JP2526985B2 - 遮断器の操作機構 - Google Patents

遮断器の操作機構

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JP2526985B2
JP2526985B2 JP63108148A JP10814888A JP2526985B2 JP 2526985 B2 JP2526985 B2 JP 2526985B2 JP 63108148 A JP63108148 A JP 63108148A JP 10814888 A JP10814888 A JP 10814888A JP 2526985 B2 JP2526985 B2 JP 2526985B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電力用開閉装置に用いられる遮断器の操作
機構に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の遮断器の操作機構を第8図乃至第11図について
説明する。第8図において、(1)は操作機構のフレー
ム、(2)は巻上レバーで、フレーム(1)によつて回
転自在に保持されたピン(3)に一体的に構成されてい
る。またローラー(4)は巻上レバー(2)によつて保
持されたピン(5)に回転自在に保持されており、巻上
レバー(2)がピン(3)を中心として回転動作を行な
い、蓄勢リンク(6)の背部(6b)を押し下げる。蓄勢
リンク(6)の中間部にはフレーム(1)によつて保持
されたピン(7)をスライドさせるコバン穴(6a)があ
けられており、他端はピン(8)に回動自在に連結され
ている。(9),(10)はそれぞれ第1および第2のリ
ンクで、ピン(8)によつて回動自在に連結されてリン
ク機構を構成している。リンク(9)の他端はピン(1
1)によつてラツチ(12)に回動自在に連結されてお
り、またリンク(10)の他端はピン(13)によつて出力
レバー(14)に回動自在に連結されている。出力レバー
(14)はフレーム(1)によつて保持されたピン(15)
に回動自在に支承されており、ピン(16)を介して真空
スイツチ管(17)を駆動する。ピン(8)とピン(18)
の間には引張コイルばね(19)が装着されており、ピン
(16)とピン(18)が互いに接近する方向に付勢力を与
えている。ラツチ(12)はフレーム(1)によつて保持
されたピン(20)に回動自在に支承されており、中間ラ
ツチ(21)と係合する係合部(12a)を備えている。中
間ラツチ(21)はフレーム(1)に保持されたピン(2
2)によつて回動自在に支承されるとともに、図示しな
いばねによつてピン(22)を中心として反時計方向に付
勢されている。また中間ラツチ(21)の側部に設けられ
た穴(21a)にラツチ(12)の係合部(12a)が係合して
いる。(37)はトリガで、フレーム(1)に保持された
ピン(23)に回動自在に支承され、図示しないばねによ
つて時計方向へ付勢されている。本図においてはトリガ
(37)の端部(37a)が中間ラツチ(21)の端部(21b)
と係合し、リセツト状態を保持している。ピン(24)は
トリガ(37)が所定値以上時計方向へ回動するのを阻止
するストツパーである。(25)はリンクで、一端はピン
(26)により投入レバー(27)に回動自在に連結され他
端はピン(28)により投入トリガ(29)に回動自在に連
結されている。。投入レバー(27)はフレーム(1)に
よつて保持されたピン(30)に回動自在に支承されてい
る。投入トリガ(29)は同じくフレーム(1)によつて
保持されたピン(20)に回動自在に支承されるととも
に、端部(29a)はピン(13)と掛合し、リセツト状態
を掛止している。また図示しないばねによつて反時計方
向へ付勢されている。
(31)は投入用の電磁石であり、励磁されることによ
りプランジャ(32)が右方向へ突出動作し、投入レバー
(27)に当接して反時計方向に駆動するものである。ま
た同等に図示されていない押ボタンにより投入レバー
(27)を反時計方向に駆動することも可能である。(3
3)は引き外し用の電磁石であり、励磁されることによ
りプランジャー(34)が右方向へ突出動作し、トリガ
(37)に当接して反時計方向に駆動する。(35)は押ボ
タンで、ガイド(36)により左右方向に運動自在に保持
され、図示しないばねによつて左方向に付勢されてい
る。押ボタン(35)の頭部(35a)を右方向に押すと、
端部(35b)がトリガ(37)と当接してトリガ(37)を
反時計方向に駆動する。ピン(18)とピン(8)は引張
コイルばね(19)により互いに接近する方向に付勢力が
与えられている。これはリンク(9)に対してピン(1
1)を回動中心として反時計方向の回転力を発生し、こ
の回転力はピン(8)に伝達され、リンク(10)を通し
てピン(13)に伝達される。ところがピン(13)は投入
トリガ(29)の端部(29a)によつて掛合されて動きを
阻止されている。他方、引張コイルばね(19)はピン
(8)、リンク(9)、ピン(11)を介してラツチ(1
2)に対しピン(20)を回動中心として時計方向の回転
力を与えるが、ラツチ(12)の係合部(12a)は中間ラ
ツチ(21)の側部に設けられた穴(21a)に係合し、中
間ラツチ(21)はピン(22)を回動中心として反時計方
向の回転力を与えられる。ところが、中間ラツチ(21)
は端部(21b)がトリガ(37)の端部(37a)に係合され
ているため回動を阻止されている。
次に動作について説明する。
第8図はリセツト状態で真空スイツチ管(17)の開極
状態を示し、第9図は真空スイツチ管(17)の閉極状態
を示している。第8図において、投入用電磁石(31)が
励磁されることによりプランジャ(32)が右方向に突出
動作し、投入レバー(27)に当接することによりピン
(30)を中心として投入レバー(27)を反時計方向に回
動させる。この動作はピン(26)、リンク(25)、ピン
(28)を伝わつて、ピン(20)を回動中心として投入ト
リガ(29)を時計方向に回動させる。これにより投入ト
リガ(29)の端部(29a)と掛止していたピン(13)の
掛合がとかれる。この結果、引張コイルばね(19)のば
ね力により出力レバー(14)はピン(15)を回動中心と
して時計方向に回動する。これにより真空スイツチ管
(17)はピン(16)を介して閉極動作を行ない、第9図
の閉極状態となる。
次に第8図において、ピン(18)とピン(8)を接近
する方向に付勢力を与えていた引張コイルばね(19)は
ピン(11)を回動中心としてリンク(9)を反時計方向
に回動するが、ラツチ(12)に付属されたストツパー
(38)に当接し、所定値以上反時計方向へ回動するのが
阻止される。またピン(8)の移動と共に蓄勢リンク
(6)はコバン穴(6a)、ピン(7)をガイドとして右
方向へ移動する。以上の各動作が完了した状態が第9図
である。
第9図において押ボタン(35)を右方向に押すと、端
部(35b)は突出動作してトリガ(37)に当接し、ピン
(23)を中心としてトリガ(37)を反時計方向に回転さ
せる。中間ラツチ(21)は、引張コイルばね(19)によ
りリンク(9)を通してピン(20)を中心に時計方向の
回転力を与えられているラツチ(12)の係合部(12a)
によりピン(22)を中心として反時計方向の回転力を与
えられていたので、トリガ(37)との係合部(37a)が
外されたことにより反時計方向に回動させられる。これ
によりラツチ(12)はピン(20)を中心として時計方向
に回動する。この時、リンク(9)はラツチ(12)に付
属されたストツパー(38)に当接しているので、リンク
(9)とラツチ(12)はあたかも一体のように動作し、
ピン(8)はピン(20)を中心として時計方向へ回動す
る。また出力レバー(14)はピン(8)、リンク(1
0)、ピン(13)を介して反時計方向に回動し、真空ス
イツチ管(17)はピン(16)を介して開極動作を行な
い、第10図の開極状態となる。この動作過程において、
ピン(13)は投入トリガ(29)の端部(29a)と掛合
し、リセツト状態を掛止する。また出力レバー(14)は
フレーム(1)に付属されたストツパー(39)に当接
し、所定値以上反時計方向へ回動するのを阻止する。
第11図は第10図より押ボタン(35)の付勢力をといた
状態で図示されていない復帰ばねにより所定位置に復帰
している。第11図の状態より図示されていないスイツチ
により同じく図示されていない巻上機構が動作し、ピン
(3)を時計方向に回転させる。これによりピン(3)
と一体となつている巻上レバー(2)に保持されたロー
ラー(4)は蓄勢リンク(6)の背部(6b)に当接し、
蓄勢リンク(6)はピン(7)およびコバン穴(6a)を
ガイドとして左方向に移動し、蓄勢リンク(6)の一端
にあるピン(8)はピン(13)を中心として半径はピン
(13)とピン(8)の中心距離において移動する。この
時、ピン(13)は移動しない。これは出力レバー(14)
にピン(15)を回転中心として反時計方向に回転力を与
えられるが、フレーム(1)に付属されたストツパー
(39)に当接し回転を阻止されるためである。他方ピン
(8)は引張コイルばね(19)を引張りながらリンク
(9)も移動させる。これによりピン(11)を介してラ
ツチ(12)はピン(20)を回動中心として反時計方向へ
回転し、ラツチ(12)の端部(12b)が中間ラツチ(2
1)の端部(21c)と当接して中間ラツチ(21)はピン
(22)を中心として時計方向に回転し、中間ラツチ(2
1)の端部(21b)はトリガ(37)の端部(37a)と係合
してリセツト状態を保持する。他方ローラー(4)は蓄
勢リンク(6)を押しきると、図示されていないスイツ
チにより同じく図示されていない巻上機構が停止する。
以上の動作過程後、第8図に復帰する。
以上をまとめると、 となる。これが通常の動作である。
ところが、第8図の状態より誤まつて押ボタン(35)
を押すと、押ボタン(35)の端部(35b)はトリガ(3
7)と当接して引張コイルばね(19)は放勢され、第10
図の状態となる。また押ボタン(35)の付勢力を解く
と、第11図の状態となり、図示されていない巻上機構が
働き、第8図の状態となる。
〔発明が解決しようとする課題〕 従来の遮断器の操作機構は以上のように構成されてい
るので、不注意により押ボタン(35)が押された時、特
に真空スイツチ管(17)が開極状態でかつ操作機構がリ
セツト状態において押ボタン(35)が押されると、本来
真空スイツチ管(17)を動作させる引張コイルばね(1
9)だけが放勢して真空スイツチ管(17)は動作せず、
巻上機構が働くなど不必要な動きをするという問題点が
あつた。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、不注意により押ボタンを操作しても不必要
な動きをしない遮断器の操作機構を得ることを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る遮断器の操作機構は、不注意に押ボタ
ンを操作しても、操作機構が動作する必要のない時は押
ボタンによつてけり板が動作するが、けり板の一端が出
力レバーと連結されたリンクによつて動作するカム板に
当接し、けり板がトリガを動作させないようにしたもの
である。
〔作用〕
この発明における遮断器の操作機構は、出力レバーと
連結されたリンクによつて動作するカム板が、押ボタン
の操作によつてトリガを動作させるか否かを検知し、こ
れによりけり板とカム板が当接してトリガの動作、不動
作を選択する。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。
第6図は遮断器の外形を示す斜視図で、(40)は遮断
部を収納した絶縁フレーム、(41)は絶縁フレーム(4
0)の前面部に装着された操作機構で、手動開放する押
ボタン(35)が突出している。(42),(43)は絶縁フ
レーム(40)の遮断部から導出された端子である。
第7図は絶縁フレーム(40)内の遮断部の構成を示す
斜視図であり、(44)は絶縁フレーム(40)によつて両
端部(44a)が回動自在に支持されたクロスバー、(4
5)はクロスバー(44)に設けられたレバーで、このレ
バー(45)が操作機構に連結され駆動される。(46)は
クロスバー(44)上に設けられたレバーで、接圧ばね
(47)および絶縁ロツド(48)を介して真空スイツチ管
(17)の可動接触子(17a)に連結されている。真空ス
イツチ管(17)の両極はそれぞれ端子(42),(43)に
接続されている。
第1図から第5図はこの発明の一実施例による操作機
構の詳細を示すものである。第1図は遮断器開極で操作
機構がリセツトされた状態図、第2図は真空スイツチ管
閉極で投入トリガがフリーかつトリガがリセツトの状態
図、第3図は真空スイツチ管開極で投入トリガがリセツ
トかつトリガがフリーで押ボタンを押した状態図、第4
図は真空スイツチ管開極で投入トリガがリセツトかつト
リガがフリーで押ボタンの付勢がとかれた状態図、第5
図は第1図の状態においてIV−IV方向から見た側面図で
あり、前記した第8図乃至第11図に示す従来機構と同一
または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
図において、(49)はけり板で、フレーム(1)に支
持されたピン(24)に回動自在に支承され、図示しない
ばねによつて時計方向へ付勢されている。(50)はカム
板で、フレーム(1)に保持されたピン(22)に回動自
在に支承されている。(51)はリンクで、出力レバー
(14)に保持されたピン(52)に回動自在に支承されて
いる。(50a)はカム板(50)に設けられたピンで、リ
ンク(51)に設けられたコバン穴(51a)の内面を摺動
するように構成されている。このためカム板(50)は図
示しないばねによつて時計方向へ付勢されているが、所
定値以上時計方向へ回動するのを阻止される。
次に動作について説明する。
第1図は真空スイツチ管(17)が開極状態で操作機構
がリセツト状態である。第1図において、投入用電磁石
(31)が励磁されると、プランジャ(32)が右方向に突
出動作して投入レバー(27)に当接し、ピン(30)を中
心として投入レバー(27)が反時計方向に回動される。
この動作はピン(26),リンク(25)、ピン(28)を伝
わつて、ピン(20)を回動中心として投入トリガ(29)
を時計方向に回動させる。これにより投入トリガ(29)
の端部(29a)と掛合していたピン(13)は掛合がとか
れる。この結果、引張コイルばね(19)のばね力により
出力レバー(14)はピン(15)を回動中心として時計方
向に回動する。これにより真空スイツチ管(17)はピン
(16)を介して閉極動作を行ない、真空スイツチ管(1
7)が閉極状態となるが、この間ピン(18)とピン
(8)を接近する方向に付勢力を与えていた引張コイル
ばね(19)はピン(11)を回動中心としてリンク(9)
を反時計方向に回動する。そしてラツチ(12)に付属さ
れたストツパー(38)に当接し、所定値以上反時計方向
へ回動するのを阻止する。また、ピン(8)の移動と共
に蓄勢リンク(6)はコバン穴(6a)、ピン(7)をガ
イドとして右方向へ移動する。以上の各動作が完了した
状態が第2図である。
第1図において不注意により押ボタン(35)を押した
とすると、端部(35b)は突出動作し、けり板(49)の
端部(49a)に当接してけり板(49)はピン(24)を回
動中心として反時計方向に回動しようとするが、けり板
(49)の端部(49a)がカム板(50)の端部(50b)に当
接して回動を阻止されるので、トリガ(37)は回動せ
ず、操作機構は動作しない。
第2図は真空スイツチ管(17)が閉極状態で投入トリ
ガ(29)がフリーかつトリガ(37)がリセツト状態であ
る。第2図より押ボタン(35)を右方向に押すと、端部
(35b)は突出動作し、けり板(49)の端部(49a)に当
接してけり板(49)はピン(24)を回動中心として反時
計方向に回動するので、けり板(49)の端部(49a)は
トリガ(37)の端部(37b)と当接してピン(23)を中
心としてトリガ(37)を反時計方向に回動させる。中間
ラツチ(21)は、引張コイルばね(19)によりリンク
(9)を通してピン(20)を中心に時計方向の回転力を
与えられているラツチ(12)の係合部(12a)によりピ
ン(22)を中心として反時計方向の回転力を与えられて
いたので、トリガ(37)との係合部(37a)が外された
ことにより反時計方向に回動させられる。これによりラ
ツチ(12)はピン(20)を中心として時計方向に回動す
る。この時、リンク(9)はラツチ(12)に付属された
ストツパー(38)に当接しているので、リンク(9)と
ラツチ(12)はあたかも一体のように動作し、ピン
(8)はピン(20)を中心として、時計方向へ回動す
る。また出力レバー(14)はピン(8)、リンク(1
0)、ピン(13)を介して反時計方向に回動し、真空ス
イツチ管(17)はピン(16)を介して開極動作を行な
う。この出力レバー(14)の動作と共にピン(52)はピ
ン(15)を回動中心として反時計方向に回動し、リンク
(51)も左方向に移動する。ところがカム板(50)は端
部(50b)がけり板(49)の端部(49a)と当接している
ため、リンク(51)はカム板(50)に設けられたピン
(50a)をガイドとしてリンク(51)のコバン穴(51a)
がピン(50a)を摺動し左方向に移動する。他方ピン(1
3)は投入トリガ(29)の端部(29a)と掛合し、リセツ
ト状態を保持する。また出力レバー(14)はフレーム
(1)に付属されたストツパー(39)に当接して所定値
以上反時計方向へ回動するのを阻止する。これらの過程
をへて第3図の状態となる。すなわち、第3図は真空ス
イツチ管(17)が開極状態で投入トリガ(29)かつリセ
ツト状態かつトリガ(37)がフリーの状態である。
第4図は第3図より押ボタン(35)の付勢力をといた
状態で、図示されていない復帰ばねにより所定位置に復
帰している。第3図より第4図の動作過程は、この押ボ
タン(35)の復帰と共にけり板(49)は図示していない
復帰ばねによりピン(24)を回動中心として時計方向に
回動し、その後カム板(50)はピン(22)を回動中心と
して図示しない復帰ばねにより時計方向に回動する。け
り板(49)は押ボタン(35)の端部(35b)に当接し、
またカム板(50)はカム板(50)に設けられたピン(50
a)がリンク(51)に設けられたコバン穴(51a)と当接
し、それぞれ所定値以上時計方向へ回動するのを阻止さ
れる。
第4図の状態より図示されていないスイツチにより同
じく図示されていない巻上機構が動作し、ピン(3)を
時計方向に回転させる。これによりピン(3)と一体と
なつている巻上レバー(2)に支持されたローラー
(4)は蓄勢リンク(6)の背部(6b)に当接し、蓄勢
リンク(6)はピン(7)およびコバン穴(6a)をガイ
ドとして左方向に移動し、蓄勢リンク(6)の一端にあ
るピン(8)はピン(13)を中心として半径はピン(1
3)とピン(8)の中心距離において移動する。この
時、ピン(13)は移動しない。これは出力レバー(14)
にピン(15)を回転中心として反時計方向に回転力を与
えられるが、フレーム(1)に付属されたストツパー
(39)に当接し、回転を阻止されるためである。他方、
ピン(8)は引張コイルばね(19)を引張りながらリン
ク(9)も移動させる。これによりピン(11)を介して
ラツチ(12)はピン(20)を回動中心として反時計方向
へ回転し、ラツチ(12)の端部(12b)が中間ラツチ(2
1)の端部(21c)と当接して中間ラツチ(21)はピン
(22)を中心として時計方向に回転し、中間ラツチ(2
1)の端部(21b)はトリガ(37)の端部(37a)と係合
してリセツト状態を保持する。他方ローラー(4)は蓄
勢リンク(6)を押しきると、図示されていないスイツ
チにより同じく図示されていない巻上機構が停止する。
以上の動作過程後、第1図の状態に復帰する。
以上をまとめると、 となる。第3図と第4図は押ボタン(35)およびこれの
関連部品の動作位置が異なる。以上のように第1図の状
態で不注意により押ボタン(35)を押したとしても、ト
リガ(37)は動作せず、第1図から第4図まで通常の動
作を行う。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば手動操作用押ボタン
がトリガを動作させるまでに動作させるべきか否かの検
知手段としてけり板および出力レバーと連動して動作す
るリンクおよびカム板を設けることにより、不注意に押
ボタンを操作しても遮断器が不必要な動きを行なわない
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はこの発明の一実施例による真空スイツチ
管開極状態で操作機構リセツト状態の正面図、第1図
(b)は第1図(a)の一部左側面図、第2図は真空ス
イツチ管閉極状態で操作機構投入動作後の正面図、第3
図は真空スイツチ管開極状態で操作機構は押ボタンによ
る引き外し動作直後の正面図、第4図は真空スイツチ管
開極状態で操作機構は引き外し後押ボタンの付勢力をと
いた状態の正面図、第5図は操作機構リセツト状態の側
面図、第6図は遮断器の外形を示す斜視図、第7図は遮
断部の構成を示す斜視図、第8図(a)は従来の真空ス
イツチ管開極状態で操作機構リセツト状態の正面図、第
8図(b)は第8図(a)の一部側面図、第9図は真空
スイツチ管閉極状態で操作機構投入動作後の正面図、第
10図は真空スイツチ管開極状態で操作機構は押ボタンに
よる引き外し動作直後の正面図、第11図は真空スイツチ
管開極状態で操作機構は引き外し後押ボタンの付勢力を
といた状態の正面図である。 図において、(14)は出力レバー、(21)は中間ラツ
チ,(37)はトリガ、(49)はけり板、(50)はカム
板、(50a)はピン、(51)はリンク、(51a)はコバン
穴、(35)は押ボタンである。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピン(8)に回動自在に連結されてリンク
    機構を構成する第1および第2のリンク(9),(10)
    と、第1のリンク(9)の他端にピン(11)によって回
    動自在に連結されかつフレームに回動自在に支承される
    ラッチ(12)と、第2のリンク(10)の他端にピン(1
    3)によって回動自在に連結されかつフレームに回動自
    在に支承される出力レバー(14)と、フレームとピン
    (8)との間に装着される引張コイルばね(19)と、フ
    レームのピン(22)により回動自在に支承されかつ反時
    計方向に付勢されてラッチ(12)の係合部(12a)が係
    合する中間ラッチ(21)と、フレームのピン(23)によ
    り回動自在に支承されかつ時計方向に付勢されて中間ラ
    ッチ(21)と係合するトリガ(37)と、トリガ(37)を
    付勢力に抗して押して反時計方向に駆動する押ボタン
    (35)とを有し、 押ボタン(35)を押すと、トリガ(37)が反時計方向に
    回動し、これによりトリガ(37)から外れた中間ラッチ
    (21)が引張コイルばね(19)の付勢力により反時計方
    向に回動し、これにより中間ラッチ(21)から係合部
    (12a)が外れたラッチ(12)は同じく引張コイルばね
    (19)の付勢力により時計方向に回動し、このラッチ
    (12)の回動と一体となってリンク(9)が動作してピ
    ン(8)が時計方向に回動し、これによって出力レバー
    (14)が反時計方向に回動して開極状態となる遮断器の
    操作機構において、 出力レバー(14)の前記支承部分より所定距離だけ離れ
    た位置に一端が回動自在に連結されるリンク(51)と、
    ピン(22)により回動自在に支承されかつ時計方向に付
    勢されるカム板(50)と、カム板(50)に設けられてリ
    ンク(51)の他端と変化可能に係合して連結するピン
    (50a)と、カム板(50)とトリガ(37)とにそれぞれ
    当接するように回動自在に支承されかつ時計方向に付勢
    されるけり板(49)とを備え、 開極状態において、不注意に押ボタン(35)を押したと
    しても、けり板(49)がカム板(50)に当接して回動を
    阻止されるので、トリガ(37)は回動せず、操作機構は
    動作しないし、 閉極状態ではトリガ(37)がリセット状態になって、カ
    ム板(50)がリンク(51)を介して出力レバー(14)に
    より反時計方向に回動してけり板(49)と当接しないの
    で、押ボタン(35)を押すとけり板(49)がトリガ(3
    7)と当接してトリガ(37)が反時計方向に回動し、開
    極動作が行われるようにしたことを特徴とする遮断器の
    操作機構。
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