒートパイプ式道路融雪装置

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JP2528622Y2
JP2528622Y2 JP4566291U JP4566291U JP2528622Y2 JP 2528622 Y2 JP2528622 Y2 JP 2528622Y2 JP 4566291 U JP4566291 U JP 4566291U JP 4566291 U JP4566291 U JP 4566291U JP 2528622 Y2 JP2528622 Y2 JP 2528622Y2
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snow melting
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伸一 杉原
昭太郎 吉田
正孝 望月
耕一 益子
雅彦 伊藤
祐士 斎藤
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、側溝内を流れる温水
を熱源として利用するヒートパイプ式道路融雪装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】温泉廃湯等の温水を熱源に利用して車道
部分と歩道部分とをそれぞれ融雪するヒートパイプ式道
路融雪装置としては、例えば図2に示すように、車道部
分Dの広い範囲の融雪を行う車道融雪装置1と、歩道部
分Sの比較的狭い範囲の融雪を行う歩道融雪装置2との
2つの装置が使われている。すなわち、車道融雪装置1
に使われている各ヒートパイプ3は、比較的広い範囲の
融雪を行うため、熱を大量に採取できるようにそれぞれ
の蒸発部3aを長くするとともに、この蒸発部3aを浸
漬する温水Hの流量を多くするために大きめの側溝4を
車道部分Dの路側に設けている。
【0003】また、歩道融雪装置2に使われている各ヒ
ートパイプ5は、比較的狭い範囲の融雪を受持つため、
前述の車道融雪装置1の各ヒートパイプ3と比べて採取
する熱は少なくてよく、それぞれの蒸発部5aを短かく
するとともに、この蒸発部5aを浸漬する温水Hの流量
も少なくて済むために小さめの側溝6を歩道部分Sの車
道寄りに設けている。
【0004】したがって、従来においては、車道部分D
と歩道部分Sとの境界に設けられた縁石7を挟んで、車
道融雪装置1用の側溝4と歩道融雪装置2用の側溝6と
をそれぞれ設置する必要があるため、コスト高となると
ともに、設置工事も困難であった。
【0005】そこで、コストダウンを図る目的で図3に
示す方法が考えられている。これは車道部分Dの路側
に、底の幅が広い大型の側溝16を設け、車道融雪装置
11と歩道融雪装置12とのそれぞれのヒートパイプ1
3,15の蒸発部13a,15aをこの側溝16の両側
からそれぞれ挿入し、大型の側溝16内の底部に一列に
配置している。
【0006】また、広い面積を融雪する車道融雪装置1
1のヒートパイプ13の蒸発部13aの長さより、狭い
範囲を融雪する歩道融雪装置12のヒートパイプ15の
蒸発部15aの長さを短かくすることによって、適切に
熱分配されて熱の無駄な消費を防止するようになってい
る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前述した側溝
16を使用した従来の道路融雪装置においては、車道融
雪装置11と歩道融雪装置12との各ヒートパイプ1
3,15の蒸発部13b,15bを、側溝16の底部に
一列に配設するために幅の広い側溝を使う必要がある。
その結果、車道部分Dの側部に幅の広い側溝16が設置
されるため、この側溝16の上を車両が頻繁に通行する
こととなり、側溝16の蓋16aが破損し易いという問
題がある。またコンクリート製の側溝16の1個の重量
が大きいため、施工時の作業性が悪く、機械力が必要と
なる等の問題がある。
【0008】この考案は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、側溝を単一化するとともに、融雪に必要な熱量に
差の有る車道融雪用と歩道融雪用とで熱の分配を容易に
することのできるヒートパイプ式道路融雪装置を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの考案は、ヒートパイプによって側溝
内を流れる温水から熱採取して、車道部分および歩道部
分の融雪を行うヒートパイプ式道路融雪装置において、
前記各ヒートパイプのうち、その凝縮部を車道部分の路
面下に配設したヒートパイプの蒸発部が上段に、その凝
縮部を歩道部分の路面下に配設したヒートパイプの蒸発
部が下段となるように、前記側溝内の底部に上下に積み
重ねて配設したことを特徴としている。
【0010】
【作用】上記のように、車道部分および歩道部分の融雪
を行うヒートパイプ式道路融雪装置の各ヒートパイプの
蒸発部を、広い範囲を融雪するため消費する熱が多い車
道部分用のヒートパイプの蒸発部を上段に、狭い範囲を
融雪するため消費する熱が少ない歩道部分用のヒートパ
イプの蒸発部を下段側にと、側溝内に上下に積重ねて設
けたので、温水を流通させる側溝の幅を狭くできるとと
もに、上段側に配設したヒートパイプは、流通する温水
に接近して配設されているため、広い車道部分の融雪に
充分な熱を採取でき、また下段側に配設したヒートパイ
プは流通する温水から離れて配設されているため、上段
よりも採取できる熱量は少ないが、歩道部分の融雪を行
う範囲が狭いので充分に融雪することができ、また無駄
な熱の消費が防止される。
【0011】
【実施例】以下、この考案の一実施例を、図1を参照し
て説明すると、ヒートパイプ式道路融雪装置は、道路の
車道部分Dの融雪を行う車道融雪装置21と、歩道部分
Sの融雪を行う歩道融雪装置22とで構成されている。
この車道融雪装置21は、凝縮部23bを車道部分Dの
路面下に配設した複数のヒートパイプ23を備え、ま
た、歩道融雪装置22は、その凝縮部24bを歩道部分
Sの路面下に配設した複数のヒートパイプ24を備えて
いる。
【0012】そして、ヒートパイプ23の蒸発部23a
およびヒートパイプ24の蒸発部24aとは、車道部分
Dの路側に縁石25に沿って設けられ、その内部を温泉
廃湯Hが流れる側溝26内の底部に、歩道部分Sを融雪
するヒートパイプ24の蒸発部24aが下段に、車道部
分Dを融雪するヒートパイプ23の蒸発部23aが上段
となるように上下二段に配設するとともに、モルタルを
打設して埋設されている。
【0013】したがって、広い範囲の融雪を行う車道融
雪装置21のヒートパイプ23の蒸発部23aを上段に
配設することによって、側溝26内を流通する温泉廃湯
Hから大量の熱を採取できるようになっている。また、
歩道部分Sの融雪を行うヒートパイプ24の場合には、
それぞれの凝縮部24bが下段側、すなわちヒートパイ
プ23の蒸発部23aの下側に配設されているため、温
泉廃湯Hの熱がモルタル層および蒸発部23aを介して
伝達されるため、車道融雪装置21の場合と比べて熱採
取量は少ないが、歩道部分Sの融雪する範囲が狭いた
め、融雪に必要な熱量として充分である。なお、図1に
おいて符号26aは、側溝26の蓋である。
【0014】車道融雪装置21と歩道融雪装置22とを
上記のように構成したので、単一の側溝26内を流れる
温泉廃湯Hの熱を、それぞれのヒートパイプ23,24
によって採取して車道部分Dおよび歩道部分Sの融雪が
行われる。
【0015】このとき、融雪能力が小さくても良い歩道
融雪装置22のヒートパイプ24の蒸発部24aを、側
溝26内の底部に上下二段の下側に配設することによっ
て、ヒートパイプ24の蒸発部24aの長さを短かくす
る等の熱輸送能力の調節を行わなくても、適切に熱分配
されるため、歩道融雪装置22によって必要以上に熱を
消費することなく融雪を行なうことができる。
【0016】また、蒸発部23a,24aを上下二段に
配設するため側溝26の幅を狭くでき、小型の側溝26
を使用できることからコストダウンが図れ、また、側溝
の設置作業が容易になるとともに、車道部分Dの道幅に
占める側溝26の割合が小さくなり、車両の通行による
側溝26の蓋26aの破損も防止することができる。
【0017】
【考案の効果】以上、説明したようにこの考案のヒート
パイプ式道路融雪装置は、各ヒートパイプのうち、その
凝縮部を車道部分の路面下に配設したヒートパイプの蒸
発部が上段に、その凝縮部を歩道部分の路面下に配設し
たヒートパイプの蒸発部が下段となるように、温水が流
れる側溝内の底部に上下に積み重ねて配設しので、温水
が流れる側溝が単一であっても、融雪に必要とする熱量
の少ない歩道部分を融雪するヒートパイプの熱採取量が
少なくなるように熱分配でき、無駄な熱消費を防止する
ことができる。また、大型の側溝を必要とせず、また単
一の側溝でよいことから、側溝の設置工事が容易となる
とともにコストダウンが図れる等の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の一実施例の道路融雪装置を示す断
面正面図。
【図2】 従来の道路融雪装置の一例を示す断面正面
図。
【図3】 従来の道路融雪装置の別の例を示す断面正面
図。
【符号の説明】
21…車道融雪装置、 22…歩道融雪装置、 23…
ヒートパイプ、 23a…蒸発部、 23b…凝縮部、
24…ヒートパイプ、 24a…蒸発部、24b…凝
縮部、 26…側溝、 D…車道部分、 H…温泉廃
湯、 S…歩道部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 益子 耕一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 伊藤 雅彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートパイプによって側溝内を流れる温
    水から熱採取して、車道部分および歩道部分の融雪を行
    うヒートパイプ式道路融雪装置において、前記各ヒート
    パイプのうち、その凝縮部を車道部分の路面下に配設し
    たヒートパイプの蒸発部が上段に、その凝縮部を歩道部
    分の路面下に配設したヒートパイプの蒸発部が下段とな
    るように、前記側溝内の底部に上下に積み重ねて配設し
    たことを特徴とするヒートパイプ式道路融雪装置。
JP4566291U 1991-05-21 1991-05-21 ヒートパイプ式道路融雪装置 Expired - Lifetime JP2528622Y2 (ja)

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JPH04130306U JPH04130306U (ja) 1992-11-30
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