JP2003014335A - 融雪設備 - Google Patents

融雪設備

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JP2003014335A
JP2003014335A JP2001194414A JP2001194414A JP2003014335A JP 2003014335 A JP2003014335 A JP 2003014335A JP 2001194414 A JP2001194414 A JP 2001194414A JP 2001194414 A JP2001194414 A JP 2001194414A JP 2003014335 A JP2003014335 A JP 2003014335A
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snow melting
pump
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medium circulation
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Masafumi Inoue
雅史 井上
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/10Geothermal energy

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 融雪設備の施設を容易にする。 【解決手段】 融雪対象箇所Mに設置した放熱器1にヒ
ートポンプHによる加熱熱媒L2を供給して融雪を行な
う融雪設備を構成するのに、伝熱面積が同等の放熱器1
を融雪対象箇所Mに列状に並置し、それら放熱器1に対
し熱媒循環路12を介して各別に接続する同仕様のヒー
トポンプH(ないし、それを備える熱源ユニット2)
を、放熱器1列の傍らで接続対象の放熱器1に対応位置
させて放熱器1の列方向に並置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路などの融雪対
象箇所に設置した放熱器にヒートポンプによる加熱熱媒
を供給して融雪を行なう融雪設備に関する。
【0002】
【従来の技術】融雪設備では道路交通の確保などの目的
上、融雪対象箇所の面積が大きい(例えば数百m2 〜数
千m2 に及ぶ)場合が多いが、このような場合、従来は
図4に示す如く、融雪対象箇所Mの面積に応じた多数の
放熱器1を融雪対象箇所Mの全体にわたらせて並置する
とともに、その融雪対象箇所Mの面積(換言すれば、放
熱器1の並置数)に応じて設計製作した大型ヒートポン
プH′を融雪対象箇所Mの傍らに設置し、そして、その
大型ヒートポンプH′で加熱した熱媒L2を融雪対象箇
所Mの全巾にわたる長尺な熱媒循環路12′を通じて大
型熱媒循環ポンプP2′により多数の放熱器1に対し並
列的に分配する設備構成が採られていた。
【0003】また、地中熱を熱源として融雪を行なう形
式では、同図4に示す如く、地熱用の多数の熱採取器3
を、相互の熱的影響を防止するために間隔を隔てて分散
させた状態で融雪対象箇所Mの下方や近傍の地中Gに埋
設し、これら多数の熱採取器3をその分散設置域の全巾
にわたる長尺な採熱側の熱媒循環路13′及び採熱側の
大型熱媒循環ポンプP1′を介して上記ヒートポンプ
H′に接続していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の設備構成では次の(イ)〜(ホ)の問題があった。
【0005】(イ)設備の施設地ごとに、それら施設地
各々の融雪対象箇所面積に応じた能力を備える異なる仕
様の大型ヒートポンプH′を新たに設計製作するため、
その設計製作に要する時間と労力が大きく、また、その
ことで設計製作の費用が嵩んで設備費が高く付く。
【0006】(ロ)市街地などでは大型ヒートポンプ
H′の設置に要するまとまった大きなスペースを確保す
るのが難しく、このために市街地等への設備施設が難し
い。
【0007】(ハ)大型ヒートポンプH′の設置施工や
長尺な熱媒循環路12′,13′の配管施工が大掛かり
でその施工が難しく、また、そのことで施工費が嵩み設
備費の一層の増大要因になる。
【0008】(ニ)設備の規模が大きく設備費が大きい
にもかかわらず、大型ヒートポンプH′の製作及び設
置、多数の放熱器1の設置、長尺な熱媒循環路12′,
13′の配管施工の全てを終えるまで実用レベルの試験
運転を行なうことができず、このことが設備の発注者及
び受注業者の双方にとって大きなリスクになる。
【0009】(ホ)ヒートポンプH′や熱媒循環ポンプ
P1′,P2′が故障すると、また、メンテナンスの為
にヒートポンプH′や熱媒循環ポンプP1′,P2′の
停止が必要になると、大きな面積を有する融雪対象箇所
Mの全体で融雪が不能になり影響が大きい。
【0010】これらの実情に鑑み、本発明の主たる課題
は、合理的な設備構成を採ることにより上記の如き問題
を効果的に解消する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1に係る発
明は融雪設備に係り、その特徴は、融雪対象箇所に設置
した放熱器にヒートポンプによる加熱熱媒を供給して融
雪を行なう融雪設備を構成するのに、伝熱面積が同等の
前記放熱器を融雪対象箇所に列状に並置し、それら放熱
器に対し熱媒循環路を介して各別に接続する同仕様の前
記ヒートポンプを、放熱器列の傍らで接続対象の放熱器
に対応位置させて放熱器の列方向に並置してある点にあ
る。
【0012】つまり、この構成によれば、次の(a)〜
(e)の作用効果を得ることができる。 (a)施設地ごとに融雪対象箇所の面積が異なることに
対し同一仕様のヒートポンプの並置数を異ならせること
で対応できるから、ヒートポンプの製作については同一
仕様の小型なものを繰り返し製作するだけで済み、これ
により、施設地ごとに仕様の異なる大型なヒートポンプ
を新たに設計製作することが必要な従来の設備構成に比
べ、ヒートポンプの製作を容易にすることができ、ま
た、そのことで設備費を効果的に低減することができ
る。
【0013】(b)個々のヒートポンプが小型なもので
済み、また、その小型なヒートポンプを分散させて設置
する施設形態になるから、ヒートポンプの設置にまとま
った大きなスペースを確保する必要がなく、これによ
り、大型ヒートポンプの設置にまとまった大きなスペー
スを要する従来の設備構成に比べ、市街地などへの設備
施設を容易にすることができる。
【0014】(c)個々のヒートポンプが小型なもので
済むことからそれらヒートポンプの設置施工が容易にな
り、また、各ヒートポンプが放熱器列の傍らで接続対象
の放熱器に対応位置することから、各ヒートポンプと対
応の放熱器とにわたらせる熱媒循環路の配管施工も容易
になり、これにより、大掛かりな大型ヒートポンプの設
置施工及び長尺熱媒循環路の配管施工が必要な従来の設
備構成に比べ、設備施工を容易にすることができ、ま
た、そのことで設備費の一層効果的な低減が可能にな
る。
【0015】(d)設備全体の施設にかかる前に並置予
定数のうちの一部の放熱器とそれに対するヒートポンプ
のみを先行施設(すなわち、予定設備のうちの一部のみ
を先行施設)して、その先行施設の放熱器とヒートポン
プを用いて実用レベルの試験運転を行なうことができ、
これにより、設備規模が大きいにもかかわらず設備全体
の施設完了後にしか実用レベルの試験運転を実施できな
い従来の設備構成に比べ、設備の発注者及び受注業者双
方の経済的リスクを大きく軽減することができる。
【0016】また、設備全体の構築過程において施設が
先に完了した放熱器とヒートポンプとの組から順次に実
用に供することもでき、このことは融雪対象箇所の利用
者にとって大きなメリットになる。
【0017】(e)一部のヒートポンプや熱媒循環ポン
プが故障しても、その故障機に対応する放熱器の設置部
分で融雪が不能になるだけで、融雪対象箇所の全体が融
雪不能になることはなく、また、メンテナンスの為にヒ
ートポンプや熱媒循環ポンプの停止が必要になるとして
も、並置されたヒートポンプや熱媒循環ポンプの一部数
ずつを停止してメンテナンスを行なう形態を採ること
で、融雪対象箇所全体の融雪運転停止を回避でき、この
点、ヒートポンプや熱媒循環ポンプの故障ないしメンテ
ナンスの為の運転停止で融雪対象箇所の全体が融雪不能
になる従来の設備構成に比べ、実用性や信頼性の面でも
一層優れた融雪設備にすることができる。
【0018】〔2〕請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであ
り、その特徴は、前記ヒートポンプの熱採取を地中に設
置した地熱用又は下水路に設置した下水熱用の熱採取器
から行なう構成において、並置の前記ヒートポンプに対
し採熱側の熱媒循環路を介して各別に接続する伝熱面積
が同等の前記熱採取器を、接続対象ヒートポンプの設置
箇所の近傍又は直下に位置させて前記放熱器の列方向に
並置してある点にある。
【0019】つまり、この構成によれば、各熱採取器が
接続対象ヒートポンプの設置箇所の近傍又は直下に位置
することから、各熱採取器と対応のヒートポンプとにわ
たらせる採熱側の熱媒循環路の配管施工が容易になり、
これにより、請求項1に係る発明で前述の如くヒートポ
ンプの設置施工及び放熱側の熱媒循環路の配管施工が容
易になることと相俟って、設備施工を一層容易にするこ
とができ、また、そのことで設備費のさらに効果的な低
減が可能になる。
【0020】〔3〕請求項3に係る発明は、請求項1又
は2に係る発明の実施に好適な実施形態を特定するもの
であり、その特徴は、前記ヒートポンプとそれに接続す
る熱媒循環ポンプを単一のケースに内装して熱源ユニッ
トを形成し、前記ヒートポンプの並置列として、この熱
源ユニットを放熱器列の傍らで接続対象の放熱器に対応
位置させて前記放熱器の列方向に並置してある点にあ
る。
【0021】つまり、この構成によれば、熱源ユニット
の設置をもってヒートポンプと熱媒循環ポンプの設置を
完了でき、また、ヒートポンプと熱媒循環ポンプとを接
続する熱媒配管の現場施工も不要にすることができ、こ
れにより、ヒートポンプと熱媒循環ポンプを別々に設置
する設備構成に比べ、設備施工を一層容易にすることが
でき、また、そのことで設備費のさらに効果的な低減が
可能になる。
【0022】〔4〕請求項4に係る発明は、請求項3に
係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであ
り、その特徴は、前記熱源ユニットを構成するのに、前
記ヒートポンプの構成機器である蒸発器と圧縮機と凝縮
器を横方向に一列に並べて前記ケースの上部側に内装
し、かつ、前記熱媒循環ポンプとそれに接続する膨張タ
ンクをケース上部側におけるヒートポンプ構成機器の並
べ方向と同方向に並べて前記ケースの下部側に内装して
ある点にある。
【0023】つまり、この構成によれば、ヒートポンプ
構成機器、熱媒循環ポンプ、及び、膨張タンクの上記の
如きケース内配置により、熱源ユニットをヒートポンプ
構成機器の並べ方向とは直交するユニット幅方向(換言
すればユニット前後厚み方向)の寸法が小さいコンパク
トなものにすることができ、これにより、設備の施設に
おいて個々の熱源ユニットの設置スペースの確保をさら
に容易にすることができ、また、それら熱源ユニットを
放熱器列の傍ら(すなわち、融雪対象箇所の傍ら)で放
熱器の列方向に並置することにおいて、個々の熱源ユニ
ットが融雪対象箇所の利用(例えば道路交通)の邪魔に
なることも一層効果的に回避することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1はヒートポンプを用いた融雪
設備を示し、1は融雪対象箇所である歩道Mの路面下に
設置した放熱器、2はその歩道Mの傍らに設置した熱源
ユニット、3は熱源ユニット2の下方で地中Gに埋設し
たU字管状の地熱用熱採取器(いわゆる地中熱交換器)
である。
【0025】熱源ユニット2は、図2及び図3に示す如
く、蒸気圧縮式のヒートポンプHと採熱側及び放熱側の
2つの熱媒循環ポンプP1,P2とその他の付属機器を
単一のケース2aに内装してユニット化したものであ
り、採熱側の熱媒循環ポンプP1によりヒートポンプH
の蒸発器4と地熱用熱採取器3との間で採熱側の熱媒L
1を循環させるとともに、放熱側の熱媒循環ポンプP2
によりヒートポンプHの凝縮器5と放熱器1との間で放
熱側の熱媒L2を循環させ、これにより、地熱用熱採取
器3で地中Gから熱採取してその採取熱をヒートポンプ
Hで昇温し、その昇温熱を放熱器1において放熱させる
ことで融雪を行なう。
【0026】ヒートポンプHは、その構成機器として蒸
発器4及び凝縮器5の他に圧縮機6、膨張弁7、レシー
バ8を備え、周知の如く圧縮機6−凝縮器5−レシーバ
8−膨張弁7−蒸発器4−圧縮機6の順に冷媒を循環さ
せることで、蒸発器4において循環の採熱側熱媒L1か
ら吸熱するとともに凝縮器5において循環の放熱側熱媒
L2を加熱する。
【0027】なお、図3においてヒートポンプHの冷媒
配管は2点鎖線で示し、熱媒配管は実線で示してある。
【0028】熱源ユニット2のケース2aには、ヒート
ポンプH及び熱媒循環ポンプP1,P2の他に分配ヘッ
ダ9、集合ヘッダ10、採熱側及び放熱側の2つの膨張
タンクT1,T2、並びに、制御盤11を内装してあ
り、放熱器1を構成する複数の伝熱チューブ1a夫々の
一端を放熱側熱媒循環路12の往路側を構成する複数の
接続管12aを介して分配ヘッダ9に接続するととも
に、それら伝熱チューブ1a夫々の他端を放熱側熱媒循
環路12の復路側を構成する複数の接続管12bを介し
て集合ヘッダ10に接続することで、放熱側の熱媒循環
ポンプP2−凝縮器5−分配ヘッダ9−放熱器1の各伝
熱チューブ1a−集合ヘッダ10−放熱側の熱媒循環ポ
ンプP2の順に放熱側熱媒L2を循環させる。
【0029】また、地熱用熱採取器3については、その
一端を採熱側熱媒循環路13の復路側を構成する接続管
13aを介して採熱側の熱媒循環ポンプP1の吸入口に
接続し、かつ、他端を採熱側熱媒循環路13の往路側を
構成する接続管13bを介して蒸発器4に接続すること
で、採熱側の熱媒循環ポンプP1−蒸発器4―地熱用熱
採取器3―採熱側の熱媒循環ポンプP1の順に採熱側熱
媒L1を循環させる。
【0030】なお、採熱側の膨張タンクT1は採熱側熱
媒循環ポンプP1の吸入口の近傍で採熱側熱媒循環路1
3に接続し、放熱側の膨張タンクT2は放熱側熱媒循環
ポンプP2の吸入口の近傍で放熱側熱媒循環路12に接
続してある。
【0031】そして、熱源ユニット2におけるケース2
a内の機器配置については、凝縮器5、圧縮機6、蒸発
器4、制御盤11をその順で横方向に一列に並べてケー
ス2aの上部側に配置し、これに対し、ポンプ及びタン
ク類である放熱側熱媒循環ポンプP2、レシーバ8、放
熱側膨張タンクT2、採熱側膨張タンクT1、採熱側熱
媒循環ポンプP1をその順でケース上部側機器の上記並
べ方向と同方向に並べてケース2の下部側に配置し、さ
らに、ケース外で地中配管となる放熱側熱媒循環路12
(12a,12b)を接続する分配ヘッダ9及び集合ヘ
ッダ10をケース上部側及び下部側機器の上記並べ方向
に沿わせる横向き姿勢でケース内底部に配置してある。
【0032】つまり、このケース内配置により、熱源ユ
ニット2をユニット前後厚み方向(図3における紙面奥
行き方向)の寸法が小さい直方体形状のものにして、そ
のコンパクト化を図ってある。
【0033】上記の熱源ユニット2、放熱器1、地熱用
熱採取器3を用いて歩道Mを融雪対象箇所とする融雪設
備を構築するのに、その設備構成としては図1に示す如
く、伝熱面積(本例では並列伝熱チューブ1aの総表面
積)が同等の放熱器1を歩道Mの路面下で歩道Mの長手
方向に列状に並置するとともに、それら放熱器1に対し
放熱側の熱媒循環路12を介して各別に接続する同仕様
の熱源ユニット2を、歩道Mの傍ら(すなわち放熱器1
列の傍ら)で接続対象の放熱器1に対応位置させて歩道
Mの長手方向(すなわち放熱器1の列方向)に並置し、
そして、それら熱源ユニット2に対し採熱側の熱媒循環
路13を介して各別に接続する伝熱面積が同等の地熱用
熱採取器3を、接続対象熱源ユニット2の設置箇所の直
下に位置させて歩道Mの長手方向(放熱器1の列方向)
に並置してある。
【0034】つまり、この設備構成を採ることにより、
融雪対象とする歩道Mの面積が各施設地で異なることに
対し同仕様の熱源ユニット2の並置数を異ならせるだけ
で対応できるように、また、歩道Mにおいて融雪対象と
する部分を以後に延長する場合にも、同仕様の熱源ユニ
ット2、伝熱面積が同等の放熱器1、伝熱面積が同等の
地熱用熱採取器3の追加設置で容易に対応できるように
してある。
【0035】そしてまた、個々の熱源ユニット2の小型
化により各熱源ユニット2を歩道交通の邪魔になること
なく歩道Mの傍らの極小さなスペースに設置できるよう
に、さらには、熱源ユニット2の小型化及び熱源ユニッ
ト2の各々に接続する熱媒循環路12,13の短尺化に
より設備施工も容易に行なえるようにしてある。
【0036】〔別実施形態〕次に別実施形態を列記す
る。
【0037】融雪対象箇所は歩道に限らず車道、電車路
線、駐車場、橋上路面、公共広場、屋外の階段やスロー
プ等、どのような箇所であってもよく、また、本発明に
よる融雪設備は上記の各個所における凍結防止にも使用
でき、本発明に言う融雪とは凍結防止を含む広義のもの
である。
【0038】前述の実施形態では1つのヒートポンプH
(1つの熱源ユニット2)に対して1つの熱採取器3を
接続する例を示したが、これに代え、1つのヒートポン
プH(1つの熱源ユニット2)に対し複数の熱採取器3
を接続するようにしてもよく、また、前述の実施形態で
は熱採取器3を接続対象のヒートポンプH(接続対象の
熱源ユニット2)の下方に設置する例を示したが、これ
に代え、接続対象のヒートポンプH(接続対象の熱源ユ
ニット2)の近傍に設置する設備構成を採用してもよ
い。
【0039】なお、請求項1に係る発明の実施において
は、並置したヒートポンプH(並置した熱源ユニット
2)を共通の大型熱採取器に接続する構成を採用しても
よい。
【0040】熱採取器3は、地中に設置して地熱を採取
させる地熱用熱採取器に限られるものではなく、下水路
(例えば、融雪対象の歩道Mに沿って埋設された下水
路)に設置して採熱側熱媒L1と下水との熱交換により
下水から熱採取させる下水熱用の熱採取器であってもよ
く、また、請求項1に係る発明の実施においては、ヒー
トポンプHをその蒸発器4において外気等の採熱源から
直接に熱採取する形式のものにして、採熱側熱媒循環路
13を介し接続する熱採取器3を省略した設備構成を採
用してもよい。
【0041】放熱器1や熱採取器3の具体的構造は種々
の構成変更が可能であり、また、並置する放熱器1や並
置する熱採取器3は互いの伝熱面積が同等なものであれ
ばよく、構造そのものは各々の設置条件に応じて異なら
せたものであってもよい。
【0042】請求項4に係る発明に実施において、ケー
ス上部側における蒸発器4と圧縮機6と凝縮器5との並
び順、及び、ケース下部側における熱媒循環ポンプP2
と膨張タンクT2との並び順は夫々、前述の実施形態で
示した並び順に限らず変更が可能であり、また、その他
の機器のケース内配置も前述の実施形態で示した配置に
限らず種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】融雪設備の設備構成を示す斜視図
【図2】熱源ユニットの回路構造を示す図
【図3】熱源ユニットの内部構造を示す正面図
【図4】従来における融雪設備の設備構成を示す斜視図
【符号の説明】
1 放熱器 2 熱源ユニット 2a ケース 3 熱採取器 4 蒸発器 5 凝縮器 6 圧縮機 12 熱媒循環路(放熱側) 13 熱媒循環路(採熱側) H ヒートポンプ L2 熱媒 M 融雪対象箇所(歩道) P2 熱媒循環ポンプ(放熱側) T2 膨張タンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融雪対象箇所に設置した放熱器にヒート
    ポンプによる加熱熱媒を供給して融雪を行なう融雪設備
    であって、 伝熱面積が同等の前記放熱器を融雪対象箇所に列状に並
    置し、 それら放熱器に対し熱媒循環路を介して各別に接続する
    同仕様の前記ヒートポンプを、放熱器列の傍らで接続対
    象の放熱器に対応位置させて放熱器の列方向に並置して
    ある融雪設備。
  2. 【請求項2】 前記ヒートポンプの熱採取を地中に設置
    した地熱用又は下水路に設置した下水熱用の熱採取器か
    ら行なう構成において、 並置の前記ヒートポンプに対し採熱側の熱媒循環路を介
    して各別に接続する伝熱面積が同等の前記熱採取器を、
    接続対象ヒートポンプの設置箇所の近傍又は直下に位置
    させて前記放熱器の列方向に並置してある請求項1記載
    の融雪設備。
  3. 【請求項3】 前記ヒートポンプとそれに接続する熱媒
    循環ポンプを単一のケースに内装して熱源ユニットを形
    成し、 前記ヒートポンプの並置列として、この熱源ユニットを
    放熱器列の傍らで接続対象の放熱器に対応位置させて前
    記放熱器の列方向に並置してある請求項1又は2記載の
    融雪設備。
  4. 【請求項4】 前記熱源ユニットを構成するのに、前記
    ヒートポンプの構成機器である蒸発器と圧縮機と凝縮器
    を横方向に一列に並べて前記ケースの上部側に内装し、
    かつ、前記熱媒循環ポンプとそれに接続する膨張タンク
    をケース上部側におけるヒートポンプ構成機器の並べ方
    向と同方向に並べて前記ケースの下部側に内装してある
    請求項3記載の融雪設備。
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