JPH0522607U - ヒートパイプ式道路融雪装置 - Google Patents

ヒートパイプ式道路融雪装置

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JPH0522607U
JPH0522607U JP7710491U JP7710491U JPH0522607U JP H0522607 U JPH0522607 U JP H0522607U JP 7710491 U JP7710491 U JP 7710491U JP 7710491 U JP7710491 U JP 7710491U JP H0522607 U JPH0522607 U JP H0522607U
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JP
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snow melting
road
heat pipe
inspection pit
water
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JP7710491U
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English (en)
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伸一 杉原
隆 千葉
昭太郎 吉田
正孝 望月
耕一 益子
雅彦 伊藤
祐士 斎藤
慎二 石井
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排水専用のピットを不要として施工性を高め
る。 【構成】 道路を横断するように点検用ピット11を設
け、この点検用ピット11を開閉可能に閉塞する蓋体1
6に、坂道の路肩方向に低くなる水勾配を有する融雪水
用水路17と、路面とほぼ同じ高さでかつ格子構造の走
行面19とを形成し、融雪水Wを蓋体16の融雪水用水
路17に流して側溝20へ排除する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ヘッダ管内を流れる温水を熱源として融雪を行なうヒートパイプ 式道路融雪装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヒートパイプ式道路融雪装置のうち、例えば坂道の融雪を行う装置においては 、各ヒートパイプの蒸発部が低くなるようにし、その凝縮部側を道路幅方向に対 して所定の間隔で路面下に配設し、また前記蒸発部は、道路を横断するように設 けられたヘッダ管内に液密に挿入している。そして、各ヒートパイプの蒸発部が ヘッダ管内を流通する温水から熱採取し、凝縮部へ熱輸送して放熱し、この凝縮 部で放出される熱によって路面の融雪を行なうようになっているのが一般的であ る。また、従来のヒートパイプ式の坂道融雪装置においては、ヘッダ管とヒート パイプとの接続部は、道路の舗装材中に埋設されているため、ヘッダ管に温水漏 れ等の故障が生じた際には、舗装材を壊してヘッダ管とヒートパイプとの接続部 を掘り出して補修する必要があった。
【0003】 そこで、舗装材を壊すことなくヘッダ管とヒートパイプとの接続部の点検修理 ができるように、点検ピットを備えた融雪装置が提案されている。
【0004】 図3ないし図5に示すように、この坂道融雪装置は、道路を横断する方向にコ ンクリート製の点検用ピット1が設けられ、この点検用ピット1内には、ヘッダ 管2とヒートパイプ3との接続部4が収容されており、このヒートパイプ3の凝 縮部は、点検用ピット1より坂の上方となる部分の車道に形成された表層アスフ ァルト層5の下に配設され、また蒸発部側はヘッダ管2内に挿入されて、給湯管 6を経由してヘッダ管2内に供給される温水によって加熱されるようになってい る。
【0005】 なお、図4または図5において符号1aは、点検用ピット1の蓋体、1bは点 検用ピット1内に充填された砂である。また符号7は温水戻し管、8は点検用ピ ット1を構成している断面コ字形の各コンクリート製部材を固定する固定用コン クリート、CLは道路のセンターラインである。
【0006】 したがって、点検用ピット1を備えた坂道融雪装置においては、ヘッダ管2と ヒートパイプ3との接続部4の増し締めや補修点検を、図6に示すように、点検 用ピット1の蓋体1aを開けることによって、道路の舗装を壊すことなく容易に 行なうことができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来のヒートパイプ式道路融雪装置においては、雪が融けた 水が坂の低い側に流れ、車道部分の融雪エリアと非融雪エリアとの境界部分、例 えば融雪を行なっている緩い坂道の下端付近で凍結してしまい、この凍結した部 分でスリップし易くなるという問題があった。
【0008】 そこで、従来においては図4に二点鎖線で示すように、坂道の途中に道路を横 断する方向に排水用ピット9を設けて、この排水用ピット9に融雪水を流入させ て、側溝等へ流すようになっていた。したがって、道路の車道部分に点検用ピッ ト1とは別途に排水用ピット9を設ける必要があり、そのため、例えばコンクリ ート製のU字溝やその蓋となる鋼製のグレーチング等の使用部材が増加するとと もに排水用ピットの作成工事が増え、また排水用ピット9の保守点検の手間が増 加するという問題があった。
【0009】 この考案は、上記の事情に鑑みなされたもので、雪の融けた水を凍結させずに 、側溝等へ排除することのできるヒートパイプ式道路融雪装置を提供することを 目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決するための手段としてこの考案は、道路を横断するように点 検用ピットを設け、この点検用ピット内にヒートパイプとヘッダ管との接続部を 収容して蓋体で閉塞したヒートパイプ式道路融雪装置において、前記点検用ピッ ト内部に、路肩方向へ徐々に低くなる水勾配を有する融雪水用水路を形成したこ とを特徴としている。
【0011】
【作用】
上記のように、ヒートパイプ式道路融雪装置の道路を横断するように設けられ た点検用ピット内部に、路肩方向へ徐々に低くなる水勾配を有する融雪水用水路 を形成したので、融雪水は坂の下方へ流れ、道路を横断するように設けられた点 検用ピット内部に形成された融雪水用水路に流入し、路肩の側溝等に排水される 。また、融雪水用水路内の水は、点検用ピット内のヘッダ管からの放熱で凍結が 防止される。
【0012】
【実施例】
以下、この考案を坂道融雪装置に適用した一実施例を図1および図2を参照し て説明すると、この坂道融雪装置は、道路の車道部分を横断するように設けられ た点検用ピット11を備えている。この点検用ピット11は断面コ字形のコンク リート製部材を連結したもので、その内部にはヘッダ管12とヒートパイプ13 との接続部14が収容されており、各ヒートパイプ13の凝縮部13aは、点検 用ピット11より坂の上方となる部分の路面下に配置され、また各ヒートパイプ 13の蒸発部は、点検用ピット11より坂の下方の路面下に配置されたヘッダ管 12内に液密に挿入されている。また、前記接続部14が収容されている点検用 ピット11内には砂15が充填されている。
【0013】 そして、ヘッダ管12とヒートパイプ13との接続部14を収容し、かつ砂1 5を充填した点検用ピット11の上部は、複数に分割された蓋体16によって開 閉可能に閉塞されている。この蓋体16は鋳鉄製で、コンクリート製の点検用ピ ット11の幅方向の内法に嵌合する浅い皿状の断面を有しており、その底部に融 雪水用水路17が形成されている。また蓋体16の上部内周側は格子状に鋳造さ れて、その上面はアスファルト舗装18が施されている路面とほぼ同じ高さとな るように走行面19が形成されている。さらに、蓋体16に形成された融雪水用 水路17は、路側に設けられている側溝20に接近するに従って低くなるように 深さが変化するとともに、隣接する蓋体16の融雪水用水路17が相互に液密に 連結されるようになっている。なお図3において符号21は、点検用ピット11 を構成している断面コ字形の各コンクリート製部材を固定する固定用コンクリー トである。
【0014】 つぎに、上記のように構成されるこの実施例の作用を説明すると、坂道融雪装 置のヘッダ管12内に温水が流通すると、この各ヘッダ管12内にそれぞれ挿入 されたヒートパイプ13の蒸発部が加熱される。そして、ヒートパイプ13の内 部に封入されている凝縮性の作動流体が蒸発し、その蒸気がヒートパイプ13の 凝縮部に移動し、この凝縮部において蒸発潜熱として輸送してきた熱を放出し、 凝縮して液相の作動流体に戻り、ヒートパイプ13内を下方に流れて蒸発部へ還 流する。そして、凝縮部で放出された熱によって路面の融雪が行われる。
【0015】 そして、坂道融雪装置によって雪が融解されてできる融雪水Wは、坂道の舗装 18上を流れ下る途中で点検用ピット11の蓋体16に形成された融雪水用水路 17に流入して側溝20へ排水されるので、この融雪水Wが再凍結し易い、融雪 エリアの外縁部分まで流下する前に、融雪水Wを融雪水用水路17によって捕捉 して側溝20へ排除することができる。
【0016】 なお、ヘッダ管12とヒートパイプ13との接続部14の点検補修時には、点 検用ピット11の上部を閉塞している蓋体16を開けて、その中に充填されてい る砂15を排除することによって容易に実施することができる。また、接続部1 4がコンクリート製の点検用ピット11内に収容されているため、道路をアスフ ァルト舗装する際の熱影響を防止でき、また路面上を通行する車両の荷重を直接 用るのを防ぐことができる。また融雪水用水路内の水は、点検用ピット11内の ヘッダ管12からの放熱によって凍結が防止される。
【0017】 以上のように、この実施例の坂道融雪装置によれば、点検用ピット11の蓋体 16に融雪水用水路17を形成したので、施工性およびメンテナンス性の良好な 道路融雪装置とすることができる。
【0018】 また、図3はこの考案の第2実施例を示すもので、上記実施例においては、蓋 体16に一体に設けられていた融雪水用水路17を、蓋体と分離形成したもので ある。すなわち、点検用ピット31内の上部に防水仕切板36を水密に取付け、 この防水仕切板36上に融雪水用水路を形成するとともに、この防水仕切板36 の上方はグレーチング39によって閉塞して、そのグレーチング39の上面が舗 装面38とほぼ同じ高さの走行面となっている。なお符号32はヘッダ管、33 はヒートパイプ、34はヘッダ管32とヒートパイプ33との接続部、Wは融雪 水である。
【0019】 そして、坂道融雪装置のヘッダ管32内に温水が流通すると、この各ヘッダ管 32内にそれぞれ挿入されたヒートパイプ33の蒸発部が加熱される。そして、 ヒートパイプ33の内部に封入されている凝縮性の作動流体が蒸発し、その蒸気 がヒートパイプ33の凝縮部に移動し、この凝縮部において蒸発潜熱として輸送 してきた熱を放出し、凝縮して液相の作動流体に戻り、ヒートパイプ33内を下 方に流れて蒸発部へ還流する。そして、凝縮部で放出された熱によって路面の融 雪が行われる。
【0020】 そして、坂道融雪装置によって雪が融解されてできる融雪水Wは、坂道の舗装 38上を流れ下る途中で、点検用ピット31の上部を塞ぐグレーチング39の格 子目の間から点検用ピット31内に流入し、防水仕切板36上に形成された融雪 水用水路を流れて、側溝等へ排水される。したがって、前記第1実施例の場合と 同様に、融雪水Wを側溝20へ排除して路面での再凍結を防止することができる 。
【0021】 なお、ヘッダ管32とヒートパイプ33との接続部34の点検補修時には、点 検用ピット11の上部を閉塞しているグレーチング39および防水仕切板36を 開けて、その中に充填されている砂を排除することによって容易に実施すること ができる。また融雪水用水路内の水は、点検用ピット11内のヘッダ管12から の放熱によって凍結が防止される。そして、前記第1実施例の場合と同様に、点 検用ピット内上部に融雪水用水路を形成したので、施工性およびメンテナンス性 の良好な道路融雪装置とすることができる。
【0022】
【考案の効果】
以上、説明したようにこの考案のヒートパイプ式道路融雪装置は、道路を横断 するように設けた点検用ピット内部に、路肩方向へ徐々に低くなる水勾配を有す る融雪水用水路を形成したので、融雪水を側溝等に排除して融雪水が路面におい て再凍結するのを防止することができる。また補修点検用開口部と排水路とを兼 ねた構造であるから、別途排水路を設ける必要がなくなりコストダウンが図れる 等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の第1実施例の道路融雪装置を示す
断面側面図。
【図2】 同じく道路融雪装置の全体を示す模式図。
【図3】 第2実施例の道路融雪装置を示す断面側面
図。
【図4】 従来の道路融雪装置の全体を示す模式図。
【図5】 同じく従来の道路融雪装置を示す断面側面
図。
【図6】 従来の点検用ピットの蓋体を開いた状態を示
す斜視図。
【符号の説明】
11…点検用ピット、 12…ヘッダ管、 13…ヒー
トパイプ、 14…接続部、 16…蓋体、 17…融
雪水用水路、 18…舗装、 19…格子状の走行面、
20…側溝、 31…点検用ピット、 32…ヘッダ
管、 33…ヒートパイプ、 34…接続部、 36…
防水仕切板、 38…舗装、 39…グレーチング、
W…融雪水。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 望月 正孝 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 益子 耕一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 伊藤 雅彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 石井 慎二 北海道千歳市泉沢1007番地151 株式会社 北海道フジクラ内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路を横断するように点検用ピットを設
    け、この点検用ピット内にヒートパイプとヘッダ管との
    接続部を収容して蓋体で閉塞したヒートパイプ式道路融
    雪装置において、 前記点検用ピット内部に、路肩方向へ徐々に低くなる水
    勾配を有する融雪水用水路を形成したことを特徴とする
    ヒートパイプ式道路融雪装置。
JP7710491U 1991-08-30 1991-08-30 ヒートパイプ式道路融雪装置 Pending JPH0522607U (ja)

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JP7710491U JPH0522607U (ja) 1991-08-30 1991-08-30 ヒートパイプ式道路融雪装置

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