JPH09273106A - ヒートパイプ式道路融雪装置用排水流路部材 - Google Patents

ヒートパイプ式道路融雪装置用排水流路部材

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JPH09273106A
JPH09273106A JP10628996A JP10628996A JPH09273106A JP H09273106 A JPH09273106 A JP H09273106A JP 10628996 A JP10628996 A JP 10628996A JP 10628996 A JP10628996 A JP 10628996A JP H09273106 A JPH09273106 A JP H09273106A
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JP
Japan
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heat
source water
heat pipe
heat source
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Application number
JP10628996A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hasegawa
仁 長谷川
Mikiyuki Ono
幹幸 小野
Masataka Mochizuki
正孝 望月
Yuji Saito
祐士 斎藤
Katsuo Eguchi
勝夫 江口
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱源水の保有する熱を効率よく利用できるヒ
ートパイプ式道路融雪装置用排水流路部材を提供する。 【解決手段】 路面に向けて放熱する箇所に一端部を配
置したヒートパイプ13の他端部が装着され、かつ該他
端部との間で熱交換する熱源水14を流通させるヒート
パイプ式道路融雪装置用排水流路部材であって、熱源水
14を流す流路を郭定する壁部の内部に断熱部10が形
成されている。熱源水14の流下途中における土壌15
あるいは道路12等への熱放散が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヒートパイプを
利用した道路融雪装置に関し、特に熱源水の通路となる
排水流路部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】排水流路に流されて廃棄される生活排水
や温泉水、あるいは工業廃水などは、冬期でもある程度
の熱量を保有しているから、融雪の熱源として利用する
ことができる。そこで従来では、ヒートパイプを採用し
た道路融雪装置が種々試みられている。これらの融雪装
置の基本的な構成は、ヒートパイプの一端部を道路の路
面下に配設するとともに、道路の路肩部分や地中浅くに
設置された排水流路の内部に前記ヒートパイプの他端部
を配設するものである。
【0003】その排水流路とヒートパイプとの組み付け
状態は、例えば図3に示すように構成されている。すな
わち、排水流路部材1は上方が解放されたコンクリート
ブロックから形成されたいわゆるU字溝であって、その
単体を複数個直列した状態で被融雪道路の路肩部分など
に埋設される。そして、その排水流路部材1の一方の側
面下方には、複数のコルゲート型ヒートパイプ2がほぼ
直交するように貫通しており、これらのヒートパイプ2
は排水流路部材1の内部で屈曲した後、長手方向に延出
して底部3に並列に配置されている。さらに、それらの
ヒートパイプ2の上方部には、モルタル4が打設されて
いる。これは、ヒートパイプ2を排水流路部材1の所定
箇所に固定するとともに、ゴミ等と接触してヒートパイ
プが損傷することを防止するためのものである。そし
て、このモルタル4の上に温泉水や生活排水あるいは工
業廃水等のいわゆる熱源水(図示せず)が流される構成
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のヒー
トパイプ式融雪装置による融雪(除雪)は、当然、路面
上に積雪のある場合、あるいは路面が凍結している場合
などに行われるものであって、そのような状態下では気
温も相当低く、また、排水流路部材1の周囲の地中温度
も同様に低くなっている。そのため、上記のヒートパイ
プ式融雪装置では、熱源水の保有する熱のうち大半が排
水流路部材1を介して低温の土壌やアスファルト、ある
いは外気等によって奪われてしまう。その結果、熱源水
がヒートパイプ2の熱源として充分な熱量を保持できな
くなり、したがって、積雪を充分に溶かすことができな
い、あるいは融雪に時間を要する等の不都合を招来する
おそれが多分にあった。また、その傾向は、熱源水の流
れに対して下流側において顕著であった。
【0005】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、熱源水の保有する熱を効率よく融雪に利用するこ
とができる排水流路用部材を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用】この発明
は上記の目的を達成するために、路面に向けて放熱する
箇所に一端部を配置したヒートパイプの他端部が装着さ
れ、かつ該他端部との間で熱交換する熱源水を流通させ
るヒートパイプ式道路融雪装置用排水流路部材であっ
て、熱源水を流す流路を郭定する壁部の内部に断熱部が
形成されていることを特徴とするものである。
【0007】この発明の排水流路部材においても、融雪
の用に供される場合には、路肩や路面直下などの融雪を
行うべき道路の近傍に設置されるとともに、生活排水や
温泉水等のヒートパイプの熱源水が流される。その熱源
水の保有する熱は、排水流路部材を伝わって、周囲の土
壌や道路および外気など奪われるが、この発明では、壁
部の内部に断熱部が形成されており、ここで熱源水の熱
の伝達が抑制される。すなわち、排水流路部材を介した
熱源水と土壌や外気等との熱交換が抑制される。そのた
め、排水流路部材を流下もしくは滞留する熱源水は、熱
が奪われにくい。したがって、特に熱源水の流れに対し
て下流側の箇所においても、ヒートパイプの熱源として
充分に利用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を図面を参照して
説明する。図1は、この発明に係る排水流路部材を概略
的に示す図であり、図2は排水流路部材にヒートパイプ
が装着され、かつ埋設された状態を示す図である。
【0009】図1および図2において符号5は、排水流
路部材を示している。この排水流路部材5の本体6は、
平板状の底部7とその両端からほぼ垂直に起立し、かつ
対向する一対の側部8,9からなる断面U字型のコンク
リートブロックにより形成されており、所定の厚さを有
している。そして、この本体6の両側部8,9および底
部7の各々の内部には、一例として矩形の中空部が複数
箇所に亘って形成されている。そして、これら中空部
は、断熱部10として作用する。なお、断熱部10は、
本体6の強度を損なわない程度の寸法および数であるこ
とが好ましい。
【0010】一方、符号11は蓋部を示しており、この
蓋部11は本体6の開放する上方部に着脱可能に取付け
られるものであって、所定の厚さを有したコンクリート
板によって形成されている。そして、この蓋部11に
も、その内部に矩形の中空部が複数形成されており、前
記本体6と同様にそれらの中空部は断熱部10として作
用する。なお、この蓋部11は、一般的なU字溝に備え
られる蓋と同様に本体6にゴミが入り込むことや、ある
いは車両の脱輪を防止するためのものであり、必要に応
じて備えられる。
【0011】そして、上記のような構成の本体6と蓋部
11とによりヒートパイプ式の道路融雪装置用の排水流
路を形成する場合には(図2参照)、例えば融雪を行う
道路12の路肩部分に本体6を複数個直列に並べた状態
で埋設するとともに、適当な間隔で各本体6に熱輸送用
のヒートパイプ13を装着する。さらに蓋部11を本体
6に取付けることにより、温泉水や生活廃水、あるいは
工業排水などの熱源水14が流される排水流路(側溝)
が形成される。なお、前記ヒートパイプ13はその蒸発
部となる端部が本体6を貫通して熱源水14と熱授受す
るように配設されるとともに、その凝縮部となる端部が
融雪の対象となる道路12の直下などに配設される。
【0012】つぎに上記のように構成されたこの発明の
作用を説明する。この発明の排水流路部材5において
も、一般的なヒートパイプ式の道路融雪用排水流路と同
様に、融雪の用に供される場合には、温泉水や生活廃水
等の所定の熱量を保有するヒートパイプ13の熱源水1
4が流される。その熱源水14の保有する熱は、排水流
路部材5を流下あるいは滞留している間に、底部7およ
び両側部8,9を介して周囲の土壌15など徐々に奪わ
れる。また同様に、熱源水14は蓋部11を介して本体
6の外部雰囲気にも熱を奪われる。すなわち、熱源水1
4の熱は、本体6を伝わってその外部に放出される。し
かしながら、ここに示す排水流路部材5には、前述のよ
うに断熱部10が複数箇所に亘って形成されており、そ
れらの断熱部10は中空状であるから、その断熱部10
において熱源水14の熱伝導が抑制される。すなわち、
本体6と土壌15や道路12との熱交換が抑制され、そ
の結果、熱源水14が流下途中において放散してしまう
熱量が少なくなる。
【0013】このように、上記の排水流路部材5によれ
ば、熱源水14の熱が土壌や外気などに奪われることを
可及的に防止するので、熱源水14を熱を効率よく融雪
に利用することができる。すなわち、ヒートパイプ式道
路融雪装置における迅速な融雪あるいはムラの無い均一
的な融雪などを実現することができ、これは熱源水14
の下流側においても同様に実現される。
【0014】また、上記のように断熱部10を中空部に
よって形成すれば、例えば発泡スチロールやグラスウー
ル等の断熱材を本体および蓋部に埋め込んだ構成と比べ
ると、重量が軽くなる利点があり、これは特に運搬や施
工の際に有利となる。
【0015】なお、上記の実施例では、排水流路部材と
してコンクリート製のいわゆるU字溝を採用し、また蓋
部を備える構成としたが、この発明は上記の実施例に限
定されるものではなく、排水流路部材は、要は単体もし
くは複数個接続した状態でヒートパイプの熱源水の流路
を成すものであればよく、したがって、例えばいわゆる
土管、あるいは一般的な金属パイプであっても、上記実
施例と同様に優れた効果を奏する。また、上記実施例で
は中空部により断熱部を形成しているが、断熱部を適宜
な断熱素材によって形成することもできる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明では、熱源水を流す流路を郭定する壁部の内部に断熱
部が形成されているので、ヒートパイプ式道路融雪装置
用排水流路部材を熱源水が流下する途中もしくは滞留す
る状態において、土壌や外気などによって奪われる熱量
を抑制することができる。すなわち、熱源水の熱をヒー
トパイプの熱源として融雪に効率よく利用できるため、
ひいては融雪能力の低下を未然に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す概略図である。
【図2】ヒートパイプが本体に装着された状態を示す断
面図である。
【図3】従来技術の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
5…排水流路部材、 10…断熱部、 13…ヒートパ
イプ、 14…熱源水。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 江口 勝夫 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面に向けて放熱する箇所に一端部を配
    置したヒートパイプの他端部が装着され、かつ該他端部
    との間で熱交換する熱源水を流通させるヒートパイプ式
    道路融雪装置用排水流路部材であって、熱源水を流す流
    路を郭定する壁部の内部に断熱部が形成されていること
    を特徴とするヒートパイプ式道路融雪装置用排水流路部
    材。
JP10628996A 1996-04-03 1996-04-03 ヒートパイプ式道路融雪装置用排水流路部材 Pending JPH09273106A (ja)

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JP10628996A JPH09273106A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 ヒートパイプ式道路融雪装置用排水流路部材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106758676A (zh) * 2017-03-15 2017-05-31 浙江大学 一种多层次环保型道路排水及导水系统
JP2017166191A (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 積水化学工業株式会社 地表面温調装置

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017166191A (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 積水化学工業株式会社 地表面温調装置
CN106758676A (zh) * 2017-03-15 2017-05-31 浙江大学 一种多层次环保型道路排水及导水系统
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