JPH05272106A - 太陽熱蓄熱型路面融雪装置 - Google Patents

太陽熱蓄熱型路面融雪装置

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JPH05272106A
JPH05272106A JP4098699A JP9869992A JPH05272106A JP H05272106 A JPH05272106 A JP H05272106A JP 4098699 A JP4098699 A JP 4098699A JP 9869992 A JP9869992 A JP 9869992A JP H05272106 A JPH05272106 A JP H05272106A
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pipe
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Shotaro Yoshida
昭太郎 吉田
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雅彦 伊藤
Yuji Saito
祐士 斎藤
Shinichi Sugihara
伸一 杉原
Koichi Masuko
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 太陽熱を有効に利用して効果的に路面におけ
る融雪や凍結防止を行うことができる装置を提供する。 【構成】 路面1の融雪等にあたり、路面1の一側より
上方に延びる傾斜面3の内方に設けられた蓄熱槽10
と、太陽光の照射方向にほぼ垂直に形成された傾斜面3
内にその蒸発部21を配設し、その凝縮部22を蓄熱槽
10内に配設した熱ダイオード型ヒートパイプ20と、
蓄熱槽10から路面1の直下に熱輸送を行う温水循環路
30とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、路面の融雪や凍結防
止を行なうための装置に関し、特に太陽熱を利用して融
雪を行なう装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば道路の除雪は、ショベルローダ等
の土木機械による方法が一般的であるが、この種の除雪
作業は、ある程度の積雪量になって始めて行なうもので
あるうえに、除雪作業は、交通を一時的に遮断する場合
もあるから、交通量の多い道路ではこれに変わる方法が
望まれる。また路面の凍結を防止する方法として石灰な
どの凍結防止剤を散布する手段が知られているが、凍結
防止剤が車両や路面あるいは周囲の環境に悪影響を及ぼ
す場合もあるので、凍結防止剤を使用しようすることは
必ずしも好ましい方法とはいえない。
【0003】そこで従来、道路の融雪や凍結防止を行う
装置として、地下水を散布する装置や、路面の直下にヒ
ートパイプを埋設して地熱によって路面を保温する装置
が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したうち地下水を
散布する装置は、地下水の温度が冬期においても5〜1
5℃程度と、雪を溶かすのに充分な熱量を持っているこ
とから、これを利用して路面の融雪を行う装置である
が、積雪期の全般にわたって常時地下水を汲み上げて路
面に散布するため、大量の地下水を消費することとな
り、その結果、地盤の沈下を招くおそれが多分にあり、
また地下水の汲み上げに動力を必要とするためにランニ
ングコストがかかるという不都合があった。
【0005】またヒートパイプによって地熱を路面近く
まで汲み上げる装置では、自然界の熱をそのまま利用
し、しかも熱の移動のみを行うものであるから、ランニ
ングコストがかからず、また可動部分のない装置とする
ことができるが、融雪に利用できる地熱の量に対して降
雪量が多い場合が多々あり、このような場合には補助熱
源を用いざるを得ず、結局、地熱の不足分を補うための
コストや設備を必要とする問題があった。そして地下水
や地熱を利用する設備ではボーリングを行う必要がある
ので、設備コストが高くなる不都合があった。
【0006】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、太陽熱を有効に利用して路面の融雪や凍結防止を効
果的に行うことのできる装置を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段としてこの発明は、路面の一側より上方に延び、
かつ太陽光の照射方向に対してほぼ垂直な傾斜面と、こ
の傾斜面の内方に設けられた蓄熱槽と、前記傾斜面に沿
って蒸発部を配設するとともに、その凝縮部を前記蒸発
部側が低くなるよう勾配を持たせて前記蓄熱槽内に配設
した熱ダイオード型ヒートパイプと、前記蓄熱槽から前
記路面の直下に熱輸送を行なう温水循環路とを備えてい
ることを特徴としている。
【0008】またこの発明は、路面の一側より上方に延
び、かつ太陽光の照射方向に対してほぼ垂直な傾斜面
と、前記路面の下方に設けられた蓄熱槽と、前記傾斜面
に沿って蒸発部を配設し、その凝縮部を前記蓄熱槽内に
配設した第1の熱輸送手段と、その蒸発部を前記蓄熱槽
内に配設し、その凝縮部を前記路面の直下に配設した第
2の熱輸送手段とを備えていることを特徴としている。
【0009】またこの発明では、前記第1の熱輸送手段
を、前記蒸発部の作動流体を前記凝縮部側に移動させる
作動流体移動手段を有するループ型ヒートパイプとする
ことができる。
【0010】
【作用】この発明では、雪や氷の融解のためのエネルギ
ーとして太陽熱が使用される。請求項1の発明では傾斜
面に照射された太陽熱を蒸発部側から凝縮部側にのみ熱
輸送を行う熱ダイオード型ヒートパイプにより、傾斜面
に照射される太陽光線から吸収された熱が、傾斜面内方
の蓄熱槽に熱輸送されて蓄えられ、路面に積雪があった
場合には、蓄熱槽に蓄えたこの熱を温水循環路によって
路面直下に運ぶことにより、路面が下側から加熱され
て、路面上の雪が溶かされる。
【0011】また、請求項2の発明では傾斜面に照射さ
れた太陽熱を第1の熱輸送手段により路面下方の蓄熱槽
に熱輸送して蓄え、路面に積雪があった場合には蓄熱槽
に蓄えたこの熱を第2の熱輸送手段によって路面直下に
運ぶことにより、路面が下側から加熱され路面上の雪が
溶かされる。
【0012】また、前記第1の熱輸送手段を、作動流体
移動手段を有するループ式ヒートパイプで構成すれば、
上部の蒸発部における蒸気状態の作動流体を下部の凝縮
部側に容易に移動させることができ、傾斜面に照射され
た太陽熱を動力を用いずに低い位置の蓄熱槽に容易に輸
送できる。
【0013】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図1ないし図4を
参照して説明する。
【0014】図1および図2はこの発明の第1実施例の
太陽熱蓄熱型融雪装置を示すもので、図1は道路の切通
し部分の断面図であり、図2は図1の装置の温水循環路
を示す平面図である。
【0015】道路は車両等の走行用路面1を形成する舗
装コンクリート層2と、路面1の幅方向一側からこの路
面1の上方に向かって傾斜面3を形成する傾斜コンクリ
ート層4と、路面1の両側に設けられたピット5,5等
から構成されている。なお、傾斜コンクリート層4の上
端側にはほぼ水平な段部6が形成されている。前記傾斜
コンクリート層4は南側に面するとともに太陽光Rをほ
ぼ垂直に受ける法面上に設けられたものであり、太陽か
らの熱吸収をよくするために、その表面の傾斜面3には
黒色塗装が施されている。
【0016】蓄熱型融雪装置は太陽熱を蓄熱する蓄熱槽
10と、道路の傾斜コンクリート層4を利用して太陽熱
を蓄熱槽10に熱輸送するヒートパイプ20と、蓄熱槽
10内の熱を積雪時に道路の舗装コンクリート層2に熱
輸送して放熱し、路面1の融雪等を行なう温水循環路3
0とから構成されている。
【0017】蓄熱槽10は道路の傾斜コンクリート層4
と段部6より内方の地中に設けられており、その外周部
は周囲の土壌中への熱の放出や内部への水の侵入を防ぐ
断熱防水材11で覆われると共に、この断熱防水材11
の内部は蓄熱媒体12で満たされている。この蓄熱媒体
12は蓄熱性の大きい温水や砕石等から構成されるもの
であるが、ある程度蓄熱性が期待できる含水率(例えば
20%程度)の土壌であってもよい。
【0018】ヒートパイプ20はL字形をした熱ダイオ
ード型のもので、その下部側の蒸発部21が傾斜コンク
リート層4内にその傾斜面3の方向に沿って埋設されて
おり、その上部側の凝縮部22がわずかに傾斜した状態
で蓄熱槽10内に差し込まれている。そして、このヒー
トパイプ20は傾斜コンクリート層4と蓄熱槽10内に
例えば上下3段に設けられ、各段において道路の長手方
向に複数本並べられている。
【0019】ここで、ヒートパイプは、例えば真空脱気
した密閉管の内部にフロンやアルコールなどの目的温度
範囲で蒸発・凝縮する流体を作動流体として封入し、高
温部側で蒸発した作動流体を低温部側で凝縮させること
により低温部側にその潜熱を与えて熱輸送を行なうもの
であり、特に熱ダイオドー型のこのヒートパイプ20
は、液相の作動流体を重力の作用で蒸発部に還流させる
よう構成したものであって、傾斜面3に配設した蒸発部
21側から蓄熱槽10内の凝縮部22側へのみ熱輸送を
行なうよう構成されているものである。
【0020】温水循環路30は蓄熱槽10内に蛇行して
設けられた吸熱管31と、舗装コンクリート層2内に道
路の長手方向に沿って蛇行状態で設けられた放熱管32
と、吸熱管31および放熱管32を連結する連絡管3
3,34と、連絡管33に取り付けられた温水循環ポン
プ35と、熱媒である温水とから構成されており、温水
を蓄熱槽10と舗装コンクリート層2との間に循環させ
て熱の授受を行なうものである。吸熱管31は温水が蓄
熱槽10の蓄熱媒体12から充分な熱の供給を受けるよ
うに、その全長を長くして受熱面積が広くなるように、
例えば各段のヒートパイプ20にそれぞれ対応させて、
蓄熱槽10内をほぼ水平に蛇行するように設けられてい
る。また、放熱管32は舗装コンクリート層2中に設け
られるものであるため、この放熱管32には熱伝導度が
よいほか、充分な強度も要求されるため、例えば鋼管等
が使用される。なお、連絡管33,34は外部への放熱
を防止するために、その外面を保温材で被覆されてい
る。
【0021】つぎに、この蓄熱型融雪装置の作用につい
て説明すると、積雪のない時期では太陽光Rによって傾
斜面3を介して傾斜コンクリート層4が加熱されるの
で、ヒートパイプ20の蒸発部21内の作動流体がこの
傾斜コンクリート層4により熱せられて蒸発し、その蒸
気は温度の低い凝縮部22に流れた後放熱して凝縮し、
蓄熱槽10の蓄熱媒体12に熱を与える。そして、凝縮
した作動流体は重力によって下部の蒸発部21側に還流
し、同様の熱輸送を繰り返して蓄熱槽10の蓄熱媒体1
2を加熱し、この蓄熱槽10内に熱を蓄える。
【0022】なお、夜間や冬期等において傾斜コンクリ
ート層4内の温度が蓄熱槽10の蓄熱媒体12の温度よ
り低下しても、このヒートパイプ20は熱ダイオード型
のヒートパイプであるため、このヒートパイプ20によ
って蓄熱槽10内の熱が傾斜コンクリート層4内に逆輸
送されることはない。
【0023】一方、冬期の降雪時期では、南向きの傾斜
面3には太陽光Rの照射量が多く積雪は生じにくいが、
特に切通し地形においては、太陽光Rの照射量の少ない
路面1上の温度が降下し、この路面1上には積雪が生じ
易い。そのため、このような地形の路面1においては融
雪装置による融雪を行う必要がある。そこで、温水循環
ポンプ35を駆動し、温水循環路30に温水を循環させ
る。この場合、蓄熱槽10内に配設される吸熱管31内
の温水を連絡管33を介して路面1直下の放熱管32の
方へ移動させると、舗装コンクリート層2は温水を介し
て加熱され、昇温される。そしてこの舗装コンクリート
層2に熱を与え温度が降下した放熱管32内の温水は連
絡管34を介して吸熱管31のほうへ移動されて再び蓄
熱槽10で加熱され、同様に舗装コンクリート層2の加
熱を繰り返して行なう。したがって、路面1上の積雪は
この舗装コンクリート層2からの熱により溶かされピッ
ト5,5内に流されると共に、路面1の凍結も防止され
る。
【0024】ここで、夏期等の太陽光から強い熱輻射を
受ける時期には路面1の温度が相当高くなるので、この
ような状態で温水循環ポンプ35を起動し、吸熱管31
や放熱管32等を介して温水を循環させれば、放熱管3
2内を流れる温水は舗装コンクリート層2によって加熱
され、吸熱管31を介して蓄熱槽10の蓄熱媒体12に
熱を与えることができる。
【0025】なお、温水循環路30の放熱管32は低温
時に路面1側のみへの放熱を積極的に行うことが好まし
いので、この放熱管32の下側に断熱層を設けることが
好ましい。また、この放熱管32は舗装コンクリート層
2への放熱量を多くし、温水の圧力損失を小さくするた
め、一対のヘッダ管の間を多数の小径管で連結した構成
のものであってもよい。
【0026】また、図3および図4はこの発明の第2実
施例を示すもので、図3は蓄熱型融雪装置を模式的に示
す道路の断面図、図4は気泡ポンプの説明図である。な
お、第1実施例に関するものと同一機能を有するものに
は同一符号を付しその説明を省略する。
【0027】この実施例に関する蓄熱型融雪装置は、図
3で示されるように、道路の舗装コンクリート層2の下
方に設けられた蓄熱槽10と、道路の傾斜コンクリート
層4から蓄熱槽10に太陽熱の輸送を行う第1ループ式
ヒートパイプ40と、蓄熱槽10から舗装コンクリート
層2に熱輸送を行ない路面1の融雪を行う第2ループ式
ヒートパイプ50とから構成されている。
【0028】第1ループ式ヒートパイプ40は傾斜コン
クリート層4内にその傾斜面3の方向に向いて埋設され
ている蒸発部41と、蓄熱槽10内に配設されている凝
縮部42と、蒸発部41と凝縮部42とを連結する連結
部43,44と、上部側の蒸発部41で蒸発した作動流
体の蒸気を下部側の凝縮部42に移動させるための気泡
ポンプ45とから構成されている。
【0029】ここで、ループ式ヒートパイプとはヒート
パイプを無端状に連結し、作動流体の蒸気通路と液還流
通路とを分離したものであり、一般に下部側に蒸発部、
上部側に凝縮部を有して重力による液還流が得られるも
のであるが、この第2ループ式ヒートパイプ40では上
部側に蒸発部41を有し、下部側に凝縮部42を有する
トップヒートタイプであるため、作動流体の循環は気泡
ポンプ45によって強制的に行なわれる。なお、第1ル
ープ式ヒートパイプ40の蒸発部41および凝縮部42
のパイプ形式には特に定めはないが、例えば上、下のヘ
ッダー間を細管で連結したもの等が考えられる。
【0030】気泡ポンプ45は液部を上昇させ蒸発部を
下降させることが可能な公知の流体移動手段であり、図
4で示されるように、蒸発部41側から凝縮部42側へ
向かう連結部43の一部(以下冷却部45aという)を
凝縮部42側から蒸発部41側へ向かう連結部44のジ
ャケット部45bで覆い、冷却部45aの出口およびジ
ャケット部45bの入口に第1、第2逆止弁45c,4
5dを設けたものである。そして、気泡ポンプ45は蒸
発部41内の作動流体の蒸発により、蒸発部41内の圧
力が高まると第1逆止弁45cを介して蒸発部41内の
作動流体を凝縮部42側へ移動させると共に、冷却部4
5a内の作動流体をジャケット部45bを介して冷却
し、その作動流体を一部凝縮させてその体積を減少させ
ることにより蒸発部41内の圧力を下げて、第2逆止弁
45dを介して、連結部44内の作動流体を蒸発部41
内に移動させるものであり、結局、この気泡ポンプ45
により、上部の蒸発部41側の蒸気状態の作動流体が下
部の凝縮部42側に移動することとなる。
【0031】第2ループ式ヒートパイプ50はその蒸発
部51が蓄熱槽10内に配設され、その凝縮部52が舗
装コンクリート層2内に埋設されたもので、上部側に凝
縮部、下部側に蒸発部が設けられた通常のループ式ヒー
トパイプである。また、この第2ループ式ヒートパイプ
50には、融雪時のみ蓄熱槽10から舗装コンクリート
層2内に熱を輸送させるために、作動流体の循環を停止
させるバルブ53が取り付けられている。なお、凝縮部
52のパイプ形式は例えばパイプを蛇行させたものであ
り、蒸発部51のパイプ形式は例えば蛇行パイプを蓄熱
槽10内に複数段配設させたものである。
【0032】したがって、この蓄熱型融雪装置において
も、傾斜面3を介して傾斜コンクリート層4が太陽熱に
より加熱されると、この熱が第1ループ式ヒートパイプ
40により蓄熱槽10内に熱輸送され、蓄熱される。な
お、融雪時期以外では第2ループ式ヒートパイプ50の
バルブ53は閉じられており、第2ループ式ヒートパイ
プ50による蓄熱槽10から舗装コンクリート層2への
熱輸送は行なわれない。
【0033】そして、冬期に路面1の温度が下降し、こ
の路面1上に積雪が生じはじめると、第2ループ式ヒー
トパイプ50のバルブ53を開け、この第2ループ式ヒ
ートパイプ50内で作動流体の循環を開始させて、蓄熱
槽10から舗装コンクリート層2に熱を移動させる。そ
して、路面1の温度が上昇すれば、路面1上の雪は溶か
されると共に、路面1の凍結も防止される。
【0034】なお、第1ループ式ヒートパイプ40の替
わりに温水循環路を設け、傾斜コンクリート層4から蓄
熱槽10に熱を輸送するようにしてもよい。すなわち、
温水循環路の一部を傾斜コンクリート層4内および蓄熱
槽10内に配設し、温水循環ポンプを駆動して傾斜コン
クリート層4から蓄熱槽10に熱輸送を行えばよい。
【0035】また、第2ループ式ヒートパイプ50の替
わりに温水循環路を設け、蓄熱槽10から舗装コンクリ
ート層2に熱を輸送するようにしてもよい。すなわち、
温水循環路の一部を舗装コンクリート層2内および蓄熱
槽10内に配設し、路面1の温度が低下し積雪が生じは
じめた時点で温水循環ポンプを駆動して蓄熱槽10から
舗装コンクリート層2内に熱輸送を行い融雪等を行えば
よい。この場合、舗装コンクリート層2の温度が蓄熱槽
10の温度より上昇する太陽熱の強い夏期等において
は、温水循環ポンプ35を作動させ、舗装コンクリート
層2側から蓄熱槽10側に熱輸送を行うようにしてもよ
いのは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなようにこの発明
によれば、年間を通じて太陽熱を蓄熱し、その熱を路面
の融雪や凍結の防止に使用する構成であるから、利用可
能なエネルギー量が多くなって路面の融雪や凍結防止を
効果的に行うことができ、また太陽熱をそのまま使用
し、他の形態のエネルギーに交換しないから熱効率が良
好になり、さらに一部温水を循環するための動力を必要
とするが、その量は僅かでよいから、ランニングコスト
の低廉な装置とすることができる。また、地下水や地熱
を利用する場合と比較して、この発明の装置ではボーリ
ングを必要としないので、設備コストを低廉なものとす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の太陽熱蓄熱型融雪装置の第1実施例
を示す道路の断面図である。
【図2】同装置の温水循環路を示す平面図である。
【図3】この発明の第2実施例を模式的に示す断面図で
ある。
【図4】同装置の第1ループ式ヒートパイプの作動流体
が循環する原理を示す説明図である。
【符号の説明】
1 路面 3 傾斜面 10 蓄熱槽 20 ヒートパイプ 21 蒸発部 22 凝縮部 30 温水循環路 40 第1ループ式ヒートパイプ(第1の熱輸送手段) 50 第2ループ式ヒートパイプ(第2の熱輸送手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F28D 15/02 101 E (72)発明者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 杉原 伸一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 益子 耕一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面の一側より上方に延び、かつ太陽光
    の照射方向に対してほぼ垂直な傾斜面と、この傾斜面の
    内方に設けられた蓄熱槽と、前記傾斜面に沿って蒸発部
    を配設するとともに、その凝縮部を前記蒸発部側が低く
    なるよう勾配を持たせて前記蓄熱槽内に配設した熱ダイ
    オード型ヒートパイプと、前記蓄熱槽から前記路面の直
    下に熱輸送を行なう温水循環路とを備えていることを特
    徴とする太陽熱蓄熱型路面融雪装置。
  2. 【請求項2】 路面の一側より上方に延び、かつ太陽光
    の照射方向に対してほぼ垂直な傾斜面と、前記路面の下
    方に設けられた蓄熱槽と、前記傾斜面に沿って蒸発部を
    配設し、その凝縮部を前記蓄熱槽内に配設した第1の熱
    輸送手段と、その蒸発部を前記蓄熱槽内に配設し、その
    凝縮部を前記路面の直下に配設した第2の熱輸送手段と
    を備えていることを特徴とする太陽熱蓄熱型路面融雪装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の熱輸送手段が前記蒸発部の作
    動流体を前記凝縮部側に移動させる作動流体移動手段を
    有するループ型ヒートパイプである請求項2記載の太陽
    熱蓄熱型路面融雪装置。
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