JP2020101298A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020101298A
JP2020101298A JP2018237718A JP2018237718A JP2020101298A JP 2020101298 A JP2020101298 A JP 2020101298A JP 2018237718 A JP2018237718 A JP 2018237718A JP 2018237718 A JP2018237718 A JP 2018237718A JP 2020101298 A JP2020101298 A JP 2020101298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
heat exchanger
indoor
flow
outdoor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018237718A
Other languages
English (en)
Inventor
耕介 米山
Kosuke Yoneyama
耕介 米山
幸治 緒方
Koji Ogata
幸治 緒方
卓登 ▲瀬▼戸山
卓登 ▲瀬▼戸山
Takuto Setoyama
秀太郎 近藤
Shutaro Kondo
秀太郎 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP2018237718A priority Critical patent/JP2020101298A/ja
Publication of JP2020101298A publication Critical patent/JP2020101298A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

【課題】暖房運転中に室外熱交換器で発生した霜の融け残りの抑制する空気調和装置を提供する。【解決手段】室外熱交換器23は、第1冷媒流路23aと第2冷媒流路23bとを有する。第1冷媒流路23aの長さは、第2冷媒流路23bより長くされている。また、ヘッダ29は、四方弁22と室外熱交換器23の間に配置されており、ヘッダ29の上下方向に各第1冷媒流路23aおよび各第2冷媒流路23bのそれぞれの一端が接続されている。第1冷媒流路23aの長さが第2冷媒流路23bより長くされているため、ヘッダ29との接続部から各冷媒流路の冷媒出口側までを冷媒が流れる間の流路抵抗は、第1冷媒流路23aを流れる場合より第2冷媒流路23bを流れる場合のほうが小さくなる。【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和装置に関わり、特に室外熱交換器に複数の冷媒流路を有する空気調和装置に関する。
空気調和装置に備えられるフィンアンドチューブ型の熱交換器は、複数本のヘアピン管と複数本のU字管とを組み合わせて形成され冷媒が流れる複数組の冷媒流路と、冷媒流路の長手方向に沿って所定の間隔で配置される複数枚の板状のフィンとを有する。具体的には、複数組の冷媒流路は、上下方向に1列に並べて配置される、あるいは、複数本の冷媒流路を上下方向に1列に並べたものが空気の流れ方向に沿って複数列配置される。また、複数枚のフィンはアルミニウム材などで形成され、各フィンに冷媒配管のヘアピン管の直管部が挿通されている。このような熱交換器が室外熱交換器に用いられる場合、一般的には、熱交換器の複数の冷媒流路の一方の冷媒出入り口がヘッダを介して四方弁に接続され、熱交換器の複数の冷媒流路の他方の冷媒出入り口が分流器を介して膨張弁に接続される。
ところで、空気調和装置が暖房運転を行う際は、室外熱交換器が蒸発器として機能する。このとき、外気温度や外気の湿度によっては室外熱交換器に着霜する場合がある。空気調和装置は、暖房運転中に室外熱交換器で発生した霜を融かすための除霜運転が行えるように構成されており、例えば、特許文献1には、暖房運転中に室外熱交換器で霜が発生した場合に、暖房運転を中断し四方弁を切り替えて室外熱交換器が凝縮器として機能するようにすることで、圧縮機から吐出された高温の冷媒を室外熱交換器に流して霜を融かす空気調和装置が提案されている。
特開平11−30461号公報
上述した室外熱交換器では、上下方向に並べて配置される冷媒流路のうちのいくつかが、分流器より下方に配置される場合がある。このような分流器より下方に配置される冷媒流路では、分流器より上方に配置される冷媒流路と異なり、室外熱交換器が凝縮器として機能する場合に室外熱交換器から流出した液冷媒もしくは気液二相冷媒を、当該冷媒流路より上方に位置する分流器へと重力に逆らって流さなければならない。
通常、熱交換器では、各冷媒流路の長さは同じとされる場合が多い。この場合、当該熱交換器が凝縮器として機能するときは、分流器より下方に配置される冷媒流路における冷媒の入口側(ヘッダとの接続部)から冷媒出口側(分流器との接続部)までの間を流れる冷媒が受ける流路抵抗は、上記のように重力に逆らって流さなければならない区間がある分、分流器より上方に配置されることで分流器に向かって冷媒が重力で流れ落ちる冷媒流路と比べて大きくなる。そして、このような熱交換器を室外熱交換器に適用した空気調和装置で特許文献1に記載の除霜運転を行うと、分流器より下方に配置される冷媒流路では、分流器より上方に配置される冷媒流路と比べて冷媒流量が減少し、室外熱交換器における当該冷媒流路付近で冷媒流量不足に起因して霜の融け残りが発生する恐れがあった。
本発明は以上述べた問題点を解決するものであって、除霜運転時に霜の融け残りを抑制できる空気調和装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の空気調和装置は、圧縮機と、室外膨張弁と、一端がヘッダを介して圧縮機に接続され他端が分流器を介して膨張弁に接続される複数の冷媒流路を有する室外熱交換器とを室外機に備え、複数の冷媒流路のうち、分流器より下方に配置される冷媒流路の長さが、当該分流器より上方に配置される冷媒流路の長さより短い。
上記のように構成した本発明の空気調和装置は、除霜運転時に室外熱交換器における分流器より下方に配置される冷媒流路付近で霜が融け残ることを抑制できる。
本発明の実施形態における空気調和装置の冷媒回路図ある。 本発明の実施形態における室外熱交換器の説明図である。 図2における矢視Aの方向からみた、室外熱交換器の側部の下方を示す図面である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、1台の室外機に3台の室内機が並列に接続され、全ての室内機で同時に冷房運転あるいは暖房運転が行える空気調和装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1に示すように、本実施形態における空気調和装置1は、1台の室外機2と、室外機2に液管8およびガス管9で並列に接続された3台の室内機を備えている。より詳細には、室外機2の閉鎖弁25と室内機5a〜5cの各液管接続部53a〜53cとが液管8で接続されている。また、室外機2の閉鎖弁26と室内機5a〜5cの各ガス管接続部54a〜54cとがガス管9で接続されている。このように、室外機2と室内機が5a〜5cとが液管8およびガス管9で接続されて、空気調和装置1の冷媒回路10が形成されている。
<室外機の構成>
まずは、室外機2について説明する。室外機2は、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、室外膨張弁24と、液管8が接続された閉鎖弁25と、ガス管9が接続された閉鎖弁26と、アキュムレータ27と、室外ファン28と、ヘッダ29とを備えている。そして、室外ファン28を除くこれら各装置が、以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて冷媒回路10の一部をなす室外機冷媒回路20を形成している。
圧縮機21は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで、運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。圧縮機21の冷媒吐出側は、後述する四方弁22のポートaと吐出管41で接続されており、また、圧縮機21の冷媒吸入側は、アキュムレータ27の冷媒流出側と吸入管42で接続されている。
四方弁22は、冷媒の流れる方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaは、上述したように圧縮機21の冷媒吐出側と吐出管41で接続されている。ポートbは、後述する室外熱交換器23のヘッダ29と冷媒配管43で接続されている。ポートcは、アキュムレータ27の冷媒流入側と冷媒配管46で接続されている。そして、ポートdは、閉鎖弁26と室外機ガス管45で接続されている。
室外熱交換器23は、冷媒と、後述する室外ファン28の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気を熱交換させるものである。図2に示すように、室外熱交換器23は、複数組(本実施形態では33組。図2ではこのうちの4組を描画)の第1冷媒流路23aと、複数組(本実施形態では6組)の第2冷媒流路23bと、アルミニウム材あるいはアルミニウム合金材からなる複数枚のフィン23cを有する。
第1冷媒流路23aは、銅管をヘアピン形状に折り曲げて形成された3本のヘアピン管23a1と、銅管をU字形状に折り曲げて形成された2本のU字管23a2を接続して形成される。具体的には、3本のヘアピン管23a1が上下方向に並べられ、上部のヘアピン管23a1の一端がヘッダ29に接続され、下部のヘアピン23a1の一端が分流器30aに接続されている。そして、上部のヘアピン管23a1の他端と中央部のヘアピン管23a1の一端とが、また、中央部のヘアピン管23a1の他端と下部のヘアピン管23a1の他端とが、それぞれU字管23a2で接続されている。このように形成された第1冷媒流路23aは、一方の冷媒出入口がヘッダ29に接続され他方の冷媒出入口が分流器30aに接続されて、上下方向に11組並べて配置されている。このように、第1冷媒流路23aが上下方向に11組並べて配置されたものを1列として、図3に示す空気の流れ方向における風上側から風下側に向かう方向に並列に3列配置されている。つまり、室外熱交換器23には、第1冷媒流路23aが33組設けられている。
第2冷媒流路23bは、銅管をヘアピン形状に折り曲げて形成した2本のヘアピン管23b1と、銅管をU字形状に折り曲げて形成された1本のU字管23b2を接続して形成される。具体的には、2本のヘアピン管23b1が上下方向に並べられ、上部のヘアピン管23b1の一端がヘッダ29に接続され、下部のヘアピン23b1の一端が分流器30bに接続されている。そして、上部のヘアピン管23b1の他端と下部のヘアピン管23b1の他端とが、U字管23b2で接続されている。このように形成された第2冷媒流路23bは、一方の冷媒出入口がヘッダ29に接続され他方の冷媒出入口が分流器30bに接続されて、上下方向に2組並べて配置されている。このように、第2冷媒流路23bが上下方向に2組並べて配置されたものを1列として、図3に示す空気の流れ方向における風上側から風下側に向かう方向に並列に3列配置されている。つまり、室外熱交換器23には、第2冷媒流路23bが6組設けられている。
なお、本実施形態では、ヘアピン23a1とヘアピン23b1とが同じ長さとされ、U字管23a2とU字管23b2とが同じ長さとされている。
図2に示すように、11組の第1冷媒流路23aと2組の第2冷媒流路23bとが上下に並べて配置され、かつ、2組の第2冷媒流路23bが第1冷媒流路23aの下方に配置されている。また、本実施形態の空気調和装置1では、各第2冷媒流路23bより上方に分流器30bが配置される。このため、各第2冷媒流路23bにおける分流器30bに接続される側の端部は、図2に示すように上方に折り曲げられて分流器30bに接続される。
また、上述したように、第1冷媒流路23aは3本のヘアピン管23a1と2本のU字管23a2とで形成され、第2冷媒流路23bは2本のヘアピン管23b1と2本のU字管23b2とで形成されている。このため、第2冷媒流路23bの長さの方が第1冷媒流路23aの長さより短い。つまり、第2冷媒流路23bを流れる冷媒が受ける流路抵抗は、第1冷媒流路23aを流れる冷媒が受ける流路抵抗より小さくなる。
各第1冷媒流路23aおよび各第2冷媒流路23bには、上述した複数枚のフィン23cが所定の間隔(例えば、0.5mm)で組み付けられている。具体的には、フィン23cには各冷媒配管のヘアピン管の直管部を挿通させる複数個の孔が設けられており、この孔に各直管部を通したのちに各直管部を拡管することで、各第1冷媒流路23aおよび各第2冷媒流路23bに複数枚のフィン23cが組み付けられる。
室外膨張弁24は、室外機液管44に組み付けられている。室外膨張弁24は図示しないパルスモータにより駆動される電子膨張弁であり、パルスモータに与えられるパルス数によって開度が調整されることで、室外熱交換器23に流入する冷媒量、あるいは、室外熱交換器23から流出する冷媒量が調整される。室外膨張弁24の開度は、空気調和装置1が暖房運転を行っている場合は、圧縮機21の吐出温度が所定の目標温度となるようにその開度が調整され、冷房運転を行っている場合はその開度が全開とされる。
アキュムレータ27は、前述したように、冷媒流入側が四方弁22のポートcと冷媒配管46で接続されるとともに、冷媒流出側が圧縮機21の冷媒吸入側と吸入管42で接続されている。アキュムレータ27は、冷媒配管46からアキュムレータ27の内部に流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒に分離してガス冷媒のみを圧縮機21に吸入させる。
室外ファン28は樹脂材で形成されており、室外熱交換器23の近傍に配置されている。室外ファン28は、図示しないファンモータによって回転することで、図示しない吸込口から室外機2の内部へ外気を取り込み、室外熱交換器23において冷媒と熱交換した外気を図示しない吹出口から室外機2の外部へ放出する。
ヘッダ29は、銅材を円筒形状に形成して形成されており、四方弁22のポートbと室外熱交換器23の間に配置されている。図2に示すように、ヘッダ29の上部に冷媒配管43が接続されている。また、ヘッダ29の上下方向に各第1冷媒流路23aおよび各第2冷媒流路23bのそれぞれの一端が接続されている。このように、ヘッダ29に冷媒配管43と各第1冷媒流路23aおよび各第2冷媒流路23bがそれぞれ接続されているため、室外熱交換器23の下部に向かうほど、ヘッダ29における冷媒配管43の接続部と各冷媒流路の接続部との距離が長くなる。このため、ヘッダ29内において冷媒配管43の接続部から各冷媒流路の接続部までを流れる冷媒が受ける流路抵抗は、室外熱交換器23の下部に向かうほど大きくなる。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1に示すように、吐出管41には、圧縮機21から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する吐出圧力センサ31と、圧縮機21から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度センサ33が設けられている。冷媒配管46におけるアキュムレータ28の冷媒流入口近傍には、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力を検出する吸入圧力センサ32と、圧縮機21に吸入される冷媒の温度を検出する吸込温度センサ34とが設けられている。
室外機液管44における室外熱交換器23と室外膨張弁24との間には、室外熱交換器23に流入する冷媒の温度、あるいは、室外熱交換器23から流出する冷媒の温度を検出するための熱交温度センサ35が設けられている。そして、室外機2の図示しない吸込口付近には、室外機2の内部に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度検出手段である外気温度センサ36が備えられている。
<各室内機の構成>
次に、室内機5a〜5cについて説明する。室内機5a〜5cは、室内熱交換器51a〜51cと、室内膨張弁52a〜52cと、液管接続部53a〜53cと、ガス管接続部54a〜54cと、室内ファン55a〜55cを備えている。そして、室内ファン55a〜55cを除くこれら各構成装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室内機冷媒回路50a〜50cを構成している。
室内機5a〜5cは全て同じ構成を有するため、以下の説明では室内機5aについてのみ各構成の説明を行い、室内機5b、5cの各構成については説明を省略する。尚、図1では、室内機5aの各構成装置に付与した各番号の末尾をaからbあるいはcにそれぞれ変更したものが、室内機5aの各構成装置と対応する室内機5b、5cの各構成装置となる。
室内熱交換器51aは、冷媒と、後述する室内ファン55aの回転により図示しない吸込口から室内機5aの内部に取り込まれた室内空気を熱交換させるものである。室内熱交換器51aの一方の冷媒出入口と液管接続部53aとが室内機液管71aで接続され、他方の冷媒出入口とガス管接続部54aとが室内機ガス管72aで接続されている。室内熱交換器51aは、空気調和装置1が冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、空気調和装置1が暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。尚、液管接続部53aやガス管接続部54aには、各冷媒配管が溶接やフレアナット等により接続されている。
室内膨張弁52aは、室内機液管71aに組み込まれている。室内膨張弁52aは電子膨張弁であり、室内熱交換器51aが蒸発器として機能する場合すなわち室内機5aが冷房運転を行う場合は、その開度は、室内熱交換器51aの冷媒出口(ガス管接続部54a側)での冷媒過熱度が目標冷媒過熱度となるように調整される。また、室内膨張弁52aは、室内熱交換器51aが凝縮器として機能する場合すなわち室内機5aが暖房運転を行う場合は、その開度は、室内熱交換器51aの冷媒出口(液管接続部53a側)での冷媒過冷却度が目標冷媒過冷却度となるように調整される。ここで、目標冷媒過熱度や目標冷媒過冷却度とは、室内機5aで十分な冷房能力あるいは暖房能力を発揮するのに必要な冷媒過熱度および冷媒過冷却度である
室内ファン55aは樹脂材で形成されており、室内熱交換器51aの近傍に配置されている。室内ファン55aは、図示しないファンモータによって回転することで、図示しない吸込口から室内機5aの内部に室内空気を取り込み、室内熱交換器51aにおいて冷媒と熱交換した室内空気を図示しない吹出口から室内へ放出する。
以上説明した構成の他に、室内機5aには各種のセンサが設けられている。室内機液管71aにおける室内熱交換器51aと室内膨張弁52aとの間には、室内熱交換器51aに流入あるいは室内熱交換器51aから流出する冷媒の温度を検出する液側温度センサ61aが設けられている。室内機ガス管72aには、室内熱交換器51aから流出あるいは室内熱交換器51aに流入する冷媒の温度を検出するガス側温度センサ62aが設けられている。室内機5aの図示しない吸込口付近には、室内機5aの内部に流入する室内空気の温度、すなわち吸込温度を検出する吸込温度センサ63aが備えられている。
<冷媒回路の動作>
次に、本実施形態における空気調和装置1の空調運転時の冷媒回路100における冷媒の流れや各部の動作について、図1を用いて説明する。尚、以下の説明ではまず、空気調和装置1が暖房運転を行う場合について説明し、次に、空気調和装置1が冷房運転あるいは除霜運転を行う場合について説明する。尚、図1において実線矢印は暖房運転時の冷媒の流れを示し、破線矢印は冷房運転時あるいは除霜運転時の冷媒の流れを示している。
<暖房運転時>
図1に示すように、空気調和装置1が暖房運転を行う場合は、四方弁22が実線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートbが連通するよう、また、ポートcとポートdが連通するよう、切り換えられる。これにより、冷媒回路10は、室内熱交換器51a〜51cがそれぞれ凝縮器として機能するとともに、室外熱交換器23が蒸発器として機能する暖房サイクルとなる。
冷媒回路10が暖房サイクルとされて圧縮機21が駆動されると、圧縮機21から吐出された冷媒は、吐出管41を流れて四方弁22に流入し、四方弁22から室外機ガス管45へと流れる。室外機ガス管45を流れる冷媒は、閉鎖弁26を介して室外機2からガス管9へと流出する。室外熱交換器23に流入する。
ガス管9を流れる冷媒は、ガス管接続部54a〜54cを介して室内機5a〜5cに分流する。室内機5a〜5cに流入した冷媒は、室内機ガス管72a〜72cを流れて室内熱交換器51a〜51cに流入し、室内ファン55a〜55cの回転により室内機5a〜5cの内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って凝縮する。このように、室内熱交換器51a〜51cが凝縮器として機能し、室内熱交換器51a〜51cで冷媒と熱交換を行って暖められた室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機5a〜5cが設置された室内の暖房が行われる。
室内熱交換器51a〜51cから室内機液管71a〜71cに流出した冷媒は、室内機5a〜5cでそれぞれ要求される暖房能力に応じた開度とされている室内膨張弁52a〜52cを通過する際に減圧される。液管接続部53a〜53cを介して室内機5a〜5cから液管8に流出して合流した冷媒は、閉鎖弁25を介して室外機2に流入する。
室外機2に流入した冷媒は室外機液管44を流れ、吐出温度センサ33で検出した圧縮機21の吐出温度に応じた開度とされた室外膨張弁24を通過する際にさらに減圧されて気液二相状態となる。室外膨張弁24で減圧された冷媒は、室外熱交換器23の第1冷媒流路23aと第2冷媒流路23bのそれぞれに分流され、各冷媒流路において室外ファン28の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って蒸発する。
室外熱交換器23の第1冷媒流路23aと第2冷媒流路23bのそれぞれからヘッダ29に流入して合流した冷媒は、ヘッダ29から冷媒配管43へと流出し、四方弁22、冷媒配管46、アキュムレータ27、吸入管42の順に流れ、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
<冷房運転>
図1に示すように、空気調和装置1が冷房運転を行う場合は、四方弁22が破線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートbが連通するよう、また、ポートcとポートdが連通するよう、切り換えられる。これにより、冷媒回路10は、室内熱交換器51a〜51cがそれぞれ蒸発器として機能するとともに、室外熱交換器23が凝縮器として機能する冷房サイクルとなる。
冷媒回路10が冷房サイクルとされて圧縮機21が駆動されると、圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は吐出管41を流れて四方弁22に流入し、四方弁22から冷媒配管43を流れてヘッダ29に流入する。ヘッダ29に流入した冷媒は、室外熱交換器23の各第1冷媒流路23aおよび各第2冷媒流路23bのそれぞれに分流し、室外ファン28の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って凝縮する。
室外熱交換器23の各第1冷媒流路23aおよび各第2冷媒流路23bのそれぞれから室外機液管44に流出した冷媒は、全開とされている室外膨張弁24を通過し、液管接続部52a〜52cを介して室内機5a〜5cに流入する。室内機5a〜5cに流入した冷媒は室内機液管71a〜71cを流れ、室内機5a〜5cでそれぞれ要求される冷房能力に応じた開度とされている室内膨張弁52a〜52cを通過する際に減圧される。
室内膨張弁52a〜52cで減圧された冷媒は、室内熱交換器51a〜51cに流入し、室内ファン54a〜54cの回転により室内機5a〜5cの内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って蒸発する。このように、室内熱交換器51a〜51cがそれぞれ蒸発器として機能し、室内熱交換器51a〜51cで冷媒と熱交換を行った室内空気が図示しない室内機5a〜5cの吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機5a〜5cが設置された各部屋の冷房が行われる。
室内熱交換器51a〜51cから室内機ガス管72a〜72cに流出した冷媒は、ガス管接続部53a〜53cを介してガス管9に流出する。ガス管9で合流した冷媒は閉鎖弁26を介して室外機2に流入し、室外機ガス分管45、四方弁22、冷媒配管46、アキュムレータ27、吸入管42の順に流れて圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
<除霜運転>
空気調和装置1が暖房運転を行っているとき、除霜運転開始条件が成立していれば暖房運転を中断して以下に説明する除霜運転を実行する。ここで、除霜運転開始条件とは、予め試験等を行って定められているものであり、室外熱交換器23での着霜量が暖房運転に支障をきたすレベルであることを示すものである。尚、除霜運転開始条件としては、例えば、暖房運転が3時間以上継続して行われている場合や、低圧センサ32で検出した圧力を用いて算出した低圧飽和温度(=室外熱交換温度)が外気温度センサ36で検出した外気温度より5℃以上低い状態が10分間継続した場合、等である。
暖房運転中に除霜運転開始条件が成立した場合は、暖房運転を停止する。具体的には、室外機2では、圧縮機21および室外ファン26が停止され、室外膨張弁24の開度が全開とされる。また、室内機5a〜5cでは、室内ファン54a〜54cが停止され、室内膨張弁52a〜52cが全開とされる。
圧縮機21を停止した後、冷媒回路10の高圧側(圧縮機21の吐出側)と低圧側(圧縮機21の吸入側)との圧力差が所定値(例えば、0.2MPa)以下となるまで待って、四方弁22を切り換えて冷媒回路10を冷房サイクルとする。尚、上記圧力差は、高圧センサ31で検出した高圧と低圧センサ32で検出した低圧を用いて算出すればよい。また、圧力差を求める代わりに、圧力差が所定値となるのに必要な時間を予め試験などを行って求めておき、圧縮機21の停止から記憶した時間が経過するのを待って四方弁22を切り換えてもよい。
冷媒回路10が冷房サイクルとされた後、圧縮機21が起動されてその回転数が所定回転数、例えば、70rpsとされる。尚、除霜運転中は圧縮機21の回転数は変化させない。また、除霜運転中は室外ファン28と室内ファン55a〜55cは停止させたままとする。また、除霜運転中は、室外膨張弁24と室内膨張弁52a〜52cの開度はそれぞれ全開のままとされる。
圧縮機21が起動すると、圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は吐出管41から四方弁22に流入し、四方弁22から冷媒配管43を流れてヘッダ29に流入する。ヘッダ29に流入した冷媒は、室外熱交換器23の各第1冷媒流路23aおよび各第2冷媒流路23bのそれぞれに分流する。
<第1冷媒流路と第2冷媒流路の長さの違いによる効果>
前述したように、本実施形態の室外熱交換器23では、各第2冷媒流路23bより上方に分流器30bが配置される。このため、各第2冷媒流路23bにおける分流器30bに接続される側の端部は、上方に折り曲げられて分流器30bに接続される。
室外熱交換器23において、各冷媒流路が全て第1冷媒流路23aとされており、かつ、分流器30aや分流器30bより下方に配置される第1冷媒流路23が存在する場合、室外熱交換器23が凝縮器として機能するときは、分流器30aや分流器30bより下方に配置される第1冷媒流路23aにおける冷媒の入口側(ヘッダ29との接続部)から冷媒出口側(分流器30bとの接続部)までの間を流れる冷媒が受ける流路抵抗は、分流器30aや分流器30bより上方に配置される第1冷媒流路23aと比べて、重力に逆らって分流器30aや分流器30bに流さなければならない区間がある分、大きくなる。そして、このような室外熱交換器23の除霜運転を行うと、他の第1冷媒流路23aと比べて分流器30aや分流器30bより下方に配置される第1冷媒流路23aでの冷媒流量が減少し、室外熱交換器23における当該第1冷媒流路23a付近で冷媒流量不足に起因して霜の融け残りが発生する恐れがあった。
そこで、本実施形態の空気調和装置1では、第2冷媒流路23bは2本のヘアピン管23b1と2本のU字管23b2とで形成することで、第2冷媒流路23bの長さを、3本のヘアピン管23a1と2本のU字管23a2とで形成される第1冷媒流路23aより短くする。そして、第2冷媒流路23bの長さを第1冷媒流路23aの長さより短くすることで第2冷媒流路23bを流れる冷媒が受ける流路抵抗が小さくして、第2冷媒流路23bにおけるヘッダ29への接続部から分流器30bまでを流れる冷媒が受ける流路抵抗を、第1冷媒流路23aにおけるヘッダ29への接続部から分流器30aまでを流れる冷媒が受ける流路抵抗よりも小さくしている。
このように、第2冷媒流路23bにおけるヘッダ29への接続部から分流器30bまでを流れる冷媒が受ける流路抵抗を、第1冷媒流路23aにおけるヘッダ29への接続部から分流器30aまでを流れる冷媒が受ける流路抵抗より小さくすることで、除霜運転時に各第2冷媒流路23bを流れる冷媒量を、当該第2冷媒流路23bが第1冷媒流路23aとされた場合と比べて多くできる。これにより、除霜運転中に室外熱交換器23における各第2冷媒流路23b付近で霜の融け残りの発生を抑制できる。また、下方の第2冷媒流路23bは、図示しない室外機2の筐体の底板に滞留する水分が凍結している場合にこれを融かすことができるので、底板に設けた排水孔を凍結した氷で塞がれて排水ができない、といった問題も解決できる。
なお、本実施形態の空気調和装置1のように、冷媒配管43とヘッダ29との接続部はヘッダ29の上部に設けられている場合(図2参照)は、前述したように、ヘッダ29内において冷媒配管43の接続部から各冷媒流路の接続部までを流れる冷媒が受ける流路抵抗は、室外熱交換器23の下部に向かうほど大きくなる。この場合、上記ヘッダ29内を流れる冷媒が受ける流路抵抗の大きさの違いも加味して、第2冷媒流路23bの長さを決定すればよい。
室外熱交換器23の各第1冷媒流路23aおよび各第2冷媒流路のそれぞれから室外機液管44に流出した冷媒は、全開とされている室外膨張弁24を通過し、閉鎖弁25を介して液管8に流入する。液管8を流れる冷媒は、液管接続部53a〜53cを介して室内機5a〜5cに流入する。室内機5a〜5cに流入した冷媒は、室内機液管71a〜71cを流れて室内熱交換器51a〜51cに流入し、暖房運転時に凝縮器として機能していた室内熱交換器51a〜51cから吸熱する。
室内熱交換器51a〜51cから吸熱した冷媒は室内機ガス管72a〜72cに流出し、ガス管接続部54a〜54cを介してガス管9に流出する。ガス管9で合流した冷媒は、閉鎖弁26を介して室外機2に流入し、室外機ガス管45、四方弁22、冷媒配管46、アキュムレータ27、吸入管42の順に流れ、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
以上説明したように、本実施形態の空気調和装置1は、除霜運転時に高温の冷媒がヘッダ29からヘッダ29内に流入し、ヘッダ29から室外熱交換器23の各冷媒流路に分流する際に、分流器30bより下方に配置される第2冷媒流路23bの長さを第1冷媒流路23aよりも短くする。これにより、第2冷媒流路23bにおけるヘッダ29との接続部から分流器30bの接続部までを流れる冷媒が受ける流路抵抗が、第1冷媒流路23aにおけるヘッダ29との接続部から分流器30aの接続部までを流れる冷媒が受ける流路抵抗と同じ、もしくは、小さくなるので、除霜運転時に第2冷媒流路23bにおける冷媒流量の減少を抑制することができるので、室外熱交換器23における第2冷媒流路23b付近の霜の融け残りを抑制できる。
1 空気調和装置
2 室外機
5a〜5c 室内機
10 冷媒回路
23 室外熱交換器
23a 第1冷媒流路
23a1 ヘアピン管
23a2 U字管
23b 第2冷媒流路
23b1 ヘアピン管
23b2 U字管
29 ヘッダ
30a 分流器
30b 分流器
24 室外膨張弁
51a〜51c 室内熱交換器
52a〜52c 室内膨張弁

Claims (3)

  1. 圧縮機と、室外膨張弁と、一端がヘッダを介して前記圧縮機に接続され他端が分流器を介して前記膨張弁に接続される複数の冷媒流路を有する室外熱交換器とを室外機に備える空気調和装置であって、
    複数の前記冷媒流路のうち、前記分流器より下方に配置される冷媒流路の長さが、当該分流器より上方に配置される冷媒流路の長さより短い、
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記分流器より下方に配置される冷媒流路は、前記分流器より上方に配置される冷媒流路の下方に配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記ヘッダにおける前記圧縮機から吐出された冷媒の流入口が、前記ヘッダにおける前記分流器より下方に配置される冷媒流路への流出口より上方に配置される、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の空気調和装置。
JP2018237718A 2018-12-19 2018-12-19 空気調和装置 Pending JP2020101298A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018237718A JP2020101298A (ja) 2018-12-19 2018-12-19 空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018237718A JP2020101298A (ja) 2018-12-19 2018-12-19 空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020101298A true JP2020101298A (ja) 2020-07-02

Family

ID=71139208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018237718A Pending JP2020101298A (ja) 2018-12-19 2018-12-19 空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020101298A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6214281U (ja) * 1985-07-12 1987-01-28
JPH03113290A (ja) * 1989-09-27 1991-05-14 Hitachi Ltd 空気側熱交換器
JP2008256304A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Daikin Ind Ltd 冷凍装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6214281U (ja) * 1985-07-12 1987-01-28
JPH03113290A (ja) * 1989-09-27 1991-05-14 Hitachi Ltd 空気側熱交換器
JP2008256304A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Daikin Ind Ltd 冷凍装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6352401B2 (ja) 空気調和装置
JP6723354B2 (ja) 冷凍サイクル装置
US10591192B2 (en) Heat exchange apparatus and air conditioner using same
EP2759785B1 (en) Refrigeration device
US8424333B2 (en) Air conditioner
EP2623873B1 (en) Outdoor heat exchanger and air conditioner comprising the same
JPWO2019239446A1 (ja) 空気調和装置の室外機及び空気調和装置
JP2008256304A (ja) 冷凍装置
WO2013001976A1 (ja) 空気調和装置
JP6827542B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6590948B2 (ja) 熱交換器および冷凍サイクル装置
JP6045489B2 (ja) 空気調和機
JP6524670B2 (ja) 空気調和装置
JP2018138826A (ja) 空気調和装置
JP2014109416A (ja) 空気調和装置
JP6102724B2 (ja) 熱交換器
JP2020101298A (ja) 空気調和装置
JP2016084970A (ja) 熱交換器
JP2019100592A (ja) 空気調和装置
JP6391832B2 (ja) 空気調和装置及び熱源機
JP2018048766A (ja) パラレルフロー熱交換器、及び冷凍サイクル装置
JP6910436B2 (ja) 室外ユニットおよび冷凍サイクル装置
JP6608946B2 (ja) 空気調和装置及び空気調和装置の室外機
JP2020153599A (ja) 熱交換器
JP2019060513A (ja) 熱交換器及びそれを備えた空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220712

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230124