JP2561637Y2 - ヒートパイプ式道路融雪装置 - Google Patents

ヒートパイプ式道路融雪装置

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JP2561637Y2 JP1991035753U JP3575391U JP2561637Y2 JP 2561637 Y2 JP2561637 Y2 JP 2561637Y2 JP 1991035753 U JP1991035753 U JP 1991035753U JP 3575391 U JP3575391 U JP 3575391U JP 2561637 Y2 JP2561637 Y2 JP 2561637Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ヘッダ内を流れる熱
源流体から採熱して融雪を行なうヒートパイプ式道路融
雪装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路の融雪を行なう従来のヒートパイプ
式道路融雪装置としては、例えば図5に示すものがあ
る。
【0003】この融雪装置1は、坂路の車道部分の融雪
を行なうもので、U字形のヘッダ管2が等間隔に複数個
連設されたヘッダ配管3を、道路を横断する方向にほぼ
水平な状態で路面下に配設するとともに、各ヘッダ管2
には、それぞれヒートパイプ4の蒸発部4aが気密に挿
入されて、蒸発部4aの表面が、ヘッダ管2内を流通す
る熱源流体に接触して加熱されるようになっている。ま
た、各ヒートパイプ4は、それぞれの凝縮部4b側が坂
路の高い側となるようにして、道幅方向にほぼ等間隔に
配設されている。
【0004】そして、各ヒートパイプ4の低い側の端部
となる前記蒸発部4aがそれぞれ挿入されているヘッダ
配管3の上流側には、ボイラ5で加熱した温水を供給す
るようにポンプ6が介設された供給管7が接続され、ま
た下流側には、各ヒートパイプ4を加熱して温度低下し
た温水をボイラ5に戻す排水管8が接続されて、ヘッダ
管2内に所定温度以上の温水を供給できるように循環路
が形成されている。
【0005】したがって、降雪時や路面に積雪があると
きに、ヘッダ管2内に温水を流通させると、車道部分の
路面下に埋設された各ヒートパイプ4の蒸発部4aがそ
れぞれ加熱され、封入されている作動流体が蒸発して、
その蒸気が凝縮部4bへ移動する。そして凝縮部4bで
は、作動流体の蒸気が、熱輸送してきた蒸発潜熱を放出
して凝縮し、液相の作動流体に戻って再び蒸発部4aに
還流する。このとき、路面下に配設された凝縮部4bか
ら放出された熱によって、路面上の融雪が行なわれる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来の坂路に設けられた融雪装置1においては、ヒートパ
イプ4をボトムヒート状態で効率よく作動させるため
に、各ヒートパイプ4の蒸発部4aが坂路の下側に位置
し、凝縮部4b側の端部が最も高くなるように配設され
ている。そのため、各ヒートパイプ4の蒸発部4aが挿
入されているヘッダ配管3は、道路を横断する方向に設
けられることとなる。
【0007】その結果、車道を通行する車両の重量や通
行に伴なう振動等が、ヘッダ配管3や、他の部分よりも
構造的に弱いヘッダ管2とヒートパイプ4との接続部分
に加わり易く、ヘッダ管2とヒートパイプ4との接続部
やヘッダ管2の相互間の接続部等に隙間や亀裂が生じ
て、温水の漏出が発生し易いという問題があった。
【0008】そして、ヘッダ管2とヒートパイプ4との
接続部に亀裂が生じたり、破損したりして液漏れを起し
た場合には、車両の通行を規制し、ヘッダ管2とヒート
パイプ4との接続部が埋設されている部分の路面を掘り
起し、前記接続部の破損箇所の修理を行なう必要があっ
た。
【0009】この考案は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、車両重量や振動を受けても、熱源流体の漏洩等の
不具合を生じ難い構造のヒートパイプ式道路融雪装置を
提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として請求項1に記載した考案は、熱源流体の有
する熱をヒートパイプによって路面下に輸送して路面を
下側から加熱して路面上の積雪を融解するヒートパイプ
式道路融雪装置において、前記熱源流体が連続的に供給
される複数の箱形ヘッダが、路側部に上下方向に向けて
埋設されるとともに、複数本のヒートパイプが、それぞ
れの凝縮部側が高くなるようにして道路の幅方向に所定
の間隔を開けて配設され、互いに隣接する複数本のヒー
トパイプを一組としてそれらの蒸発部が単一の前記箱形
ヘッダに該箱形ヘッダ内の熱源流体と接触するようにま
とめて挿入されていることを特徴としている。 また、請
求項2に記載した発明は、熱源流体の有する熱をヒート
パイプによって路面下に輸送して路面を下側から加熱し
て路面上の積雪を融解するヒートパイプ式道路融雪装置
において、前記熱源流体が連続的に流通させられる複数
のU字形ヘッダ管が、互いに直列に接続されるととも
に、それらのU字形ヘッダ管が路側部に、水平面に対し
て交差する向きに埋設され、さらに複数本のヒートパイ
プが、それぞれの凝縮部側が高くなるようにして道路の
幅方向に所定の間隔を開けて配設されるとともにそれら
の蒸発部が前記U字形ヘッダ管の内部に、熱源流体と接
触するように挿入されていることを特徴としている。
【0011】
【作用】したがって、請求項1の発明によれば、大きな
荷重や振動に対して構造的に弱い箱形ヘッダとヒートパ
イプとの接続部を、車道部分を避けて路側部に設けたの
で、車両通行時の大きな荷重や振動が、ヘッダとヒート
パイプとの接続部に作用しにくく、したがって、前述の
接続部における亀裂等の発生や、それに伴う熱源流体の
漏出を防止できる。
【0012】前述の通り、箱形ヘッダが上下方向に向け
て配置されているので、各ヒートパイプの蒸発部と熱源
流体との充分な接触面積を確保しつつ、路側部の幅方向
における箱形ヘッダの占有スペースを狭くすることがで
きる。そのため、融雪能力に優れる利点を有しており、
さらに、万が一、ヒートパイプと箱形ヘッダとの接続部
に故障が生じても、車両などの通行をほとんど阻害せず
に改修工事が行なえる利点がある。 また、請求項2の発
明によれば、複数のU字形ヘッダ管が互いに直列に接続
されているから、そこに熱源流体を流通させた場合のヒ
ートパイプの蒸発部との接触面積を大きくでき、これに
より、充分な融雪能力を得ることができる。前述の通
り、U字形ヘッダ管は水平面に対して交差する向き、す
なわち、立ち上げた状態、あるいは傾斜させた状態に配
設されていて、路側部の幅方向におけるU字形ヘッダ管
の占有スペースが狭いから、車両通行時の大きな荷重や
振動が作用しにくく、その分だけ亀裂等の発生や、それ
に伴う熱源流体の漏出を防止できる。また、万が一、故
障が生じても掘削する幅が狭いので、車両などの通行を
ほとんど阻害せず改修工事を行なうことができる。
【0013】
【実施例】以下、この考案のヒートパイプ式道路融雪装
置の実施例を図1ないし図4を参照して説明する。
【0014】図1はヘッダとして箱形ヘッダを用い、か
つ温泉水の熱を利用して坂路の融雪を行なう融雪装置
請求項1の考案を適用した第1実施例を示すもので、こ
の融雪装置11は、坂路の車道部分Dの融雪を行なうも
であり、この考案の路側部に相当する歩道部分Sに
は、その地中に複数の箱形ヘッダ12が、坂路の勾配に
合せて傾斜させた状態で所定間隔に配置されている。図
1に示すように、各箱形ヘッダ12は、一例として中空
扁平容器からなり、立設させた状態すなわち上下方向に
向けた姿勢で埋設されている。そして、これらの箱形ヘ
ッダ12は、坂路の上側(図1において右上側)に位置
する箱形ヘッダ12の下側の側面下部と、下側に位置す
る箱形ヘッダ12の上側の側面上部との間を、それぞれ
接続管13によって気密に連通されている。そして熱源
となる温泉水が、上流側(図1において上側)の接続管
13を経由して供給され、下流側の箱形ヘッダ12に順
次供給され、また各箱形ヘッダ12内にその一部が一時
的に滞溜するようになっている。
【0015】一方、坂路の車道部分Dには、その路面直
下に複数本のヒートパイプ14が、それぞれの凝縮部1
4b側を坂路の高い側となるようにして、道幅方向にほ
ぼ等間隔に配設されている。各ヒートパイプ14の低い
側は、歩道部分Sの地中に設けられた各箱形ヘッダ12
の側方部分において、それぞれ水平方向に折曲形成され
るとともに間隔を狭くして集合させてあり、この水平に
配設された部分の先端側の蒸発部14aは、さらにほぼ
垂直方向下方へ折曲形成して、それぞれの蒸発部14a
が箱形ヘッダ12内に気密に挿入されている。すなわ
ち、各箱形ヘッダ12ごとに複数本のヒートパイプ14
がまとめて挿入されている。
【0016】また、各ヒートパイプ14の凝縮部14b
のうち蒸発部14aに近い部分、すなわち、水平方向に
折曲形成されるとともに間隔を狭くして集合させてある
部分のうち、歩道部分Sの地中に配設された部分と、箱
形ヘッダ12から離れた側の路面の融雪を担当するヒー
トパイプ14とには、断熱材15の被覆を設けて無駄な
放熱を防ぐようになっている。
【0017】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を説明する。
【0018】降雪時や路面が凍結したり積雪があるとき
に、接続管13を経由して各箱形ヘッダ12に温泉水が
供給されると、各箱形ヘッダ12にそれぞれ挿入されて
いる各ヒートパイプ14の蒸発部14aが加熱され、そ
れぞれに封入されている作動流体が蒸発して、その蒸気
が車道部分Dの路面下にそれぞれ配設された凝縮部14
bへ移動する。
【0019】そして凝縮部14bでは、作動流体の蒸気
が蒸発潜熱を放出して凝縮し、液相の作動流体に戻り、
ヒートパイプ14内を低い側へ流れて再び蒸発部14a
に還流する。このとき、路面下に配設された凝縮部14
bから放出される熱によって、路面上の氷雪の融解が行
なわれる。
【0020】また、各ヒートパイプ14の歩道部分Sの
地中に配設された部分を断熱材15で被覆してあるた
め、この部分からの無駄な放熱が防止される。また箱形
ヘッダ12から離れた側の路面の融雪を行なうヒートパ
イプ14のうち、間隔を狭めてほぼ水平方向に配設され
ている部分を、所定の長さに亘って断熱材15で被覆し
て、融雪を行なう凝縮部14bの有効長さが、他のヒー
トパイプ14とほぼ等しくなるようにしてあるので、車
道部分D上の積雪等を、残すことなく全体を均等に融雪
することができる。
【0021】そして、この融雪装置11においては、箱
形ヘッダ12を上下方向に向けて設置しているから、元
来、広さの限られている路側の歩道部分Sに収めること
ができ、換言すれば、大きな荷重や振動に対して構造的
に弱いヘッダとヒートパイプとの接続部分を車道部分D
の外へ設けることができる。そのため、車両通行時の大
きな荷重や振動が、ヘッダとヒートパイプとの接続部に
加わらず、したがってヘッダとヒートパイプとの接続部
の亀裂発生が防止され、その結果、車両重量や振動を受
けても、温水の漏出等の不具合が発生しない。
【0022】また、液漏れが発生し易いヘッダとヒート
パイプとの接続部が歩道部分Sの下に埋設されているた
め、液漏れ事故等が発生した場合に、車両の通行止め等
の交通に障害を与えることなく改修工事を行なうことが
できる。
【0023】なお、上記実施例においては、坂路の融雪
を行なう場合について説明したが、坂路以外の平坦な道
路の融雪装置としても実施することができる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】また図2は請求項2の考案に係る第2実
例を示すもので、道路に歩道部分がない場合に、路肩部
分EにU字形ヘッダ管を埋設した形式の装置で、U字形
ヘッダ管とコルゲート管製のヒートパイプとの接続部
が、なるべく車道部分Dの端となるようにU字形ヘッダ
管を傾斜させて埋設したもので、以下、この図に基づい
て説明する。
【0036】融雪装置41は、道路の車道部分Dの融雪
を行なうもので、請求項2の考案の路側部に相当する路
肩部分Eには、その地中に複数のU字形ヘッダ管42
が、鉛直面に対してそれぞれ傾斜させるとともに、接続
管43によって互いに連通接続して設けられている。こ
の接続管43は、長さの短い直管状のものであり、U字
形ヘッダ管42のうち平行に対向する部分の長さ方向で
の中間箇所に接続されている。つまり、隣接するU字形
ヘッダ管42同士が、互いに直列に連結した構成となっ
ている。したがって、これらのU字形ヘッダ管42およ
び接続管43内には、温泉水あるいはボイラーで加熱し
た温水等が上流側(図2において上部左側)から下流側
へ流れるようになっている。
【0037】一方、道路の車道部分Dには、その路面直
下に複数本のヒートパイプ44が、それぞれの凝縮部4
4b側が蒸発部44a側より高くなるようにして、道幅
方向にほぼ等間隔に配設されている。これに対して、各
ヒートパイプ44の蒸発部44a側は、ほぼ直角方向に
折曲されて各U字形ヘッダ管42のうち平行に対向する
部分に深く挿入されている。なお、ヒートパイプ44と
U字形ヘッダ管42との連結部分は、ゴムパッキン等の
手段により気密性が担保されている。
【0038】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を説明する。
【0039】降雪時や路面が凍結したり積雪があるとき
、温水の供給を開始すれば、各接続管43を経由して
各U字形ヘッダ管42内に温水が流通する。したがっ
て、各ヒートパイプ44の蒸発部44aに温水が直接接
触し、それぞれに封入されている作動流体が蒸発する。
その蒸気は、車道部分Dの路面下にそれぞれ配設された
凝縮部44bへ移動して熱を放出し、凝縮して液相の作
動流体に戻り、ヒートパイプ44内を低い側へ流れて蒸
発部44aに還流する。このとき、路面下に配設された
凝縮部44bから放出される熱によって、路面上の氷雪
の融解が行なわれる。
【0040】したがって、この実施例の融雪装置41に
よれば、前記第1実施例の場合とほぼ同様の融雪効果を
得られる。さらに、道路の幅方向におけるU字形ヘッダ
管42の占有する範囲を狭くした状態でヒートパイプ4
4の蒸発部44aを充分に長く形成できる。また、液
れし易いU字形ヘッダ管42とヒートパイプ44との接
続部を、車両通行量の少ない路肩部分Eに埋設できるの
で、前記接続部の液漏れ事故の発生を防止することがで
きる。また前記接続部に液漏れが生じた場合等の改修点
検作業は、車道部分Dの端の路肩部分Eのみを掘り起し
て行なうことができるため、交通への影響を最小限に抑
えることができる。
【0041】また図3および図4は、請求項2の考案に
係る第3実施例を示すもので、前記第2実施例と同様に
道路に歩道部分がない場合に、U字形ヘッダ管を車道部
分Dの端に埋設したもので、以下、これらの図に基づい
て説明する。
【0042】融雪装置51は、道路の車道部分Dの融雪
を行なうものであり、路肩部分Eには、複数個のU字形
ヘッダ管52と複数個の接続管53とを一体に接続させ
たユニットが埋設されている。より具体的には、このユ
ニットは、各U字形ヘッダ管52の端部側を鉛直上方に
向けた状態、すなわち垂直に立てた状態で埋設されてい
る。なお、接続管53とU字形ヘッダ管52とは、上記
第2実施例と同じ構成で連結されている。そして、接
管53およびU字形ヘッダ管52内には温水が上流側
図3において上方)から下流側へ流れるようになって
いる。
【0043】一方、道路の車道部分Dには、その路面直
下に複数本のヒートパイプ54が、それぞれの凝縮部5
4b側が蒸発部54a側より高くなるようにして、道幅
方向にほぼ等間隔に配設されている。これに対して、各
ヒートパイプ54の蒸発部54a側は、ほぼ直角方向に
折曲されるとともに、車道部分Dの側部でほぼ垂直方向
下方に折曲されて、各U字形ヘッダ管52のうち平行に
対向する部分に深く挿入されている。
【0044】したがって、上記のように構成されるこの
実施例の融雪装置51によれば、前記第2実施例の場合
とほぼ同様の融雪効果が得られる。さらに、U字形ヘッ
ダ管52を垂直に埋設したので、道路の幅方向における
U字形ヘッダ管52の占有範囲が第2実施例よりも小さ
くなる。これにより、U字形ヘッダ管52とヒートパイ
プ54との接続部からの液漏れなどに伴う改修点検作業
を行なうにあたり、例えば図4に示すように、U字形ヘ
ッダ管52の長さLが1800mmの場合には、掘削幅W
が400mmで、掘削深さDが2300mmとすればよい。
このように、掘削幅Wが第2実施例の場合よりさらに狭
く、側溝の幅程度で済むため、交通への影響をさらに少
なくすることができる。
【0045】また、U字形ヘッダ管52が深く埋設され
るため、熱源流体として不凍液を使う場合に、不凍液の
濃度を薄くすることができる。
【0046】
【考案の効果】以上、説明したように請求項1および請
求項のいずれの考案においても、箱形ヘッダあるいはU
字形ヘッダ管の路側部の幅方向における占有スペースが
狭いから、亀裂の発生や漏洩などの危険が少なく、耐久
性を大幅に向上させることができる。
【0047】また、万が一、箱型ヘッダとヒートパイプ
との接続部分あるいはU字形ヘッダ管とヒートパイプと
の接続箇所から液漏れが発生しても、改修工事のために
掘削する幅が狭いから、交通をほとんど阻害せずに改修
作業を行うことができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の考案に係る第1実施例を示す説明
図。
【図2】 請求項2の考案に係る第2実施例を示す説明
図。
【図3】 請求項2の考案に係る第3実施例を示す説明
図。
【図4】 第3実施例の場合の改修工事における掘削範
囲を示す説明図。
【図5】 従来の道路融雪装置の一例を示す説明図。
【符号の説明】
11 融雪装置 12 箱形ヘッダ 13 接続管 14 ヒートパイプ 14a 蒸発部 14b 凝縮部 15 断熱材 21 融雪装置 22 U字形ヘッダ管 24 ヒートパイプ 24a 蒸発部 24b 凝縮部 31 融雪装置 32 メイン管式ヘッダ 33 枝管 34 ヒートパイプ 34a 蒸発部 34b 凝縮部 41 融雪装置 42 U字形ヘッダ管 43 接続管 44 ヒートパイプ 44a 蒸発部 44b 凝縮部 51 融雪装置 52 U字形ヘッダ管 53 接続管 54 ヒートパイプ 54a 蒸発部 54b 凝縮部 D 車道部分 E 路肩部分 S 歩道部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 益子 耕一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 伊藤 雅彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源流体の有する熱をヒートパイプによ
    って路面下に輸送して路面を下側から加熱して路面上の
    積雪を融解するヒートパイプ式道路融雪装置において、 前記熱源流体が連続的に供給される複数の箱形ヘッダ
    が、路側部に上下方向に向けて埋設されるとともに、複
    数本のヒートパイプが、それぞれの凝縮部側が高くなる
    ようにして道路の幅方向に所定の間隔を開けて配設さ
    れ、互いに隣接する複数本のヒートパイプを一組として
    それらの蒸発部が単一の前記箱形ヘッダに該箱形ヘッダ
    内の熱源流体と接触するようにまとめて挿入されている
    とを特徴とするヒートパイプ式道路融雪装置。
  2. 【請求項2】 熱源流体の有する熱をヒートパイプによ
    って路面下に輸送して路面を下側から加熱して路面上の
    積雪を融解するヒートパイプ式道路融雪装置において、 前記熱源流体が連続的に流通させられる複数のU字形ヘ
    ッダ管が、互いに直列に接続されるとともに、それらの
    U字形ヘッダ管が路側部に、水平面に対して交差する向
    きに埋設され、さらに複数本のヒートパイプが、それぞ
    れの凝縮部側が高くなるようにして道路の幅方向に所定
    の間隔を開けて配設されるとともにそれらの蒸発部が前
    記U字形ヘッダ管の内部に、熱源流体と接触するように
    挿入されているこ とを特徴とするヒートパイプ式道路融
    雪装置。
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