JP2002030717A - 下水利用熱源設備構築用の下水用管 - Google Patents

下水利用熱源設備構築用の下水用管

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JP2002030717A
JP2002030717A JP2000217425A JP2000217425A JP2002030717A JP 2002030717 A JP2002030717 A JP 2002030717A JP 2000217425 A JP2000217425 A JP 2000217425A JP 2000217425 A JP2000217425 A JP 2000217425A JP 2002030717 A JP2002030717 A JP 2002030717A
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sewage
pipe
heat transfer
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Yoshio Takashina
良男 高階
Masahisa Fukahori
賢久 深堀
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Kubota Corp
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ACE PLAN KK
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下水利用熱源設備の構築を容易化する。 【解決手段】 下水利用熱源設備の構築に用いる下水用
管の構造として、一端から導入した熱媒Lを他端から導
出する伝熱管1を下水用管本体2の外周面に沿わせてそ
の下水用管本体2に取り付けた構造にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は下水利用熱源設備の
構築に用いる下水用管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水を利用した熱源設備としては
次の(イ)〜(ハ)の形式のものが知られている。
【0003】(イ)図9に示す如く、埋設下水管や下水
開渠などの下水路Mから下水Wをポンプにより汲み出
し、その汲み出し下水Wを熱交換器Xで熱媒Lと熱交換
させる形式(例えば、特開平8−21673号公報参
照)。
【0004】(ロ)図10や図11に示す如く、熱媒L
を管内通過させる伝熱管Y(すなわち熱交換器)を下水
W中に浸漬させる状態で下水路Mやその途中の下水升部
M′などに設置する形式。
【0005】(ハ)図12に示す如く、ヒートパイプZ
の蒸発部aを埋設下水管2′の外面に接触させ、かつ、
ヒートパイプZの凝縮部bを融雪対象箇所に位置させる
状態にヒートパイプZを設置し、これにより、下水Wの
保有熱を融雪対象箇所に汲み上げる方式(例えば、特開
平6−136714号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(イ),
(ロ)の形式では次のa,bの問題があった。 a.下水W中の種々混在物が熱交換器Xの内部流路に付
着堆積したり浸漬伝熱管Yに引っ掛かり易く、これに対
するメンテナンスや何らかの防御対策が必要になる。 b.種々の腐食性成分を含む下水Wが熱交換器Xの内部
や浸漬伝熱管Yに直接に接触するため、熱交換器Xや浸
漬伝熱管Yの劣化が早い。
【0007】また、上記(ハ)の形式では次のc,dの
問題があった。 c.ヒートパイプZには、その設置姿勢が蒸発部aを下
にした縦姿勢に限られる、また、蒸発部aがパイプの端
部位置に限られる、また、実用的な熱運搬効率を得るの
にパイプの最大長が限られるといった制約があることか
ら、例えば、下水管2′の施設方向における大きな範囲
から下水熱を採取しようとすると、多数のヒートパイプ
Zを各々縦姿勢で下水管施設方向に並列に設置すること
が必要になるなど、設備施工が難しくなる場合が多く、
施設条件によっては設備の設置そのものが無理な場合も
多い。 d.ヒートパイプZの上記の如き設置姿勢の制約から、
ヒートパイプZの下端部を凝縮部bにして埋設下水管
2′に接触させるといった設備形態、すなわち、埋設下
水管2′の下水Wを放熱源に利用する設備形態を採るこ
とができない。
【0008】これらの実情に鑑み、本発明の主たる課題
は、下水用管に対する合理的な改良により、上記の如き
問題を効果的に解消し、特に下水利用熱源設備の構築を
大巾に容易化する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1に係る発
明では、下水利用熱源設備の構築に用いる下水用管の構
造として、一端から導入した熱媒を他端から導出する伝
熱管を下水用管本体の外周面に沿わせてその下水用管本
体に取り付けた構造にする。
【0010】つまり、この下水用管を用いた下水利用熱
源設備の構築では、上記の如く伝熱管を予め取り付けた
下水用管本体を設備の施設予定地に送り、その施設予定
地で、この下水用管本体を用いて下水路を形成するとと
もに、その下水用管本体に取り付けられている伝熱管に
熱媒の給排管を接続して、下水利用熱源設備を構築す
る。
【0011】そして、この下水利用熱源設備では、上記
伝熱管の管内通過過程で熱媒を伝熱管の管壁及び下水用
管本体の管壁を介して下水用管本体内の下水(すなわ
ち、下水用管により形成した下水路の下水)と熱交換さ
せ、これにより、伝熱管に導入する熱媒よりも下水温度
が高い場合では、下水の保有熱を熱媒に回収して種々の
用途に利用し、また、伝熱管に導入する熱媒よりも下水
温度が低い場合では、下水を放熱源に利用して熱媒の担
う不要熱を放熱させる。
【0012】すなわち、上記構造の下水用管を用いた下
水利用熱源設備であれば、先述の(イ)〜(ハ)の従来
形式の設備に比べ、次のA〜Dの効果を得ることができ
る。
【0013】A.先の(イ),(ロ)の形式の如く下水
中の混在物が熱交換器の内部流路に付着堆積したり浸漬
伝熱管に引っ掛かるといったことがないことから、メン
テナンスの負担が小さく、また、下水中混在物の付着堆
積や引っ掛かりに対する特別な防御対策も不要になる。
【0014】B.種々の腐食性成分を含む下水と伝熱管
との直接接触による伝熱管の劣化促進がないことから、
高い耐用性を得ることができる。
【0015】C.一端から導入した熱媒を他端から送出
するだけの上記伝熱管については、ヒートパイプの如き
種々の制約(先述した設置姿勢の制限など)がないこと
から、設備施工が容易で、その分、設備コストも安価に
なり、また、施設条件によって設備の設置そのものが難
しくなるといったことを少なくできる。
【0016】D.前記の如く下水からの熱回収と下水へ
の放熱とのいずれにも使用できることで、汎用性に優れ
た下水利用熱源設備となる。
【0017】そしてまた、これらA〜Dの効果に加え、
上記構造の下水用管であれば次のE,Fの効果を合わせ
得ることができる。
【0018】E.設備の施設予定地で下水用管(その本
体)と伝熱管とを個々に設置施工するのでは、それらの
設置に2工程が必要になって施工に要する期間が長くな
るとともに施工作業が煩雑化するが、上記の如く下水用
管本体に伝熱管を取り付けてあれば、施設予定地での下
水用管本体の設置に伴い伝熱管の設置も完了できて、そ
の分、施工期間を短くし得るとともに施工作業を簡略化
することができ、この点で、上記したC.の設備施工の
容易化と相俟って下水利用熱源設備の構築を大巾に容易
化することができる。
【0019】F.伝熱管を下水用管本体の外周面に沿わ
せてその下水用管本体に取り付ける構造であるから、下
水用管本体には従前の下水用管をほぼそのまま使用する
ことができ、この点、二重管構造にして内管と外管の間
に下水と熱媒とのいずれか一方を通過させ、かつ、内管
に他方を通過させる熱交換形式や、管内を仕切り壁によ
り2流路に仕切って一方の流路に下水を通過させ、か
つ、他方の流路に熱媒を通過させる熱交換形式などに比
べ、管の製作に要するコストの上昇を抑止して下水利用
熱源設備の設備コストを安価にすることができる。
【0020】なお、請求項1に係る発明の実施におい
て、伝熱管に通過させる熱媒には、下水からの熱回収の
場合、融雪用や凍結防止用などの負荷熱交換器に対して
循環供給するブラインや水、温熱源装置としてのヒート
ポンプの吸熱側熱交換器(冷媒蒸発器)に対して循環供
給するブラインや水、温熱源装置としてのヒートポンプ
における蒸発対象冷媒(すなわち、伝熱管をヒートポン
プの冷媒蒸発器として機能させる形態)など、種々のも
のを使用できる。
【0021】また、下水への放熱の場合、冷却用の負荷
熱交換器に対して循環供給するブラインや水、冷熱源装
置としてのヒートポンプの放熱側熱交換器(冷媒凝縮
器)に対して循環供給するブラインや水、冷熱源装置と
してのヒートポンプにおける凝縮対象冷媒(すなわち、
伝熱管をヒートポンプの冷媒凝縮器として機能させる形
態)など、同様に種々のものを熱媒に使用できる。
【0022】また、本発明で言う下水とは、一般下水に
限られるものではなく、工場排水やトンネルからの湧き
水排水などであってもよい。
【0023】〔2〕請求項2に係る発明では、請求項1
に係る発明の実施において、前記伝熱管を前記下水用管
本体に対し螺旋状に巻き付ける状態に取り付けた構造に
する。
【0024】つまり、この構造であれば、施設後におけ
る下水用管本体内の下水と伝熱管内の通過熱媒との熱交
換の伝熱面積及び熱交換時間を、伝熱管の上記螺旋状の
巻き付け配置により大きく確保することができ、これに
より、下水からの熱回収の場合にはその回収熱量を、ま
た、下水への放熱の場合にはその放熱量を大きく確保す
ることができる。
【0025】なお、一端から導入した熱媒を他端から送
出するだけの伝熱管は、ヒートパイプの如き種々の制約
がなく、また、ヒートパイプに比べ加工も容易であるこ
とから、伝熱管を螺旋状の巻き付け状態で下水用管本体
に取り付けることは容易であり、この構造によって下水
用管の製作コストが特に大きく増大することはない。
【0026】伝熱管を下水用管本体に対し螺旋状に巻き
付ける状態に取り付けるには、伝熱管を1列の巻き付け
状態にするに限らず、伝熱管を複数列の並列状態で螺旋
状に巻き付ける形態を採用してもよい。
【0027】〔3〕請求項3に係る発明では、請求項1
に係る発明の実施において、前記伝熱管を前記下水用管
本体の管芯方向に延びる並列の管列状態で前記下水用管
本体に取り付けた構造にする。
【0028】つまり、この構造であれば、施設後におけ
る下水用管本体内の下水と伝熱管内の通過熱媒との熱交
換の伝熱面積及び熱交換時間を、伝熱管の下水用管本体
管芯方向に延びる上記並列の管列配置により大きく確保
することができ、これにより、請求項2に係る発明と同
様、下水からの熱回収の場合にはその回収熱量を、ま
た、下水への放熱の場合にはその放熱量を大きく確保す
ることができる。
【0029】なお、前述の如く、一端から導入した熱媒
を他端から送出するだけの伝熱管は、ヒートパイプの如
き種々の制約がなく、また、ヒートパイプに比べ加工も
容易であることから、伝熱管を下水用管本体の管芯方向
に延びる並列の管列状態で下水用管本体に取り付けるこ
とは容易であり、この構造によって下水用管の製作コス
トが特に大きく増大することはない。
【0030】伝熱管を下水用管本体の管芯方向に延びる
並列の管列状態で下水用管本体に取り付けるには、伝熱
管の並列の管列を下水用管本体の周方向で等間隔に配置
する形態、あるいは、下水用管本体の周方向における特
定箇所に対して集積状態に配置する形態のいずれを採用
してもよいが、下水路は一般に非満水状態で下水を流す
ことから、また、下水流量の増減もあることから、この
ような場合には、施設後における下水用管本体内の下水
と伝熱管内の通過熱媒とを効率的に熱交換させる上で、
また、下水流量の変化による影響の少ない状態で安定的
に熱交換させる上で、伝熱管の並列の管列を下水用管本
体の周方向における底部箇所に対して集積状態に配置す
るのが望ましい。
【0031】また、並列の管列状態にした伝熱管に対す
る熱媒通過については、並列の管列に対し熱媒を並列に
通過させる形態、あるいは、並列の管列を蛇行状に接続
して並列の管列に対し熱媒を直列に通過させる形態、あ
るいはまた、それら並列通過と直列通過とを組み合わせ
た形態のいずれを採用してもよい。
【0032】〔4〕請求項4に係る発明では、請求項1
〜3のいずれか1項に係る発明の実施において、前記伝
熱管の一端側管端と他端側管端を、前記下水用管本体の
一端側管端部と他端側管端部とに振り分けて配置した構
造にする。
【0033】つまり、この構造であれば、設備の施設予
定地で下水用管本体どうしを順次連結して下水路を形成
する際、一方の下水用管本体に取り付けられている伝熱
管の一端側管端と、他方の下水用管本体に取り付けられ
ている伝熱管の他端側管端とが、それら下水用管本体ど
うしの連結箇所で互いに近傍に位置する状態となって、
これら取り付け伝熱管どうしの接続を容易に能率良く行
なうことができ、これにより、下水用管本体夫々の取り
付け伝熱管どうしを直列接続する設備形態を採る場合
に、その下水利用熱源設備の構築を一層容易にすること
ができる。
【0034】〔5〕請求項5に係る発明では、請求項1
〜3のいずれか1項に係る発明の実施において、前記伝
熱管の一端側管端と他端側管端を、前記下水用管本体の
管芯方向において互いに近傍箇所に配置した構造にす
る。
【0035】つまり、この構造であれば、設備の施設予
定地で下水用管本体に取り付けられている伝熱管に熱媒
の給排管を接続する際、その取り付け伝熱管の一端側管
端に対する熱媒給排管の供給側管(ないし排出側管)の
接続と、その取り付け伝熱管の他端側管端に対する熱媒
給排管の排出側管(ないし供給側管)の接続とを、互い
に近傍箇所で容易に能率良く行うことができ、これによ
り、個々の下水用管本体の取り付け伝熱管に熱媒給排管
の供給側管及び排出側管を接続する設備形態を採る場合
に、その下水利用熱源設備の構築を一層容易にすること
ができる。
【0036】〔6〕請求項6に係る発明では、請求項1
〜5のいずれか1項に係る発明の実施において、前記伝
熱管の管端に管継ぎ手を取り付けた構造にする。
【0037】つまり、この構造であれば、設備の施設予
定地で、下水管本体に取り付けられている伝熱管に熱媒
給排管を接続したり、下水用管本体夫々の取り付け伝熱
管どうしを接続する際、それら接続を伝熱管の管端に予
め取り付けられている管継ぎ手を用いて容易に能率良く
行なうことができ、この点で、下水利用熱源設備の構築
を一層容易にすることができる。
【0038】〔7〕請求項7に係る発明では、請求項1
〜6のいずれか1項に係る発明の実施において、前記伝
熱管に可撓性を有する合成樹脂管を用いた構造にする。
【0039】つまり、伝熱管に可撓性を有する合成樹脂
管を用いれば、剛管である金属管を伝熱管に用いるに比
べ、下水用管本体の外周面に沿わせる状態での下水用管
本体に対する伝熱管の取り付けを容易にすることがで
き、これにより、下水用管の製作コストをより安価にす
ることができる。
【0040】また、合成樹脂管は一般に耐食性に優れる
ことから、下水用管本体に取り付けておく伝熱管に合成
樹脂管を用いれば、構築する下水利用熱源設備の耐用性
も一層高めることができる。
【0041】〔8〕請求項8に係る発明では、請求項1
〜7のいずれか1項に係る発明の実施において、前記下
水用管本体の外周面のうち前記伝熱管の不存部分を外部
に対して断熱状態にする断熱材を付設した構造にする。
【0042】つまり、この構造であれば、施設後の下水
用管本体において、その外周面のうち伝熱管の不存部分
から下水熱が外部に放散すること(すなわち、下水保有
熱を回収利用する場合では温熱の外部放散、一方、下水
を放熱源として利用する場合では冷熱の外部放散)を上
記断熱材により抑止することができて、その分、施設後
における下水用管本体内の下水と伝熱管内の通過熱媒と
の熱交換効率を高めることができ、これにより、下水か
らの熱回収の場合にはその回収熱量を、また、下水への
放熱の場合にはその放熱量を一層大きく確保することが
できる。
【0043】なお、上記断熱材を付設するにあたって
は、下水用管本体の外周面のうち伝熱管の不存部分に対
してのみ断熱材を付設する形態、あるいは、下水用管本
体の外周面と断熱材との間に伝熱管を挟む状態で伝熱管
の存在部分も含めて断熱材を付設する形態のいずれを採
用してもよい。
【0044】
〔9〕請求項9に係る発明では、請求項1
〜8のいずれか1項に係る発明の実施において、前記下
水用管本体の外周面との間に前記伝熱管を位置させた状
態で前記下水用管本体の外周部を覆う保護カバーを付設
した構造にする。
【0045】つまり、この構造であれば、伝熱管を取り
付けた下水用管本体を設備の施設予定地に運搬する際
や、その下水用管本体を設備の施設予定地で掘削溝孔に
設置する際などに、取り付け伝熱管を他物との衝突など
で損傷することを上記保護カバーにより防止することが
でき、これにより、伝熱管損傷による施工の遅滞を回避
できる点で、下水利用熱源設備の構築を一層容易にする
ことができる。
【0046】また、上記保護カバーにより設備構築後に
おける伝熱管の劣化も効果的に防止できて、下水利用熱
源設備の耐用性も一層高めることができる。
【0047】なお、断熱材を付設する請求項8に係る発
明を合わせて実施する場合、下水用管本体の外周面と保
護カバーとの間に伝熱管及び断熱材を位置させる状態に
保護カバーを付設することにより、断熱材の保護も合わ
せ図ることができ、また同時に、断熱材をもって保護カ
バーのへこみ損傷も防止することができる。
【0048】〔10〕請求項10に係る発明では、請求
項1〜9のいずれか1項に係る発明の実施において、前
記伝熱管に熱媒を封入した構造にする。
【0049】つまり、この構造であれば、設備の施設予
定地で、下水管本体に取り付けられている伝熱管に熱媒
給排管や他の伝熱管を接続してそれら伝熱管に熱媒を満
たす際、その伝熱管に予め熱媒が封入されていること
で、伝熱管内の空気を抜く作業を不要ないし簡単にする
ことができ、この点で、下水利用熱源設備の構築を一層
容易にすることができる。
【0050】なお、伝熱管に封入しておく熱媒は、設備
の施設後において伝熱管に通過させる熱媒と必ずしも同
種のものである必要はなく、設備の施設後における通過
熱媒との混在が許されるものであれば異種の熱媒であっ
てもよい。
【0051】また、請求項10に係る発明の実施にあた
っては、伝熱管の管端部に熱媒封入用のバルブを取り付
けておき、これにより、設備の施設予定地で伝熱管を熱
媒給排管や他の伝熱管に接続した後に、そのバルブの開
き操作をもって、伝熱管を熱媒給排管や他の伝熱管との
熱媒充填下の連通状態に容易に移行できるようにするの
がよい。
【0052】〔11〕請求項11に係る発明では、請求
項1〜9のいずれか1項に係る発明の実施において、前
記伝熱管の管内を真空にした構造にする。
【0053】つまり、この構造であれば、設備の施設予
定地で、下水管本体に取り付けられている伝熱管に熱媒
給排管や他の伝熱管を接続してそれら伝熱管に熱媒を満
たす際、その伝熱管の管内が予め真空引きされているこ
とで、伝熱管内の空気を抜く作業を不要ないし簡単にす
ることができ、この点で、請求項10に係る発明と同様
に下水利用熱源設備の構築を一層容易にすることができ
る。
【0054】そして、伝熱管にヒートポンプの蒸発対象
冷媒を通過させて伝熱管をヒートポンプの冷媒蒸発器と
して機能させる設備形態を採る場合や、伝熱管にヒート
ポンプの凝縮対象冷媒を通過させて伝熱管をヒートポン
プの冷媒凝縮器として機能させる設備形態を採る場合に
は、伝熱管の管内を所要の真空度に保つ必要があること
から、このような設備形態を採る場合に特に有効な手段
となる。
【0055】なお、請求項11に係る発明の実施にあた
っては、請求項10に係る発明と同様、伝熱管の管端部
に真空保持用のバルブを取り付けておき、これにより、
設備の施設予定地で伝熱管を熱媒給排管や他の伝熱管に
接続した後に、このバルブの開き操作をもって、伝熱管
を熱媒給排管や他の伝熱管との連通状態に容易に移行で
きるようにするのがよい。
【0056】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1,図2は下
水利用熱源設備の構築に用いる下水用管Pを示し、この
下水用管Pは、一端から導入した熱媒Lを他端から送出
する伝熱管1を螺旋状に巻き付ける状態で下水用管本体
2の外周面に沿わせて下水用管本体2に取り付けた構造
にしてあり、また、この下水用管本体2には、その外周
面との間に伝熱管1を挟む状態で伝熱管1の存在部分も
含めて下水用管本体2の外周面のほぼ全体を被覆する断
熱材3、及び、下水用管本体2の外周面との間に伝熱管
1及び断熱材3を位置させた状態で下水用管本体2の外
周部のほぼ全体を覆う保護カバー4を付設してある。
【0057】伝熱管1の一端側管端1aと他端側管端1
bは、下水用管本体2の一端側管端部と他端側管端部と
に振り分け配置して保護カバー4の外部へ延出させてあ
り、また、伝熱管1の両管端1a,1bには管継ぎ手5
及び熱媒封入用のバルブ6を取り付け、伝熱管1の管内
に熱媒Lを充填した上で、このバルブ6による閉塞をも
って伝熱管1の管内に熱媒Lを封入してある。
【0058】なお、1cは伝熱管1を下水用管本体2に
取り付ける固定具である。
【0059】図3は、上記の下水用管Pを用いて構築し
た融雪設備を示し、この融雪設備の構築については、上
記の如く伝熱管1を予め取り付けた下水用管本体2を設
備の施設予定地に出荷し、その施設予定地において下水
路施設用に掘削形成した溝孔7内で下水用管本体2を順
次連結することにより下水路Mを形成する。
【0060】また、下水用管本体2どうしの連結箇所に
おいて、一方の下水用管本体2に取り付けられている伝
熱管1の一端側管端1aと、他方の下水用管本体2に取
り付けられている伝熱管1の他端側管端1bとを、それ
ら管端1a,1bに付設の管継ぎ手5を用いて接続する
ことにより、下水用管本体2夫々の取り付け伝熱管1ど
うしを直列に接続する。
【0061】そしてまた、それら伝熱管1の直列接続群
における一端側の伝熱管管端1aと他端側の伝熱管管端
1bとを、道路や駐車場などの路面下に設置した融雪用
熱交換器8に対する熱媒循環路9の往管9aと復管9b
とに、それら管端1a,1bに付設の管継ぎ手5を用い
て各別に接続するとともに、下水用管本体2夫々の取り
付け伝熱管1における管端1a,1bの熱媒封入用バル
ブ6を開いて、各伝熱管1、並びに、熱媒循環路9の往
管9a及び復管9bを熱媒充填下の連通状態にし、その
状態で溝孔7を埋め戻す。
【0062】2′は伝熱管1を取り付けてある上記の下
水用管本体2とともに下水路Mを形成する通常の下水用
管(すなわち、伝熱管1を取り付けていない下水用管本
体)である。
【0063】つまり、この融雪設備では、熱媒循環路9
(すなわち、伝熱管1に対する熱媒給排管)を通じて伝
熱管1の直列接続群と融雪用熱交換器8との間で循環ポ
ンプ10により熱媒L(例えばブライン)を循環させる
ことにより、その熱媒Lを各伝熱管1の管内通過過程で
伝熱管1の管壁及び下水用管本体2の管壁を介して下水
路Mの下水Wと熱交換させ、この熱交換で熱媒Lに回収
した下水保有熱を熱媒循環に伴い融雪用熱交換器8で放
熱させて道路や駐車場の融雪を行なう。
【0064】なお、本第1実施形態では、融雪用熱交換
器8と伝熱管1との間で熱媒Lを循環させる例を示した
が、同様の設備構成で路面凍結防止用などの負荷熱交換
器と伝熱管1との間で熱媒Lを循環させて、下水Wから
の回収熱により凍結防止を行なうようにしてもよく、ま
た、同様の設備構成で冷却用の負荷熱交換器と伝熱管1
との間で熱媒Lを循環させて、下水Wを放熱源に利用す
る形態で負荷熱交換器において種々の冷却を行なうよう
にしてもよい。
【0065】〔第2実施形態〕図4は、図1,図2に示
した前述の下水用管Pを用いて構築したヒートポンプ設
備を示し、伝熱管1を予め取り付けた下水用管本体2を
設備の施設予定地に送って設備を構築する点は第1実施
形態と同様である。
【0066】11は圧縮式ヒートポンプであり、このヒ
ートポンプ11は、熱源側熱交換器12、負荷側熱交換
器13、圧縮機14、膨張弁15、四方弁16を主要構
成装置とするヒートポンプ回路(冷凍回路)を備え、四
方弁16による冷媒経路の切り換えにより温熱発生運転
と冷熱発生運転との切り換えを行なう。
【0067】すなわち、四方弁16による冷媒経路の切
り換えにより、温熱発生運転では、熱源側熱交換器12
を冷媒蒸発器として機能させ、かつ、負荷側熱交換器1
3を冷媒凝縮器として機能させる。また、冷熱発生運転
では逆に、熱源側熱交換器12を冷媒凝縮器として機能
させ、かつ、負荷側熱交換器13を冷媒蒸発器として機
能させる。
【0068】17はヒートポンプ11の熱源側熱交換器
12と伝熱管1の直列接続群との間で循環ポンプ18に
より熱源側熱媒Lを循環させる熱源側の熱媒循環路(す
なわち、伝熱管1に対する熱媒給排管)であり、このヒ
ートポンプ設備では、その構築時に、この熱媒循環路1
7の往管17aと復管17bとに対して、伝熱管1の直
列接続群における一端側の伝熱管管端1aと他端側の伝
熱管管端1bとを、それら管端1a,1bに予め付設の
管継ぎ手5を用いて各別に接続する。
【0069】一方、19はヒートポンプ11の負荷側熱
交換器13と負荷装置20との間で循環ポンプ21によ
り負荷側熱媒L′を循環させる負荷側の熱媒循環路であ
る。
【0070】つまり、このヒートポンプ設備では、温熱
需要期(特に冬季)にヒートポンプ11の温熱発生運転
を行なうことにより、伝熱管1の管内通過過程における
下水Wとの熱交換で下水保有熱を回収した熱源側熱媒L
に対して冷媒蒸発器としての熱源側熱交換器12(すな
わち、温熱発生運転における吸熱側熱交換器)を吸熱作
用させる形態で、冷媒凝縮器としての負荷側熱交換器1
3(すなわち、温熱発生運転における放熱側熱交換器)
において温熱を発生させ、この発生温熱を負荷側熱媒
L′の循環をもって負荷装置20に供給する。
【0071】また、冷熱需要期(特に夏季)にヒートポ
ンプ11の冷熱発生運転を行なうことにより、伝熱管1
の管内通過過程における下水Wとの熱交換で下水Wに放
熱した熱源側熱媒Lに対して冷媒凝縮器としての熱源側
熱交換器12(すなわち、冷熱発生運転における放熱側
熱交換器)を放熱作用させる形態で、冷媒蒸発器として
の負荷側熱交換器13(すなわち、冷熱発生運転におけ
る吸熱側熱交換器)において冷熱を発生させ、この発生
冷熱を負荷側熱媒L′の循環をもって負荷装置20に供
給する。
【0072】なお、本第2実施形態では、ヒートポンプ
11の温熱発生運転と冷熱発生運転との切り換えで下水
Wからの熱回収と下水Wへの放熱とを選択的に行なうヒ
ートポンプ設備を示したが、温熱発生運転のみを行なう
ヒートポンプの吸熱側熱交換器と伝熱管1との間で熱媒
Lを循環させるようにして、下水Wからの熱回収のみを
行なうヒートポンプ設備を構築してもよく、また逆に、
冷熱発生運転のみを行なうヒートポンプの放熱側熱交換
器と伝熱管1との間で熱媒Lを循環させるようにして、
下水Wへの放熱のみを行なうヒートポンプ設備を構築し
てもよい。
【0073】〔第3実施形態〕図5,図6は、構造を一
部変更した下水利用熱源設備構築用の下水用管P′を示
し、この下水用管P′では、伝熱管1を下水用管本体2
の管芯方向に延びる並列の管列状態で下水用管本体2の
外周面に沿わせて下水用管本体2に取り付け、その上
で、前述と同様の断熱材3及び保護カバー4を下水用管
本体2に付設してある。
【0074】伝熱管1の一端側管端1aと他端側管端1
bは、下水用管本体2の管芯方向において互いに近傍箇
所に配置して保護カバー4の外部へ延出させてあり、ま
た、伝熱管1の両管端1a,1bには管継ぎ手5及び真
空保持用のバルブ6′を取り付け、伝熱管1の管内を真
空引きした上で、このバルブ6′による閉塞をもって伝
熱管1の管内を真空状態に保ってある。
【0075】なお、並列の管列にした伝熱管1は蛇行状
に接続して熱媒Lを直列に通過させる通過させるように
してある。
【0076】図7は、上記の下水用管P′を用いて構築
したヒートポンプ設備を示し、このヒートポンプ設備の
構築については、第1及び第2実施形態と同様、上記の
如く伝熱管1を予め取り付けた下水用管本体2を設備の
施設予定地に出荷し、その施設予定地において下水路施
設用に掘削形成した溝孔7内で、伝熱管1を予め取り付
けてある下水用管本体2を他の通常の下水用管2′(伝
熱管1を取り付けていない下水用管本体)と連結するこ
とにより下水路Mを形成する。
【0077】また、その下水用管本体2に取り付けられ
ている伝熱管1の一端側管端1a及び他端側管端1b
を、後述のヒートポンプ22から延出した冷媒循環路2
3(すなわち、伝熱管1に対する熱媒給排管)の往管2
3aと復管23bとに、それら管端1a,1bに付設の
管継ぎ手5を用いて接続し、その後、その取り付け伝熱
管1における管端1a,1bの真空保持用バルブ6′を
開いて、伝熱管1、並びに、冷媒循環路23の往管23
a及び復管23bを冷媒動作に適した真空度の連通状態
にし、その状態で溝孔7を埋め戻す。
【0078】ヒートポンプ22は、下水用管本体2の取
り付け伝熱管1、負荷側熱交換器24、圧縮機25、膨
張弁26、四方弁27を主要構成装置としてヒートポン
プ回路(冷凍回路)を構成するものであり、四方弁27
による冷媒経路の切り換えにより、下水用管本体2の取
り付け伝熱管1を冷媒蒸発器として機能させ、かつ、負
荷側熱交換器24を冷媒凝縮器として機能させる温熱発
生運転と、これとは逆に、下水用管本体2の取り付け伝
熱管1を冷媒凝縮器として機能させ、かつ、負荷側熱交
換器24を冷媒蒸発器として機能させる冷熱発生運転と
の切り換えを行なう。
【0079】28はヒートポンプ22の負荷側熱交換器
24と負荷装置29との間で循環ポンプ30により負荷
側熱媒L′を循環させる負荷側の熱媒循環路である。
【0080】つまり、このヒートポンプ設備では、温熱
需要期(特に冬季)にヒートポンプ22の温熱発生運転
を行なうことにより、ヒートポンプ22における蒸発対
象冷媒R(すなわち、膨張弁26を通過した冷媒)を伝
熱管1の管内通過過程で下水路Mの下水Wと熱交換させ
て下水保有熱の奪取により蒸発させる形態のヒートポン
プ運転を実施し、この運転で冷媒凝縮器としての負荷側
熱交換器24で温熱を発生させて、その発生温熱を負荷
側熱媒L′の循環により負荷装置29に供給する。
【0081】また、冷熱需要期(特に夏季)にヒートポ
ンプ22の冷熱発生運転を行なうことにより、ヒートポ
ンプ22の凝縮対象冷媒R(すなわち、圧縮機25の吐
出冷媒)を伝熱管1の管内通過過程で下水路Mの下水W
と熱交換させて下水Wへの放熱により凝縮させる形態の
ヒートポンプ運転を実施し、この運転で冷媒蒸発器とし
ての負荷側熱交換器24で冷熱を発生させて、その発生
冷熱を負荷側熱媒L′の循環により負荷装置29に供給
する。
【0082】なお、本第3実施形態の下水用管P′で
は、伝熱管1の並列の管列を下水用管本体2の周方向に
均等に分散配置にした構造にしたが、これに代え、図8
に示す如く、伝熱管1の並列の管列を下水用管本体2の
底部側に集積配置するようにしてもよく、また、並列の
管列にした伝熱管1に対し熱媒(冷媒R)を直列に通過
させるに代えて、伝熱管1の並列の管列に対し熱媒(冷
媒R)を並列に通過させる構造にしてもよい。
【0083】また、本第3実施形態では、第2実施形態
と同様、ヒートポンプ22の温熱発生運転と冷熱発生運
転との切り換えで下水Wからの熱回収と下水Wへの放熱
とを選択的に行なうヒートポンプ設備を示したが、温熱
発生運転のみを行なうヒートポンプの蒸発対象冷媒Rを
伝熱管1に通過させるようにして、下水Wからの熱回収
のみを行なうヒートポンプ設備を構築してもよく、また
逆に、冷熱発生運転のみを行なうヒートポンプの凝縮対
象冷媒Rを伝熱管1に通過させるようにして、下水Wへ
の放熱のみを行なうヒートポンプ設備を構築してもよ
い。
【0084】〔別実施形態〕次に別実施形態を列記す
る。
【0085】下水用管本体2に対する伝熱管1の取り付
けには、固定具による取り付けや、溶接による取り付け
を初め、種々の取り付け手段を採用できる。
【0086】伝熱管1の断面形状は円形、楕円、矩形な
ど、どのような形状であってもよく、また、下水用管本
体2との伝熱面積を大きく確保するための片部を備えさ
せた構造にしてもよい。
【0087】伝熱管1には、金属管や合成樹脂管など、
種々の材質のものを使用できるが、伝熱管1に可撓性を
有する合成樹脂管を用いれば、下水用管本体2に対する
伝熱管1の取り付けを容易にすることができる。
【0088】本発明の下水用管を用いて構築する下水利
用熱源設備は、下水からの熱回収を目的とする設備、あ
るいは、下水への放熱を目的とする設備のいずれであっ
てもよく、また、下水からの熱回収を目的とする場合の
回収熱の用途や、下水への放熱を目的とする場合の放熱
の目的も、夫々、どのようなものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示す下水用管の一部破断斜視図
【図2】第1実施形態を示す下水用管の横断面図
【図3】第1実施形態を示す融雪設備の構成図
【図4】第2実施形態を示すヒートポンプ設備の構成図
【図5】第3実施形態を示す下水用管の一部破断斜視図
【図6】第3実施形態を示す下水用管の横断面図
【図7】第3実施形態を示すヒートポンプ設備の構成図
【図8】他の実施形態を示す下水用管の概略斜視図
【図9】従来例を示す設備構成図
【図10】従来例を示す設備構成図
【図11】従来例を示す設備構成図
【図12】従来例を示す設備構成図
【符号の説明】
1 伝熱管 1a,1b 伝熱管の管端 2 下水用管本体 3 断熱材 4 保護カバー 5 管継ぎ手 L,R 熱媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深堀 賢久 大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号 株 式会社クボタ枚方製造所内 Fターム(参考) 2D063 BA00 BA02 BA19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端から導入した熱媒を他端から導出す
    る伝熱管を下水用管本体の外周面に沿わせてその下水用
    管本体に取り付けてある下水利用熱源設備構築用の下水
    用管。
  2. 【請求項2】 前記伝熱管を前記下水用管本体に対し螺
    旋状に巻き付ける状態に取り付けてある請求項1記載の
    下水利用熱源設備構築用の下水用管。
  3. 【請求項3】 前記伝熱管を前記下水用管本体の管芯方
    向に延びる並列の管列状態で前記下水用管本体に取り付
    けてある請求項1記載の下水利用熱源設備構築用の下水
    用管。
  4. 【請求項4】 前記伝熱管の一端側管端と他端側管端
    を、前記下水用管本体の一端側管端部と他端側管端部と
    に振り分けて配置してある請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の下水利用熱源設備構築用の下水用管。
  5. 【請求項5】 前記伝熱管の一端側管端と他端側管端
    を、前記下水用管本体の管芯方向において互いに近傍箇
    所に配置してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    下水利用熱源設備構築用の下水用管。
  6. 【請求項6】 前記伝熱管の管端に管継ぎ手を取り付け
    てある請求項1〜5のいずれか1項に記載の下水利用熱
    源設備構築用の下水用管。
  7. 【請求項7】 前記伝熱管に可撓性を有する合成樹脂管
    を用いてある請求項1〜6のいずれか1項に記載の下水
    利用熱源設備構築用の下水用管。
  8. 【請求項8】 前記下水用管本体の外周面のうち前記伝
    熱管の不存部分を外部に対して断熱状態にする断熱材を
    付設してある請求項1〜7のいずれか1項に記載の下水
    利用熱源設備構築用の下水用管。
  9. 【請求項9】 前記下水用管本体の外周面との間に前記
    伝熱管を位置させた状態で前記下水用管本体の外周部を
    覆う保護カバーを付設してある請求項1〜8のいずれか
    1項に記載の下水利用熱源設備構築用の下水用管。
  10. 【請求項10】 前記伝熱管に熱媒を封入してある請求
    項1〜9のいずれか1項に記載の下水利用熱源設備構築
    用の下水用管。
  11. 【請求項11】 前記伝熱管の管内を真空にしてある請
    求項1〜9のいずれか1項に記載の下水利用熱源設備構
    築用の下水用管。
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