JP2527503B2 - リ―ドフレ―ムおよびその製造方法 - Google Patents

リ―ドフレ―ムおよびその製造方法

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JP2527503B2
JP2527503B2 JP3094478A JP9447891A JP2527503B2 JP 2527503 B2 JP2527503 B2 JP 2527503B2 JP 3094478 A JP3094478 A JP 3094478A JP 9447891 A JP9447891 A JP 9447891A JP 2527503 B2 JP2527503 B2 JP 2527503B2
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die pad
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和彦 梅田
芳弘 藤川
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Mitsui High Tech Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リ―ドフレ―ムおよび
その製造方法に係り、特に、ダイパッドの形状およびそ
の形成に関する。
【0002】
【従来の技術】IC、LSI等の半導体装置の実装に際
して用いられるリ―ドフレ―ムは、鉄系あるいは銅系等
の金属材料からなる板状体をプレス加工又はエッチング
により所望のパタ―ンに成形することによって形成され
る。
【0003】通常、リ―ドフレ―ム1は、図6に示す如
く、半導体集積回路チップ(以下半導体チップ)を搭載
するダイパッド11と、ダイパッドを取り囲むように配
設せしめられた複数のインナ―リ―ド12とインナ―リ
―ド12を一体的に連結するタイバ―13と、各インナ
―リ―ドに連結せしめられタイバ―の外側に伸長するア
ウタ―リ―ド14と、タイバ―13を両サイドから支持
するサイドバ―15,16と、ダイパッド11を支持す
るサポ―トバ―17とから構成されている。
【0004】このようなリ―ドフレ―ムを用いて実装さ
れる半導体装置は、図7に示す如くであり、リ―ドフレ
―ム1のダイパッド11上に、半導体チップ2を搭載
し、この半導体チップのボンディングパッドとリ―ドフ
レ―ムのインナ―リ―ド12とを金線あるいはアルミ線
のボンディングワイヤ3によって結線し、更にこれらを
樹脂やセラミック等の封止材料4で封止した後、タイバ
―やサイドバ―を切断し、アウタ―リ―ドを所望の形状
に折り曲げて完成する。
【0005】このような樹脂封止型の半導体装置の問題
点の1つは、モールド樹脂が吸湿性を有し、樹脂内に
湿された水分が外部リードの半田付けの際の熱等によっ
て水蒸気化して膨脹し、そのためにダイパッドとモール
ド樹脂との間が剥離するとともに、ダイパッドのコーナ
ー部分に応力が集中してモールド樹脂にクラックが発生
するという問題である。
【0006】この問題を防止するために、ダイパッドの
裏面側に凹部あるいは貫通孔を形成してモールド樹脂と
の密着性を高めるという方法がとられている。
【0007】このような凹部の形成方法としては、プレ
ス加工による方法とエッチングによる方法とがある。
【0008】プレス加工による方法では、パンチにより
圧縮された素材余肉が解放されないため、リードフレー
ム全体に歪が残留し変形を生じることがあるという問題
があった。
【0009】またハーフエッチングによって凹部を形成
する方法では理想的な形状を得ることができるが、リー
ドフレーム形状をプレス加工により成形し、凹部のみを
エッチングで成形すると、製造工程が複雑となり製造コ
ストが上昇することになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、ダイパッ
ドの裏面側に凹部を形成しようとすると、エッチングに
よる方法では、製造工程が複雑となり製造コストが上昇
するという問題がある。またプレス加工による方法で
は、パンチにより圧縮された素材余肉が解放されないた
め、リードフレーム全体に歪が残留し変形を生じること
がある。
【0011】本発明は、前記実情に鑑みてなされたもの
で、高密度化に際し、封止樹脂との密着性が高く、信頼
性の高いリ−ドフレ−ムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで本発明のリ−ドフ
レ−ムでは、ダイパッドの表面または裏面に、打ち抜き
領域の周縁の一部の深さまで被打ち抜き領域に面接触状
態でそのまま接続された半抜き状態の凹部を形成してい
る。
【0013】また本発明の方法では、打ち抜きにより、
ダイパッドの表面または裏面に、打ち抜き領域の周縁の
一部の深さまで被打ち抜き領域に面接触状態でそのまま
接続された少なくとも1つの半抜き状態の凹部を形成す
るようにしている。
【0014】望ましくは、この凹部加工工程は、ダイパ
ッドの形成と同時に行う。
【0015】
【作用】上記構造によれば、プレス加工によって凹部の
形成が可能であり、凹部形成用のパンチを、素材を貫通
しない程度に保持し、素材を半抜き状態にすればよく、
加工が容易で、かつ歪の発生のない良好な形状を得るこ
とが可能となる。
【0016】さらに、完全に打ち抜くことなく、周縁全
体が接続した状態で半抜きになっているため機械的強度
の低下も少ない。また、貫通孔ではないため、ダイボン
ディングに際して裏面への接着剤の流出を防止すること
ができる。さらにまた、貫通孔ではないため、半導体チ
ップの裏面に封止樹脂が入り込み、半導体チップとダイ
パッドとの剥離の原因となるのを防ぐことができる。
【0017】従って、樹脂との接触面積が大きくなり、
樹脂との密着性が良好で信頼性の高い半導体装置を得る
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ詳細に説明する。
【0019】本発明実施例のリ―ドフレ―ムは、図1
(a) に平面図、図1(b) に断面図を示すように、ダイパ
ッドの裏面に半抜き状態の多数個の凸部21を形成した
ことを特徴とするものである。そして裏面の凸部21に
相当する領域には凹部22が形成されている。他の部分
については、従来のリードフレームとまったく同様に形
成されている。すなわち、半導体チップを搭載するダイ
パッド11と、ダイパッドを取り囲むように配設せしめ
られた複数のインナ―リ―ド12とインナ―リ―ド12
を一体的に連結するタイバ―13と、各インナ―リ―ド
に連結せしめられタイバ―の外側に伸長するアウタ―リ
―ド14と、タイバ―13を両サイドから支持するサイ
ドバ―15,16と、ダイパッド11を支持するサポ―
トバ―17とから構成されている。
【0020】そして、図2にこのリードフレームを用い
て形成した半導体装置を示すように、凸部21の間の凹
部23に、樹脂を流し込むことができ、密着性が大幅に
向上するようになっている。
【0021】次に、このリ−ドフレ−ムの製造方法につ
いて説明する。
【0022】まず、順送り金型を用いて、プレス加工を
行なうことにより、インナーリード12、タイバ―1
3、アウターリード14などをパタ―ニングする。
【0023】続いて、この金型内において図3に示すよ
うに、半抜きパンチで押圧し、凸部21および凹部22
を形成する。
【0024】そしてさらに、必要に応じてメッキ工程等
を経て図1に示したようなリ−ドフレ−ムが形成され
る。
【0025】このようにして形成されたリ―ドフレ―ム
は、リ―ドフレ―ム1のダイパッド11上に、半導体チ
ップ2を搭載し、この半導体チップのボンディングパッ
ドとリ―ドフレ―ムのインナ―リ―ド12とを金線ある
いはアルミ線のボンディングワイヤ3によって結線し、
更にこれらを樹脂やセラミック等の封止材料4で封止し
た後、タイバ―やサイドバ―を切断し、アウタ―リ―ド
を所望の形状に折り曲げて完成せしめられるが、樹脂封
止に際して、凹部内にも樹脂が充填されて硬化するた
め、密着性が良好となり、信頼性の向上をはかることが
できる。また、ダイパッドの機械的強度の低下が少なく
てすみ、ダイパッド自体の変形を抑えることができる。
【0026】なお、前記実施例では、形状加工と同時に
凹部を形成したが、リードフレームの形状加工が完了し
たのちにプレス(半抜き)を行うようにしてもよいし、
またリード間領域の形成を行った後、インナーリード先
端に連結片を残して、ダイパッドとインナーリード先端
との間のキャビティ領域のうちぬきを行い、ダイパッド
にこのプレス(半抜き)を行い、最後に連結片を除去す
るようにしてもよい。さらに、この凹部の位置及び形状
については、実施例に限定されることなく適宜変形可能
である。
【0027】次に本発明の第2の実施例として、ダイパ
ッドの裏面から1つの大きな凹部31を形成したものに
ついて説明する。
【0028】この例では図4に示すように、半抜きパン
チを用いてダイパッド31裏面にダイパッド31の外周
よりもやや小さい凹部32を形成している。他の部分に
ついては図1に示した実施例1のリードフレームとまっ
たく同様に形成する。
【0029】このようにして形成されたリ―ドフレ―ム
は、実施例1と同様、素子チップの搭載、ワイヤボンデ
ィング、樹脂封止などの工程を経て半導体装置(図5参
照)として完成されるが、樹脂封止に際して、凹部31
内にも樹脂が充填されて硬化するため、密着性が良好と
なり、信頼性の向上をはかることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、リードフレームのダイパッドに半抜きの凹部を、形
成しているため、樹脂との密着性が良好となり、信頼性
の高い半導体装置を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のリードフレームを示す図
【図2】本発明実施例のリードフレームを用いた半導体
装置を示す図
【図3】本発明実施例のリードフレームの製造工程を示
す図
【図4】本発明の他の実施例のリードフレームの製造工
程を示す図
【図5】本発明の他の実施例のリードフレームを用いた
半導体装置を示す図
【図6】従来例のリードフレームを示す図
【図7】従来例のリードフレームを用いた半導体装置を
示す図
【符号の説明】
1 リードフレーム 2 半導体チップ 3 ワイヤ 4 封止材料、 11 ダイパッド 12 インナーリード 13 タイバー 14 アウターリード 15 サイドバー 16 サイドバー 17 サポートバー 21 凹部 22 凸部 31 ダイパッド 32 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−224246(JP,A) 実開 平2−72558(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップを搭載するダイパッドと、
    前記ダイパッドを取り囲むように形成された複数のリ−
    ドとを具備したリードフレームにおいて、 前記ダイパッドが、その表面または裏面に少なくとも1
    つの半抜き状態で周縁全体が一部の深さまでそのまま面
    接触するように構成された凹部を具備したことを特徴と
    するリードフレーム。
  2. 【請求項2】 半導体チップを搭載するダイパッドと、
    前記ダイパッドを取り囲むように形成された複数のリ−
    ドとを具備したリードフレームの製造方法において、 打ち抜きにより、前記ダイパッドの表面または裏面に少
    なくとも1つの半抜き状態で打ち抜き側の周縁全体が一
    部の深さまで被打ち抜き側にそのまま面接触した状態の
    凹部を形成する凹部加工工程を含むことを特徴とするリ
    ードフレームの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記凹部加工工程は、前記ダイパッドの
    形成と同時に行われるようにしたことを特徴とする請求
    項(2) 記載のリードフレームの製造方法。
JP3094478A 1991-04-24 1991-04-24 リ―ドフレ―ムおよびその製造方法 Expired - Lifetime JP2527503B2 (ja)

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