JP2526863Y2 - コンバインの刈取部下限位置調節装置 - Google Patents

コンバインの刈取部下限位置調節装置

Info

Publication number
JP2526863Y2
JP2526863Y2 JP3272090U JP3272090U JP2526863Y2 JP 2526863 Y2 JP2526863 Y2 JP 2526863Y2 JP 3272090 U JP3272090 U JP 3272090U JP 3272090 U JP3272090 U JP 3272090U JP 2526863 Y2 JP2526863 Y2 JP 2526863Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower limit
limit position
frame
hydraulic lifting
lifting mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3272090U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03126433U (ja
Inventor
啓一 大本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA filed Critical MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP3272090U priority Critical patent/JP2526863Y2/ja
Publication of JPH03126433U publication Critical patent/JPH03126433U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2526863Y2 publication Critical patent/JP2526863Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンバインの刈取部に設ける下限位置調節
装置に関し、さらに詳しくは刈取フレームと機体との間
を油圧昇降装置により連結し、この油圧昇降装置のピス
トンロツド側を枢着する連結ピンを有効利用し、この連
結ピンの軸芯回りに刈取フレームの下限位置を調節でき
る規制部材を設けるようにしたコンバインの刈取部下限
位置調節装置に関する。
〔従来技術〕
コンバインの刈取部は、該刈取部を構成する刈取フレ
ームと機体との間が油圧昇降機構によつて連結されてお
り、この油圧昇降機構のシリンダロツド側が刈取フレー
ム、または機体に連結ピンを介して枢着される構造とな
つている。
この油圧昇降機構は、圧油の供給により伸長方向に駆
動され、圧油を抜くことにより刈取部自体の重量により
縮小方向に移動する単動形式が採用されている。
そして、刈取フレームの下限位置は、圃場条件によつ
て異なる機体の沈下量に対応するため、水平状態で地面
よりも下方に設定されているのが一般的である。しか
し、通常の刈取状態で刈取フレームを下げ過ぎると、刈
取フレームが地中に突込み作業不能となるので、刈取フ
レームの下限位置を調節するための下限位置調節機構が
設けられている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述した下限位置調節機構として、例えば、実開昭60
−190218号公報、特開昭57−146513号公報等が提案され
ているが、これらいずれのものも、支軸回りに回動する
多段の係止部を有する規制部材を設ける構造であつて、
支軸、および該支軸を支持するための支持部材を設けね
ばならず、構造が複雑になるという欠点があつた。
そこで、本考案は上述した従来の実情に鑑み、その欠
点を解消すべく創案されたもので、刈取フレームの下限
位置を多段に変更する規制部材を、連結ピンの側方に延
設した支承軸に支承することにより、構造が極めて簡単
となるコンバインの刈取部下限位置調節装置を提供する
ことを目的として実施するものである。
〔問題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本考案は、支軸回りに昇降自在に
設けた刈取フレームと機体との間を単動型の油圧昇降機
構により連結し、前記油圧昇降機構のピストンロッドを
連結ピンにより前記刈取フレームまたは前記機体に枢着
するコンバインにおいて、回り止めした前記連結ピンの
側方に前記連結ピンと同心の支承軸を延設し、さらに、
前記支承軸が嵌入する多角形パイプを設け、前記支承軸
に回転角度を規制する位置決め部材を配設し、前記多角
形パイプにその軸芯からの距離を変えた多角形状の係止
面を備えた規制部材をつば状に設け、前記係止面を前記
油圧昇降機構の油圧シリンダの側面に設けた調節ボルト
の頭部に接当させて、前記刈取フレームの下限位置を多
段に変更するように構成する。
〔作用〕
従って、油圧昇降機構5の作動中は、刈取フレーム2
の荷重をピストンロッド9の連結ピン10部分で負担して
いるが、その連結ピン10を延設した支承軸11で多角形状
の係止面a〜fを備えた規制部材14を支持しているため
に、油圧昇降機構5の停止中の刈取フレームの荷重も、
この規制部材14を支持する支承軸11を介して、この回り
止めした連結ピン10部分で支持するので、非常にシンプ
ルな構造になる。
また、回転角度を規制する位置決め部材(ボール17、
バネ16)を設けた支承軸11を、多角形パイプ13の内面に
嵌入しているので、規制部材14を段階的に回転して係止
面a〜fの選択が容易にできるようになると共に、外部
から保護しているので、葉屑などの噛み込み・泥土の付
着・錆付きなどによる、規制部材14の回動不良を防止す
るので、長期使用が可能な耐久性のある装置となる。
さらに、規制部材14の円周方向360度分を係止面a〜
fとして使用できるため、各々の係止面a〜fを大きく
とることができ、この大きな係止面a〜fを油圧シリン
ダ8の側面に設けた調節ボルト20の頭部20aの平面に接
当して、平面同士の接触で安定した係止を行うと共に、
さらに、刈取フレーム2の作動等の振動に伴って働く力
はこの調整ボルト20の軸方向に加わるため、調整ボルト
20は緩むことがないので、刈取フレーム2は所定の高さ
に確実に固定される。
従って、極めて単純でコンパクトな構成で、容易に刈
取フレーム2の下限位置が多段に変更され、しかも、確
実に安定した保持がなされる。
〔実施例〕
以下、本考案を一実施例として示す図面について説明
する。
コンバインは、左右一対からなるクローラ1,1が装架
され、このクローラ1,1の上方には、図示しないが脱穀
部、操縦装置、原動機等が装架される通常のものであ
る。またクローラ1,1の前方には昇降自在に装架された
前処理部が設けられ、この前処理部のフレームである刈
取フレーム2は、支軸3を中心にして昇降するよう機体
に装架されており、この刈取フレーム2に、分草杆4お
よび図示しない梳起し機構、バリカン型の刈刃6、刈り
取つた穀稈を脱穀部に搬送する図示しない搬送機構等が
装架されている。
上記刈取フレーム2に固着した左右一対の取付座7,7
と、油圧シリンダ8側が連結ピン8aにより機体に枢着さ
れた油圧昇降機構5のピストンロッド9側の取付部9aと
の間は、両者に設けた貫通孔に嵌入する連結ピン10によ
り枢着されるが、この連結ピン10の一側(運転席がある
位置と反対側)には、連結ピン10の外径よりも大径に構
成され且つ連結ピン10と同心状の支承軸11が延設され、
この支承軸11の取付座7に接当する位置には、該取付座
7の側面に接当して支承軸11を連結ピン10と一体で回り
止めする回り止板12が固着されており、連結ピン10の他
側はリンチピン10aにより抜け止めされている。
上記支承軸11の外径には、六角パイプ13の内径が回転
自在に支承され、この六角パイプ13の外径には外径が多
角形に形成された規制部材14の中心部に穿設した嵌合孔
が嵌合され、この規制部材14の嵌合孔は六角パイプ13の
外径に固着されている。この規制部材14は、刈取フレー
ム2の下限位置を6段階にわたつて変更する係止面a〜
fが設けられ、この各係止面a〜fは六角パイプ13の対
辺と平行する方向に設けられた直線状の対辺で以て多段
に形成されると共に、各対辺の支承軸11を中心とする高
さは、第3図に示す如くa辺が最も低くf辺が最も高く
なつている。
また、支承軸11には直径を貫通する孔15が穿設され、
この孔15内には中心部に位置するバネ16と、このバネ16
を挟む両側に配設することによつて外側に向けて付勢さ
れるボール17とで形成される回転角度を規制する位置決
め部材が設けられ、規制部材14は、その両ボール17が六
角パイプ13の対角に位置することによりその位置で係止
されるが、それ自体14は支承軸11の軸芯回りでバネ16の
付勢力に抗して回動することができる。
上記油圧昇降機構5は、圧油の供給により伸長方向に
駆動され、圧油を抜くことにより刈取部自体の重量によ
り縮小方向に移動する単動型に構成され、この油圧昇降
機構5を構成する油圧シリンダ8にはその側面から外側
に突出する取付座19が固着され、この取付座19には該油
圧昇降機構5の軸芯に沿つて螺合する調節ボルト20が設
けられ、この調節ボルト20は螺合されたダブルナツト20
bに介してその調節位置に固定されるが、この調節ボル
ト20と上記規制部材14の回動軸芯とは油圧昇降機構5の
軸芯に沿つて直線状に配設されているので、規制部材14
に設けた直線状の各係止面a〜fは調節ボルト20の頭部
20aの接当面に対し直交状に接当することになる。
したがつて、調節ボルト20による微調節が可能となる
上、この調節ボルト20による微調節、および規制部材14
を支承軸11回りに回動させて行うどの段階的調節でも、
調節ボルト20の接当面と規制部材14の直線状の係止面a
〜fとを面接触状態に保持して行うことができる。
以上は、油圧昇降機構5のピストンロツド9側と刈取
フレーム2の取付座7とを連結ピン10により連結する例
について示したが、油圧昇降機構5を実施例とは逆方
向、つまり、油圧昇降装置5のシリンダ8側を刈取フレ
ーム2側に連結した場合には、そのピストンロッド9側
が機体側となるが、この場合には、油圧昇降機構5の機
体側を枢着する連結ピン10に支承軸11を設け、この支承
軸11に規制部材14を支承させてもよいものである。
〔考案の効果〕
以上に説明してきたように本考案によれば、油圧昇降
機構の作動中は、刈取フレームの荷重をピストンロッド
の連結ピン部分で負担しているが、その連結ピンを延設
した支承軸で多角形状の係止面を備えた規制部材を支持
しているために、油圧昇降機構の停止中の刈取フレーム
の荷重も、この規制部材を支持する支承軸を介して、こ
の回り止めした連結ピン部分で支持できるので、非常に
シンプルな構造にできる。
また、回転角度を規制する位置決め部材(ボール、バ
ネ)を設けた支承軸を、多角形パイプの内面に嵌入して
いるので、規制部材を段階的に回転して係止面の選択が
容易にできるようになると共に、外部から保護している
ので、葉屑などの噛み込み・泥土の付着・錆付きなどに
よる、規制部材の回動不良を防止できて、長期使用が可
能な耐久性のある装置にできる。
さらに、規制部材の円周方向360度分を係止面として
使用できるため、各々の係止面を大きくとることがで
き、この大きな係止面を油圧シリンダの側面に設けた調
節ボルトの頭部の平面に接当して、平面同士の接触で安
定した係止ができると共に、さらに、刈取フレームの作
動等の振動に伴って働く力はこの調整ボルトの軸方向に
加わるため、調整ボルトは緩むことがないので、刈取フ
レームを所定の高さに確実に固定できる。
従って、極めて単純でコンパクトな構成で、容易に刈
取フレームの下限位置を多段に変更でき、しかも、確実
に安定した保持ができるコンバインの刈取部下限位置調
節装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はコンバインに
設けた刈取フレームの側面図、第2図は規制部材と調節
ボルトとの関連を示す要部の平面図、第3図は規制部材
の側面図である。 1…クローラ、2…刈取フレーム、3…支軸、5…油圧
昇降機構、8…油圧シリンダ、9…ピストンロツド、9a
…取付部、10…連結ピン、11…支承軸、13…六角パイ
プ、14…規制部材、16…バネ、17…ボール、19…取付
座、20…調節ボルト、20a…調節ボルトの頭部、a〜f
…係止面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支軸回りに昇降自在に設けた刈取フレーム
    と機体との間を単動型の油圧昇降機構により連結し、前
    記油圧昇降機構のピストンロッドを連結ピンにより前記
    刈取フレームまたは前記機体に枢着するコンバインにお
    いて、回り止めした前記連結ピンの側方に前記連結ピン
    と同心の支承軸を延設し、さらに、前記支承軸が嵌入す
    る多角形パイプを設け、前記支承軸に回転角度を規制す
    る位置決め部材を配設し、前記多角形パイプにその軸芯
    からの距離を変えた多角形状の係止面を備えた規制部材
    をつば状に設け、前記係止面を前記油圧昇降機構の油圧
    シリンダの側面に設けた調節ボルトの頭部に接当させ
    て、前記刈取フレームの下限位置を多段に変更するよう
    に構成したコンバインの刈取部下限位置調節装置。
JP3272090U 1990-03-30 1990-03-30 コンバインの刈取部下限位置調節装置 Expired - Fee Related JP2526863Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3272090U JP2526863Y2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 コンバインの刈取部下限位置調節装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3272090U JP2526863Y2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 コンバインの刈取部下限位置調節装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03126433U JPH03126433U (ja) 1991-12-19
JP2526863Y2 true JP2526863Y2 (ja) 1997-02-26

Family

ID=31535866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3272090U Expired - Fee Related JP2526863Y2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 コンバインの刈取部下限位置調節装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2526863Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116914A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Kubota Corp コンバインによる収穫方法とこの収穫方法に使用するコンバイン
JP4653850B2 (ja) * 2009-12-21 2011-03-16 株式会社クボタ コンバイン

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03126433U (ja) 1991-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4769976A (en) Method and apparatus for supporting a reel unit
US8333058B2 (en) Self-leveling four-bar linkage for suspending a header of an agricultural implement
US6655118B1 (en) Suspension system
US5562167A (en) Implement caster wheel
JP3474103B2 (ja) 芝刈機のモーア吊設装置
US6651415B2 (en) Height adjustment apparatus for turf maintenance equipment
US7587886B1 (en) Lawnmower with cutter deck locator assembly
JPH05503207A (ja) 刈り取る高さが調節可能な芝刈りユニット
JP2526863Y2 (ja) コンバインの刈取部下限位置調節装置
US5537808A (en) Control assembly for a brush cutting machine
CA2888057A1 (en) Mounted reversible plough with swivel limiter
US5085042A (en) Slope mower with rear drive assembly
KR101486298B1 (ko) 원격조정 경사지 제초기
JPS62118823A (ja) 刈取機
JP5281506B2 (ja) クローラ緊張輪支持部材
CA2549366A1 (en) Concave lifting device
JP3339783B2 (ja) コンバインの前処理部下限位置調節装置
JP3151392B2 (ja) リールモーア
FI78757B (fi) Dragmekanism vid en utbredare foer materialstraeng.
JPS6320270Y2 (ja)
JPS6230572Y2 (ja)
CA2150977C (en) Implement caster wheel
JPS6041058Y2 (ja) 田植機の植付け装置昇降機構
JP3076300U (ja) リヤサスペンションにおける車高調整装置
JPH0442973Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees