JP2018138826A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮機、室内熱交換器、膨張機構及び室外熱交換器を有しており、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置において、室外熱交換器の除霜時間の短縮を図る。【解決手段】室外熱交換器(11)は、立設された液ヘッダ集合管(90)及びガスヘッダ集合管(80)と、上下に並ぶ複数の熱交換部(60A〜60P)に区分された複数の扁平管(63)と、を有する。ここでは、ガスヘッダ集合管(80)の内部空間を、下から1段目の第1熱交換部(60A)に対応する第1ガス側連通空間(83A)と、上段側の複数の熱交換部(60B〜60P)に対応する上部ガス側連通空間(84)と、に仕切り、ガスヘッダ集合管(80)に、逆サイクル除霜運転時に圧縮機(8)から送られる冷媒を、第1ガス側連通空間(83A)と上部ガス側連通空間(84)とに分流して送るガス側分流部材(75)を接続する。【選択図】図2
Description
本発明は、空気調和装置、特に、圧縮機、室内熱交換器、膨張機構及び室外熱交換器を有しており、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置に関する。
従来より、圧縮機、室内熱交換器、膨張機構及び室外熱交換器を有しており、圧縮機、室内熱交換器、膨張機構、室外熱交換器の順に冷媒を循環させる暖房運転と、圧縮機、室外熱交換器、膨張機構、室内熱交換器の順に冷媒を流す逆サイクル除霜運転と、を切り換えて行うことが可能な空気調和装置がある。このような空気調和装置では、室外熱交換器として、上下に配列された複数の扁平管を有しており、冷媒と空気との熱交換を行う熱交換器が採用される場合がある。
また、このような熱交換器として、特許文献1(国際公開第2013/160952号)に示すように、立設された液ヘッダ集合管及びガスヘッダ集合管と、上下に並ぶ複数の熱交換部に区分された複数の扁平管と、を有するものがある。この熱交換器では、液ヘッダ集合管の内部空間が、各熱交換部に対応する液側連通空間が形成されるように上下に仕切られており、液ヘッダ集合管には、熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させる際に、冷媒が各液側連通空間に分流して送られるようになっている。また、この熱交換器では、ガスヘッダ集合管の内部空間が、すべての熱交換部に共通の単一のガス側連通空間を形成しており、ガスヘッダ集合管には、熱交換器を冷媒の放熱器として機能させる際に、冷媒が単一のガス側連通空間に送られるようになっている。
上記の暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置においては、室外熱交換器として特許文献1に示された熱交換器を採用することが考えられる。
しかし、暖房運転を一時的に休止して逆サイクル除霜運転を開始する際には、室外熱交換器の下部に液状態の冷媒が溜まった状態になる。そして、特許文献1に示された熱交換器の構成では、室外熱交換器の下部に位置する熱交換部を構成する扁平管及びガスヘッダ集合管のガス側連通空間の下部に液状態の冷媒が溜まった状態になる。このため、このような状態で逆サイクル除霜運転を開始すると、ガスヘッダ集合管のガス側連通空間の下部に溜まった液状態の冷媒が抵抗になり、圧縮機からガスヘッダ集合管のガス側連通空間に送られた冷媒が、室外熱交換器の下部に位置する熱交換部に流れにくくなり、室外熱交換器の上部に位置する熱交換部に流れやすくなる傾向が現れる。そうすると、室外熱交換器の上部に位置する熱交換部に比べて、室外熱交換器の下部に位置する熱交換部の除霜に時間がかかるという問題がある。特に、下から1段目や2段目の熱交換部及びガスヘッダ集合管のガス側連通空間の下部には、液状態の冷媒が溜まりやすく、除霜に時間がかかるという問題が非常に顕著なものになる。
このように、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置において、室外熱交換器として特許文献1に示された熱交換器を採用すると、室外熱交換器の下部に位置する熱交換部の除霜に時間がかかってしまうため、室外熱交換器の除霜時間の短縮が望まれている。
本発明の課題は、圧縮機、室内熱交換器、膨張機構及び室外熱交換器を有しており、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置において、室外熱交換器の除霜時間の短縮を図ることにある。
第1の観点にかかる空気調和装置は、圧縮機、室内熱交換器、膨張機構及び室外熱交換器を有しており、圧縮機、室内熱交換器、膨張機構、室外熱交換器の順に冷媒を循環させる暖房運転と、圧縮機、室外熱交換器、膨張機構、室内熱交換器の順に冷媒を循環させる逆サイクル除霜運転と、を切り換えて行うことが可能である。室外熱交換器は、冷媒と空気との熱交換を行う熱交換器であって、ガスヘッダ集合管と、液ヘッダ集合管と、複数の扁平管と、を有している。ガスヘッダ集合管は、立設されており、暖房運転時に圧縮機の吸入側に接続され、かつ、逆サイクル除霜運転時に圧縮機の吐出側に接続される。液ヘッダ集合管は、立設されており、暖房運転時及び逆サイクル除霜運転時に膨張機構に接続される。扁平管は、上下に配列されるとともに内部に冷媒の通路が形成されており、ガスヘッダ集合管及び液ヘッダ集合管に接続されている。複数の扁平管は、上下に並ぶ複数の熱交換部に区分されている。液ヘッダ集合管の内部空間は、各熱交換部に対応する液側連通空間が形成されるように上下に仕切られている。液ヘッダ集合管には、暖房運転時に膨張機構から送られる冷媒を、各液側連通空間に分流して送る液側分流部材が接続されている。そして、ここでは、ガスヘッダ集合管の内部空間が、下から1段目の熱交換部である第1熱交換部に対応する第1ガス側連通空間と、第1熱交換部よりも上段側の複数の熱交換部に共通して対応する上部ガス側連通空間と、が形成されるように上下に仕切られており、ガスヘッダ集合管には、逆サイクル除霜運転時に圧縮機から送られる冷媒を、第1ガス側連通空間と上部ガス側連通空間とに分流して送るガス側分流部材が接続されている。
ここでは、上記のように、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置において、室外熱交換器として、立設された液ヘッダ集合管及びガスヘッダ集合管と、上下に並ぶ複数の熱交換部に区分された複数の扁平管と、を有する熱交換器を採用している。そして、ここでは、上記のように、ガスヘッダ集合管の内部空間を、下から1段目の第1熱交換部に対応する第1ガス側連通空間と、その上段側の複数の熱交換部に共通して対応する上部ガス側連通空間と、が形成されるように上下に仕切り、ガスヘッダ集合管に、逆サイクル除霜運転時に圧縮機から送られる冷媒を、第1ガス側連通空間と上部ガス側連通空間とに分流して送るガス側分流部材を接続している。このため、ここでは、逆サイクル除霜運転時に、液状態の冷媒が最も溜まりやすい第1熱交換部に対応する第1ガス側連通空間と、上部ガス側連通空間と、に分流して冷媒を送ることができる。
このとき、第1ガス側連通空間と上部ガス側連通空間とが仕切られていなければ、第1ガス側連通空間に送られた冷媒の多くが、第1熱交換部を構成する扁平管や第1ガス側連通空間に溜まった液状態の冷媒が抵抗になって、上側の上部ガス側連通空間に吹き抜けてしまう。すると、すべての熱交換部に共通の単一のガス側連通空間が形成されたガスヘッダ集合管を有する熱交換器を採用する場合と同様に、第1熱交換部に冷媒が流れにくく、第1熱交換部よりも上側に位置する上部ガス側連通空間に対応する複数の熱交換部に冷媒が流れやすくなるため、第1熱交換部の除霜に時間がかかるという問題を解消することができない。
しかし、ここでは、第1ガス側連通空間と上部ガス側連通空間とが仕切られているため、第1熱交換部を構成する扁平管や第1ガス側連通空間に液状態の冷媒が溜まっていても、上側の上部ガス側連通空間に冷媒を吹き抜けさせることなく、第1熱交換部に冷媒を流すことができる。このため、ここでは、第1熱交換部の除霜を確実に行うことができ、第1熱交換部の除霜に時間がかかるという問題を解消することができる。また、上部ガス側連通空間にも液状態の冷媒がいくらか溜まるが、第1ガス側連通空間と上部ガス側連通空間とが仕切られていることによって、この上部ガス側連通空間に溜まった液状態の冷媒が第1ガス側連通空間に流入することもなくなるため、冷媒が第1熱交換部に流れにくくなる原因となる液状態の冷媒を減らすことができる。
これにより、ここでは、圧縮機、室内熱交換器、膨張機構及び室外熱交換器を有しており、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置において、室外熱交換器の除霜時間の短縮を図ることができる。
第2の観点にかかる空気調和装置は、第1の観点にかかる空気調和装置において、ガス側分流部材が、逆サイクル除霜運転時に圧縮機から送られる冷媒を、上部ガス側連通空間に分流する位置よりも上流側の位置で、第1ガス側連通空間に分流するように、形成されている。
ここでは、上記のように、逆サイクル除霜運転時に、圧縮機から送られる冷媒を、下側のガス側連通空間から順に分流させることができる。このため、ここでは、逆サイクル除霜運転時に、圧縮機から送られる冷媒を、液状態の冷媒が最も溜まりやすい第1ガス側連通空間に優先的に送ることができる。
第3の観点にかかる空気調和装置は、第1の観点にかかる空気調和装置において、ガスヘッダ集合管の内部空間が、第1ガス側連通空間と上部ガス側連通空間との間に、下から2段目の熱交換部である第2熱交換部に対応する第2ガス側連通空間がさらに形成されるように上下に仕切られている。ガス側分流部材は、逆サイクル除霜運転時に圧縮機から送られる冷媒を、第1ガス側連通空間と第2ガス側連通空間と上部ガス側連通空間とに分流して送るように、ガスヘッダ集合管に接続されている。
立設された液ヘッダ集合管及びガスヘッダ集合管と、上下に並ぶ複数の熱交換部に区分された複数の扁平管と、を有する熱交換器においては、下から1段目の第1熱交換部及びこれに対応する第1ガス側連通空間だけでなく、下から2段目の第2熱交換部及びこれに対応する上部ガス側連通空間の下部にも液状態の冷媒が溜まりやすい。
そこで、ここでは、上記のように、ガスヘッダ集合管の内部空間を、第1ガス側連通空間と上部ガス側連通空間との間に下から2段目の第2熱交換部に対応する第2ガス側連通空間が形成されるようにさらに仕切り、ガス側分流部材を、第1ガス側連通空間及び上部ガス側連通空間だけでなく、第2ガス側連通空間にも分流して送るものにしている。このため、ここでは、逆サイクル除霜運転時に、液状態の冷媒が最も溜まりやすい第1熱交換部に対応する第1ガス側連通空間と、第1熱交換部の次に液状態の冷媒が溜まりやすい第2熱交換部に対応する第2ガス側連通空間と、上部ガス側連通空間と、に分流して冷媒を送ることができる。
これにより、ここでは、圧縮機、室内熱交換器、膨張機構及び室外熱交換器を有しており、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置において、室外熱交換器の除霜時間の短縮をさらに図ることができる。
第4の観点にかかる空気調和装置は、第3の観点にかかる空気調和装置において、ガス側分流部材が、逆サイクル除霜運転時に圧縮機から送られる冷媒を、第2ガス側連通空間に分流する位置よりも上流側の位置で、第1ガス側連通空間に分流するように、かつ、上部ガス側連通空間に分流する位置よりも上流側の位置で、第2ガス側連通空間に分流するように、形成されている。
ここでは、上記のように、逆サイクル除霜運転時に、圧縮機から送られる冷媒を、下側のガス側連通空間から順に分流させることができる。このため、ここでは、逆サイクル除霜運転時に、圧縮機から送られる冷媒を、液状態の冷媒が最も溜まりやすい第1ガス側連通空間、第1ガス側連通空間の次に溜まりやすい第2ガス側連通空間の順に、優先的に送ることができる。
第5の観点にかかる空気調和装置は、第1〜第4の観点にかかる空気調和装置において、ガス側分流部材が、逆サイクル除霜運転時に圧縮機から送られる冷媒を、上部ガス側連通空間の下部に送るように、ガスヘッダ集合管に接続されている。
立設された液ヘッダ集合管及びガスヘッダ集合管と、上下に並ぶ複数の熱交換部に区分された複数の扁平管と、を有する熱交換器においては、上部ガス側連通空間の下部にも液状態の冷媒がいくらか溜まるため、上部ガス側連通空間の上部に対応する熱交換部に比べて、上部ガス側連通空間の下部に対応する熱交換部に冷媒が流れにくい。
そこで、ここでは、上記のように、ガス側分流部材を、逆サイクル除霜運転時に圧縮機から送られる冷媒を、上部ガス側連通空間の下部に送るように、ガスヘッダ集合管に接続している。
これにより、ここでは、逆サイクル除霜運転時に圧縮機から送られる冷媒が、上部ガス側連通空間の下部に対応する熱交換部に流れやすくなり、室外熱交換器の除霜時間の短縮に寄与することができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、圧縮機、室内熱交換器、膨張機構及び室外熱交換器を有しており、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置において、逆サイクル除霜運転時に、液状態の冷媒が最も溜まりやすい第1熱交換部に対応する第1ガス側連通空間と、上部ガス側連通空間と、に分流して冷媒を送るようにして、室外熱交換器の除霜時間の短縮を図ることができる。
以下、本発明にかかる空気調和装置の実施形態及びその変形例について、図面に基づいて説明する。尚、本発明にかかる空気調和装置の具体的な構成は、下記の実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)空気調和装置の構成
図1は、本発明の一実施形態にかかる空気調和装置1の概略構成図である。
図1は、本発明の一実施形態にかかる空気調和装置1の概略構成図である。
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房及び暖房を行うことが可能な装置である。空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット3a、3bと、室外ユニット2と室内ユニット3a、3bとを接続する液冷媒連絡管4及びガス冷媒連絡管5と、室外ユニット2及び室内ユニット3a、3bの構成機器を制御する制御部23と、を有している。そして、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路6は、室外ユニット2と、室内ユニット3a、3bとが冷媒連絡管4、5を介して接続されることによって構成されている。
室外ユニット2は、室外(建物の屋上や建物の壁面近傍等)に設置されており、冷媒回路6の一部を構成している。室外ユニット2は、主として、アキュムレータ7、圧縮機8と、四路切換弁10と、室外熱交換器11と、膨張機構としての室外膨張弁12と、液側閉鎖弁13と、ガス側閉鎖弁14と、室外ファン15と、を有している。各機器及び弁間は、冷媒管16〜22によって接続されている。
室内ユニット3a、3bは、室内(居室や天井裏空間等)に設置されており、冷媒回路6の一部を構成している。室内ユニット3aは、主として、室内膨張弁31aと、室内熱交換器32aと、室内ファン33aと、を有している。室内ユニット3bは、主として、膨張機構としての室内膨張弁31bと、室内熱交換器32bと、室内ファン33bと、を有している。
冷媒連絡管4、5は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管である。液冷媒連絡管4の一端は、室内ユニット2の液側閉鎖弁13に接続され、液冷媒連絡管4の他端は、室内ユニット3a、3bの室内膨張弁31a、31bの液側端に接続されている。ガス冷媒連絡管5の一端は、室内ユニット2のガス側閉鎖弁14に接続され、ガス冷媒連絡管5の他端は、室内ユニット3a、3bの室内熱交換器32a、32bのガス側端に接続されている。
制御部23は、室外ユニット2や室内ユニット3a、3bに設けられた制御基板等(図示せず)が通信接続されることによって構成されている。尚、図1においては、便宜上、室外ユニット2や室内ユニット3a、3bとは離れた位置に図示している。制御部23は、空気調和装置1(ここでは、室外ユニット2や室内ユニット3a、3b)の構成機器8、10、12、15、31a、31b、33a、33bの制御、すなわち、空気調和装置1全体の運転制御を行うようになっている。
(2)空気調和装置の動作
次に、図1を用いて、空気調和装置1の動作について説明する。空気調和装置1では、圧縮機8、室外熱交換器11、室外膨張弁12及び室内膨張弁31a、31b、室内熱交換器32a、32bの順に冷媒を循環させる冷房運転と、圧縮機8、室内熱交換器32a、32b、室内膨張弁31a、31b及び室外膨張弁12、室外熱交換器11の順に冷媒を循環させる暖房運転と、が行われる。また、暖房運転時においては、室外熱交換器11に付着した霜を融解させるための除霜運転が行われる。ここでは、冷房運転時と同様に、圧縮機8、室外熱交換器11、室外膨張弁12及び室内膨張弁31a、31b、室内熱交換器32a、32bの順に冷媒を循環させる逆サイクル除霜運転が行われる。尚、冷房運転、暖房運転及び逆サイクル除霜運転は、制御部23によって行われる。
次に、図1を用いて、空気調和装置1の動作について説明する。空気調和装置1では、圧縮機8、室外熱交換器11、室外膨張弁12及び室内膨張弁31a、31b、室内熱交換器32a、32bの順に冷媒を循環させる冷房運転と、圧縮機8、室内熱交換器32a、32b、室内膨張弁31a、31b及び室外膨張弁12、室外熱交換器11の順に冷媒を循環させる暖房運転と、が行われる。また、暖房運転時においては、室外熱交換器11に付着した霜を融解させるための除霜運転が行われる。ここでは、冷房運転時と同様に、圧縮機8、室外熱交換器11、室外膨張弁12及び室内膨張弁31a、31b、室内熱交換器32a、32bの順に冷媒を循環させる逆サイクル除霜運転が行われる。尚、冷房運転、暖房運転及び逆サイクル除霜運転は、制御部23によって行われる。
冷房運転時には、四路切換弁10が室外放熱状態(図1の実線で示される状態)に切り換えられる。冷媒回路6において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機8に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。圧縮機8から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁10を通じて、室外熱交換器11に送られる。室外熱交換器11に送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の放熱器として機能する室外熱交換器11において、室外ファン15によって冷却源として供給される室外空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。室外熱交換器11において放熱した高圧の液冷媒は、室外膨張弁12、液側閉鎖弁13及び液冷媒連絡管4を通じて、室内膨張弁31a、31bに送られる。室内膨張弁31a、31bに送られた冷媒は、室内膨張弁31a、31bによって冷凍サイクルの低圧まで減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒になる。室内膨張弁31a、31bで減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器32a、32bに送られる。室内熱交換器32a、32bに送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器32a、32bにおいて、室内ファン33a、33bによって加熱源として供給される室内空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、室内空気は冷却され、その後に、室内に供給されることで室内の冷房が行われる。室内熱交換器32a、32bにおいて蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管5、ガス側閉鎖弁14、四路切換弁10及びアキュムレータ7を通じて、再び、圧縮機8に吸入される。
暖房運転時には、四路切換弁10が室外蒸発状態(図1の破線で示される状態)に切り換えられる。冷媒回路6において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機8に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。圧縮機8から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁10、ガス側閉鎖弁14及びガス冷媒連絡管5を通じて、室内熱交換器32a、32bに送られる。室内熱交換器32a、32bに送られた高圧のガス冷媒は、室内熱交換器32a、32bにおいて、室内ファン33a、33bによって冷却源として供給される室内空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。これにより、室内空気は加熱され、その後に、室内に供給されることで室内の暖房が行われる。室内熱交換器32a、32bで放熱した高圧の液冷媒は、室内膨張弁31a、31b、液冷媒連絡管4及び液側閉鎖弁13を通じて、室外膨張弁12に送られる。室外膨張弁12に送られた冷媒は、室外膨張弁12によって冷凍サイクルの低圧まで減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒になる。室外膨張弁12で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、室外熱交換器11に送られる。室外熱交換器11に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器11において、室外ファン15によって加熱源として供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して、低圧のガス冷媒になる。室外熱交換器11で蒸発した低圧の冷媒は、四路切換弁10及びアキュムレータ7を通じて、再び、圧縮機8に吸入される。
上記の暖房運転時において、室外熱交換器11における冷媒の温度が所定温度よりも低くなる等によって室外熱交換器11における着霜が検知された場合、すなわち、室外熱交換器11の除霜を開始する条件に達した場合には、室外熱交換器11に付着した霜を融解させる逆サイクル除霜運転を行う。
逆サイクル除霜運転は、冷房運転時と同様に、四路切換弁22を室外放熱状態(図1の実線で示される状態)に切り換えて室外熱交換器11を冷媒の放熱器として機能させることによって行われる。これにより、室外熱交換器11に付着した霜を融解させることができる。逆サイクル除霜運転は、除霜前における暖房運転の状態等を考慮して設定された除霜時間が経過するまで、又は、室外熱交換器11における冷媒の温度が所定温度よりも高くなる等によって室外熱交換器11における除霜が完了したものと判定されるまで、行われ、その後、暖房運転に復帰する。尚、逆サイクル除霜運転時の冷媒回路10における冷媒の流れは、冷房運転と同様であるため、ここでは説明を省略する。
(3)室外熱交換器の構成
図2は、室外熱交換器11の概略構成図である。図3は、図2の熱交換部60A〜60Pの部分拡大図である。図4は、逆サイクル除霜運転時のガス側分流部材75及びガスヘッダ集合管80付近の冷媒の流れを説明する図である。
図2は、室外熱交換器11の概略構成図である。図3は、図2の熱交換部60A〜60Pの部分拡大図である。図4は、逆サイクル除霜運転時のガス側分流部材75及びガスヘッダ集合管80付近の冷媒の流れを説明する図である。
室外熱交換器11は、冷媒と室外空気との熱交換を行う熱交換器であり、主として、ガスヘッダ集合管80と、液ヘッダ集合管90と、複数の扁平管63と、複数のフィン64と、を有している。ここでは、ガスヘッダ集合管80、液ヘッダ集合管90、扁平管63及びフィン64のすべてが、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されており、互いにロウ付け等によって接合されている。
ガスヘッダ集合管80及び液ヘッダ集合管90はいずれも、縦長中空の円筒形状の部材である。ガスヘッダ集合管80は、室外熱交換器11の一端側(ここでは、図2の左端側)に立設されており、液ヘッダ集合管90は、室外熱交換器11の他端側(ここでは、図2の右端側)に立設されている。ガスヘッダ集合管80は、暖房運転時に圧縮機8(図1参照)の吸入側に接続され、かつ、冷房運転時や逆サイクル除霜運転時に圧縮機8(図1参照)の吐出側に接続される。液ヘッダ集合管90は、冷房運転時、暖房運転時及び逆サイクル除霜運転時に室外膨張弁12(図1参照)に接続される。
扁平管63は、伝熱面となる鉛直方向を向く平面部63aと、冷媒が流れる多数の小さな通路63bを有する扁平多穴管である。扁平管63は、上下に複数配列されており、両端がガスヘッダ集合管80及び液ヘッダ集合管90に接続されている。フィン64は、隣り合う扁平管63の間を空気が流れる複数の通風路に区画しており、複数の扁平管63を差し込めるように、水平に細長く延びる複数の切り欠き64aが形成されている。フィン64の切り欠き64aの形状は、扁平管63の断面の外形にほぼ一致している。尚、室外熱交換器11は、上記のような伝熱フィン64として差込フィン(図3参照)を採用した差込フィン式の熱交換器に限定されるものではなく、伝熱フィン64として、伝熱管63の上下方向間に挟まれるように配置される多数の波形フィンを採用した波形フィン式の熱交換器であってもよい。
室外熱交換器11では、複数の扁平管63が上下に並ぶ複数(ここでは、16個)の熱交換部60A〜60Pに区分されている。具体的には、ここでは、下から上に向かって順に、第1熱交換部60A、第2熱交換部60B・・・第15熱交換部60O、第16熱交換部60Pが形成されている。各熱交換部60A〜60Pは、複数の扁平管63を有している。
液ヘッダ集合管90は、その内部空間が複数の仕切板91によって上下に仕切られることで、各熱交換部60A〜60Pに対応する液側連通空間92A〜92Pが形成されるように上下に仕切られている。液ヘッダ集合管90には、暖房運転時に室外膨張弁12(図1参照)から送られる冷媒を、各液側連通空間92A〜92Bに分流して送る液側分流部材70が接続されている。
液側分流部材70は、冷媒管20に接続される液側冷媒分流器71と、液側冷媒分流器71から延びており各液側出入口連通空間92A〜92Pに接続される液側冷媒分流管72A〜72Pと、を有している。
ガスヘッダ集合管80は、その内部空間が仕切板81によって、下から1段目の熱交換部である第1熱交換部60Aに対応する第1ガス側連通空間83Aと、第1熱交換部60Aよりも上段側の複数の熱交換部60B〜60Pに共通して対応する上部ガス側連通空間84と、が形成されるように上下に仕切られている。ガスヘッダ集合管80には、冷房運転時や逆サイクル除霜運転時に圧縮機8(図1参照)から送られる冷媒を、第1ガス側連通空間83Aと上部ガス側連通空間84とに分流して送るガス側分流部材75が接続されている。
ガス側分流部材75は、冷媒管19に接続されるガス側冷媒分流母管76と、ガス側冷媒分流母管76から延びており第1ガス側連通空間83A及び上部ガス側連通空間84に接続されるガス側冷媒分流枝管77A、78と、を有している。ガス側分流部材75は、室外熱交換器11の下部に配置されている。冷媒分流母管76は、ガスヘッダ集合管80の下部に沿って立設されている。冷媒分流母管76の下端部には、冷媒管19が接続されており、冷媒分流母管76の冷媒管19が接続された部分よりも上側の部分には、ガス側冷媒分流枝管77Aが接続されており、冷媒分流母管76のガス側冷媒分流枝管77Aが接続された部分よりも上側の部分には、ガス側冷媒分流枝管78が接続されている。このように、ガス側分流部材75は、冷房運転時や逆サイクル除霜運転時に圧縮機8(図1参照)から送られる冷媒を、上部ガス側連通空間84に分流する位置よりも上流側の位置で、第1ガス側連通空間83Aに分流するように、形成されている。ガス側冷媒分流枝管78は、上部ガス側連通空間84の下部の第2熱交換部60Bに対応する位置に接続されている。このように、ガス側分流部材75は、冷房運転時や逆サイクル除霜運転時に圧縮機8(図1参照)から送られる冷媒を、上部ガス側連通空間84の下部に送るように、ガスヘッダ集合管80に接続されている。
次に、上記の構成を有する室外熱交換器11における冷媒の流れについて説明する。
暖房運転時には、室外熱交換器11は、室外膨張弁12(図1参照)において減圧された冷媒の蒸発器として機能する。
室外膨張弁12(図1参照)において減圧された冷媒は、冷媒管20を通じて液側分流部材70に送られる。液側冷媒分流部材70に送られた冷媒は、液側冷媒分流器71から各液側冷媒分流管72A〜72Pに分流されて、液ヘッダ集合管90の各液側連通空間92A〜92Pに送られる。
各液側連通空間92A〜92Pに送られた冷媒は、対応する熱交換部60A〜60Pを構成する扁平管63に分流される。各扁平管63に送られた冷媒は、その通路63bを流れる間に室外空気との熱交換によって蒸発する。そして、熱交換部60Aを構成する扁平管63を流れる冷媒は、熱交換部60Aに対応するガスヘッダ集合管80の第1ガス側連通空間83Aにおいて合流する。また、各熱交換部60B〜60Pを構成する扁平管63を流れる冷媒は、熱交換部60B〜60Pに対応するガスヘッダ集合管80の上部ガス側連通空間84において合流する。すなわち、冷媒は、熱交換部60A〜60Pを通過するのである。
第1ガス側連通空間83Aに送られた冷媒は、ガス側冷媒分流部材75のガス側冷媒分流枝管77Aに送られ、上部ガス側連通空間84に送られた冷媒は、ガス側冷媒分流部材75のガス側冷媒分流枝管78に送られて、ガス側冷媒分流母管76において合流する。ガス側冷媒分流母管76において合流した冷媒は、冷媒管19(図1参照)を通じて圧縮機8(図1参照)の吸入側に送られる。
逆サイクル除霜運転時には、室外熱交換器11は、圧縮機8(図1参照)から吐出された冷媒の放熱器として機能する。但し、逆サイクル除霜運転は、暖房運転を一時的に休止して開始されるため、室外熱交換器11の下部に液状態の冷媒が溜まった状態になっている(図4参照)。
圧縮機8(図1参照)から吐出された冷媒は、冷媒管19を通じてガス側分流部材75に送られる。ガス側分流部材75に送られた冷媒は、ガス側冷媒分流母管76からガス側冷媒分流枝管77A、78に分流されて、ガスヘッダ集合管80のガス側連通空間83A、84に送られる。より具体的には、冷媒は、冷媒管19からガス側冷媒分流母管76の下端部に送られ、ガス側冷媒分流母管76の内部を上方に向かって流れる。そして、ガス側冷媒分流母管76の内部を流れる冷媒は、先に、上流側に位置するガス側冷媒分流枝管77Aに分流され、次に、ガス側冷媒分流枝管78に分流される。
第1ガス側連通空間83Aに送られた冷媒は、対応する熱交換部60Aを構成する扁平管63に分流される。このとき、第1ガス側連通空間83Aの内部には、図4に示すように、液状態の冷媒が溜まっているため、この液状態の冷媒が流れ抵抗になっている。しかし、ここでは、上記のように、第1ガス側連通空間83Aと上部ガス側連通空間84との上下間に仕切板81を配置することで、第1ガス側連通空間83Aとその上段側の上部ガス側連通空間84とを上下に仕切るようにしているため、熱交換部60Aに冷媒を流すことができる。そして、各扁平管63に送られた冷媒は、その通路63bを流れる間に熱交換部60Aに付着した霜を融解させつつ放熱し、液ヘッダ集合管90の各液側連通空間92Aにおいて合流する。
また、上部ガス側連通空間84に送られた冷媒は、対応する熱交換部60B〜60Pを構成する扁平管63に分流される。このとき、上部ガス側連通空間84の下部には、図4に示すように、液状態の冷媒がいくらか溜まっているため、この液状態の冷媒が流れ抵抗になって、上部ガス側連通空間84の上部に対応する熱交換部60C〜60Pに比べて、上部ガス側連通空間84の下部に対応する熱交換部60Bに冷媒が流れにくくなっている。しかし、ここでは、上記のように、ガス側冷媒分流枝管78を上部ガス側連通空間84の下部に接続することで、上部ガス側連通空間84の下部に冷媒を送るようにしているため、熱交換部60Bに冷媒が流れやすくできる。そして、各扁平管63に送られた冷媒は、その通路63bを流れる間に熱交換部60B〜60Pに付着した霜を融解させつつ放熱し、各熱交換部60B〜60Pに対応する液ヘッダ集合管90の各液側連通空間92B〜92Pにおいて合流する。すなわち、冷媒は、熱交換部60A〜60Pを通過するのである。
各液側連通空間92A〜92Pに送られた冷媒は、液側冷媒分流部材70の液側冷媒分流管72A〜72Pに送られて、液側冷媒分流器71において合流する。液側冷媒分流器71において合流した冷媒は、冷媒管20を通じて室外膨張弁12(図1参照)に送られる。
冷房運転時には、室外熱交換器11は、圧縮機8(図1参照)から吐出された冷媒の放熱器として機能する。尚、冷房運転時の室外熱交換器11における冷媒の流れは、逆サイクル除霜運転時と同様であるため、ここでは説明を省略する。但し、逆サイクル除霜運転時とは異なり、冷媒は、霜を融解させるのではなく、室外空気との熱交換によって放熱することになる。
(4)特徴
本実施形態の空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
本実施形態の空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
<A>
ここでは、上記のように、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置1において、室外熱交換器11として、立設された液ヘッダ集合管90及びガスヘッダ集合管80と、上下に並ぶ複数の熱交換部60A〜60Pに区分された複数の扁平管63と、を有する熱交換器を採用している。そして、ここでは、上記のように、ガスヘッダ集合管80の内部空間を、下から1段目の第1熱交換部60Aに対応する第1ガス側連通空間83Aと、その上段側の複数の熱交換部60B〜60Pに共通して対応する上部ガス側連通空間84と、が形成されるように上下に仕切り、ガスヘッダ集合管80に、逆サイクル除霜運転時に圧縮機8から送られる冷媒を、第1ガス側連通空間83Aと上部ガス側連通空間84とに分流して送るガス側分流部材75を接続している。このため、ここでは、逆サイクル除霜運転時に、液状態の冷媒が最も溜まりやすい第1熱交換部60Aに対応する第1ガス側連通空間83Aと、上部ガス側連通空間84と、に分流して冷媒を送ることができる。
ここでは、上記のように、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置1において、室外熱交換器11として、立設された液ヘッダ集合管90及びガスヘッダ集合管80と、上下に並ぶ複数の熱交換部60A〜60Pに区分された複数の扁平管63と、を有する熱交換器を採用している。そして、ここでは、上記のように、ガスヘッダ集合管80の内部空間を、下から1段目の第1熱交換部60Aに対応する第1ガス側連通空間83Aと、その上段側の複数の熱交換部60B〜60Pに共通して対応する上部ガス側連通空間84と、が形成されるように上下に仕切り、ガスヘッダ集合管80に、逆サイクル除霜運転時に圧縮機8から送られる冷媒を、第1ガス側連通空間83Aと上部ガス側連通空間84とに分流して送るガス側分流部材75を接続している。このため、ここでは、逆サイクル除霜運転時に、液状態の冷媒が最も溜まりやすい第1熱交換部60Aに対応する第1ガス側連通空間83Aと、上部ガス側連通空間84と、に分流して冷媒を送ることができる。
このとき、第1ガス側連通空間83Aと上部ガス側連通空間84とが仕切られていなければ、第1ガス側連通空間83Aに送られた冷媒の多くが、第1熱交換部60Aを構成する扁平管63や第1ガス側連通空間83Aに溜まった液状態の冷媒が抵抗になって、上側の上部ガス側連通空間84に吹き抜けてしまう。すると、すべての熱交換部に共通の単一のガス側連通空間が形成されたガスヘッダ集合管を有する熱交換器を採用する場合と同様に、第1熱交換部60Aに冷媒が流れにくく、第1熱交換部60Aよりも上側に位置する上部ガス側連通空間84に対応する複数の熱交換部60B〜60Pに冷媒が流れやすくなるため、第1熱交換部60Aの除霜に時間がかかるという問題を解消することができない。
しかし、ここでは、第1ガス側連通空間83Aと上部ガス側連通空間84とが仕切られているため、第1熱交換部60Aを構成する扁平管63や第1ガス側連通空間83Aに液状態の冷媒が溜まっていても、上側の上部ガス側連通空間84に冷媒を吹き抜けさせることなく、第1熱交換部60Aに冷媒を流すことができる。このため、ここでは、第1熱交換部60Aの除霜を確実に行うことができ、第1熱交換部60Aの除霜に時間がかかるという問題を解消することができる。また、上部ガス側連通空間84にも液状態の冷媒がいくらか溜まるが、第1ガス側連通空間83Aと上部ガス側連通空間84とが仕切られていることによって、この上部ガス側連通空間84に溜まった液状態の冷媒が第1ガス側連通空間83Aに流入することもなくなるため、冷媒が第1熱交換部60Aに流れにくくなる原因となる液状態の冷媒を減らすことができる。
これにより、ここでは、圧縮機8、室内熱交換器32a、32b、膨張機構(室外膨張弁12)及び室外熱交換器11を有しており、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置1において、室外熱交換器11の除霜時間の短縮を図ることができる。
<B>
また、ここでは、上記のように、逆サイクル除霜運転時に、圧縮機8から送られる冷媒を、下側のガス側連通空間83A、84から順に分流させるようにしている。このため、ここでは、逆サイクル除霜運転時に、圧縮機8から送られる冷媒を、液状態の冷媒が最も溜まりやすい第1ガス側連通空間83Aに優先的に送ることができる。
また、ここでは、上記のように、逆サイクル除霜運転時に、圧縮機8から送られる冷媒を、下側のガス側連通空間83A、84から順に分流させるようにしている。このため、ここでは、逆サイクル除霜運転時に、圧縮機8から送られる冷媒を、液状態の冷媒が最も溜まりやすい第1ガス側連通空間83Aに優先的に送ることができる。
<C>
また、ここでは、上記のように、ガス側分流部材75を、逆サイクル除霜運転時に圧縮機8から送られる冷媒を、上部ガス側連通空間84の下部に送るように、ガスヘッダ集合管80に接続している。
また、ここでは、上記のように、ガス側分流部材75を、逆サイクル除霜運転時に圧縮機8から送られる冷媒を、上部ガス側連通空間84の下部に送るように、ガスヘッダ集合管80に接続している。
これにより、ここでは、逆サイクル除霜運転時に圧縮機8から送られる冷媒が、上部ガス側連通空間84の下部に対応する熱交換部60Bに流れやすくなり、室外熱交換器11の除霜時間の短縮に寄与することができる。
(5)変形例
上記実施形態のような、立設された液ヘッダ集合管90及びガスヘッダ集合管80と、上下に並ぶ複数の熱交換部60A〜60Pに区分された複数の扁平管63と、を有する室外熱交換器11においては、下から1段目の第1熱交換部60A及びこれに対応する第1ガス側連通空間83Aだけでなく、下から2段目の第2熱交換部60B及びこれに対応する上部ガス側連通空間の下部にも液状態の冷媒が溜まりやすい(図4参照)。
上記実施形態のような、立設された液ヘッダ集合管90及びガスヘッダ集合管80と、上下に並ぶ複数の熱交換部60A〜60Pに区分された複数の扁平管63と、を有する室外熱交換器11においては、下から1段目の第1熱交換部60A及びこれに対応する第1ガス側連通空間83Aだけでなく、下から2段目の第2熱交換部60B及びこれに対応する上部ガス側連通空間の下部にも液状態の冷媒が溜まりやすい(図4参照)。
そこで、ここでは、図5及び図6に示すように、ガスヘッダ集合管80の内部空間を、第1ガス側連通空間83Aと上部ガス側連通空間84との間に下から2段目の第2熱交換部60Bに対応する第2ガス側連通空間83Bが形成されるようにさらに仕切り、ガス側分流部材75を、第1ガス側連通空間83A及び上部ガス側連通空間84だけでなく、第2ガス側連通空間83Bにも分流して送るものにしている。すなわち、ガスヘッダ集合管80は、仕切板81よりも上側の内部空間(第1ガス側連通空間83Aを除く内部空間)が仕切板82によって、下から2段目の熱交換部である第2熱交換部60Bに対応する第2ガス側連通空間83Bと、第2熱交換部60Bよりも上段側の複数の熱交換部60C〜60Pに共通して対応する上部ガス側連通空間84と、が形成されるように上下にさらに仕切られている。そして、ガス側分流部材75は、第1ガス側連通空間83A及び上部ガス側連通空間84に接続されるガス側冷媒分流枝管77A、78だけでなく、第2ガス側連通空間83Bに接続されるガス側冷媒分流枝管77Bをさらに有している。
このため、ここでは、逆サイクル除霜運転時に、液状態の冷媒が最も溜まりやすい第1熱交換部60Aに対応する第1ガス側連通空間83Aと、第1熱交換部60Aの次に液状態の冷媒が溜まりやすい第2熱交換部60Bに対応する第2ガス側連通空間83Bと、上部ガス側連通空間84と、に分流して冷媒を送ることができる。
これにより、ここでは、圧縮機8、室内熱交換器32a、32b、膨張機構(室外膨張弁12)及び室外熱交換器11を有しており、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置1において、室外熱交換器11の除霜時間の短縮をさらに図ることができる。
また、ここでは、図5及び図6に示すように、ガス側分流部材75は、逆サイクル除霜運転時に圧縮機8から送られる冷媒を、第2ガス側連通空間83Bに分流する位置よりも上流側の位置で、第1ガス側連通空間83Aに分流するように、かつ、上部ガス側連通空間84に分流する位置よりも上流側の位置で、第2ガス側連通空間83Bに分流するように、形成されている。すなわち、冷媒分流母管76のガス側冷媒分流枝管77Aが接続された部分とガス側冷媒分流枝管78が接続された部分との上下間の部分には、ガス側冷媒分流枝管77Bがさらに接続されている。
ここでは、上記のように、逆サイクル除霜運転時に、圧縮機8から送られる冷媒を、下側のガス側連通空間83A、83B、84から順に分流させることができる。このため、ここでは、逆サイクル除霜運転時に、圧縮機8から送られる冷媒を、液状態の冷媒が最も溜まりやすい第1ガス側連通空間83A、第1ガス側連通空間83Aの次に溜まりやすい第2ガス側連通空間83Bの順に、優先的に送ることができる。
また、ここでは、図5及び図6に示すように、ガス側分流部材75を、逆サイクル除霜運転時に圧縮機8から送られる冷媒を、上部ガス側連通空間84の下部に送るように、ガスヘッダ集合管80に接続している。
これにより、ここでは、逆サイクル除霜運転時に圧縮機8から送られる冷媒が、上部ガス側連通空間84の下部に対応する熱交換部60Cに流れやすくなり、室外熱交換器11の除霜時間の短縮に寄与することができる。
本発明は、圧縮機、室内熱交換器、膨張機構及び室外熱交換器を有しており、暖房運転と逆サイクル除霜運転とを切り換えて行うことが可能な空気調和装置、に対して、広く適用可能である。
1 空気調和装置
8 圧縮機
11 室外熱交換器
12 室外膨張弁(膨張機構)
32a、32b 室内熱交換器
60A〜60P 熱交換部
63 扁平管
70 液側分流部材
75 ガス側分流部材
80 ガスヘッダ集合管
83A 第1ガス側連通空間
83B 第2ガス側連通空間
84 上部ガス側連通空間
90 液ヘッダ集合管
92A〜92P 液側連通空間
8 圧縮機
11 室外熱交換器
12 室外膨張弁(膨張機構)
32a、32b 室内熱交換器
60A〜60P 熱交換部
63 扁平管
70 液側分流部材
75 ガス側分流部材
80 ガスヘッダ集合管
83A 第1ガス側連通空間
83B 第2ガス側連通空間
84 上部ガス側連通空間
90 液ヘッダ集合管
92A〜92P 液側連通空間
Claims (5)
- 圧縮機(8)、室内熱交換器(32a、32b)、膨張機構(12)及び室外熱交換器(11)を有しており、前記圧縮機、前記室内熱交換器、前記膨張機構、前記室外熱交換器の順に冷媒を循環させる暖房運転と、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記膨張機構、前記室内熱交換器の順に前記冷媒を循環させる逆サイクル除霜運転と、を切り換えて行うことが可能な空気調和装置において、
前記室外熱交換器は、前記冷媒と空気との熱交換を行う熱交換器であって、
立設されており、前記暖房運転時に前記圧縮機の吸入側に接続され、かつ、前記逆サイクル除霜運転時に前記圧縮機の吐出側に接続されるガスヘッダ集合管(80)と、
立設されており、前記暖房運転時及び前記逆サイクル除霜運転時に前記膨張機構に接続される液ヘッダ集合管(90)と、
上下に配列されるとともに内部に前記冷媒の通路が形成されており、前記ガスヘッダ集合管及び前記液ヘッダ集合管に接続された複数の扁平管(63)と、
を有しており、
複数の前記扁平管は、上下に並ぶ複数の熱交換部(60A〜60P)に区分されており、
前記液ヘッダ集合管の内部空間は、前記各熱交換部に対応する液側連通空間(92A〜92P)が形成されるように上下に仕切られており、
前記液ヘッダ集合管には、前記暖房運転時に前記膨張機構から送られる前記冷媒を、前記各液側連通空間に分流して送る液側分流部材(70)が接続されており、
前記ガスヘッダ集合管の内部空間は、下から1段目の前記熱交換部である第1熱交換部(60A)に対応する第1ガス側連通空間(83A)と、前記第1熱交換部よりも上段側の複数の前記熱交換部(60B〜60P)に共通して対応する上部ガス側連通空間(84)と、が形成されるように上下に仕切られており、
前記ガスヘッダ集合管には、前記逆サイクル除霜運転時に前記圧縮機から送られる前記冷媒を、前記第1ガス側連通空間と前記上部ガス側連通空間とに分流して送るガス側分流部材(75)が接続されている、
空気調和装置(1)。 - 前記ガス側分流部材は、前記逆サイクル除霜運転時に前記圧縮機から送られる前記冷媒を、前記上部ガス側連通空間に分流する位置よりも上流側の位置で、前記第1ガス側連通空間に分流するように、形成されている、
請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記ガスヘッダ集合管の内部空間は、前記第1ガス側連通空間と前記上部ガス側連通空間との間に、下から2段目の前記熱交換部である第2熱交換部(60B)に対応する第2ガス側連通空間(83B)がさらに形成されるように上下に仕切られており、
前記ガス側分流部材は、前記逆サイクル除霜運転時に前記圧縮機から送られる前記冷媒を、前記第1ガス側連通空間と前記第2ガス側連通空間と前記上部ガス側連通空間とに分流して送るように、前記ガスヘッダ集合管に接続されている、
請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記ガス側分流部材は、前記逆サイクル除霜運転時に前記圧縮機から送られる前記冷媒を、前記第2ガス側連通空間に分流する位置よりも上流側の位置で、前記第1ガス側連通空間に分流するように、かつ、前記上部ガス側連通空間に分流する位置よりも上流側の位置で、前記第2ガス側連通空間に分流するように、形成されている、
請求項3に記載の空気調和装置。 - 前記ガス側分流部材は、前記逆サイクル除霜運転時に前記圧縮機から送られる前記冷媒を、前記上部ガス側連通空間の下部に送るように、前記ガスヘッダ集合管に接続されている、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和装置。
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