JP2527915Y2 - ソレノイド - Google Patents
ソレノイドInfo
- Publication number
- JP2527915Y2 JP2527915Y2 JP40344290U JP40344290U JP2527915Y2 JP 2527915 Y2 JP2527915 Y2 JP 2527915Y2 JP 40344290 U JP40344290 U JP 40344290U JP 40344290 U JP40344290 U JP 40344290U JP 2527915 Y2 JP2527915 Y2 JP 2527915Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bobbin
- resin
- solenoid
- center post
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Electromagnets (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば電磁弁や電磁
クラッチ等に用いられるソレノイドに関し、特にそのシ
ール構造に関する。
クラッチ等に用いられるソレノイドに関し、特にそのシ
ール構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の電磁弁としては、たとえ
ば図７乃至図１０に示すようなものがある。すなわち、
ボビン１００にコイル１０１を巻き付けると共にコイル
１０１外周を樹脂１０２にて覆ったコイル組立体として
のモールドコイルサブアッセンブリ（以下単にモールド
コイルサブAss,yと略記する。）１０３を構成し、ボビ
ン１００の開口端部に固定鉄心として機能するセンタポ
スト１０４を挿入固定し、また、モールドコイルサブAs
s,y１０３を一端が開口するケース１０５内に収納し、
さらにケース１０５の開口端部にケース１０５とセンタ
ポスト１０４間に磁路を形成するためのヨークプレート
としてのアッパプレート１０６が固定されている。
ば図７乃至図１０に示すようなものがある。すなわち、
ボビン１００にコイル１０１を巻き付けると共にコイル
１０１外周を樹脂１０２にて覆ったコイル組立体として
のモールドコイルサブアッセンブリ（以下単にモールド
コイルサブAss,yと略記する。）１０３を構成し、ボビ
ン１００の開口端部に固定鉄心として機能するセンタポ
スト１０４を挿入固定し、また、モールドコイルサブAs
s,y１０３を一端が開口するケース１０５内に収納し、
さらにケース１０５の開口端部にケース１０５とセンタ
ポスト１０４間に磁路を形成するためのヨークプレート
としてのアッパプレート１０６が固定されている。
【０００３】そして、内部からの油等の流体の漏れを防
止するために、センタポスト１０４に設けられた溝１０
７に装着されたＯリング１０８をボビン１００との間で
つぶすことによってセンタポスト１０４とボビン１００
間をシールし、外部からの水等の浸入はモールドコイル
サブAss,y１０３に装着されたＯリング１０９によてシ
ールしていた。
止するために、センタポスト１０４に設けられた溝１０
７に装着されたＯリング１０８をボビン１００との間で
つぶすことによってセンタポスト１０４とボビン１００
間をシールし、外部からの水等の浸入はモールドコイル
サブAss,y１０３に装着されたＯリング１０９によてシ
ールしていた。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来技術の場合には、２つのＯリング１０８，１０９を
必要とし、どちらか一方のＯリング１０８，１０９が無
くなると、ボビン１００樹脂１０２との境界面から内部
からの漏れもしくは外部から水等の浸入が生じる。
従来技術の場合には、２つのＯリング１０８，１０９を
必要とし、どちらか一方のＯリング１０８，１０９が無
くなると、ボビン１００樹脂１０２との境界面から内部
からの漏れもしくは外部から水等の浸入が生じる。
【０００５】また、従来はシール性を持たせるためにセ
ンタポスト１０４にシール用溝１０７を設けているが、
このためセンタポスト１０４の磁路面積が小さくなり、
吸引力が絞られるという欠点を有している。
ンタポスト１０４にシール用溝１０７を設けているが、
このためセンタポスト１０４の磁路面積が小さくなり、
吸引力が絞られるという欠点を有している。
【０００６】そこで、センタポスト１０４に溝を設けな
いでシールするために図１０に示すような構造にして、
Ｏリング１１０にて内部と外部とのシールを兼用し、ボ
ビン１００と樹脂１０２との境界面を凹凸係合させてシ
ール面距離を長くすることを試みた。しかし、このよう
な構造としても経時的に外部の水等が浸入してしまうと
いう問題が発生した。
いでシールするために図１０に示すような構造にして、
Ｏリング１１０にて内部と外部とのシールを兼用し、ボ
ビン１００と樹脂１０２との境界面を凹凸係合させてシ
ール面距離を長くすることを試みた。しかし、このよう
な構造としても経時的に外部の水等が浸入してしまうと
いう問題が発生した。
【０００７】本考案は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、小
型で、しかも吸引力を確保しながらシールを確実にで
き、さらに部品点数の減少を図り得るソレノイドを提供
することにある。
るためになされたもので、その目的とするところは、小
型で、しかも吸引力を確保しながらシールを確実にで
き、さらに部品点数の減少を図り得るソレノイドを提供
することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案にあっては、ボビンにコイルを巻き付けて該
コイル外周を樹脂にて覆うことによりコイル組立体を構
成するとともに、ボビンの一方の開口端部に固定鉄心と
して機能するセンタポストを挿入固定し、さらに前記コ
イル組立体を一端が開口するケース内に収納して、該ケ
ースの開口端部にケースとセンタポスト間の磁路を形成
するためのヨークプレートを固定したソレノイドにおい
て、前記ボビンと樹脂との前記ヨークプレートに面する
境界部に、前記ボビンと樹脂とにまたがるように装着溝
を設け、該装着溝にゴム状弾性体製のシール部材を装着
したことを特徴とする。
に、本考案にあっては、ボビンにコイルを巻き付けて該
コイル外周を樹脂にて覆うことによりコイル組立体を構
成するとともに、ボビンの一方の開口端部に固定鉄心と
して機能するセンタポストを挿入固定し、さらに前記コ
イル組立体を一端が開口するケース内に収納して、該ケ
ースの開口端部にケースとセンタポスト間の磁路を形成
するためのヨークプレートを固定したソレノイドにおい
て、前記ボビンと樹脂との前記ヨークプレートに面する
境界部に、前記ボビンと樹脂とにまたがるように装着溝
を設け、該装着溝にゴム状弾性体製のシール部材を装着
したことを特徴とする。
【０００９】
【作用】上記構成のソレノイドにあっては、従来のよう
にセンタポストにＯリングの装着溝等のシール用溝がな
いために吸引力の欠点は解消され、最大限の磁路面積を
確保することができる。そして、シール部材を樹脂とヨ
ークプレートとの間にまたがって接触させるようにして
いるので、一つのシール部材でもって、内部からの流体
の漏れおよび外部からの水等の外部異物の浸入を防止す
ることができる。
にセンタポストにＯリングの装着溝等のシール用溝がな
いために吸引力の欠点は解消され、最大限の磁路面積を
確保することができる。そして、シール部材を樹脂とヨ
ークプレートとの間にまたがって接触させるようにして
いるので、一つのシール部材でもって、内部からの流体
の漏れおよび外部からの水等の外部異物の浸入を防止す
ることができる。
【００１０】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。本考案の一実施例に係るソレノイドを示す図１乃
至図６において、符号１はソレノイドを示しており、こ
の実施例では図６に示すような電磁弁の駆動機構として
用いる場合を例示している。
する。本考案の一実施例に係るソレノイドを示す図１乃
至図６において、符号１はソレノイドを示しており、こ
の実施例では図６に示すような電磁弁の駆動機構として
用いる場合を例示している。
【００１１】ソレノイド１は、大略、ボビン２と、この
ボビン２外周に巻き付けられたコイル３と、コイル３の
外周を覆う樹脂４と、から構成されるコイル組立体とし
てのモールドコイルサブAss,y５と、ボビン２の一方の
開口端部に挿入固定される固定鉄心として機能するセン
タポスト６と、モールドコイルサブAss,y５が収納され
る一端が開口する中空のケース７と、このケース７の開
口端部に固定されケース７とセンタポスト６間の磁路を
形成するヨークとして機能するヨークプレートとしての
アッパプレート８と、ボビン２の他方の開口端部から往
復移動自在に挿入される可動鉄心として機能するブラン
ジャ９と、から構成されている。
ボビン２外周に巻き付けられたコイル３と、コイル３の
外周を覆う樹脂４と、から構成されるコイル組立体とし
てのモールドコイルサブAss,y５と、ボビン２の一方の
開口端部に挿入固定される固定鉄心として機能するセン
タポスト６と、モールドコイルサブAss,y５が収納され
る一端が開口する中空のケース７と、このケース７の開
口端部に固定されケース７とセンタポスト６間の磁路を
形成するヨークとして機能するヨークプレートとしての
アッパプレート８と、ボビン２の他方の開口端部から往
復移動自在に挿入される可動鉄心として機能するブラン
ジャ９と、から構成されている。
【００１２】ボビン２は両端部にフランジ１０を有する
円筒状部材で、センタポスト６固定部においてはフラン
ジ１０からさらに軸方向に円筒状に延長されており、こ
の延長部１１先端がアッパプレート８に当接するように
なっている。一方、樹脂４は、モールドコイルサブAss,
y５の外周を円筒状に整えるように被覆されるもので、
このボビン２の延長部１１においては、その先端面がボ
ビン２の延長部１１先端と面一となっており、アッパプ
レート８に同心的に接触している。
円筒状部材で、センタポスト６固定部においてはフラン
ジ１０からさらに軸方向に円筒状に延長されており、こ
の延長部１１先端がアッパプレート８に当接するように
なっている。一方、樹脂４は、モールドコイルサブAss,
y５の外周を円筒状に整えるように被覆されるもので、
このボビン２の延長部１１においては、その先端面がボ
ビン２の延長部１１先端と面一となっており、アッパプ
レート８に同心的に接触している。
【００１３】そして、ボビン２と樹脂４との前記アッパ
プレート８に面する境界部に、この実施例では、ボビン
２の延長部１１先端と樹脂４の先端との環状の境界部
に、ボビン２と樹脂４にまたがるような装着溝１２が設
けられている。この装着溝１２にゴム状弾性体製のシー
ル部材１３が装着され、このシール部材１３をアッパプ
レート８によってつぶして樹脂４およびアッパプレート
８並びにボビン２の三者間に流体密に密接させて、シー
ル部材を構成している。さらに、ボビン２と樹脂４のシ
ール面には突起１４を設け、シール性が高められてい
る。
プレート８に面する境界部に、この実施例では、ボビン
２の延長部１１先端と樹脂４の先端との環状の境界部
に、ボビン２と樹脂４にまたがるような装着溝１２が設
けられている。この装着溝１２にゴム状弾性体製のシー
ル部材１３が装着され、このシール部材１３をアッパプ
レート８によってつぶして樹脂４およびアッパプレート
８並びにボビン２の三者間に流体密に密接させて、シー
ル部材を構成している。さらに、ボビン２と樹脂４のシ
ール面には突起１４を設け、シール性が高められてい
る。
【００１４】シール部材１３の断面形状としては、図３
に示すように単純な四角形状としてもよく、また、図４
に示すように樹脂４およびボビン２との接触部に山部１
５を設けた形状としてもよく、さらに図５に示すように
樹脂４とボビン２のシール面に設けた突起１４が密に嵌
り込むように２つの凹溝１６を有する構成としても良
く、種々の形状を選択し得る。
に示すように単純な四角形状としてもよく、また、図４
に示すように樹脂４およびボビン２との接触部に山部１
５を設けた形状としてもよく、さらに図５に示すように
樹脂４とボビン２のシール面に設けた突起１４が密に嵌
り込むように２つの凹溝１６を有する構成としても良
く、種々の形状を選択し得る。
【００１５】上記構成のソレノイドにあっては、センタ
ポスト６に従来のようにＯリングの装着溝等が無いため
に吸引力の欠点は解消され、最大限の磁路面積を確保す
ることができる。
ポスト６に従来のようにＯリングの装着溝等が無いため
に吸引力の欠点は解消され、最大限の磁路面積を確保す
ることができる。
【００１６】そして、シール部材１３を樹脂４とアッパ
プレート８との間にまたがって接触させるようにしてい
るので、一つのシール部材１３でもって、内部からの流
体の漏れおよび外部からの水等の外部異物の浸入を防止
することができる。さらに、ボビン２と樹脂４の両方の
シール面に突起１４を設けることによって、ボビン２と
樹脂４間に段差が生じた場合でも確実にシールでき、高
いシール性能を実現できる。
プレート８との間にまたがって接触させるようにしてい
るので、一つのシール部材１３でもって、内部からの流
体の漏れおよび外部からの水等の外部異物の浸入を防止
することができる。さらに、ボビン２と樹脂４の両方の
シール面に突起１４を設けることによって、ボビン２と
樹脂４間に段差が生じた場合でも確実にシールでき、高
いシール性能を実現できる。
【００１７】
【考案の効果】本考案は以上の構成および作用を有する
もので、センタポストに従来のようにＯリングの装着溝
等のシール用溝が無いために吸引力の欠点は解消され、
最大限の磁路面積を確保することができ、小型でかつ吸
引力の大きいソレノイドを実現できる。
もので、センタポストに従来のようにＯリングの装着溝
等のシール用溝が無いために吸引力の欠点は解消され、
最大限の磁路面積を確保することができ、小型でかつ吸
引力の大きいソレノイドを実現できる。
【００１８】そして、シール部材１３を樹脂４とアッパ
プレート８との間にまたがって接触させるようにしてい
るので、一つのシール部材１３でもって、内部からの流
体の漏れおよび外部からの水等の外部異物の浸入を防止
することができる。また、部品点数を削減ができ、軽量
化、組立て工数の低減等を図ることができる。
プレート８との間にまたがって接触させるようにしてい
るので、一つのシール部材１３でもって、内部からの流
体の漏れおよび外部からの水等の外部異物の浸入を防止
することができる。また、部品点数を削減ができ、軽量
化、組立て工数の低減等を図ることができる。
【００１９】
【図１】本考案の一実施例に係るソレノイドの部分縦断
面図である。
面図である。
【図２】図１のシール部の部分拡大断面図である。
【図３】図１のシール部材の他の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図４】図１のシール部材のさらに他の実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図５】図１のシール部材のさらに他の実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図６】図１のソレノイドの全体構成を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図７】従来のソレノイドの全体縦断面図である。
【図８】図７のソレノイドの側面図である。
【図９】図７の部分拡大断面図である。
【図１０】従来のソレノイドの改良例を示す要部断面図
である。
である。
１ ソレノイド ２ ボビン ３ コイル ４ 樹脂 ５ モールドコイルサブAss,y（コイル組立体） ６ センタポスト ７ ケース ８ アッパプレート ９ プランジャ １０ フランジ １１ 延長部 １２ 装着溝 １３ シール部材 １４ 突起 １５ 山部 １６ 凹溝
Claims (1)
- 【請求項１】ボビンにコイルを巻き付けて、該コイル外
周を樹脂にて覆うことによりコイル組立体を構成すると
ともに、ボピンの一方の開口端部に固定鉄心として機能
するセンタポストを挿入固定し、さらに前記コイル組立
体を一端が開口するケース内に収納して、該ケースの開
口端部にケースとセンタポスト間の磁路を形成するため
のヨークプレートを固定したソレノイドにおいて、 前記ボビンと樹脂との前記ヨークプレートに面する境界
部に、前記ボビンと樹脂とにまたがるように装着溝を設
け、該装着溝にゴム状弾性体製のシール部材を装着した
ことを特徴とするソレノイド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40344290U JP2527915Y2 (ja) | 1990-12-15 | 1990-12-15 | ソレノイド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40344290U JP2527915Y2 (ja) | 1990-12-15 | 1990-12-15 | ソレノイド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0487604U JPH0487604U (ja) | 1992-07-30 |
| JP2527915Y2 true JP2527915Y2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=31881220
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP40344290U Expired - Lifetime JP2527915Y2 (ja) | 1990-12-15 | 1990-12-15 | ソレノイド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2527915Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-15 JP JP40344290U patent/JP2527915Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0487604U (ja) | 1992-07-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960820 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |