JP2543755Y2 - 動圧軸受 - Google Patents

動圧軸受

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JP2543755Y2
JP2543755Y2 JP1991026827U JP2682791U JP2543755Y2 JP 2543755 Y2 JP2543755 Y2 JP 2543755Y2 JP 1991026827 U JP1991026827 U JP 1991026827U JP 2682791 U JP2682791 U JP 2682791U JP 2543755 Y2 JP2543755 Y2 JP 2543755Y2
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dynamic pressure
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sleeve
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政良 大西
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえばレーザープリ
ンタやポリゴンミラー等において使用され、流体の動圧
によりシャフトを支持する動圧軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、動圧軸受は、図3(A)に示すよう
に、スリーブ31にシャフト33の一部を収納して、ス
リーブ31とシャフト33の間に図示しない潤滑流体を
封入している。そして、上記シャフト33の外周面に動
圧溝40,41を設けている。上記動圧溝40は上記潤
滑流体を軸方向外側に圧送する動圧発生部36と上記潤
滑流体を軸方向内側に圧送する動圧発生部35からな
り、動圧発生部36の軸方向長さと動圧発生部35の軸
方向長さとは等しくなっている。また、上記動圧溝41
は上記潤滑流体を軸方向外側に圧送する動圧発生部37
と上記潤滑流体を軸方向内側に圧送する動圧発生部38
とからなり、動圧発生部37の軸方向長さと動圧発生部
38の軸方向長さとは等しくなっている。
【0003】上記動圧軸受のシャフト33が回転する
と、動圧溝40と動圧溝41とがシャフト33とスリー
ブ31との間の潤滑流体に動圧を発生させて、シャフト
33をラジアル方向に支持する。
【0004】ところが、上記動圧軸受では、動圧溝40
と動圧溝41との間の動圧溝を設けていないシャフト3
3の部分aと、スリーブ31の内周面との間の距離が動
圧発生部35,36,37,38における距離と同じで、
極めて小さいため、そこに潤滑油が残るとその粘性抵抗
のため、起動トルクが大きく、シャフト33が回転しに
くいという問題がある。
【0005】この問題を解消するため、図3(B)に示す
ように、上記動圧軸受のスリーブ31に替えて、動圧溝
を設けていないシャフト33の部分aに対向する内周面
に凹部45を形成したスリーブ32を備えた動圧軸受が
ある。
【0006】この動圧軸受は、スリーブ32の凹部45
により、シャフト33の部分aとスリーブ32の内周面
との間隔を大きくして潤滑油の剪断抵抗を小さくして上
記シャフト33の起動トルクを低減させている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図3(B)に示す動圧軸受は、上記スリーブ32の凹部4
5を形成する工程が必要なので、製造コストが高くなる
という問題がある。また、スリーブ32の凹部45の存
在により、スリーブ32の内側を洗浄しにくくなるとい
う問題もある。
【0008】そこで、本考案の目的は、スリーブの内周
面に凹部を形成することなく、シャフトとスリーブとの
間の起動トルクを低減できる動圧軸受を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の動圧軸受は、スリーブにシャフトの一部を
収納すると共に、上記スリーブとシャフトの間に潤滑流
体が封入され、上記スリーブの内周面またはシャフトの
外周面の少なくとも一方に複数の動圧溝を設けた動圧軸
受において、上記動圧溝が設けられた領域は、軸方向の
両端に設けられ、潤滑流体を軸方向内側に圧送する第
1,第2動圧発生部と、軸方向の中央側に設けられ、潤
滑流体を軸方向外側に圧送する第3,第4動圧発生部を
有し、上記第1,第3動圧発生部は軸方向に隣接し、上
記第2,第4動圧発生部は軸方向に隣接し、上記第3動
圧発生部の軸方向の長さは、上記第1動圧発生部の軸方
向の長さよりも長く、上記第4動圧発生部の軸方向の長
さは、上記第2動圧発生部の軸方向の長さよりも長く、
上記第3,第4動圧発生部は互いに近接しているととも
に、上記第3,第4動圧発生部間のシャフト外周面をこ
のシャフト外周面から軸方向両側に連なるシャフト外周
面と同一径にし、かつ、上記第3,第4動圧発生部間の
スリーブ内周面をこのスリーブ内周面から軸方向両側に
連なるスリーブ内周面と同一径にして、上記第3,第4
動圧発生部間のシャフト外周面とスリーブ内周面から凹
部をなくしたことを特徴としている。
【0010】また、請求項2の発明は、上記スリーブに
上記第3動圧発生部と第4動圧発生部との間に連通する
貫通孔を設けている。
【0011】
【作用】上記構成によれば、上記シャフトが回転する
と、上記軸方向の中央側の第3,第4動圧発生部が、上
記軸方向の両端の第1,第2動圧発生部よりも軸方向の
長さが長い分だけ、潤滑流体が軸方向の中央から軸方向
の外側の両端の方向に押しやられる。ここで、第3動圧
発生部と第4動圧発生部とは互いに近接させられている
上に、上記第3,第4動圧発生部間のシャフト外周面と
このシャフト外周面に対向するスリーブ内周面から凹部
をなくした。
【0012】したがって、第3動圧発生部と第4動圧発
生部との間の軸方向中央部に潤滑流体が存在しなくなる
ので、上記スリーブの内周面の軸方向中央部に凹部を形
成しなくても、上記シャフトと上記スリーブとの間の起
動トルクを低減できる。
【0013】また、上記スリーブに上記第3動圧発生部
と第4動圧発生部との間に連通する貫通孔を設けた場合
には、上記潤滑流体が軸方向の中央から軸方向外側の両
端方向に押しやられる際に、軸方向中央部の負圧をなく
することができるので、上記潤滑流体が軸方向外側にス
ムーズに移動できると共に、上記外側に移動した潤滑流
体の状態を安定にできる。したがって、上記動圧軸受の
動圧発生動作が安定する。
【0014】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例により詳細に説
明する。
【0015】本考案の第1の実施例の動圧軸受を図1
(A)に示す。この実施例は、図1(A)に示すように、ス
リーブ1にシャフト3の一部を収納して、スリーブ1と
シャフト3の間に図示しない潤滑流体を封入している。
この潤滑流体は空気の粘性のおよそ100倍以上の粘性
を持つものを用いる。そして、上記シャフト3の外周面
に動圧溝10,11を設けている。
【0016】上記動圧溝10は、軸方向の中央側に設け
られ、上記潤滑流体を軸方向外側に圧送する動圧発生部
6と、軸方向の外側に設けられ、上記潤滑流体を軸方向
内側に圧送する動圧発生部5とからなる。上記動圧発生
部6の軸方向の長さMを、動圧発生部5の軸方向の長さ
Lよりも長くしている。
【0017】また、上記動圧溝11は、軸方向の中央側
に設けられ、上記潤滑流体を軸方向外側に圧送する動圧
発生部7と、軸方向の外側に設けられ、上記潤滑流体を
軸方向内側に圧送する動圧発生部8とからなる。上記動
圧発生部7の軸方向の長さを、動圧発生部8の軸方向の
長さよりも長くしている。
【0018】上記動圧軸受のシャフト3が回転すると、
上記軸方向の中央側の動圧発生部6,7が、上記軸方向
の外側の両端の動圧発生部5,8よりも、軸方向の長さ
が長い分だけ、上記潤滑流体が軸方向の中央から軸方向
の外側の両端の方向に押しやられる(図1(B)参照)。こ
こで、上記動圧発生部6と動圧発生部7とは互いに近接
させられている上に、上記動圧発生部6,7間のシャフ
ト外周面とこのシャフト外周面に対向するスリーブ内周
面から凹部をなくした。したがって、軸方向中央部に潤
滑流体が存在しなくなるので、シャフト3とスリーブ1
との間の起動トルクを低減できる。したがって、シャフ
ト1とスリーブ3との間の起動トルクを低減させるため
にスリーブ1の内周面の軸方向中央部に凹部を形成する
必要がなくなるので、製造コストの上昇およびスリーブ
の内周面の洗浄の困難を招くことなく、シャフト3とス
リーブ1との間の起動トルクを低減できる。
【0019】次に、本考案の第2の実施例の動圧軸受を
図2に示す。この実施例は、図1(A)に示す第1実施例
のスリーブ1に替えて、貫通孔22を有するスリーブ2
1を用いる点のみが前述の第1の実施例と異なる。した
がって、第1の実施例と同一部分には同一番号を付し
て、その説明を省略し、第1の実施例と異なる点を重点
的に説明する。
【0020】スリーブ21は、中央側の動圧発生部6と
7の間に連通する貫通孔22を有している。したがっ
て、シャフト3が回転して、スリーブ21とシャフト3
の間に封入した図示しない潤滑流体が軸方向の中央から
軸方向外側の両端方向に押しやられる際に、貫通孔22
を通して、空気がスリーブ21とシャフト3の間の負圧
になろうとする中央部に供給され、軸方向中央部の負圧
をなくすることができるので、上記潤滑流体が軸方向外
側にスムーズに移動できると共に、上記外側に移動した
潤滑流体の状態を安定にできる。したがって、上記動圧
軸受の動圧発生動作を安定にできる。
【0021】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の動圧軸受は、軸方向の中央側に設けられ、流体を軸方
向の中央側から軸方向の外側に圧送する第3,第4動作
発生部と、軸方向の両端に設けられ、潤滑流体を軸方向
の外側から中央側へ圧送する第1,第2動作発生部を備
え、第3動圧発生部の軸方向の長さは隣接する第1動圧
発生部の軸方向の長さよりも長く、第4動圧発生部の軸
方向の長さは隣接する第2動圧発生部の軸方向の長さよ
りも短い。ここで、第3動圧発生部と第4動圧発生部と
は互いに近接させられている上に、上記第3,第4動圧
発生部間のシャフト外周面とこのシャフト外周面に対向
するスリーブ内周面から凹部をなくした。
【0022】このため、シャフトが回転すると、上記軸
方向の中央側の第3,第4動圧発生部が、上記軸方向の
両端の第1,第2動圧発生部よりも軸方向の長さが長い
分だけ、潤滑流体が軸方向の中央から軸方向の外側の両
端の方向に押しやられる。ここで、上記第3動圧発生部
と第4動圧発生部とは互いに近接している上に、上記第
3,第4動圧発生部間のシャフト外周面とこのシャフト
外周面に対向するスリーブ内周面から凹部をなくした。
したがって、軸方向中央部に潤滑流体が存在しなくなる
ので、上記スリーブの内周面の軸方向中央部に凹部を形
成することなく、上記シャフトと上記スリーブとの間の
起動トルクを低減できる。
【0023】また、上記スリーブに上記第3動圧発生部
と第4動圧発生部との間に連通する貫通孔を設けた場合
には、上記潤滑流体が軸方向の中央から軸方向外側の両
端方向に押しやられる際に、貫通孔を通して軸方向中央
部に空気を供給して、軸方向中央部の負圧をなくするこ
とができるので、上記潤滑流体が軸方向外側にスムーズ
に移動できると共に、上記外側に移動した潤滑流体の状
態を安定にできる。したがって、上記動圧軸受の動圧発
生動作を安定化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の動圧軸受の第1の実施例の断面図で
ある。
【図2】 本考案の動圧軸受の第2の実施例の断面図で
ある。
【図3】 従来の動圧軸受の断面図である。
【符号の説明】
1,21,31,32 スリーブ 3,33 シャフト 5,6,7,8,35,36,37,38 動圧発生部 10,11,40,41 動圧溝 22 貫通穴

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブにシャフトの一部を収納すると
    共に、上記スリーブとシャフトの間に潤滑流体が封入さ
    れ、上記スリーブの内周面またはシャフトの外周面の少
    なくとも一方に複数の動圧溝を設けた動圧軸受におい
    て、 上記動圧溝が設けられた領域は、軸方向の両端に設けら
    れ、潤滑流体を軸方向内側に圧送する第1,第2動圧発
    生部と、軸方向の中央側に設けられ、潤滑流体を軸方向
    外側に圧送する第3,第4動圧発生部を有し、上記第1,
    第3動圧発生部は軸方向に隣接し、上記第2,第4動圧
    発生部は軸方向に隣接し、上記第3動圧発生部の軸方向
    の長さは、上記第1動圧発生部の軸方向の長さよりも長
    く、上記第4動圧発生部の軸方向の長さは、上記第2動
    圧発生部の軸方向の長さよりも長く、上記第3,第4動
    圧発生部は互いに近接しているとともに、上記第3,第
    4動圧発生部間のシャフト外周面をこのシャフト外周面
    から軸方向両側に連なるシャフト外周面と同一径にし、
    かつ、上記第3,第4動圧発生部間のスリーブ内周面を
    このスリーブ内周面から軸方向両側に連なるスリーブ内
    周面と同一径にして、上記第3,第4動圧発生部間のシ
    ャフト外周面とスリーブ内周面から凹部をなくしたこと
    を特徴とする動圧軸受。
  2. 【請求項2】 上記スリーブに上記第3動圧発生部と第
    4動圧発生部との間に連通する貫通孔が設けられたこと
    を特徴とする請求項1に記載の動圧軸受。
JP1991026827U 1991-04-19 1991-04-19 動圧軸受 Expired - Lifetime JP2543755Y2 (ja)

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JPH04121522U JPH04121522U (ja) 1992-10-30
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JPS6071724U (ja) * 1983-10-25 1985-05-21 日本精工株式会社 動圧形みぞ軸受装置

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