JP2536429Y2 - ヒートパイプ式道路融雪装置 - Google Patents

ヒートパイプ式道路融雪装置

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JP2536429Y2
JP2536429Y2 JP1990054703U JP5470390U JP2536429Y2 JP 2536429 Y2 JP2536429 Y2 JP 2536429Y2 JP 1990054703 U JP1990054703 U JP 1990054703U JP 5470390 U JP5470390 U JP 5470390U JP 2536429 Y2 JP2536429 Y2 JP 2536429Y2
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JP
Japan
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heat pipe
road surface
road
condensing
snow
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JP1990054703U
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JPH0415604U (ja
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雅彦 伊藤
昭太郎 吉田
正孝 望月
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、ヒートパイプによって加熱して車両走行
路面の積雪や氷を融解する装置に関するものである。
従来の技術 従来のヒートパイプ式道路融雪装置においては、蒸発
部を温泉水等の熱源内に配置したヒートパイプの凝縮部
側を、ほぼ道路幅一杯に路面下に敷き並べて埋設し、道
路のほぼ全面を加熱して融雪を行なうのが一般的であ
り、少なくとも一車線分に相当する幅だけ融雪するよう
になっている。
考案が解決しようとする課題 しかし、前述した従来の道路融雪装置の場合には、1
本のヒートパイプで融氷雪を行なうことのできる面積が
比較的狭いから、多数のヒートパイプが必要とされると
ともに、施工費が高くなるという問題があった。
また、寒冷地であっても比較的降雪量の少ない地方に
おいては、道路の全幅の除雪または融雪を行なわなくて
も車輪が接地する部分が融雪されていれば車両の通行が
可能であるので、道路の全幅に亘って融氷雪を行なうこ
とは過剰設備となる場合がある。また降雪量の多い地方
であっても、比較的頻繁に除雪が行なわれる道路等の場
合には、融雪装置を敷設しない場合が多いが、除雪が行
なわれている場合であっても、路側帯等に排除された雪
が、日中の気温上昇により溶けた場合には、この雪解け
水が夜間に凍結して車両のスリップ事故が発生し易くな
るという問題があった。
この考案は、上記の事情に鑑みなされたもので、設備
費が少なくて済み、また路面の凍結を防止することがで
きる道路融雪装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するための手段としてこの考案は、ヒ
ートパイプの蒸発部を地中の高温部に、凝縮部を路面下
にそれぞれ配置して路面上の融雪を行なうヒートパイプ
式道路融雪装置において、前記ヒートパイプの凝縮部
を、路面を走行する車両の轍となる部分の路面下のみに
複数本ずつ集合させて配設し、このヒートパイプの前記
凝縮部と蒸発部との間の部分が前記轍の延在方向と交差
しない方向に配設するとともに、それぞれの蒸発部を、
前記凝縮部のほぼ鉛直方向下方に配設したことを特徴と
している。
作用 道路融雪装置のヒートパイプの熱を放出する凝縮部
を、走行する車両の轍となる部分の路面下のみに複数本
ずつ集合させるとともに、それぞれの蒸発部を前記凝縮
部のほぼ鉛直方向下方に配設したので、車両が通行する
のに最小限必要な部分、すなわち轍となる部分のみに集
中的に放熱させて融雪することができる。また、轍の部
分に溜った水の凍結を防止することができる。また各ヒ
ートパイプの前記凝縮部と蒸発部との間の部分が前記轍
の延在方向と交差しない方向に配設されているため、車
両の走行に伴う荷重による影響を受け難くなっている。
さらに、各ヒートパイプの蒸発部と蒸発部とがほぼ鉛直
な同一平面上に配設されているため、走行する車両の荷
重や振動等の影響を受け難い。
実施例 以下、この考案のヒートパイプ式道路融雪装置の一実
施例を第1図に基づいて説明する。
当路融雪装置1は、複数のヒートパイプ2からなり、
この道路融雪装置1は、各ヒートパイプ2の上端側とな
る凝縮部2bを、その上端が若干高くなるように傾斜させ
るとともに、路面R上を走行する各種車両Aの轍となる
部分Tが続く方向に延在するようにして轍となる部分の
路面下に所定の間隔で複数本集合させて埋設されるとと
もに、それぞれの下端側となる蒸発部2aを前記凝縮部の
真下、すなわち、前記轍となる部分のほぼ鉛直方向下方
の地中の高温部に配設されている。また、路面R上の符
号Sは積雪である。
次に、上記のように構成されるこの実施例の作用を説
明する。
道路融雪装置1の各ヒートパイプ2は、地中の高温部
に配置された蒸発部2aにおいて、内部に封入されている
作動液が加熱されて蒸発し、その蒸気がヒートパイプ内
を上昇して低温の凝縮部2bに移動し、輸送してきた蒸発
潜熱を放出して液相の作動液に戻り、重力の作用で下方
の蒸発部2aに還流する。そして、凝縮部2bにおいて放出
された熱により路面Rが加熱されて融雪が行なわれる。
このとき、各ヒートパイプ2の凝縮部2bを、路面R上を
走行する車両Aの轍となる部分の真下のみに複数本ずつ
集合させて配設したので、各ヒートパイプによる熱輸送
量が少なくても、融雪に必要な熱量を確保することがで
き、したがって、蒸発部2aを地中の比較的浅い部分に配
設できるため、ヒートパイプの全長寸法を短くできる。
さらに、ヒートパイプの凝縮部と蒸発部との間の部分
が、轍の延在方向と交差しない方向に配設したので、車
両の走行荷重等の影響を受け難く、耐久性が向上する。
その結果、路面R上の積雪Sは、その路面下に配設され
たヒートパイプ2の凝縮部2bからの放熱によって融解さ
れて、路面R上には、各種車両の轍Tとなる部分が連続
した溝状に形成される。
したがって、車両Aは、路面R上に形成された2本の
轍T,Tを跨いだ形での走行が可能となる。また、路面R
を加熱することによって轍Tの部分に溜っている雪解け
水等の凍結を防ぎ、轍T内の路面Rの凍結によるスリッ
プ事故の発生を防止することができる。
また、路面R上の積雪Sに轍Tが形成されることによ
り、この轍Tが目印となるため、走行が楽になる。
考案の効果 以上、説明したように、この考案の道路融雪装置は、
融雪装置を構成する各ヒートパイプの凝縮部を、路面を
走行する車両の轍となる部分の路面下のみに複数本集中
して配設したので、車両が走行するのに最少限必要な部
分を集中的に融雪することができるとともに、複数のヒ
ートパイプの凝縮部を集合させて轍となる部分の融雪を
行うため、各ヒートパイプの熱輸送量を少なくできるの
で、蒸発部を配設する熱源として大深度の高温部ばかり
でなく比較的浅い深度の熱源も使用でき、したがって、
ヒートパイプの全長寸法を短くすることができる。ま
た、凝縮部と蒸発部との間の部分が、轍の延在方向と交
差しない方向に配設したので、車両の走行荷重や振動の
影響を受け難くなり、耐久性が向上する。また、各ヒー
トパイプの蒸発部を、路面直下に配設した凝縮部のほぼ
鉛直方向下方としたので、ヒートパイプの全長寸法を短
くでき、設備費を大幅に削減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のヒートパイプ式道路融雪装置を道路
に設置した状態を示す断面図である。 1……道路融雪装置、2……ヒートパイプ、2a……蒸発
部、2b……凝縮部、A……車両、R……路面、S……積
雪、T……轍。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 望月 正孝 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−105005(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒートパイプの蒸発部を地中の高温分に、
    凝縮部を路面下にそれぞれ配設して路面上の融雪を行な
    うヒートパイプ式道路融雪装置において、 前記ヒートパイプの凝縮部を、路面を走行する車両の轍
    となる部分の路面下のみに複数本ずつ集合させて配設
    し、これらのヒートパイプの凝縮部と蒸発部との間の部
    分を前記轍の延在方向と交差しない方向に配設するとと
    もに、それぞれの蒸発部を、前記凝縮部のほぼ鉛直方向
    下方に配設したことを特徴とするヒートパイプ式道路融
    雪装置。
JP1990054703U 1990-05-25 1990-05-25 ヒートパイプ式道路融雪装置 Expired - Lifetime JP2536429Y2 (ja)

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JPH0415604U JPH0415604U (ja) 1992-02-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55105005A (en) * 1979-02-02 1980-08-12 Mitsubishi Electric Corp Snow melting and freeze preventing apparatus

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JPH0415604U (ja) 1992-02-07

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