JP2528364Y2 - 多連吸気通路の結合装置 - Google Patents

多連吸気通路の結合装置

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JP2528364Y2
JP2528364Y2 JP1993019448U JP1944893U JP2528364Y2 JP 2528364 Y2 JP2528364 Y2 JP 2528364Y2 JP 1993019448 U JP1993019448 U JP 1993019448U JP 1944893 U JP1944893 U JP 1944893U JP 2528364 Y2 JP2528364 Y2 JP 2528364Y2
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intake passage
bolt
coupling device
clamps
cylinder
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JP1993019448U
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元吉 浅川
泰久 岡部
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、多気筒エンジンに多連
気化器などの多連吸気通路を結合するための結合装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】多気筒エンジンにおいて、多連気化器、
多連エアボックスあるいは吸気マニホールドなどの多連
吸気通路(複数の吸気通路部材)を結合する場合、一つ
の吸気ポート当たり一つの吸気通路部材を結合(装着)
することが行なわれている。その際、エンジン側にゴム
製のインシュレータをねじ止めし、気化器等の吸気通路
部材を前記インシュレータに挿入するとともに、該イン
シュレータの外周より金属製のリング状のクランプで締
め付けることにより、前記吸気通路部材をエンジンに結
合(装着)することが行なわれている(実公昭50−1
5052号公報の第2図参照)。一方、高出力を望め
ば、同じ排気量では多気筒化した方が有利であり、近年
では多気筒化が進んでいる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、多気筒
エンジンに対して吸気通路部材を結合する従来のクラン
プ構造では、各気筒ごとのクランプをそれぞれ別々に締
め付けているので、気筒数が増えるほど、締め付け工数
が増大することになり、また、3連または4連以上にな
ると内側の気筒のクランプでは締め付け作業が困難にな
るという課題がある。
【0004】本考案はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本考案の目的は、複数気筒のそれぞ
れに吸気通路部材を結合する際の締め付け工数を大幅に
低減することができ、また、内側の気筒の入り組んだと
ころでの締め付け作業を無くして作業の容易化が可能で
あり、さらに、締め付け忘れを無くすことが可能な多気
筒エンジンにおける多連吸気通路の結合装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題解決のための手段】請求項1の考案は、複数気筒
のそれぞれに吸気通路部材を結合するための多連吸気通
路の結合装置において、各気筒ごとに吸気通路部材を嵌
合するとともに、各嵌合部分の外周面にリング状のクラ
ンプを装着し、複数のクランプに1本のボルトを螺合す
ることにより複数のクランプを同時に締め付ける構成と
することにより、上記目的を達成するものである。
【0006】請求項2の考案は、上記構成に加えて、前
記ボルトの頭部に湾曲自在のコイルスプリングを固着
し、該コイルスプリングの他端部の回転操作力を前記ボ
ルトに伝達可能にする構成とすることにより、上記目的
を達成する他に、締め付け作業の一層の容易化を実現し
得る多連吸気通路の結合装置を提供するものである。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図1は本考案を適用した多連吸気通路の結合装置
の一実施例を示す平面図であり、図2は図1中の線2−
2に沿った断面図であり、図3は図1中の線3−3に沿
った断面図である。図1〜図3において、複数の気筒
(図示の例では4気筒)11を有する多気筒エンジン1
0には、各気筒ごとに1個づつの気化器12が装着され
ている。各気化器12は、内部に吸気通路を有する吸気
通路部材を構成するものである。
【0008】各気筒11のシリンダヘッド13には、ピ
ストン14によって画成される燃焼室15、該燃焼室1
5に通じる吸気ポート16および排気ポート(不図
示)、該吸気ポート16および該排気ポートを所定のタ
イミングで開閉する吸気バルブ17および排気バルブ
(不図示)などが設けられている。シリンダヘッド11
の表面の前記吸気ポート16の開口部には、ゴム製のイ
ンシュレータ18がねじ19で固定されている。このイ
ンシュレータ18は、図3に示すようなフランジ付き円
筒形状をしており、その材質としては、断熱性および防
振性に優れた耐熱ゴムで形成されている。
【0009】図1〜図3において、前記インシュレータ
18のそれぞれの内径部18Aに気化器12の円筒状接
続部20の外径部が嵌合され、該嵌合部分の外周面(イ
ンシュレータ18の外径部)18Bにリング状のクラン
プ21が装着されている。そして、各気筒11ごとに1
個づつ設けられるクランプ21の全て(4個)は、1本
のボルト22により同時に締め付けるように構成されて
いる。
【0010】すなわち、本実施例における前記各クラン
プ21は、所定幅の金属板を略円形に湾曲させるととも
に、その両端部を立てるように折り曲げて所定の間隔で
対面する耳部23、24を形成し、両方の耳部23、2
4に前記ボルト22を挿通する孔を形成するとともに、
一方の耳部23の孔に前記ボルト22が螺合する雌ねじ
部を形成する構成を有している。図示の例では、耳部2
3の雌ねじ部は、該耳部23に溶接されたウエルディン
グナット25で形成されている。そして、前記ボルト2
2には、各クランプ21の他方の耳部24の外側面に当
接する引っ掛かり部26A、26Bが設けられている。
【0011】図1および図2において、前記ボルト22
に設けられる前記引っ掛かり部26A、26Bは、図示
右端の気筒11のクランプ21では該ボルト22自身の
頭部26Bで形成されるが、それ以外の気筒11のクラ
ンプ21では該ボルト22の途中の所定位置に固定され
るダブルナットまたはカシメブラケットなどの張出し部
26Aで形成されている。
【0012】図4は各クランプ21の締め付け部のう
ち、前記引っ掛かり部26Aをダブルナットで形成した
締め付け部の断面図であり、前記引っ掛かり部26A
は、ボルト22のねじ部に螺合する2個のナット27、
27を所定位置で互いにロックさせて固定することによ
り構成されている。
【0013】図1〜図4に示した実施例によれば、複数
気筒11のそれぞれに装着される気化器(吸気通路部
材)12を結合するための各クランプ21を、共通の1
本のボルト22で同時に締め付けることができるので、
複数気筒のそれぞれに吸気通路部材12を結合する際の
締め付け工数を大幅に低減することができ、また、内側
の気筒の入り組んだところでの締め付け作業を無くして
作業の容易化を図ることができ、さらに、いずれかの気
筒11における吸気通路部材12の締め付けを忘れるこ
とを無くすことが可能になった。
【0014】なお、前述の実施例では、各気筒11に結
合する吸気通路部材が気化器である場合を例示したが、
本考案は、燃料噴射式のエンジンにおけるエアボックス
を結合したり、あるいは吸気マニホールドを結合する場
合にも同様に適用することができ、同様の効果を達成す
ることができるものである。また、前述の実施例では、
ボルト22の全長にねじを形成したが、図5に示すよう
に、各クランプ21に対応する必要範囲のみにねじを形
成してもよい。さらに、前述の実施例では、全て(4
個)のクランプ21を1本のボルト22で締め付けた
が、これは、例えば4個のクランプ21を2個づつに分
けるなど、複数のクランプを適宜グループ分けし、各グ
ループごとに1本のボルトで締め付けるように構成して
もよい。
【0015】また、前述の実施例ではインシュレータ1
8をエンジン10側に取り付ける場合を示したが、本考
案は、気化器や吸気マニホールド等の吸気通路部材側に
インシュレータを取り付けて同構造のクランプで締め付
ける場合にも、同様に適用でき、同様の効果が得られる
ものである。
【0016】図6は、本考案を適用した多連吸気通路の
結合装置の他の実施例の要部構成を示す断面図である。
本実施例では、前記ボルト22の頭部26Bに湾曲自在
のコイルスプリング30が溶接等で固着され、該コイル
スプリング30の他端部に摘み部材31が溶接等で固着
され、この摘み部材31を回転操作することにより、ボ
ルト22を回転させて各クランプ21を同時に締め付け
たり開放したりできるように構成されている。そして、
ボルト22の頭部26Bの近傍には、図示のように前記
コイルスプリング30を折り曲げて収納保持するための
突起状の係合部32が設けられている。図示の例では、
壁部材33の内側面に前記係合部32が固定されてい
る。図6の実施例は、以上の点で図1〜図5の実施例と
相違するが、その他の部分では実質上同じ構造をしてお
り、それぞれ対応する部分を同一符号で示し、それらの
詳細説明は省略する。
【0017】図6の実施例によれば、ボルト22の頭部
26Bの近傍に壁部材33など、該ボルト22の回動操
作の邪魔になる構造部品が存在する場合でも、前記コイ
ルスプリング30を折り曲げて摘み部材31を矢印A方
向に回動させることにより、該ボルト22を回動操作す
ることが可能になる。そのため、特に自動2輪車のよう
に車体内部のスペースに余裕が無い場合でも、ボルト2
2を回動させて各クランプ21の締め付けを確実に行な
うことができ、作業性を確保し得る多連吸気通路の結合
装置が得られる。また、スプリング30の収納に関して
も、これを図示のように折り曲げて係合部32に引っ掛
けるだけで保持できるので、狭いスペースに容易に収納
することができる。
【0018】
【考案の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の考案によれば、複数気筒のそれぞれに吸気通路部材
を結合するための多連吸気通路の結合装置において、各
気筒ごとに吸気通路部材を嵌合するとともに、各嵌合部
分の外周面にリング状のクランプを装着し、複数のクラ
ンプに1本のボルトを螺合することにより複数のクラン
プを同時に締め付ける構成としたので、複数気筒のそれ
ぞれに吸気通路部材を結合する際の締め付け工数を大幅
に低減することができ、また、内側の気筒の入り組んだ
ところでの締め付け作業を無くして作業性を向上させる
ことができ、さらに、いずれかのクランプの締め付け忘
れを無くすことができる、多気筒エンジンにおける多連
吸気通路の結合装置が提供される。
【0019】請求項2の考案によれば、上記構成に加え
て、前記ボルトの頭部に湾曲自在のコイルスプリングを
固着し、該コイルスプリングの他端部の回転操作力を前
記ボルトに伝達可能にする構成としたので、上記の効果
の他に、各クランプの締め付け作業の一層の容易化を実
現し得る多連吸気通路の結合装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した多連吸気通路の結合装置の一
実施例を示す平面図である。
【図2】図1中の線2−2に沿った断面図である。
【図3】図1中の線3−3に沿った断面図である。
【図4】本考案を適用した多連吸気通路の結合装置のク
ランプの締め付け構造を例示する部分断面図である。
【図5】図1の多連吸気通路の結合装置におけるボルト
の他の構造例を示す側面図である。
【図6】本考案を適用した多連吸気通路の結合装置の他
の実施例の要部構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 多気筒エンジン 11 気筒 12 気化器(吸気通路部材) 13 シリンダヘッド 16 吸気ポート 17 吸気バルブ 18 インシュレータ 20 円筒状接続部 21 クランプ 22 ボルト 25 ウエルディングナット 26 引っ掛かり部 30 コイルスプリング 31 摘み部材 32 係合部 33 壁部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数気筒のそれぞれに吸気通路部材を
    結合するための多連吸気通路の結合装置において、各気
    筒ごとに吸気通路部材を嵌合するとともに、各嵌合部分
    の外周面にリング状のクランプを装着し、複数のクラン
    プに1本のボルトを螺合することにより複数のクランプ
    を同時に締め付けることを特徴とする多連吸気通路の結
    合装置。
  2. 【請求項2】 前記ボルトの頭部に湾曲自在のコイル
    スプリングを固着し、該コイルスプリングの他端部の回
    転操作力を前記ボルトに伝達可能にすることを特徴とす
    る請求項1の多連吸気通路の結合装置。
JP1993019448U 1993-03-24 1993-03-24 多連吸気通路の結合装置 Expired - Lifetime JP2528364Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006258092A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd レジャービィークル用エンジン

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JPS6136117B2 (ja) * 1981-12-29 1986-08-16 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd

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