JPS587402Y2 - 交通標識の着氷、着雪防止装置 - Google Patents

交通標識の着氷、着雪防止装置

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JPS587402Y2
JPS587402Y2 JP1979149524U JP14952479U JPS587402Y2 JP S587402 Y2 JPS587402 Y2 JP S587402Y2 JP 1979149524 U JP1979149524 U JP 1979149524U JP 14952479 U JP14952479 U JP 14952479U JP S587402 Y2 JPS587402 Y2 JP S587402Y2
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JP
Japan
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pipe
heat
sign
sign board
ground
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Expired
Application number
JP1979149524U
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English (en)
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JPS5666982U (ja
Inventor
村国誠
長谷部勝
本田一郎
Original Assignee
日本道路公団
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は多雪地帯、寒冷地にも・ける鉄道や道路などの
交通標識の標識面の着氷、着雪防止装置に関する。
従前より多雪地帯、寒冷地における鉄道や道路などの交
通標識ポストの標識面が着氷により、その標識が不鮮明
となることで鉄道や道路管理者側などではその対策に困
っている状態にあった。
そこで本考案はこれら標識面を着氷、着雪しないように
するため地熱をヒートパイプにより汲み上げるもので、
すなわち地熱ξヒートパイプ温度として標識面を暖める
ようにしたものである。
この場合のヒートパイプとしては鉄−アンモニア、鉄−
アルコール、鉄−フレオン型また鉄−水−アルコール型
のものが適する。
そしてこの地中に挿入埋設されるヒートパイプの長さは
3m以上を必要とし、また寒冷地の状況にもよるが、地
表より0.7rn位の凍土層の生成があるので、その場
合には地中埋設のヒートパイプは長く挿入を要すると共
に地表露出のヒートパイプ表面及び地表より少くとも0
.3〜0.777L位の深さ1で断熱材を被覆して放熱
を防ぐ。
さらに上端に位置するヒートパイプ凝縮部となるパイプ
構造群の片側の面(表面)に標識用板を伝熱的に配設し
、この標識用板のパイプ部側の面(裏面)にのみこの板
面及びパイプ群を覆う範囲で断熱材を被覆し、その断熱
材被覆のない面(表面)を直接標識面とするか、又はそ
の面に別の標識板を伝熱的に取付けたものである。
またこの標識面には放熱を良好とするための伝熱、助成
材として金属ウール、金属メツシュ、サーマルグリース
などを1種または2種の組合せで貼付することもある。
サーマルグリースとはシリコングリースに金属約1たは
酸化金属粉を混入、懸濁せしめたもので、ペースト状で
伝熱性がよい。
これにより標識部の大きさにもよるが200W程度渣た
はそれ以上の地熱の汲み上げが容易に行うことができて
標識面の着氷、着雪防止が可能となつた。
ヒートパイプの基本構造と動作原理としては日本特許第
482141号(特公昭41−7278号公報)に詳述
されているごとく、毛細管力を有するウィック材が内壁
に設けられた密閉管体内に適量の作動液が封入されてい
て、中央部からの一方を加熱・蒸発部とし他方端を冷却
・凝結部として熱搬送の機能をさせるものであるが、こ
のヒートパイプを水平に配置して使用する場合はともか
くとして、下方部を加熱・蒸発部、上方部を冷却・凝縮
部となるように垂直にして使用するボトムヒートの場合
には上方部からの凝縮液の下方蒸発部への流下を重力の
作用を利用することで高価なウィック材の使用が不要と
もなり、特に本考案によるごとき長尺で垂直縦型使用の
場合にはウィックレスのいわゆる蒸気サイフオンタイプ
のものが適する。
但し、全くのウィックレスとせず、地中埋設パイプ部の
パイプ内壁にウィックを装入すれば、流下する凝縮液が
パイプ最下部1で戻る途中で再蒸発されるのでより効果
を発揮できることにもなる0 以下、本考案の実施例を図面により説明すると、第1図
は本考案における交通標識ポストの正面図、第2図は第
1図の縦断面図、第3図は第1図のA−A線拡大断面図
、第4図及び5図は第1図のポストの別態様を示す。
1はポストとなるべき長尺のパイプで図面では途中切断
短縮した状態で示しである。
そして必要に応じ、この長尺パイプ1下部の地中に埋設
される部分の内壁面に全網製などのウィック2を装入す
る。
さらにパイプ1の上端には半円弧状その他の分岐パイプ
1−1.1−2.1−3をパイプ1と連通して取付け、
凝縮部とする。
例えば多重円形又は角形部分、更には多枝形部分のパイ
プ構造物1aを構成し、パイプ1の最下端をシールキャ
ップ3で封止の上内部を脱気してから作動液4を封入し
、全体をヒートパイプ化したものを骨格としている。
5は標識用板で構造物1aの一面に熱が伝わるようにし
て配設し、これによって標識部6が構成される。
この標識用板5の正面即ち構造物1aと反対側の面を直
接標識面とするのがよいが、別に用意した標識板の背面
をこの正面に伝熱的に添着してもよい。
標識用板5の正面以外の放熱を防ぐため該板5の背面に
パイプ構造物1aも被覆するように断熱材7を施し、ま
たパイプ1の凍土層に位置する部分ならびに地表上に露
出している部分外面にも断熱材8を施す。
そしてこれらの表面に更に防水被覆9又は10を施す。
この被覆は金属カバーでもよい。
なお図面で、11は伝熱補助材でパイプ構造物1aの一
面に標識用材5を配設する際、各パイプと標識用材5と
の接合部分に介装される。
12は吸熱用フランジである。
パイプ1の地中部の内部で蒸発した作動液4は蒸気の形
で上昇し、凝縮部を構成しているパイプ構造物1aの各
パイプ内面に凝縮して、液化しこのとき気化熱に相当す
る凝縮熱を放出し、これがパイプの管壁を通してさらに
伝熱補助材9を介して標識用板5に伝熱する。
こXで明らかなことは凝縮部を構成するパイプ群に断面
フラットパイプまたは角型パイプを用いた方が有利で、
断面円形パイプの場合標識用板との接触が線接触となり
不利となることであるが、伝熱補助材によりかなりの改
善は行い得る。
ヒートパイプは、減圧後作動源を封入して製造されるの
で、液の蒸発が容易であり、捷た蒸気流も円滑に管内を
流れるので全長にわたり、はぼ等温である。
パイプ1の地中深さが深い程地熱の吸収効率は高くなる
また寒冷地では地表面附近で凍結することもあり、地表
面より0.7m位1でおよぶこともあるので、これは、
あらかじめ考慮せねばならない。
捷たこの部分および、地上部は断熱、防水カバーをする
ことが地熱利用として、必要事項となる。
ここで、東北地方北部での厳冬期にも−ける地山温度の
実測値“として、地表下3mで約10℃、5m深さで約
12℃の地温を有するとの結果が得られている。
従って本考案にち・けるヒートパイプを地中深く(3m
以上)埋設すると、ヒートパイプ内の作動液4は第2図
矢印にて示したように、その底部より地熱(10℃〜1
2℃)によって蒸発して上方へ噴流し、上部のパイプ構
造物1a内に至り、その各パイプの内壁面で凝縮液化し
、この際の潜熱が放出されて伝熱する。
従って、標識用板5の表面が暖められて表面に付着の氷
雪が溶融され標識の不鮮明を防ぐことができる。
そしてこのパイプ構造物1aの各パイプ内壁面で液化し
た作動液はそれらパイプ内壁を流下して下方の蒸発部へ
還流し、以後蒸発→還流のサイクルを繰り返すことにな
るので、常時標識面が鮮明さを保つことになる。
第4図はヒートパイプ凝縮部を四角形状にした場合、同
じく、第5図では、多枝型状にしたものである。
なお−標識板には円形、菱形、角型、矩形など種々のも
のがあり、ここでの第1図、第4図、第5図はすべて円
形板としているが別形状の標識板に適用し得ることは申
す1でもない。
以上、説明のごとく本考案によれば、地熱ξヒートパイ
プ温度として標識面を暖め、標識面の着氷や着雪を除去
できるので、従来冬期において標識の不鮮明となってい
たことを簡単に防止できる装置であり、しかも、ヒート
パイプによる地熱利用のため熱源は不要であって、しか
も機械的可動部分が一切ないのでメンテナンスも簡便に
して、車の運転者の負担軽減が測れて交通事故防止に役
立つなど大きな効果を奏する実用的な考案である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる装置の実施例で多重丸リング型
ヒートパイプ凝縮部構造のものを採用した場合の正面図
、第2図は第1図の縦断側面図、第3図は第1図のA−
A拡大横断面図、第4図は多重四角型、第5図は多枝型
構造のものを採用した場合のそれぞれの正面図である。 1・・・長尺パイプ捷たは多重ヒートパイプ凝縮部のパ
イプ、1−1.1−2.1−3・・・分枝パイプ、1a
・・・パイプ構造物、2・・・ウィック、3・・・シー
ルキャップ、4・・・作動液、5・・・標識用板、6・
・・標識部、7,8・・・断熱材、9,10・・・防水
被覆、11・・・放熱助成材、GL・・・地表。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. パイプ1の上端には、半円弧状、半四角形状、または枝
    状の犬、中、小のパイプ群1−1,1−2.1−3・・
    ・をパイプ1と連通構造にて取付けてヒートパイプの凝
    縮部となる多重円形、多重四角オた上向き多枝型のパイ
    プ構造物を構成し、該構造物の少くとも一面に標識用板
    を伝熱的に配設して標識部を構成し、パイプ1の最下端
    をシールキャップ4で封止し、内部を脱気して後作動液
    5を封入し全体をヒートパイプ化して下端部側を地中に
    埋設し、標識用板の背面に該パイプ構造物も含めて、さ
    らに凍土層となる地表面ならびに地表上に露出のパイプ
    外面にそれぞれ断熱材を施し、さらにこれらの上に防水
    被覆9又は10を施し、既記標識用板の正面を直接標識
    面とするか該板正面に別の標識板を伝熱助成材を介して
    添着したことを特徴とする交通標識の着氷、着雪防止装
    置。
JP1979149524U 1979-10-30 1979-10-30 交通標識の着氷、着雪防止装置 Expired JPS587402Y2 (ja)

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JPS5666982U JPS5666982U (ja) 1981-06-04
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ID=29380608

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