JP2528480B2 - 点火装置用配電器の換気装置 - Google Patents
点火装置用配電器の換気装置Info
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- JP2528480B2 JP2528480B2 JP62256810A JP25681087A JP2528480B2 JP 2528480 B2 JP2528480 B2 JP 2528480B2 JP 62256810 A JP62256810 A JP 62256810A JP 25681087 A JP25681087 A JP 25681087A JP 2528480 B2 JP2528480 B2 JP 2528480B2
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- Japan
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- blades
- distributor
- power distribution
- blade
- discharge hole
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、車両などに搭載されたエンジンの点火装
置に装着されている配電器の換気装置に関する。
置に装着されている配電器の換気装置に関する。
[従来の技術] 配電器は、内部で生じる火花放電で窒素化合物が発生
し、金属端子などを腐蝕するため換気を必要とする。こ
のため配電キャップなどに通気穴を設けたり、配電ロー
タを配電器内の空気の撹拌が促進できる形状とした考案
(実開昭55−100064号公報)や、配電キャップに配電ロ
ータの起す旋回気流により負圧を生じるリブ付きの吸引
穴を設けた考案(実公昭60−21504号公報)が提案され
ている。
し、金属端子などを腐蝕するため換気を必要とする。こ
のため配電キャップなどに通気穴を設けたり、配電ロー
タを配電器内の空気の撹拌が促進できる形状とした考案
(実開昭55−100064号公報)や、配電キャップに配電ロ
ータの起す旋回気流により負圧を生じるリブ付きの吸引
穴を設けた考案(実公昭60−21504号公報)が提案され
ている。
[発明が解決しようとする問題点] しかるに近年車両エンジンルーム内は、多数の付属品
で埋め尽されエンジンの冷却ファンによる気流が配電器
に到達しにくいため、エンジン内の気流にその一部また
は大部分を頼る従来の換気方法では換気不足が生じてい
る。
で埋め尽されエンジンの冷却ファンによる気流が配電器
に到達しにくいため、エンジン内の気流にその一部また
は大部分を頼る従来の換気方法では換気不足が生じてい
る。
本発明の目的は、配電ロータの回転に伴なう空気流を
最も有効に換気に利用でき、これにより外部の気流の有
無にかかわらず配電器内の換気が十分にできる点火装置
用配電器の換気装置の提供にある。
最も有効に換気に利用でき、これにより外部の気流の有
無にかかわらず配電器内の換気が十分にできる点火装置
用配電器の換気装置の提供にある。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明の点火装置用配
電器の換気装置は、円板状部および該円板状部の表面に
設けた複数の羽根を有する配電ロータと、いずれも配電
キャップの端壁に設けられ、前記羽根の通過後の負圧に
より外部から空気を吸引する吸引穴、および前記羽根の
通過前の正圧により内部の空気を吐出する吐出穴とを有
し、前記複数の羽根の内の一つが前記吸引穴の位置を通
過したときに、前記複数の羽根の内の他の一つが前記吐
出穴の位置に接近するように配置した構成を採用した。
電器の換気装置は、円板状部および該円板状部の表面に
設けた複数の羽根を有する配電ロータと、いずれも配電
キャップの端壁に設けられ、前記羽根の通過後の負圧に
より外部から空気を吸引する吸引穴、および前記羽根の
通過前の正圧により内部の空気を吐出する吐出穴とを有
し、前記複数の羽根の内の一つが前記吸引穴の位置を通
過したときに、前記複数の羽根の内の他の一つが前記吐
出穴の位置に接近するように配置した構成を採用した。
[作用および発明の効果] 本発明の点火装置用配電器の換気装置においては、配
電ロータに設けた羽根の通過直前に生じる正圧が吐出穴
に加わり、羽根の通過直後に生じる負圧が吸引穴に作用
してポンピング作用が生じる。このポンピング作用によ
り配電器内の換気が十分且つスムーズになされる。
電ロータに設けた羽根の通過直前に生じる正圧が吐出穴
に加わり、羽根の通過直後に生じる負圧が吸引穴に作用
してポンピング作用が生じる。このポンピング作用によ
り配電器内の換気が十分且つスムーズになされる。
[実施例] つぎに本発明を第1図ないし第4図に基づき説明す
る。
る。
Aは、自動車エンジンの上部に水平的に装着された配
電器であり、エンジンのカムシャフトに連結されて回転
するシャフト1と、その先端に固着されている配電ロー
タ2と、該配電ロータ2を内包するとともに配電器の外
殻を構成するハウジング3および配電キャップ4とを備
える。
電器であり、エンジンのカムシャフトに連結されて回転
するシャフト1と、その先端に固着されている配電ロー
タ2と、該配電ロータ2を内包するとともに配電器の外
殻を構成するハウジング3および配電キャップ4とを備
える。
配電ロータ2は、前記シャフト1の先端に外嵌された
筒状脚部21、円板状部22、該円板状部22の中心に突設さ
れたボス部23、および該ボス部23から円板状部22の表面
に沿って等間隔で半径方向に延設され羽根5、6、7と
が一体成型されたプラスチック製のロータ本体24と、前
記ボス部23および羽根7の上面に固着されているロータ
ブラシ25とからなる。
筒状脚部21、円板状部22、該円板状部22の中心に突設さ
れたボス部23、および該ボス部23から円板状部22の表面
に沿って等間隔で半径方向に延設され羽根5、6、7と
が一体成型されたプラスチック製のロータ本体24と、前
記ボス部23および羽根7の上面に固着されているロータ
ブラシ25とからなる。
配電キャップ4は、プラスチック製であり、前記ハウ
ジング3の端部にいんろう嵌合される筒状の側周壁41
と、端壁42とを有する。
ジング3の端部にいんろう嵌合される筒状の側周壁41
と、端壁42とを有する。
端壁42の中心には、中心電極43が埋設され、その外周
にはサイド電極44が埋設されている。またこの端壁に
は、空気の吸引穴8と吐出穴9とが設けられている。
にはサイド電極44が埋設されている。またこの端壁に
は、空気の吸引穴8と吐出穴9とが設けられている。
吸引穴8は、内外に突出した筒状の外側ダクト81およ
び内側ダクト82を有し、内側ダクト82の先端は前記羽根
5、6、7の先端面の回転面に近接している。
び内側ダクト82を有し、内側ダクト82の先端は前記羽根
5、6、7の先端面の回転面に近接している。
吐出穴9は、前記外側ダクト81と同様外に突出した筒
状の外側ダクト91および内に突出した半円弧状の風止板
92を有し、この風止板92の先端は前記回転面に近接して
いる。
状の外側ダクト91および内に突出した半円弧状の風止板
92を有し、この風止板92の先端は前記回転面に近接して
いる。
前記吸引穴8および吐出穴9は、配電キャップの中心
軸からほぼ同一半径上に設けられるとともに130度の角
度だけずれた位置に設けられており、前記羽根5、6、
7の内の一つの羽根が吸引穴8の位置を通過したとき、
その前に位置する羽根が吐出穴9に接近するようになっ
ている。
軸からほぼ同一半径上に設けられるとともに130度の角
度だけずれた位置に設けられており、前記羽根5、6、
7の内の一つの羽根が吸引穴8の位置を通過したとき、
その前に位置する羽根が吐出穴9に接近するようになっ
ている。
この配電器の換気装置は、つぎのような作用を有す
る。
る。
配電ロータ2が回転し、羽根5、6、7の内の一つが
吸引穴8の位置を通過したとき、その後流れに生じた負
圧が内側ダクト82の先端におよぶ。またその前の羽根の
前面には羽根の前進によりラム圧が生じるとともに、風
止板92が受ける配電器内の旋回気流によるラム圧が生
じ、これらによる正圧が吐出穴9におよぶ。この正圧お
よび負圧によるポンピング作用で配電器内の換気が強力
に行なわれる。
吸引穴8の位置を通過したとき、その後流れに生じた負
圧が内側ダクト82の先端におよぶ。またその前の羽根の
前面には羽根の前進によりラム圧が生じるとともに、風
止板92が受ける配電器内の旋回気流によるラム圧が生
じ、これらによる正圧が吐出穴9におよぶ。この正圧お
よび負圧によるポンピング作用で配電器内の換気が強力
に行なわれる。
第4図は、配電器Aを車両のエンジンEへ装着した状
態を示す。
態を示す。
前記吸引穴8の外側ダクト81および吐出穴9の外側ダ
クト91には、それぞれL字形のゴム管83および93が取り
付けてある。このゴム管83および93の先端は、共に下向
きで且つ近接して並設してある。これにより防水および
防塵がなされるとともにエンジンルーム内の気流による
影響が均等に加わり、配電器まわりの気流の偏在により
前記ポンピング作用の効果が妨げられることを防止して
いる。
クト91には、それぞれL字形のゴム管83および93が取り
付けてある。このゴム管83および93の先端は、共に下向
きで且つ近接して並設してある。これにより防水および
防塵がなされるとともにエンジンルーム内の気流による
影響が均等に加わり、配電器まわりの気流の偏在により
前記ポンピング作用の効果が妨げられることを防止して
いる。
本発明は、上記実施例以外につぎの変形例を含む。
(イ)羽根は、1枚以上であれば良く、例えば180度の
扇形を呈する1枚のみでその羽根の前後に生じる圧力差
を利用するものでも良い。なお、実験の結果では3〜5
枚の羽根を等間隔で設けることが最適であることが判明
した。
扇形を呈する1枚のみでその羽根の前後に生じる圧力差
を利用するものでも良い。なお、実験の結果では3〜5
枚の羽根を等間隔で設けることが最適であることが判明
した。
(ロ)吸引穴および吐出穴は多数形成されても良く、ロ
ータの回転に伴なう正圧と負圧との両方を利用してポン
ピング作用ができる形状または構造であればどのような
形状または構造であっても良い。
ータの回転に伴なう正圧と負圧との両方を利用してポン
ピング作用ができる形状または構造であればどのような
形状または構造であっても良い。
(ハ)羽根は、配電ロータの外周または脚部側に形成さ
れ、これに対応して吸引穴および吐出穴は配電キャップ
の側周壁に設けられていても良い。
れ、これに対応して吸引穴および吐出穴は配電キャップ
の側周壁に設けられていても良い。
(ニ)羽根は、別体で形成され、配電ロータに固定され
ても良く、ダクトまたは風止板も別体で形成され、配電
キャップに固定されても良い。
ても良く、ダクトまたは風止板も別体で形成され、配電
キャップに固定されても良い。
(ホ)吸引穴に防塵および消炎手段を設け、吐出穴に消
炎手段を施しても良い。
炎手段を施しても良い。
第1図は、本発明の点火装置用配電器の換気装置を示す
配電器の断面図、第2図は、配電キャップの底面図、第
3図は、ロータの斜視図、第4図は、配電器のエンジン
への装着図である。 図中A……配電器、1……シャフト、2……配電ロー
タ、3……ハウジング、4……配電キャップ、5、6、
7……羽根、8……吸引穴、9……吐出穴
配電器の断面図、第2図は、配電キャップの底面図、第
3図は、ロータの斜視図、第4図は、配電器のエンジン
への装着図である。 図中A……配電器、1……シャフト、2……配電ロー
タ、3……ハウジング、4……配電キャップ、5、6、
7……羽根、8……吸引穴、9……吐出穴
フロントページの続き (72)発明者 河北 達也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 中村 秀雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−71579(JP,A) 特開 昭63−55368(JP,A) 実開 昭55−154370(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】円板状部および該円板状部の表面に設けた
複数の羽根を有する配電ロータと、いずれも配電キャッ
プの端壁に設けられ、前記羽根の通過後の負圧により外
部から空気を吸引する吸引穴、および前記羽根の通過前
の正圧により内部の空気を吐出する吐出穴とを有し、前
記複数の羽根の内の一つが前記吸引穴の位置を通過した
ときに、前記複数の羽根の内の他の一つが前記吐出穴の
位置に接近するように配置したことを特徴とする点火装
置用配電器の換気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62256810A JP2528480B2 (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | 点火装置用配電器の換気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62256810A JP2528480B2 (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | 点火装置用配電器の換気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01100381A JPH01100381A (ja) | 1989-04-18 |
JP2528480B2 true JP2528480B2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=17297751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62256810A Expired - Lifetime JP2528480B2 (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | 点火装置用配電器の換気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2528480B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2508532Y2 (ja) * | 1990-09-05 | 1996-08-28 | 東洋電装株式会社 | ディストリビュ―タ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55154370U (ja) * | 1979-04-23 | 1980-11-07 | ||
JPH0680309B2 (ja) * | 1986-08-22 | 1994-10-12 | 株式会社日立製作所 | 点火用配電器 |
-
1987
- 1987-10-12 JP JP62256810A patent/JP2528480B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01100381A (ja) | 1989-04-18 |
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