JPH04122703U - ヒートパイプ式道路融雪装置 - Google Patents

ヒートパイプ式道路融雪装置

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JPH04122703U JP3575391U JP3575391U JPH04122703U JP H04122703 U JPH04122703 U JP H04122703U JP 3575391 U JP3575391 U JP 3575391U JP 3575391 U JP3575391 U JP 3575391U JP H04122703 U JPH04122703 U JP H04122703U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな荷重や振動に対する耐久性の向上を図
る。 【構成】 融雪装置11は、熱源流体が供給されるヘッ
ダ12を路側の歩道部分Sに配置して、車道部分Dには
ヒートパイプ14の凝縮部14bだけを配設するため、
構造的に弱いヘッダ12とヒートパイプ14との接続部
に大きな荷重や振動が作用せず、装置全体としての耐久
性が大幅に向上する。また接続部が液漏れした時等の改
修点検作業は、路側部分を掘ればよいため通行規制等の
交通への影響を最小限に抑えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ヘッダ内を流れる熱源流体から採熱して融雪を行なうヒートパイ プ式道路融雪装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路の融雪を行なう従来のヒートパイプ式道路融雪装置としては、例えば図7 に示すものがある。
【0003】 この融雪装置1は、坂路の車道部分の融雪を行なうもので、U字形のヘッダ管 2が等間隔に複数個連設されたヘッダ配管3を、道路を横断する方向にほぼ水平 な状態で路面下に配設するとともに、各ヘッダ管2には、それぞれヒートパイプ 4の蒸発部4aが気密に挿入されて、蒸発部4aの表面が、ヘッダ管2内を流通 する熱源流体に接触して加熱されるようになっている。また、各ヒートパイプ4 は、それぞれの凝縮部4b側が坂路の高い側となるようにして、道幅方向にほぼ 等間隔に配設されている。
【0004】 そして、各ヒートパイプ4の低い側の端部となる前記蒸発部4aがそれぞれ挿 入されているヘッダ配管3の上流側には、ボイラ5で加熱した温水を供給するよ うにポンプ6が介設された供給管7が接続され、また下流側には、各ヒートパイ プ4を加熱して温度低下した温水をボイラ5に戻す排水管8が接続されて、ヘッ ダ管2内に所定温度以上の温水を供給できるように循環路が形成されている。
【0005】 したがって、降雪時や路面に積雪があるときに、ヘッダ管2内に温水を流通さ せると、車道部分の路面下に埋設された各ヒートパイプ4の蒸発部4aがそれぞ れ加熱され、封入されている作動流体が蒸発して、その蒸気が凝縮部4bへ移動 する。そして凝縮部4bでは、作動流体の蒸気が、熱輸送してきた蒸発潜熱を放 出して凝縮し、液相の作動流体に戻って再び蒸発部4aに還流する。このとき、 路面下に配設された凝縮部4bから放出された熱によって、路面上の融雪が行な われる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前述した従来の坂路に設けられた融雪装置1においては、ヒートパ イプ4をボトムヒート状態で効率よく作動させるために、各ヒートパイプ4の蒸 発部4aが坂路の下側に位置し、凝縮部4b側の端部が最も高くなるように配設 されている。そのため、各ヒートパイプ4の蒸発部4aが挿入されているヘッダ 配管3は、道路を横断する方向に設けられることとなる。
【0007】 その結果、車道を通行する車両の重量や通行に伴なう振動等が、ヘッダ配管3 や、他の部分よりも構造的に弱いヘッダ管2とヒートパイプ4との接続部分に加 わり易く、ヘッダ管2とヒートパイプ4との接続部やヘッダ管2の相互間の接続 部等に隙間や亀裂が生じて、温水の漏出が発生し易いという問題があった。
【0008】 そして、ヘッダ管2とヒートパイプ4との接続部に亀裂が生じたり、破損した りして液漏れを起した場合には、車両の通行を規制し、ヘッダ管2とヒートパイ プ4との接続部が埋設されている部分の路面を掘り起し、前記接続部の破損箇所 の修理を行なう必要があった。
【0009】 この考案は、上記の事情に鑑みなされたもので、車両重量や振動を受けても、 温水の漏出等の不具合を生じ難い構造のヒートパイプ式道路融雪装置を提供する ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段としてこの考案は、熱源流体が供給されるヘ ッダ内に蒸発部を挿入したヒートパイプの凝縮部を路面下に埋設し、このヒート パイプの凝縮部からの放熱によって路面上の積雪を融解するヒートパイプ式道路 融雪装置において、複数のヒートパイプを、それぞれの凝縮部側が高くなるよう にして道路の幅方向に所定の間隔で配設するとともに、熱源流体が供給されるヘ ッダを路側部分に埋設し、前記各ヒートパイプの蒸発部をこのヘッダ内に、熱源 流体と接触可能に挿入したことを特徴としている。
【0011】
【作用】
上記のように、大きな荷重や振動に対して構造的に弱いヘッダとヒートパイプ との接続部を、車道部分を避けて路側部分に設け、車道部分の路面下にはヒート パイプの凝縮部だけを配設し、それぞれの凝縮部を路側部分まで配設してヘッダ に接続したので、車両通行時の大きな荷重や振動が、ヘッダとヒートパイプとの 接続部に加わらず、したがってヘッダとヒートパイプとの接続部の亀裂等の発生 や、それに伴う熱源流体の漏出を防止できる。
【0012】 また、漏出事故を起し易いヘッダとヒートパイプとの接続部が、路側部に埋設 されているため、車両の通行を遮断することなく改修工事を行なうことができる 。
【0013】
【実施例】
以下、この考案のヒートパイプ式道路融雪装置の実施例を図1ないし図6を参 照して説明する。
【0014】 図1はヘッダとして箱形ヘッダを用い、かつ温泉水の熱を利用して坂路の融雪 を行なう融雪装置にこの考案を適用した第1実施例を示すもので、この融雪装置 11は、坂路の車道部分Dの融雪を行なうもので、路側の歩道部分Sには、その 地中に複数の箱形ヘッダ12が、坂路の勾配に合せて傾斜させた状態で所定間隔 に配置されるとともに、各箱形ヘッダ12は、坂路の上側(図1において右上側 )に位置する箱形ヘッダ12の下側の側面下部と、下側に位置する箱形ヘッダ1 2の上側の側面上部との間を、それぞれ接続管13によって気密に連通されてい る。そして熱源となる温泉水が、上流側(図1において上側)の接続管13を経 由して供給され、下流側の箱形ヘッダ12に順次供給され、また各箱形ヘッダ1 2内にその一部が一時的に滞溜するようになっている。
【0015】 一方、坂路の車道部分Dには、その路面直下に複数本のヒートパイプ14が、 それぞれの凝縮部14b側を坂路の高い側となるようにして、道幅方向にほぼ等 間隔に配設されており、各ヒートパイプ14の低い側は、歩道部分Sの地中に設 けられた各箱形ヘッダ12の側方部分において、それぞれ水平方向に折曲形成さ れるとともに間隔を狭くして集合させてあり、この水平に配設された部分の先端 側の蒸発部14aは、さらにほぼ垂直方向下方へ折曲形成して、それぞれの蒸発 部14aが箱形ヘッダ12内に気密に挿入されている。
【0016】 また、各ヒートパイプ14の凝縮部14bのうち蒸発部14aに近い部分、す なわち、水平方向に折曲形成されるとともに間隔を狭くして集合させてある部分 のうち、歩道部分Sの地中に配設された部分と、箱形ヘッダ12から離れた側の 路面の融雪を担当するヒートパイプ14とには、断熱材15の被覆を設けて無駄 な放熱を防ぐようになっている。
【0017】 次に、上記のように構成されるこの実施例の作用を説明する。
【0018】 降雪時や路面が凍結したり積雪があるときに、接続管13を経由して各箱形ヘ ッダ12に温泉水が供給されると、各箱形ヘッダ12にそれぞれ挿入されている 各ヒートパイプ14の蒸発部14aが加熱され、それぞれに封入されている作動 流体が蒸発して、その蒸気が車道部分Dの路面下にそれぞれ配設された凝縮部1 4bへ移動する。
【0019】 そして凝縮部14bでは、作動流体の蒸気が蒸発潜熱を放出して凝縮し、液相 の作動流体に戻り、ヒートパイプ14内を低い側へ流れて再び蒸発部14aに還 流する。このとき、路面下に配設された凝縮部14bから放出される熱によって 、路面上の氷雪の融解が行なわれる。
【0020】 また、各ヒートパイプ14の歩道部分Sの地中に配設された部分を断熱材15 で被覆してあるため、この部分からの無駄な放熱が防止される。また箱形ヘッダ 12から離れた側の路面の融雪を行なうヒートパイプ14のうち、間隔を狭めて ほぼ水平方向に配設されている部分を、所定の長さに亘って断熱材15で被覆し て、融雪を行なう凝縮部14bの有効長さが、他のヒートパイプ14とほぼ等し くなるようにしてあるので、車道部分D上の積雪等を、残すことなく全体を均等 に融雪することができる。
【0021】 そして、この融雪装置11においては、箱形ヘッダ12を路側の歩道部分Sの 地中に配設して、大きな荷重や振動に対して構造的に弱いヘッダとヒートパイプ との接続部分が車道部分Dの外へ設けられているため、車両通行時の大きな荷重 や振動が、ヘッダとヒートパイプとの接続部に加わらず、したがってヘッダとヒ ートパイプとの接続部の亀裂発生が防止され、その結果、車両重量や振動を受け ても、温水の漏出等の不具合が発生しない。
【0022】 また、液漏れが発生し易いヘッダとヒートパイプとの接続部が歩道部分Sの下 に埋設されているため、液漏れ事故等が発生した場合に、車両の通行止め等の交 通に障害を与えることなく改修工事を行なうことができる。
【0023】 なお、上記実施例においては、坂路の融雪を行なう場合について説明したが、 坂路以外の平坦な道路の融雪装置としても実施することができる。
【0024】 また図2はこの考案の第2実施例を示すもので、この融雪装置21では、前記 第1実施例において用いた箱形ヘッダの代りにU字形ヘッダ管を用いたもので、 以下、この図に基づいて説明する。
【0025】 融雪装置21は、道路の車道部分Dの融雪を行なうもので、路側の歩道部分S には、その地中に複数のU字形ヘッダ管22がそれぞれほぼ水平に設けられると ともに、接続管23によって連通接続されており、このU字形ヘッダ管22内に は、温泉水あるいはボイラーで加熱した温水等が上流側(図2において上側)か ら下流側へ流通するようになっている。
【0026】 一方、道路の車道部分Dには、その路面直下に複数本のヒートパイプ24が、 それぞれの凝縮部24b側が蒸発部24a側より高くなるようにして、道幅方向 にほぼ等間隔に配設されるとともに、各ヒートパイプ24の蒸発部24a側は、 ほぼ直角方向に折曲されて歩道部分Sの地中に設けられた各U字形ヘッダ管22 内に気密に挿入されている。
【0027】 次に、上記のように構成されるこの実施例の作用を説明する。
【0028】 降雪時や路面が凍結したり積雪があるときに、接続管23を経由して各U字形 ヘッダ管22に温水が供給されると、各U字形ヘッダ管22にそれぞれ挿入され ている各ヒートパイプ24の蒸発部24aが加熱され、それぞれに封入されてい る作動流体が蒸発して、その蒸気が車道部分Dの路面下にそれぞれ配設された凝 縮部24bへ移動して熱を放出し、凝縮して液相の作動流体に戻り、ヒートパイ プ24内を低い側へ流れて蒸発部24aに還流する。このとき、路面下に配設さ れた凝縮部24bから放出される熱によって路面上の氷雪の融解が行なわれる。
【0029】 したがって、この実施例の融雪装置21によれば、構造が簡単なU字形ヘッダ 管22を用いて、前記第1実施例の場合とほぼ同様の効果を得ることができると ともに、装置のユニット化が可能となり、現場での敷設および修理等の施工性が 向上する等の利点がある。
【0030】 また図3は、この考案の第3実施例を示すもので、この融雪装置31では、前 記第2実施例において用いたU字形ヘッダ管の代りに、多数の枝管を備えたメイ ン管式ヘッダを用いており、以下、この図に基づいて説明する。
【0031】 融雪装置31は、道路の車道部分Dの融雪を行なうもので、路側の歩道部分S の地中には、その中を温水が流れるメイン管式ヘッダ32が、車道部分Dと平行 に配設されており、このメイン管式ヘッダ32の比較的大径のメイン管32aの 一側には、複数の枝管32bが、メイン管32aに対してその中心軸線を含む平 面内で約45度に傾けて連通接続されている。
【0032】 一方、道路の車道部分Dには、その路面直下にコルゲート管製のヒートパイプ 34が、それぞれの凝縮部34b側が蒸発部34a側より高くなるようにして、 車道部分Dに対して約45度傾けた状態でほぼ等間隔に配設されるとともに、各 ヒートパイプ34の蒸発部34a側が、歩道部分Sの地中に設けられた前述のメ イン管式ヘッダ管32の各枝管32bの端部から気密に挿入されるとともに、蒸 発部34aのそれぞれの端部側は、湾曲させて各枝管32bからメイン管32a 内に延在させてある。
【0033】 このように、本実施例においては、メイン管32aに複数の枝管32bを、車 道部分Dに対して約45度傾けて設けてあるため、歩道部分Sの幅が狭くても、 蒸発部34aの長さを充分に長くすることができる。また、このメイン管式ヘッ ダ32に挿入するコルゲート管製のヒートパイプ34の蒸発部34aの折曲角度 を小さくできるので、この挿入作業が容易となり、また過度の折曲による折曲部 の強度低下を防止することができる。
【0034】 そして、上記のように構成することによって、前記第2実施例の場合とほぼ同 様の作用が得られるほか、メイン管式ヘッダ32を用いたので、U字形ヘッダ管 の場合より大量の熱源流体を流通させることができ、ヘッダ下流側のヒートパイ プの融雪能力の低下を防止することができる。
【0035】 また図4はこの考案の第4実施例を示すもので、道路に歩道部分がない場合に 、路肩部分EにU字形ヘッダ管を埋設した形式の装置で、U字形ヘッダ管とコル ゲート管製のヒートパイプとの接続部が、なるべく車道部分Dの端となるように U字形ヘッダ管を傾斜させて埋設したもので、以下、この図に基づいて説明する 。
【0036】 融雪装置41は、道路の車道部分Dの融雪を行なうもので、路肩部分Eには、 その地中に複数のU字形ヘッダ管42が、鉛直面に対してそれぞれ傾斜させると ともに、接続管43によって互いに連通接続して設けられており、このU字形ヘ ッダ管42内には、温泉水あるいはボイラーで加熱した温水等が上流側(図4に おいて上部左側)から下流側へ流れるようになっている。
【0037】 一方、道路の車道部分Dには、その路面直下に複数本のヒートパイプ44が、 それぞれの凝縮部44b側が蒸発部44a側より高くなるようにして、道幅方向 にほぼ等間隔に配設されるとともに、各ヒートパイプ44の蒸発部44a側は、 ほぼ直角方向に折曲されて路肩部分Eの地中に設けられた各U字形ヘッダ管42 内に気密に挿入されている。
【0038】 次に、上記のように構成されるこの実施例の作用を説明する。
【0039】 降雪時や路面が凍結したり積雪があるときに、各U字形ヘッダ管42に温水が 供給されると、その中に挿入されている各ヒートパイプ44の蒸発部44aが加 熱され、それぞれに封入されている作動流体が蒸発して、その蒸気が車道部分D の路面下にそれぞれ配設された凝縮部44bへ移動して熱を放出し、凝縮して液 相の作動流体に戻り、ヒートパイプ44内を低い側へ流れて蒸発部44aに還流 する。このとき、路面下に配設された凝縮部44bから放出される熱によって、 路面上の氷雪の融解が行なわれる。
【0040】 したがって、この実施例の融雪装置41によれば、前記第2実施例の場合とほ ぼ同様の効果を得られ、さらに、歩道がない道路の場合にヒートパイプ44の蒸 発部44aを充分に長く形成できるとともに、液漏れし易いU字形ヘッダ管42 とヒートパイプ44との接続部を、車両通行量の少ない路肩部分Eに埋設できる ので、前記接続部の液漏れ事故の発生を防止することができる。また前記接続部 に液漏れが生じた場合等の改修点検作業は、車道部分Dの端の路肩部分Eのみを 掘り起して行なうことができるため、交通への影響を最小限に抑えることができ る。
【0041】 また図5および図6は、この考案の第5実施例を示すので、前記第4実施例と 同様に道路に歩道部分がない場合に、U字形ヘッダ管を車道部分Dの端に埋設し たもので、以下、これらの図に基づいて説明する。
【0042】 融雪装置51は、道路の車道部分Dの融雪を行なうもので、路肩部分Eには、 その地中に複数のU字形ヘッダ管52を垂直に配設するとともに、接続管53に よって互いに連通接続してあり、この接続管53で連通されたU字形ヘッダ管5 2内には温水が上流側(図5において上方)から下流側へ流れるようになってい る。
【0043】 一方、道路の車道部分Dには、その路面直下に複数本のヒートパイプ54が、 それぞれの凝縮部54b側が蒸発部54a側より高くなるようにして、道幅方向 にほぼ等間隔に配設され、各ヒートパイプ54の蒸発部54a側は、ほぼ直角方 向に折曲されるとともに、車道部分Dの側部でほぼ垂直方向下方に折曲されて、 路肩部分Eの地中に垂直に設けられた各U字形ヘッダ管52内に気密に挿入され ている。
【0044】 したがって、上記のように構成されるこの実施例の融雪装置51によれば、前 記第4実施例の場合とほぼ同様の作用効果が得られるとともに、さらに、U字形 ヘッダ管52を垂直に埋設したので、U字形ヘッダ管52とヒートパイプ54と の接続部からの液漏れなどに伴う改修点検作業を行なうにあたり、車道部分Dの 端の路肩部分Eを、例えば図6に示すように、U字形ヘッダ管52の長さLが1 800mmの場合には、掘削幅Wが400mmで、掘削深さDが2300mmとすれば よく、第4実施例の場合よりさらに狭くして掘削幅Wが側溝の幅程度で済むため 、交通への影響をさらに少なくすることができる。
【0045】 また、U字形ヘッダ管52が深く埋設されるため、熱源流体として不凍液を使 う場合に、不凍液の濃度を薄くすることができる。
【0046】
【考案の効果】
以上、説明したようにこの考案のヒートパイプ式道路融雪装置は、強度的に弱 いヘッダや、ヘッダとヒートパイプとの接続部分を、荷重や振動の少ない路側部 分に設けたので、亀裂の発生や漏洩などの危険が少なく、耐久性を大幅に向上さ せることができる。
【0047】 またヘッダとヒートパイプとの接続部分が、路側部分に設けられているため、 この部分から液漏れが発生しても、交通を遮断することなく改修作業ができる等 の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の道路融雪装置の第1実施例を示す
説明図。
【図2】 同じく道路融雪装置の第2実施例を示す説明
図。
【図3】 同じく道路融雪装置の第3実施例を示す説明
図。
【図4】 同じく道路融雪装置の第4実施例を示す説明
図。
【図5】 同じく道路融雪装置の第5実施例を示す説明
図。
【図6】 第5実施例の場合の改修工事における掘削範
囲を示す説明図。
【図7】 従来の道路融雪装置の一例を示す説明図。
【符号の説明】
11 融雪装置 12 箱形ヘッダ 13 接続管 14 ヒートパイプ 14a 蒸発部 14b 凝縮部 15 断熱材 21 融雪装置 22 U字形ヘッダ管 24 ヒートパイプ 24a 蒸発部 24b 凝縮部 31 融雪装置 32 メイン管式ヘッダ 33 枝管 34 ヒートパイプ 34a 蒸発部 34b 凝縮部 41 融雪装置 42 U字形ヘッダ管 43 接続管 44 ヒートパイプ 44a 蒸発部 44b 凝縮部 51 融雪装置 52 U字形ヘッダ管 53 接続管 54 ヒートパイプ 54a 蒸発部 54b 凝縮部 D 車道部分 E 路肩部分 S 歩道部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 益子 耕一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 伊藤 雅彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源流体が供給されるヘッダ内に蒸発部
    を挿入したヒートパイプの凝縮部を路面下に埋設し、こ
    のヒートパイプの凝縮部からの放熱によって路面上の積
    雪を融解するヒートパイプ式道路融雪装置において、複
    数のヒートパイプを、それぞれの凝縮部側が高くなるよ
    うにして道路の幅方向に所定の間隔で配設するととも
    に、熱源流体が供給されるヘッダを路側部分に埋設し、
    前記各ヒートパイプの蒸発部をこのヘッダ内に、熱源流
    体と接触可能に挿入したことを特徴とするヒートパイプ
    式道路融雪装置。
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