JP3656622B2 - 遠方監視制御システム - Google Patents
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Description
この発明は、伝送回線がループ状の遠方監視制御システムにおいて、SDLC(Synchronous Data Link Control)方式を使用した遠方監視制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
伝送回線がループ状の遠方監視制御方式には、現在ポーリング方式とトークンリング方式の2つの伝送制御方式が使用されている。ポーリング方式は親局から順番に子局を呼んで(ポーリングして)データを収集するもので、トークンリング方式は発言許可信号(トークン)をループ内に巡回させ、連絡信号発生局はそのトークン到着時発信するものである。
【0003】
上記ポーリング方式とトークンリング方式にはそれぞれ特徴がある。ここで、両方式の相違点を図により述べるに、図16、図17は親局が3組すなわち3組のループ回線3群の場合の回線構成と信号の流れ示すポーリング方式とトークンリング方式の概略構成図である。M1,M2,M3は親局、S11〜Sn3は子局で、図16のポーリング方式の場合には親局M1,M2,M3において、主系M1S,M2S,M3Sから図示矢印方向に子局S11〜Sn3を、順番にポーリングして状態変化のある子局は自分がポーリングされたとき、親局に連絡する。なお、M1J,M2J,M3Jは、主系M1S,M2S,M3Sの障害時に代行する従系である。このため、ポーリング方式の場合には、1群8子局であればポーリング信号がループ回線を最大8巡する時間が連絡開始待ち時間になる。すなわち、1子局しか状態変化がない場合は最大7回無駄なポーリングを行う。
【0004】
図17のトークンリング方式の場合にはループ回線毎に親局と子局にトークンを巡回させるようにしたもので、トークン信号がループ回線を巡回しているとき、状態変化のある子局はトークン信号到着時に親局へ連絡する。従って、連絡開始待ち時間は最大でもループ1巡時間で良い。
【0005】
上記のことから、連絡開始待ち時間の点ではトークンリング方式の方が良い。しかし、多数の子局で状態変化が生じた場合は無駄なポーリングが少なくなり差は少なくなる。回線障害時の対応には図18、図20および図19,図21A,Bに示すようにしている。図18、図19は2群の子局S12とS22間で障害(図示×印)が発生したときの回線構成をポーリング方式とトークンリング方式についてそれぞれ示し、図20、図21は親局M1,M3に障害が発生したときの回線構成をポーリング方式とトークンリング方式についてそれぞれ示したものである。
【0006】
図16、図17、図21に示すように、ここでは便宜上“トークンリング方式”と称しているが、一般のトークンリング方式とは2点の共通点と1点の相異点がある。
【0007】
第1の共通点は前述の発言許可信号(トークン)を巡回させること、
第2の共通点は回線障害に隣接する局(親局、子局双方)が回線構成を変化させ、障害部を除去する(図17→図19の子局S12,S22、図21のS11,Sn3)。これをループバックと呼ぶ。
【0008】
相異点は子局の所属移動である。図17→図19において、子局S12は親局M2→親局M1へ、図17→図21において、子局S11〜Sn1とS13〜Sn3が全て親局M2に所属移動している。
【0009】
両方式における回線障害時の連絡中断時間においては、ポーリング方式では回線構成の変更は不要であり、連絡中断は発生しない。しかし、トークンリング方式では回線構成の変更が必要であり、この変更期間中に連絡中断が発生する。この結果、回線障害時の連絡中断時間の点ではポーリング方式の方が良い。しかし、回線障害の発生頻度は少ない。なお、近年、ポーリング方式には、伝送効率の良いHDLC(High Level Data Link Control)方式が採用されるようになって来ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ループ状の遠方監視制御方式では、ポーリング方式とトークンリング方式の2つの伝送制御方式が使用されている。これら両方式には一長一短があるが、トークンリング方式では回線障害時連絡中断時間が長くなり、かつ回線障害時の対処が複雑となる欠点がある。また、ポーリング方式には、親局における回線入出力部が多くなるとともに、非該当局への無駄なポーリングがあるため、伝送効率が悪くなる問題がある。
【0011】
ループ回線において更に伝送効率の良い方式に、公知の“SDLC方式”がある。SDLC方式は、親局からの情報要求信号を受信した各子局は、送信情報があればそれぞれ順に送信できる。従って、ループ内の全子局の情報を、ループ1巡で親局に連絡できる。前述のポーリング方式やトークン方式は、1子局毎に連絡情報を巡回するのに比較すれば大差がある。しかし、SDLC方式は回線が正常の場合は良いが、回線障害が発生した場合、信号の巡回機能が失われるため、回線障害対策が複雑になり、遠方監視制御装置として適用困難であった。
【0012】
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、伝送効率を最良とするとともに、回線障害時の対処を容易とし、しかも回線障害時連絡中断時間の短縮化を図った遠方監視制御システムを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を達成するために、第1親局にループ回線で接続された第1子局群と、第2親局にループ回線で接続された第2子局群とを有し、
回線障害発生時には、回線障害発生がある子局の部位で前記第1子局群あるいは第2子局群のループ回線を切替えて、第1子局群の1部の子局を第2子局群に、あるいは第2子局群の1部の子局を第1子局群に回線障害が回復するまで接続して暫定運用するように構成した遠方監視制御システムにおいて、
前記回線障害が瞬時か継続かの判定のため、第1あるいは第2親局から通常連絡信号を第1、第2子局群に繰り返し送信し、一定時間以上その信号を受信しない子局は、当該回線に障害探索信号を繰り返し送信し、当該回線の上流からの障害探索信号を受信した子局は、障害探索信号送信条件の消滅により、障害探索信号の送信を停止し、前記障害探索信号が第1あるいは第2親局に着信した回数が予め定めた回数に達したときに、回線の継続障害の発生と継続障害部位とを認識することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面に基づいて説明するに当たり、まず、SDLC方式を採用した遠方監視制御における障害部検出方式について述べる。図1は正常時の回線構成図で、図1において、MLは第1親局(図示左側の親局)、MRは第2親局(図示右側の親局)、S1,S2,〜,S3,S10は子局である。第1、第2親局ML,MRと各子局S1,〜,S10は伝送回線に接続されていて、これら伝送回線は1系回線L1,L3および2系回線L2,L4から構成され、各回線は図示しないがそれぞれ一対の伝送回線から構成されている。
【0015】
各子局の白丸部は、中継機能(受信信号をそのまま送信する)を主とする。;従系
各子局の黒丸部は、中継機能と親局との連絡機能を主とする。;主系
なお、子1〜4、子6〜10を中継局、子5を端末局と称する。
【0016】
図1のように構成された回線構成図において、次の図2に示すような4つの回線障害(図中×印で示した箇所が障害)パタンを対象障害とする。図2(1)ケース1は、下り1系回線L1の単一障害の場合における対象障害であり、図2(2)ケース2は、上り2系回線の単一障害の場合における対象障害であり、図2(3)ケース3は、上下同一回線区間の障害の場合における対象障害であり、図2(4)ケース4は、上下異区間回線障害の場合における対象障害である。
【0017】
図2の各回線障害が発生すると親局からの情報要求信号が障害部(×印部)で絶たれるため、図3のようになる(太線部は信号到達範囲を示す)。すなわち、親子間の連絡機能は失われる。親子間の連絡機能を回復するには、各回線障害に応じて図4のようにし、回線障害が回復するまで“暫定運用”を行う。なお、図4の点線部は回線障害の回復を検出するための信号である。この回線構成の切替においては以下の条件を充足しなければならない。
【0018】
第1の条件は、ケース1、2、3の場合は、図4のように、全子局の監視制御(親局との連絡機能)が可能であること、
第2の条件は、回線障害発生時、図3→図4の移行時間(親子の連絡機能中断時間)を短縮すること、
第3の条件は、回線障害回復時、図4→図1の移行時間(親子の連絡機能中断時間)を短縮すること、
第4の条件は、回線障害の回復を早く知ること、(暫定運用は図4の右側のように子局数が多く連絡所要時間が長くなるため、しかし連絡中断ではない。)
第5の条件は、子局を極力単純化すること、(子局は無人のため、障害発生時修復時間大)である。
【0019】
第2の条件である“図3→図4”の内訳は両図から以下である。まず、障害が瞬時障害でなく、継続性のものであることを検出する。(瞬時障害は自然回復)次に、その障害部位を検出する。その次に、障害部位をループ回線から除外すること。(障害部の隣接左右子局を端末局に移行させること)最後に、その結果親局から孤立した子局を新しい親局へ移動させること。(従来の端末局を中継局に移行させること)中心は障害部位の検出である。
【0020】
上記障害を探索して障害部を検出する時間を極力早くする点では、子局探索方式が良く、回線障害回復検出時間の点でも、子局探索方式が良い。
【0021】
図3a〜dのままでは障害部を判定できないから図3a〜dの障害発生時から図4a〜dの暫定運用中になるまでの移行時間を早くして、障害部の検出時間を早めるため、この発明の実施の形態では、幾つかの障害部検出方式を以下説明する。この障害部検出方式には、中継←→端末移行時間、探索回数、探索の単純性、子局の単純性、SDLC方式との整合性、連絡中断時間などを考慮して親局探索方式か子局探索方式かを決定する。
【0022】
以下この発明の実施の形態である子局探索方式(テスト(障害探索)信号注入方式)について述べる。図5(A)〜(C)は図3aのケース1の場合におけるもので、図5(A)において、障害発生時には、親局MLから通常連絡は中断する。この中断は図5(B)において、瞬時障害か継続障害かの判定のため、親局MLから通常連絡を繰り返し、子局の受信無し側は“一定時間以上受信信号無し”でテスト(障害探索)信号を繰り返し注入する。この障害探索信号の注入方式もSDLC方式では無い(SDLC方式は受信信号の後尾に付加送信信号を付加する)。図5(C)で更に親局MLからは通常連絡の繰り返しを行う。一方、子局S3の1系以外は上記からの障害探索信号を受信し障害探索信号注入条件の消滅により、障害探索信号注入を停止する。子局S3の1系注入障害探索信号が親局MLに着信する。この状態で子局S3の1系のみの障害探索信号が規定回数着信で、継続障害の発生と継続障害部位とを検出する。
【0023】
図5(D)〜(F)は図3b〜dのケース2〜4の場合におけるもので、上記図5(A)〜(C)はケース1と同様に処理された結果で、障害部検出時の状態を以下に述べる。
【0024】
図5(D)はケース2(上り2系回線単一障害)の場合で、この場合には、子局S2の2系のテスト信号の着信から障害部を検出する。
【0025】
図5(E)はケース3(上下同一区間障害)の場合で、この場合も子局S2の2系のテスト信号の着信から障害部を検出する。
【0026】
図5(F)はケース4(上下異区間障害)の場合で、この場合は子局S3の2系のテスト信号の着信から障害部を検出する。なお、子局S3の2系のテスト信号には子局S2の1系受信異常(子局S2の1系のテスト信号より)を含む。
【0027】
図5(C),(D),(E)の場合、“テスト信号発信子局番号”とその1系か2系により継続障害部位を検出できる。しかし、図5(F)の場合はその方法では“子局S3←→子局S4”と判定されてします。図4dからも継続障害部位は“子局S1←→子局S4間”と判定しなければならない。子局S3は、1系で子局S2の1系発信のテストを受信しているから、2系のテスト信号に“子局S2の1系受信異常”を付加できる。これにより親左MLは子局S1を端末に移行させれば良い。
【0028】
次に図5の回線構成図における子局探索方式の動作を図6に示すSDLC方式のタイムチャートに基づいて述べる。なお、図6のタイムチャートにおいて、符号1、2は1系回線、2系回線を、親左は第1親局を、親右は第2親局を、子1〜5は子局を意味し、子局数は5個とした。
【0029】
図6は回線瞬時障害におけるタイムチャートにより子局探索方式の瞬時障害のタイムチャートについて述べる。
【0030】
図6のケース2の場合において、情報要求A1を全子局に送信すると、親左と子1の間の1系回線で情報要求フレームに障害があるため、全子局の応答がない。このとき、図中四角形で囲んだ部分の処理を行って次回の情報要求が正常なら瞬時障害は回復したとして平常復帰する。
【0031】
図7〜図9までは継続障害の場合におけるタイムチャートで、このタイムチャートは障害部位検出から分割部が移動し、平常動作までのもので、図7の(1)は情報要求A1を送信しているとき、継続障害が子1と子2との1系回線で発生したときには、応答は正常である。次の情報要求A1は図7(2)のように子1→子2の1系回線障害で中断される。以後、親左から繰り返し情報要求A1を送信する。すると子2の1系、子3の1系、子2の2系、子1の2系、親左は受信信号無し状態となる。“受信信号無し状態が一定時間以上続いたこと”を条件に、子局は当該系の回線に障害探索信号を送信する。
【0032】
図中、子2は1系回線に、子3は1系回線に、子2は2系回線におよび子1は2系回線にそれぞれ障害探索信号の送信を開始する。子2の1系回線以外は上流からの探索信号受信により、障害探索信号の送信を停止する。そして、障害部直近下流部のみ障害探索信号を送信する。障害探索信号に“子2の1系回線発信”の情報を含めれば、親左はこの信号のみが一定回数以上受信したことにより(1回のみでは最初は子1の2系送信信号である)障害部位を含めて継続障害を検出する。
【0033】
図8の(1)で上記図7の(2)より子2の1系回線に障害探索信号を送信し、子1と子2の間の障害を検出する。次に図8の(2)の分割部移動処理のため、親左側から子1端末移行指令を出し、子1の確認応答C3を見る。子1の端末局移行により、障害探索信号は図示のように折り返す。その後、モード報告要求B4を送信し、その応答D1を確認する。確認後、親左側は平常時動作になり、親左側は親右側に連絡する。以後は親右側の分割部移動図9の動作になる。
【0034】
図9は、分割部移動親右側のタイムチャートで、子2の1系回線からの障害探索信号が子3に向けて送信されるとともに、親右側から子3中継移行指令B3が送信される。この指令で子3の確認応答C3が親右側に返送されてくる。
一方、子3の中継移行により子2の1系回線から障害探索信号が親右に向けて送信される。
【0035】
また、親右から子2の端末移行指令B3が送信され、その子2の確認応答C3が親右に伝送されてくる。子2の端末移行により、子1の1系回線障害探索信号は子1へ伝送される。上記の端末移行が終了すれば、親右からモード報告要求B4を送信し、各子局からモード報告応答D1があることにより、以後は親右側も平常時動作になる。
【0036】
図10、図11は、継続障害回復におけるタイムチャートで、暫定運用から継続障害回復検出し、分割部正常化までのもので、図10の(1)は暫定運用のタイムチャートである。親左から情報要求A1を送信し、子1からの無し応答C2を受けている。一方、親右からも情報要求A1を送信し、その応答を受けている。なお、子1と子2間には子2、1系回線の障害探索信号が出されている。子1の2系でこの探索信号を受信し、端末局状態なので受信信号を折り返し子2の1系回線へ中継している。しかし、子1→子2回線の障害が継続中は子2へは戻らない。
この信号が出されている途中で継続障害が回復すると、子2、1系回線の障害探索信号1巡で継続障害回復を子2が検出する。(図10の(2)継続障害回復)この障害回復を親右に、子2は情報要求A1の応答に付して伝送する。
【0037】
図11のタイムチャートは親右がこのことを親左に連絡し、分割部正常化を行うもので、親左では子1の中継移行指令B3を送信し、親右では子3端末移行指令B3を送信する。親左では子1の確認応答C3を受信し、親右では子3の確認応答C3を受信する。この間に子1は端末から中継になり、子3は中継から端末になる。
【0038】
なお、子2は端末のまま、モード報告要求B4を親左と親右から送信し、その応答D1を受信すると、以後は親右側は平常時動作になり、親右から親左に連絡がなされる。一方、親左では子2の中継移行指令B3が送信され、子2の確認応答C3がある。この間に子2は端末から中継になり、親左からモード報告要求B4が送信され、各子局から応答D1を得ることにより、親左側も平常時動作になる。
【0039】
上記タイムチャートのように子局探索方式は処理されるが、そのときの処理フローチャートを次に示す。
【0040】
図12は障害回復処理フローチャートで、ステップS81で前回送信内容を再送信し、フレームが受信されたかを判定(S82)する。判定の結果、(Y)ならフレーム内容が一致しているからを判定(S83)し、(Y)なら瞬時障害検出中を「0」とし(S84)瞬時障害対策処理を終了する(障害回復成功)。前記ステップS82で(N)なら再送回数制限が超過しているかを判定(S85)し、(Y)なら継続障害検出中を「1」とし(S87)を行って処理を終了し、ステップS85で(N)の判定なら再送回数処理を「+1」にしてステップS81から処理を再び始める。
【0041】
前記ステップS83で(N)なら子局からの障害検出信号があるかを判定(S88)し、(N)ならステップS81へ、(Y)なら同一内容で規定回数であるかを判定(S89)し、(N)ならステップS81へ、(Y)ならステップS87へ進む。
【0043】
図13は、継続障害対策処理フローチャートで、ステップS91は分割部移動処理で、この分割部移動処理の詳細は、図22に示すように、ステップS71で親左より障害部隣接左子局へ端末移行指令処理を行なった後、親左回線正常化をモード報告要求で確認処理(S72)をする。確認が取れたなら親左は親右に連絡する(S73)。
【0044】
次に、親右より端末子局へ端末移行指令処理をする(S74)。また、親右より障害部隣接右子局へ端末移行指令処理を行なう(S75)。この処理の後、親右回線の正常化をモード報告要求で確認する(S76)。そして、継続障害検出処理および暫定運用処理を行なって(S77)処理を終了する。この処理の結果、図13に示すステップS92で継続障害検出中を「0」とし、暫定運用中を「1」とする。
【0045】
図14は、子局における親局探索方式のフローチャートで、ステップS101は受信フレームが自局宛であるかを判定し、(Y)なら受信フレームが障害探索用であるかを判定(S102)し、(N)なら端末/中継、端末時主系指定かを判定(S103)する。この判定の結果(N)なら端末時代行送信要求かを判定(S104)し、(N)なら情報要求受信したかを判定(S105)し、この判定で(N)なら子局連絡受信をしたかを判定(S106)した後、(N)なら確認連絡受信したかを判定(S107)して、その他の処理(S108)を行ってステップS101に戻る。
【0046】
なお、ステップS102からS107までの各判定部で(Y)と判定されたなら、それぞれステップS109〜S114までの処理を行ってステップS101に処理が戻る。また、ステップS101〜S104までとステップS109〜S111までは主系と従系の両系処理で、その他は主系である親局連絡担当側処理である。
【0047】
図15は、子局における子局探索方式のフローチャートで、ステップS121はフレーム受信したかを判定し、(Y)ならステップS122で当該フレーム自局宛かを判定する。ステップS122の判定結果が(Y)ならステップS123で当該フレームは障害検出用かを判定する。この判定で(N)なら端末/中継、端末時主系指定であるかを判定(S124)し、以下図14のステップS105〜S108までと同様な処理を行う。
【0048】
ステップS129はステップS121で(N)と判定されたときに一定時間経過したかを判定し、(N)ならステップS121に戻り、(Y)ならステップS132の障害探索送信を行ってステップS121に処理が戻る。前記ステップS122で判定が(N)ならステップS130の判定を行って、(N)ならステップS121に戻り、(Y)ならステップS132の処理を行う。
【0049】
ステップS123の判定で(Y)なら障害情報更新処理(S131)を行い、ステップS124の判定で(Y)なら端末/中継指定受信か、端末時主系指定受信処理(S133)を行って処理がステップS121に戻る。なお、ステップS125〜S127の処理は図14と同様に処理される。
【0050】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、SDLC方式を使用した遠方監視制御において、回線障害時の対処を簡易化し、障害部の検出時間を早め、回線障害時連絡中断時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】正常時の回線構成図。
【図2】検討対象障害パタン説明図。
【図3】回線障害発生時の状態を示す説明図。
【図4】暫定運用中の状態を示す説明図。
【図5】この発明の実施の形態を示す回線構成図。
【図6】子局探索方式の瞬時障害の動作を説明するSDLC方式のタイムチャート。
【図7】子局探索方式の継続障害の動作を説明するSDLC方式のタイムチャート。
【図8】子局探索方式の親左側の動作を説明するSDLC方式のタイムチャート。
【図9】子局探索方式の親右側の動作を説明するSDLC方式のタイムチャート。
【図10】子局探索方式の継続障害回復の動作を説明するSDLC方式のタイムチャート。
【図11】子局探索方式の分割部正常化の動作を説明するSDLC方式のタイムチャート。
【図12】子局探索方式の障害回復処理フローチャート。
【図13】子局探索方式の継続障害対策処理フローチャート。
【図14】子局における親局探索方式のフローチャート。
【図15】子局における子局探索方式のフローチャート。
【図16】ポーリング方式における3群構成の概略構成図。
【図17】トークンリング方式における3群構成の概略構成図。
【図18】ポーリング方式における回線障害対応の概略構成図。
【図19】トークンリング方式における回線障害対応の概略構成図。
【図20】ポーリング方式における回線障害対応の概略構成図。
【図21】トークンリング方式における回線障害対応の概略構成図。
【図22】親局探索方式の分割部移動処理フローチャート。
【符号の説明】
ML…親局左
MR…親局右
S1,S2,S3……子局
Claims (1)
- 第1親局にループ回線で接続された第1子局群と、第2親局にループ回線で接続された第2子局群とを有し、
回線障害発生時には、回線障害発生がある子局の部位で前記第1子局群あるいは第2子局群のループ回線を切替えて、第1子局群の1部の子局を第2子局群に、あるいは第2子局群の1部の子局を第1子局群に回線障害が回復するまで接続して暫定運用するように構成した遠方監視制御システムにおいて、
前記回線障害が瞬時か継続かの判定のため、第1あるいは第2親局から通常連絡信号を第1、第2子局群に繰り返し送信し、
一定時間以上その信号を受信しない子局は、当該回線に障害探索信号を繰り返し送信し、当該回線の上流からの障害探索信号を受信した子局は、障害探索信号送信条件の消滅により、障害探索信号の送信を停止し、前記障害探索信号が第1あるいは第2親局に着信した回数が予め定めた回数に達したときに、回線の継続障害の発生と継続障害部位とを認識することを特徴とする遠方監視制御システム。
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