JP2527436Y2 - 動圧軸受 - Google Patents
動圧軸受Info
- Publication number
- JP2527436Y2 JP2527436Y2 JP2958391U JP2958391U JP2527436Y2 JP 2527436 Y2 JP2527436 Y2 JP 2527436Y2 JP 2958391 U JP2958391 U JP 2958391U JP 2958391 U JP2958391 U JP 2958391U JP 2527436 Y2 JP2527436 Y2 JP 2527436Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- thrust plate
- dynamic pressure
- grease
- housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえばレーザープリ
ンタやポリゴンミラー等において使用され、流体の動圧
によりシャフトを支持する動圧軸受に関する。
ンタやポリゴンミラー等において使用され、流体の動圧
によりシャフトを支持する動圧軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、動圧軸受としては図2に示すもの
がある。この動圧軸受は、スリーブ21とスラスト板2
2からなるハウジング20にシャフト23の一部を収納
している。上記シャフト23の外周面には動圧溝28を
設けている。さらに、上記シャフト23の端面にも動圧
溝25を設けている。
がある。この動圧軸受は、スリーブ21とスラスト板2
2からなるハウジング20にシャフト23の一部を収納
している。上記シャフト23の外周面には動圧溝28を
設けている。さらに、上記シャフト23の端面にも動圧
溝25を設けている。
【0003】上記動圧軸受は、シャフト23の回転によ
って、動圧溝28がシャフト23の外周面とスリーブ2
1内周面との間の流体に動圧を発生して、ラジアル方向
にシャフト23を支持する。また、シャフト23の回転
によって、動圧溝25がシャフト23の端面とスラスト
板22の内面との間の流体に動圧を発生して、アキシア
ル方向にシャフト23を支持する。
って、動圧溝28がシャフト23の外周面とスリーブ2
1内周面との間の流体に動圧を発生して、ラジアル方向
にシャフト23を支持する。また、シャフト23の回転
によって、動圧溝25がシャフト23の端面とスラスト
板22の内面との間の流体に動圧を発生して、アキシア
ル方向にシャフト23を支持する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
動圧軸受では、シャフト23の端面が、スラスト板22
の内面に片当りしないようにするために、スリーブ21
とスラスト板22との嵌め合い部の直角度およびスラス
ト板22の直角度等を高精度のものにする必要があり、
製作が難しいという問題がある。
動圧軸受では、シャフト23の端面が、スラスト板22
の内面に片当りしないようにするために、スリーブ21
とスラスト板22との嵌め合い部の直角度およびスラス
ト板22の直角度等を高精度のものにする必要があり、
製作が難しいという問題がある。
【0005】そこで、本考案の目的は、シャフトの端面
の片当りを防ぐために、上述の直角度等を高精度にする
必要がなく、製作が容易で安価な動圧軸受を提供するこ
とにある。
の片当りを防ぐために、上述の直角度等を高精度にする
必要がなく、製作が容易で安価な動圧軸受を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の動圧軸受は、ハウジングにシャフトの一部
を収納し、上記ハウジングの内周面またはシャフトの外
周面の少なくとも一方に動圧溝を設ける一方、上記ハウ
ジングの内底面と上記シャフトの端面との間に移動可能
にスラスト板を配置し、上記シャフトの端面またはスラ
スト板の上記端面に対向する面の少なくとも一方に動圧
溝を設け、さらに上記ハウジングの内底面とスラスト板
との間に第1のグリースを充填し、上記スラスト板と上
記シャフトの端面との間に第1のグリースよりも粘度の
低い第2のグリースを充填したことを特徴としている。
め、本考案の動圧軸受は、ハウジングにシャフトの一部
を収納し、上記ハウジングの内周面またはシャフトの外
周面の少なくとも一方に動圧溝を設ける一方、上記ハウ
ジングの内底面と上記シャフトの端面との間に移動可能
にスラスト板を配置し、上記シャフトの端面またはスラ
スト板の上記端面に対向する面の少なくとも一方に動圧
溝を設け、さらに上記ハウジングの内底面とスラスト板
との間に第1のグリースを充填し、上記スラスト板と上
記シャフトの端面との間に第1のグリースよりも粘度の
低い第2のグリースを充填したことを特徴としている。
【0007】
【作用】シャフトが回転すると、ハウジングの内周面ま
たはシャフトの外周面の少なくとも一方に設けた動圧溝
が、上記内周面と外周面の間に動圧を発生して、シャフ
トはラジアル方向に支持される。
たはシャフトの外周面の少なくとも一方に設けた動圧溝
が、上記内周面と外周面の間に動圧を発生して、シャフ
トはラジアル方向に支持される。
【0008】一方、シャフトの端面またはスラスト板の
上記端面に対向する面の少なくとも一方に設けた動圧溝
が、上記端面とスラスト板との間に動圧を発生して、シ
ャフトはアキシヤル方向に支持される。
上記端面に対向する面の少なくとも一方に設けた動圧溝
が、上記端面とスラスト板との間に動圧を発生して、シ
ャフトはアキシヤル方向に支持される。
【0009】このとき、ハウジングの内周面とスラスト
板との間に充填した第1のグリースは、スラスト板とシ
ャフトの端面との間に充填した第2のグリースよりも粘
度が高いので、上記スラスト板はシャフトの回転につら
れて回転することが防止される。さらに、上記第1,第
2のグリースで挟まれたスラスト板は、ハウジングの内
底面とシャフトの端面との間で移動可能である。したが
って、上記シャフトの端面とスラスト板との間の動圧に
よって、上記シャフトの端面とスラスト板との間隔が保
たれ、シャフトの端面がスラスト板に片当たりすること
が防がれる。したがって、シャフトの片当たり防止のた
めにスラスト板等の直角度等の加工精度を高精度にする
必要がなくなり、製作が容易で安価になる。
板との間に充填した第1のグリースは、スラスト板とシ
ャフトの端面との間に充填した第2のグリースよりも粘
度が高いので、上記スラスト板はシャフトの回転につら
れて回転することが防止される。さらに、上記第1,第
2のグリースで挟まれたスラスト板は、ハウジングの内
底面とシャフトの端面との間で移動可能である。したが
って、上記シャフトの端面とスラスト板との間の動圧に
よって、上記シャフトの端面とスラスト板との間隔が保
たれ、シャフトの端面がスラスト板に片当たりすること
が防がれる。したがって、シャフトの片当たり防止のた
めにスラスト板等の直角度等の加工精度を高精度にする
必要がなくなり、製作が容易で安価になる。
【0010】また、ハウジングの内底面とスラスト板と
の間に充填した第1のグリースは、外乱等によってシャ
フトやスラスト板に加わる衝撃をやわらげるダンパの役
目をする。
の間に充填した第1のグリースは、外乱等によってシャ
フトやスラスト板に加わる衝撃をやわらげるダンパの役
目をする。
【0011】
【実施例】以下、本考案の動圧軸受を図示の実施例によ
り詳細に説明する。
り詳細に説明する。
【0012】この実施例は、図1に示すように、スリー
ブ1とスラスト押え2からなるハウジング10にシャフ
ト3の一部を収納している。そして、シャフト3の外周
面に動圧溝8を設けている。一方、ハウジング10の内
底面とシャフト3の端面との間に移動可能なスラスト板
4を配置している。また、上記シャフト3の端面には動
圧溝5を設けている。さらに、上記ハウジング10の内
底面とスラスト板4との間に第1のグリース6を充填
し、スラスト板4とシャフト3の端面との間に第1のグ
リース6よりも粘度の低い第2のグリース7を充填して
いる。上記第1のグリース6と第2のグリース7とは同
種の基油を用いて製造される。そして、第1のグリース
6と第2のグリース7とは上記基油に加える増張剤の粘
度が異なるだけである。したがって、たとえ、第1のグ
リース6と第2のグリース7とが混ざることがあって
も、その基油が同種のものであるので、第1のグリース
6と第2のグリース7の油の劣化を防ぐことができる。
ブ1とスラスト押え2からなるハウジング10にシャフ
ト3の一部を収納している。そして、シャフト3の外周
面に動圧溝8を設けている。一方、ハウジング10の内
底面とシャフト3の端面との間に移動可能なスラスト板
4を配置している。また、上記シャフト3の端面には動
圧溝5を設けている。さらに、上記ハウジング10の内
底面とスラスト板4との間に第1のグリース6を充填
し、スラスト板4とシャフト3の端面との間に第1のグ
リース6よりも粘度の低い第2のグリース7を充填して
いる。上記第1のグリース6と第2のグリース7とは同
種の基油を用いて製造される。そして、第1のグリース
6と第2のグリース7とは上記基油に加える増張剤の粘
度が異なるだけである。したがって、たとえ、第1のグ
リース6と第2のグリース7とが混ざることがあって
も、その基油が同種のものであるので、第1のグリース
6と第2のグリース7の油の劣化を防ぐことができる。
【0013】上記実施例は、シャフト3が回転すると、
シャフト3の外周面に設けた動圧溝8が、スリーブ1の
内周面とシャフト3の外周面との間に動圧を発生する。
そして、シャフト3はラジアル方向に支持される。一
方、シャフト3の端面に設けた動圧溝5がシャフト3の
端面とスラスト板4との間に動圧を発生する。そして、
シャフト3はアキシヤル方向に支持される。
シャフト3の外周面に設けた動圧溝8が、スリーブ1の
内周面とシャフト3の外周面との間に動圧を発生する。
そして、シャフト3はラジアル方向に支持される。一
方、シャフト3の端面に設けた動圧溝5がシャフト3の
端面とスラスト板4との間に動圧を発生する。そして、
シャフト3はアキシヤル方向に支持される。
【0014】このとき、ハウジング10の内底面とスラ
スト板4との間に充填した第1のグリース6は、スラス
ト板4とシャフト3の端面との間に充填した第2のグリ
ース7よりも粘度が高いので、上記スラスト板4がシャ
フト3の回転につられて回転することを防止できる。
スト板4との間に充填した第1のグリース6は、スラス
ト板4とシャフト3の端面との間に充填した第2のグリ
ース7よりも粘度が高いので、上記スラスト板4がシャ
フト3の回転につられて回転することを防止できる。
【0015】さらに、上記第1,第2のグリース6,7で
挟まれたスラスト板4は、ハウジング10の内底面とシ
ャフト3の端面との間で移動可能である。したがって、
上記シャフト3の端面とスラスト板4との間の動圧によ
って、上記シャフト3の端面とスラスト板4との間隔が
保たれるので、スラスト板4等の直角度等の高精度の加
工を要することなく、シャフト3の端面がスラスト板4
に片当たりすることを防止できる。したがって、シャフ
トの片当たり防止のためにスラスト板等の直角度等の加
工精度を高精度にする必要がある従来例と異なり、本実
施例の動圧軸受は、製作が容易で、かつ安価にできる。
挟まれたスラスト板4は、ハウジング10の内底面とシ
ャフト3の端面との間で移動可能である。したがって、
上記シャフト3の端面とスラスト板4との間の動圧によ
って、上記シャフト3の端面とスラスト板4との間隔が
保たれるので、スラスト板4等の直角度等の高精度の加
工を要することなく、シャフト3の端面がスラスト板4
に片当たりすることを防止できる。したがって、シャフ
トの片当たり防止のためにスラスト板等の直角度等の加
工精度を高精度にする必要がある従来例と異なり、本実
施例の動圧軸受は、製作が容易で、かつ安価にできる。
【0016】また、ハウジング10の内底面とスラスト
板4との間に充填した第1のグリース6は、外乱等によ
ってシャフト3やスラスト板4に加わる衝撃をやわらげ
るダンパの役目をする。
板4との間に充填した第1のグリース6は、外乱等によ
ってシャフト3やスラスト板4に加わる衝撃をやわらげ
るダンパの役目をする。
【0017】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の動圧軸受は、ハウジングの内周面とスラスト板との間
に充填した第1のグリースが、スラスト板とシャフトの
端面との間に充填した第2のグリースよりも粘度が高い
ので、上記スラスト板がシャフトの回転につられて回転
することを防止できる。さらに、上記第1,第2のグリ
ースで挟まれたスラスト板は、ハウジングの内底面とシ
ャフトの端面との間で移動可能である。したがって、上
記シャフトの端面とスラスト板との間の動圧によって、
上記シャフトの端面とスラスト板との間隔が保たれ、シ
ャフトの端面がスラスト板に片当たりすることを防止で
きる。したがって、シャフトの片当たり防止のためにス
ラスト板等の直角度等の加工精度を高精度にする必要が
なくなり、製作が容易で安価にできる。
の動圧軸受は、ハウジングの内周面とスラスト板との間
に充填した第1のグリースが、スラスト板とシャフトの
端面との間に充填した第2のグリースよりも粘度が高い
ので、上記スラスト板がシャフトの回転につられて回転
することを防止できる。さらに、上記第1,第2のグリ
ースで挟まれたスラスト板は、ハウジングの内底面とシ
ャフトの端面との間で移動可能である。したがって、上
記シャフトの端面とスラスト板との間の動圧によって、
上記シャフトの端面とスラスト板との間隔が保たれ、シ
ャフトの端面がスラスト板に片当たりすることを防止で
きる。したがって、シャフトの片当たり防止のためにス
ラスト板等の直角度等の加工精度を高精度にする必要が
なくなり、製作が容易で安価にできる。
【0018】また、ハウジングの内底面とスラスト板と
の間に充填した第1のグリースは、外乱等によってシャ
フトやスラスト板に加わる衝撃をやわらげるダンパの役
目をする。
の間に充填した第1のグリースは、外乱等によってシャ
フトやスラスト板に加わる衝撃をやわらげるダンパの役
目をする。
【図1】 本考案の動圧軸受の実施例の断面図である。
【図2】 従来の動圧軸受の断面図である。
1,21 スリーブ 2 スラスト押え 3,23 シャフト 4,22 スラスト板 5,8,25,28 動圧溝 6 第1のグリース 7 第2のグリース 10,20 ハウジング
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングにシャフトの一部を収納し、
上記ハウジングの内周面またはシャフトの外周面の少な
くとも一方に動圧溝を設ける一方、上記ハウジングの内
底面と上記シャフトの端面との間に移動可能にスラスト
板を配置し、上記シャフトの端面またはスラスト板の上
記端面に対向する面の少なくとも一方に動圧溝を設け、
さらに上記ハウジングの内底面とスラスト板との間に第
1のグリースを充填し、上記スラスト板と上記シャフト
の端面との間に第1のグリースよりも粘度の低い第2の
グリースを充填したことを特徴とする動圧軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2958391U JP2527436Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 動圧軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2958391U JP2527436Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 動圧軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04124326U JPH04124326U (ja) | 1992-11-12 |
JP2527436Y2 true JP2527436Y2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=31913413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2958391U Expired - Lifetime JP2527436Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 動圧軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2527436Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP2958391U patent/JP2527436Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04124326U (ja) | 1992-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4346946A (en) | Rotary device | |
JP4460730B2 (ja) | スピンドルモータ | |
JPH04235522A (ja) | 溝付グリースベアリングを有する回転鏡光学スキャナ | |
JP2527436Y2 (ja) | 動圧軸受 | |
JP2002005157A (ja) | 複合軸受装置 | |
KR100189929B1 (ko) | 스페이서를 갖는 유체베어링 | |
JP2543755Y2 (ja) | 動圧軸受 | |
JPH05106633A (ja) | 動圧軸受 | |
JPH0240882B2 (ja) | Haiburitsudokeijikukesochi | |
JPS6319622Y2 (ja) | ||
JPS6128097Y2 (ja) | ||
JPS6152414A (ja) | 動圧流体軸受ユニツト | |
KR20010038339A (ko) | 스핀들 모터 | |
JPS6128098Y2 (ja) | ||
JPH06173943A (ja) | 軸受装置 | |
JPS6311384Y2 (ja) | ||
JPH0447443Y2 (ja) | ||
KR100242017B1 (ko) | 저어널 베어링 장치 | |
JP2850986B2 (ja) | スパイラルグルーブ式スラスト軸受の自動調芯機構 | |
JPH02186118A (ja) | 回転装置 | |
KR100233013B1 (ko) | 스텝 베어링 구조 | |
JPH0641789Y2 (ja) | 縦型テーブル装置 | |
JPS61104314A (ja) | 回転ドラム装置 | |
JPS594176Y2 (ja) | 流体軸受装置 | |
JPH04145214A (ja) | 動圧軸受回転装置 |