JP2527612Y2 - 樹脂製回転体 - Google Patents

樹脂製回転体

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JP2527612Y2
JP2527612Y2 JP1989094177U JP9417789U JP2527612Y2 JP 2527612 Y2 JP2527612 Y2 JP 2527612Y2 JP 1989094177 U JP1989094177 U JP 1989094177U JP 9417789 U JP9417789 U JP 9417789U JP 2527612 Y2 JP2527612 Y2 JP 2527612Y2
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JP
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rotating body
resin
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press
annular groove
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JP1989094177U
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士郎 松島
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、電動モータを使用する電気機器や事務機
器などの回転トルク伝達機構で使用される樹脂製プーリ
或いは歯車付樹脂製プーリ等の樹脂製回転体に関する。
〔従来の技術〕 電動機を使用する電気機器或いは事務機器の回転トル
ク伝達機構で用いられるプーリ或いは歯車付プーリ等の
回転体は軽量化やコストダウンを図るため樹脂製のもの
が開発されている。回転体には、その内周面に転がり軸
受が組み込まれることが多いが、通常上記樹脂製プーリ
等の樹脂製回転体は該回転体を成形加工する金型に転が
り軸受を予め組み込み熱可塑性樹脂を射出成形して製作
する。しかし第6図に示すように予め回転体Hを射出成
形により製作し、その後転がり軸受B、Bを圧入嵌合し
て製作する場合もある。
〔考案が解決しようとする課題〕
樹脂製プーリ等の回転体を製作する場合、予め樹脂製
回転体を射出成形により製作し軸受を圧入する方式のも
のは、第7図に示すように、軸受B、Bを圧入したあと
樹脂製回転体Hの外周が膨張し外形がいびつになり寸法
精度が悪くなる。こうなると回転時の振動の発生、軸受
寿命の低下等の不具合が生じるので好ましくない。この
考案はかかる課題を解決するためになされたものであ
り、射出成形により製作した後軸受を圧入嵌合してもそ
の影響が外周表面に出ず、寸法精度を維持することが可
能で軸のねじれの影響が直接外径側に出ることのない樹
脂回転体を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、この考案は上記する課題を解決するために、内
周面に軸受3外輪3aを圧入嵌合する樹脂製回転体1にお
いて、前記回転体1の軸方向幅を前記外輪3aの軸方向幅
より大として、該回転体1の両側面に前記外輪3aと同心
状に前記外輪3aを取り囲む環状溝2を設けるとともに、
前記外輪圧入嵌合側の環状溝2の軸方向深さを該環状溝
2の溝底2aが前記外輪3aと回転体1との圧入嵌合部12を
越える深さにすると共に前記各環状溝2は互いに連通し
ないことを特徴とする。
〔作用〕
樹脂製回転体を上記手段とすると、軸受を樹脂製回転
体に圧入しても、回転体の膨張は回転体の一側面に形成
した環状溝の内部だけに生じ、回転体の外側側面には及
ばない。従って回転体の外側表面がいびつになって寸法
精度が悪くなるという事態を避けることが出来る。
〔実施例〕
以下、この考案の具体的実施例について図面を参照し
て説明する。
第1図はこの考案の樹脂製回転体の軸方向断面図、第
2図は第1図のP矢視図、第3図は第1図のA−A矢視
断面図である。
1は樹脂製回転体であって、該樹脂製回転体1の両端
部の内周面12に転がり軸受3の外輪3aが圧入嵌合されて
おり、該樹脂製回転体1の両側面に前記外輪3a、3aと同
心状に該外輪3aを取り囲むように環状溝2を設ける。こ
の環状溝2の軸方向の深さは、該環状溝2の溝底2aが前
記外輪3aとプーリ1との嵌合部12を越える深さに設け
る。
なお、13aは前記環状溝2の溝底2aよりさらに軸方向
に深く穿った肉抜き部であり、この空間部13aには一定
間隔でリブ13を設け、プーリの軽量化と強度維持をはか
るようにしている。この実施例では転がり軸受3、3は
樹脂製回転体1の左右両端部に圧入嵌合するようになっ
ているが、前記するように樹脂製回転体1の両側面には
環状溝2、2を形成しているため、軸受3を該樹脂製回
転体1に圧入しても環状溝2内の内部表面14が膨張しい
びつになるだけでその影響と樹脂製回転体1の外周面11
には及ばない。
この樹脂製回転体1では軸受3と軸受3との間の内径
部にもリプ16、16等を設けてあるが、これは樹脂製回転
体1自体が長くなった場合、長手方向の曲げ剛性を大き
くし歪みやブレを防止するためのものである。
第4図はギヤ用の歯とタイミングベルト用の歯とを備
えた樹脂製回転体4の軸方向断面図で、第5図は第4図
のQ矢視図である。
この実施例では樹脂製回転体4のタイミングベルト用
の歯41を刻設した外周側と軸受6を圧入した内周側42と
の間を肉抜きし、環状溝5を周設してある。この場合も
軸受6を圧入すると環状溝5の内径部表面43が膨張し、
変形するのみでその影響がタイミングベルト用の歯41の
ある外周側に及ぶことはない。尚、ギヤ用の歯44を刻設
した部分で、該歯44と内径側45との間は軽量化のため肉
抜きしてあるがこの部分には軸受が圧入されないので強
度維持のため一定間隔でリブ46が設けてある。
なお、実施例は回転体、特にプーリに関するもので説
明したが、他の回転体に本考案を適用出来ることは勿論
である。
〔考案の効果〕
この考案の樹脂製回転体は以上詳述したような構成と
したので、回転体に軸受を組み込む場合、回転体を樹脂
で射出成形し、仕上げ加工した後で軸受を圧入しても回
転体の外表面ががいびつになることはない。従って軸受
を組み込んだ状態の寸法精度が極めて良くなる。また、
回転軸自体の振動を吸収し、軸のねじれの影響も直接外
径側には出にくくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の樹脂製回転体の軸方向断面図、第2
図は第1図のP矢視図、第3図は第1図のA−A矢視図
断面図、第4図はギヤ用の歯とタイミングベルト用の歯
とを備えた樹脂製回転体の軸方向断面図で、第5図は第
4図のQ矢視図、第6図及び第7図は従来の樹脂製回転
体に軸受を圧入する場合の軸方向断面図である。 1、4……樹脂製回転体 2、5……環状溝 3、6……転がり軸受

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面に軸受外輪を圧入嵌合する樹脂製回
    転体において、前記回転体の軸方向幅を前記外輪の軸方
    向幅より大として、該回転体の両側面に前記外輪と同心
    状に前記外輪を取り囲む環状溝を設けるとともに、前記
    外輪圧入嵌合側の環状溝の軸方向深さを該環状溝の溝底
    が前記外輪と回転体との圧入嵌合部を越える深さにする
    と共に前記各環状溝は互いに連通しないことを特徴とす
    る樹脂製回転体。
JP1989094177U 1989-08-09 1989-08-09 樹脂製回転体 Expired - Lifetime JP2527612Y2 (ja)

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JPH0333257U JPH0333257U (ja) 1991-04-02
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JPH052488Y2 (ja) * 1988-01-19 1993-01-21

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