JP2967702B2 - 集中監視システムの集中監視方法 - Google Patents

集中監視システムの集中監視方法

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JP2967702B2 JP7161432A JP16143295A JP2967702B2 JP 2967702 B2 JP2967702 B2 JP 2967702B2 JP 7161432 A JP7161432 A JP 7161432A JP 16143295 A JP16143295 A JP 16143295A JP 2967702 B2 JP2967702 B2 JP 2967702B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集中監視システムに関
し、特に局側システム停止あるいは保守情報伝送路の故
障による保守センターからの故障箇所識別が迅速に行え
る集中監視システムにおける集中監視方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】複数の局(システム局)を保守センター
(局)で集中監視し、当該局に故障が発生したときの故
障通知は、各局と保守センターを結ぶ回線を介して個別
に行われる。かかる従来の集中監視システムが図2に示
されている。保守センター1は、局(A)2a〜局
(F)2fの各局毎に設けられた回線としての故障情報
伝送路3a〜3fを介して局(A)2a〜局(F)2f
から故障等の状態情報を受信する。伝送路3a〜3f
は、一般的には公衆回線が利用されており、局側からの
発信により保守センターへの接続が行われる。この場
合、伝送路および局側の情報送信装置は全て単一構成
(シングル)となっている。局(A)2a〜局(F)2
fは、対応する伝送路を介して故障発生時に各種情報を
保守センターに自動通報してくるとともに、1日のうち
の予め設定された時刻に局の運用状態を各々自動通報す
る。また、各局は、回線不通等に備えて各種情報の一時
蓄積あるいは外部装置への掃きだしの機能を有する。更
に、保守センター1側でも特定の局からの自動通報が一
定時間内になければ呼び出しを行う機能を備えている。
【0003】図2において、今、伝送路3aが何らかの
原因で不通となっている場合、局(A)2aは保守セン
ターへの情報伝達ルートが断たれてしまい、状態情報お
よび局(A)2aで発生した故障情報の伝送も不可能と
なる。この場合、保守センター1では、局(A)2aか
ら定時に送出されるはずの状態情報が到来しないことは
検出できるものの、それが回線不通に起因するものか、
局(A)2aでの故障に起因するものかは判断できな
い。したがって、もし局(A)2aで深刻なシステムの
故障が発生していたとしても、保守センター1として適
切な処置を迅速に講じることはできない。その結果、局
(A)2aの復旧が遅れ、システムの可用性が低下して
しまうことになる。類似の構成の集中監視システムに関
する技術が特開昭59−122059号に開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
集中監視システムでは、各局と保守センター間の情報伝
送路および各局の情報受信装置はシングル構成とされて
いるため、これら伝送媒体に何らかの故障が発生した場
合に保守センターへの情報伝送が不可能となり、保守セ
ンターが故障システムに施すべき処置が遅れるという問
題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
集中監視システムにおける問題を解決し、信頼性が高
く、保守センターからの迅速かつ適切な処置を講ずるこ
とを可能とする集中監視システムの集中監視方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明による集中監視システムの集中監視方法は、
複数の局を集中監視する保守センターと、監視対象とな
る前記複数の局の各局と前記保守センターとをデータ授
受可能に接続した直接情報伝送路と、前記保守センター
の監視対象となる前記複数の局を互いにデータ授受可能
に環状に接続した環状情報伝送路とを有する集中監視シ
ステムにおいて、以下の工程を有することを特徴とす
る。(1)保守センターは、複数の局の状態確認を指示
する起動信号と、当該状態確認の指示を環状情報伝走路
で接続された隣接局に順送りする循環方向を指示する方
向信号を直接情報伝送路を介して特定局に送出し、
(2)起動信号と方向信号を受信した特定局は、自局の
状態情報を直接情報伝送路を介して保守センターに返送
し、方向信号で指示される方向の環状情報伝走路で接続
された隣接局を起動して自局の状態情報を付加して状態
確認の指示を伝達し、(3)環状情報伝走路を介して起
動され状態確認の指示を受けた各局は、自局の状態情報
を直接情報伝送路を介して保守センターに返送するとと
もに、循環方向の環状情報伝走路で接続された隣接局を
起動して自局の状態情報を順次付加して状態確認の指示
を伝達し、(4)環状伝送路で接続されたすべての監視
対象局に状態確認の指示が伝達され、各局の状態情報が
付加された当該状態確認の指示を環状伝送路を介して受
信すると、特定局は、当該状態確認の指示に付加された
各局の状態情報を保守センターに直接情報伝送路を介し
て送出し、(5)保守センターは、直接伝送路を介して
各局から受信した状態情報と特定局が送出する循環した
状態確認の指示に付加された各局の状態情報とを比較す
る。
【0007】ここで、保守センターは、予め定めた時間
内に特定局からのすべての局に関する状態情報を受信し
ないときは、循環方向を逆方向とする方向信号を送出し
て逆方向での各局の状態を調べることができる。
【0008】また、監視対象となる各局は、循環方向の
環状情報伝走路で接続された隣接局を起動した時に当該
隣接局が無応答であった場合、当該隣接局無応答の情報
を直接情報伝送路を介して保守センターに送出すること
を特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、互いにデータ授受可能に環状に接
続された複数の局のうち一つの特定局が保守センターか
らの起動信号を受信したとき、特定局の状態情報を指定
された循環方向に接続されている隣接局に送出し、以
降、同様に、隣接局から次の隣接局、更に次の隣接局へ
と自局の状態情報を追加して送出する。また、隣接局か
ら起動された各局は、保守センターへの直通伝送路を経
由して自局状態情報を保守センターに送出する。保守セ
ンターは、特定局から最終的に受信したすべての局の状
態情報と各局から受信した個別の状態情報を比較して複
数の局の動作状態を監視している。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は、本発明による集中監視システ
ムの一実施例を示すブロック図である。
【0011】図1において、複数の局(A)2a〜局
(F)2fは、集中監視を行う保守センター1に情報伝
送路3a〜3fを介して、それぞれ接続されている。更
に、隣接局への情報伝送ルート4a〜4fにより各隣接
局間は環状に接続されている。局(A)2a〜局(F)
2fにおいては、一方の隣接局からの情報送受信用ポー
ト、他方の隣接局からの情報送受信用ポートおよび保守
センター1への情報送受信ポートを備える。
【0012】通常、保守センター1は、各局から自動通
報される故障情報を含む状態情報を伝送路3a〜3fを
経由して受信する。しかし、該伝送路が不通となるよう
な故障が発生した場合には、保守センター1への情報伝
送が不能になり、局側で発生した故障の通知が大幅に遅
れることになる。また、局側システムが停止するという
重大故障が発生した場合にも、故障情報送出の発呼がで
きなくなるので同様の問題が発生する。
【0013】本実施例では、このような問題を回避する
ために保守センターから、自動あるいは手動により定時
に複数の局に対して、以下の手順により全局の状態確認
を行う。
【0014】今、保守センター1が局(A)2aに対し
て全局状態確認の起動信号を伝送路3aを経由して送出
したとすると、局(A)2aでは、この起動信号により
自局状態情報を伝送路3aを経由して保守センター1に
返送する。更に、保守センター1は、局(A)2aに対
して全局状態確認の循環方向を指示する信号を送出す
る。局(A)2aは、この信号を受信することにより、
局(B)2b方向あるいは局(F)2f方向のいずれに
自局状態情報を送出するかを認識し、指示された隣接局
に対して発呼する。
【0015】例えば、局(B)2bに対して発呼したと
すると、局(A)2aでは局(B)2bからの応答を待
って局(A)2aの状態情報を送出する。もし局(B)
2bからの応答がない場合、局(A)2aは、伝送路3
aを経由して保守センター1に局(B)2bの無応答を
通知する。局(B)2bが正常に局(A)2aからの状
態情報を受信すると、局(B)2bは自局の状態情報を
伝送路3b経由で保守センター1に送出し、更に、受信
した局(A)2aからの状態情報に自局の状態情報を追
加し、隣接局(C)2cに送出するために発呼する。局
(C)2cが正常に局(B)2bからの状態情報を受信
すると、局(C)2cは自局の状態情報を伝送路3c経
由で保守センター1に送出し、更に、受信した局(B)
2bからの状態情報に自局の状態情報を追加し、隣接局
(D)2dに送出するために発呼する。
【0016】以下、同様に局(D)2d、局(E)2
e、局(F)2fと、順次、各局の状態情報が、伝送路
3d、3e、3fをそれぞれ経由して保守センター1に
通報され、また全局の状態情報が追加されて、局(A)
2aに戻る。局(A)2aでは、局(F)2fから受信
した環状伝送路を経由して伝送された局(A)2aから
局(F)2fまでの状態情報を保守センター1に送出す
る。
【0017】保守センター1では、局(A)2aから送
出された全局の状態情報および個別に各局から通報され
た自局の状態情報を比較分析する。これにより、各局の
稼働状態および発生している故障の内容を認識する。
【0018】つまり、保守センター1が受信した両者の
状態情報に矛盾がなければ、伝送路および局側システム
は停止することなく稼働中であることを認識する。も
し、両者の情報に矛盾があれば、保守センター1と各局
間の伝送路あるいは局側の情報送受信ポートの故障が考
えられる。また、定められた時間内に、この完了信号が
保守センターに返送されない場合は、保守センター1は
前回とは逆方向に全局状態確認を循環させるよう、起動
信号を局(A)2aに送出する。
【0019】同様の手順によって、逆方向の全局状態確
認結果が得られると、保守センター1は、循環方向毎に
無応答局の通報の有無を確認する。例えば、いずれの場
合も局(E)2eの無応答が通報されていれば、局
(E)2eのシステム停止、伝送路4dあるいは伝送路
4eの故障が考えられる。
【0020】また、循環方向により通報された無応答局
が異なる場合は、複数の局でのシステム停止あるいは複
数の伝送路での故障が考えられ、保守センター1は、局
毎に診断を行う。しかし、一般的に複数故障が発生する
ケースは稀であり、殆どの場合通報された無応答局は一
致するので被疑故障範囲の特定が可能である。
【0021】以上説明した実施例では、単一のグループ
による構成としたが、複数のグループに分割すれば、同
時に前述全局状態確認を実行することにより、より高い
精度で被疑範囲の特定が可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の集中監視
システムの集中監視方法によれば、保守センターに接続
されている複数局において、隣接局間を一巡する閉路に
より双方向に状態確認を行い、無応答局については、そ
の都度、検出した局から保守センターに通報させる構成
としているので、局側システムの停止あるいは局と保守
センターとの伝送路故障時に被疑箇所を検出し、適切な
処置を迅速に講じることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による集中監視システムを示す
図である。
【図2】従来例の集中監視システムを示す図である。
【符号の説明】
1 保守センター 2a〜2f 局(A)〜局(F) 3a〜3f 保守センター〜局情報伝送路 4a〜4f 隣接局への情報伝送路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の局を集中監視する保守センターと、
    監視対象となる前記複数の局の各局と前記保守センター
    とをデータ授受可能に接続した直接情報伝送路と、前記
    保守センターの監視対象となる前記複数の局を互いにデ
    ータ授受可能に環状に接続した環状情報伝送路とを有す
    る集中監視システムにおいて、 前記保守センターは、前記複数の局の状態確認を指示す
    る起動信号と、当該状態確認の指示を前記環状情報伝走
    路で接続された隣接局に順送りする循環方向を指示する
    方向信号を前記直接情報伝送路を介して特定局に送出
    し、 前記起動信号と前記方向信号を受信した前記特定局は、
    自局の状態情報を前記直接情報伝送路を介して前記保守
    センターに返送し、前記方向信号で指示される方向の前
    記環状情報伝走路で接続された隣接局を起動して自局の
    状態情報を付加して前記状態確認の指示を伝達し、 前記環状情報伝走路を介して起動され前記状態確認の指
    示を受けた各局は、自局の状態情報を前記直接情報伝送
    路を介して前記保守センターに返送するとともに、循環
    方向の前記環状情報伝走路で接続された隣接局を起動し
    て自局の状態情報を順次付加して前記状態確認の指示を
    伝達し、 前記環状伝送路で接続されたすべての監視対象局に前記
    状態確認の指示が伝達され、各局の状態情報が付加され
    た当該状態確認の指示を前記環状伝送路を介して受信す
    ると、前記特定局は、当該状態確認の指示に付加された
    各局の状態情報を前記保守センターに前記直接情報伝送
    路を介して送出し、 前記保守センターは、前記直接伝送路を介して各局から
    受信した状態情報と前記特定局が送出する前記循環した
    状態確認の指示に付加された各局の状態情報とを比較す
    ることを特徴とする集中監視システムの集中監視方法。
  2. 【請求項2】前記保守センターは、予め定めた時間内に
    前記特定局からのすべての局に関する状態情報を受信し
    ないときは、前記循環方向を逆方向とする方向信号を送
    出する請求項1に記載の集中監視システムの集中監視方
    法。
  3. 【請求項3】前記監視対象となる各局は、循環方向の前
    記環状情報伝走路で接続された隣接局を起動した時に当
    該隣接局が無応答であった場合、当該隣接局無応答の情
    報を前記直接情報伝送路を介して前記保守センターに送
    出することを特徴とする請求項1に記載の集中監視シス
    テムの集中監視方法。
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