JP2527327B2 - ふけ防止洗髪用組成物 - Google Patents

ふけ防止洗髪用組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ふけ、かゆみ防止効果を有するふけ防止洗
髪用組成物に関するものである。
(従来の技術) ふけ発生の大きな原因は、角質細胞の異常剥離、皮脂
の分泌昂進といわれており、更に皮膚の状態を悪化させ
る因子として微生物等の増殖が指摘されている。したが
って微生物等の繁殖を抑制するために静菌効果をもつ殺
菌剤が従来から毛髪用洗剤に配合されてきた。例えば、
硫化セレン、硫化カドミウム、ジンクピリジニウム−1
−チオール−N−オキサイド(ジンクピリチオン、Zp
t)等が用いられてきたことは周知である。
例えば、特開昭56−61308号には、ジンクピリチオン
とオチオン性界面活性剤またはカチオン性高分子化合物
から成る通常のふけ、かゆみ防止毛髪処理用組成物に、
特定のカルボン酸化合物を配合して成る組成物が記載さ
れている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前記のような殺菌剤には安全性に問題
があるものがあり、多量に使用することは避けることが
好ましく、さらに一般消費者の間では殺菌剤ということ
で安全性に対して不安が持たれている。又、ふけ防止効
果を有効に作用させることにおいて、その有効成分をい
かに微粒子の形態にし、その微粒子を安定化させるとい
うことが非常に困難であった。
本発明は、上記問題点を解決させるためのものであ
り、安全性が高く、ふけ、かゆみ防止効果がすぐれ、さ
らに効果的に作用し、有効成分を安定化しうる組成物を
提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、炭素数20〜28の飽和高級脂肪酸及びその塩
を単独または混合物として含むことを特徴とする。
ふけ、かゆみを防止する成分は、本発明では防和高級
脂肪酸及びその塩である。
なお、前記特開昭56−61308号に記載されている組成
物では、ふけ、かゆみを防止する有効成分は、ジンクピ
リチオンであり、又カルボン酸化合物は、前記成分によ
る目や皮膚に対する強い刺激を緩和する作用を有する旨
記載されているのみであり、ふけ、かゆみ防止効果を有
することは何ら示唆されていない。
また、特公表昭57−502166号には、ベタインと脂肪族
有機酸とを含有してなる毛髪処理剤が記載されているが
脂肪族有機酸としてこの発明は飽和高級脂肪酸を挙げて
おらず、さらにブラッシング効果をよくするということ
が記載されているのみで、ふけ、かゆみ防止効果につい
ては何らふれていない。
特開昭59−141514号、59−152307号、59−152308号、
59−172410号、59−172411号、61−18709号にはリノー
ル酸、オレイン酸、アラキドン酸、n-カプリン酸、n-
プリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、リノレン酸、パリナリン酸、ペトロセリ
ン酸もしくはパルミトオレイン酸またはそれらの塩類等
を含有してなる養毛組成物が記載されている。さらにこ
れらの公開特許公報では抜毛、脱毛、ふけ、かゆみ等の
原因については頭部の皮脂腺が栄養、ホルモン等によっ
て肥大してくると皮脂腺中に存在する5α−リダクター
ゼが活性化することが原因とされている。これらの抜
毛、脱毛の発生機作を基にして前記脂肪酸およびその塩
類が5α−リダクターゼ活性を阻害することを見出し、
これらのものを配合することにより養毛効果が発揮さ
れ、それに付随して、ふけ、かゆみが防止されると記載
されている。しかし、脂肪族有機酸として本発明の飽和
高級脂肪酸は含まれていない。
ふけの原因として、最近頭髪洗浄剤による洗髪回数が
増え、頭髪の脱脂過多による角質細胞の異常剥離、皮脂
の分泌昂進、さらに悪化させる原因として微生物等の増
殖が指摘されている。
本発明によれば、飽和高級脂肪酸及びその塩を配合す
ることにより、皮脂との相容性からふけが除去され頭皮
に適宜該脂肪酸そのものが付着し、過度の脱脂が抑制さ
れ、ふけ、かゆみが防止される。
本発明は、前記公開特許公報の生理活性作用によるも
のと全く異なり、飽和高級脂肪酸およびその塩の付着作
用により、ふけ、かゆみ防止の効果を発揮するものであ
る。
すなわち、この発明におけるふけ防止洗髪用組成物の
有効成分である炭素数20〜28の飽和高級脂肪酸及びその
塩とは、エイコサン酸、ヘンエイコサン酸、ドコサン
酸、(ベヘン酸)、トリコサン酸、テトラコサン酸、ペ
ンタコサン酸、ヘキサコサン酸、ヘプタコサン酸、オク
タコサン酸などの直鎖の飽和高級脂肪酸、3−メチルノ
ナデカン酸、18−メチルノナデカン酸、2,2−ジメチル
オクタデカン酸、2,3−ジメチルオクタデカン酸、2,4−
ジメチルオクタデカン酸、3,3−ジメチルオクタデカン
酸、2−ブチル−2−ヘプチルノナン酸、2−メチルエ
イコサン酸、20−メチルヘンエイコサン酸、20,20−ジ
メチルヘンエイコサン酸、3−メチルトリコサン酸、2
−メチルテトラコサン酸、3−メチルテトラコサン酸、
6−メチルテトラコサン酸、8−メチルテトラコサン
酸、9−メチルテトラコサン酸、10−メチルテトラコサ
ン酸、11−メチルテトラコサン酸、12−メチルテトラコ
サン酸、14−メチルテトラコサン酸、18−メチルテトラ
コサン酸、23−メチルテトラコサン酸、13,16−ジメチ
ルトリコサン酸、24−メチルペンタコン酸、14,17−ジ
メチルテトラコサン酸、3,13,19−トリメチルトリコサ
ン酸、24−メチルヘキサコサン酸、3,13−ジメチルペン
タコサン酸、26−メチルヘプタコサン酸、2−トリデシ
ルペンタデカン酸などの分枝脂肪酸が挙げられ、その脂
肪酸の塩としては、例えばナトリウム、カリウム、リチ
ウム、アンモニウム、マグネシウム、カルシウム等のア
ルカリ金属およびアルカリ土類金属の塩、塩基性有機
物、リジン、アルギニン、ヒスチジン、オルニチン等の
塩基性アミノ酸及びそれらを塩基として有する塩基性ア
ミノ酸及びそれらを塩基として有する塩基性オリゴペプ
チド、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン等の塩基性アミン等との塩が挙げら
れる。
これらの物質による塩は予め別途生成しても、あるい
は本発明のふけ防止洗髪用組成物の製造過程で生成して
もよい。
当該飽和高級脂肪酸及びその塩を単独または混合物と
して用いることができる。
本発明の炭素数20〜28の飽和高級脂肪酸及びその塩を
使用することにより、真珠光沢ないしは、乳液状の安定
した組成物が得られ、該飽和高級脂肪酸及びその塩は、
微粒子状に分散または懸濁しているため頭皮に付着しや
すく、ふけ防止効果を高めると同時に、商品的価値を高
めることができる。
炭素数20以下の飽和脂肪酸及びその塩の含量が多くな
ると、水に対する溶解性が良いため真珠光沢ないし乳液
状の組成物が得られなくなり、また脂肪を洗いおとし、
付着性がない。また炭素数28以上の飽和高級脂肪酸及び
その塩では、組成物中に大きな粒子として析出するため
頭皮に対する付着性及び親和性が弱く好ましくない。
本発明の有効成分である飽和高級脂肪酸及びその塩
は、人体に対して安全性が高く、洗髪用組成物への配合
量は特に限定されず広範囲に選択することができるが、
組成物の全量に対して0.05〜10%含有させることが好ま
しい。0.05%以下では効果が不十分である。10%以上で
は粘度が高くなりすぎて作業性が悪くなり、また、均一
に分散するのが困難である。
本発明のふけ防止洗髪用組成物には、上記の必須成分
の他に通常頭髪化粧料に用いられる成分、例えば油分、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、陰イオン界面活性剤、陽イ
オン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性
剤、保湿剤、増粘剤、香料、水、アルコール、防腐剤、
色剤、薬剤等を必要に応じて適宜配合することができ
る。
(作用) 本発明の炭素数20〜28の飽和高級脂肪酸及びその塩
を、毛髪用洗剤に配合することにより乾性及び洗浄過多
に起因する頭皮の異常剥離、分泌皮脂によるふけの防止
効果が発揮された。該飽和高級脂肪酸は、親油性が高
く、油性の高い分泌皮質を相溶除去するとともに細かく
分散または懸濁した当該脂肪酸またはその塩は頭皮に対
する親和性を有し付着し易く、過度の脱脂などによるふ
けの防止作用を有する。
(発明の効果) 以上、本発明は、炭素数20〜28の飽和高級脂肪酸及び
その塩が、真珠光沢ないし乳液状(飽和高級脂肪酸およ
びその塩が非常に細かく分散または懸濁した状態)の安
定した組成物を与える。
その結果、この微細な有効成分は、頭皮との親和力が
優れ、洗髪中に皮脂の除去、頭皮への付着性から、ふけ
の原因である皮脂の除去、ならびに乾性および洗浄過多
の脱脂による頭皮の異常剥離に基ずくふけの防止に有効
に働く。又、安全性の面でも優れ、同時に真珠光沢を有
するので商品的付加価値を高めた。
(実施例) 次に実施例ならびに比較例により本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれにより限定されるものでは
ない。
第1表に示される成分比の組成物を常法により調製し
た。配合量は重量パーセントである。なお、ベヘン酸、
及びその塩、ベヘン酸及びその塩とリグノセリン酸及び
その塩との混合物(1:1)を配合する場合は、予め50%
エタノールに溶解した後、配合した。
評価方法 対象者として比較的ふけの出やすい成人男女20名(各
10名)を選び、各シャンプーを1ヶ月間使用させ、1ヶ
月後に官能評価を行った。評価項目はふけの出具合、使
用感について下記の各3段階の評価で行い、結果を第1
表に併記した。比較例として当該脂肪酸を含有しないシ
ャンプーで行い、その結果も第1表に併記した。
ふけの出具合 A 出にくくなった。
B 変わらない。
C 余計出やすくなった。
使用感 A 良い。
B 普通。
C 悪い。
第1表の結果から明らかに本発明の飽和高級脂肪酸お
よびその塩を配合することにより、ふけ防止効果が見出
され、その効果も優れ、また使用感も良くなることが判
明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増井 勝信 大阪市東成区東中本3丁目13番8号 東 洋ビューティ株式会社内 (72)発明者 柴山 裕治 大阪市東成区東中本3丁目13番8号 東 洋ビューティ株式会社内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数20〜28の飽和高級脂肪酸及びその塩
    を単独または混合物として含むことを特徴とするふけ防
    止洗髪用組成物。
  2. 【請求項2】該飽和高級脂肪酸及びその塩を洗髪用組成
    物に0.05〜10%含む特許請求の範囲第1項記載のふけ防
    止洗髪用組成物。
  3. 【請求項3】乳液状ないしは真珠光沢状である特許請求
    の範囲第1項または第2項記載のふけ防止洗髪用組成
    物。
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