JP2526646B2 - 遠方監視制御装置の異常連絡方式 - Google Patents

遠方監視制御装置の異常連絡方式

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JP2526646B2 JP63310445A JP31044588A JP2526646B2 JP 2526646 B2 JP2526646 B2 JP 2526646B2 JP 63310445 A JP63310445 A JP 63310445A JP 31044588 A JP31044588 A JP 31044588A JP 2526646 B2 JP2526646 B2 JP 2526646B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、複数の親局と多数の子局間が親局毎のルー
プ回線で結合され、ループ回線の異常時に各ループ回線
に対する子局の所属を変えることで通信機能を回復する
流動群構成の遠方監視制御装置に係り、特に主として外
部との連絡を司る各子局のホストコンピュータの異常を
親局に知らせる遠方監視制御装置の異常連絡方式に関す
る。
B.発明の概要 本発明は、各局のコンピュータがホスト部とローカル
部とに分割されるとともに、複数の親局のローカル部と
多数の子局のローカル部間が親局毎のループ回線で結合
され、ループ回線の異常時に各ループ回線に対する子局
の所属を変えることで通信機能を回復する流動群構成の
遠方監視制御装置において、 一定周期でローカル部からホスト部を呼び出し、その
応答信号に基づいてホスト部の異常の有無を判定し、異
常有りのときは当該異常局のトークン信号の送信を禁止
することにより、 障害発生確率の高いホスト部の異常を早期に検出し、
子局の所属を変更して異常局のみを切離すことができる
ようにしたものである。
C.従来の技術 第2図は流動群構成の遠方監視制御システムの回線構
成例を示す。同図(A)は回線の正常状態を示す。3つ
の親局11〜13に対して9箇所の子局21〜29が3つのルー
プ回線31〜33で夫々1つの親局11〜13に属して結合され
る。ループ回線31〜33には送受信データが一方向(矢印
で示す)で巡回され、子局24,27は両方のループ回線に
所属する端末モードの動作にされ、これら子局を除く子
局21,22,23,25,26,28,29は中継モードの動作にされる。
又、端末モードにおいて、親局との連絡を行う方を本
属、行わない方を兼属と称する。同様に、中継モードに
おいて、親局と連絡を行う方を主系、行わない方を従系
と称する。
こうした構成において、送受信信号がノイズ等によっ
て一時的に破壊,消滅する一過性障害には回線構成をそ
のままにして障害回復処理を実行する。また、回線断等
の継続的回線異常には各ループ回線31〜33に対する子局
の所属を変えることで全子局に対する通信機能を回復す
る。
第2図(B)は子局21と22間の継続的回線異常発生に
よる回線構成変形途中状態を示し、子局21と22は中継モ
ードから端末モードに変化して回線異常部を健全回路か
ら分離する。しかし、このままでは、子局22,23はどの
親局とも接続されていないので、子局22,23に対する通
信機能はない。第2図(C)は通信機能回復後の回線構
成状態例を示す。同図(C)では子局21と22間の回線異
常と判定した場合の回復回線構成を示し、子局21はルー
プ回線31で親局11へ所属し、子局22と23はループ回線32
で親局12へ所属される。
以下、各ポスト(親局及び子局)間の通信方式及び障
害発生時の従来の処理方式を第3図及び第4図を参照し
て詳細に説明する。
まず、通信方式は、通常時には同期符号と定符号の1
つのフリートークン信号(第4図a)をループ回線31
33に夫々巡回させておき、通信データの有るポストはフ
リートークン信号を受信したときに該フリートークン信
号を同期符号と定符号のビジートークン信号に切り換え
ると共に該ビジートークン信号に続けた送信データ(第
4図b)を送出し、ビジートークンの巡回で他ポストの
送信を禁止する。
この通常処理は、第3図(A)において、障害有無検
出部10と正常動作処理部20の経路で行われる。即ち、ル
ープ回線から受信した信号の変化有無判定(S11)と、
該信号がトークン付きであることの判定(S12)と、該
信号がビジートークンか否かの判定(S13)とフリート
ークンか否かの判定(S14)とによって受信信号が正規
のビジートークン又はフリートークンであることをチェ
ックする。そして、ビジートークン受信では該ビジート
ークンに続くデータが分解符号(第4図d),分離阻止
符号(第4図e),クリヤ符号(第4図f)でないこと
を判定し(S21)、自己ポストが送信中でないことの条
件(S22)で受信信号を中継する(S23)。また、フリー
トークン受信では自己ポストに送信データの有無チェッ
ク(S24)をし、送信データ無しでは該フリートークン
の中継(S23)を行い、送信データ有りではフリートー
クンをビジートークンに変えると共に送信データを付加
して送信し(S25)、この送信終了(S26)でフリートー
クンの注入を行う(S27)。
次に、一過性の通信異常処理を説明する。障害有無検
出部10において、受信信号の変化無し(S11)を一時障
害処理部30においてタイマ管理し、この受信信号変化無
しが第1の設定時間(後述する分解符号注入時間間隔1.
3秒より長い時間、ここでは1.5秒に設定)を越えたか否
かをチェックし(S31)、設定時間を越えてかつ第2の
設定時間(一時障害と継続障害とを時間的に判定するた
めの時間、ここでは2.8秒)以内になるとき(S32)では
連続零符号(第4図c)をループ回線に送出する(S3
3)。この連続零符号注入によって下流のポストはトー
クンを含まない(S12)受信信号についてトークン欠け
の検出か否かを切り換えておき(S34)、トークン欠け
でないときに連続零符号のチェックを行い(S35)、該
符号の検出によって連続零符号を注入する(S33)。こ
うした各ポストの連続零符号注入によってループ回線に
連続零符号が充満してくる。一方、トークンを含まない
(S12)受信信号についてトークン欠けを検出するとき
(S34)、この検出時間が一過性で継続的でないとき(S
36)には一過性障害として検出時間の最短時間ポストが
フリートークンを注入する(S37)。この最短時間は、
各ポストにトークン欠け発生時の検出時間として割り当
てられ、そのうちの最短時間にされるポストが連続零符
号に代えてフリートークンを注入する。このフリートー
クンの注入によって、ループ回線にフリートークンの巡
回が始まり、ループ回線構成を通常状態のままにして一
過性障害からの回復を得る。
また、一時障害処理部30では、障害有無検出部10にお
いてトークンがビジーでもフリーでも無いときすなわち
トークン不良であるとき(S14)、この検出が受信信号
の所定回数(この例では7回)以上継続するか否かの判
定を行い(S38)、所定回数に達しないときは受信信号
をそのまま中継しておく(S39)。そして、トークン不
良が7回以上になる回数が4回に達するまでは(S4
0)、該トークンをフリートークンに転化して注入する
(S41)。このような処理により、ノイズ等によるトー
クンの一時的消減,破壊に対する回復処理を図る。
上述の一時的障害処理において、ステップS32、S36,S
40により一時的障害でないとの判定を得、この判定によ
って第3図(B)の継続障害処理に入る。
同図において、障害部局所化処理部50は、継続障害検
出中(フラグ)をセットし(S51)、自己ポストが現在
中継モードか端末モードかを判定し(S52)、端末モー
ドはそのままに、中継モードであれば端末モードに切り
換えると共に健全回線側へクリヤ信号(第4図f)を注
入する(S53)。これにより、障害発生部位に最も近い
ポストは例えば第2図(A)のP点が断線すると、ポス
ト22が端末モードになって障害回線部の一方を分離し、
健全回線側になるポスト23側へクリヤ信号を注入する。
次に、端末モードになったポスト22は障害回線側(S5
4)に対して所定時間(この例では1.3秒)毎に分解符号
を注入する(S55)。この分解符号を受信したポスト21
は中継モードか否かをチェックし(S56)、端末モード
ではそのまま、中継モードでは端末モードに切り換える
と共に健全回線側ポスト11へクリヤ信号を注入する(S5
7)。これにより、障害回線箇所(第2図のP点)はル
ープ回線から分離され、第2図(B)に示す状態の障害
部局所化を得る。
この障害部局所化処理において、ポスト22,23は何れ
の親局にも所属しない孤立状態であり、ポスト22,23
でのステップS54及びポスト21側でのステップS58による
判定で健全回線側に対しては孤立解消・回線復旧処理部
60による処理がなされる。
第2図(B)の状態において、中継モードから端末モ
ードに変化した21と22のポストは健全回線31と3Xを使っ
て各ポストからの現在のモード報告(中継又は端末)を
行わせる(S61)。このモード報告後、当該ポストが健
全回線状態で端末モード指定か中継モード指定であるか
をチェックする(S62)。このチェックにおいて、ポス
ト22,23が中継モード指定であるときには現在のモード
が端末モードか中継モードかをチェックし(S63)、端
末モードにあるときに当該ポスト22の主系,従系のいず
れかに受信異常があったか否かチェックし(S64)、P
点に受信異常のあったポスト21,22には端末モードのま
まにモード指定を行い(S65)、該ポスト21と22を端末
モードに保持させる。また、ポスト23は端末モード指定
ではなく(S62)、端末モードでもなく(S63)主系,従
系のいずれにも受信異常がないため、ステップS76のチ
ェック後に中継モードのままとなる(S77)。また、ポ
スト24にはステップS62において端末指定がチェックさ
れ、現在が端末モード(S68)でいずれにも受信異常無
し(S69)、また3X回線側に親局が無し(S70)、若番の
端末(ポスト22)があり、(S71)、さらに該ポスト23
に受信異常有り(S72)によって中継モードに切り換え
る(S75)。
このような処理により、ポスト21は親局11に所属し、
ポスト22,23は親局12に所属するループ回線に構成さ
れ、第2図(C)に示すように孤立解消が図られる。
なお、ステップS79〜S82他はポスト25など残りのポス
トに対するモード報告とその処理、及び後述の障害回復
時の回線復旧処理を示す。
次に、ループ回線の切断等の障害が回復されたとき、
霜害回復検出部70による検出と、この検出による孤立解
消・回線復旧処理部60による処理を行う。障害回復検出
は、第2図(C)の状態でポスト22がポスト21に分解符
号を送信しており、また、ポスト21も受信した分解符号
を中継している(S91)。この分解符号に対して、ポス
ト22はP点の異常によって分解符号の受信がなく(S9
2)、ステップS55によって1.3秒毎の分解符号注入をし
ている。この状態において、P点の障害回復がなされる
と、ポスト22が分解符号を受信し(S92)、障害回復と
判定して継続障害検出中のフラグをリセットする(S9
3)。これによって、ポスト22は分解符号注入を停止
し、ポスト21にも分解符号の受信が無くなり(S94)、
障害回復を検出する。
これらポスト21,22での障害回復検出より、回線31,
32,3Yでモード報告が行われ孤立解消・回線復旧処理部6
0によってループ回線を第2図(A)に示す元の回線状
態に戻す。この処理は、ポスト21,22にはステップS62→
S63→S64→S66→S67の経路で中継モードに戻す。また、
ポスト23にはステップS62→S63→S76→S77の経路で中継
モードのままにし、ポスト24にはステップS62→S68→S7
9→S80→S81の経路で中継モードのままにしておく。こ
こで、端末モードから中継モードに変化したポスト21,2
2からモード報告が行われポスト21〜26は全て中継モー
ドにあり、親局11と12の2つの親局を持つ構成となった
ことを各ポストのモード報告から判明する。このため、
ポスト24に対してはステップS62→S68→S79→S80→S82
の経路で端末モードに復帰させて親局2つの存在を解消
する。また、ポスト25〜26にはステップS62→S63→S76
→S77の経路で中継モードのままにしておく。このよう
な処理により、ループ回線状態を第2図(A)に示す元
の状態に戻す。
前記流動群方式の遠方監視制御装置の各局(例えば
11,12,21〜2n)のマイクロコンピュータは第5図に示す
ようにホスト部Hとローカル部L(L1,L2)に分割構成
している。すなわちホスト部Hは主として外部との連絡
を司るCPUであり、、ローカル部L(L1,L2)は主として
ループ回線との連絡を司るCPUである。
D.発明が解決しようとする課題 上記のような流動群方式の遠方監視制御装置におい
て、各局のマイクロコンピュータのローカル部で異常が
発生した場合はループ回線に巡回するデータに影響する
ため、前記第3図のような通信異常処理方法によって検
出することができる。しかし各局のマイクロコンピュー
タのホスト部で異常が発生した場合は、ループ回線の巡
回データに直接影響を与えないため、親局に連絡されな
い。このためホスト部の障害発生時、すなわち外部との
連絡機能を失い、当該子局が監視制御不能になっても親
局では気がつかないという問題があった。しかも前記ホ
スト部はローカル部よりも部品点数が多いため障害発生
確率は高い。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものでその目的
は、主として外部との連絡を司る各子局のホストコンピ
ュータの異常を早期に発見して親局に知らせることがで
きる遠方監視制御装置の異常連絡方式を提供することに
ある。
E.課題を解決するための手段および作用 本発明は、親局および子局の各局の処理装置が、主と
して外部との連絡を司るホスト部と、主としてループ回
線との連絡を司るローカル部とに分割して構成されると
ともに、複数の親局のローカル部と多数の子局のローカ
ル部間が親局毎のループ回線で結合され、各子局はルー
プ回線の巡回トークンに乗せたデータで親局と連絡を行
う主系と該トークン及びデータの中継を行う従系を持つ
中継モードと、一方のループ回線で親局と連絡を行う本
属と他方のループ回線の中継を行う兼属を持つ端末モー
ドとの切換可能にされ、前記ループ回線の継続障害発生
時および該障害発生箇所の回復時に子局のモードを切り
換えて親局との連絡を得るようにした遠方監視制御装置
において、 前記各局のローカル部に、ホスト部を呼び出す信号を
送信するとともにホスト部からの応答信号を受信する送
受信部と、該送受信部で受信された応答信号に基づいて
ホスト部の異常の有無を判定する異常監視部とを設け、 前記異常監視部が異常有りと判定したとき、当該異常
局のトークン信号他一斉の送信を禁止することを特徴と
している。
F.実施例 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例を説明す
る。第1図において第5図と同一部分は同一符号をもっ
て示している。子局21のローカル部(ローカルCPU)L1
には、ホスト部(ホストCPU)Hを呼び出す信号を送信
するとともにホスト部Hからの応答信号を受信する送受
信部51と、該送受信部51の受信信号を監視しホスト部H
で異常が発生したか否かを判定する異常監視部52と、該
異常監視部52の判定出力が反転入力端子に供給される反
転入力端子付アンドゲート53とが設けられている。前記
アンドゲート53の非反転入力端子には、回線31の巡回信
号を送信するための巡回信号送信部54の出力が供給され
る。
上記のような送受信部51,異常監視部52,反転入力端子
付アンドゲート53は、子局21のローカル部L2および他の
子局(22〜2n)のローカル部にも各々設けられるもので
ある。
上記のように構成された装置において、送受信部51は
一定時間毎にホスト部Hを呼び出す。異常監視部52はそ
のときの応答信号に基づいてホスト部Hが正常に動作し
ているか否かを判定する。いまホスト部Hで異常が発生
すると、例えば送受信部51には応答信号が受信されなく
なる。すると異常監視部52はホスト部Hが異常状態にあ
ると判定してハイレベル信号を反転入力端子付アンドゲ
ート53へ出力する。このため前記アンドゲート53のアン
ド条件が不成立となって巡回信号送受信部54の出力はロ
ックされる。これによって異常発生子局21からループ回
線へトークン信号他一斉の送信は行われず、隣接する子
局において受信異常有りの状態となる。すると前記第3
図で述べたような障害検出、障害処理が行われて子局21
のホスト部Hの異常は即座に親局11に報告される。した
がって子局21が切離されるとともに各局の中継、端末モ
ードが変更される。
上記のような動作は親局11〜13及び子局22〜2nにおい
ても全く同様に行われるものである。
G.発明の効果 以上のように本発明によれば各局のローカル部に送受
信部および異常監視部を設け、異常監視部が自局のホス
ト部に異常有りと判定したときにトークン信号他一斉の
送信を禁止するようにしたので、障害発生確率の高い各
局のホスト部の異常を即座に親局へ知らせることができ
る。このため流動群方式の遠方監視制御装置において異
常局を早期に切離して局所化および孤立解消処理を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
(A)は流動群方式の回線構成図、第2図(B)は回線
異常発生時の回線構成変形途中状態図、第2図(C)は
回線異常による構成変形図、第3図(A)および第3図
(B)は従来の処理フローチャート、第4図は巡回信号
の波形図、第5図は各局のマイクロコンピュータの構成
図である。 11,12,13……親局、21〜2n……子局、31,32,33,3X,3Y
…回線、H……ホスト部、L,L1,L2……ローカル部、51
……送受信部、52……異常監視部、53……反転入力端子
付アンドゲート、54……巡回信号送信部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親局および子局の各局の処理装置が、主と
    して外部との連絡を司るホスト部と、主としてループ回
    線との連絡を司るローカル部とに分割して構成されると
    ともに、複数の親局のローカル部と多数の子局のローカ
    ル部間が親局毎のループ回線で結合され、各子局はルー
    プ回線の巡回トークンに乗せたデータで親局と連絡を行
    う主系と該トークン及びデータの中継を行う従系を持つ
    中継モードと、一方のループ回線で親局と連絡を行う本
    属と他方のループ回線の中継を行う兼属を持つ端末モー
    ドとの切換可能にされ、前記ループ回線の継続障害発生
    時および該障害発生箇所の回復時に子局のモードを切り
    換えて親局との連絡を得るようにした遠方監視制御装置
    において、 前記各局のローカル部に、ホスト部を呼び出す信号を送
    信するとともにホスト部からの応答信号を受信する送受
    信部と、該送受信部で受信された応答信号に基づいてホ
    スト部の異常の有無を判定する異常監視部とを設け、 前記異常監視部が異常有りと判定したとき、当該異常局
    のトークン信号他一斉の送信を禁止することを特徴とす
    る遠方監視制御装置の異常連絡方式。
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