JP3738554B2 - 開閉器のインターロック装置 - Google Patents
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば屋内用負荷開閉器等、ばね蓄勢操作形の開閉器のインターロック装置に関し、さらに詳しくは、シャッタ板により種々のインターロックを形成するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7に示すように、負荷開閉器LBSに接地開閉器ESが設けられており、その操作機構は図8に示すようになっている。
【0003】
同図は操作ばねが蓄勢された蓄勢完了状態を示し、1は主軸であり、時計方向の回転により負荷開閉器の主回路が入になる。2は主軸1に固着された主軸レバー、3は主軸1に回転自在に支持された蓄勢レバー、4,5は蓄勢レバー3に設けられたガイドピン及びころである。
【0004】
6は一端が主軸レバー2に連結された主軸側リンク、7は一端がガイドピン4に連結された蓄勢側リンク、8は一端が主軸レバー2に連結された連結リンク、9は連結リンク8の他端部に形成された長孔であり、ガイドピン4が挿入されている。10は第1操作ばねであり、主軸側リンク6,蓄勢側リンク7の他端を左方へ即ち、主軸レバー2を入の時計方向に、蓄勢レバー3をばね10の放勢方向の反時計方向へ付勢している。11は第2操作ばねであり、蓄勢レバー3を放勢の反時計方向に付勢している。
【0005】
12は入操作部であり、切状態、即ち反時計方向に回転した入準備位置の主軸レバー2を係止する。13は切操作部であり、時計方向に回転した蓄勢完了位置の蓄勢レバー3を係止し、両係止部12,13は端部が半円状のラッチピンからなり、入操作部12は反時計方向に、切操作部13は時計方向に付勢され、図示の状態で静止している。
【0006】
14は蓄勢操作軸15に固着された蓄勢カムであり、蓄勢時、反時計方向に回転し、放勢した蓄勢レバー3のころ5に摺接し、蓄勢レバー3を蓄勢の時計方向に回転し、両操作ばね10,11を蓄勢する。
【0007】
16は接地開閉器軸17に固着された接地レバーであり、入の時計方向の回転により接地開閉器が入になる。
【0008】
つぎに動作について説明する。図8の蓄勢完了状態において、主軸レバー2が入操作部12に係止し、蓄勢レバー3が切操作部13に係止し、両操作ばね10,11が圧縮されて蓄勢され、第1操作ばね10が主軸側リンク6,蓄勢側リンク7を介して主軸レバー2を入の時計方向に付勢し、蓄勢レバー3を切の反時計方向に付勢し、かつ、第2操作ばね11が蓄勢レバー3をさらに反時計方向に付勢している。
【0009】
そして、入指令により入操作部12が若干時計方向に回転して係止が解除されると、第1操作ばね10により、主軸側リンク6を介して主軸レバー2が入の時計方向に回転し、主軸1が入状態になる。
【0010】
このとき、連結リンク8が下方へ移動し、連結リンク8の長孔9の上端にガイドピン4が当接し、主軸レバー2の回転位置が規制される。
【0011】
つぎに切指令により切操作部13が若干反時計方向に回転して係止が解除されると、両操作ばね10,11により蓄勢レバー3が放勢の反時計方向に回転する。
【0012】
このとき、蓄勢レバー3の反時計方向の回転により、ガイドピン4,連結リンク8を介して主軸レバー2が切の反時計方向に回転し、主軸レバー2の先端部が、入操作部12を若干時計方向に回転したのち入操作部12に係止し、主軸1が切の状態になる。
【0013】
つぎに、蓄勢操作軸15とともに蓄勢カム14が反時計方向に回転すると、蓄勢カム14がころ5を介して蓄勢レバー3を蓄勢の時計方向に回転し、両操作ばね10,11を蓄勢し、蓄勢レバー3の先端部が切操作部13を若干反時計方向に回転したのち切操作部13に係止し、図8の蓄勢完了状態になる。
一方、接地開閉器軸17の回転により接地開閉器が入,切する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来の前記操作機構の場合、操作ばねの蓄勢完了状態において接地開閉器の操作を防止し、また、操作ばねの蓄勢中において主回路の入,切を防止し、さらに、接地開閉器が入の状態において蓄勢操作軸の操作を防止することについては何ら考慮がされず、不慮の事故を起こすという問題点がある。
【0015】
本発明は、前記点に留意し、簡単な構成により事故の発生を防止するようにした開閉器のインターロック装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の開閉器のインターロック装置は、回転により開閉器の主回路が入になる主軸と、前記主軸に固着された主軸レバーと、前記主軸に回転自在に支持され,連結リンクにより前記主軸レバーに連結された蓄勢レバーと、蓄勢操作軸に固着され,回転により前記蓄勢レバーを回転して操作ばねを蓄勢し,前記蓄勢レバーを蓄勢完了位置に移動する蓄勢カムと、
入準備位置の前記主軸レバーを係止し,回転による係止解除により前記主軸レバーを入方向に回転し,前記主回路を入にする入操作部と、前記蓄勢完了位置の前記蓄勢レバーを係止し,回転による係止解除により前記蓄勢レバーを前記操作ばねの放勢方向に回転し,前記連結リンクを介して前記主軸レバーを切方向に回転し,前記主回路を切にする切操作部と、回転により接地開閉器が入になる接地開閉器軸と、前記接地開閉器軸に固着された接地レバーとを有し、
前記蓄勢レバーに突設された蓄勢ピンと、前記接地レバーに突設された接地ピンと、前記主軸に回転自在に支持されたシャッタ板と、前記シャッタ板に形成され,前記シャッタ板の回転中心を中心とし,前記回転中心と前記蓄勢ピンとの間の長さを半径とし,前記蓄勢ピンが挿入された円弧の長孔と、前記長孔に連通し,前記接地開閉器軸と前記接地ピンとの間の長さを半径とした円弧の分岐孔と、前記シャッタ板に形成されたハンドル挿入口とを備え、
前記蓄勢レバーが前記蓄勢完了位置にある時、前記蓄勢ピンが前記長孔の上端に当接し、前記ハンドル挿入口を前記接地開閉器軸を操作できる位置まで移動する前記シャッタ板の回転を阻止し、
前記シャッタ板を回転して前記ハンドル挿入口を前記蓄勢操作軸を操作できる位置に移動し、前記操作ばねを蓄勢中は、前記シャッタ板が前記入操作部及び前記切操作部を覆って前記両操作部の操作を阻止し、
前記シャッタ板を回転して前記ハンドル挿入口を前記接地開閉器軸を操作できる位置に移動し、前記接地開閉器を入にした時、前記接地ピンが前記分岐孔の先端に当接し、前記蓄勢操作軸が前記シャッタ板により覆われたままで、前記ハンドル挿入口を前記蓄勢操作軸を操作できる位置まで移動する前記シャッタ板の回転を阻止するようにしたものである。
【0017】
従って、シャッタ板の移動により、操作ばねが蓄勢された蓄勢完了状態では、接地開閉器の入,切の操作が防止され、また、操作ばねを蓄勢中は、主回路の入,切の操作が防止され、さらに、操作ばねが放勢され、接地開閉器が入の時は、操作ばねの蓄勢操作が防止され、事故の発生を防止することができ、しかも構成が主としてシャッタ板のみであり、部品点数が少なく、構成が簡単であり、小スペースにすることができ、安価にすることができる。
【0018】
【発明実施の形態】
発明の実施の形態を、図1ないし図6を参照して説明する。それらの図において、図8と同一符号は同一もしくは相当するものを示し、図8の両操作ばね10,11,各リンク6,7,8をはじめガイドピン4,ころ5などが省略されており、図8の構成につぎの構成が付加されている。
【0019】
18は蓄勢レバー3に突設された蓄勢ピン、19は接地レバー16に突設された接地ピン、20は主軸1に回転自在に支持されたシャッタ板、21はシャッタ板20に形成された長孔であり、シャッタ板20の回転中心を中心とし、その回転中心,即ち主軸1の中心と蓄勢ピン18との間の長さを半径とした円弧であり、蓄勢ピン18が挿入されている。
【0020】
22は長孔21に連通した分岐孔であり、接地操作軸17と接地ピン19との間の長さを半径とした円弧であり、接地ピン19が分岐孔22と長孔21に移動自在になっている。23はシャッタ板20の分岐孔22の上側に形成されたハンドル挿入口であり、カム操作軸15,接地開閉器軸17の操作時に、ハンドル挿入口23からハンドルを挿入して操作する。24はシャッタ板20に突設された把手である。
【0021】
25は入操作部12を覆うシャッタ板20の下側右部の入覆蔽部、26は切操作部13を覆うシャッタ板20の上部の切覆蔽部、27は蓄勢操作軸15を覆うシャッタ板20の左側の蓄勢覆蔽部、28は接地開閉器軸17を覆うシャッタ板20の下側左部の接地覆蔽部である。
【0022】
つぎに、前記シャッタ板20の作用について説明する。図1の蓄勢レバー3が蓄勢完了位置にある時、蓄勢ピン18が長孔21の上端に当接しているため、シャッタ板20を反時計方向に回転できず、ハンドル挿入口23を接地開閉器軸17を操作できる位置まで移動できず、接地開閉器軸17の操作が防止される。なお、この時、接地開閉器軸17が分岐孔22に位置しているが、この分岐孔22からはハンドルを挿入できない。
【0023】
そして、入操作部12が回転して主軸レバー2の係止が解除されると、図8で説明したように、主軸レバー2が時計方向に回転し、主軸1が入になり、図2に示す状態になる。
【0024】
つぎに、切操作部13が回転して蓄勢レバー3の係止が解除されると、蓄勢レバー3が反時計方向に回転し、連結リンクを介して主軸レバー2が半時計方向に回転し、主軸1が切になり、図3に示す状態になり、主軸レバー2が入操作部12に係止する。
【0025】
つぎに、操作ばねを蓄勢する場合、把手24によりシャッタ板20を時計方向に回転し、ハンドル挿入口23を図4に示すように、蓄勢操作軸15の上方に位置させ、蓄勢操作軸15にハンドルを挿入して回転し、蓄勢カム14により蓄勢レバー3を2点鎖線の位置から時計方向に回転し、操作ばねを蓄勢し、蓄勢完了位置で実線に示すように、蓄勢レバー3を切操作部13に係止する。
【0026】
この図4に示す蓄勢ばねの蓄勢中は、入覆蔽部25が入操作部12を覆い、切覆蔽部26が切操作部13を覆っているため、両操作部12,13を操作できない。なお、接地ピン19は長孔21の下端に当接している。
【0027】
つぎに、接地開閉器軸17を入に操作する場合は、図3に示す蓄勢ばねが放勢されて蓄勢レバー3が放勢位置にあり、主軸1が切の状態において、シャッタ板20を時計方向に回転し、ハンドル挿入口23を図5に示すように、接地開閉器軸17の上方に位置させ、ハンドルを挿入して接地開閉器軸17を時計方向に回転し、接地開閉器を入にする。
【0028】
この接地開閉器の入の時、蓄勢操作軸15が蓄勢覆蔽部27により覆われ、接地ピン19が分岐孔22の先端に位置しているため、ハンドルを取り除いたあともシャッタ板20を時計方向に回転できず、ハンドル挿入口23を蓄勢操作軸15の位置まで移動できず、蓄勢操作軸15の操作が阻止され、操作ばねの蓄勢が防止される。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下の記載する効果を奏する。
蓄勢レバー3及び接地レバー16にそれぞれ蓄勢ピン18及び接地ピン19が突設され、主軸1にシャッタ板20が回転自在に支持され、そのシャッタ板20に長孔21,分岐孔22及びハンドル挿入口23が形成されているため、蓄勢レバー3が蓄勢完了位置にある時、蓄勢ピン18が長孔21の上端に当接し、ハンドル挿入口23を接地開閉器軸17を操作できる位置まで移動することができず、接地開閉器の操作を防止でき、また、操作ばねを蓄勢中は、シャッタ板20が入操作部12及び切操作部13を覆っているため、両操作部12,13の操作ができず、主回路の入,切を防止でき、さらに、接地開閉器を入にした時、接地ピン19が分岐孔22の先端に当接し、蓄勢操作軸15がシャッタ板20により覆われたままで、ハンドル挿入口23を蓄勢操作軸15を操作できる位置まで移動することができず、蓄勢操作軸15の操作を防止でき、事故の発生を防止することができ、しかも構成が主としてシャッタ板20のみであり、部品点数が少なく、構成が簡単であり、小スペースにすることができ、安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の蓄勢完了状態図である。
【図2】図1の主回路の入状態図である。
【図3】図1の放勢・切状態図である。
【図4】図1の蓄勢中の状態図である。
【図5】図1の接地開閉器の入状態図である。
【図6】図1の分解図であり、Aは主軸レバー、Bは蓄勢レバー、Cは蓄勢カム、Dは接地レバー、Eはシャッタ板である。
【図7】結線図である。
【図8】従来例の図である。
【符号の説明】
1 主軸
2 主軸レバー
3 蓄勢レバー
12 入操作部
13 切操作部
14 蓄勢カム
15 蓄勢操作軸
16 接地レバー
17 接地開閉器軸
18 蓄勢ピン
19 接地ピン
20 シャッタ板
21 長孔
22 分岐孔
23 ハンドル挿入口
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば屋内用負荷開閉器等、ばね蓄勢操作形の開閉器のインターロック装置に関し、さらに詳しくは、シャッタ板により種々のインターロックを形成するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7に示すように、負荷開閉器LBSに接地開閉器ESが設けられており、その操作機構は図8に示すようになっている。
【0003】
同図は操作ばねが蓄勢された蓄勢完了状態を示し、1は主軸であり、時計方向の回転により負荷開閉器の主回路が入になる。2は主軸1に固着された主軸レバー、3は主軸1に回転自在に支持された蓄勢レバー、4,5は蓄勢レバー3に設けられたガイドピン及びころである。
【0004】
6は一端が主軸レバー2に連結された主軸側リンク、7は一端がガイドピン4に連結された蓄勢側リンク、8は一端が主軸レバー2に連結された連結リンク、9は連結リンク8の他端部に形成された長孔であり、ガイドピン4が挿入されている。10は第1操作ばねであり、主軸側リンク6,蓄勢側リンク7の他端を左方へ即ち、主軸レバー2を入の時計方向に、蓄勢レバー3をばね10の放勢方向の反時計方向へ付勢している。11は第2操作ばねであり、蓄勢レバー3を放勢の反時計方向に付勢している。
【0005】
12は入操作部であり、切状態、即ち反時計方向に回転した入準備位置の主軸レバー2を係止する。13は切操作部であり、時計方向に回転した蓄勢完了位置の蓄勢レバー3を係止し、両係止部12,13は端部が半円状のラッチピンからなり、入操作部12は反時計方向に、切操作部13は時計方向に付勢され、図示の状態で静止している。
【0006】
14は蓄勢操作軸15に固着された蓄勢カムであり、蓄勢時、反時計方向に回転し、放勢した蓄勢レバー3のころ5に摺接し、蓄勢レバー3を蓄勢の時計方向に回転し、両操作ばね10,11を蓄勢する。
【0007】
16は接地開閉器軸17に固着された接地レバーであり、入の時計方向の回転により接地開閉器が入になる。
【0008】
つぎに動作について説明する。図8の蓄勢完了状態において、主軸レバー2が入操作部12に係止し、蓄勢レバー3が切操作部13に係止し、両操作ばね10,11が圧縮されて蓄勢され、第1操作ばね10が主軸側リンク6,蓄勢側リンク7を介して主軸レバー2を入の時計方向に付勢し、蓄勢レバー3を切の反時計方向に付勢し、かつ、第2操作ばね11が蓄勢レバー3をさらに反時計方向に付勢している。
【0009】
そして、入指令により入操作部12が若干時計方向に回転して係止が解除されると、第1操作ばね10により、主軸側リンク6を介して主軸レバー2が入の時計方向に回転し、主軸1が入状態になる。
【0010】
このとき、連結リンク8が下方へ移動し、連結リンク8の長孔9の上端にガイドピン4が当接し、主軸レバー2の回転位置が規制される。
【0011】
つぎに切指令により切操作部13が若干反時計方向に回転して係止が解除されると、両操作ばね10,11により蓄勢レバー3が放勢の反時計方向に回転する。
【0012】
このとき、蓄勢レバー3の反時計方向の回転により、ガイドピン4,連結リンク8を介して主軸レバー2が切の反時計方向に回転し、主軸レバー2の先端部が、入操作部12を若干時計方向に回転したのち入操作部12に係止し、主軸1が切の状態になる。
【0013】
つぎに、蓄勢操作軸15とともに蓄勢カム14が反時計方向に回転すると、蓄勢カム14がころ5を介して蓄勢レバー3を蓄勢の時計方向に回転し、両操作ばね10,11を蓄勢し、蓄勢レバー3の先端部が切操作部13を若干反時計方向に回転したのち切操作部13に係止し、図8の蓄勢完了状態になる。
一方、接地開閉器軸17の回転により接地開閉器が入,切する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来の前記操作機構の場合、操作ばねの蓄勢完了状態において接地開閉器の操作を防止し、また、操作ばねの蓄勢中において主回路の入,切を防止し、さらに、接地開閉器が入の状態において蓄勢操作軸の操作を防止することについては何ら考慮がされず、不慮の事故を起こすという問題点がある。
【0015】
本発明は、前記点に留意し、簡単な構成により事故の発生を防止するようにした開閉器のインターロック装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の開閉器のインターロック装置は、回転により開閉器の主回路が入になる主軸と、前記主軸に固着された主軸レバーと、前記主軸に回転自在に支持され,連結リンクにより前記主軸レバーに連結された蓄勢レバーと、蓄勢操作軸に固着され,回転により前記蓄勢レバーを回転して操作ばねを蓄勢し,前記蓄勢レバーを蓄勢完了位置に移動する蓄勢カムと、
入準備位置の前記主軸レバーを係止し,回転による係止解除により前記主軸レバーを入方向に回転し,前記主回路を入にする入操作部と、前記蓄勢完了位置の前記蓄勢レバーを係止し,回転による係止解除により前記蓄勢レバーを前記操作ばねの放勢方向に回転し,前記連結リンクを介して前記主軸レバーを切方向に回転し,前記主回路を切にする切操作部と、回転により接地開閉器が入になる接地開閉器軸と、前記接地開閉器軸に固着された接地レバーとを有し、
前記蓄勢レバーに突設された蓄勢ピンと、前記接地レバーに突設された接地ピンと、前記主軸に回転自在に支持されたシャッタ板と、前記シャッタ板に形成され,前記シャッタ板の回転中心を中心とし,前記回転中心と前記蓄勢ピンとの間の長さを半径とし,前記蓄勢ピンが挿入された円弧の長孔と、前記長孔に連通し,前記接地開閉器軸と前記接地ピンとの間の長さを半径とした円弧の分岐孔と、前記シャッタ板に形成されたハンドル挿入口とを備え、
前記蓄勢レバーが前記蓄勢完了位置にある時、前記蓄勢ピンが前記長孔の上端に当接し、前記ハンドル挿入口を前記接地開閉器軸を操作できる位置まで移動する前記シャッタ板の回転を阻止し、
前記シャッタ板を回転して前記ハンドル挿入口を前記蓄勢操作軸を操作できる位置に移動し、前記操作ばねを蓄勢中は、前記シャッタ板が前記入操作部及び前記切操作部を覆って前記両操作部の操作を阻止し、
前記シャッタ板を回転して前記ハンドル挿入口を前記接地開閉器軸を操作できる位置に移動し、前記接地開閉器を入にした時、前記接地ピンが前記分岐孔の先端に当接し、前記蓄勢操作軸が前記シャッタ板により覆われたままで、前記ハンドル挿入口を前記蓄勢操作軸を操作できる位置まで移動する前記シャッタ板の回転を阻止するようにしたものである。
【0017】
従って、シャッタ板の移動により、操作ばねが蓄勢された蓄勢完了状態では、接地開閉器の入,切の操作が防止され、また、操作ばねを蓄勢中は、主回路の入,切の操作が防止され、さらに、操作ばねが放勢され、接地開閉器が入の時は、操作ばねの蓄勢操作が防止され、事故の発生を防止することができ、しかも構成が主としてシャッタ板のみであり、部品点数が少なく、構成が簡単であり、小スペースにすることができ、安価にすることができる。
【0018】
【発明実施の形態】
発明の実施の形態を、図1ないし図6を参照して説明する。それらの図において、図8と同一符号は同一もしくは相当するものを示し、図8の両操作ばね10,11,各リンク6,7,8をはじめガイドピン4,ころ5などが省略されており、図8の構成につぎの構成が付加されている。
【0019】
18は蓄勢レバー3に突設された蓄勢ピン、19は接地レバー16に突設された接地ピン、20は主軸1に回転自在に支持されたシャッタ板、21はシャッタ板20に形成された長孔であり、シャッタ板20の回転中心を中心とし、その回転中心,即ち主軸1の中心と蓄勢ピン18との間の長さを半径とした円弧であり、蓄勢ピン18が挿入されている。
【0020】
22は長孔21に連通した分岐孔であり、接地操作軸17と接地ピン19との間の長さを半径とした円弧であり、接地ピン19が分岐孔22と長孔21に移動自在になっている。23はシャッタ板20の分岐孔22の上側に形成されたハンドル挿入口であり、カム操作軸15,接地開閉器軸17の操作時に、ハンドル挿入口23からハンドルを挿入して操作する。24はシャッタ板20に突設された把手である。
【0021】
25は入操作部12を覆うシャッタ板20の下側右部の入覆蔽部、26は切操作部13を覆うシャッタ板20の上部の切覆蔽部、27は蓄勢操作軸15を覆うシャッタ板20の左側の蓄勢覆蔽部、28は接地開閉器軸17を覆うシャッタ板20の下側左部の接地覆蔽部である。
【0022】
つぎに、前記シャッタ板20の作用について説明する。図1の蓄勢レバー3が蓄勢完了位置にある時、蓄勢ピン18が長孔21の上端に当接しているため、シャッタ板20を反時計方向に回転できず、ハンドル挿入口23を接地開閉器軸17を操作できる位置まで移動できず、接地開閉器軸17の操作が防止される。なお、この時、接地開閉器軸17が分岐孔22に位置しているが、この分岐孔22からはハンドルを挿入できない。
【0023】
そして、入操作部12が回転して主軸レバー2の係止が解除されると、図8で説明したように、主軸レバー2が時計方向に回転し、主軸1が入になり、図2に示す状態になる。
【0024】
つぎに、切操作部13が回転して蓄勢レバー3の係止が解除されると、蓄勢レバー3が反時計方向に回転し、連結リンクを介して主軸レバー2が半時計方向に回転し、主軸1が切になり、図3に示す状態になり、主軸レバー2が入操作部12に係止する。
【0025】
つぎに、操作ばねを蓄勢する場合、把手24によりシャッタ板20を時計方向に回転し、ハンドル挿入口23を図4に示すように、蓄勢操作軸15の上方に位置させ、蓄勢操作軸15にハンドルを挿入して回転し、蓄勢カム14により蓄勢レバー3を2点鎖線の位置から時計方向に回転し、操作ばねを蓄勢し、蓄勢完了位置で実線に示すように、蓄勢レバー3を切操作部13に係止する。
【0026】
この図4に示す蓄勢ばねの蓄勢中は、入覆蔽部25が入操作部12を覆い、切覆蔽部26が切操作部13を覆っているため、両操作部12,13を操作できない。なお、接地ピン19は長孔21の下端に当接している。
【0027】
つぎに、接地開閉器軸17を入に操作する場合は、図3に示す蓄勢ばねが放勢されて蓄勢レバー3が放勢位置にあり、主軸1が切の状態において、シャッタ板20を時計方向に回転し、ハンドル挿入口23を図5に示すように、接地開閉器軸17の上方に位置させ、ハンドルを挿入して接地開閉器軸17を時計方向に回転し、接地開閉器を入にする。
【0028】
この接地開閉器の入の時、蓄勢操作軸15が蓄勢覆蔽部27により覆われ、接地ピン19が分岐孔22の先端に位置しているため、ハンドルを取り除いたあともシャッタ板20を時計方向に回転できず、ハンドル挿入口23を蓄勢操作軸15の位置まで移動できず、蓄勢操作軸15の操作が阻止され、操作ばねの蓄勢が防止される。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下の記載する効果を奏する。
蓄勢レバー3及び接地レバー16にそれぞれ蓄勢ピン18及び接地ピン19が突設され、主軸1にシャッタ板20が回転自在に支持され、そのシャッタ板20に長孔21,分岐孔22及びハンドル挿入口23が形成されているため、蓄勢レバー3が蓄勢完了位置にある時、蓄勢ピン18が長孔21の上端に当接し、ハンドル挿入口23を接地開閉器軸17を操作できる位置まで移動することができず、接地開閉器の操作を防止でき、また、操作ばねを蓄勢中は、シャッタ板20が入操作部12及び切操作部13を覆っているため、両操作部12,13の操作ができず、主回路の入,切を防止でき、さらに、接地開閉器を入にした時、接地ピン19が分岐孔22の先端に当接し、蓄勢操作軸15がシャッタ板20により覆われたままで、ハンドル挿入口23を蓄勢操作軸15を操作できる位置まで移動することができず、蓄勢操作軸15の操作を防止でき、事故の発生を防止することができ、しかも構成が主としてシャッタ板20のみであり、部品点数が少なく、構成が簡単であり、小スペースにすることができ、安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の蓄勢完了状態図である。
【図2】図1の主回路の入状態図である。
【図3】図1の放勢・切状態図である。
【図4】図1の蓄勢中の状態図である。
【図5】図1の接地開閉器の入状態図である。
【図6】図1の分解図であり、Aは主軸レバー、Bは蓄勢レバー、Cは蓄勢カム、Dは接地レバー、Eはシャッタ板である。
【図7】結線図である。
【図8】従来例の図である。
【符号の説明】
1 主軸
2 主軸レバー
3 蓄勢レバー
12 入操作部
13 切操作部
14 蓄勢カム
15 蓄勢操作軸
16 接地レバー
17 接地開閉器軸
18 蓄勢ピン
19 接地ピン
20 シャッタ板
21 長孔
22 分岐孔
23 ハンドル挿入口
Claims (1)
- 回転により開閉器の主回路が入になる主軸と、
前記主軸に固着された主軸レバーと、
前記主軸に回転自在に支持され,連結リンクにより前記主軸レバーに連結された蓄勢レバーと、
蓄勢操作軸に固着され,回転により前記蓄勢レバーを回転して操作ばねを蓄勢し,前記蓄勢レバーを蓄勢完了位置に移動する蓄勢カムと、
入準備位置の前記主軸レバーを係止し,回転による係止解除により前記主軸レバーを入方向に回転し,前記主回路を入にする入操作部と、
前記蓄勢完了位置の前記蓄勢レバーを係止し,回転による係止解除により前記蓄勢レバーを前記操作ばねの放勢方向に回転し,前記連結リンクを介して前記主軸レバーを切方向に回転し,前記主回路を切にする切操作部と、
回転により接地開閉器が入になる接地開閉器軸と、
前記接地開閉器軸に固着された接地レバーと
を有する開閉器のインターロック装置において、
前記蓄勢レバーに突設された蓄勢ピンと、
前記接地レバーに突設された接地ピンと、
前記主軸に回転自在に支持されたシャッタ板と、
前記シャッタ板に形成され,前記シャッタ板の回転中心を中心とし,前記回転中心と前記蓄勢ピンとの間の長さを半径とし,前記蓄勢ピンが挿入された円弧の長孔と、
前記長孔に連通し,前記接地開閉器軸と前記接地ピンとの間の長さを半径とした円弧の分岐孔と、
前記シャッタ板に形成されたハンドル挿入口と
を備え、
前記蓄勢レバーが前記蓄勢完了位置にある時、前記蓄勢ピンが前記長孔の上端に当接し、前記ハンドル挿入口を前記接地開閉器軸を操作できる位置まで移動する前記シャッタ板の回転を阻止し、
前記シャッタ板を回転して前記ハンドル挿入口を前記蓄勢操作軸を操作できる位置に移動し、前記操作ばねを蓄勢中は、前記シャッタ板が前記入操作部及び前記切操作部を覆って前記両操作部の操作を阻止し、
前記シャッタ板を回転して前記ハンドル挿入口を前記接地開閉器軸を操作できる位置に移動し、前記接地開閉器を入にした時、前記接地ピンが前記分岐孔の先端に当接し、前記蓄勢操作軸が前記シャッタ板により覆われたままで、前記ハンドル挿入口を前記蓄勢操作軸を操作できる位置まで移動する前記シャッタ板の回転を阻止するようにしたことを特徴とする開閉器のインターロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04437998A JP3738554B2 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 開閉器のインターロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04437998A JP3738554B2 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 開閉器のインターロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11224574A JPH11224574A (ja) | 1999-08-17 |
JP3738554B2 true JP3738554B2 (ja) | 2006-01-25 |
Family
ID=12689882
Family Applications (1)
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JP04437998A Expired - Fee Related JP3738554B2 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 開閉器のインターロック装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3738554B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
CN107086478A (zh) * | 2017-06-22 | 2017-08-22 | 河南森源电气股份有限公司 | 开关柜 |
-
1998
- 1998-02-09 JP JP04437998A patent/JP3738554B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11224574A (ja) | 1999-08-17 |
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